[過去ログ] スレタイ 箱入り無数目を語る部屋4 (1002レス)
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371
(3): 2022/10/31(月)14:24 ID:V6kL7bYX(1/47) AAS
>>364
>3)例えば、宝くじが当たったら、家が建つ
> 論理としては正しい。しかし、現実は、宝くじは外れ
> 家は建たない

ナンセンス。

・ 宝くじが当たったら Q が成り立つ
・ 宝くじが外れたら Q が成り立つ
省4
372
(3): 2022/10/31(月)14:25 ID:V6kL7bYX(2/47) AAS
>>364
>2)現代数学のコルモゴロフの確率論に乗せるためのいくつかの前提がある
>その前提を満たしていないにも拘わらず
>コルモゴロフの確率論を適用する

これもナンセンス。ランダム時枝ゲームで使われる確率空間は(Ω,F,P) (>>293)であり、
この確率空間はごく普通の確率空間である。そして、P から生成される外測度を
P^* と書くとき、任意の集合 B⊂Ω に対して無条件で P^*(B) が定義できて、
省10
373: 2022/10/31(月)14:32 ID:V6kL7bYX(3/47) AAS
・・・などと書いてみたが、A が非可測であることを直接的に証明した方が早いので、以下で証明する。

基本的には、A の断面を考えていくだけである。

もし A が可測なら、ほとんど至るところの A の断面は可測になるが、

「可測でなければならない断面」

の中に非可測な断面が混じっていることが示せるので、
以上により、A は非可測である、という方針になる。
374: 2022/10/31(月)14:37 ID:V6kL7bYX(4/47) AAS
ちなみに、以下の証明は分量としては長い。正確な記述が大変なだけで、
「当たり前の性質」を積み重ねているだけなのだが、分量としては長い。
おそらく、スレ主はマジメに読まない。

別に読まなくても構わんが、その場合はスレ主は>>371-372を受け入れなければならない。
ただし、その時点でスレ主の詰みが確定する。
よって、スレ主が>371-372を受け入れない場合、スレ主は下記の(長い)証明を読まなければならない。

証明も読まず、>371-372も受け入れないという態度を取った場合、
省2
375
(3): 2022/10/31(月)14:40 ID:V6kL7bYX(5/47) AAS
一般に、測度空間 (X,F,m)が与えられたとき、その完備化を (X,F_w,m_w) と書くことにする。

補題:(X_i,F_i,m_i) (i=1,2)は有限測度空間で、(X,F,m)はその積空間とする。よって、

X=X_1×X_2, F = ( {A_1×A_2|A_i∈F_i} から生成される最小のσ集合体 ), m=(m_1とm_2の積測度)

である。このとき、次が成り立つ。

(1) A∈F を任意に取るとき、任意の x_1∈X_1 に対して、A の x_1 での断面 A_{x_1} は
A_{x_1}∈F_2 を満たす。すなわち、A が可測なら、任意の x_1∈X_1 に対して断面 A_{x_1} は可測である。
省7
376
(2): 2022/10/31(月)14:42 ID:V6kL7bYX(6/47) AAS
「s∈[0,1]^N を標準的な方法で100列に分解する」という操作を、以下で厳密に定義する。
s∈[0,1]^N の添え字は 0 から始めることにする。よって、s=(s_0,s_1,s_2,…) と書ける。

n個の確率空間 ([0,1]^N,F_N,μ_N) の積空間を (Y_n, E_n, α_n) と書くことにする。
ここでは n=100 を使うので、簡単のため、(Y,E,α)=(Y_100,E_100,α_100)と置く。

y∈Y に対して、y の第 i 成分 (0≦i≦99) を y^{i} (∈[0,1]^N) と書くことにする。
よって、y=(y^{0},y^{1},…,y^{99}) と表せる。
377: 2022/10/31(月)14:45 ID:V6kL7bYX(7/47) AAS
写像 f:Y → [0,1]^N を、y=(y^{0},y^{1},…,y^{99}) に対して

f(y):=s, s_{100k+i}:=y^{i}_k (k≧0, 0≦i≦99)

で定義する。f は可測空間 (Y,E) から可測空間 ([0,1]^N,F_N) への可測写像であることが確かめられる。
さらに、任意の A∈F_N に対して、α(f^{-1}(A))=μ_N(A) が成り立つことが分かる。
すなわち、f^{-1} は測度を保存する。特に、(Y,E,α) の完備化 (Y,E_w,α_w) と、
([0,1]^N,F_N,μ_N) の完備化 ([0,1]^N,F_{Nw},μ_{Nw}) について、
fは可測空間 (Y, E_w) から可測空間 ([0,1]^N, F_{Nw}) への可測写像であることが確かめられる。
省6
378: 2022/10/31(月)14:47 ID:V6kL7bYX(8/47) AAS
さて、s∈[0,1]^N を標準的な方法で100列に分解して、i列目を s^{i}∈[0,1]^N (0≦i≦99)と置いたとき、

s^{i}_k:=s_{100k+i} (k≧0)

と定義されるのだった。これは s^{i}=g(s)^{i} (0≦i≦99) を意味する。

よって、s を100列に分解したときの i 列目は「 g(s)^{i} である」と表現できる。
379: 2022/10/31(月)14:47 ID:V6kL7bYX(9/47) AAS
「ランダム時枝ゲームで回答者が勝利する」という事象を A と置くとき、

A = {(s,i)∈Ω|d(s^{i})≦max{d(s^{j})|0≦j≦99, j≠i} }

と表せるわけだが、s^{i}=g(s)^{i} により、

A = {(s,i)∈Ω|d(g(s)^{i})≦max{d(g(s)^{j})|0≦j≦99, j≠i} }

ということになる。さて、我々は A が非可測であることを証明したいのだった。
380
(1): 2022/10/31(月)14:49 ID:V6kL7bYX(10/47) AAS
A は可測だと仮定する。すなわち、A∈F だと仮定する。

(Ω,F,P) は2つの確率空間 ([0,1]^N, F_N, μ_N) と (I, G, η) の積空間を
完備化したものである(>>293)から、>>375の補題により、

・ η.a.e.i∈I s.t. A の i における断面 A_i は A_i∈F_{Nw} を満たす

ということになる。よって、あるゼロ集合 M∈G が存在して、

・ ∀i∈I−M s.t. A の i における断面 A_i は A_i∈F_{Nw} を満たす
省4
381: 2022/10/31(月)14:55 ID:V6kL7bYX(11/47) AAS
ここでは、i=99∈I を採用する。よって、A の 99∈I における断面 A_99 は A_99∈F_{Nw} を満たす。
f は可測空間 (Y, E_w) から可測空間 ([0,1]^N, F_{Nw}) への可測写像だったから、
f^{-1}(A_99)∈E_w が成り立つ。

A_99 = { s∈[0,1]^N|(s,99)∈A } = { s∈[0,1]^N|d(g(s)^{99})≦max{d(g(s)^{j})|0≦j≦98} }

であるから、

f^{-1}(A_99) = { (y^{0},y^{1},…,y^{99})∈Y|d(y^{99})≦max{d(y^{j})|0≦j≦98} }

である。よって、これが E_w の元ということになる。以下では、
省2
382
(3): 2022/10/31(月)14:58 ID:V6kL7bYX(12/47) AAS
確率空間 ([0,1]^N,F_N,μ_N) を n 個用意して積を取った空間が (Y_n,E_n,α_n) なのだったが、
積空間の基本的性質により、(Y_{n−1},E_{n−1},α_{n−1}) と ([0,1]^N,F_N,μ_N) の積空間は
(Y_n,E_n,α_n) になる。(Y,E,α)=(Y_100,E_100,α_100) だったから、
(Y_99,E_99,α_99) と ([0,1]^N,F_N,μ_N) の積空間が (Y,E,α) ということになる。

B∈E_w だったから、>>375の補題により、α_99.a.e.z=(z^{0},z^{1},…,z^{98})∈Y_99 に対して、
B の z での断面 B_z は B_z∈F_{Nw} を満たす。すなわち、あるゼロ集合 M∈E_99 が存在して、
任意の z∈Y_99−M に対して、B の z での断面 B_z は B_z∈F_{Nw} を満たす。
省8
383: 2022/10/31(月)15:09 ID:V6kL7bYX(13/47) AAS
補足。>>376では

> n個の確率空間 ([0,1]^N,F_N,μ_N) の積空間を (Y_n, E_n, α_n) と書くことにする。

という、若干 意味が取りづらい表現をしてしまったが、>>382で書いているように、

・ 確率空間 ([0,1]^N,F_N,μ_N) を n 個用意して積を取った空間を (Y_n,E_n,α_n) と書く

という意味のつもりである。たとえば、Y_n を明示的に書くと
省2
385
(2): 2022/10/31(月)16:13 ID:V6kL7bYX(14/47) AAS
>>384
そこはさすがに前提知識(それほど簡単に示せるわけでもないが)。

まあ、スレ主が要求してきたら書く。
スレ主自身が (d≦k) の非可測性について合意していたら、書く必要がない。
388
(1): 2022/10/31(月)22:11 ID:V6kL7bYX(15/47) AAS
>>386
>3)正直、
> ”d:[0,1]^N → N は決定番号の写像であり、(d≦k) は非可測なので”
> に使われている記号を、追っていないから、この文の意味が取れない

d:[0,1]^N → N は前スレでも散々定義した決定番号の写像。
2chスレ:math

また、(d≦k)は
省2
389
(1): 2022/10/31(月)22:17 ID:V6kL7bYX(16/47) AAS
>2)まあ、あんまし読む気は無いが、証明よろしくね
> ID:Rh3Q9O/g氏が、証明を突いてくれることを期待している

これも釘を刺しておくが、(d≦k)の非可測性に関する証明は、予想したより遥かに分量が大きくなった。
おそらく、スレ主は読まない。

別に読まなくても構わんが、その場合はスレ主は>>371-372を受け入れなければならない。
ただし、その時点でスレ主の詰みが確定する。
よって、スレ主が>371-372を受け入れない場合、スレ主は下記の(長い)証明を読まなければならない。
省5
390: 2022/10/31(月)22:20 ID:V6kL7bYX(17/47) AAS
では、(d≦k) が非可測であることを証明する。・・・のだが、今までは「箱の中身がサイコロ」のような
離散的な場合しかやったことがなかったので、想定外の事態が起きた。
箱の中身がサイコロの場合、任意の k≧0 に対して (d≦k) は非可測であることが示せるのだが、
「箱の中身が0以上1以下の実数」という今回のケースでは、

(☆)「有限個の k を除いて (d≦k) は非可測」

までしか言えなかった。しかも、完全代表系 T の取り方によっては、
残りの有限個の k で (d≦k) がゼロ集合(よって可測集合)になる場合が
省4
391: 2022/10/31(月)22:25 ID:V6kL7bYX(18/47) AAS
まずは、(有限)測度から生成される内測度について触れておく。

定義:(X,F,ν)は有限測度空間とする。A⊂X に対して、

ν_*(A):= sup{ ν(B)|A⊃B∈F }

として ν_*:pow(X) → [0,+∞) を定義する。この ν_* のことを、νから生成される内測度と呼ぶ。
A∈F のときは、ν_*(A)=ν(A) が成り立つことに注意せよ。
また、任意の A⊂X に対して 0≦ν_*(A)≦ν(X) (<+∞) が成り立つことに注意せよ。
ちなみに、このν_* は、「内測度」と名付けられているだけあって、
省5
392
(4): 2022/10/31(月)22:32 ID:V6kL7bYX(19/47) AAS
以下の定理は、証明は全て省略する。

定理:(X,F,ν)は有限測度空間とする。νから生成される外測度 ν^* と内測度 ν_*について、
ν_*(X−A)=ν(X)−ν^*(A) (∀A⊂X) が成り立つ。

定理:(X,F,ν)は有限測度空間とする。その完備化を(X,F_w,ν_w)と置く。
このとき、A⊂X に対して、A∈F_w が成り立つことと ν^*(A)=ν_*(A) が成り立つことは同値である。

定理:(X,F,ν)は有限測度空間とする。その完備化を(X,F_w,ν_w)と置く。
よって、νから生成される外測度 ν^* と、ν_w から生成される外測度 ν_w^* の2種類を得るが、
省9
393
(1): 2022/10/31(月)22:34 ID:V6kL7bYX(20/47) AAS
定理:(X_i,F_i,ν_i) (i=1,2) は有限測度空間とする。
(X,F,ν) はその積空間とする。(X,F_w,ν_w) はその完備化とする。

(1) M∈F は ν(M) = 0 を満たすとする。このとき、次が成り立つ。

ν_1.a.e.x_1∈X_1, ν_2.a.e.x_2∈X_2 s.t. ¬((x_1,x_2)∈M).

(2) M∈F_w は ν_w(M) = 0 を満たすとする。このとき、次が成り立つ。

ν_1.a.e.x_1∈X_1, ν_2.a.e.x_2∈X_2 s.t. ¬((x_1,x_2)∈M).
省1
394: 2022/10/31(月)22:35 ID:V6kL7bYX(21/47) AAS
さて、任意の x,y ∈ [0,1) に対して、

x [+] y := x+y (x+y<1), x+y−1 (x+y≧1)

として二項演算 [+] を定義する。
このとき、( [0,1), [+], 0) は 0 を単位元とするアーベル群になることが分かる。
このアーベル群は、R 上での通常の足し算を「 mod 1 」で考えたものと同じ構造である。
次に、s,t ∈[0,1)^N に対して、s [+] t ∈ [0,1)^N を

(s [+] t)_i = s_i [+] t_i (i≧0)
省3
395: 2022/10/31(月)22:35 ID:V6kL7bYX(22/47) AAS
任意の c ∈ A [+] B に対して、唯一のペア (a,b) が存在して c = a [+] b と表せるとき、
A [+] B は直和であると呼ぶ。同じことだが、

∀a_1,a_2∈A, ∀b_1,b_2∈B s.t. a_1 [+] b_1 = a_2 [+] b_2 ⇒ [ a_1=a_2 かつ b_1=b_2 ]

が成り立つとき、A [+] B は直和であると呼ぶ。

次に、任意の A⊂[0,1)^N と任意の s∈[0,1)^N に対して、A [+] s := { t [+] s|t∈A } と定義する。
A [+] s ⊂ [0,1)^N が成り立つことに注意せよ。
396
(2): 2022/10/31(月)22:38 ID:V6kL7bYX(23/47) AAS
次に、s=(s_0,s_1,s_2,…)∈[0,1]^N と k≧0 に対して、s^[k]:=(s_k,s_{k+1},s_{k+2},…)
と定義する(左シフト)。(s^[k])^[l] = s^[k+l] (k,l≧0)が成り立つことに注意せよ。
また、A⊂[0,1]^N と k≧0 に対して、

A^[k]:= { s^[k]|s∈A }

と定義する。A,B⊂[0,1)^N と k≧0 に対して (A [+] B)^[k] = A^[k] [+] B^[k] が成り立つ。
また、A,B⊂[0,1]^N と k≧0 に対して(A∩B)^[k] = A^[k]∩B^[k] が成り立つ。
また、A⊂B ならば、k≧0 に対して A^[k] ⊂ B^[k] が成り立つ。
省1
397: 2022/10/31(月)22:39 ID:V6kL7bYX(24/47) AAS
次に、k≧1 として、u=(u_0,u_1,…,u_{k-1})∈[0,1]^k と v=(v_0,v_1,…)∈[0,1]^N に対して、

uv:= (u_0,u_1,…,u_{k-1},v_0,v_1,…) ∈ [0,1]^N

として uv を定義する(uとvの連結)。さらに、A⊂[0,1]^k と B⊂[0,1]^N に対して

AB:={uv|u∈A, v∈B }

と定義する。以下では、A=[0,1)^k が使われることが多い。この場合、
省3
398: 2022/10/31(月)22:40 ID:V6kL7bYX(25/47) AAS
定理:μ_N( [0,1)^N ) = 1 である。証明は省略する。

定理:A⊂[0,1)^N なる任意の A∈F_N と、任意の s∈[0,1)^N に対して、A [+] s ∈ F_N であり、
しかも μ_N(A [+] s)=μ_N(A) である。また、任意の A⊂[0,1)^n と任意の s∈[0,1)^N に対して、
μ_N^*(A [+] s)=μ_N^*(A), μ_{N*}(A [+] s)=μ_{N*}(A) が成り立つ。証明は省略する。

定理:任意の A∈F_N と任意の k≧1 に対して、[0,1)^kA ∈ F_N かつ μ_N([0,1)^kA)=μ_N(A) である。
さらに、[0,1]^kA ∈ F_N かつ μ_N([0,1]^kA)=μ_N(A) も成り立つ。証明は省略する。
399
(2): 2022/10/31(月)22:46 ID:V6kL7bYX(26/47) AAS
定理:任意の A∈F_N と任意の k≧0 に対して、A^[k]∈F_N であり、
しかも μ_N(A^[k]) ≦ μ_N(A^[k+1]) (k≧0)である。

証明:A∈F_N に対して A^[k]∈F_N が成り立つことの証明は省略する。
次に、A∈F_N を任意に取る。μ_N(A^[k]) ≦ μ_N(A^[k+1]) (k≧0)を示したい。
一般に (A^[k])^[l]=A^[k+l] なので、μ_N(A) ≦ μ_N(A^[1]) が示せれば十分である。
まず、A ⊂ [0,1]A^[1] が成り立つ。また、A, [0,1]A^[1]∈F_N である。よって、
μ_N(A) ≦ μ_N([0,1]A^[1]) であり、そして μ_N([0,1]A^[1])=μ_N(A^[1]) である。
省1
400
(1): 2022/10/31(月)22:47 ID:V6kL7bYX(27/47) AAS
定理:任意の A⊂[0,1)^N に対して、μ_N^*([0,1)A)=μ_N^*(A) かつ
μ_{N*}([0,1)A)=μ_{N*}(A) である。

証明:A⊂[0,1)^N を任意に取る。μ_N^*([0,1)A)=μ_N^*(A) を示す。
A⊂B∈F_N なる B を任意に取れば、[0,1)A ⊂ [0,1)B∈F_N なので、
μ_N^*([0,1)A) ≦ μ_N^*([0,1)B)=μ_N([0,1)B)=μ_N(B) である。
A⊂B∈F_N なる B は任意だったから、そのような B の inf を取れば、
μ_N^*([0,1)A)≦μ_N^*(A) となる。次に、[0,1)A ⊂ B ∈ F_N なる B を任意にとる。
省5
402
(2): 2022/10/31(月)22:52 ID:V6kL7bYX(28/47) AAS
今の段階で、μ_N^*(A) ≦∫_{ [0,1]^N } 1_B(x,y) dμ_N(y) が x∈[0,1) に対して言えている。
両辺を通常の1次元ルベーグ測度空間 ([0,1],F_1,μ_1) において x∈[0,1) で積分する。
すると、左辺は μ_N^*(A) のままであり、右辺はフビニの定理が使えて、

μ_N^*(A) ≦∫_{ [0,1) } ∫_{ [0,1]^N } 1_B(x,y) dμ_N(y) dμ_1(x)

= ∫_{ [0,1] } ∫_{ [0,1]^N } 1_B(x,y) dμ_N(y) dμ_1(x)

=∫_{ [0,1]×[0,1]^N } 1_B(x,y) d(μ_1×μ_N)(x,y)

=∫_{ [0,1]^N } 1_B(z) d(μ_N)(z)
省4
404
(2): 2022/10/31(月)22:55 ID:V6kL7bYX(29/47) AAS
次は内測度の方を示す。A⊂[0,1)^N を任意に取る。μ_{N*}([0,1)A)=μ_{N*}(A) を示したい。
A⊃B∈F_N なる B を任意に取れば、[0,1)A ⊃ [0,1)B∈F_N なので、
μ_{N*}([0,1)A) ≧ μ_{N*}([0,1)B)=μ_N([0,1)B)=μ_N(B) である。
A⊃B∈F_N なる B は任意だったから、そのような B の sup を取れば、
μ_{N*}([0,1)A)≧μ_N^*(A) となる。次に、[0,1)A ⊃ B ∈ F_N なる B を任意に取る。
両辺の ()^[1] を考えて、([0,1)A)^[1] ⊃ B^[1] である。([0,1)A)^[1] = A なので、
A ⊃ B^[1] である。B^[1]∈F_N に注意して、μ_{N*}(A)≧μ_{N*}(B^[1])=μ_N(B^[1]) である。
省3
405: 2022/10/31(月)22:56 ID:V6kL7bYX(30/47) AAS
次に、[0,1]^N の 〜 に関する完全代表系を1つ取って T と置く。
よって、決定番号の写像 d:[0,1]^N → N∪{0} が定義できる。
念のため書いておくと、次のようになる。

s∈[0,1]^N を任意に取る。ただ1つの t∈T が存在して s〜t が成り立つので、
∃i_0≧0, ∀i≧i_0 s.t. s_i = t_i が成り立つ。このような i_0≧0 には
最小値が存在する。その値を再び i_0≧0 と置く。この i_0 のことを d(s) と定義する。

こうして、s の決定番号 d(s) が定まり、よって写像 d:[0,1]^N → N∪{0} が決まる。
406: 2022/10/31(月)22:58 ID:V6kL7bYX(31/47) AAS
任意の k≧1 に対して、

(d≦k)∩[0,1)^N = [0,1)^k(T^[k]∩[0,1)^N)

が成り立つことが確かめられる。特に、

μ_N^*((d≦k)∩[0,1)^N) = μ_N^*([0,1)^k(T^[k]∩[0,1)^N)) = μ_N^*(T^[k]∩[0,1)^N),

μ_{N*}((d≦k)∩[0,1)^N) = μ_{N*}([0,1)^k(T^[k]∩[0,1)^N)) = μ_{N*}(T^[k]∩[0,1)^N)
省4
408: 2022/10/31(月)23:01 ID:V6kL7bYX(32/47) AAS
次に、μ_{N*}(T^[k])=0 (k≧0) が成り立つことを示す。まず、

Poly = { s∈[0,1)^N|有限個の i を除いて s_i=0 }

と置く。(Poly, [+], o) は [0,1)^N の部分アーベル群であることに注意せよ。
さらに、Poly^[k] = Poly (k≧0) が成り立つことに注意せよ。

また、(Poly, [+], o) の加法 [+] に関する逆演算を [-] と置くとき、
任意の s,t∈[0,1)^N に対して、

s 〜 t ⇔ s [-] t ∈ Poly
省1
409: 2022/10/31(月)23:01 ID:V6kL7bYX(33/47) AAS
この Poly について、

(T∩[0,1)^N) [+] Poly = [0,1)^N

が成り立つことが言える。さらに、T の性質から、左辺は直和であることが言える。
k≧0 として、両辺の ()^[k] を取ると、

(T∩[0,1)^N)^[k] [+] Poly^[k] = [0,1)^N

が成り立つわけだが、(T∩[0,1)^N)^[k] = T^[k]∩[0,1)^N かつ Poly^[k] = Poly により、
省2
410: 2022/10/31(月)23:02 ID:V6kL7bYX(34/47) AAS
さて、Poly は無限集合なので、異なる可算無限個の v_i∈Poly を取れば、
(T^[k]∩[0,1)^N) [+] Poly が直和であることから、

{ (T^[k]∩[0,1)^N) [+] v_i }_{i≧1}

は互いに素である。ここで、B⊂T^[k]∩[0,1)^N なる B∈F_N を任意に取る。
すると、B [+] v_i ∈ F_N である。また、B [+] v_i ⊂ (T^[k]∩[0,1)^N) [+] v_i により、
{ B [+] v_i }_{i≧1} は互いに素である。また ∪[i=1〜∞] (B [+] v_i) ⊂[0,1)^N である。
両辺の μ_N を考えると、
省4
411
(1): 2022/10/31(月)23:03 ID:V6kL7bYX(35/47) AAS
今の時点で、

・ μ_N^*(d≦k) = μ_N^*(T^[k]), μ_{N*}(d≦k) = μ_{N*}(T^[k]),
・ lim[k→∞] μ_N^*(T^[k]) = 1, μ_{N*}(T^[k])=0 (k≧0)

が得られている。特に、ある k_0≧1 が存在して、k≧k_0 のとき μ_N^*(T^[k]) > 0 である。
よって、μ_N^*(T^[k]) > μ_{N*}(T^[k]) (∀k≧k_0) である。すなわち、

μ_N^*(d≦k) > μ_{N*}(d≦k) (∀k≧k_0)

である。([0,1]^N, F_N, μ_N) の完備化 ([0,1]^N, F_{Nw}, μ_{Nw}) について、
省4
412: 2022/10/31(月)23:04 ID:V6kL7bYX(36/47) AAS
補足:「 k≧k_0 のとき (d≦k) は非可測である」とは、
「有限個の k を除いて (d≦k) は非可測である」という意味に他ならない。

では、残りの有限個の k に対しては、(d≦k) は可測なのか?それとも非可測なのか?
実は、使用する完全代表系 T によっては、有限個の k に対して (d≦k) が
ゼロ集合になるようにできる。この場合、それらの (d≦k) は可測になる。この意味において、

「有限個の k を除いて (d≦k) は非可測である」

という主張は最良の結果である。
413
(1): 2022/10/31(月)23:06 ID:V6kL7bYX(37/47) AAS
補足:以下では、有限個の k に対して (d≦k) が可測になる例を挙げておく。

U={s∈[0,1]^N|s_0=s_1=s_2=0 } = {0}^3[0,1]^N

と置く。[0,1]^N 上の同値関係 〜 をU上に導入すれば、〜 はそのまま U 上の同値関係になる。
U の〜に関する完全代表系を1つ取って T_0 と置くと、これは [0,1]^N 上の〜に関する
完全代表系にも なっていることが確かめられる。
この T_0 から決定番号の写像 d:[0,1]^N → N∪{0} を作った場合には、

(d≦k)∩[0,1)^N = [0,1)^k(T_0^[k]∩[0,1)^N) (k≧1)
省7
415: 2022/10/31(月)23:08 ID:V6kL7bYX(38/47) AAS
さて、「ある k_0≧1 が存在して、(d≦k) は k≧k_0 のとき非可測」であることから、

{ k≧0|∀k'≧k s.t. (d≦k') は非可測 }

という集合は空でない。そこで、この集合の最小元を再び k_0 と置くことにする。
よって、k_0 ≧ 0 であり、k≧k_0 のとき、(d≦k) は非可測である。

・ もし k_0=0 なら、任意の k≧0 に対して (d≦k) は非可測ということになる。

・ もし k_0≧1 なら、k_0 の最小性から、(d≦k_0−1) は可測、すなわち
  (d≦k_0−1) ∈ F_{Nw} ということになる。
416
(1): 2022/10/31(月)23:09 ID:V6kL7bYX(39/47) AAS
定理:>>376の確率空間(Y_n,E_n,α_n)について、ここでは n=99 の場合を考える。
d:[0,1]^N → N∪{0}は決定番号の写像とする。z=(z^{0},…,z^{98})∈Y_99 に対して、

D(z):= max{d(z^{j})|0≦j≦98}

として D:Y_99 → N∪{0} を定義する。このとき、α_99^* (D≧k_0) > 0 である。

証明:k_0=0のときは、α_99^* (D≧0) > 0 を示せばよいが、そもそも D は非負なので、
(D≧0)=Y_99 であり、よって α_99^* (D≧0) = 1 > 0 である。
以下では、k_0≧1 としてよい。(Y_99,E_99,α_99)の完備化(Y_99, E_{99w}, α_{99w})について、
省1
418: 2022/10/31(月)23:11 ID:V6kL7bYX(40/47) AAS
さて、α_99^*(D≧k_0)>0 を示したいのだった。α_99^*(D≧k_0)=0 と仮定する。
このとき、>>392の定理により (D≧k_0)∈E_{99w} かつ α_{99w}(D≧k_0)=0 である。
(Y_{98},E_{98},α_{98})と([0,1]^N,F_N,μ_N)の積空間が(Y_99, E_99, α_99)であるから、>>393の定理により、

α_98.a.e. u∈Y_98, μ_N.a.e. v∈[0,1]^N s.t. ¬( (u,v)∈(D≧k_0) )

が成り立つ。すなわち、

α_98.a.e. u∈Y_98, μ_N.a.e. v∈[0,1]^N s.t. (u,v)∈(D≦k_0−1)

が成り立つ。よって、あるゼロ集合 M_98∈E_98が存在して、
省2
419: 2022/10/31(月)23:12 ID:V6kL7bYX(41/47) AAS
そこで、u∈Y_98−M_98 を1つ取って固定する。よって、

μ_N.a.e. v∈[0,1]^N s.t. (u,v)∈(D≦k_0−1)

が成り立つ。よって、あるゼロ集合 M_1∈F_N が存在して、

∀v∈[0,1]^N−M_1 s.t. (u,v)∈(D≦k_0−1)

が成り立つ。すなわち、
省2
421
(1): 2022/10/31(月)23:13 ID:V6kL7bYX(42/47) AAS
D(u,v)= max{ d(u^{0}),…,d(u^{98}), d(v) } だから、

∀v∈[0,1]^N−M_1 s.t. d(u^{0})≦k_0−1, d(u^{1})≦k_0−1,…, d(u^{98})≦k_0−1, d(v)≦k_0−1

ということになる。特に、

∀v∈[0,1]^N−M_1 s.t. d(v)≦k_0−1

である。これは [0,1]^N−M_1 ⊂ (d≦k_0−1) を意味する。
特に、μ_{Nw}^*([0,1]^N−M_1) ≦ μ_{Nw}^*(d≦k_0−1) が成り立つ。
すなわち、1≦μ_{Nw}^*(d≦k_0−1) である。一方で、>>411で見たように
省4
423: 2022/10/31(月)23:14 ID:V6kL7bYX(43/47) AAS
さて、>>375-383の証明を修正しなければならない。>>382

>B∈E_w だったから、>>375の補題により、α_99.a.e.z=(z^{0},z^{1},…,z^{98})∈Y_99 に対して、
>B の z での断面 B_z は B_z∈F_{Nw} を満たす。すなわち、あるゼロ集合 M∈E_99 が存在して、
>任意の z∈Y_99−M に対して、B の z での断面 B_z は B_z∈F_{Nw} を満たす。

この部分までは、修正の必要はない。ここから先は、新しく証明を書き直す。
状況を整理しておくと、A が可測であるという仮定のもとで、

B = { (y^{0},y^{1},…,y^{99})∈Y|d(y^{99})≦max{d(y^{j})|0≦j≦98} }
省3
424: 2022/10/31(月)23:14 ID:V6kL7bYX(44/47) AAS
z=(z_0,…,z_98)∈Y_99−M に対して、D(z):= max{d(z^{j})|0≦j≦98} と定義する。
任意の z∈Y_99−M に対して、(☆)により B_z∈F_{Nw} であるが、一方で

B_z = { y^{99}∈[0,1]^N|(z,y^{99})∈B }

= { y^{99}∈[0,1]^N|d(y^{99})≦max{d(z^{j})|0≦j≦98} }

= { y^{99}∈[0,1]^N|d(y^{99})≦D(z) } = (d≦D(z))

であるから、結局、(d≦D(z))∈F_{Nw} ということになる。これが任意の z∈Y_99−M で成り立つ。
よって、次が言えたことになる。
省1
425: 2022/10/31(月)23:14 ID:V6kL7bYX(45/47) AAS
一方で、>>416の定理により、α_{99}^*(D≧k_0) > 0 である。α_99(M)=0 なので、
α_{99}^*((D≧k_0)−M) > 0 である。よって、(D≧k_0)−M は空でない。
そこで、z∈(D≧k_0)−M を1つ取る。すると、特に z∈Y_99−M なので、
(☆☆)により (d≦D(z))∈F_{Nw} である。一方で、z∈(D≧k_0) なので、
D(z)≧k_0 である。よって、

・ (d≦D(z))∈F_{Nw}, D(z)≧k_0

ということになったが、任意の k≧k_0 に対して (d≦k) は非可測なので矛盾。
省1
426
(2): 2022/10/31(月)23:17 ID:V6kL7bYX(46/47) AAS
>>407
>2)”どんな実数を入れるかはまったく自由”だから、(-∞、+∞)でしょ!!w

もともとの時枝記事では、出題する実数列は固定である。
何を選んでもよいが、選んだあとは固定である。
その固定された実数列に対して、回答者が何度も時枝戦術をテストするという構造である。

一方で、スレ主は実数列自体をランダムにしたいと考えている。
ところが、R 上の一様分布は存在しない。つまり、R に拘っている限り、スレ主が望むような
省5
429: 2022/10/31(月)23:23 ID:V6kL7bYX(47/47) AAS
>>428
それは不可能。理由は>>426で書いたとおり、

>一方で、スレ主は実数列自体をランダムにしたいと考えている。
>ところが、R 上の一様分布は存在しない。つまり、R に拘っている限り、スレ主が望むような

>「標準的なランダム性を兼ね備えた出題」

省1
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