[過去ログ] 若返る女・成長する少女10 [転載禁止]©bbspink.com [無断転載禁止]©bbspink.com (186レス)
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33: 2019/06/28(金)23:38 ID:HZdCk5Nz(1) AAS
いちごぷろみす級に抜ける漫画ないかな
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(1): yumu 2019/07/24(水)18:41 ID:J3zr5H/M(1/8) AAS
若返りメインの話です

安達瑠璃子は出版社勤務のキャリアウーマンだった。
ライター、そして小説の編集の後、28歳にしてファッション雑誌のチームリーダーを任されていた。上司の期待値も高く、若干高飛車な性格ではあったが仕事ぶりは優秀だった。
さらに魅力的だったのはその容姿で、身長は172センチ、バストサイズはFカップ、長く伸びた綺麗な黒髪は大人の落ち着きと色気を醸し出していた。
そのため、男性陣だけでなく後輩の女性社員や、若い雑誌の女性モデルからも一目を置かれていた。
高慢で優美、気高く凄艶、強気で上品でクレバーな女性だった。
将来は昇進して地位を揚げ、大好きなブランド品に身を包み、ちやほやされながら充実した仕事をして、何不自由ない暮らしを送ることが夢だった。

だがそんな才能に恵まれた安達瑠璃子にも嫌いなものはあった。
それは子供や赤ん坊だった。
写真で見る分にはまだ可愛いと思えるが、実際に目にする子供は涎や鼻水を垂らして、土を触った手で服を弄り、ソースの付いた料理を手づかみで口にしたり、場所も関係なく泣きわめく。
省1
35: yumu 2019/07/24(水)18:46 ID:J3zr5H/M(2/8) AAS
ある日瑠璃子は職場近くのオシャレなカフェにて、子育て雑誌を受け持っている別部署のチームリーダーと打ち合わせをしていた。
彼女は瑠璃子と同期で、退社していく同性の同僚もいる中、社内で唯一気を許して話せる戦友的存在だった。
瑠璃子はカフェラテにシーフードプレートを口にしながら、仕事の情報を交換していく。
「最近はファッション雑誌も幼稚なモデルが増えたわねぇ、可愛い系って言うの?」
「まぁ時代の流れだしね、それで、そっちに新しく入った派遣社員の女の子はどうなの?」
同期の女性がアイスコーヒーを口にしながら瑠璃子の様子を尋ねる。
「全っ然ダメ!仕事を覚えるのも遅いし、言いたくないけれど給料泥棒って感じ?」
「そうなんだぁ、でも何だか気真面目そうな感じだったじゃん」
「見た目だけね、何ていうかああいう童顔で子犬みたいな性格の子って苦手なのよねぇ」
瑠璃子は先月入って来た、派遣社員の女の子を思い出す。どこかオドオドしていて、背も低く幼児体型。
省22
36: yumu 2019/07/24(水)18:51 ID:J3zr5H/M(3/8) AAS
仕事が終わり、ホテルのバーラウンジで瑠璃子は彼氏と落ち合う。
フランスに行くと言う事でブルゴーニュ産の白ワインを楽しみながら、互いの仕事の話に花が咲く。
彼氏は才能ある年上の小説家で、瑠璃子が担当した際にいち早くその才能を見抜き大成させた。
文学賞を受賞した後に、瑠璃子と交際が始まった。契約している作家と編集の恋愛は出版社的にはNGであったが、瑠璃子の強いアプローチと手腕は彼を強く魅了した。
バーを出てホテルに入ると、コニャックをチビチビと口にした後、一糸まとわぬ姿となり絡み合った。豊満な瑠璃子の身体に溺れる様に彼氏は汗を流し、瑠璃子は体全体で受け止めた。

仕事も、恋愛も、財力も、生活も全てが満ち足りていた。大人のアトラクティブで自由で、俗世的な日々を瑠璃子は堪能していた。

翌朝、彼氏と熱い口づけを交した後にホテルを出る。一旦家に帰って朝食を済ませてから出社しようとタクシーを捕まえた。
止まったタクシーはここらでは見かけない車種だった。個人タクシーなのかもしれない。
「お客様、どちらまで行きましょうか?」
ドライバーは女性だった、おそらく瑠璃子と同じくらいの年齢だろう。髪は短く、表情は帽子により読み取れなかった。
省3
37: yumu 2019/07/24(水)18:58 ID:J3zr5H/M(4/8) AAS
「お客様、子供はお好きですか?」
少し走ったところでドライバーから質問を投げかけられる。
「えっ?まぁ……どっちかっていうと苦手な方かと思いますけれど」
急に変な話題を振られて瑠璃子は戸惑う。そういえば、最近似たような質問を受けた気がした。
「それじゃあ大変ですねぇ」
「な、何がですか……?」
「申し遅れました、私はこういうものです」
そういうと女性は名刺を渡してきた。そういえば車内にはタクシーなのに写真付きの身分証が置かれていない事に気づく。
名刺には【全日本魔術協会 塚井麻穂】と書かれていた。
「あなた、タクシーの運転手じゃなかったんですか!?」
省34
38: yumu 2019/07/24(水)19:04 ID:J3zr5H/M(5/8) AAS
「もうすぐ到着しますので、仕上げをしておきますね」
塚井が声を掛けると被さるように身にまとっていたスーツや靴が変化して瑠璃子の身に纏っていく。
彼氏と会う様で履いていたシルクのショーツは綿生地の分厚い幼児パンツとなる。
イチゴやサクランボといったいかにも小さな女の子が好きそうなピンクを主張した柄だ。
ボリュームあるFカップを包んでいたブラジャーは花柄の薄い肌着キャミソールになり、真っ平になった上半身を覆う。
スーツのジャケットはキッズトレーナーに変わる。ボタンの無く着やすい洋服は瑠璃子のサイズまで小さくなると、肩や裾の部分にはふんだんにフリルが出来る。
胸元にはアニメに出て来るプリンセスのイラストが描かれ、嫌でも着ている人物を幼稚な印象に思わせる。
スカートはハートマークがちりばめられたカットパンツへと変わる。ゴム生地素材で、ウエストも柔らかく伸び縮みする、児童が走り回っても大丈夫な綿生地素材となり短くなった瑠璃子の下半身を包む。

脱げたストッキングはコットン素材の靴下になり、小さな瑠璃子の足を包むとウサギのイラストが現れ、口元にはピンク色の小さなリボンが施される。
自分へのボーナスと思って海外で買ったパンプスはテープで止めるタイプの子供用の靴に変わる。赤一色だったスムース素材は、子供が走っても痛くないゴム質で柔らかいスポンジ底へと変わり、赤い運動靴にはハートや星のマークがちりばめられる。
省8
39: yumu 2019/07/24(水)19:08 ID:J3zr5H/M(6/8) AAS
「お待たせ致しました、到着です」
タクシーが止まるのに合わせて瑠璃子の変化も終わる。
長身で魅力的なスタイルだった大人の女性はタクシーにいなかった。
開かなかったドアが自動で開きヨタヨタと出てきたのは、走ったら転んでしまいそうな足元のおぼつかない小さな幼女だった。
大きな頭につぶらな瞳、不安げな顔は今にも泣き出しそうだった。
小さくなった恐怖からか、アニメプリンセスの描かれたトレーナーの裾をギュッと掴むその姿は、怖がりで人見知りな女の子を彷彿とさせる。
「お代は結構ですよ、どうですか、小さな3歳児になった気分は?」
タクシーの外には塚井麻穂が降りて来て、しゃがんで瑠璃子の目線に合わせる。
瑠璃子よりも小さな体格だった塚井は、今ではしゃがまないと若返った瑠璃子の目線にならなかった。
「何よコレ!最悪っ!!3歳って何!?早く元に戻しなさいっ!!」
省28
40: yumu 2019/07/24(水)19:12 ID:J3zr5H/M(7/8) AAS
「それでは最後に、今日からここが職場の代わりに瑠璃子ちゃんが通うところですよぉ?」
塚井が瑠璃子の背中を押して、手で指示した先には保育園の門があった。
小さくなった瑠璃子にとってはまるで競技場の様に大きな施設に感じられた。
「ほら、何て言うところだか分かりますか?」
瑠璃子は入口に掛かれている文字を読み上げる。
ももいろ保育園って……なんで私が保育園なんかに行かなくちゃいけないのよ!?
と叫んだつもりだったが。
「えっとぉ……んっと、なんてぇよむにょ?」
口から出てきたのは、困った様に質問を投げ返す情けない口調だった。
気づけば、また親指が口の中に入れられており、おかげで上手く喋れずにだらしない言葉使いになってしまう。口の横からは涎が垂れてきている。
省23
41: yumu 2019/07/24(水)19:13 ID:J3zr5H/M(8/8) AAS
続きは明日投稿予定
42: yumu 2019/07/25(木)15:38 ID:WW1NuMXn(1/10) AAS
本当はこんな事をしている場合ではない、時計を見ると時間は既に9時半を回っていた。
いつもであれば出版社に出社している時間だ。先ずは外部に連絡をしなければいけない。
だが、携帯の入っていたバッグは水筒になってしまい、大人だった時の痕跡はどこにも残っていない。
それならば、園内にある電話を借りて助けを求めるしかないと瑠璃子は考え込んでいた。
記憶力の良い瑠璃子は出版社の番号から彼氏の携帯番号まで暗記している。
警察でも何処でも良い、保育園から電話が掛かれば、きっと不審に思い調査してくれる、そしていくら魔法が掛かっているからといっても、様々な手段で伝えればきっと自分が大人だった安達瑠璃子だと信じてもらえるはずだと、思い立ってスグ行動に移した。
はずだった。
「えっとぉ、もしもしぃー、るりこはねぇ……ひよこぐみなのぉ!」
幼稚化の魔法が掛けられている瑠璃子は、ヒヨコ組を出る事も無出来ず積み木のおもちゃを手にすると電話に見立てておままごとの様に会話を始めてしまった。
違う、違う、こんなごっこ遊びに興じている場合じゃないのに……こんな幼稚な行為を辞めて、電話を借りに行かなくちゃ。
省4
43: yumu 2019/07/25(木)15:46 ID:WW1NuMXn(2/10) AAS
「はぁーい、それでは朝の挨拶をはじめまーす!」
結局ゆかり先生が皆に声を掛けるまで遊びから抜け出せなかった瑠璃子はぐったりとしていた。
幼稚化魔法の影響は行動全体には反映していない、例えば手を上げたり、返事をしたりする時は自分の思い通りの行動が出来る。ただ大人としての振る舞いが出来ないのだ。
「それでは、朝のお歌をうたいましょう!」
ゆかり先生がピアノを弾くと、ひよこ組の園児が立ち上がる。もちろん瑠璃子もしたくはないが身体が反射的に周りの幼児と同じように動いてしまう。
周りを見渡せば、同じくらいの背格好をした幼児たちが落ち着きなく動き回っている。ある男の子はヘラヘラと笑い、ある女の子は恥ずかしそうにモジモジとしている。
大人びた自分とは真逆の全体から滲み出る幼児特有の雰囲気にため息が漏れる、だが今やこんな幼児たちと同じ存在なのかと思うと情けなくなり、同時にこんな存在にさせた塚井麻穂に対し殺意が湧いてくる。
気が付くと瑠璃子自身も親指を根元まで咥えながら、身体をゆらゆらと動かしてしまっている事に気づき、慌てて親指を抜いて姿勢を正す。
気を抜けば幼稚化の効力で恥ずかしい幼児としての行動をしてしまう自分が悔しかった。

大人であれば、振り付け付きの童謡など恥ずかしくて、やったとしても小声になってしまうだろう。
省11
44: yumu 2019/07/25(木)15:56 ID:WW1NuMXn(3/10) AAS
朝のご挨拶が終わっても教室内は相変わらずやかましく、耳障りな子供の声が響き渡り瑠璃子をイラつかせていた。
3歳児といえば声のボリュームを調整する事も無く、大きな声で叫びまわるのが普通だ。お喋りをするのが楽しくなってきている時期だ。
しかし、瑠璃子にはそんな事は関係なく、冷静になりたいが騒々しく皆落ち着きが無い。
しかも自分自身も喋ろうとすると、他の子と変わらず大声で舌の回らない幼児言葉で話してしまうというのに嫌気がさしていた。
そんな中、先ず瑠璃子が行ったことは筆談だった。
喋ろうとしても、幼児特有の支離滅裂な話し方、口調になってしまう中。小さな手で不器用になってはいるが文字は書けそうだった。
3歳児が文字を書き、大人とコミュニケーションと取って助けを求めれば、いくら何でも保育士も不審に感じてくれるはずだ。
早速瑠璃子はお絵かきコーナーから画用紙とクレヨンを持って来ると、文字を連ねた。
『私の本当の姿は出版社に勤める28歳の会社員です、信じられないかもしれませんが塚井麻穂という女性によってこの様な身体にされて、保育園に連れて来られました。
お願いします、警察か出版社に連絡を取って下さい』
省13
45: yumu 2019/07/25(木)16:04 ID:WW1NuMXn(4/10) AAS
他にも色々とこの状況を打破しようと動き回った。
魔法に掛けられたとして、ここの園児という立場に認識されているのであれば、保育園内には自分が通っている痕跡が無いはずだと思ったが
実際は何故か自分のロッカーがあり、身に覚えのない工作道具や遠足に行った時の写真があったりと、年少のヒヨコ組に通う安達瑠璃子ちゃんという存在は確かな証拠として存在していた。

さらに小さな体格では保育士たちの目を掻い潜って保育園から抜け出せるはずもなく、それどころか幼稚化の魔法により、気づけば3歳児たちと一緒に遊んでしまうのだ。
瑠璃子の意識ではこんなガキたちと一緒に遊ぶなんて嫌だし屈辱的だと感じていても、気持ちとは裏腹に顔は締まりのない笑顔になり、呂律の回らない口調となり、おぼつかない足取りでヒヨコ組の皆とボール遊びや粘土遊びに興じてしまうのだ。
Fカップのボリュームあるバストも、細く長い足も、男性たちを虜にし続けて来た魔性の微笑みも失った今の瑠璃子では色仕掛けなんて出来るはずが無く、むしろ下着や胸元が見えるのさえ気にせず、恥ずかしげもなく動き回ってしまう。
瑠璃子自身制御の効かないこの身体はまるで催眠術にでも掛かってしまった様に幼稚で痴態な行動を繰り返すのであった。
46: yumu 2019/07/25(木)16:13 ID:WW1NuMXn(5/10) AAS
気付けば正午を迎えようとしていた。
ももいろ保育園はお弁当ではなく給食システムの様で、皆でテーブルを囲むと配膳されたプレートが先生達によって運ばれる。
瑠璃子自身も空腹を覚えていた。改めてお腹をさするとポッコリと丸く突き出たお腹がそこにはあり、今朝までの縊れたウエストラインが消滅している事に再度ショックを覚える。
プレートの上には焼うどんに、小さなオムレツ、カボチャの煮物にお味噌汁、そして半分に切られたバナナが盛り付けられていた。
お子様ランチのような恥ずかしい昼食を想定していた瑠璃子からしては、思っていたよりも質素で少量の昼食に安堵していた。
いつもで有ればご飯を食べる時は長い髪をひとまとめにしていたが、魔法によりおかっぱ頭にされていた事に気づき改めて自分の身体が若返ったのだと実感して悲しくなった。
「いただきまーす!」
音を立ててうどんを啜る音、口の周りをオムレツのケチャップで汚している子、お味噌汁飲もうとして胸元にこぼしている子、口に物が入っているのに喋っている子。
昼食の光景全てが瑠璃子にとって不快でしかなかった、いつもであれば優雅に人気のフレンチやオーガニックカフェ、休日であれば彼氏と昼間にワインでも飲みかわしているところだ。
だがこの状況では仕方なしと覚悟を決めて、お箸を手に取って口に運ぶことにした。
省14
47: yumu 2019/07/25(木)16:23 ID:WW1NuMXn(6/10) AAS
僅かな量ではあったが、小さくなった身体には十分だったようで、空になったプレートを片付け終わると若干の倦怠感に襲われる。
結局のところ半日の間、大人で有る事の証明も、塚井の消息も、職場に連絡する事も出来なかった。
「はーい、それじゃあ、お昼寝の準備をするのでー、おトイレ行きたい子は行ってきちゃってねぇー」
ゆかり先生の声が再度教室に響く。そういえば保育園はお昼寝なんてあるのかと瑠璃子はぼんやりと考えていた。
社会人の立場からしたら、遊んで昼食を食べてお昼寝をするなんてこんな贅沢な事は無かった。しかしそれは若返っていなければの話である。
もしこのまま戻らなければ……瑠璃子はこれから先の悪い未来を思い浮かんで背筋を凍らせた。
このまま幼稚化魔法に掛かったまま保育園に通い、小学校に通い、中学生をやり直す。考えただけで顔が引きつる。
「るりこちゃん、いっしょにおトイレいこう!」
瑠璃子が立ち尽くしているところを見て、朝に一緒に遊んだゆいなちゃんが手を引っ張ってトイレに連れて行く。

えっ何ココ!?思わず瑠璃子は心の中で呟く。
省19
48: yumu 2019/07/25(木)16:31 ID:WW1NuMXn(7/10) AAS
「はぁーい、それじゃあおやすみなさーい」
カーテンのしまった体育館の様なところにはマットのような布団が広がっており、それぞれが用意したタオルケットを敷いた場所で児童たちは横になる。
眠くない子もいるようで、電気を薄暗くした後にゆかり先生は童話を優しい声で読みだした。
瑠璃子も言われるがままタオルケットの中に潜り込んだ。給食以降の自分の幼稚な行動を思い出してげんなりとしていたが、お昼寝の時間であれば安心だった。
横に寝ているだけならば、幼稚も何も関係が無い。むしろこの時間を使って改めてこの現状をしっかりと確認する必要があった。

幼稚化の魔法はどこまで影響力があるのか?出版社の仕事はチームリーダーの自分抜きで大丈夫なのか?
塚井麻穂の正体は?全日本魔術協会とは何なのか?元に戻る手立てはその協会にあるのか?
せめてスマホがあればネットで調べられるのにと瑠璃子は悔しがる。
塚井麻穂を殺せば魔法は解けるのか?そもそも何で私がここの保育園に通わなくてはいけないのか、何か理由はあるのか?
それから依頼人とは誰なのか?私に恨みがあるのであれば殺せば良い、つまり殺せない理由があったのか?それはこの保育園と関係があるのか?
省26
49: yumu 2019/07/25(木)16:52 ID:WW1NuMXn(8/10) AAS
「あら、代わりの下着ってこれしかないんですか?」
「ハイ、調度今はこれしかなくて……洗濯しちゃったばっかりで」
保育園内にある医務室のようなところに瑠璃子は連れて来られていた。
大人が使用する部屋に入り、今の自分の小ささに思わずたじろぐ。
椅子も机も全てが大きく、自分一人ではとうてい座れそうにない、ドアの取っ手だって今の自分では背伸びをしてやっとだ。
「瑠璃子ちゃん、着ていたのは保育園でお洗濯するから、代わりにこの服を着てもらっていい?」
ゆかり先生が取り出したのは、黒のハーフパンツだった。それ自体は問題では無かったが、下着を見て瑠璃子は固まる。
「いやぁっ!」
自分の感情通りの声が出る、ゆかり先生が持っていたのは女児用の紙おむつだった。
ピンク色のモコモコの吸収剤が備わった独特のシルエット。おむつの正面にはクマのキャラクターが笑っていた。
省26
50: yumu 2019/07/25(木)17:04 ID:WW1NuMXn(9/10) AAS
瑠璃子のイライラはマックスに近かった、ただでさえ嫌いな子供たちに囲まれ、自分より年下の保育士にお昼寝の失態を片付けられた挙句紙おむつまで履かされたのだ。
これ以上の屈辱は無かった、本来であればこんな嫌なことがあった時は仕事終わりにスポーツジムで汗を流した後に、クラブにでも行ってお酒を飲んでストレスを発散したいところだった。
しかし、今はボール遊びで汗を流し、クマのキャラクターが描かれた水筒の麦茶を飲む。
上着のトレーナーは涎やソースを拭いたせいで湿った汚れがこびりついており、下半身はおねしょにより汚したため借り物のハーフパンツ、下着は紙おむつ、大人びていた瑠璃子の雰囲気とは真逆だった。
さらに言えば、遊びや食事、会話をとっても他の3歳児よりも幼いというのがさらに屈辱的だった。
例えば、先生が「みんな右手を上げて―」と言われた際、他の子が右手を上げている中、瑠璃子の身体は右と左が分からずに迷っている素振りをしてしまう。
先生が三角形を「これは何て言う形かなぁー」と質問すれば瑠璃子は「たんたくけー!」と答えてしまい、隣の女の子から「ちがうよー、さんかくけいだよー」と指摘されてしまう。
語彙力も、滑舌も、3歳児というよりは、言葉を覚えたばかりの赤ん坊の様な言い方に瑠璃子自身耐えられないでいた。
何もしないでいようと思っていても、遊んでいる光景が目に入ると勝手に近寄って行ってしまう。
話さないでいようと思っていても、誰かが近くにいると自分から喋ってしまう。それに気づけば親指をチュウチュウと咥えるおしゃぶりの癖が出てきてしまう。
省22
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(1): yumu 2019/07/25(木)17:15 ID:WW1NuMXn(10/10) AAS
長くなってきたので渋にまとめました。続きを読まれる方は下記からどうぞ。
外部リンク[php]:www.pixiv.net
52: 2019/08/13(火)03:42 ID:ITmP9XNB(1) AAS
ふたりはプリキュア的なスーパーヒロインで
お互いの年齢を入れ替えたりして戦うヒロインなんてのはどうでしょう?

ブラック 15歳
ホワイト 15歳

ブラック→23歳の身体
ホワイト→8歳の身体

こんな感じで
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