[過去ログ] 地裁と高裁、どっちがリベラル? (593レス)
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32: 重複勾留と、未決算入 2020/04/02(木) 10:41:00 ID:4lIhA8FG(3/3)調 AAS
などの各事情を考慮しても、
1審判決の量刑は、 刑期の点をふくめて やむを得ない
ものであり、これが 「重すぎて、不当」であるとまでは いえない。
論旨は理由がない。
第3.結語
よつて、刑事訴訟法396条により 本件 控訴 を棄却 することとし、
控訴審における 未決勾留(これは、最高裁判所に上告中の、別件刑事事件の
未決勾留と重複するから、本件においては 算入しない扱いとする)につき、
刑法21条を、
当審における訴訟費用を 被告人に負担「させない」ことにつき、
刑事訴訟法181条1項「但し書き」を
それぞれ適用して、主文のとおり 判決する。
大阪高等裁判所 第4刑事部 「3B」係
裁判長 白井万久
裁判官 的場純男
裁判官 畑山 靖
33: 2020/04/02(木) 12:56:00 ID:MSWHyteH(1)調 AAS
地裁と高裁、どっちがデリヘル?
34: 2020/04/02(木) 21:27:00 ID:SXxVXMZn(1)調 AAS
教えてください!
2chスレ:haken
35: 2021/04/02(金) 21:05:00 ID:qh/pXrNE(1)調 AAS
2chスレ:haken
36: 2004/04/03(土) 22:29:00 ID:y5uiKIFP(1)調 AAS
>>1 判決の「評価」を巡って ?VS?
外部リンク[html]:www.shihoujournal.co.jp
外部リンク[html]:www.shihoujournal.co.jp ------?
2chスレ:shikaku ----?
37: 事例判断 2010/04/03(土) 22:10:00 ID:i3O67ZK6(1/6)調 AAS
窃盗被告事件において、状況証拠から、被告人を「犯人」と「認定」した
1審判決が、控訴審でも是認された事例
2004年3月04日判決宣告.裁判所書記官〇〇〇〇
被告人:勾留中
主 文
本件 控訴 を 棄却 する。
控訴審における 未決勾留日数中 80日を 原判決の 刑 に 算入 する。
理由の要旨
序論. 本件控訴の趣意は、弁護人(国選)作成の 控訴趣意書 に、
これに対する答弁は、 大阪高等検察庁検察官P1 作成の 答弁書 に
記載されているとうりであるから、これらを援用して 説明に代える。
第1.弁護人の控訴趣意中 事実誤認の主張について
論旨は、まず、「原判示2の窃盗の事実につき、被告人は犯行と無関係だから、この事実を認定した
原判決には、判決に影響を及ぼすべき 事実の誤認 がある」 というのである。
38: 事例判断 2010/04/03(土) 22:11:00 ID:i3O67ZK6(2/6)調 AAS
第2.検討
(1)総論
そこで、記 録 を 調 査 し、当審における 事 実 取 り 調 べ の結果を も併せて検討するに
原判示第2の事実につき 被告人を「犯人」と【認定】した 原判決は正当であり、
当審での事実調べの結果を経ても、この認定判断は動かない。
以下、所論に即して 説示する。
(2)証拠上 あきらかな事実
証拠によると 以下の事実を認めることが出来る。
?本件 盗難事件の 被害者Sは、会社前の路上で、黒い帽子の男とすれ違ったが、
その際、男は、軽貨物自動車の荷台に、チェーンソーなどを積んでいた
?男の 人相につき、このとき、Sは確認はしていなかったものの
自動車の「下4ケタ」のナンバーが 8946 であることを確認した。
?いわゆる「盗難」被害を確認してから、被害者Sは、被害現場から3キロ離れた
大阪府南河内郡河南町下河内の路上で、50歳から60歳くらいの男とすれ違い
その軽四輪貨物自動車の荷台に、チェーンソーなどが積まれているのを確認した。
?被害者Sは、その男に「おっさん、何、しとるねん。ウチの会社の道具を盗んだやろ。110番するで」
などと告げたところ、
?男は、慌てて 付近の山中へと逃げ込んだ。
39: 事例判断 2010/04/03(土) 22:12:00 ID:i3O67ZK6(3/6)調 AAS
?110番通報により 山中へと臨場した 大阪府警察官Uらは、付近の捜索中に
本件 被告人を発見して 職務質問をしたが 被告人は、
「ただ、山へ入ってるだけや。お前らには関係ない」 などと述べた。
その際、被告人の身体からは、風呂に入っていないための 体臭がしていた。
?被害者Sが、警察官らの問いかけに対して、被告人を「この男に間違いないです」などと
述べたため、被告人は 同所において 窃盗の嫌疑で、緊 急 逮 捕 された。
(3)被害者Sの供述について
所論は、被害者Sは、記憶の混乱などにより、「不審人物」と「本件 被告人」を混同しているのだ、
とする。し か し な が ら、被害者Sは、原審公判廷において
自己の観察力に従った 自然な供述をしているのであり、
その「 犯 人 識 別 供 述 」には 高い信頼性 が認められる。
この点についての 所論は採用できない。
(4)事実認定についての 小括
以上によると、
〇 被害発生から30分で、被告人が、被害現場から3キロの 本件山中にいたこと
〇 被害者Sの 目撃証言と、被告人の服装・容貌が 一致していること
から、原判示2の 犯行につき、被告人が【犯人】であることを 優に 【認定】できる。
(5)被告人の弁解の信頼性
なお、所論は、被告人の弁解は 緊急逮捕された際の 弁 解 録 取 書
当時から 一貫している旨を述べる。
40: 事例判断 2010/04/03(土) 22:12:00 ID:i3O67ZK6(4/6)調 AAS
しかしながら、当 審 公判廷において 実施せられた 検 証 結果によれば、
?被告人の犯行当時の服装と、被告人の供述は一致 し な い こと
?これは、当審において、検察官が「追加 提出」した 捜査報告書(当審.検「2」号証,「4」号証,「6」号証)
とも一致すること
が認められるほか、その他の 間 接 事 実 として、
?緊急逮捕時、所持金はわずか 13円 だつたこと
?所持金がほとんどないのに、電車を乗り継いで 富田林市内まで出かけたという 「被告人の弁解」は、
不自然なものであること
?本件発生当時は2月であり、 山中では山菜は取れないうえに、近隣住民の供述調書によると、
本件「山中」では、山菜は取れないことも認められる。
すると、本件 職務質問の際に、大阪府警察官Uらに対して 為した 被告人の発言は、
客 観 的 事 実 に 反 す る 内 容 であったことが 明らか である。
結局、被告人の弁解は、(捜査段階から、終始、原判示2の犯行を否認しているが) 何ら、信頼できない。
41: 事例判断 2010/04/03(土) 22:13:00 ID:i3O67ZK6(5/6)調 AAS
第3.控訴趣意中、量刑不当の主張について
論旨は、次いで、「被告人を 懲役1年6月の実刑にした 【原判決】の量刑は 重きに失する」とする。
しかしながら、記録を調査し、当審での事実調べの結果 をも併せて検討するに、
原判決が、その (量刑の理由) の項目で述べるところは すべて 正当なものとして是認できる。
すなわち、本件は、 前回の「仮出獄」から わずか1年後に、
・スーパーマーケットから、工具類を窃取した被告人が、(原判示1)
・さらに、原判示2の犯行を 敢行したものである。
原判示2につき、被告人は終始 否認しており、反省の気配はまったくみられない。
さらに、被告人には 同種前科5犯を有し、いずれも 服役 しているのに、
先述のように 仮 出 獄 後 1年で 本件犯行を たてつづけに敢行しており
42: 事例判断 2010/04/03(土) 22:13:00 ID:i3O67ZK6(6/6)調 AAS
刑事責任は重大である。
すると、?判示の犯行の 被害品はすべて 還付されていること
?家族の状況
など、 被告人の為に酌むべき事情を考慮してみても
原判決の量刑は やむをえない のであり、
「これが重過ぎて不当である」などとは 到底 いえない。
論旨は、理由がない。
第4.結語
よつて 刑事訴訟法396条により 本件控訴を棄却し
当審での未決勾留日数の 算入 につき、刑法21条を
訴訟費用を 被告人に 負担「させない」ことにつき
刑事訴訟法181条1項「但し書き」を 各適用して
主文のとうり判決する。
2004年3月04日.大阪 高等裁判所 第1刑事部
43: 量刑不当の主張が 認められなかった事例 2001/04/04(水) 14:14:00 ID:pK0G6SU/(1/3)調 AA×
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44: 量刑不当の主張が 認められなかった事例 2001/04/04(水) 14:15:00 ID:pK0G6SU/(2/3)調 AAS
その動機には、なんら、酌むべき点は見られないうえに、
身体の枢要部を合計3回にわたり斬りつけるという残虐このうえない犯行態様である。
さらに、犯行に至る経緯をみるに、被告人は
?平成13年6月14日.東京地方裁判所で 無免許運転および酒気帯びなどの「道路交通法違反」と
有印私文書偽造.同行使などの併合罪により 懲役1年2月の実刑に、
?同年10月24日.さいたま地方裁判所にて、無免許運転にかかる「道路交通法違反」と
業務上過失傷害の併合罪で 懲役8月の実刑に
それぞれ処せられていながら、
その刑の執行をまぬがれるために 逃 走 し、関西方面で「逃亡生活」をし、
本件犯行に至ったのであり、
これまで被告人は
(1)懲役前科3犯を有し、うち2回は服役していること
(2)傷害などによる 罰金前科4犯 を、あわせて有していること
などに照らせば、
法無視の態度は著しく、その規範意識の低下には 看過できない ものがあると
いわなくてはならない。
45: 量刑不当の主張が 認められなかった事例 2001/04/04(水) 14:16:00 ID:pK0G6SU/(3/3)調 AAS
そうすると、
・被告人の逮捕後も、雇い主が「再雇用」を約束し、情状証人として 原審で証言したこと
・被告人なりの反省状況
を考慮しても、
原判決の量刑は、刑期の点をふくめて やむをえないのであり、
これが 「重すぎて 不当である」(控訴趣意書より) とまではいえない。
論旨は、理由がない。
第3.結語
よつて、刑事訴訟法396条により 本件控訴を棄却することとし、
被告人は 別件受刑中であるから、本件においては 控訴審の未決勾留日数の算入は
行わないこととし、
訴訟費用を 負担「させない」ことにつき、刑事訴訟法181条1項但し書きを
適用して、主文のとうり判決する。
大阪高等裁判所第5刑事部
46: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2013/04/04(木) 12:24:00 ID:DUug5MXE(1/5)調 AA×
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47: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2013/04/04(木) 12:24:00 ID:DUug5MXE(2/5)調 AAS
第1.控訴趣意中、事実誤認の主張について
(1)関西興銀街宣等について
所論は、 「原 判 決 は,関西興銀にかかる一連の街宣活動のうち、平成14年5月1日付.
訴因変更申立書にかかる 街宣行為については 表 現 の 自 由 の範囲内として無 罪
としたが、そ の 他 の 街 宣行為につき 有罪としており、判決に影響を及ぼすべき
事実誤認がある」等という。し か し な が ら、
記録を調査し、当審における事実調べの結果をも 併せて検討するに、原判決が
その補足説明で説示するところは いずれも 正当であって、
これを是認することができる。
以下、所論に則して 説示する。
なるほど、所論が述べるように、関西興銀を巡る情況についての 街 宣については、
意 見 にわたる 演 説 文 言 があつたことは認められる。
し か し な が ら、財政状況など、本 件「摘示事実」のような具体的事実に
ついては、まさに、名誉毀損罪(外部リンク[HTM]:www.houko.com)における
構 成 要 件 に 該 当 する。
そこで、次いで、演説文言の「真 実 性」について 検討する。
所論は、
48: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2013/04/04(木) 12:25:00 ID:DUug5MXE(3/5)調 AA×
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外部リンク[html]:www.dic.go.jp
外部リンク[HTM]:www.houko.com
49: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2013/04/04(木) 12:25:00 ID:DUug5MXE(4/5)調 AA×

50: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2013/04/04(木) 12:26:00 ID:DUug5MXE(5/5)調 AAS
要旨2-2】し か し な が ら、所論は独自の見解であって、
いわれなき誹謗中傷は許されない。
したがつて、被告人はこれまで、罰金前科しかない ということを考慮しても
原判決の量刑が 「重すぎて不当」(控訴趣意書)であるとは いえない。
論 旨 は、理 由 が な い 。
第3.職権判断
なお、被告人の 控 訴 申 立 書 には、「平成14年5月1日の訴因変更申立書記載の
各事実について、被告人は 無 罪 」とした部分についても
控訴を申し立てるかのような記載内容となっている。
【要旨3】し か し な が ら、無罪判決に対して、被 告 人 か ら 上訴を申し立てることは
現行法制度においては認められていないから、
当裁判所は、有罪判決部分についてのみ、審判の対象としたものである。
大阪高等裁判所 第5刑事部
51: 強盗殺人 の事例 2021/04/04(日) 11:44:00 ID:0Q2V/Oeo(1/2)調 AAS
被害者二名の、「強盗殺人」被告事件において(祖父母殺害の事案)、
検察官控訴が棄却され、
1審の無期懲役刑が 維持された事例
2004年4月20日判決宣告 裁判所書記官○○○○
事件番号:平成15年(う)1454号
被告人に対する 強盗殺人・死体遺棄 被告事件につき、
平成15年6月04日 神戸地方裁判所「姫路支部」が言い渡した判決に外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
検 察 官 か ら ,控 訴 の 申 し 立 て
があったから、当裁判所は 次のとうり 判決する。
主 文
本 件 控 訴 を 棄 却 す る。
理 由 の 要 旨
序論.
本件控訴の趣意は、神戸地方検察庁検 察 官 Px作成の 控訴趣意書に、
これに対する答弁は、国選弁護人Lx作成の 答弁書記載のとうりであるから、
これらを援用して 説明に代える。
52: 強盗殺人 の事例 2021/04/04(日) 11:44:00 ID:0Q2V/Oeo(2/2)調 AAS
第1.検察官の控訴趣意
論旨は、要するに、「 本件 各犯行の ?罪質,?結果,?態様,?動機
および 一 般 予 防 の見地からすれば、本件は、死刑をもつて臨むべき事案
である。」というのである。
第二.事案の概要
基本的には 原審説示のとうりであるが、改めて指摘すると以下のような内容である。
1.被告人は、父・母の次男として出生したが、平成7年頃からは 祖父母の自宅で
生活するなどしており
2.その後、就労してスナックに通うようになると、そこでの遊興を通じて、
自らの存在価値を見出すようになり、遊興にのめりこむようになつていつた。
3.ないし5.(略)
6.なお、被告人は、上記のとうり 犯行「計画」は立てたものの、いずれも
「実行」に移すことはできず、逡巡を繰り返していたが、
7.母親からの郵便で、自分が 祖父母の預金を使いこんでいる件で
疑惑の目で見られていることを察知し、
今度こそは、犯行を実行しなければならない、と自己を鼓舞するなどするように
なつた。
53: 強盗殺人 の事例 2021/04/04(日) 19:26:00 ID:amzRmYQd(1/5)調 AAS
8.そして被告人は、今度こそ実行するぞ、という決意の下、犯行の時間帯には
ずつとスナックで飲酒していた「ことにすれば」良いという アリバイ工作
を思い立った。
(注.なお、犯罪行為については 1審判決の認定したとうりの判断につき、省略)
9.被告人は、犯行後、一旦スナックに戻り5000円を支払うと、
本件家屋まで引き返し、2人がすでに死亡していることを確認し、
いったん、自宅に帰った。そして、翌日午前5時ころ、本件家屋で
預金払い戻しのための印鑑を探したものの、これを発見するに至らず、
結局、祖母管理にかかる現金13万5000円を奪い取った ものである。
10.なお、被告人は家族にあてた手紙を書き、家族の自宅ポストに投函し、
犯行現場を離れたものの、
この手紙を発見した家族が警察に通告したことなどから、警察では 被告人を
有力被疑者として断定するに至っていた。
11.そして、被告人は、知人夫妻に付き添われて、兵庫県警察.加古川警察署へ
出頭し、身柄を確保された。___以上が、本件の事実概要である。
第三.検察官の主張についての 詳細な判断
(1)タオルについての所論について__略
(2)略
54: 強盗殺人 の事例 2021/04/04(日) 19:27:00 ID:amzRmYQd(2/5)調 AA×

55: 強盗殺人 の事例 2021/04/04(日) 19:27:00 ID:amzRmYQd(3/5)調 AAS
なおかつ、
・被告人は、本件当時21歳と若年であること
・これまで、前科前歴はまったくなく、普段の日常生活は穏やかであったこと
からすれば、被告人に 「矯正可能性はない」(控訴趣意書)とは言えない。
(6)さらに所論は、原審において犯行の計画性を否定した 被告人の供述からは
真摯な反省は伺えない旨を述べる。
し か し な が ら、
・原審第1回公判において 被告人は 犯行の計画性や殺意につき あいまいな供述をしたものの
・原審第5回公判からは、すべてを認め、
・公判の最終段階では、「死をもつて償っても良い」と述べているのであり、
このような審理経過からは、
若年で未熟な被告人の 一面 を示すものとして理解できるのであり、
所論は、採用できない。
(7)さらに 所論は 社会一般に与えた影響も大きい本件では、一般予防の見地からも
極刑をもつて臨むほかない、と主張する。
し か し な が ら、
原判決は、本件被告人固有の事情 も考慮して 量刑 をしているのであり、
所論は採用できない。
第四.当裁判所における、量刑の検討
本件は、祖父母を殺害して その金品を強取した 強盗殺人の事案である。
・?なにより、尊い生命を奪った点で 結 果 は 重 大 であり、
・?動 機についても、汲むべき点は見当たらない。
56: 強盗殺人 の事例 2021/04/04(日) 19:28:00 ID:amzRmYQd(4/5)調 AA×
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57: 強盗殺人 の事例 2021/04/04(日) 19:29:00 ID:amzRmYQd(5/5)調 AAS
これらの事情を考慮すれば、
1)罪 刑 の 均 衡
2)殺害された被害者「2名」で、死刑が選択された 検察官指摘にかかる 裁判例との比較
などを踏まえて見ても、本件が
【要旨】 死刑選択以外に方法がない事案 などとはいえないし、
被告人を無期懲役に処して、未決勾留日数540日を算入した 1審判決の判断は、
これが 「重すぎて 不当である」(検察官の控訴趣意書)とまではいえない。
論旨は、理由がない。 第五.結語
よって、
刑事訴訟法396条により 本件控訴を棄却 することとし、
当審における訴訟費用を 被告人には 負担「させない」点につき、
(本件は、検察官控訴に係る事案であるから、)
刑事訴訟法181条「3」項(外部リンク[HTM]:www.houko.com)を
それぞれ適用して
(なお、控訴審における未決勾留日数につき、刑事訴訟法495条「2」項
外部リンク[HTM]:www.houko.com を適用し)
主文のとうり 判決する。
大阪高等裁判所 第五刑事部.
裁判長 裁判官 那須彰
裁判官 白 神 文 弘
裁判官 浅見健次郎
58: 中川泰秀 2024/04/04(木) 08:05:00 ID:QMHrrQzL(1)調 AAS
1=最高裁が悪の枢軸だというのは確か。
良心的裁判官は、最高裁の長官にはなれない。
59: 2023/04/05(水) 16:48:00 ID:mWka1yV0(1)調 AAS
昔と違って、裁判所で本当にえらいのは事務方だね。最高裁なら最高裁事務総局。
大学病院でも、白い巨塔の時代と違って、事務方に教授が頭が上がらなくなってきてるのと
同じ現象が司法界でも起こってるわけさ。
こんな情勢下での裁判員制度の導入なんて、権力者が何を考えているのか火を見るより明らか。
60: 2023/04/06(木) 17:50:00 ID:8wVwV0ZB(1/2)調 AAS
いわゆる、高等裁判所刑事部での 即日判決 の一事例
覚せい剤常習者である被告人に対して、量刑不当による控訴の主張が
排斥された事例
事件番号:平成16年(う)第825号
被告事件名:覚せい剤取締法違反 被告事件
i裁判長:それでは、理由の要旨ですが、まず、弁護人による控訴趣意は、
「被告人に言い渡された懲役2年2ヶ月の刑は 重すぎる」というものです。
そこで検討するわけでありますが、本件は、覚せい剤の?所持、?自己使用
各一件の事案でありますが、被告人はこれまで、覚せい剤事件で 前科6犯を有していて、
平成10年には、「営 利 取 引」にかかわり、覚せい剤取締法違反罪で、
「懲役4年 および罰金60万円」(cf 2chスレ:shikaku)
に処せられ、罰金を納めることができなかつたために 労役場に留置(外部リンク[HTM]:www.houko.com)されたというのに
、
平成14年に 満期出所してからわずか1年半で、本件犯行に至った___というものであります。
しかも、被告人は覚せい剤を1グラム購入して、合計7〜8回にわけて使っていた
というのでありまして、すでに述べた これまでの経緯 を踏まえますと、
被告人の刑事責任は、これを軽視することはできないのであります。
61: 2023/04/06(木) 17:52:00 ID:8wVwV0ZB(2/2)調 AA×

62: 租税事件裁判例集(刑事) 2030/04/06(土) 10:48:00 ID:0rFN6j3o(1/3)調 AAS
○いわゆる所得税法違反 被告事件につき、高額の罰金刑を言い渡した
1審判決が 控訴審でも維持された事例
事件番号:平成16年(う)第522号
被告事件名:所得税法違反 被告事件
被告人_不拘束
被告人に対する頭書 被告事件につき、平成16年*月*日、神戸<地方>裁判所が
言い渡した判決に対して 被告人から控訴の申し立てがあつたから
当裁判所は 次のとおり判決する
主 文
本件 控訴 を 棄却 する。
理 由
序論.
本件控訴の趣意は、弁護人(Y弁護士)作成の 控訴趣意書に、これに対する答弁は、
大阪高等検察庁検察官P1(K検事)作成の 答弁書に記載されているから、これらを援用して
説明に代える。
63: 租税事件裁判例集(刑事) 2030/04/06(土) 10:49:00 ID:0rFN6j3o(2/3)調 AAS
第1.控訴趣意
論旨は要するに、 「被告人を懲役1年6月および罰金2500万円、その懲役
刑につき3年間の執行猶予とした 原判決は 重すぎて不当である。とりわけ、その高額な罰金は
是正されなくてはならない」 というのである。
第2.検討
そこで、記録を調査し、当審における 事実取り調べの結果をも 併せて検討するに
原判決 が その (量刑の理由) の項で説示するところは、すべて 正当なものとして是認できる。
即ち、本件は、自己の経営するテレフォンクラブの平成10年度分の売上1億4900万円あまりを
税務当局に申告せず、課税所得分9066万円あまりを ,不法に免れた__という 所得税法違反外部リンク[HTM]:www.houko.com
の事案であるが、
被告人は1987年頃からテレフォンクラブを自ら経営していながら、1994年度までは一切、税の
自主申告をしていなかったものである。
このような状況において被告人は、”テレフォンクラブ業界は、将来に不安があり、稼げるうちに
資金を貯めておきたい”という動機から、本件犯行に至ったというのであり、
その 安易な動機 に酌むべきものはない。
なお、被告人は、原審公判と当審公判において、「1994年度以降、売上は、すべて知人であるt税理士を通じて税務当局に申告していたが、税理士にすべてを任せていた。だから、意図的な脱税には
当たらない」などと述べ、捜査段階では主張していなかった事実を主張する。
しかしながら,そもそも 被告人は,1973年から自営業をしており、それなりの税務知識を有していたと認めるに充分である。
64: 租税事件裁判例集(刑事) 2030/04/06(土) 10:50:00 ID:0rFN6j3o(3/3)調 AA×

65: 2030/04/06(土) 11:00:00 ID:/rJdJxDP(1)調 AAS
..
66(1): 逆転有罪判決の事例(1) 2005/04/07(木) 17:12:00 ID:MBcwlp5b(1/3)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
外部リンク[html]:www.kensatsu-kyoukai.gr.jp
67(1): 逆転有罪判決の事例(1) 2005/04/07(木) 17:12:00 ID:MBcwlp5b(2/3)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
68: 逆転有罪判決の事例(3) 2005/04/07(木) 17:14:00 ID:MBcwlp5b(3/3)調 AA×
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69(2): 逆転有罪判決の事例(4) 2006/04/07(金) 12:38:00 ID:N99fM5Zg(1/4)調 AA×
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外部リンク[B2]:courtdomino2.courts.go.jp
70(3): 逆転有罪判決の事例(5) 2006/04/07(金) 12:38:00 ID:N99fM5Zg(2/4)調 AA×
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2chスレ:shikaku
71(1): 逆転有罪判決の事例(6) 2006/04/07(金) 12:39:00 ID:N99fM5Zg(3/4)調 AA×
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72: 逆転有罪判決の事例(7) 2006/04/07(金) 12:39:00 ID:N99fM5Zg(4/4)調 AA×
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73: 逆転有罪判決の事例(8) 2009/04/07(火) 10:40:00 ID:+zz6/y6b(1/2)調 AAS
?Y2供述について:
Y2は、以下のように、原審公判で述べる。
(1)「この,不審車両」のナンバーは「33番」で,珍しいなと 私は思った。
(2)このベンツ車から、小太りの男が歩いてゆくのを、私は見た。
ところで、Y2が、この不審車両を見たのは、事件「 前 」のことであるから,
その、目撃証言の 細部 には ,記憶違い などが発生している 疑い を排除できない。
また、ナンバープレートの詳細についても、イヌの散歩ごときで
正確に 認 識 できたのか、どうかは 疑 問 が残る。
さらに、ア)Y2の見た 小太りの男 は、被告人の容貌と、ほぼ似ていること
イ)目撃された「不審車両」の色は、「被告人のツートンベンツ」の色と 似ていること
なども併せて検討すれば、
Y2の目撃した不審ベンツは、被告人の車両であつたと <認定>できる。
【要旨1の2】結局、原判決は 誤った事実カンケイを前提にして 推論を行っているのであり、
当裁判所においては、その結論を是認することは できない。
次に、被告人が 犯人であることについて、「積極的に」作用する事実について 検討を加える。
74: 逆転有罪判決の事例(9) 2009/04/07(火) 10:41:00 ID:+zz6/y6b(2/2)調 AAS
7.被告人が 犯人であることにつき、「積極的に」作用する事実
(1)証拠上、認められる事実
?事件の発生した時間帯と、被告人の「被害者への,監視行動」は、重なっていること
?実行犯の行動と、被告人が K運転手(原審 証人)に話した内容が ほぼ一致すること
?犯行現場における 目撃証言 などの検討
?被告人は、K運転手に 「台湾マフィアよりも先に……つかまえな イカン」などと述べ、
被害女性と 台湾関係者との ツナガリを知っていたこと
(2)現場における 目撃証言等の 検討
75(1): 逆転有罪判決の事例(10) 2010/04/07(水) 23:09:00 ID:4U+mc21O(1)調 AA×
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76(1): 逆転有罪判決の事例(11) 2011/04/07(木) 12:35:00 ID:uz5MOpeb(1/4)調 AAS
? 事件の「 後 」は、住居を転々として、「住所不定」になっていたこと(>>71 参照)
? 事件後、オフィスK の関係者から、銀行送金がされている 事実 (>>71 参照)
? オフィスK ともツナガリのある X(>>69 参照)を通じて、ツートンベンツを 売却処分 したこと
?運転手を命じたKに対して、口止め工作 を 被告人が していたこと
とりわけ、被告人は、K(>>70 参照)に対して、「京都市内での 自分の行動は、警察には
話さないでくれ」と電話連絡している。
?知人のSに対する 会話で、殺 人 を 示 唆 する発言をしていること
(1)被告人は、知人Sに対して、 事 件 後 、「ワシの人生,もう,終わりや」
(2)同じく、「ヒトを殺すと、カネになる」
(3)同じく、「コロシの世界は、ビジネスだ。」__などと発言しているのであり、
これら(1)(2)(3)の発言が 信用できること自体は、<原判決も>認 定 するところである。
さらに被告人は、
?知人のK2に対する 殺人を示唆する告白
K2の 検事調書 によると, 被告人と K2の間で、は次のような会話があった。
(1)時期は、平成9年3月下旬から、同年4月下旬にかけて
(2)会話内容の要旨は、
K2 「お前、早く、自首せい。」
被告人 「いや、自分は、上の人の名前は、どうしても出せないから、無理だ。」__というものである。
77: 逆転有罪判決の事例(12) 2011/04/07(木) 12:36:00 ID:uz5MOpeb(2/4)調 AA×
>>70
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
78: 逆転有罪判決の事例(13) 2011/04/07(木) 12:36:00 ID:uz5MOpeb(3/4)調 AAS
8.被告人が実行犯であることにつき、「消」極的に作用する事実
1)被害者への監視行動について
?原判決の判断の要旨
<原判決>は、被告人により 事 件 当 日 に 実施されていた ,被害女性への監視活動につき、(>>70)
(1)必ずしも、被告人による監視行動は、被害女性の殺傷を目的としていたとは 限らないこと
(2)単 な る ,監視活動 であった可能性も、否定できない__などと 評 価 している。
?当裁判所による検討
そこで、当 裁 判 所 として検討してみるに、外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
(?)被告人は、運転手役のKには、本件犯行の 幇助をさせる意図すら、なかつたこと
(?)Kには、ツートンベンツを運転して帰るように 指示 をしていたこと(>>70)
(?)Kには、被告人は、被害女性につき、必要最小限の情報しか、与えていなかつたこと
(?)しかも、被告人は、事 件 当 夜,初めて、被害女性と 接触する 機会 をみつけたこと
__これら4点に照らすと、<原判決の>認定には、合理的な根拠は なく,
被告人に、被害女性を 拉 致・監 禁・殺 害 する意図 が なかつたとは 断定できない。
<原判決>の説示は、不適切である。
2)被告人の,「実行犯」可能性について
?原判決の判断要旨
<原判決>は、本件事件直後に 「実行犯」らしき人物をみた
YxとIの 2名の目撃証言を重視している。
とりわけ、Yxと Iが、「中肉 中背の人物が 犯人だつた」「被告人が 犯人か、断定できない」
と 原審公判で述べたところを 重視している。(>>69 参照)
79: 逆転有罪判決の事例(14) 2011/04/07(木) 12:37:00 ID:uz5MOpeb(4/4)調 AA×
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80: 逆転有罪判決の事例(15) 2012/04/07(土) 10:07:00 ID:8HS6lcv0(1/3)調 AA×
>>76
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2chスレ:shikaku
81: 逆転有罪判決の事例(16) 2012/04/07(土) 10:08:00 ID:8HS6lcv0(2/3)調 AA×
>>75
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82(1): 逆転有罪判決の事例(17) 2012/04/07(土) 10:10:00 ID:8HS6lcv0(3/3)調 AA×
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83: 弁護士事件 裁判例集(刑事) 2013/04/07(日) 18:34:00 ID:UiVfbUoS(1/3)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
外部リンク[htm]:www.bunsai.com
84: 弁護士事件 裁判例集(刑事) 2013/04/07(日) 18:35:00 ID:UiVfbUoS(2/3)調 AA×
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85: 弁護士事件 裁判例集(刑事) 2013/04/07(日) 18:35:00 ID:UiVfbUoS(3/3)調 AA×
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86: 弁護士事件 裁判例集(刑事) 2027/04/07(水) 12:20:00 ID:cXoW3VkS(1/2)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
87: 弁護士事件 裁判例集(刑事) 2027/04/07(水) 12:21:00 ID:cXoW3VkS(2/2)調 AA×
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88: 弁護士事件 裁判例集(刑事) 2028/04/07(金) 23:40:00 ID:4FHr5pal(1)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
外部リンク[HTM]:www.houko.com
外部リンク[HTM]:www.houko.com
89: 暴力団事件.裁判例集(刑事) 2001/04/08(日) 19:11:00 ID:WTUYZicj(1/4)調 AA×
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90: 暴力団事件.裁判例集(刑事) 2001/04/08(日) 19:11:00 ID:WTUYZicj(2/4)調 AAS
第1.被告人Bの控訴趣意中,法令適用の誤り.の主張について
論旨は 要するに、 「被告人Bは、確かに 金員 を得ようとはしていたが,
殺害の主たる目的は、あくまでも、被害者から自由になりたかった、というものであり、
強盗殺人罪{刑法240条.後段(外部リンク[HTM]:www.houko.com)}を適用した【原判決】には,
判決に影響を及ぼすべき,法令適用の誤りが存在する」__と、いうのである。
ところで、関係証拠によると,たしかに,被告人Bらが 被害者から逃れたい、という気持ちで
本件 犯行を決意したことは認められる。
し か し な が ら,
併せて 金品を奪う意思も 有ったことは 関係証拠上、明らか であるから
刑法240条後段(外部リンク[HTM]:www.houko.com)を構成することは 明白 であり、
所論 は 採用できない。
第2.被告人Bの控訴趣意中、事実誤認の主張について
論旨は、要するに、「被告人Bは,被告人Aから 犯行を持ちかけられて この事件に関与したが,
被告人B自身は、被害者殺害の実行行為には 加担していないし,
自身が 被告人Aに代わってまで、本件を実行する意図もなかつたのであるから,
共同正犯(刑法60条 外部リンク[HTM]:www.houko.com)を 認めた【原判決】には、
判決に影響を及ぼすべき,事実誤認がある」__というのである。
91: 暴力団事件.裁判例集(刑事) 2001/04/08(日) 19:12:00 ID:WTUYZicj(3/4)調 AAS
し か し な が ら,関係証拠によると,
被告人Bは、被告人Aから 被害者を殺害して 恨みを晴らした上で,金品を奪う旨の話を聞き,
・B自身、被害者に対する恨みにより、憤激し、
・B自身も 金銭に窮していた ことから,
この計画に同意し、
もって、共謀を遂げた上で、
現場において、被告人Aに、決意の程を 念押し して、被害者殺害をためらっていたAは、
これにより、ふたたび 〈犯行の決意〉を固めて,被害者殺害に至っているのであり
このような事情においては,被告人Bは、単なる従犯(刑法62条 外部リンク[HTM]:www.houko.com)
では なく, 共同正犯が成立すると言わなくてはならない。
所論は、 採用できない。
第3.被告人 両名の控訴趣意中、量刑不当の主張について
論旨は、「被告人 両名を、それぞれ 無期懲役に処した 原判決の刑は,これが重過ぎて不当である」
というのである。
そこで 検討するが、本件は、5代目山口組.三代目山健組 配下「侠友会」の下部団体 K組
の幹部組員だった 被害者が ホストクラブを開設し,被告人Bは店長として
被告人Aは、一般店員として それぞれ雇用されていたものであるが
・売り上げが不調だったことから、被害者から暴力を受けるなどしたうえ、
・被告人Aにおいては 消費者金融機関から 借金 をさせられるなどし
金員 返済 を求めると, 逆に 脅される等する中で
被告人Aにおいて、被害者を殺害して、金品を奪うことを提案して,これに被告人Bも同意し,
何度も 謀議 を重ねた結果,
被害者を金属バッドで殴って殺害して,遺体を山中に遺棄することを 決意 したのであり
92: 暴力団事件.裁判例集(刑事) 2001/04/08(日) 19:12:00 ID:WTUYZicj(4/4)調 AA×

93: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2006/04/08(土) 14:39:00 ID:MdmYQdnb(1/3)調 AAS
〇主たる、判示事項
(一)自白調書と実況見分調書について 証拠申請を却下した1審裁判所の措置が、
訴訟手続きの法令違反に当たる、とされた事例
(二)被告人の 犯人性を 否定 して 無罪とした1審判決が破棄され、
有罪方向で、 第1審裁判所へ 差し戻す 旨の 控訴審判決。
事件番号:平成15年(う)第856号 (外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
2004年8月05日判決宣告
裁判所書記官 〇〇〇〇
被告人:不拘束(原審段階で、保釈)
被告人に対する 浄水毒物混入,傷害 被告事件につき、
京都地方裁判所が、平成15年2月28日に言い渡した判決外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
に対して、 検 察 官 か ら 控訴の申し立て があつたから,
当裁判所は、次のとおり 判決する。
主 文
原判決を破棄する。
本件 を 京都地方裁判所に差し戻す
(外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
理 由(要 旨)
序論.
本件 控訴の趣意は、京都地方検察庁 検察官Pk作成の 控訴趣意書に、
これに対する答弁は、村井豊明弁護人(主任)ら3名 共同作成の 答弁書に
それぞれ 記載されているから,これらを 援用して, 説明に代える。
94: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2006/04/08(土) 14:39:00 ID:MdmYQdnb(2/3)調 AAS
第1.検察官の控訴趣意
論旨は、要するに、
「原判決は、検察官請求番号”甲”202号証,203号証の 各自白調書と、
実況見分調書などを 平成13年11月8日に【証拠排除】する 決定をしたが,
これらは、取調官のT巡査部長の 脅迫行為 が あつたとされる時点より 前
に作成されているから、これらについて 証拠排除 の決定をした 原判決には、
訴訟手続きの法令違反(外部リンク[HTM]:www.houko.com)があり,
なおかつ,その他の 自白調書類などについても 任意性があるのに,
任意性を認めなかった 原審の措置には、
判決に影響を及ぼすことの明らかな,訴訟手続きの法令違反がある」__訴訟手続きの法令違反の主張
95(1): 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2006/04/08(土) 14:40:00 ID:MdmYQdnb(3/3)調 AAS
「被告人が、【犯人】であることは、関係証拠上 明らかであるのに、
これらを看過して 被告人 を【無罪】とした 1審判決には、
判決に影響を及ぼすべき、事実誤認(刑事訴訟法382条)がある」___事実誤認の主張
と、いうのである。
第2.当裁判所の判断
〈1.総論〉
そこで、記録を調査して、当審における事実取り調べの結果をも 併せて検討するに、
【要旨第1】
被告人の 原審公判における供述は たやすくは信用できず、かえって、
?取調官のT巡査部長の原審証言,?取り調べ検察官のK検事の原審証言 は信頼できる
のであって、
これらの自白調書・実況見分調書の 任意性 は充分に認められる。
そこで、以下、所論および 答弁にかんがみて、
説示する。
96(1): 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2009/04/08(水) 17:42:00 ID:vAn1cRwH(1)調 AAS
=2. 各論=
◇(1)供述状況 と本件の経緯
?平成11年10月28日、国立療養所U施設2階医局のポットに、何者かによつて、
アジ化ナトリウム(外部リンク[html]:www.tokyo-eiken.go.jp)が混入され、7名が中毒症状になった。
?捜査に着手した京都府警察(外部リンク[html]:www.pref.kyoto.jp)
では、同U施設の医師から提出を受けた 人尿 のうち、
本件 被告人の尿から「のみ」、高濃度のアジ化ナトリウムが検出された(その 分量は、217ppm)
ことから、被告人に対する 嫌疑 を深めていつた。
?そして、被告人は、平成11年11月28日から事情聴取を受けたが、翌年3月07日、
令状裁判官の発付した逮捕状により、通常逮捕
(外部リンク[HTM]:www.houko.com)されるに至った。
?逮捕された被告人は、当初は、犯行を全面的に否認していたが、3月19日になって、「自分も,アジ化ナトリウムの
入った珈琲を飲んだと、虚偽の事実を述べていました。」と供 述し、
3月20日には、「わたしが やつたと認めれば、家族に迷惑がかかるので、事件の
ことは認める気にはならなかった」
「私はU施設のY理事長に尿を提出する前、その自分の尿の中に、
アジ化ナトリウムを混ぜたのです」
などと、不利益な事実を承認することとなつた。
97(2): 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2010/04/08(木) 12:53:00 ID:tJhWl+sI(1)調 AAS
?そして、平成12年5月10日に京都地方裁判所で行われた 原審.第1回公判で
被告人は、本件 公訴事実 を 否認 し、
?現在にいたつている。
◇(2)原審裁判所の判断
原審裁判所は、
平成13年11月08日付け 証拠決定(引用者注:判例時報に掲載済),
平成15年2月28日宣告の 原審判決(外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
において、それぞれ、
?警察官調書については、T巡査部長が、あたかも暴力団関係者の力を誇示して、
被告人の家族に脅迫を加えるかのような 違法な取調べをした と【認定】し、
?検察官の調書についても、K検事がT巡査部長による 違法な取り調べを遮断する措置を取らず、
自白すれば執行猶予がつく可能性や、医師免許の取り消しについてなどの事由を、被告人に質問するなど、
およそ、被告人の心理状態に配慮をしていないとして、
それらの検察官調書の 証拠能力を排斥した。
?また、実況見分調書についても、その実質は、自白と同様の趣旨に過ぎないし、
T巡査部長やK検事による 不適切な取調べの影響を受けているなどとして
証拠能力を否定した。
98(1): 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2011/04/08(金) 12:05:00 ID:SQ0fArTk(1)調 AAS
◇(3)当裁判所による検討(総論)
ところで、原審裁判所の判断は、上記 調書の証拠能力を否定する主たる理由として、
T巡査部長による脅迫行為を<認定>している。
すると、仮に、これが<否定>されれば、これらの調書については 任意性 が肯定され、
証拠能力を有する、といわなくてはならない。
◇(4)弁護人の見解(総論)
なお、弁護人は、答弁書の中において、本件では、捜査段階で
・利益誘導や
・約束による自白 により、被告人の自由な意思決定を害して
これらの調書が作成された___と主張している。
◇(5)自白調書の任意性判断の概論
しかしながら、?本件では、仮に、T巡査部長による,不当な取り調べがあつたとしても
そのことと、自白との間に 「因果関係」 を肯定することは困難であるし、
?本件においては、長時間にわたる取り調べがあつたとしても、
それだけをもって、任意性を否定することはできない。
(cf. 外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
本件においては、
・(1)M弁護士が 弁護人として選任され
・(2)被告人の逮捕後も、連日、M弁護士や 逮捕後に選任されたO弁護士が、
京都府警察太秦警察署において、毎日30分から60分の接見をしていたこと
の経過が 関係証拠 により明らかである。
これらの事情をあわせて考慮すると、さきの<原判決の,説示>は、多分に性急な説示であつて、
当裁判所としては 賛同しがたいところである。
99: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2012/04/08(日) 14:19:00 ID:AMMzUB+k(1/2)調 AAS
◇(6)原審公判での、被告人発言の要旨
なお、原審の京都地方裁判所.刑事法廷(cf 外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)にて,
被告人は,およそ 次のように 述べる。
「わたしは、通常逮捕された,平成12年3月07日以降,ずっと【否認】していたが,
勾留理由開示公判(外部リンク[HTM]:www.houko.com)の終了後、T巡査部長から、
『お前は、本当の ヤクザのおそろしさ を知らない』
『お前の自宅近くに事務所がある 指定暴力団B組(外部リンク[html]:www.1101.com)は、
若頭が凄い奴や。いわゆる【ベラミ事件】の実行犯だ。外部リンク[html]:kokkai.ndl.go.jp』
『お前の家には、 小学生の子ども がおるやろ。』
『自分は、ボウタイ(暴力団対策の部署)とセイアン(生活安全の部署)にも,顔が利く。
しかも、京都府警3万人の組織に お前がかなうわけがない。お前は言わば、
ダンプカーに,自転車で体当りするような モン やで。』
『弁護士なんて、おれら警察には関係 あれへん。
たとえば、坂本堤弁護士(外部リンク[html]:www.nichibenren.or.jp)は、
ふだん、警察にさんざん、文句ばかり、ゆうとった。
せやから、ワシらに楯突くんやったら、弁 護 士 か て ,助からへんのや』
などと言われた。
そこで、家族を守るためならば、止むを得ないと考えて わたしは 自白した。」__というのである。
◇(7)検察官証拠請求番号「甲」202号,203号の 証拠能力について
ところで、原審裁判所の 前記決定(>>97 参照)および 原審判決(外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
を見ても、
検察官証拠請求番号「原審.甲202号」同じく「203号」が 証拠排除された理由は
明らかではない。
100: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2012/04/08(日) 14:32:00 ID:AMMzUB+k(2/2)調 AAS
さらに、当裁判所として,くわしく検討するに、外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
・検察官が、量刑について、取調べ中に述べていたとしても、それ自体が、特に任意性を
失わせるようなものとはいえないし、(>>97)
・先に述べたように、連日、30分から60分ずつ、毎日のように弁護士と接見していた状況(cf 2chスレ:shikaku)
・そして、原審法廷における、取り調べ検事のK検察官(京都地方検察庁.所属)によれば、
「取り調べ状況は、ほぼ、弁護人に筒抜けでした」と述べているが、
・これは、前記の 客観的な状況とも符合しており, 信用性は 高い。
そうすると、これらの2通の 検察官面前調書については、任意性を否定するような事情は乏しい。
101: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2015/04/08(水) 14:03:00 ID:IhJVPx16(1/3)調 AAS
また、弁護人は、この点に関して、(>>98 で触れたような)
被告人の自由な意思決定を妨げる
取調べが、検察官による聴取でも為されていたと述べるけれども、
この主張は、前提を欠いていると、当裁判所は確信するので、
弁護人の主張は 採用の限りではない。
また、被告人本人は、「あらかじめ、ワープロ打ちされた調書が用意されていて、
それに署名指印させられたに過ぎない。」と述べる。
し か し な が ら,検察官の原審証言によれば,
?それらの調書類は、前日や前々日の取調べ結果を まとめたものに過ぎないし
?被告人の申し立てに従い、「調書の訂正」
(外部リンク[HTM]:www.houko.com)の措置も実施している
というのである。
(そして、検察官の原審証言が信用できることについては >>95 でも触れた。)
◇(8)供述調書の任意性をめぐる 小括
結局、検察官の所論は、概ね、これを首肯することができるのであつて、これらの調
書類
について、当裁判所は、
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
刑事訴訟法322条(外部リンク[HTM]:www.houko.com)により、
証拠能力を肯定することとした
102: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2015/04/08(水) 14:05:00 ID:IhJVPx16(2/3)調 AAS
◇(9)T巡査部長による脅迫行為の「有」「無」について
この点について、検察官は、控訴趣意書の中で、
「 (1)ポン中.極道や ハトを飛ばすという言葉が、仮に、T巡査部長の口から発
せられていても、
それは、何ら、供述調書の任意性には 影響を及ぼさない。
(2)だいいち、ベラミ事件の実行犯は、B組若頭のMではない。
(3)そして、京都府警察の警察官の人数は、3万人などでは、ありえない。
__ようは、(1)(2)(3)について、被告人の発言こそ、虚偽である。」
「(4)たしかに、B組若頭のMは、平成12年、京都府警察太秦警察署
(外部リンク[html]:www.pref.kyoto.jp)に
逮捕されているが、T巡査部長は、なんら、Mとは面識はない。
(5)じっさいの取り調べ時間と、被告人の原審法廷での発言には、 矛盾がある」
などとして、
「これらに照らすと、被告人は、<何らかの方法で>B組のMに関する情報を得
て、
話を創作したのだ」___と述べる。
103: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2015/04/08(水) 14:05:00 ID:IhJVPx16(3/3)調 AAS
そこで、当裁判所として 検討する。 外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
まず、括弧1.についてであるけれども、T巡査部長は、原審法廷で、
「被告人とは、60回近くの事情聴取の際、雑談をふくめて、いろいろと話をした。
その中で、覚せい剤中毒者である暴力団構成員(←ポン中極道)のことや、
暴力団組織についても 話はしている」 と述べており、
この法廷証言は、具体的.かつ詳細で、たやすくは 排斥しがたい。
次いで、括弧2.括弧3.については、いずれも、暴力団カンケイや警察問題につい
て ある程度
「通じて」いる人物であるならば、このような情報は、すぐに判別できること
さらに、ハトを飛ばす、というコトバについても、T巡査部長の原審法廷証言
「被告人に危害を加える、という意味ではないし,第一,被告人のいうような
趣旨の取り調べをするのであれば、”ヒットマンを送り込む”と述べたほうが
効果は高い」___というのは、それなりに首肯できるし、
【要旨第一の2】
本件の取調べの経過などを参照して 判断すれば、T巡査部長が このようなこと
を実行する
というのはあまりにも 空想的 なのであつて、
被告人の原審法廷での発言は、なんら、信用できない。
104: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2016/04/08(金) 17:36:00 ID:CpL0Gf03(1/3)調 AAS
また、検察官「当審」証拠請求番号2号の 留置場記録に照らせば,取り調べに際して、
その当時、弁護人らから 警察へ、改善の申し入れがされた形跡がなかつたことも,また,明らかである。
しかも、被告人の原審公判における発言には、多々、あいまいな点が存することなどに照らせば、
検察官の所論には、理由があるものと言わなくてはならない。
さらに検討を重ねると、
・珈琲をつくって自分で飲んだ点について、供述変更をしなければならない 利益が、
捜査当局には なかつたこと(cf >>96)も認められる。
◇(10).脅迫の経緯についての 詳論
なお、所論は、「脅迫行為があつたとすれば、?実際には、被告人が 家族の安全確保の措置を取らなかったこと
?起訴後4ヶ月も経過してから、弁護人らに そのこと を打ち明けたことは、いずれも不自然」
などという。 そこで検討するに、
・被告人が、冷静に 利害得失 を計算していたことは、すでに 述べた 「供述経過」(>>96)などから
明らかであるし、(取調べに際して、弁護人からの抗議が なかつたという事実は、T巡査部長や
K検事の 原審法廷での証言の信頼性を 高める ものである。)
・原審における 被告人の法廷発言を検討しても、結局、脅迫されたという事実さえ漏らさない限り、
たとえ 原審法廷で 犯行を否認 しても、なんら問題はない__ということになる。
105: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2016/04/08(金) 17:36:00 ID:CpL0Gf03(2/3)調 AAS
◇(11)原審裁判所の措置に対する、小括
【要旨第2】
そうすると結局、当裁判所としては、
・(?)T巡査部長による 「脅迫行為」については、被告人による 創作 のおそれを否定できず、
・(?)自白調書等の 「供述 記載」 に照らし、T巡査部長とK検事の 原審証言は信頼性が高いものであり
・(?)自白に至った 経緯 についても 首肯できる
___という 結論に至った。
結局、これらの 自白調書については 刑事訴訟法322条1項により 証拠能力を認めるのが相当
である。 ◇(12)実況見分調書について
【要旨第3】 なお、これらの 実況見分調書については、
・T巡査部長は、その作成には 関与していないし、
・じっさいに、これらの 実況見分調書 を作成した 警察官らは、原審公判にて証言をしている
そうすると、これらの実況見分調書については、刑事訴訟法321条3項(外部リンク[HTM]:www.houko.com)により、
証拠能力を認めるのが相当である。
なお、弁護人は、その「答弁書」において、
「これらの実況見分調書は、
自白調書の延長に過ぎない。」と述べる。し か し な が ら、
【要旨第3の2】 署名押印が「不」要な,この種の調書については、
刑事訴訟法321条3項に掲げる要件「さえ」満たしていれば、
証拠能力を認めるのが相当であり、弁護人の主張は、採用できない。
106: 特報:京都アジ化ナトリウム事件 2016/04/08(金) 17:37:00 ID:CpL0Gf03(3/3)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
107: 間接事実による認定(覚せい剤事件) 2020/04/08(水) 22:43:00 ID:41ssPwS2(1/2)調 AAS
○判示事項:間接事実の積み重ねにより,覚せい剤の「自己使用」を認定した1審判決が、
控訴審でも維持されて、有罪とされた事例
被告事件名:覚せい剤取締法違反{自己使用(外部リンク[HTM]:www.houko.com)}
事件番号:平成16年(う)第465号 (外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
2004年8月19日判決宣告
裁判所書記官 I(h)
被告人に対する,覚せい剤取締法違反(外部リンク[HTM]:www.houko.com)被告事件につき、大阪地方裁判所(刑事6部.単独1係)が、
平成16年3月05日に言い渡した判決に対して,被告人から控訴の申し立てがあつたから,
当裁判所は、次のとおり 判決する
主 文
本件 控訴 を 棄却 する。
当審における未決勾留日数中,60日を 原判決の刑に算入する。
理 由(要 旨)
序論.
本件控訴の趣意は、弁護人作成の控訴趣意書に,これに対する答弁は,大阪高等検察庁検察官P4
作成のとおりであるから, これらを援用して 説明に代える
108: 間接事実による認定(覚せい剤事件) 2020/04/08(水) 22:44:00 ID:41ssPwS2(2/2)調 AA×
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109: 間接事実による認定(覚せい剤事件) 2021/04/08(木) 12:56:00 ID:8HUcNutd(1/3)調 AAS
(2)当審の段階での、「新たな」事実の主張
弁護人は、控訴審において,外部リンク[1AA4]:courtdomino2.courts.go.jp
○ 知人のK証人が、平成15年6月25日頃,被告人の自宅を来訪した時、被告人がトイレにいった
際に、自己の紅茶に、覚せい剤の混入した「エクスタシー」という薬物を混ぜたところ、
トイレから戻ってきた被告人が、これを 誤って飲んだ というのが 本件である__旨を主張し、(外部リンク[HTM]:www.houko.com )
○ 当審において証人出廷した K自身も、上記のような 証言をした。
(3)これについての検討
しかしながら、もし、仮に これが 本件の真実 であるならば,
?被告人が、このような 「特異体験」について、捜査官に,話をしていないのは、不自然であり(2chスレ:shikaku)
?捜査段階から、K証人との関係について、被告人には質問がされていたのに、
この件について 被告人が話をしなかったというのも、納得しがたいところである。
・被告人自身は、当審公判における 被告人質問に際して,「まさか、自宅で 覚せい剤入りの飲み物を口にするとは、
控訴審になるまで、まったく、頭には 思い浮かばなかったのです。」と述べているが、
・これは、明らかに、説得力を欠く主張であるから、到底、これを信用することは できない。
110: 間接事実による認定(覚せい剤事件) 2021/04/08(木) 12:56:00 ID:8HUcNutd(2/3)調 AAS
また、K証人の当審証言についても、
・(1)証言内容に、先に挙げた以上の 具体性 はなく、
・(2)この証言内容じたい、きわめて 不自然 であるから、これを信頼するには 足らない。
・(3)しかも、K証人は、大阪拘置所へ宛てた被告人への手紙の中では、法廷証言と食い違う内容
を記載していること
・(4)被告人とK証人は、親密な関係にあつたのに、当審になって、「初めて」証人出廷したこと
___これらに照らせば、K証言は 信用性を欠くものである。
(4)その他の事実について
なお、被告人は、当審における被告人質問に際して、
「いわゆる、自宅での,エクスタシー入りの紅茶の 誤飲 については、控訴審段階になって、
大阪拘置所で K証人 と一般面会(外部リンク[HTM]:www.houko.com)するまでは、思い出さなかった」とも述べる。
しかしながら、
当審において、検察官から 追加提出された,外部リンク[HTM]:www.houko.com
捜査事項照会回答書(検察庁から,大阪拘置所へ宛てられた照会への、拘置所からの回答)によれば、
・平成16年2月09日、原審での第2回公判終了後、一般面会にきた 内妻X子に
・被告人は、 Kに証人として 法廷に出て貰うかもしれないから、そのことを伝えてくれ
と述べていたことが認められる。
111: 間接事実による認定(覚せい剤事件) 2021/04/08(木) 12:57:00 ID:8HUcNutd(3/3)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
112: 違法収集証拠.裁判例集(覚せい剤事犯) 2030/04/08(月) 11:49:00 ID:F9PqcOsd(1/2)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
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113(2): 違法収集証拠.裁判例集(覚せい剤事犯) 2030/04/08(月) 11:50:00 ID:F9PqcOsd(2/2)調 AA×
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114(1): 違法収集証拠.裁判例集(覚せい剤事犯) 2031/04/08(火) 18:02:00 ID:hRukz3Tg(1/3)調 AAS
お、警察官らが 被告人を確認した際には、被告人は 眠ってはいたものの
・呼吸は正常であり
・苦しむ様子も、なんら、存しなかった__ことが 関係証拠から認められるのであります。
そして、 s警部補ら 大阪府.警察官らは、警察官職務執行法3条1項二号(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
にいうところの 保護行為 に着手した。
そして、被告人に何ら告げることなく、S警部補は、被告人の近くにあったバッグを手に取り、
・チャックを開けて、「注射器」1本を「発見」し、
・ペンケースも開けて、さらに、別の注射器1本を 新たに発見した。
(この際には、被告人の身元を確認できるものは、何ら、このバックには存在しなかった。)
さらに、被告人が眠ったままの状態で s警部補は、被告人の 着衣 の捜索を実施したところ、
・着衣のポケットから、茶封筒を発見したものの、
s警部補は、令状の発付を受けてから(外部リンク[HTM]:www.houko.com),これを<押収>しようと考えた。
そして、S警部補は、N運転手に指示をして、同日16時3分過ぎ、
このタクシー自体を発車させ、大阪府警察.南警察署(外部リンク[html]:www.police.pref.osaka.jp)へと移動させた。
本件タクシーが、南警察署へと到着すると、
・運転席には、T巡査部長が、
・後部座席には、Y巡査部長が乗り込み、 被告人が「外」に出られないような態勢が取られた。
そして、S警部補は、南警察署所属のO係長に事情を説明し、「捜索差し押さえ.令状」を
裁判所に請求することにした。(同日16時20分.疎明資料の作成を完了。)
そして、Y巡査部長は、I巡査部長と 役割を交代し、後部座席には I巡査部長が乗り込んだ。
かくして、引継ぎを受けたO警部補が 16時45分に 被告人の太ももをつねると、
被告人は、目を覚ました。
・ここで被告人は、バッグを返してほしい、と I巡査部長に申し出たが、
・I巡査部長は、これから、この車内で、職務質問を実施すると告げた。
115(1): 違法収集証拠.裁判例集(覚せい剤事犯) 2031/04/08(火) 18:02:00 ID:hRukz3Tg(2/3)調 AAS
これに対して、被告人は 生年月日<略>と氏名を回答し、照会の結果、犯歴のないことが確認された。
引き続き実施された 職務質問の中で、被告人は、
・ 「なぜ、眠ったまま、目を覚まさなかったのか。」の問に対して、
・「睡眠薬を飲んだから。」などと答え、
携帯電話で、?弁護士と、?知人男性に連絡をした。
裁判長:なお、知人男性の目撃によると、以下の事実が明らかなのであります。
すなわち、
(1)T巡査部長は、知人男性じしんを取調室へ案内し、知人男性から 強く抗議されたこと。
(2)駐車場のシャッターは その後、閉じられてしまい、被告人が 駐車場から 脱出することは不可能だったこと
(3)被告人はこのとき、「助けてくれ!」などと叫んでおり、
(4)I巡査部長を乗り越えて脱出しようとしていたこと___が それぞれ認められます。
そして、S警部補は、駐車場にいた被告人に対して、同日18時41分、裁判官が発付した【令状】を呈示し、
・茶封筒の内容物を 簡易鑑定 したところ、覚せい剤反応があり、
・18時46分、被告人は 現行犯逮捕されたのであります。(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
また、注射器などについては、この「現行犯逮捕に伴う,差し押さえ」(外部リンク[HTM]:www.houko.com)がされ、
同日21時過ぎ、写真撮影報告書が作成されました。(刑事訴訟法220条による、無令状差し押さえ)
一方、被告人は、 尿の 任意提出については、強く抵抗したため、
捜査当局は、翌14日、裁判官から 強制採尿令状(cf.外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
の発付を受けて、 (引用者注:最高裁判所1980年10月23日.決定)
・15時46分から、大阪.警察病院で 尿の「強制採取」を実施し、
・17時21分、上記場所で、「尿」の「差し押さえ」が実施された。
___以上が、本件についての 事実関係であります。
116: 違法収集証拠.裁判例集(覚せい剤事犯) 2031/04/08(火) 18:03:00 ID:hRukz3Tg(3/3)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
117: 違法収集証拠.裁判例集(覚せい剤事犯) 2001/04/09(月) 18:51:00 ID:zrIS58KM(1/3)調 AA×
>>113>>114>>115
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
118: 違法収集証拠.裁判例集(覚せい剤事犯) 2001/04/09(月) 18:52:00 ID:zrIS58KM(2/3)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
119: 違法収集証拠.裁判例集(覚せい剤事犯) 2001/04/09(月) 18:53:00 ID:zrIS58KM(3/3)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
外部リンク[HTM]:www.houko.com
120: 1審判決後の 事情の変化 2008/04/09(水) 18:19:00 ID:3Xg08khW(1)調 AA×
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121: 1審判決後の 事情の変化 2009/04/09(木) 11:49:00 ID:miUiGeRK(1/2)調 AAS
第2.検討
そこで、記録を調査して検討するに、原判決が、その量刑の理由の項で述べるところ
は、
その「言い渡しの時点」においては、すべて相当なものであったと 認められる。
すなわち、本件は、
スーパー店内で、ベビーカーにあった他人の財布を窃取した、という 窃盗1件の事
案であるが、
・その手口は、きわめて大胆であるし、
・被告人は、平成10年10月に、窃盗罪で懲役1年4月・執行猶予4年の判決を受
け、
・本件は、 その 執行猶予期間中の犯行 であり、
・さらには、この執行猶予期間中に、同種余罪を繰り返していたことからすると、
本件において、被害品が還付されており、本件じたいの 実害 はないこと を考慮しても、
被告人の刑事責任はきわめて重大といわなくてはならない。
しかしながら、当審における事実取り調べの結果、1審判決後、
・被告人は、内縁関係にあった夫と、正式に婚姻したこと
・夫の健康状態が深刻であること
・夫じしん、現在は 生活保護を受給しながら暮らしており、
・被告人にとっても、公的扶助を受けながらの 生活が期待できること
・控訴審において、被告人が、さらに、反省を深めていること
122: 1審判決後の 事情の変化 2009/04/09(木) 11:49:00 ID:miUiGeRK(2/2)調 AA×

外部リンク[HTM]:www.houko.com
123: 2015/04/10(金) 18:14:38 ID:/dWoa7hf(1)調 AAS
>>1 との関連であれば、宮台教授(社会学)の論説がある。
124: 不法に公訴を受理したとの主張が 排斥された事例 2030/04/10(水) 11:36:20 ID:gdPjWjYG(1/4)調 AAS
2003年12月04日判決宣告 裁判所書記官〇〇〇〇
平成15年(う)1075号.覚せい剤取締法違反 (変更後の訴因:国際的な協力の下に
規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法
等の特例等に関する法律 外部リンク[HTM]:www.houko.com 違反) 被告事件
被告人:(勾留中)
主 文
本件 控訴 を 棄却 する
当審における未決勾留日数中 120日を、原判決の「 懲役刑 」に算入する。
理 由 の 要 旨
第一.控訴趣意中、不法に公訴を受理したとの主張について
所論は、「【原判決】は、その判示第2.の事実につき、
同一日付内の複数の 規制薬物の譲渡「行 為」について、
譲受人も 不 特 定 な ま ま で、国際的な協力の下に
規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法
等の特例等に関する法律 5条4項、同法8条2項に基づいて、【訴因変更を 許可】し、
外部リンク[HTM]:www.houko.com
そのうえで、同法13条1項前段,同法11条1項一号により、金3274万円を被告人から
【追徴】したが、……本来ならば、必要的追徴の対象にならない事案である……」
と主張する。
125: 不法に公訴を受理したとの主張が 排斥された事例 2030/04/10(水) 11:36:53 ID:gdPjWjYG(2/4)調 AAS
し か し な が ら、【原判決】が、≪ 公訴棄却申立書についての 判断 ≫の項目で
説示するところは、相 当 であつて、【当裁判所】も これを 是認することができる。
すなわち、国際的な協力の下に
規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法
等の特例等に関する法律 第5条(外部リンク[HTM]:www.houko.com)は、
〇個々の犯罪類型についての加重類型を定めたものではなく、
〇あくまでも 総 体 的 な 行 為 の 処 罰 規定であると解すべきところ、
個々の「行為」が、詳細に「特定」されていなくても
同法5条を 適用 することは許される といわなくてはならない。……
……したがって、 原判決に、所論 指摘のような
〇「公訴を,不 法 に 受理した 違法」(法378条外部リンク[HTM]:www.houko.com )
〇「法令適用の 誤り」(法380条外部リンク[HTM]:www.houko.com) は存し な い 。
第二.控訴趣意中、訴訟手続きの法令違反の主張について
所論は 「原審が、実行犯A,実行犯N,実行犯Kの 検察官面前調書を 証拠採用したのは、
判決に影響を及ぼすべき、訴訟手続きの法令違反(法379条外部リンク[HTM]:www.houko.com)
がある」と主張する。
し か し な が ら、【原判決】が いずれも これらを刑事訴訟法321条1項二号の要件を満たす
として、証拠能力を認めたのは 相当であり、【当裁判所】も、これを 是認することができる。
……(中略)……
126: 不法に公訴を受理したとの主張が 排斥された事例 2030/04/10(水) 11:37:21 ID:gdPjWjYG(3/4)調 AAS
原審記録によると、証 人 と し て 出廷した 実行犯Aは、裁判長から 過料の制裁(法160条外部リンク[HTM]:ime.nu)
についての警告を受けても、 証 言 を 拒 否 し た のであって、
こ の よ う な 場 合 には、いわゆる「供 述 不 能」として、
〇特信状況 がなくても、 証拠能力を有する (最高裁昭和27年4月09日.等)
ものと 言わなくてはならない。……所論は 採用できない。
第三.控訴趣意中、事実誤認の主張について
所論は、「被告人は、本件密売の 実行行為もしていないし、実行犯らとの共謀もしていない」
として【無実】であると主張する。
し か し な が ら、【原判決】が、上記 検察官面前調書 な ど によって、被告人の【犯人性】を
認めたのは 相当であり、
〇 記 録 を 調 査 し、
〇 【当裁判所】での 事実取り調べの結果 を経ても、
この【認定】判断は、動かない。……中略……
…… Tのシステム手帳(原審.検168号)の記載内容
Tじしんの原審公判廷.証言からも、
〇実行犯Aの メモ の記載 は正確に裏付けられている
というべきである……論旨は理由がない。
127: 不法に公訴を受理したとの主張が 排斥された事例 2030/04/10(水) 11:37:46 ID:gdPjWjYG(4/4)調 AA×
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128: 逆転無罪判決の事例 2009/04/11(土) 17:58:05 ID:Y/+9iETJ(1/2)調 AA×
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外部リンク:www.kyuuenkai.gr.jp
外部リンク:www.geocities.jp
外部リンク[htm]:www.cc.matsuyama-u.ac.jp
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
129: 逆転無罪判決の事例 2009/04/11(土) 18:01:44 ID:Y/+9iETJ(2/2)調 AAS
第1.控訴趣意
論旨は、要するに、
「被告人は、2003年1月27日の19時30分頃から33分頃にかけて、大阪市高速交通鉄道1号線
通称 ”地下鉄御堂筋線”の なかもず行き電車内において、被害女性Xに対して
着衣の上から臀部を触るなどした__と認定されて 有罪判決を受けたが、
被害者供述には著しい変遷が見られて 到底、これを信用する事ができないのに、
被害者供述の信用性を認める一方、
捜査段階から一貫して 無実 を主張してきた被告人の弁解を排斥した 原判決には
判決に影響を及ぼす事の明らかな 事実誤認がある」 というのである。
第2.当裁判所の判断
そこで、記録を調査し、当裁判所での事実取り調べの結果をも 併せて検討する。
1.証拠上、争いのない事実
2003年1月27日
19時30分頃、大阪市営地下鉄1号線(御堂筋線)の淀屋橋駅を19時30分頃発車する電車に、
被告人も、被害者も、ともに 同一車両内に乗車していたことは明らかである。
130: 逆転無罪判決の事例 2010/04/11(日) 15:08:22 ID:EysNuAjH(1/5)調 AAS
・そして、この日は、休日の夜間であったこと(外部リンク[cgi]:www.hf.rim.or.jp )
・被告人は、このとき、黒いリュックサックと傘を、それぞれ、手に持っていたことが認められる。
そして、被害者Xは、心斎橋駅到着直前、被告人に 「何してるの?こんなことして、楽しい?」
などと声をかけ、なんば駅到着の際、被告人の手を掴んだまま、駅員に引き渡した。
2.被害者Xの供述の信用性
なお、被害者Xは、・平成15年5月21日の 原審第2回公判
・同じく6月11日の 原審第3回公判 にて、それぞれ証言したが
弁護人から 刑事訴訟法328条(外部リンク[HTM]:www.houko.com)により請求せられた
・弁護側証拠請求番号4番 警察官調書
・弁護側証拠請求番号5番 検察官調書____によると、
【要旨第1】
被害者Xの供述には、所論が指摘するような変遷があり、証言の信用性を損ないかねないような事情
がないか、どうかを考察する必要がある。
**(1)被告人を発見したときの状況についての X供述の検討
?Xの供述
・警察官調書における X供述(骨子)
「自分の左斜め後方 に被告人がいた」等
131: 逆転無罪判決の事例 2010/04/11(日) 15:08:53 ID:EysNuAjH(2/5)調 AAS
・検察官調書における X供述
「淀屋橋駅に電車が着いたとき、私の周りは、かなり混雑していた」等
・法廷証言(原審第2回・第3回)
「わたしは、ちかん被害に度々遭ってきたので、周囲をよく確認してから電車に
乗ることが多い。梅田駅から乗車した電車内で、被告人の様子はおかしかった。」等
?当裁判所の検討
そこで検討するに、この部分についての X供述は、警察官調書・検察官調書・法廷証言と、
いずれも異なっていて、
・法廷証言では、検察官調書を 実質的に訂正する内容となっているうえ、
・法廷証言では、被告人に怪しい様子があつたことを強調する内容となっているのであり、
これらの 供述変遷の経緯 には 著しい問題点があると言わなくてはならない。
**(2)ちかん行為の態様 (この部分については、引用を省略する)
**(3)被告人に声をかけて、「私」人逮捕したときの状況(法213条 外部リンク[HTM]:www.houko.com)
?X供述
・警察官調書
「こんなんして、面白いン? ヤメテや! と被告人に言った。
周りには、女性客やカップルもいた。」
132: 逆転無罪判決の事例 2010/04/11(日) 15:09:23 ID:EysNuAjH(3/5)調 AAS
・検察官調書
「被告人は、はいはい、と口篭もるような返事をした。駅員に突き出そうとするとき、
被告人が抵抗する様子はまったく、なかった。」
?当裁判所の検討
そこで、この点について
検討をするが、被害者Xは、警察官調書⇒検察官調書⇒法廷証言と 回を重ねるたびに、
徐々に、「意識して 被告人を見ていた」ことを強調する内容へと 「変遷」している。
さらに、関係証拠に照らして、被告人が手に提げていたカバンの形状についても、
「後で」そのような情報を入手した 可能性がある。
【要旨第2】なるほど、ちかん被害者は、その被害当時、興奮やショックにより
冷静な心理状態ではいられず、記憶などにも 変容 を起こす可能性は否定できないから、
一般的には、「被害状況」についての 供述が <ある程度は>変遷してゆくことは
合理的に説明できる。
しかしながら、本 件 の 被害者X供述においては、もはや、そのようなものではなく、
その変遷の「過程」と 供述内容は、あまりにも 不自然・不合理であると言わざるを得ない。
(この点は、所論が指摘するとおりである。)
3.被告人供述の信用性
なお、被告人は、捜査段階から一貫して、犯行を否認している。そして、先ほど検討したように、
・本町駅で<乗客が乗降中に>ちかん被害を受けたとする 被害者供述には 疑問点があり、
・なおかつ、ちかん被害の「開始時期」について、被害者Xは、警察官調書・検察官調書では
あいまいな供述をしているのであり、
133: 逆転無罪判決の事例 2010/04/11(日) 15:09:53 ID:EysNuAjH(4/5)調 AAS
これら2点をも 併せて検討すれば、被告人の供述が虚偽であるとはいえない。
4.被告人<以外の>者の 犯人可能性について
?被害者Xは、原審にて、主尋問と反対尋問で、カップルを見た時の状況について
正反対の供述をしていること(←原審第2回公判速記録:第3回公判速記録)
?そして、関係証拠やこれまで述べてきたことなどを総合すれば、
被害者は、被告人の方向へと振り向いた様子については 冷静に把握できておらず、
かなり興奮した状態だった可能性が高い。
そうすると、??と その他関係証拠を 併せて検討すれば、
・被告人<以外に>ちかん加害行為をした 犯人 がいなかつたとは 言えない。
【原判決】は、「本件では、被告人以外の犯人可能性は考えられない」と<認定>したが、
このような 原判決の判断は 誤 り であると 当裁判所は考える。
5.被告人の行動について
被害者Xは、先ほど触れたように、あたかも、被告人自身が、Xに犯行を認めたかのように
法廷で述べる。
しかしながら、
「被告人は 黙っていた」(被害者 警察官調書)というのであるから、
被告人が <犯行を 認めた>とする被害者証言(原審第2回・第3回公判速記録)を
直ちに信用するわけにはいかない。
134: 逆転無罪判決の事例 2010/04/11(日) 15:10:16 ID:EysNuAjH(5/5)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
135: 一部無罪の判決例 2011/04/11(月) 18:09:19 ID:S2r+TGmm(1/3)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
136: 一部無罪の判決例 2011/04/11(月) 18:10:03 ID:S2r+TGmm(2/3)調 AA×
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137: 一部無罪の判決例 2011/04/11(月) 18:10:41 ID:S2r+TGmm(3/3)調 AAS
**(1)証拠上、認められる事実
記録を調査し、当審での事実調べの結果をも併せて検討するに、
・被告人じしんの 検察官調書
・被告人じしんの 警察官調書
・被告人に対する,現行犯人逮捕手続き書
・問題の「被害店舗」の警備員T子の 当審公判での 法廷証言
・写真撮影報告書2通
・実況見分調書2通 ___などによると、次の事実が認定できる。
すなわち、事件当日、奈良県大和高田市に所在する 大型商業施設「M」店を訪れた
被告人およびS男は、カバン(約3800円相当)や1900円相当の商品を手に取り、眺めるなどしていた。
その際、S男の行動に不審を感知した 同店警備員のT子は、S男の行動を、以後、注意深く観察した。
S男は、T子に監視された状態のままで、エスカレータ内で、〈問題の,手提げカバン〉を持って
上の階に移動した。
さらに、S男および被告人は、かねてから行く予定であった 携帯電話ショップへ立ち寄り、
所用を済ませたものの、同階での レジ精算を済ませないまま 店から出たところを
警備員T子に咎められ、
そのまま両名は、保安室へと連行された。
(なお、この際、S男は 保安室から立ち去り、そのまま被告人「のみ」が その場に残され、
被告人が所持するバッグの中から、「未清算商品」二点が発見された為に、
被告人「のみ」が、その場で現行犯逮捕された。)
なお、大型商業施設「M」大和高田店は、地上部分4階.地下部分2階の建物であり、
買い物客が 商品を購入する際には、
・直営店のレジ
・または、その階のレジ___の、いずれかのレジで精算することになっている。
138: 一部無罪の判決例 2012/04/11(水) 19:17:24 ID:70bhmtJn(1/4)調 AAS
**(2)S男の行為
これらの事情に加えて、S男の捜査段階供述と 原審.法廷証言 などを併せて検討するに、
・S男の行為は、いわゆる 「包括一罪」 と解すべきものであつて、
被告人所持のバッグに、「当該 未清算商品」が
S男によって「入れられた」時点においては すでに、「既遂」(きすい)に達していた
ことが認められる。
(なお、S男が手にとって、メガネ店から持ち去った サングラス1点については、
公訴事実には含まれてはいない。)
**(3)被告人の供述について
なお、被告人は当審公判において、
「わたしは、あくまで、S男と一緒に 携帯電話の手続き更新のために、
この商業施設にいっただけ」であり、「S男の行為には、なんら、気付かなかった」
などと述べる。
また、捜査段階においても、警察官調書(KS)・検察官調書(PS)のいずれにおいても、
自白こそしているものの、「S男が、これらの品物を 自分のために買ってくれるものと信じていた」などと 調書記載 がされている。
結局、被告人の当審公判供述には、自己の刑事責任を軽減する意図で 誇張に表現されている
部分も含まれているものの、
全体として見れば、本件については 一貫した供述をしていることが明らかである。
139: 一部無罪の判決例 2012/04/11(水) 19:18:03 ID:70bhmtJn(2/4)調 AAS
また、S男も、原審公判供述などにおいて、
・窃盗の意思が発生した時点
・被告人自身の、この事件についての認識__について、
「店舗3階で、被告人から 『どうするの? 売り場に品物を返してきなさいよ』
と言われたが、自分自身としては、そのまま、これらの品物を万引きするつもりになった」
「品物2点については、被告人に内緒で、これらを被告人にプレゼントしようと思い、
ひそかに、被告人の所持品の中に、入れておいた」などと供述している。
すると、S男の供述内容は、被告人の公判供述と概ね 符合 しているのであり、
被告人供述の信用性を否定する余地はない。
**(4)事実認定の 結論
【要旨第1】すると、被告人は、S男との間で、商品窃取の共謀 を遂げたとは
認められない。
また、被告人が、自己の所持品の中に 「未清算商品」があったことに気付いた時点では、
すでに、S男による窃盗は、「既遂(きすい)」に達していたのであり、
これらについて、被告人に刑事責任を問うことはできない。
結局、原判決には、所論指摘のような 事実誤認ないしは法令適用の誤りがあり、
これらが判決に影響を及ぼす事は明らかである。
論旨は、理由が「ある」。
第三.破棄自判
よつて、刑事訴訟法397条1項(=控訴趣意に「理由がある」とき)により 原判決を破棄
するが、
140: 一部無罪の判決例 2012/04/11(水) 19:18:39 ID:70bhmtJn(3/4)調 AAS
【要旨第2】原判決は、覚せい剤事件と 窃盗事件を 刑法45条の「併合罪」
として、1個の刑を課しているから(科刑上一罪),
結局、原判決は、「全部」破棄を免れない。
そこで、量刑不当の主張についての 判断を省略して、
刑事訴訟法400条但し書きを適用して、当裁判所において、さらに判決をすることとする。
(罪となるべき事実)
被告人は、法定の除外事由がないのに、
平成16年2月11日頃、奈良県北葛城郡≪以下略≫の自宅において、
フェニル.メチル.アミノ.プロパンを含む 覚せい剤を、水に溶かして注射し、
もって、覚せい剤を使用した____ものである。
(証拠の標目)(法令の適用)__朗読省略
141: 一部無罪の判決例 2012/04/11(水) 19:19:56 ID:70bhmtJn(4/4)調 AA×
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142: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2017/04/11(火) 17:35:49 ID:6EL0efX3(1/3)調 AA×
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外部リンク:www.pref.osaka.jp
外部リンク[htm]:www.pref.osaka.jp
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
外部リンク[HTM]:www.houko.com
143(1): 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2017/04/11(火) 17:36:41 ID:6EL0efX3(2/3)調 AA×
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144: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2017/04/11(火) 17:38:04 ID:6EL0efX3(3/3)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
145: ホッシュジエンの国内ニュース解説 2019/04/11(木) 17:52:51 ID:17Kk33Sk(1)調 AA×
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外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
146: マルチです。ごめんなさい [age] 2020/04/11(土) 23:15:16 ID:yH5xryVo(1/2)調 AAS
マジレス希望です。
最近、実刑判決を受け、保釈中の身でしたので、
そのまま収監された知人がいます。
私はその時、付き添いで傍聴席にいたのですが、よく言われる
「実刑→即収監のときは、制服姿の検察職員がいる」
それがいませんでした。
しかし実刑判決に驚いていたのは、
前回公判での判事の言動等から猶予を頂けると考えていた
私と知人と弁護士だけで、
傍聴席にいたマスコミ関係者たちは、分かっていたようなかんじ、
でも「当然だ」というような反応でもありませんでした。
知人のカバンを持ち、奥の扉へ誘導した
私服検察職員?監獄官吏?男女2人は、スーツ姿で
知人に対して、とても優しく、丁寧語で接していました。
恐らく、傍聴に慣れているマスコミ関係者は皆
その職員の顔を知っていて、あの日も席にいるのを見つけ
判決を先に知っていたのだと思います。
つづきます
147: マルチです。ごめんなさい [age] 2020/04/11(土) 23:16:09 ID:yH5xryVo(2/2)調 AAS
知人は当日夜、拘置所から再保釈されました。
なにしろ我々にとっては予想外の実刑判決で
再保釈申請の準備など何もしていなかった為
検察庁から拘置所への移送には間に合いませんでした。
しかし昼1時すぎの判決で当日保釈とは、例外的な早さ。
後に聞いた話ですが、再保釈について、
判決言い渡し前、裁判所は用意していたらしいのです。
どこかは書けませんが、大きな裁判所です。
そこで伺いたいのですが、
検察職員の制服、私服の種類、被告に対する態度、
そして判決後の裁判所の対応などから
この事件判決に対する "司法機関の考え方" のようなものを
推測する事に、意味があるでしょうか?
弁護士は「控訴・再保釈申請することを裁判所も
分かりきってるから、準備してたんだよ」と言っていましたが
私としては、控訴審に向けて、
少しでも知人に有利な状況を見つけ、教えてあげたい。
でも前回のように「猶予が付くよ」みたいなぬか喜びで、
逆にどん底に叩き落としてしまうような事だけはしたくないんです。
個々の事案によることは承知の上で、率直な意見を教えて下さい。
質問も、答えられる範囲で答えます。
レスが遅れてもちゃんと見ます。
どうぞよろしくお願いします。
148(1): 名誉毀損.裁判例集(刑事) [非マルチ] 2022/04/11(月) 10:41:42 ID:LTPJaAK8(1)調 AA×
>>143

149(1): 2022/04/11(月) 12:21:47 ID:L6llXSUi(1)調 AAS
【社会】「不満は解るが…」 パートナー解消で精神的苦痛受けた女性、敗訴
2chスレ:newsplus
最高裁判決文
外部リンク:courtdomino.courts.go.jp
この事件だと、
地裁→却下
高裁→100万支払い命令
最高裁→地裁判決支持
ですね。
150: それについては 2026/04/11(土) 10:23:46 ID:iCtSO2jr(1)調 AAS
さうですな >149
151: 裁判情報例:判例タイムスから 2016/04/12(火) 22:41:37 ID:IQrAv4ZC(1)調 AAS
掲載判例集:判例タイムス’04年12月15日号 p298〜303
原審:京都地方裁判所2003年7月09日宣告 (被告人控訴)
控訴審:大阪高等裁判所「第6」刑事部 2004年3月19日判決 (検事上告なし⇒確定)
判示事項:被告人のアリバイ主張が控訴審で認められて、逆転無罪が言い渡された事例
**判決全文は、上記 判例集に掲載・公刊「済」。
INDEX
…本件 控訴の趣意は、弁護人池上哲朗・戸田洋平作成の控訴趣意書記載の
とおりであるから これを 引用する。……刑事訴訟法404条、336条により
被告人に対して無罪の言い渡しをすることとし、主文のとおり判決する。
152: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2010/05/01(土) 23:15:57 ID:tCBVzMgx(1/2)調 AAS
>>148
そこで、記録を調査し、当審における事実取り調べの結果をも併せて検討する。
まず、原審弁護側請求証拠1番(以下、原審弁1と 簡略表記する)によると、
寝屋川市N町×××番の 当該土地は、Vxから Ax に分筆登記(ぶんぴつとうき)され、
その後、 「自作農創設特別措置法」 により、
所有権が移転したものの、
1970年に Axが死亡した為、被告人A1は、これを相続した。
そして、当審における事実調べと 原審弁1号証を併せて検討すると、
なるほど、公図と 原票の 不一致 が 客観的に認められる
ただし、当審の事実調べによっても、結局のところ、その「不一致」の「原因」を特定することはできず、
「VX による 悪 意」を認定することは<できない>し、
・大阪府警察本部に「相談」に行った件について、
被告人A1の 原審 公判供述 と、
被告人A2の 原審 公判供述 は、矛 盾 していたこと に照らせば (原審 被告人供述調書)
153: 名誉毀損.裁判例集(刑事) 2010/05/01(土) 23:16:44 ID:tCBVzMgx(2/2)調 AA×

154: 逆転無罪判決の事例 2012/05/01(火) 23:21:32 ID:5AQ2on6k(1/8)調 AA×

155: 逆転無罪判決の事例 2012/05/01(火) 23:22:04 ID:5AQ2on6k(2/8)調 AAS
理 由(要 旨)
第1.控訴趣意 等について
本件 控訴の趣意は 弁護人2名作成の 控訴趣意書
および 同補充書 に記載されているとおりであるが、
論旨は、ま ず、
○「理由.不備」 (刑事訴訟法378条)
○ 「自白の 補強法則 違反」(刑事訴訟法319条・刑事訴訟法379条)
○ 「その他の」訴訟手続きの法令違反(刑事訴訟法379条)を主張するものの、
これらは、いずれも、「理由が ない」と認められる。
なお、次いで、事実誤認の論旨について、当裁判所の判断を示す。
第2.事実誤認についての 控訴趣意
論旨は、「被告人は、
本件 建物には 放火はしておらず、無実である。」などとし、他に、放火行為をした「真犯人」がいる、
などとして、1審判決を論難する。
第3.当裁判所の検討
◆(0)総論
そこで、記録を調査し、当審での事実調べの結果を併せて検討するに、
156: 逆転無罪判決の事例 2012/05/01(火) 23:22:30 ID:5AQ2on6k(3/8)調 AAS
【判決骨子】 原判決は、本件 公訴事実と 同趣旨の 認定をして
被告人を有罪と認め、懲役10年を宣告したものであるが、
○ガソリンを使用して 放火 がされた 本件において、目撃者は誰もおらず、
○本件は、被告人と 「事件」の結びつきに「乏しい」ところがあり、
自白調書にも 信用性に乏しい部分が 多々 見られるのであり、
被告人が 本件犯行を 実行したのかについては 【合理的な疑い】が残り、
結局、原判決は 破棄を免れない。
◆(1)自白調書中、動機全般について___各論(1)
なお、被告人の自白調書では、
「Y建設に勤務していた当時、従業員のN氏に借金をしており、その返済から逃れたかった」
という趣旨の 記載 がされている。
<原判決>は、「実際、火災発生後に、被告人は Y建設から逃走してしまった」ことや
「動機は短絡的であるが、しかし、まったくありえないことではない」
などとして、動機について、「 自白の信用性 」を肯定した。
そこで、【当裁判所】としての 検討を、<原判決>と対比しつつ、以下に示す。
<原判決>は、「自白調書に、動機が繰り返し記載されていることからみても、殺意は明らか」
などと<認定>をする。
し か し な が ら、 関係証拠によれば、
(1)被告人の 消費者金融への借入金返済は、1ヶ月あたり3万3千円程度 であり、
自白調書の記載内容よりも、はるかに、小さな金額だったことが 裏付けられていること
(2)従業員Nとの関係も、さほど、悪くはなく、現に、N氏は 借金返済を迫ってはいないこと
(3)被告人は 住み込みで Y建設で働いており、1ヶ月で 手取り16〜20万円の収入があったこと
これらの事実が認められるから、原判決の認定は、失当である。
157: 逆転無罪判決の事例 2012/05/01(火) 23:22:59 ID:5AQ2on6k(4/8)調 AAS
次に、Y子との交際について <原判決>では、
「被告人は 平成8年6月28日に貰った給与を、ホンの数日で Y子との交際のために費消しており、
金銭的に窮していた」などと<認定>をするけれども、
そもそも、Y子への「交際費」によって、借金の「総額」が増えたわけではなく、
・ 先に指摘した (1)(2)(3) の事情も 併せて検討すれば、
原判決の認定は 当を得ない ものといわなくてはならない。
したがって、1996年6月末に、Y子との交際が破綻したからといって、
被告人が 「金銭的に 追い詰められていた」とは<いえない>のであり、
これらの点についての <原判決の>認定判断は 当を得ない ものである。
■(2)自白調書中.「所在不明」の説明について___各論(2)
なお、<原判決は> 「本件火災後、被告人が借金を清算せず、そのままy建設から
逃走したのは 不自然」であるなどとして、この 情況事実を、自白の信用性の補強材料としている。
し か し な が ら、関係証拠上、
(3)’ 従業員N氏らからは、厳しい督促はなかつたこと
(4)被告人の当時の生活態度は、自白調書の記載 と 矛盾 していたこと
これらの事情に照らせば、被告人が、所在不明となった点については、
<原審での 被告人質問>での発言のように、
・仕事上の嫌気が差したこと
・親しかった N氏へは、借金の 清算ができないことについての 置手紙を残したこと
___などから、「合理的な説明」が可能である。
158: 逆転無罪判決の事例 2012/05/01(火) 23:23:23 ID:5AQ2on6k(5/8)調 AA×
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