[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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669: 機械じかけのルルル 1/3 [sage saga] 2013/06/13(木)07:48 ID:0NXzV/1z0(1/8) AAS
俺の仕事は殺し屋だ。
組織にとって邪魔だが正々堂々排除できないフリーの契約者を始末することで日々糊口を凌いでいる。
フリーの契約者といっても色々居る。

「あんたがマキア…マキ……マキアマ? まあ良い、牧天喜かな?」

俺の目の前に居る男。
牧天喜、この男は正義感が度を過ぎている。
こういう手合いはどんな組織にとっても煙たいものだ。
こういう手合いはどこかの組織に飼われでもしなければ俺のような人間に殺される。

「誰だお前?」

「否定から入らないなら本人だな」
省30
670: 機械じかけのルルル 2/3 [sage saga] 2013/06/13(木)07:51 ID:0NXzV/1z0(2/8) AAS
「そもそもだ」

「そもそも?」

「俺は人を殺したのかな」

「何を馬鹿なことを言っているのですか
 貴方もついにガタが来てしまったみたいですね
 僕としてはとってもとっても残念ですよ
 貴方にもそろそろ愛着が沸いてきたころだったんですがねえ
 貴方も処分されちゃうんですか?」

「いいや違うよ、考えても見ろ
 俺は確かにあの男の脳内に化学物質を錬成した
省49
671: 機械じかけのルルル 3/3 [sage saga] 2013/06/13(木)07:54 ID:0NXzV/1z0(3/8) AAS
「全ての存在は情報無くして動けない
 人も、機械も、つまりその情報を操った者こそが真の勝者だ
 そして人間が情報を操る手段とは……」

俺は彼らの前でにやりと笑う。
そう、それは至ってシンプルな答えだ。
人間にとっての情報、それは電気反応と化学物質。
これを操る力とはすなわち神の力だ。
俺はこの力で趣味に生きるゆとりに満ちた人生を送る予定だ。

「まあ良い。君等に話すことは何もない。職務に励み給え」

俺はそう言って車の中に戻る。
省23
672: 機械じかけのルルル [sage saga] 2013/06/13(木)07:56 ID:0NXzV/1z0(4/8) AAS
勢いで書いた
そしてそれとなく名前を使った方々に土下座
世界観交流キテル……
とおもったけど上手く出来なかったよ
674: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga] 2013/06/13(木)23:34 ID:0NXzV/1z0(5/8) AAS
>>673
コメントありがとうございます
ピーキーな能力値というかピーキーな心というか
とにかく極端な相手の方が殺し慣れている変な奴です
準一流は高二病の症状です
675: 機械仕掛けのルルル2 1/3 [sage saga] 2013/06/13(木)23:46 ID:0NXzV/1z0(6/8) AAS
メガネをかけて普段より気取った様子のマキちゃんが俺の前に大量のプリントを広げる。

「本田さん、お仕事です」

ちなみに本日の俺の名前は本田書物だ。
マキアマキも好きな名前だったんだが、やはり他人に覚えられやすいのが気に入らなかったのでこの前捨てた。

「今回の討伐対象はテケテケ
 テケテケとは冬の北海道の踏み切りで女性が列車に撥ねられ、上半身と下半身とに切断されたが、あまりの寒さに血管が収縮したために出血が止まり、即死できずに数分間もがき苦しんで死んでいったという。もがき苦しんだ後即死にいたる場合もある。
 この話を聞いた人の所には3日以内に下半身の無い女性の霊が現れる。逃げても、時速100-150キロの高速で追いかけてくるので、追い払う呪文を言えないと恐ろしい目にあうという。またその異様なスピードと動きとは裏腹に、顔は童顔でかわいらしい笑顔を浮かべながら追いかけてくるためその恐ろしさをさらに助長するという。
 多くの場合「女性」とされるが、稀に男性で描写されることもある。
 遺体の下半身だけが見つからなかったため、自分の足を捜しているとのこと。
 以上、wikipedia「テケテケ」の項より抜粋」
省37
676: 機械仕掛けのルルル2 2/3 [sage saga] 2013/06/13(木)23:48 ID:0NXzV/1z0(7/8) AAS
ウイルス。
思えば俺の在り方はそれに少し似ている。
組織という巨大な生命体に忍び込み、その遺伝子をいじり、自らの生存のために役立てている。
だがウイルスと違うのは宿主の存続を重視していることだ。
そもそも有名所の致死性ウイルスは進化の生み出した欠陥品だ。
宿主を殺してそこから飛散なんて繰り返していたら自らの存続が危うくなる。
そこまで真剣に対策されずにのんきに生き残るライノウイルスさんを見習うべきだ。
俺みたいな弱者は敵として認識されたならばお終いなのだ。
そうなれば俺じゃあ勝てない一流や超一流どもが俺を始末しに来る。
そういうシステムだ。機械のように、その流れは決して変わらない。
省28
677: 機械仕掛けのルルル2 3/3 [sage saga] 2013/06/13(木)23:50 ID:0NXzV/1z0(8/8) AAS
「え?」

「お前が下半身に戦闘用小型戦車を取り付けられたテケテケなのは知っている
 だからその小型戦車に使われている金属の一部を酸素と反応させてみた
 ついでに砲弾内部の酸化剤も組成を弄って分解してみたよ
 これで君の酸欠状態の砲塔内部では
 ろくに整備も受けてねえんだから設備も劣化していると踏んでいたがその通りで助かったよ
 じゃなきゃあ君みたいな英雄的な素養の有るキャラクターには負けてたからね」

「う……」

「さよならだ」

下半身の戦車が派手に音を立てる。
省36
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