[過去ログ] 地裁と高裁、どっちがリベラル? (593レス)
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182: 私見 2005/03/21(月) 23:30:41 ID:9T5eao9W(1)調 AAS
↑ 判決文が 全文紹介 されたのを受けて、簡潔に私見を述べておくが、
なるほど、情況証拠を詳細に検討されたことは 判文に照らしても明らかだが、
・犯行目撃証言について、目撃者らの証人尋問
・被告人質問は、
控訴審では 一切、実施されていない。
したがって、破棄「自判」するのであれば、これらの事実調べを 職権で
実施すべきではなかったか、と考える。
(なお、本判決後、一部メディアの関係者が、被告人に直接面会して、取材記事
をまとめて公刊した、ということである。)
183: 2005/03/27(日) 17:18:59 ID:PStFCU91(1)調 AAS
173 そのオッサンってY?
184(2): 2005/04/12(火) 19:26:22 ID:1i2b0Co+(1)調 AAS
法曹界の雑誌なんてあるのか?
どこに売ってるんだ?
幾ら位なんだ?
185(1): 2005/04/12(火) 21:55:43 ID:oVvK43kK(1)調 AAS
つーか「とうり」ってなんだよ?
「とおり」だろ?
小学生からやり直せっておれ釣られてるのか?
186: にせべんごし@ 2005/04/12(火) 22:34:08 ID:bx6+k+wY(1)調 AAS
>>184
法曹界の雑誌。。。うーん。
自由と正義!とかか?
>>185
んなこと、どっちでもいーじゃねーか。
っておれも釣られてるのか?
187: 2005/04/13(水) 18:11:25 ID:cb59hQ/E(1)調 AAS
産廃埋め立て差し止め訴訟 地権者側が逆転敗訴 東京高裁
水戸市全隈(またぐま)町の産業廃棄物最終処分場建設に伴う隣接共有林の埋め立てを承諾していないとして、
共有林の地権者5人が、「赤塚設備工業」(水戸市堀町、大谷繁夫会長)を相手取り、
埋め立て工事の差し止めを求めた訴訟の控訴審判決が12日、東京高裁であった。
岩井俊裁判長は、一審・水戸地裁の判決を取り消し、原告逆転敗訴の判決を言い渡した。
一審では、「地権者らのうち、少なくとも1人が共有林組合の総会に欠席しており、
地権者全員の承諾は得られていない」と判断した。この日の判決で、岩井裁判長は「過去に共有林の一部を売却したケースでは、
欠席者についても賛成したものと見なされた慣行があった」と認定した。
被控訴人の地権者側は「強引な認定だ」として上告する方針。
同社は「大谷会長が東京から戻らないので、コメントできない」としている。
産廃処分場の建設は、1996年に一度不許可となったが、不許可取り消し裁決を受け、
県が許可を出すなど、建設の可否が二転三転した。周辺住民側は99年5月、
産廃処分場の建設中止を求める訴訟を水戸地裁に起こし、3月に結審している。
住民側は2001年3月、「建設計画上、共有林の埋め立てをさせなければ、施設そのものの建設も防げる」として、共有林を巡る訴訟も提訴していた。
188: 2005/04/22(金) 15:14:58 ID:MVuAZr+E(1)調 AAS
リーガルデータベースで検索してみると分かるが恐ろしいほど無罪判決を
多く出す判事がいるんだよな
189: 2005/06/08(水) 18:36:04 ID:B6yuCB8e(1)調 AAS
そうだな
190(1): 2005/06/20(月) 21:07:15 ID:4jsn11IS(1)調 AAS
藤山は絶対に高裁判事にしてはならんな
191: 2005/06/25(土) 19:10:22 ID:7IxhaEVi(1)調 AAS
あと中国韓国に有利な判決出した連中もな
192(2): 2005/06/25(土) 19:37:46 ID:Bg3xfbf2(1)調 AAS
出した判決の1つや2つで評価は決まらないのでは?
体力や精神力を含めた総合的な評価が高くないと、
高裁判事はつとまらないと思うけどな。
193: 2005/06/28(火) 10:37:25 ID:CvWYvqia(1)調 AAS
そうかな
194: 2005/06/30(木) 18:22:13 ID:SDoRiQ+b(1)調 AAS
高裁は保守的じゃないと
195: 2005/07/04(月) 16:49:40 ID:f9aOifnF(1)調 AAS
前に別スレであったが低学歴な判事が経歴総覧に学歴を書かない場合が多いな
196: 2005/07/08(金) 14:05:56 ID:IA0ppoo0(1)調 AAS
高裁は地裁より官僚的な場合が多い
197: 最近の判例時報 2005/07/22(金) 23:22:25 ID:lKNPHYUs(1)調 AAS
危険運転致死傷罪を「認定」した原判決が維持され、
被告人2名の控訴が棄却された事例 (東京高判.上告)
198: 2005/07/31(日) 21:47:47 ID:6DtPALC8(1)調 AAS
高裁判決が覆される場合も偶にあるからな
199: 2005/08/01(月) 08:14:58 ID:KtNqxmLI(1)調 AAS
冤罪事件:判決の検証。
外部リンク:black.ap.teacup.com
主たる論点について整理いたしました。ご覧下さい。
200: 2005/08/01(月) 13:53:46 ID:OWWoA5Xx(1)調 AAS
うざいよ
201: 2005/08/02(火) 11:34:10 ID:a+xjIUmX(1)調 AAS
VOICE TO SKULLが、視力や聴力に問題がある方にとって、どのような被害
になるでしょうか?
被爆者代表 目に焼きついた「あの日」 山崎さん手話で訴え
外部リンク[html]:www.nishinippon.co.jp
202: 2005/08/03(水) 17:46:20 ID:t11E5h9f(1)調 AAS
被爆者も左翼に利用されてる
203: V2Kno 2005/08/07(日) 19:03:59 ID:RvPJvIUG(1)調 AAS
VOICE TO SKULL が、フレイ効果であって、側頭部に手や金属片たる携帯電話を
当てることによって減衰させることができるのであれば、その電磁的影響は側頭
葉に信号の混乱や不安定性をもたらすことになる。
側頭葉を主に電気信号の混乱が生じると、側頭葉てんかんの性格変化に準じた
問題が生じてくる可能性がある。(Waxman-Gecshwind症候群)
1) 性的行動の変化及び攻撃性 2) 哲学的及び宗教的関心の増加
3) 過剰書字 4) 行動の粘着性
また発達途上にある乳幼児の脳神経系に対する電気生理学的混乱は、著しく
その対象認知に与える影響はV2K以外にも甚大である。
204: 刑事量刑 2005/08/20(土) 12:41:55 ID:XVzPelqm(1/3)調 AA×

205: 刑事量刑 2005/08/20(土) 12:43:31 ID:XVzPelqm(2/3)調 AAS
第2.検討
そこで検討するに、
本件は、そもそも、被害者に雇用されていた実行正犯A(引用者注:現在、第1審で、公判中)が
被害者への恨みを晴らしてなおかつ金品を強取しようと企て、
拳銃をAが発砲して 被害者殺害 と金品強取の目的を遂げ、
被告人がこれらを 幇助した、という事案である。
被告人自身も、実弟が強盗事件を引き起こして逮捕されたのは、被害者のせいであるとして
恨みを募らせていたという事情があるにせよ、
もとより、人命を奪うような正当な理由とはなりえないのは、当然のことである。
本件において被告人が関与した役割は重大であり、
なおかつ、事件後、被告人ら「幇助犯」も含めて、
実行者Aから金員分配がされた事実も,軽視できないものがあるといわなくてはならない。
(とりわけ、共犯者Jの供述に照らすと、被告人において果たした役割は、まさに、
実行正犯に匹敵するといっても過言ではない。)
犯情はきわめて悪質であり、被告人の刑事責任は重大である。
そうすると、
(1)捜査段階から一貫して犯行を認めていること
(2)反省の態度
(3)これまでに前科前歴が一切ないこと___等の事情を充分に考慮しても
原判決の刑はやむをえないのであって、これが
「重すぎて不当である」等とは到底、いえない。
論旨は,理由がない
206: 刑事量刑 2005/08/20(土) 12:46:25 ID:XVzPelqm(3/3)調 AA×

外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
207: 2005/08/21(日) 13:58:30 ID:xMXQTg33(1)調 AAS
所謂官僚裁判官は被告側の主張にも耳を傾けないが検察側控訴もよほどの事情が
なければ証拠採用しないから結果として判決が必要以上に重くなる事はすくないが
被告側控訴を受け入れたり無罪判決をよく出す裁判官は検察側の話もよく聞くから
検察側の控訴も通りやすくなり刑が重くなる場合も多いそうだ
208: 判例紹介__刑事量刑 [下級審主要判例情報] 2005/09/03(土) 20:16:34 ID:0fB7y0mG(1)調 AAS
判示事項:死刑判決が、控訴審でも維持された事例(刑事量刑: 死刑と無期懲役の 限界例)
判決「全」文(広島高等裁判所 岡山支部 判決 ⇒現在、最高裁判所で係争中)
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
原審判決文: 外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
**なお、死刑と無期懲役の「限界例」については、
最高裁判所の ↓ 判決が参考になる。
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
209: 2005/09/06(火) 09:24:35 ID:CsoHXlcq(1)調 AAS
某重大冤罪事件 即時抗告棄却決定(受送達日:7月21日)
外部リンク:black.ap.teacup.com
この冤罪事件の即時抗告棄却決定には、薬理学の教科書を無視するようなことを平
気で書き、事実をねじ曲げている。
しかも、この冤罪に続発するV2K被害で多くの人を苦しめている。
横浜M田中選手が重傷事故 運転中に72歳男性はねる
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
犬追って?線路走る78歳、はねられ死亡…JR横浜線
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
このような裁判官にあなたは、自分の人生を託せますか?
210: 逆転 無罪判決の事例 2005/09/17(土) 11:26:16 ID:58MfMQTJ(1/3)調 AA×

外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
外部リンク[HTM]:www.houko.com
211: 逆転 無罪判決の事例 2005/09/17(土) 11:27:42 ID:58MfMQTJ(2/3)調 AA×

212: 逆転 無罪判決の事例 2005/09/17(土) 11:31:47 ID:58MfMQTJ(3/3)調 AAS
第3:破棄自判
したがって、
所論指摘の,違法捜査の点などを検討するまでもなく、原判決は破棄を免れない。
・刑事訴訟法382条(事実誤認)
・刑事訴訟法400条但し書き(破棄自判)___等 により、
主文のとおり 判決する。
(裁判長:近江清勝/ 右陪席:杉森研二裁判官/ 左陪席:杉田友宏裁判官)
備考:なお、原審段階での検察官の科刑意見は、懲役2年相当、というものであり
原判決は、有罪認定のうえ、懲役10月の実刑 を宣告していた。
また、本判決を検討するに際しては、刑事訴訟法382条の2. なども参考にされたい。
213: 死刑と無期懲役の限界事例 2005/09/28(水) 19:56:51 ID:+PLtkKft(1)調 AAS
判示事項:死刑を宣告した第1審判決が、控訴審において破棄され、
無期懲役が言い渡された事例
結果:検察官上訴「なし」⇒確定
判決全文
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
札幌高等裁判所2003年9月02日判決(原審:釧路地裁帯広支部)
批評文献:季刊刑事弁護(三木明弁護人による、リポート参照)
214: 靖国違憲判決 2005/10/07(金) 23:43:14 ID:cYSzeSNN(1)調 AAS
小泉純一郎首相の靖国神社参拝は政教分離を定めた憲法に違反し、精神的苦痛を受けたとして、台湾先住民ら188人が国と首相、
靖国神社に1人当たり1万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(大谷正治裁判長)は30日、参拝を「公的」
とした上で「憲法の禁止する宗教的活動に当たる」として違憲と認定した。
判決は参拝の公私の別に対する小泉首相の姿勢について「政教分離原則が論議されている中で、公に明確にすべきだ」と批判した。
賠償請求については「参拝や信仰を奨励したり、自らの行為を見習わせることを意図したものではなく、思想、信教の自由など権利を
侵害していない」として退け、控訴を棄却した。
小泉首相の靖国参拝を「違憲」としたのは昨年4月の福岡地裁に続き2例目で、高裁では初めて。
外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
215: 2005/10/20(木) 23:15:52 ID:UdRiTBZI(1)調 AAS
「少年法の適用に誤り」 大阪高裁、1審判決を破棄
大阪府内で女児や女性11人に暴行を繰り返したとして、強姦(ごうかん)致傷や強制わいせつなど
の罪に問われた内装工の少年(19)の控訴審判決で、大阪高裁は7日、懲役10年の定期刑とした
1審大阪地裁判決を破棄し、求刑通り懲役5−10年の不定期刑を言い渡した。
判決理由で仲宗根一郎裁判長は「少年を一定の有期懲役で罰するときは不定期刑で言い渡すと定め
た少年法の適用に誤りがある」と述べた。
1審判決は、犯行時18歳だった強姦致傷罪について無期懲役刑を選択した上で酌量減軽し、懲役
10年としていた。
しかし少年法の規定では、犯行時18歳未満なら無期懲役刑を懲役10−15年の定期刑に減軽で
きるが、18歳以上は規定がなく、判決は「酌量減軽しなければ無期懲役を、有期懲役とするなら別
の規定で不定期刑を言い渡すほかない」と指摘した。 外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
216(1): 源太郎。 2005/10/20(木) 23:47:33 ID:++hR//wu(1)調 AAS
地裁高裁どちらがリベラルかではなく、
法曹界全般>裁判官全般>高裁>最高裁
の順にノーマルな人に幅的に絞られてくる。
217: 2005/10/31(月) 23:17:59 ID:WGqbGMuF(1)調 AAS
「司法のしゃべりすぎ」の判事「判決短すぎ」減点評価
結論と無関係な記述は判決文から省くべきだと主張する「司法のしゃべりすぎ」の著書で知られる横浜地裁の井上薫判事(50)が、上司から「判決理由が短すぎる」とのマイナス評価を受け、
「裁判官の独立を侵害された」とする不服申立書を同地裁に提出していたことが30日、分かった。
今年12月に最高裁の諮問委員会が、来春に任期切れとなる井上判事の再任の可否を判断する予定で
、審議の行方が注目される。
裁判官の任期は憲法80条で10年と定められ、任期切れを迎えるたびに再任するかどうか審査さ
れる。外部の有識者らによる「下級裁判所裁判官指名諮問委員会」(委員長・奥田昌道元最高裁判事)
が再任についての意見を出し、最高裁が最終決定するが、再任希望者の所属する裁判所の所長
(高裁は長官)が毎年行う人事評価が重要な判断材料となる。
関係者によると、横浜地裁の浅生重機所長(63)は昨年11月、井上判事に判決理由の短さを
指摘し、改善を勧告。今年7月の個人面談を踏まえた人事評価書で「訴訟当事者から判決文について
不満が表明されているのに、改善が見られない」などと記載した。
諮問委には既にこうした評価が伝えられており、200人弱に上る今回の再任希望者の中から、
井上判事を重点審議対象の1人に選び、現在、再任の可否を検討しているとみられる。
これに対し、井上判事は9月中旬、人事評価への不服申立書を地裁に提出。「判決文の短さを理由に
マイナス評価をするのは、裁判官の独立を定めた憲法に反する」と主張した。しかし、同所長は同月末
、「評価内容は変更できない」との回答を示している。
218: 2005/11/10(木) 23:07:34 ID:EMbxAT47(1)調 AAS
>>216 確かに、ある意味、同意見でございます。
219: 2005/11/11(金) 00:39:59 ID:dpERgz8o(1)調 AAS
司法に蛇足が多すぎるのは事実なんですよ。
例えば先日、大阪高裁は小泉首相の靖国参拝は違憲だと判決しましたが、原告の請求は棄却しました。
これだって主文だけで言い訳ですよ。白黒つけるのが裁判なんだから。
でも、あえて判決文の中で、「国内外の強い批判にもかかわらず、参拝を継続しており、国が靖国神社を特別に支援している印象を与え、特定宗教を助長しているとして、憲法の禁じる宗教的活動にあたると認めた訳ですよね。
主文に何ら影響を及ぼさない認定は、ただの蛇足であって、これらの事実を認定するための公判期日は税金の無駄遣いですよ。
・・・と井上判事はおっしゃっています。
220: 2005/11/11(金) 12:13:56 ID:ip+sskfj(1)調 AAS
その井上判事の判決文を読めるとこある?
判決理由が2行との報道もあったので、気になる。
221: 2005/11/12(土) 00:14:47 ID:CeF10Fvy(1)調 AAS
そういった短いのは公開の対象にはなっていない。
横浜地裁に行けば話は別だが。
222(1): 2005/11/16(水) 23:59:50 ID:PvOm/6+C(1)調 AAS
トラック運転手2審も無罪 女児死亡事故で大阪高裁
大阪府八尾市の交差点で2002年、歩道から車道に倒れ込んだ小学1年の女児=当時(7つ)=を
トラックでひき死なせたとして、業務上過失致死罪に問われた大阪市の男性運転手(31)の控訴審判決
で、大阪高裁は16日、1審の無罪判決を支持、検察側の控訴を棄却した。
1審大阪地裁は「女児が転倒し車道に出てくることを予見できたか疑問が残る」としたが、
同高裁の島敏男裁判長は判決理由で「予見可能だったというべきだ」と指摘。
その上で「男性は歩道の状況を厳密に認識していたわけではなく、
転倒を予想して発進を差し控える義務があったとまでいうには飛躍がある」
として過失を認めなかった。外部リンク:headlines.yahoo.co.jp
223: 源太郎。 2005/11/18(金) 23:27:44 ID:27wIbYV2(1)調 AAS
>トラック運転手2審も無罪
この事件に関する地裁高裁の判断の違いは、地裁高裁どちらがリベラルか?
ということとは関係がないのでは・・・。
過失犯が成立するには
予見義務、予見可能性、回避義務、回避可能性
が肯定されなければならず、
地裁は「予見可能性」が無かった、
高裁は「回避義務」が無かった、
と判断した差があるだけでは・・・
224: 素人判断 2005/11/21(月) 23:12:32 ID:gbgWmu9K(1)調 AAS
素人が口を出すとロクでもないかもしれんが、
ひょっとしたら、警察のつくった実況見分調書とか、自白調書とか、
そのあたりについて 地裁と高裁で判断が分かれたとかゆうのはないのかね?>222
報道内容を見た限りでは,そこまでは わからんのだが w)
できたら、判決の中身、詳細キボンヌ
225: 逆転 無罪判決の事例 (1) 2005/11/29(火) 23:44:42 ID:5IVM8g8K(1/3)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
外部リンク[HTM]:www.houko.com
226: 逆転 無罪判決の事例 (2) 2005/11/29(火) 23:45:55 ID:5IVM8g8K(2/3)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
227(1): 逆転 無罪判決の事例 (3) 2005/11/29(火) 23:46:31 ID:5IVM8g8K(3/3)調 AAS
(1)被害者Nの供述概要
Nは、捜査・公判を通じて、以下のような事情を述べた。
「自分は、税理士であるが,
F社との間で業務提携をしていたところ、2002年10月21日、F社の幹部から録音テープを
示されて詰問されたので、その件については 釈明をした。
そして、F社の幹部は、危機管理会社S社の中間管理職である[ 本件 被告人 ]らを Pホテル
の客室に呼び出し、わたしと面談させた。
わたしは、官名詐称 をしていた件については 率直に 事実関係を認めて、F社への謝罪の意思を
表明した。
しかし、[被告人は]わたしに対して、『まだ、仕事は終わっていない』などとして
……(中略)……のような 脅迫を加えてきた。
怖くなったので、しぶしぶ、 [被告人が指摘するとおりの事実関係]も ,認めた。
すると被告人は、ノート型コンピュータとプリンターを用いて、4〜5枚の用紙を印刷し、
それをボソボソした聞き取りにくい声で朗読した。
契印も、署名も、自分が、被告人の指示通りに、行った。
そしてその後、10月30日になって、新たに、嘆願書と反省文を書くことになり、
被告人からは、この日、印鑑を取り上げられてしまった。」
228: 逆転 無罪判決の事例 (3) 2005/12/02(金) 23:47:20 ID:rXdJ5bNh(1/2)調 AA×

229(1): 逆転 無罪判決の事例 (4) 2005/12/02(金) 23:48:13 ID:rXdJ5bNh(2/2)調 AAS
(前提となる事実)
1) F社は、証人Mが代表取締役を務める会社であり、
S社は、危機管理サポートなどを業務とする民間企業であり、被告人は同社の従業員
として 課長補佐のポストに就いていた。(控訴審判決の時点では 退職済)。
そして、自称.被害者Nは、税理士であり、同時に社労士の資格を有しており、外部リンク:www.kinzei.or.jp
事件当時は、F社の提携税理士として、F社の業務を 補助する立場にあった。
2) ところで、平成14年秋ころ、F社に対して、
「東京国税局 管理官の ショウジ」と名乗る人物から電話がかかってきたが、外部リンク:www.tokyo.nta.go.jp
その際の声質がNと酷似していたことから
専門家に 声紋分析 を嘱託したところ、外部リンク[html]:www.nrips.go.jp
その回答結果は、ショウジなる人物の声は、Nの声紋と一致した。
3) このため、F社側では、Nに対して この件についての説明を求めたが、
Nは、 官名詐称 の事実こそは認めたものの、その動機については
「…ワケありなので…」などと回答するに止まった。
そのため、F社側では、暴力団組織(2ch板:4649)の関与を疑い、
S社に Nの身辺調査を依頼したが、
暴力団関係者との接触の事実を 回答期限内までには つかむことができなかった。
この結果を踏まえて、社長のMらは、Nに対する 本格的な,事情聴取 を決断した。
230: 2005/12/04(日) 00:28:04 ID:jpL3DUy1(1)調 AAS
真実は不滅『住友海上保険株式会社を暴く!』
生録テープ有り。大阪地検・裁判所・住友海上での生の声が聞ける!!全43巻・未公開テープ公開中。
外部リンク[html]:page.freett.com
231(1): 逆転 無罪判決の事例 (6) 2005/12/05(月) 23:49:32 ID:W4Wf7ds3(1)調 AAS
( 実質的争点 )
本件においては、
?供述書を 任意に作成したことの「有」「無」についても
利害関係者間において、食い違いが 生じていて、まさに本件公訴事実の 「成」「否」
に大きく影響するほか、
?Nがその後、被告人を 脅迫罪で大阪府警察キタ方面吹田警察署へ刑事告訴したことを契機とし、
N・N’’らと F社との間で民事訴訟が提起されるなどし、
このことも、NやN’らの 原審公判供述の信用性に関わる問題となる。
{なお、NとN’’はいずれも、業務妨害罪で大阪地検により公訴提起がされ、(N’’に
ついては 同.幇助の訴因)有罪判決がすでに確定している。}
なお、供述書原本としては、原審段階でも 10月25日付・26,28,29日付が 法廷に顕出済
であるけれども、Nによる刑事告訴を受けて強制捜査を実施した大阪府警察本部は,
2002年秋の時点で,S社から,いわゆる <押印のない,供述書>をも 発見・押収している。
(客観的証拠の検討)
1.供述書じたいの検討
供述書について、<原判決は> 「…供述書には、何らかの 日付操作 がされた可能性が高い。…」
と判示しており、その根拠として、
?筆跡鑑定の結果・?コピー機の使用状況・?契印の押印状況
?被告人の 否認供述と、<押印なき,供述書>を対比すると矛盾が生じること
___などを挙げている。(そして、それゆえ、被告人の否認供述を信用できないともする。)
232: 2005/12/06(火) 23:58:26 ID:N8IEbqrD(1)調 AAS
今年二件の控訴審で実質逆転勝利したよ。
一審の地裁では明らかにおかしな判決であったけど
高裁ではコチラの主張が認められて良かった良かった!
233: 2005/12/07(水) 23:11:50 ID:LqDU3Ux3(1)調 AAS
おめでとう。
234: 逆転 無罪判決の事例 (7) 2005/12/11(日) 00:04:46 ID:w6fxZ04a(1/4)調 AAS
しかしながら、〈原判決が〉指摘する点は、当裁判所において、これをたやすく首肯することはできない。
すなわち、
?についてみるに、被害者たるNは、コレについては曖昧な公判供述をするが、
原審検察官証拠請求番号.甲197号の鑑定受託書面においても、これらの供述書の筆跡は、
Nと同一人の確率が極めて高い、としている。
?についても、
Sへの当審での証人尋問結果、および[ 当審での,検証調書 ]および鑑定書に
よると、これらの供述書には たまたま、契印が写らなかったものと認められるから、
〈原判決が〉指摘するような 何らかの作為 を 疑わせる事情は 見出せない。
?については、
この点、そもそも、契印じたいがそもそもズレているし、経験則上、
同一人によって作成された,連続した書面であっても、契印の位置や濃度が異なることは
よく見受けられることであり、(このことは 原審検察官証拠請求番号 乙10号証の 〈否認
調書〉によっても より明白である。)
とりたてて不自然なこととはいえない。
さらに、この点に関連して 検察官は〈当〉審において、
「10月26日の契印は、別人により為されたものと考えるのが相当」などと 主 張 するが、
上記で述べたように、そもそも、
経験則上、
同一人によって作成された,連続した書面であっても、契印の位置や濃度が異なることは
よく見受けられることであり、さらに、原審.検乙10号の司法警察員面前調書(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
などに照らしても、
本件供述書が作成されるに際して、作為を疑わしめるような事情があったとは、到底、
認められない。
235: 逆転 無罪判決の事例 (8) 2005/12/11(日) 00:06:15 ID:w6fxZ04a(2/4)調 AA×
>>227

236: 逆転 無罪判決の事例 (9) 2005/12/11(日) 23:58:21 ID:w6fxZ04a(3/4)調 AAS
なお、F社側によって録音され、原審で取調べ済の 録音テープ によれば、
「…結局、最後には社長の前で話をするしか、ねえぞ。…」というヤリ取りもあり
「どうもありがとうございました」という Nの発言で,録音は終了している。
そして、録音テープを検討しても、N自身による、F社からの金銭 騙 取 の件については
・質疑すら、されておらず、
・Nは、本件の背景についても、自分1人で絵を描いた点は認めた___ことが明らかである。
このように、供述書の内容と、テープの内容には 齟齬 があることは否定できない。
しかしながら、
(1)F社のm社長は、捜査・公判を通じて一貫して、「暴力団が背後にあることを危惧した」
と述べていること
(2)N自身は、背後関係(>>229)は否定し、謝罪した
ことが、録音テープから明らかであること
これら2点に照らせば、その日は、コレだけのヤリ取りで、Nからの事情聴取が打ち切られた
としても、格別、不自然な点はない。
そうすると、録音テープを巡る件は、Nの捜査・公判供述の信用性を高めるものとは、到底、
認められない。
237: 逆転 無罪判決の事例 (10) 2005/12/11(日) 23:58:57 ID:w6fxZ04a(4/4)調 AAS
さらに考察を加えると、
(1)Nは官命詐称をしていたほか、本件不正行為が発覚すれば、税理士免許を剥奪されること
(2)Nは、録音テープが取られた時点においては、F社との良好な関係を維持しようと
努めていたこと
これら2点の事情に照らせば、録音テープのような 展開 が生じたとしても、何ら、不自然な点はない。
次いで、F社のm社長、k取締役の供述の信用性を検討する。
1)m供述の概要(原審公判)
「Nは、我々との会話の中で、あたかも、ヤクザがバックにいるかのようなことを示唆したので、
被告人の所属するS社に、当社は 対策を依頼することになった。」と述べるほか、
・ ホテル内での状況や、ホテルにおける時間経過について、概ね、被告人と一致する供述
をしている。
2)k供述の概要(原審公判)
「Nは、『女にはヤクザがついていた』という一方で、『m社長には,日本一の社長に
なってください、という気持ちです』とも言っていた」などと述べるほか、
・ ホテル内での状況や、ホテルにおける時間経過について、概ね、被告人と一致する供述
をしている。
3)検討
そこで検討をするが、
・両名は、被告人と 本件に関連して <利害が共通>しているうえに、
・F社とNらの間では 民事訴訟が 現在も係争中であり、
・捜査段階と原審段階では、その供述が 微妙に変遷しているのであり、
その供述の信用性については、以下に述べるように、さらに考察を要するところである。
238: 逆転 無罪判決の事例(11) 2005/12/14(水) 23:33:42 ID:OkKNHPVF(1/2)調 AAS
なお、録音テープを詳細に検討すると、いわゆる 空白の40分の時間が存在することが明らか
であるが、コレと、会議室のカギの返却状況(これは、ホテル側の 機械的記録 により一見明白
である)を対比すれば、Nに対して、m社長・k取締役サイドからの 再度の事情聴取 が
されていた公算が大きい。
さらに、m社長とk取締役の 供述変遷 についても検討を加える。
2人は、原審公判廷においては、「捜査段階では、時間経過について、45分から60分くらい
と述べていたけれども、コレは、2人でイロイロと話し合った見解を、そのまま捜査段階では
述べてしまっただのだ。実際の時間経過は、この法廷で述べたほうが正確だと思う。」旨を述べた。
そこで,この点を検討するが、
1)ホテルの利用時間の点については、そもそも、事件当初は、コレが被告人を利する結果になるとは、
m,kの両名にとっては わからなかった出来事であり、
2)捜査供述{いわゆる,参考人調書(外部リンク[HTM]:www.houko.com)}も、事件から
一年を経過した「後」で 録取 されたこと
___などに照らせば、m,kの 公判供述は、一概に、これを排斥することはできない。
(なお、N自身は、捜査段階では、被告人から 解放されてホテル会議室を出たのは正午過ぎだった、
と述べていた。)
次いで、NとN’’の口裏あわせ、および利益供与について..
239: 逆転 無罪判決の事例(12) 2005/12/14(水) 23:34:40 ID:OkKNHPVF(2/2)調 AAS
*(1)NおよびN’’の供述変遷
Nは、事件当日の録音テープの存在が明らかになるや、それまでの供述を一変させ,
供述は変遷している。(これは、N’’にも 共通 する 事象 である。)
この点、Nは、原審公判廷において、
「正直にしゃべれば、自分自身の不正行為に関して、逮捕されるだろうと思ったから」と述べる。
しかしながら、
・Nは、捜査段階から一貫して、官名詐称の事実は認めていたし、
・m社長やk取締役らによる事情聴取に際しても、詳細な事実関係は一切、
明らかにしようとはしていなかったのである。 N’’においては、原審公判廷で、
「そのときのことは、覚えてなかった。」と述べている。
*(2)NとN’’による 被害供述(および その裏づけ供述)
Nも、N’’も、原審公判廷において、「被告人は、『俺は元警視庁のデカや』と言って、
圧迫を加えてきた」「わたしも、その発言を、目の前で聞いていた。」などと述べた。
(原判決は、これらの供述は、信頼性が強いと判断している。)
【要旨第2】しかしながら、
NからN’’に対しては、後述するように、多くの利益供与がされているほか、
2人が口裏あわせをしている事実も、関係証拠上、明白であるから、これらの供述には、
その信用性に 重大な疑問がある、 と言わなくてはならない
240: 逆転 無罪判決の事例(13) 2005/12/17(土) 23:57:06 ID:+LIhqdGT(1/3)調 AAS
**(2)具体的な利益供与の存在
すなわち、Nは、N’’に対して、
?現金500万円を支払い済みであるほか、
?無担保で、金800万円を貸し出しているというのであり、
とりわけ、?の点につき、原審公判廷で、現金授受の領収書(これは、2人が大阪市中央区
淀屋橋_ _の喫茶店で交わしたもの)を示された際、
「いま現在は、抵当権は抹消している」などと<虚偽の>陳述をしていたのである。
当審における事実調べにより、抵当権が抹消されたことのなかったことは、より明白になっており、
【要旨第2の2】 このように、二人の供述態度は不誠実、かつ不自然であり、利益供与のうえ、
口裏あわせが行われていたことは、優に、<認定>することができる。
<原判決は>N’’の供述は 高度の信用性 があるなどとしているが、
そのような認定は 誤 り というほか、ない。
(なお、Nは、捜査段階の参考人調書__原審検甲130号__において、N’’とは異なる
供述すら、していた。)
N’’は、Nから多額の利益供与(上記??の点を参照)を受けていたほか、
本件に絡んでN’’自身も、様々な 不正行為にかかわり、N’’自身も
刑事訴追されていること(>>231)も併せて検討すれば、
N’’の供述は、何ら、信用することができない。
241: 逆転 無罪判決の事例(14) 2005/12/17(土) 23:57:48 ID:+LIhqdGT(2/3)調 AAS
ここで、事実認定について総括する。
?供述書の状況についてのN証言は、客観的証拠と矛盾すること
?その他、関係記録を検討しても、被告人による 強要行為 が 為された証拠は、
見出せないこと
?m社長やk取締役の供述を、一概には 排斥できないこと
?NとN’’の供述態度は、きわめて不誠実であること
?とりわけ、N’’の供述に至っては、 まったくといっていいほど、信用できないこと
【要旨第3】 これら5点に照らせば、本件公訴事実について【犯罪の証明】があるとは、
到底、いえない。【原判決】は、事実を誤認(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
したと認められ、破棄を免れない。
第三:破棄自判
よって、
刑事訴訟法397条1項(外部リンク[HTM]:www.houko.com),382条により、
原判決を破棄し、
同法400条但し書き(外部リンク[HTM]:www.houko.com)に従い、
当審において、さらに判決する。 本件公訴事実の要旨は、
「 被告人は、危機管理を業とするS社の従業員であったが、平成14年10月24日**時**分ころ、
大阪府吹田市江坂*丁目*番*号所在のホテルパークサイド***号室内において、N(税理士。当時32歳)に、
『俺は 元デカや』『ここから落ちて死んでも、自殺だな。』などと申し向けるなどして、あたかも
242: 逆転 無罪判決の事例(15) 2005/12/17(土) 23:59:03 ID:+LIhqdGT(3/3)調 AA×

外部リンク[HTM]:www.houko.com
243: 事実誤認の主張が排斥された事例(1) 2005/12/18(日) 23:54:51 ID:WQcdB6pU(1/3)調 AA×

244: 事実誤認の主張が排斥された事例(2) 2005/12/18(日) 23:55:31 ID:WQcdB6pU(2/3)調 AAS
裁判長:そこで以下、当裁判所の判断を示しますが、先ずは、一部無罪の主張について、であります。
関係証拠によりますと、以下の事実関係が明らかなのであります。
・被告人は、平成14年3月上旬、暴力団(2ch板:4649)の兄貴分のIから呼び出されまして、
「ちょっと付いて来い」と言われ、言われるまま、拳銃の受け渡し場所のm’方まで赴きました。
・そして、Iは、内妻と被告人の目の前で、「コレから、カチコミをする」と宣言をしております。
・その場で、被告人は、拳銃の入ったリュックサックを受け取りまして、
Iは、「もし警察に捕まったら、コレは、自分のモノだと言えよ。」と被告人に告げている。
4月上旬になると、Iは被告人をyハイツの駐車場に呼び出しまして、同じような”注意”を与えている
のであります。
今述べたような事実関係からしますと、被告人は確かに、
・みずから、リュックの中身を拳銃と確認したワケでもありませんし、
・Iも、中身が拳銃であるとは一言も述べていないのですが、
?今まで述べてきた事情と、リュックの重さ・感触などから、中身が拳銃であることは
被告人においても充分、認識することが可能でありましたし、
?捜査段階の【自白調書】と、今まで述べてきた事実関係は、ピタリ、一致します。
弁護人は、「捜査段階の自白調書には、信用性はないんだ。」と言われますが、この主張は受け入れられない。
【要旨第1】そうすると、被告人においては、拳銃所持の 認識 に欠けるところはない、
というべきですから、犯罪の故意を認めるに充分であります。
245: 元陸軍大将田中義一政友会総裁 2005/12/19(月) 22:59:22 ID:3dPM60zY(1)調 AAS
リベラルの定義をしてからでないと、たんなる言葉の遊びに陥してしまうであろう
246: それは 2005/12/20(火) 22:57:28 ID:N2+2ewIy(1)調 AAS
確かにいえるかもしれへんねえ。
247(3): 量刑不当の主張 も,排斥された事例(3) 2005/12/22(木) 00:15:18 ID:az6hAV/Z(1/2)調 AAS
そういうわけで、一部無罪という主張については、<我々3人としては> 外部リンク[HTM]:www.houko.com
受け入れることができない___という結論になったワケですね。
裁判長:つづいて、量刑不当の主張についてでありますが、本件は、暴力団員である被告人が
上位者からの「暗黙の指示」を了解して、拳銃と適合実包を所持したという
銃刀法違反(拳銃加重所持 外部リンク[HTM]:www.houko.com)の事件と、
別の共犯者とともに、偽造クレジットカードを利用して 不正に買い物をしたという 詐欺カンケイの
事件の2種類であります。
まず、拳銃の加重所持についてですが、これは、暴力団組織を背景とした事件でありまして、
真正拳銃を実包30発と共に所持していたワケで、危険かつ悪質であります。
動機についても、<捜査段階での>自白調書によれば,「生活費がほしかった」ということでして、
なんら、酌むべきものなどありません。
また、次いで カード詐欺の件ですが、被害金額は合計85万円にもなっていまして 多額でありますし、
被害回復というものも まったくされていません。
被告人はカード詐欺事件については、みずから積極的に犯行に参加して、相当な報酬を手にしています。
しかも被告人は、1審判決の犯罪事実第1の 拳銃事件の後にですね、別の刑事事件で
・平成15年5月に、懲役2年・執行猶予3年の有罪判決を受けているのに、
その判決確定後に、あらたに、カード詐欺を引き起こしているワケでありまして、
その規範意識___法律や社会ルールを守ろうという気持ち__コレについては相当な問題がある
248(1): 量刑不当の主張 も,排斥された事例(4) 2005/12/22(木) 00:16:06 ID:az6hAV/Z(2/2)調 AA×

249: & ◆mPE4GHCZuA [age] 2005/12/22(木) 23:03:54 ID:mPTNPp2N(1)調 AAS
正当な理由のない証言拒絶は、刑事訴訟法161条1項により、
10万円以下の罰金または拘留に処せられます。
このことを念頭に置いて以下のブログなどをじっくりお読みいただきたいです。
読む気のない方に先に申し上げておきますと、
自分の証言がブログに乗せられるからと証言を拒絶したところ、判事が
承諾してしまいました。
弁護士山口貴士大いに語る
外部リンク:yama-ben.cocolog-nifty.com
酔うぞの遠めがね
外部リンク[html]:youzo.cocolog-nifty.com
平和神軍裁判・裁判長の大問題発言
13hz
外部リンク:www.13hz.jp
裁判長、証言拒否を「ケースバイケースで‥‥」と認める
250(1): 上訴権の告知等 (その5) 2005/12/25(日) 23:47:26 ID:3Q5nfnw0(1/2)調 AA×

251: 刑事量刑 2005/12/25(日) 23:48:25 ID:3Q5nfnw0(2/2)調 AA×

252: 刑事量刑 2005/12/27(火) 23:25:20 ID:p72Yrr1B(1/2)調 AAS
第1:控訴趣意(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
論旨は、要するに、「被告人を懲役9年に処した,原判決の量刑は、これが重過ぎて、不当である。」
というのである。(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
第2. 検討
そこで、記録を調査し,
当審での事実取り調べの結果を併せて検討するに,原判決が,その量刑の理由の項において述べる
ところはすべて正当なものとして是認することができる。
即ち、本件は、女性を狙った4件の連続強盗致傷の事案であるが、
いずれも、被害者の顔を殴り、身体を足蹴りにするなどの暴行を加えて、その反抗を抑圧して
金員を強取するというものであり、このうち3名からは現金を奪取することに成功し、
なおかつ3名には傷害を与えているのであって、
わずか2週間に、これだけの犯行を敢行した点も軽視できない。
その犯行態様についてみるに、被告人は、未明や早朝の時間帯を狙い、
若い女性の多く居住するマンションに狙いをつけて、
マンションに侵入して 各犯行に至っているうえに、
バッグを手放さない女性に対しては、殴る蹴るの容赦ない暴行を加えて、これを奪い取ったのであり、
被害金額についても、現金合計9万9千円あまりと、物品時価合計23万8000円あまりにも
達しており、決して、小さな金銭被害とはいえない。
さらに、被害者は肉体的にも重大な苦痛を受け、全治3日ないし7日間の加療を要する傷害を
負ったうえ、PTSDなど、心理的ストレスに悩まされて 夜間の帰宅が不可能になったまま
の被害者がいることを考慮すれば、
【結果は重大】であるといわなくてはならない。
253: 刑事量刑 2005/12/27(火) 23:26:03 ID:p72Yrr1B(2/2)調 AA×

254: 無罪主張が排斥された事例(1) 2005/12/29(木) 23:54:18 ID:ATloZWAU(1)調 AA×

255: 無罪主張が排斥された事例(2) 2006/01/02(月) 23:33:18 ID:w2qroGA3(1/2)調 AAS
裁判長(スヤマ):それでは、理由の要点でありますが、本件控訴の趣意(外部リンク[HTM]:www.houko.com)は、
弁護人が出された【控訴趣意書】の通りであり、これに対する答弁は,
検察官作成の答弁書記載のとおりですから,これらを引用して説明に代えます。
論旨は、要するに、無罪の主張ですが、「原判決が、被害者を被告人を突き飛ばして転倒させ、
全治10日間のケガを負わせたとの事実を認定したのは 誤り であり、原判決には判決に
影響を及ぼすことの明らかな事実誤認がある」というのであります。
そこで検討した結果ですが、被害者の供述の信用性は、関係証拠により認められますし、
原判決が その補足説明の項目において、被告人・T証人・K証人の公判供述の信用性を排斥して
被告人を有罪と認定したのは相当であり、当裁判所での事実調べの結果によっても、
この結論は変わりません。
以下、弁護人の主張に鑑みまして、補足して、検討を加えてゆくことにしますが、
【要旨第1】当裁判所が最も重視したのは,いわゆる、「客観的に動かしがたい事実」であります。
なるほど、弁護人は、被害者の捜査供述と公判供述の矛盾点を強く、主張されていますが、
(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
当裁判所としては,被害者のキズが、どのような状況によって発生したのか、ということを中心に
検討を加えさせて頂いたワケであります。
256: 無罪主張が排斥された事例(3) 2006/01/02(月) 23:35:00 ID:w2qroGA3(2/2)調 AA×

257: 無罪主張が排斥された事例(4) 2006/01/03(火) 23:32:29 ID:vuMxdo23(1/2)調 AAS
裁判長(スヤマ):ところで、この速記録部分は、自転車の転倒を巡るヤリ取りでありますが,
自転車は、≪わが国では≫通常、左側を押して歩く、という使用は為されない
ワケでありますから、N証人の この問答部分は、原審弁護人の誘導的な質問に乗っかった、
いわば、カン違いの証言である、と解すべきでありましょう。
【要旨第1の3】しかも、仮に、このN証言が正確であったと 仮定 してみてもですね、
≪賢明なる弁護人は,≫お分かりと思いますがコノ部分は、
被害者およびN証人の供述の 核心部分 には 影響しないワケであります。
(引用者注:東電事件控訴審判決 外部リンク[htm]:www.ishidalaw.gr.jp)
さらに、所論について検討を加えてゆきます。
所論は、「被害者
およびN証人が、捜査段階での検察官による事情聴取の際に話した内容が録取された 検事調書 の中には,
公判供述と矛盾する部分がある(法328条、参照 外部リンク[HTM]:www.houko.com)」
と言うのです。なるほど、確かに、所論の指摘するように、
・当審で、これら328条書面等を取り調べた結果、
(1)暴力団員Sを巡る状況,および(2)水商売のmグループを巡る状況につき、
所論が指摘するような ”自己矛盾”供述が 録取されていることは明らかであります。
しかしながらですね、
客観的証拠に照らして検討しても、コノ部分は、被告人の犯人性について、影響を及ぼさない
ことが明らかというべきです。 要は、当裁判所としては、 先ほども触れましたが、
核心部分 こそ重要である___ということですね。(引用者注:なお、大阪高裁H15.11.05判決
も、参照)
258: 無罪主張が排斥された事例(5) 2006/01/03(火) 23:33:13 ID:vuMxdo23(2/2)調 AAS
裁判長(スヤマ):最後に、被告人の 否認供述の信用性であります。被告人およびT証人は、原審公判
で、被害者が尻餅をついて、倒れたんだ、と述べています。
【要旨第2】しかし、被害者が尻餅をついた場合、先ほど説明したような 写真のキズが付くモノでしょうか?
さらに、被告人の公判供述は、捜査段階の供述と比べて変遷し、
その理由についても、合理的な説明はできていないのであります。
また、T証人・K証人について、所論はイロイロと力説をされるのですが、
この2名はいずれも、被告人と強い利害関係を有するワケですから、同人らの供述は、
これを無条件に信用するというわけには参りません。
結局、このような状況に照らして、被告人の供述__これは否認供述ですが___は、
信用できないということであります。
≪賢明なる弁護人各位は≫当裁判所の見解を理解していただけると、我々は確信しております。
259: 上訴権の告知等(6) 2006/01/04(水) 23:40:54 ID:ubMHGbMp(1/2)調 AA×

外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
260: 大麻解放論が排斥された事例(1) 2006/01/04(水) 23:41:50 ID:ubMHGbMp(2/2)調 AA×

261: 2006/01/05(木) 20:07:05 ID:VfUEN4AT(1)調 AAS
最高裁で最後の最後に無罪になったら、今まで有罪だった人間を裁くことは出来ないのですか?
262: 2006/01/06(金) 00:17:21 ID:ZfAANX+f(1)調 AAS
お尋ねの趣旨がわかりません。
263: 大麻解放論が否定された事例(2) 2006/01/06(金) 23:37:51 ID:wYwkPKbL(1/2)調 AAS
理 由(要旨)
序論. 本件控訴の趣意は、
弁護人連名作成の控訴趣意書記載のとおりであり、これに対する答弁は、検察官作成の
答弁書記載のとおりであるから、これを引用する。
第一. 控訴趣意中、理由不備をいう論旨について
論旨は要するに、
「原判決は、その(罪となるべき事実)の記載欄において、大麻の有害性について
公知の事実として認定しながら、具体的には、その有害性については記載をしていないから、
原判決には、判決に理由を付さなかった点において、理由不備が存する」というのである。
そこで検討するに、刑事訴訟法378条の理由不備(外部リンク[HTM]:www.houko.com)について、
これは、有罪判決における,判決文の(罪となるべき事実)の記載の方法としては、
裁判には理由を附すことを要求した同法44条(外部リンク[HTM]:www.houko.com)と、
同法335条(外部リンク[HTM]:www.houko.com)を対比してみる限り、
同法44条に定める 重要部分 についての説示を欠いた場合に 理由不備 に当たると解するのが
相当であるところ、
【要旨第1】原判決の、(罪となるべき事実)の記載が、とりたてて 理由不備に当たるとは考えにくいし、
原判決は、その 補足説明の項における 憲 法 判 断 において、被告人・原審弁護人らが
縷々主張していた 大麻取締りの必要性と絡めて、大麻の有害性についても 説示をしていることが
明らかである。
そうすると、原判決には、所論指摘のような 理由不備は存しないというべきである。
所論は、独自の見解に基づく主張であり、採用できない。
264: 大麻解放論が否定された事例(3) 2006/01/06(金) 23:38:53 ID:wYwkPKbL(2/2)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
265: 大麻解放論が否定された事例(4) 2006/01/08(日) 23:09:23 ID:6J3/ziZn(1/2)調 AAS
第三.控訴趣意中、原判示第2の事実に関する,事実誤認の主張について
論旨は要するに、「原判決は、その,判示第2の事実につき、被告人が違法性を認識していた旨を
認定して、営利栽培の事実につき有罪と判断したが、真実は、被告人は違法栽培の認識がなかった
のであるから、原判決には、判決に影響を及ぼすことの明らかな事実誤認がある」というのである。
そこで、記録を調査し、当審での事実調べの結果をも併せて検討するが、
原判決がその事実認定の補足説明の項において、所論と同旨の原審弁護人の判断を排斥して、
被告人に大麻の営利栽培の目的を認定したのは正当であつて、
当審でも、結局、この認定判断は動かない。以下、所論に即して説示する。
関係証拠によると、以下の事実が認められる。
・被告人は、大麻取締法違反の罪で 国内の裁判所から懲役2年・4年間執行猶予の言い渡しを
受けたが、
・その後、【平成13年に】長野県知事(外部リンク:www.yasu-kichi.com)に対して、大麻取り扱いの
免許申請をしたものの、これは同知事において却下された。外部リンク[HTM]:www.houko.com
・このため被告人は、当該<行政処分>に対して
異議申し立て(外部リンク[HTM]:www.houko.com)をしたが、それも認められなかった。
これらの、争いの<ない>事実関係によると、
【要旨第2】被告人は,長野県知事によって大麻栽培の許可を認められなかった時点において、
大麻栽培が違法であったことにつき、充分な認識があったというべきである。
従って、犯罪の【主観的故意】に欠けるところはないから、原判決には所論指摘の事実誤認は
存しないというべきであり、所論は採用の限りではない。
266: 大麻取締法の合憲性(その5) 2006/01/08(日) 23:10:08 ID:6J3/ziZn(2/2)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
外部リンク[HTM]:www.houko.com
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
外部リンク[HTM]:www.houko.com
267: 大麻取締法の憲法判断(高裁:その6) 2006/01/10(火) 23:43:52 ID:7RgDDdEQ(1/2)調 AA×

外部リンク:www.7andy.jp
外部リンク[htm]:www.shugiin.go.jp
268: 大麻取締法の憲法判断(高裁:その7) 2006/01/10(火) 23:44:34 ID:7RgDDdEQ(2/2)調 AAS
【要旨第4の2】次いでマル2の所論を見るに、上記に説示したように、大麻取締法の制定には
合理的理由が認められるのであるから、
<国会の立法手続き>に<重大な瑕疵>がない以上は、これが 違憲 であると解される余地は乏しい。
( なお、本法の制定に当たって、立法手続きに 重大な瑕疵 がないことも、明白である。)
従って、これに反する所論も、また、採用の余地はない。
【要旨第4の3】次いで、所論マル3について見るに、仮に大麻取締法4条1項の規定が違憲である
としても、それによって、大麻取締法「全体」の規定が違憲であることにはならないし、
大麻取締法4条1項じたいが 違憲とは解されないことは、これまで縷々述べてきたところから、明らか
といわなくてはならず、これに反する所論も、採用の限りではない。
【要旨第4の4】次いで、所論マル4について見るが、関係証拠上、
・被告人は、大麻を医療目的では使用したことはなく、
・栽培していた大麻は、専ら、大麻愛好家に譲渡していたこと が認められる。
そうすると、被告人には医療目的が認められないから、そもそも、所論は その 前提を欠き、
失当というほかない。
結局、憲法違反をいう論旨については、 すべて、 理由がない。
269: 大麻取締法の合憲性「等」(その8) 2006/01/12(木) 23:23:07 ID:AfOsHgIT(1/2)調 AAS
第五.控訴趣意中、量刑不当の主張について
この論旨は、被告人を 懲役5年及び罰金150万円 に処した 原判決の量刑は、これが、重すぎて
不当である、というのである。
そこで、記録を調査して検討するに、原判決が、その 量刑の理由の項で述べるところはすべて、
正当なものとして是認することができるし、
当審における事実取り調べの結果をも併せて検討しても、上記結論は左右されない。
すなわち、 本件は、(1)大麻草の栽培、(2)営利目的譲渡、(3)覚せい剤・向精神薬の自己使用
から成る事案であるが、
本件犯行の罪質、結果、態様、(cf 最高裁昭和58年7月08日判決:刑集37巻6号609頁 )
外部リンク[nsf]:courtdomino2.courts.go.jp
とりわけ、被告人は、大麻取締法違反で懲役2年・執行猶予4年の言い渡しを受けていながら、
その 執行猶予期間中にこれらの犯行に至っているほか、
覚せい剤や向精神薬への使用にも至っているのであり、
その 違法薬物への 顕著な 親和性も認められる。
そうすると、麻薬特例法の対象となるような ”業としての” 大麻販売までは行っていないことや
その他、被告人の為に汲むべき事情を縷々、考慮してみても、
被告人の犯情は重く、原判決の刑はやむを得ないというべきであって、
これが重過ぎて不当であるなどとは いえない。
論旨は、結局、すべて、理由がない。
270: 大麻取締法の合憲性「等」(その9) 2006/01/12(木) 23:23:48 ID:AfOsHgIT(2/2)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
271: 口頭主義の実質的意義(その10;) [66参照] 2006/01/14(土) 23:31:44 ID:zCE1Jlw+(1/2)調 AAS
裁判長(21期);ハイっ、もう一回、前に立ちなさい!!
そういうことで、控訴を棄却(外部リンク[HTM]:www.houko.com)し、当審での未決のうち270日を
,原判決の 懲役刑 に算入する、ということです。この判決にもし不服があるのであれば、2週間
以内に、最高裁判所に上告できます。その場合には、最高裁判所宛ての上告申立書を,当裁判所迄、
提出すれば、宜しい。ハイ、終わりました。
拘置所職員:あの-----。
裁判長:ア、もう終わったので、帰って貰って結構です。
備考:その後、当該裁判長においては 定年後、京都簡裁にて勤務されているということである。
272: 刑事量刑 2006/01/14(土) 23:32:31 ID:zCE1Jlw+(2/2)調 AAS
判示事項:被害金額2600万円相当の詐欺の事案(被害弁償なし)につき、1審判決の科刑が
控訴審でも維持された事例
判決要旨:本件犯行の計画性、被害金額が甚大であること、被害弁償がなされていないことなど
からすれば、犯情は極めて悪く、被告人の刑事責任は重大であるから、一般情状(とくに
前科前歴が一切ないこと)を考慮しても、1審判決の懲役3年6月の刑は相当であり、
これが、重すぎて不当であるとは言えない。___ (2chスレ:shikaku 参照)
2006年1月12日判決宣告
裁判所書記官 ○○○○
事件番号:平成17年(う)第1568号(外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
事件名:詐欺 被告事件
被告人;勾留中
主 文
本件 控訴 を 棄却する。
当審における未決勾留日数中、60日を、原判決の刑に算入する。
理 由(要旨)
序論.
本件 控訴の趣意 は、弁護人作成の控訴趣意書に、これに対する答弁は検察官作成の
答弁書に、それぞれ記載されたとおりであるから、これらを援用して、説明に代える。
第1:控訴趣意
論旨は要するに、
被告人を懲役3年6月に処した原判決の量刑は、これが重過ぎて不当である、というのである
273: 刑事量刑 2006/01/16(月) 23:20:07 ID:ryK3yILx(1/2)調 AAS
第2.検討
そこで記録を調査し、当審での事実取り調べの結果を併せて検討するに、
原判決が,その 量刑の理由 の項において述べるところは、すべて、正当なものとして
是認することができる。
即ち、
本件は、知人2名から、出資金名目に、合計2600万円あまりの金員を詐取した、詐欺の事案であるが、
借金返済のための利欲的な犯行動機には、何ら、酌むべきものはない。
しかも、その犯行態様について見るに、虚偽の 高配当約束をしたあげく、信頼関係の厚かった
被害者2名から合計6回にもわたり、次々と金員を騙取したというのであって、
計画的犯行で、かつ、信頼関係に乗じた悪質な犯行というほかない。
さらに、騙し取った金員についても、ほとんど被害弁済はされておらず、被害者両名の蒙った
金銭的被害・精神的被害はともに甚大であることからすれば、被告人の犯情は悪質であり、
その刑事責任は, 相当に重大 であると言わなくてはならない。
そうすると、家族が情状証人として原審公判に出廷し、今後の監督を誓約していること、
これまで、前科前歴が一切ないこと、被告人が高齢であること、反省の態度を示していること等、
被告人の為に酌むべき事情を充分に考慮しても、
被告人を懲役3年6月に処した原判決の量刑は 止むを得ない のであって、
これが 「重すぎて不当である」(控訴趣意書より)とは言えない。
274: 未決算入と裁量 2006/01/16(月) 23:20:46 ID:ryK3yILx(2/2)調 AA×
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275: 一部無罪の主張が排斥された事例(1) 2006/01/21(土) 23:52:07 ID:rAvK4TRR(1/3)調 AA×
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276: 一部無罪の主張が排斥された事例(2) 2006/01/21(土) 23:52:56 ID:rAvK4TRR(2/3)調 AAS
第一.控訴趣意中、訴訟手続きの法令違反の主張について
論旨は、要するに、
「原判決は、被告人の捜査段階での自白調書につき、刑事訴訟法322条により証拠採用決定をし、
これを有罪認定の用に供したのであるが、これらは任意性を欠いたものであるから、
原判決には、判決に影響を及ぼすべき、訴訟手続きの法令違反が存する」 というのである。
そこで、記録を調査し、当審での事実調べの結果を併せて検討するに、
これらの調書に 任意性 を認め、有罪認定の用に供した原審の判断は、相当と認められる。
即ち、
平成16年11月01日付の警察官調書(原審.検察官証拠請求番号「乙3号」)には、
「…あのおばさんを コカせば、追いかけては来れないだろうと思いました。…」等と記載
がされており、11月04日付の警察官調書(原審.検乙4号証)にも同様の 記載
があることが伺えるが、
この点につき、被告人は,原審および当審公判において、
「警察官に殴られて、無理やり、このような記載に された」 旨を述べている。
しかしながら、
【要旨第一】原判決が、その(争点に対する判断)の第2項の括弧4で説示するように、
警察官がわざわざ、このような事項について、暴行を振るってまで、供述を強要するような
利益があるとは,【当裁判所】においても,考えられないところであり、
被告人が当審、原審で述べるところを検討しても
検事調書・警察官調書への 署名押印(法322条)を拒否「しなかった」点につき、
合理的な説明はされていない。
277: 一部無罪の主張が排斥された事例(3) 2006/01/21(土) 23:53:40 ID:rAvK4TRR(3/3)調 AA×
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278: 一部無罪の主張が排斥された事例(4) 2006/01/23(月) 23:33:31 ID:zN/dsGos(1/2)調 AAS
このほか、所論は第2点として、「少女Yは、少年審判の都合で、虚偽証言をする動機が
あった」などと主 張しているが、
少女Yが原審公判廷で証言した時点においては、同女の終局保護処分はすでに確定していたから、
所論指摘のような 虚偽供述の利益なるものは 認めれらない。
(また、被告人の 捜査段階における自白調書には、警察官調書・検察官調書、ともに
任意性が認められることはすでに説示したとおりであるし、
これに信用性が認められることは、少女Y・少年Sの公判供述などから、明白である。)
従って、原判決には、所論指摘のような事実誤認は、認められない。
第三.控訴趣意中、量刑不当の主張について
論旨は、「被告人を懲役3年6月に処し、未決勾留日数中210日をその刑期に算入した 原判決は
、加療4日を要する被害という点に照らし、その未決算入が少ないと評するべきである」というのである。
そこで検討するに、そもそも、刑法21条は、未決勾留の算入につき、裁判所の裁量を許容しているし、
本件において 捜査・公判に必要な日数が多数、存したことなどを考慮すれば、
原審の未決算入の措置に、所論指摘のような 裁量権逸脱 は認められない。
結局、論旨は、すべて 理由がない。
279: 一部無罪の主張が排斥された事例(5) 2006/01/23(月) 23:34:13 ID:zN/dsGos(2/2)調 AA×
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280: 2006/01/26(木) 23:41:34 ID:IVT+c1gi(1/4)調 AAS
簡裁判決に二重の法令違反 大阪高裁が差し戻し
虚偽の事実を記載した書類を県に提出し建設業許可を受けたとして、建設業法違反罪に問われた
滋賀県東近江市の建設会社と元社長(59)の控訴審判決で大阪高裁は24日、有罪とした
1審大津簡裁判決に二重の法令違反があったとして破棄、同簡裁に差し戻した。
判決理由で滝川義道裁判長は「元社長は公判中に辞任した。直後の公判で、
代表者の新社長が出席しないまま審理されたのは訴訟手続きの法令違反に当たる」と指摘。
関係者の同意がないのに、法廷での証人尋問調書を証言の要旨のみを記す「要約調書」で作成
した点も違法と認定した。
(共同通信) - 1月24日19時4分更新
281: 二重の法令違反(原審;カンパン)1: 2006/01/26(木) 23:42:14 ID:IVT+c1gi(2/4)調 AAS
判示事項:いわゆる無罪主張の刑事控訴事件(建設業法違反.被告事件)において、
訴訟手続きの法令違反を理由として、第1審差し戻しの判決が下された事例
判決要旨:(一)原審は、検察官申請証人に対する尋問調書を、いわゆる 要旨調書 にて作成し、
検察官から、公判調書訂正の異議申し立て(刑訴51条)を受けながら、なお、
公判調書そのものを実質訂正しておらず、このような措置は 、刑事訴訟法48条2項に違反し、
本件のような 全面否認事件 においては、その違反の程度は重大である。
(二)また、原審は、公判途中で 被告会社の代表者が変更されたのに、新代表者が
不出頭のまま、被告人質問を実施したが、これは刑事訴訟法286条に違反しており、
その違反の程度も重大である。
(三)つまるところ、自白調書の任意性の点も含めて、再度、第1審で審理を尽くさせる
のが相当である。
事件番号:平成17年 (う)第1499号
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
被告事件名:建設業法違反(控訴)
被告人:?自然人、?法人 各1名ずつ__?につき、不拘束
2006年1月24日判決宣告
裁判所書記官○○○○
被告人、および被告会社に対する 各 建設業法違反(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
被告事件につき、平成17年*月*日、大津 簡易 裁判所が言い渡した判決に対して、
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
被告人から控訴の申し立てが有ったから、当裁判所は次のとおり、判決する。(公判立会い=タマキ検事)
282: 二重の法令違反(原審=簡裁)その2: 2006/01/26(木) 23:43:09 ID:IVT+c1gi(3/4)調 AAS
主 文
原判決を 破棄 する。
本件を 大津簡易裁判所 に 差し戻す 。
理 由(要 旨)
序論.
本件 控訴の趣意は、主任弁護人L作成の 控訴趣意書に、これに対する答弁は、
大阪高等検察庁検察官P1作成の答弁書に、それぞれ記載されたとおりであるから、これらを
援用して、説明に代える。
第1:控訴趣意
各 論旨は要するに、
第一として、「原審検察官証拠請求番号.乙10、および乙5ないし9、14ないし16の
自白調書には、いずれも任意性がないのに、原審がこれを、刑事訴訟法321条1項二号後段の
書面として証拠採用して 有罪認定の用に供したのは、判決に影響を及ぼすべき、訴訟手続きの
法令違反がある」とし、
第二として、「原審の 建設業法49条の解釈には不適切な点があるうえ、原審は、建設業の
事実証明書に関する判断につき、誤った事実認定をしているから、原判決には、
判決に影響を及ぼすべき 法令解釈の誤り・ないしは事実誤認 がある」というのである
283: 二重の法令違反(原審=簡裁)その3: 2006/01/26(木) 23:44:00 ID:IVT+c1gi(4/4)調 AAS
第2:職権判断
そこで、控訴趣意の判断に
先立ち、 職 権をもって、検討を加える。
(1)公判調書の 必要的記載事項 の欠如 について
*(イ)事実経過
記録によると、以下の事実が明らかである。
・被告人(および被告会社の代表者)は、第一回公判における 被告事件についての陳述
において、公訴事実を否認した。
・原審は、その第2回公判期日において、検察官申請証人Nの証人尋問を実施したが、
その際、同人に対する証言記録は、 要旨調書 によって、まとめられた。
・上記 証人尋問調書の末尾には、 「この調書は、 訴訟関係人の同意の下」などと記載
がされているが、実際には、検察側も、弁護側も、そのような 同意はしていなかった。
・検察官は、第3回公判において、刑事訴訟法51条(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
による異議申し立てをしたので、
原審は、これを 認容 する 決定をし、裁判所書記官も、訂正調書を作成したが、
証人尋問のヤリ取りそのものは、 要旨調書で、 記録化されたまま、判決を迎えた
284: 2006/01/27(金) 09:52:13 ID:Gl+eWZwX(1)調 AAS
ここは判例のスレなのか?
285: 若頭 [ 全然、大丈夫♪] 2006/01/29(日) 00:17:25 ID:JHr5/p2n(1)調 AAS
>>1とも繋がりあるし、>>173や>>164もあるから問題あらへん。
総長もそうゆうとるしなww)
286: 二重の法令違反(原審=簡裁)その4 2006/01/30(月) 23:43:48 ID:fbUGWjfC(1/3)調 AAS
*(ロ)評価
【要旨第1の1】 従って、上記 事実関係に照らせば、Nに対する証人尋問調書は、<訴訟関係人の同意>
がないまま、要約調書として記録化されたのであるから、刑事訴訟 規則44条1項第19号
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
に定められた要件を欠いたものである。
そして、これは、公判調書における必要的記載事項の欠如に他ならないから、
刑事訴訟法48条2項(外部リンク[HTM]:www.houko.com)に違反することは明らか、と言わなくてはならない。
*(ハ)判決への影響
次いで、この法令違反が、 判決に影響を及ぼすか、どうかにつき、外部リンク[HTM]:www.houko.com
検討を加える。
本件においては、N証言は、起訴状記載の Tの病状を巡る件につき、重要な証言であった
のであり、その証言の信用性については、厳格に判断されるべきである。
【要旨第1の2】そうすると、 本件のような全面否認事件において、重要証人を
取り調べるに当たっては、証言内容を 答え 中心にまとめた<要約調書>ではなく、
尋問と答えの <対応関係>についても 速記録や録音反訳の方式で記録化されるべきであった
というべきである。
そして、本件のような全面否認事件においては、この 違法が 判決に影響を及ぼす(刑事訴訟法379条)
ことは明らかである。
287: 二重の法令違反(原審=簡裁)その5 2006/01/30(月) 23:44:22 ID:fbUGWjfC(2/3)調 AA×

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288: 二重の法令違反(原審=簡裁)その6 2006/01/30(月) 23:45:10 ID:fbUGWjfC(3/3)調 AAS
(2)原審第8回公判における、代表者 不出頭の問題について
記録 (とりわけ、原審第8回公判調書の <手続>部分)によると、原審第8回公判においては
被告「会社」の代表者が交代したにもかかわらず、新しい代表者が出頭しなかったため、
被告「会社」との関係では、代表者「不出頭」のまま、公判手続きが進行されたことが 認められる。
そこで検討をするが、
そもそも、刑事訴訟法上、
被告人(法人の場合、その代表者)の不出頭が認められるのは、同法283条ないし285条列挙の
場合に限定されているところ、
本件においては、不出頭を許容する場合に該当しないことは 明白 である。
確かに、第9回公判において、被告人および弁護人は、「不出頭のまま手続きが進められた点については
異議を申し立てない」と 明言 し、 いわゆる 責問権放棄(参照:最高裁 グリーンマンション事件判例
外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp)
がされたことは明らかであるけれども、
【要旨第2】そもそも、被告人の出頭は、権利であると同時に、【裁判所への,義務】でもあるから、
責問権が放棄されたからといって、その 訴訟手続きの法令違反 の瑕疵が治癒
されることはない、と解するべきである。
しかも、原審第8回公判においては、罪体についての被告人質問が実施されていることに照らせば、
事柄の性質上、被告「会社」との関係では、その 公判手続きは 全 部 無 効 である,
といわなくてはならない。
289: 破棄差し戻し判決の例(その7) 2006/02/02(木) 23:42:00 ID:AfJ4Zj6R(1/2)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
外部リンク[html]:www.kensatsu-kyoukai.gr.jp
290: 無罪主張が認められなかった事例(その1) 2006/02/02(木) 23:42:49 ID:AfJ4Zj6R(2/2)調 AA×
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外部リンク:courtdomino2.courts.go.jp
291(1): 無罪主張が認められなかった事例(その2): 2006/02/04(土) 23:36:05 ID:6h8jJTyp(1/2)調 AA×
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292: 無罪主張が認められなかった事例(その3) 2006/02/04(土) 23:36:56 ID:6h8jJTyp(2/2)調 AAS
(1)事実認定全体の 総論
そこで、客観的な事実を中心に検討をするが、証拠上、次の事実が明らかである。
(1)被告人は、在日韓国人で、阪神間某市でラウンジを経営するa’ことPと、2002年ころから、芦屋市の同女宅にて
同居生活をしていた。(当時、被告人においては、 無職 であった。)
(2)同年、P(なお、判決宣告においては,日本名のa’とも表現することがある)は、知人のZ1・Z2夫妻から、
被害者(当時5歳)を預かり、同居生活をするようになった。
(3)そして同居生活は、少なくとも、1ヵ月半にも及んでいた。
(4)記録上、被害幼女の身体には、新旧取り混ぜて、多数の ヤケドの痕跡や打撲の痕跡が認められる。
これにより、本件以前から、同女は、繰り返し、虐待を受けていたことが 優に推認できる。
(5)そして、(3)で触れたように、被告人は3人で共同生活する1ヵ月半もの期間、Pによる虐待行為を
充分に 認識することが可能であったと認められ、
(6)後に詳しく述べるように、<捜査段階での自白調書>なども併せて検討すれば、<被告人においても>
これらの虐待行為に 積極的に加担 していた ことを 認めるに充分である。
【要旨第1の1】また、自白調書の信用性 全体について考察するに、
?)被告人の自白調書は、
「?共犯者Pが、たびたび、被害者に暴行を加えていたことを、自分は、充分に理解していたこと、
?自らも、何度か、被害者には 軽度ながら、虐待を加えたこと」を認める内容であり、
?)その内容も、これら??の根幹部分においては 一貫 した供述となっていることが伺える。
?)さらに、その供述は、?被害者の創傷の程度・?事件関係者の供述とも それぞれ一致しており、
充分に信用することができるので、<犯罪の証明>は<充分>と認められる。
293: 無罪主張が認められなかった事例(その4) 2006/02/08(水) 23:51:59 ID:ijBEwROc(1/3)調 AA×
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294: 無罪主張が認められなかった事例(その5) 2006/02/08(水) 23:52:39 ID:ijBEwROc(2/3)調 AAS
さらに、cについてみるに、所論指摘にかかる 変遷”なるもの”については、
・2002年8月16日夜間の出来事と、
・翌未明の出来事を <被告人が>混同していたことによるものとして
<当裁判所には>理解可能なのであり、
意図的な供述変遷が、<捜査官>によって為されたとは、いえない。
(3)自白調書の信用性についての小括
結局、
「自白調書の 根幹部分 については 一貫していて、その信用性は 高い」とする<原判決>
の判断は、相当であると認められる。
(4)事実認定についての総括
【要旨第1の2】以上によれば、
・これまでに叙述した、 証拠上、認められる事実のほか、
・信用性の高い,自白調書 も加えて、事実認定を総括するに、
?被告人は、共犯者Pと同居し、Pによる虐待行為を つぶさに見聞していたから、
被害者への虐待を阻止すべき、法律上の義務( 刑法理論上の 作為義務 )
を有していたのであるから、虐待を阻止しないまま放置することは、
直ちに、幇助罪が成立することになるし、
295: 無罪主張が認められなかった事例(その6) 2006/02/08(水) 23:53:14 ID:ijBEwROc(3/3)調 AAS
?かえって、「自らも、積極的に Pの行為に同調し、ときには、自らも、被害者に暴行を
加えていた」(自白調書)というのであるから、まさに、共犯者Pと被告人は、互いの行為を
利用しあう関係にあったことが認められ、一連の傷害の行為(およびその結果)につき、共同正犯としての罪責を負うと
言わなくてはならない。(なお、自白調書が信用できることは、これまでに縷々、説示したとおり
である。)
(5)法令適用の誤りについての、所論について
なお、所論はさらに、
「被告人と、共犯者Pの間には、本件当日、事前共謀はなかった」として、
「クモ膜下出血が始まった時点では、既に、共犯者Pによる暴行は終了していたから、
仮に、自白調書にあるように、被告人が被害者にロウソクを垂らすなどしても、
承継的共同正犯の論理からずれば、被告人には、共同正犯の罪責を負わすことはできない」などと
主張をされる。 し か し な が ら,
講学上の 承継的共同正犯の論理による帰結を そのまま 本件に当てはめるのは 適切ではない。
【要旨第2】すなわち、本件では、
?虐待行為への被告人への関わり、?共犯者Pによる暴行を、
被告人が認識・認容していた状況などに照らし、Pの行為を 被告人自身が積極的に利用した
と認められる。
従って、法令適用の誤りをいう所論部分についても、採用の限りではない。
296: 無罪主張が認められなかった事例(その7) 2006/02/12(日) 00:14:16 ID:6LBP37BV(1/4)調 AAS
(6)控訴趣意第1についての総括
(なお、原判決には、被告人の捜査段階での自白調書の信用性を、一部、否定する
”かのような”説示がされている部分があるが、<当裁判所は>、結局、自白調書に
基づいた事実認定がされている、との結論に達した。)
つまるところ、原判決には、所論が指摘するような 事実誤認ないしは法令適用の誤り は
存しない、というべきである。論旨は、理由がない。
第二.控訴趣意中、予備的な論旨について(量刑不当)
この論旨は
要するに、 「 仮に,被告人が有罪であるとしても、被告人を懲役7年に処し、
未決勾留日数を900日しか算入しなかった<原判決>は、これが重過ぎて、不当である。」
というのである。そこで、記録を調査し、当審での事実調べの結果を併せて検討するが、
本件は、 ( 被告人が 有罪 であることを 踏まえて 検討すれば、)
同居していたラウンジ経営者の女性a’ことPと 被告人が共謀のうえ、
知人から預かった5歳の女児をベランダに監禁し
主にPにおいて、激しい暴行を加えて、その結果、被害者を死亡させたという 監禁・傷害致死
の事案である。その動機には、酌むべき点など、まったく、見られない。
・犯行態様は、残虐であり、非人道的と評するほかなく、
・犯行結果は、尊い人命を奪うという重大なものであり、遺族の処罰感情も厳しい。
・しかも、被告人にあっては、 事件後、 卑劣な 証拠隠滅工作をするなど、
犯行<後>の情状も芳しくないのであり、
297: 無罪主張が認められなかった事例(その8) 2006/02/12(日) 00:15:00 ID:6LBP37BV(2/4)調 AA×
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298: 上訴権の告知等(その9) 2006/02/12(日) 23:42:40 ID:6LBP37BV(3/4)調 AAS
裁判長(しらい):それでは、被告人、もう1回、前に立って貰えますか?
そういう次第で、1審の判決を、そのまま維持するということにしました。
そして、<控訴審でも>未決がありますので、そのうちの170日は、1審の刑に算入する(外部リンク[HTM]:www.houko.com)
ことにします。
もう、分かっているとは思いますが、 算入 というのは、刑から、未決を差し引いて、その分は、
刑を終わったものとして<取り扱う>ということ(>>248 参照)です。
原審でも、すでに、未決のうち900日を、その刑に算入してありますから、合計1070日が、その刑から
差し引かれるということです。
本件は、実質的には 事実誤認の主張ということで、「傷害致死については、共謀はなかったんだ」と
弁護人から主張がされましたので、
3人で記録を検討しながら(>247)、
イロイロと話し合いを重ねて見ました。弁護人は、法律の学説__承継的共同正犯に関するものですが__
まで引いて、いろいろ力説をされましたけれども、
結局、本件では、ちょっと 弁護人が指摘するような場合とは事情が違うので、その主張は
採用できない、ということになりました。
299(1): 上訴権の告知等(その10) 2006/02/12(日) 23:44:07 ID:6LBP37BV(4/4)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
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300: 刑事量刑 2006/02/13(月) 23:26:36 ID:TwemGdcO(1/2)調 AAS
判示事項:傷害被告事件において、1審判決後の事情の変化、が量刑上
の考慮をされた事例( いわゆる 2項.破棄 )
判決要旨:
1審判決時点での事情を基準とする限り、被告人の犯情は悪く、
その量刑判断は正当であるが、当審での事実調べによると、1審判決後、
被害者が、被告人のために 減刑嘆願書を提出したことが認められるから、
現在の時点では、その刑期は、若干、軽減されるべきである。
2006年1月31日判決宣告
裁判所書記官 ○○○○
事件番号:平成17年(う)1771号
被告人:勾留中
主 文
原判決を,破棄する。
被告人を 懲役1年 に処する。
原審での未決勾留日数のうち、60日を、その刑に算入する。
理 由(要旨)
序論.
本件 控訴の趣意は、弁護人作成の控訴趣意書に、これに対する答弁は、大阪高等
検察庁検察官P1(H検事)作成の答弁書に、それぞれ記載されたとおりであるから、
これらを援用して、説明に代える。
第1:控訴趣意
論旨は要するに、
「被告人を懲役1年2月に処した 原判決の量刑は、これが重過ぎて不当である」というのである。
301: 刑事量刑 2006/02/13(月) 23:27:13 ID:TwemGdcO(2/2)調 AAS
事量刑
第2:検討
そこで、記録を調査し、当審での
事実調べの結果をも併せて検討するに、原判決は、その言い渡しの時点を基準とする限り、
その (量刑の理由)の項で述べるところは、すべて 正当なものとして是認できる。
即ち、
本件は、当時同棲していた女性へ暴行を振るい、加療14日を要する負傷を与えた 傷害
の事案()であるが、被告人は被害者に日常的に暴行を振るう中で、本件傷害へと至っている
のであり、
被害者の蒙った肉体的・精神的苦痛が甚大であることから、犯情は芳しくない。
さらに、被告人にあっては、覚せい剤取締法違反罪で実刑判決を受け、矯正教育を受けていながら、
その出所後、わずか1年あまりで本件犯行を引き起こしており、
遵法精神の希薄さ も顕著というべきであることも考慮すれば、被告人の刑事責任は、相当に重い。
【判旨】すると、他方で (1)本件につき、反省の弁を述べていること、(2)被害者とは縁を切ると、
被告人が誓約していること などを考慮しても、原判決言い渡しの時点では、被告人を上記刑に処した
量刑判断は相当と言わなくてはならない。 しかしながら、
当審に至って、弁護人を通じて、被害者に謝罪の手紙などを送付するなどした結果、被害者は、
「被告人が二度と、違法行為をしないのであれば」との条件付きながらも、減刑嘆願書を作成
しているのであって、被告人自身も、当審で、さらなる反省悔悟を深めていることが伺える。
よって、
これらの 新事情 を考慮しれば、被告人の 刑期 は、現時点では、いささか重きに失することと
「なった」というべきである。
302: 刑事量刑 2006/02/14(火) 23:33:31 ID:YecY5/fm(1/2)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
303: 訓戒等 2006/02/14(火) 23:34:11 ID:YecY5/fm(2/2)調 AAS
裁判長(たきかわ):主文をもう一度繰り返しておくと、
「原判決を破棄して、改めて、懲役1年の実刑に処し、
原審での未決は60日算入とする」というものです。
ハッキリ言って、、1審判決をそのまま維持してもイイ事案なんですけど、
<1審判決の後> 被 害 者 が、わざわざ、あなたの為に、一筆
書いてくれましたので、それを考慮して、先ほどの刑にしました。
罷り違っても、服役後、被害者のトコロへ押しかけることのないように!
被告人:はい。誓います。
裁判長(たきかわ):この判決は 有罪判決には違いがないので、
不服があれば上告できます。その場合には、最高裁判所あての
上告申立書を、<この>裁判所に出すように。
では、言い渡しは、終わりました。
304: 殺意の否認が認められなかった事例 2006/02/16(木) 23:49:03 ID:ubDujQA9(1/2)調 AA×
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305: 強盗殺人未遂罪の成立について(殺意)(2) 2006/02/16(木) 23:49:42 ID:ubDujQA9(2/2)調 AAS
第一. 控訴趣意中、事実誤認の主張について
論旨は要するに、
「 1審判決は、被告人に殺意があったと認定し、強盗殺人未遂罪の成立を認めたが、
実際、被告人に殺意が有ったか、どうか?__については、≪合理的な疑い≫が残るから、
原判決には、刑事訴訟法382条にいうところの 事実誤認 がある 」というのである。
そこで、記録を調査し、当審での事実調べの結果を 併せて検討する。
すなわち、本件の (犯行に至る経緯)については、<原判決>が、その(争点に対する判断)
の 第一の 括弧1ないし3 で説示するとおり、と認められる。
本件犯行に際しては、
?重さ1300グラムあまりの 鉄製ハンマーが用いられていること
?被害者のキズは、頭頂部や後頭部に集中していること
?皮下出血の状況から、これらはハンマーによる創傷であること
?被告人は、事件当時、借金による困窮のため、妻とも心中を相談していたこと
___のこれら事情が明らかであり、これらの客観的事情を総合すると、殺意を強く、
推認させる事情であると いうことができる。
これに対して、 所論は、
(1)「1回目の殴打行為は、無防備なものであり、殺意を否定する事情といえる」
(2)「被告人は手加減をしていたので、殺意はなかった。」などと 主張 している。
306: 強盗殺人未遂罪の成立について(殺意)(3) 2006/02/17(金) 23:59:32 ID:cPTKmNgS(1/2)調 AA×
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307: 殺意の否認が,通らなかった事例(4) 2006/02/18(土) 00:00:09 ID:cPTKmNgS(2/2)調 AA×
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外部リンク[HTM]:www.houko.com
308: 殺意の否認が,通らなかった事例(5) 2006/02/19(日) 23:41:21 ID:q7xYfYdF(1/2)調 AA×
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