[過去ログ] 【もしも】種・種死の世界に○○が来たら13【統合】 (545レス)
前次1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) レス栞 あぼーん

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
483: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)01:37 ID:ucSJjY3e0(1/18) AAS
遅くなりすいません。やるやる詐欺っちゃいました…
内容詰めきれなくて今回は短くなります。
というか戦闘描写ないので淡々とした流れになります。
リハビリ投下開始〜

第17話
それぞれの思い

ヤキン・ドゥーエでアクシズ先遣艦隊を迎えたパトリック・ザラは
アクシズとの正式な調印式を首都アプリリウスで行うため
プラント政府の要人を乗せるシャトルに乗り込もうとしていた。

「御同道させていただきます、ザラ議長閣下。」
省21
484: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)01:41 ID:ucSJjY3e0(2/18) AAS
#2
クルーゼはザフト軍人であり、且つナチュラルでありながら
パトリックからは全幅に信頼をされていた。
というより、軍事作戦時以外では議長付きの護衛兼相談役といった方が彼の立ち位置を推し測る事が出来る。
経緯は不明ではあるものの、クルーゼこそパトリックにとって唯一無二のブレーンであり、
信頼をしている事は周囲の者達からもそれは簡単に読み取る事はでき、
後ろを歩くアスランもそれは周知の事実であった。
最後尾にある座席に腰を降ろしたパトリックが更に
「問題はオーブが高性能のモビルスーツを開発し、
それを連邦の手に渡そうとしていた事実だ。
省14
485: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)01:45 ID:ucSJjY3e0(3/18) AAS
#3
「その箇所は私の方で削除しておいた。」
「ありがとうございます。
閣下ならそう仰ると思っておりました。」
二人のやり取りはアスランの希望を更に追い落とした。
クルーゼはアスランの動揺を手に取るように分かっているかのようだった。

「向こうにいた機体のパイロットもコーディネイターだったなどと…
そんな報告は穏健派に無駄な反論を増やす時間を作るだけだ。」
彼の言葉通りこれが知れればシーゲル・クラインを筆頭とした
対話が重要とする者達の反乱は防ぐ事が出来ずに、
省18
486: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)01:49 ID:ucSJjY3e0(4/18) AAS
#4
「先ずはトップニュースからです。
パトリック・ザラ最高評議会議長はアクシズ外務次官であり、
先遣艦隊司令ユーリ・ハスラー少将がザフト軍とアクシズ軍の
軍事同盟を結ぶための調印式が執り行われました。
アクシズ先遣艦隊は昨日、地球圏へと帰還し、ザフト軍のヤキン・ドゥーエへ……」

クルーゼ達よりも一足先にプラント本国へと帰還したディアッカ達が
目にしたのはアクシズ先遣艦隊との公式に同盟関係となった事を知らせるニュースだった。
テレビのリモコンでどのチャンネルに変えても同じ特集番組やニュースを
行っており、プラント国内のメディアは挙ってこの話題を取り上げていたが
省17
487: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)01:52 ID:ucSJjY3e0(5/18) AAS
#5
「ジオンと同盟ねぇ…正直どうよ?」
どれを見ても変わらぬ内容の報道番組を見ながらディアッカが
隣に座ってドリンクを口にしていたミゲルに言うと、
「まぁ世論は妄信的で過激な気もするが今に始まった事じゃないさ。
軍人やってる俺達の方が過激的だろ…
だがジオンとの同盟なんてのは正直驚いたな。」
ディアッカの問いに過熱する報道と国民意識に対しての気持ちを嘘偽りもなくミゲルは返したが、
その言葉通り寝耳に水という感は否めない様子でもあった。

「だがこれは大きな転換期だ。
省28
488: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)07:38 ID:ucSJjY3e0(6/18) AAS
#6
「少佐はコイツに乗る機会は少ないとは思いますがその間までは充分活躍してくれますよ。」
整備兵が力強く熱弁したその表情は彼だけでなく、
ガトーが周りを見渡せば他のデッキクルーも生命力に満ちた表情を一様にしていた。
彼等のその様を見たガトーは『星の屑作戦』を
なんとしても果たさねばという使命感を改めて抱いた。

※※※

調印式を終えたアスランとクルーゼは車で基地へと向かっていた。
目的はユニウスセブンでの一件と、
それ以降の勝手な戦闘行為による査問委員会の為である。
省18
489: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)07:42 ID:ucSJjY3e0(7/18) AAS
#7
「彼女は今回の追悼慰霊団の代表も務めるそうじゃないか。素晴らしいことだな。」
「は、はい。」
「ザラ議長とクライン大臣の血を継ぐ、君らの結びつき…
次の世代にはまたとない光になるだろう。期待しているよ。」
「…ありがとうございます。」
アスランはクルーゼが妙に饒舌である事に気付いた。
彼の心底を知る事は普段から難しいのだが、今日だけは違った。
彼の気分は今日は特に良いのだと。
その理由を色々と考えてみればシャトルでの父との一件。
省10
490: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)07:52 ID:ucSJjY3e0(8/18) AAS
#8
ジャマイカン「これだけの損害出すとは、ティターンズとは名ばかりだな。」
ジェリド「少佐…!?」
ジャマイカン「ライラ大尉やダグザ少佐の正規軍部隊の方がいい働きをしている。」
ライラ「少佐殿…お言葉ですが。」
先程の戦闘でジェリド機を《アレキサンドリア》へ運び込んだ為に
乗艦していたライラはジャマイカンへ挨拶の為にブリッジに来ていた。
そのライラはジャマイカンのなんとも危機感の感じられぬ態度に口をつい挟んだ。
「大尉、ジェリド中尉を庇うのかね?」
「いえ、違います。
省28
491: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)08:20 ID:ucSJjY3e0(9/18) AAS
#9
「まぁよい、引き続き監視衛星のデータを元に奴らの航路を割り出せ。」
一瞬の考える間をおいてジャマイカンは指示を出すと
「はっ。」と返事をしたオペレーターは再びコンソールへと目を配った。

ライラは少々、水を差された感覚だったが、
ジャマイカンが再びライラへ視線を送るとライラは先ほどの会話を続ける。
「彼らは一年戦争時、《ホワイトベース》にいたと言われる
ニュータイプ部隊なのかもしれません。」
ジャマイカンは最初から不機嫌な表情だったが、
彼女の言葉を聞いてさらに機嫌を損ねたようで拳を握ると
省7
492: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)08:33 ID:ucSJjY3e0(10/18) AAS
#10
レコアを地球への降下に成功したエゥーゴ艦隊は
サイド1を脱出するために迂回ルートを辿りサイド4の魔の宙域へと突入しようとしていた。
次の目的地である30バンチはサイド1にあるが、
サイド4にはティターンズを撒く為に入るのだった。

丁度その時《アーガマ》のブリッジにカミーユが呼び出されていた。

「僕を正式なパイロットにですか?」
カミーユは少々驚いた。
正式にエゥーゴの一員として認められるのはもう少し先かと思っていたからだ。

「君の働きを見れば当然だろう。」
省24
493: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)08:34 ID:ucSJjY3e0(11/18) AAS
#11
「…心変わりでもしたんでしょうか?」
ヘンケンは訳が分からないという表情で、
ブレックスへぼそりと言うと落ち着いて「彼は誰よりも繊細だ。ただ、自分に正直なのだよ。」
と言って、ブリッジから眼前に広がる漆黒の大海に視線を変えた。
となりの艦長席に座るブライトもカミーユの心境を静かに見守っていた。

ブリッジを後にしたカミーユは左舷デッキにいるクワトロのもとにいた。
カミーユは今の心境をクワトロに包み隠さずに吐露していたようで、
この人と話せば釈然としない何かを取り払えると思っていた。
「ブレックス准将と同じように、私も君には興味があるな。」
省28
494: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)09:08 ID:ucSJjY3e0(12/18) AAS
#12
「じゃあ僕がパイロットになって何になるんでしょう?」
「アムロ・レイに代わって地球の人々の魂を…」
「そんな大それた事は出来ないですよ僕には。」
「…そうか。」
カミーユはニュータイプとしての素質は充分にある。
というより彼の感覚はアムロすらも凌ぐ程だが…カミーユの返答から
クワトロはカミーユがまだその意識が無いと判断出来た。

「エゥーゴは、僕を中尉待遇で扱ってくれますか?」
クワトロ「はっはっはっは、あり得るな。
省29
495: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)09:48 ID:ucSJjY3e0(13/18) AAS
#13
「本艦はサイド4の空域に入った。
居住区を収容。総員ノーマルスーツを着用し監視体制に入れ。」
「いつ敵と遭遇するか分からん。
《mk-?》のチェックを早く済ませておくんだな。」
艦内の放送を確認するとクワトロは地面を軽く蹴って、
デッキにあるランチの方へと体を泳がせた。
「え?どこへ行くんです?」
カミーユは大きな声で目の前から遠ざかるクワトロへ聞く。
「《トルネード》へ顔を出しに行く。
省29
496: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)13:28 ID:ucSJjY3e0(14/18) AAS
#14
しかし現状はエゥーゴへの追撃よりもティターンズサイドとしては
新たな拠点を作る為にグリプスでの基地化に精力を注いでいるのである。
本隊クラスの部隊をティターンズ側としても失う訳には行かず、
かといってエゥーゴを野放しに出来ない状態。
そこで白羽の矢が立ったのが彼等だった。
上層部からは「相手戦力と拠点を探り、仮に戦闘となった場合は
ジャマイカンやチャン、ダグザの部隊に任せれば良い。」と言う事だった。

この作戦自体にそこまで本気にはなれない為
ペデルセンも本音は深追いはしたくはない。
省27
497: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)13:33 ID:ucSJjY3e0(15/18) AAS
#15
「へぇ、だってよ。お前やれるのか?」
ストローを噛みながら何やら考え事をしているエリアルドへカールが聞く。

「やるしかない事くらいは分かってるよ。」
ぼそりと問いに対して一言返すエリアルド。
今度はカールがエリアルドに呆れた様子で髪をガシガシと掻きながら
「ったく…ホント甘いよお前は。」
と、少し呆れ笑いのような口振りで言う。

「茶化すなよ、俺だって自覚してるって。」
エリアルドは少しムスっとしたように返すと
省17
498: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)13:35 ID:ucSJjY3e0(16/18) AAS
#16
だがエリアルドは気にする様子もなく淡々とした表情で続ける。
「分かってる。でもさ、あんな必死な声を聞くと
俺は今まで何をやってきたんだと思っちまうよ。
正義の為って思っててもそれが間違いなんじゃないかってさ。」
エリアルドは言わずにはいられなかった。
勿論、こんな事がジャマイカンの耳にでも入れば拘束され軍法会議どころか
その場で銃殺される危険性すらある。
だがエリアルド自身は選んだ道に後悔はしていないし、
ティターンズとしての誇りは自覚している。
省22
499: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)14:48 ID:ucSJjY3e0(17/18) AAS
#17
「右前方、中型浮遊物発見。」
《アーガマ》はスペースデブリを避けつつ先行し、
後続から《アークエンジェル》や《スルガ》が続いた。
《トルネード》は殿を務める形で最後尾を進む。
デブリを下手に動かしたりぶつかれば敵に気付かれる為
全艦艇が慣性航行でデブリの中を進んでいた。

「船首、ちょい振り。」
トーレスやサエグサらブリッジクルーはまさに職人芸とも言える技で
見事にデブリの中を順調に進んでいた。
省32
500: 923 ◆cehD7uPtpU 2015/09/15(火)22:34 ID:ucSJjY3e0(18/18) AAS
誰も見ていないと思いますが、17話終了です。
プロット消失したので構成組み直すハメになりました。
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.471s*