[過去ログ] 国家安全保障政策/国家戦略研究スレッドPart18 (1002レス)
前次1-
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
1: JTAC [sage] 1970/01/01(木)09:33 ID:uMsb6tiv(1/5)
我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。

○国家安全保障政策とは
国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守るコンセンサスを形成する政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。

○国家戦略とは
国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は政治的なプロセスを経て国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。

○戦略の領域
国家戦略を構成する全ての領域(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」

○戦略の階層構造
戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、戦術次元以下の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

「本質はdetailにこそ宿る。それは栄光無きものに非ず。」

○戦略と戦史
戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。

○当スレッドのスタンスと地誌について
当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・台湾・米・英・仏・露・独他)を推称します。

○戦略思想家の格付け
●神様リスト
クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、J.C.ワイリー、ジョン・ボイド、エドワード・ルトワック、コリン・グレイ、ジェフリー・ティル、アザー・ガット、片岡徹也
●疫病神リスト
ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、バーナード・ブロディ、ローレンス・フリードマン、クレフェルト、ミアシャイマー

「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」
2: JTAC [sage] 1970/01/01(木)09:33 ID:uMsb6tiv(2/5)
過去スレ
part1:
2chスレ:army
part2:
2chスレ:army
part3:
2chスレ:army
part4:
2chスレ:army
part5:
2chスレ:army
part6:
2chスレ:army
part7:
2chスレ:army
part8:
2chスレ:army
part9:
2chスレ:army
part10:
2chスレ:army
part11:
2chスレ:army
part12:
2chスレ:army
part13:
2chスレ:army
part14:
2chスレ:army
part15:
2chスレ:army
part16:
2chスレ:army
part17:
2chスレ:army
3
(1): JTAC [sage] 1970/01/01(木)09:33 ID:uMsb6tiv(3/5)
ドイツ国民が常に軍事力行使の結果、必然的に負わせられることになる新たな犠牲という不可避の代償については、
衷心からの悲しみを禁じ得ない。民衆の犠牲と労苦があればこそ、ドイツ再統一がようやくなったことはいうまでもない。

軍事費として毎年支出される巨額の経費を節減して納税義務者の負担を軽減するか、
若しくは平和的な目的のために費やすべきであるという希望は、確かにもっともである。
諸手を挙げて賛同しない人はいないであろう。
軍事費が節減された暁には一体どれだけ結構な事業、有益な計画、素晴らしい事柄が実現するだろうかとうっとり思い描かない人はいないだろう。

だが、平時、営々と長年かけて築いた貯蓄も戦時の一年で消滅してしまうことを、この際、忘れるべきではない。
敵軍の本土進攻に伴って金銭他いかなる犠牲を甘受させられるかについては、なにしろ我が国の古老は経験者である。

我が国土を敵軍に占領される無念!
我々は19世紀の開幕を敵軍に国土を占領されることで迎え、何年間も堪え忍んだ。
あの敗戦続きの不幸な1808年から12年の間に我が国が失ったものについては小職は忘れることができない。

(「戦争と平和」,ヘルムート・フォン・モルトケ著/片岡徹也訳)

※注 モルトケは、幼少期にナポレオンのプロイセン占領を経験
4: JTAC [sage] 1970/01/01(木)09:33 ID:uMsb6tiv(4/5)
敗戦が胎胚したのは平和な時代であった。
平和な時代、どれほど訓練を厳格に行ったにせよ、現有兵力は乏しく兵役期間は著しく僅少であった。
とはいえ、ナポレオンは当時貧しい小国であったプロイセンから天文学的な賠償金を絞りとったことを誇るに違いない。

軍事費を節減したのは相応の理由があってのことであった。
だが節減した軍事費の十倍もの賠償金をフランスは奪っていった。
占領軍は国立銀行か私立銀行を問うことなく収奪するだろう。
占領された国家の財政は急速に破綻することだろう。

国家の信用をそのものを左右するのは何よりも国家の安全である。
もし仮にもドイツ帝国の存続が危ぶまれる事態になったら、いかなる恐慌が株式市場に突発し、
いかなる衝撃が商取引に走るであろうか。

(「戦争と平和」,ヘルムート・フォン・モルトケ著/片岡徹也訳)
5: JTAC [sage] 1970/01/01(木)09:33 ID:uMsb6tiv(5/5)
戦争の行末が懸念されれば健全だった財政にも影が走る。
まさに財政は軍事力によって保護されねばならない。

だが現代の戦争は一たび戦端が開かれるや、継戦期間や終結時点を見通すことは不可能になる。
ヨーロッパ列強は空前の戦備を整えて互いの戦闘へと入っていく。
たとえ大損害を受けて戦闘を再開し得るのが次の年になろうとも、一度や二度の会戦で完全に打倒され
挽回不能となり、そのため敗北を認めて過酷な条件を受諾して講和を結ばねばならない国など列強中にある訳がない。

次に起こるヨーロッパの戦争は七年戦争、いや三十年戦争になるだろう。

ヨーロッパに戦火をもたらす者、まっさきに火薬樽に火縄を投げ込む者に呪いあれ!

(「戦争と平和」,ヘルムート・フォン・モルトケ著/片岡徹也訳)

※注 近年の研究では、WW1のトリガーは「ロシア帝国」が引いた説が有力視されつつあり。
前次1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.241s*