[過去ログ] ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
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509: 2010/10/29(金)17:37 ID:Wh87d64u(1/2) AAS
昨日の>>505のものです。
とりあえず>>506>>508さんの言うように動きがあったってことで補完話が書かれるの待つことにします。
ただ、誤解のないように断っておきますがあのレスは別に悪意があってのものじゃありません。
単純に分からなかったのと疑問があったから質問しただけです。
このロワのことは応援してます。
510: 2010/10/29(金)18:54 ID:Wh87d64u(2/2) AAS
とりあえず読み返した感じだと・・・
・健太郎、式、海にセイバーが襲いかかる。
・途中でヒュンケル、サトリ乱入
・セシリーが戦いの制止にやってくる。
・最終的に錆白兵が無敵結界破って健太郎殺害
こんな感じなのでしょうか?
511: 2010/10/29(金)19:55 ID:IQxLxyLc(1/2) AAS
全編錆白兵の視点で描かれてるからキャラの名前が出ないのは当然なのに、それで理解できなくて書き手に文章力がないとか・・・
もうちょっと頭使えよと言わざるを得ない
512: 2010/10/29(金)20:10 ID:OfIi3zrx(1) AAS
そりゃ読み手に伝える力が書き手に足らないからだろう
513: 2010/10/29(金)20:21 ID:X4wpfdSc(1/2) AAS
一人の視点で書いていても分かりやすいものは分かりやすいよ
ちょっと力不足だね
514: 2010/10/29(金)20:31 ID:IQxLxyLc(2/2) AAS
はぁ、じゃどの辺が分かり辛かったか例に出してくれるかな
当然ぱっとでてくるようなひどい文章なんだろ?
515: 2010/10/29(金)20:36 ID:cJU7psTH(2/2) AAS
投下がなければ廃墟だと言い、投下があれば駄作だと騒ぐ
荒らしに目をつけられたらかなわんなーまったく
516: 2010/10/29(金)20:39 ID:45mHz6Jd(1) AAS
ていうか疑問なのは誰の視点か、じゃなくてなんでこのキャラが前のSSからこんな行動をしてるか、だから
そこに目をつぶればいろんな疑問を吹き飛ばすほど面白くもない、よくある死亡話ってだけだからみんなわざわざ修正だ何だと言わないんだよ
いちいち掘り返すな鬱陶しい
517: 2010/10/29(金)20:48 ID:Q+0t7wIT(1) AAS
・全体的に装飾過多
・>>475辺りから一人称と三人称が混同してる部分が増える
・>>476以降、「起きた出来事」を脈絡なく書き散らしてるだけで、全体の流れが掴みづらい
読みづらいのは大体この辺が理由だと思う
まあエロゲキャラの処理に文句つけてる読み手様にしか見えないからそろそろ自重しろ
518: 2010/10/29(金)21:22 ID:X4wpfdSc(2/2) AAS
ここはピラニアが棲む池だ
519: 2010/10/29(金)21:23 ID:mt27N+JV(1) AAS
読み返してみたら錆以外の台詞が全くなくて吹いた
多分どのキャラも把握してなかったんだろうな・・・
それならそれで健太郎だけはぐれさせて錆で殺せば良かったのに
どの道無理があるんだからそれでも通るだろ
520: 2010/10/29(金)22:41 ID:PU0HPhf1(1) AAS
わざわざこんな面倒な乱戦にしなくても健太郎くらい首輪ぶったたけば殺せたのに
521: 2010/10/30(土)04:28 ID:gs69DR/4(1) AAS
こんな糞では巻き返しは無理ですよ、奥さん
522: 2010/10/30(土)10:02 ID:ObYBPpZT(1) AAS
単発ばっかだな
これだからエロゲオタは
523: 2010/10/30(土)10:18 ID:VknMQKsk(1/3) AAS
健太郎みたいな誰特キャラが死んでエロゲオタが騒いでるとか初耳だわ
今までどこにそんな情報があったのやら
君の脳内ではそうなのかなwww
こっちは単にSSが糞って主張してるだけなのにwww
君には伝わらないなんてwwwこんなに悲しいことはwwwないwww
524: 2010/10/30(土)14:15 ID:0/jNUwBc(1/2) AAS
エロゲキャラを活躍させればエロゲアンチが暴れ
エロゲキャラを冷遇すればエロゲ厨が暴れる
まともなロワにエロゲキャラを出してはいけない
それがわかっただけでも このロワには意味があった
525: 2010/10/30(土)14:32 ID:VknMQKsk(2/3) AAS
つまりFATEはやめろってことですね、わかります
526: 2010/10/30(土)14:40 ID:MDLlCz/u(1) AAS
つまり剣客はまともじゃないということか…。
527: 2010/10/30(土)14:43 ID:veH9doE3(1) AAS
別にエロゲのせいじゃねえよ
把握が厳しい作品が多かっただけだろ
それでいえばやっぱ剣客はすげーな
528: 2010/10/30(土)14:44 ID:0/jNUwBc(2/2) AAS
エロゲはエロゲでもニトロ作品や笛みたいなしっかりしたストーリーの作品は別で
ランスとかいう下賤な抜きゲーは出しちゃだめってことだよ
言わせんな恥ずかしい
529: 2010/10/30(土)14:51 ID:VknMQKsk(3/3) AAS
\笛厨だー!/
530: 2010/10/30(土)14:52 ID:uc1uv7xM(1/2) AAS
妄想癖が多いスレだな
531: 2010/10/30(土)14:55 ID:C9LWRaQX(1) AAS
エロゲとか関係ねー
殺されるキャラどころか、殺すキャラ以外の描写と台詞が皆無な時点で違和感しかないってんだ
これ普通に書き手追放ルール使って追い出すべきレベルだろ
もう五人も書き手いないから無理だけど
532: 2010/10/30(土)15:01 ID:4EjuLyi3(1) AAS
ここまで人が減ったらもう1読み手のわがままなんて聞いてられんわ
投下されたSSに文句があるなら消えろ、もう質を選り好みできる状況じゃないって気付け
533: 2010/10/30(土)15:08 ID:/2sdUSCM(1) AAS
なんだ、またアニロワの奴らが来てるのか
定期的にご苦労様です
534: 2010/10/30(土)15:13 ID:uc1uv7xM(2/2) AAS
本当に妄想癖が多いスレだなぁ
535: 2010/10/31(日)16:34 ID:UCY8OZe1(1) AAS
アニ3住人に常に誰かを叩いていないと我慢できない人種が居るのは確定的に明らか
本スレが沈静化してきて溜まってるんだろ
536(1): 2010/11/01(月)00:05 ID:aJnTGoLg(1) AAS
妄想で他のロワを貶めるのか
最低だな
537: 2010/11/01(月)08:56 ID:BxnMl3U0(1) AAS
妄想妄想うるせーよ
538: 2010/11/05(金)17:13 ID:6g1nhPQj(1) AAS
保守☆彡
539: 2010/11/18(木)07:44 ID:GPm2Fpd+(1) AAS
F剣ロワ終了のお知らせ
540: 2010/11/19(金)18:06 ID:9UD1K6lh(1) AAS
予約来てるのな
541: 2010/11/20(土)13:23 ID:VS/ziRof(1) AAS
ゾロの話書いた人か
これは期待
542: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:52 ID:u4av9ZCZ(1/21) AAS
期限を大幅にオーバーしてしまって申し訳ありません。
投下します。
543: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:53 ID:u4av9ZCZ(2/21) AAS
誠刀『銓』は刃なき刀。
秤は天秤を意味し、己自身を測る。
自分を試し、自分を知る刀。
敵ではなく自分を切り、自分自身を測る刀。
志葉丈瑠はこの刀を用いて自らの迷いを断ち斬った。
全ての虚飾を取り去った根源である自分とは何か。
丈瑠にとってそれはまさしく平和を守る「侍」であり、シンケンジャーの将たる「殿」だった。
省24
544: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:53 ID:u4av9ZCZ(3/21) AAS
◆
「行くぞっ!」
気勢を上げ、ノヴァがクレアへと突進する。手にするのは光輝く闘気剣(オーラブレード)。
その熱は離れた場所にいる丈瑠の肌をもちりちりと焦がす。
生身で受ければどうなるかなど、考えるまでもない。
「下がれ!」
クレイモアの戦士クレアが、一振りの刀を手に前に出る。
省21
545: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:55 ID:u4av9ZCZ(4/21) AAS
もちろん、すでに組織から離反したクレアにとってこの掟に強制力はない。
だがもし人を殺してしまえば、その瞬間にクレアは妖魔と同等の存在へと成り果てることになる。
妖魔を狩るのはクレイモアだからだ。
だがそれだけではなく、クレアにとって人間とは守るべき存在でもある。
共に旅をし、心を通わせた少年――ラキ。
彼は人間だ。その彼を捕食するような存在になるなど、クレアは決して自らに許しはしない。
戦乱の中離別してしまったが、いつか再会できると信じている――だからこそ、クレアはこの場でも掟を守る。
省29
546: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:55 ID:u4av9ZCZ(5/21) AAS
隙を逃さず、丈瑠は一歩踏み込んだ。
手首を返し柄頭をノヴァの腹部へと打ち込む。危ういところでノヴァが反応し、左腕を滑り込ませた。
柄頭は受け止められる。ノヴァの左掌に痺れが走る。
安堵させる間も与えず、丈瑠は絶刀に添えていた片手を放し拳を握って少年の顎を下から突き上げた。
「がっ!?」
丈瑠はそのまま絶刀を振るいノヴァの握る誠刀を弾き飛ばそうとした。
だが、ノヴァは半ば意地だけでその衝撃に耐えた。視界は今だ空を映したまま、がむしゃらに闘気剣を振り回す。
省23
547: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:56 ID:u4av9ZCZ(6/21) AAS
「わかった、やってやる。別に逃げてもいいぞ」
軽く、揶揄するような響きを混ぜる。
丈瑠にとっては本心でもあった。他人を護衛するよりは一人の方が戦いやすい。
「すぐに戻る。死ぬなよ!」
が、クレアが了承するはずもない。
反発の意が叫び返され、クレイモアの脚力を活かして瞬く間に走り去っていく。
「待て! この、邪魔をするな!」
省11
548: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:57 ID:u4av9ZCZ(7/21) AAS
◆
クレス・アルベインの故郷であるトーティス村は、魔王ダオスの手の者によって滅ぼされた。
剣の師でもあった父、ミゲール・アルベイン。
病床に臥せっていた母、マリア・アルベイン。
親友であるチェスター・バークライトの妹、アミィ・バークライト。
村を空けていた僅かな時間で、十七年間生きてきたクレスの世界は崩壊した。
この悲劇をきっかけにクレスは時を巡る旅へと身を投じることになる。
省26
549: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:58 ID:u4av9ZCZ(8/21) AAS
では、ブルックに罪はないのか?
自分が生き残るためなら、同じく生き残りたいと思っている者を殺しても許されるのか?
正当防衛ですらない殺しは果たして許されるのか?
これが会話すらままならない魔獣であれば悩むことはないだろう。だが相手は言葉を用い意思を交わすことが出来る人間だ。
当然のように生きたいと、帰りたいと願う、クレスと同じただの人間なのだ。
「わからない……な。今の僕には答えが出せない……」
今ほどミントやアーチェ、クラース、チェスター、すず――仲間たちに傍にいてほしいと思ったことはないかもしれない。
省24
550: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:58 ID:u4av9ZCZ(9/21) AAS
クレスの思い人であるミント・アドネードのように癒しの術が使えるのならば、千切れた腕とて繋げられるかもしれない。
ならば是非とも仲間になってもらいたい。傷を癒せる力があれば、殺し合いの中で生き残る確率はぐっと上がる。
そんなクレスの期待に応えるように、クレアはもはや肉塊とさえ呼べるその腕を自らの腕の切断面へと近づけた。
「――ふっ!」
精神を集中し、気合を入れるための発声。
導き出される結果はクレスの想像通り腕の接合。ただし、過程は全く違うものだった。
(なっ……!?)
省20
551: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:59 ID:u4av9ZCZ(10/21) AAS
「僕はクレス、クレス・アルベイン。聞きたいことがある」
「ぐ……あっ」
クレアはクレスを味方とは認識していない。彼が剣を寸止めするつもりであったとしても、そんなことはクレアにはわからない。
当然、刀が抜かれ始めた時点でクレアはクレスに対し警戒の度合いを引き上げ、制圧行動を取ろうとした。
だが、クレアは腕を繋げるために妖力を開放している最中だったのだ。
妖力解放はクレイモアの肉体を妖魔に近づける行為。強い力を得られる代わりに己を侵食されるかもしれない諸刃の剣だ。
省26
552: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:00 ID:u4av9ZCZ(11/21) AAS
人間を殺してはならない。
人間を殺してはならない?
人間を殺してもいいのではないか?
そう、剣を向けてくるのなら、相手が人間でも――。
目の前にいる、脆弱な人間を――。
省23
553: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:01 ID:u4av9ZCZ(12/21) AAS
「真空……破斬!」
刀身に真空を纏わせ切れ味を上げる剣技。
放たれた斬撃は、クレアの右腕を見事宙へ舞わせることに――失敗した。
ガキンッ、と刀は受け止められた。地に突き立っていたクレアの右腕が、神速で抜き放たれて刀を受け止めていた。
イレーネから受け継いだ切り札『高速剣』。クレイモアを持たぬ空手の状態で放つそれはいわば『高速爪』と言うところか。
右腕はクレアの意思を完全に跳ね除け、一個の妖魔として自己の保全に動いた。
そしてその行いは――クレアが衝動に敗北したことを意味していた。
省29
554: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:04 ID:u4av9ZCZ(13/21) AAS
「クレア……! 俺だ、志葉丈瑠だ! わからないのか!?」
「グゥゥゥゥ――シャアアアァッ!」
地を這い掬い上げるように放たれた爪を、絶刀を逆手に構え地に突き立てることで防ぎ止めた。
絶刀の特性故に刀が砕かれるということはなかったが、地面という緩衝材を挟んで尚、丈瑠の腕に凄まじい負担が圧し掛かる。
が、とにかく動きを止めることには成功した。攻守が拮抗し、丈瑠はクレアと睨み合う。
記憶と違う瞳の色に戸惑うが、おそらく正常な意識を保ってはいないだろうと丈瑠は判断した。
省24
555: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:07 ID:u4av9ZCZ(14/21) AAS
「クレア、しっかりしろ! 俺の声が聞こえるか!」
それならば。
丈瑠に打つ手がないのならば、クレア自身に何とかさせるしかないだろう。
戻ると言ったクレアの眼差しを、瞳に込められた意思を信じるだけだ。
「お前は俺に、自分を信じてくれと言っただろう。俺はお前を信じて待っていた。ならばお前も、俺に答えろ!」
「ク、ウゥ……?」
「お前は何のために戦う? 答えろ、クレア!」
省35
556: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:08 ID:u4av9ZCZ(15/21) AAS
否――取ろうとしたが、叶わなかった。
それは剣というにはあまりにも大きすぎた。
大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。
それはまさに鉄塊だった。
天空より舞い降りた剣が、丈瑠の身長よりもなお長く大きな剣が、クレアの右腕を地面に縫い付けていた。
クレアと自分とを隔てる壁の正体が、一瞬丈瑠は理解できなかった。
それを剣だ、と理解できたのは――剣を追うように空から舞い降りてきた男が、落下の勢いを利用して剣を抜き取り、旋回させてクレアを襲ったからだ。
省35
557: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:09 ID:u4av9ZCZ(16/21) AAS
何かできることがあるなら何でも言ってくれ。
お前を助けられるなら何でもしてやる。
丈瑠はそう言おうとした。
「私を、殺してくれ」
だが、告げられた言葉はそんな丈瑠の決意を容易く粉砕した。
耳から入ってきた言葉を脳が理解するまで数秒、必要とした。
「な……何を言ってる。何故俺がお前を殺さなければならない!?」
省37
558: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:11 ID:u4av9ZCZ(17/21) AAS
「一筆……奏上」
虚空に描く『火』の一文字。
火のモヂカラを現出させ、身に纏う――戦うための力、真紅のスーツ。
だが、かつてないほどに心が冷えている。『火』を司るシンケンジャーとは思えないほどに。
絶刀を握り締め、肩に担いだ。
「シンケンレッド――志葉丈瑠」
シンケンジャーの『殿』。
省27
559: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:12 ID:u4av9ZCZ(18/21) AAS
◆
落としていたニバンボシを回収し、ノヴァを風が安置されている民家へ移した後、クレスはすぐさま取って返すつもりだった。
だが、走り出そうとした足は急停止した。
寸前で、ノヴァが苦しげに呻いたからだ。
このまま一人にしておけば、もし誰か悪意を持つ者に襲われれば一溜まりもない。
「くっ……志葉丈瑠、それにクレア。まだ二人が戦っているかもしれないのに、僕は何をやっているんだ……!」
焦りばかりが先行し、どうにもままならない状況に翻弄されている。
省28
560: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)21:13 ID:u4av9ZCZ(19/21) AAS
◆
「十蔵が、俺を?」
「ああ。あんたを連れて来るように頼まれた」
戦地から離れ、街の外の平原。
目に付いた木の根元に穴を掘り、クレアを埋葬した後、丈瑠はようやくクラウドとゆっくり話す機会を得た。
クレアの荷物及びノヴァが放ったミニチュアサイズの剣も回収し終え、傷の手当も済んでいる。
沈んだ面持ちの丈瑠の手の中には、クレアの首に巻かれていた首輪があった。
省27
561: 2010/11/21(日)22:43 ID:u4av9ZCZ(20/21) AAS
【G-4/平原/一日目/黎明】
【クラウド・ストライフ@ファイナルファンタジーZ】
【状態】健康
【装備】ドラゴンころし@ベルセルク
【道具】基本支給品、風のマント、ランダムアイテム(個数、詳細不明)
【思考】基本:殺し合いに乗る気はない。
1:丈瑠を十蔵の元へ案内する。
省11
562: 2010/11/21(日)22:45 ID:u4av9ZCZ(21/21) AAS
投下終了です。タイトルは「受け継ぐ者へ」。
予約期限を過ぎてしまって申し訳ありませんでした。次はちゃんと間に合うように気をつけます……
563: 2010/11/22(月)15:46 ID:hqSgPQtU(1) AAS
投下乙です
ノヴァを撃退して何とかうまく収まるかと思えば…でもクラウドも善意の行動だからやりきれないな
殿も変体刀の毒が回ってきてちょっとやばい
黒の書にちなんだクレアの最後は予想できなかった
564: 2010/11/22(月)18:23 ID:ZwJHRhwg(1) AAS
投下乙ー
仲間なのに斬らなきゃいけないってのはきっついな・・・
565: 2010/11/22(月)18:57 ID:4xVrxz4P(1) AAS
投下乙!
クレア…人のままで死ねただけ良かったのか…悪かったのか
介錯した殿も精神的にヤバげだしこの先どうなるか…GJでした!
566: 2010/11/23(火)00:10 ID:WVdt3TJP(1) AAS
投下乙!
正義と善意の空回りが悲しい…
迷いを斬った殿が暗黒面に落ちるかどうかか
567: 2010/11/26(金)22:34 ID:woURpBIv(1) AAS
ちと遅れたけど投下乙!
クレアと殿は間違いなく仲間だった
会って間もないんだけどシンケンジャーとクレイモアの類似性とか、
互いを信頼しているさま、認めている様がすごい上手く書かれていて、
だからこそこの結末が切ない
クレアにとってはこの最後は救いなんだけど、殿はそれを分かっていてもやりきれないな
果たしてこの先どうなっちまうのか。面白かったです
568: 2010/12/06(月)04:01 ID:llEVNu6a(1) AAS
保守
569: 2010/12/07(火)17:44 ID:6vHfRXVV(1) AAS
>>536
開始早々、したらばに毒吐きスレが立ったりと明らかに妄想じゃすまないけどな
少女、深夜は毒吐きなんて話題にすら出なかったし
まあ終わったロワだから良いけどね
570: 2010/12/12(日)00:55 ID:3+quIBqn(1/2) AAS
アニ3に開始早々毒吐きスレが立ったことと
このスレが荒れたこととの間にどんな因果関係があるんだよ
571: 2010/12/12(日)01:02 ID:TG74sQMf(1) AAS
アニ3じゃなくてこのロワのしたらばに毒吐きスレが立ったんだよ
早々に消されてたけど、毒吐きスレが無いから誤爆で文句を言う事を正当化した辺りねえ…
十中八九アニロワのカスの仕業だろうねぇ
572: 2010/12/12(日)03:47 ID:3+quIBqn(2/2) AAS
そこまでしてアニ3の仕業にしたいのかよ
573: 2010/12/12(日)11:34 ID:PUCX7TTr(1) AAS
なんでこのロワ死んでしまったの?
最初あれだけ勢いがあったのに
574: 2010/12/12(日)15:16 ID:eIgksZu/(1) AAS
色々あるけどやっぱり書き手側もキャラの把握が出来なかったんじゃないか
参戦キャラも多ジャンルやカオスみたいな面々だし
575: 2010/12/14(火)20:49 ID:zse8/zcm(1) AAS
おまいら、勝手に殺してやるなw
ゾロとかクレアの人がまた予約してるぜ
あの人の作品は熱いから好きだな
576: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:46 ID:6mwJWgVL(1/15) AAS
思えば、あの城攻めの時から全ての歯車は狂い始めたのだろう。
何もかもが宝石のように輝いて見えた、あの時代。鷹の団が健在であったとき。
現世の理の外にある、不死の怪物との戦い。
その怪物から放たれた滅びの預言。
そう、預言を聞いたあの瞬間から――ガッツの世界は歪み始めた。
眼前にそびえ立つ古城を見上げ、ガッツは述懐した。
暁の空が白み始め、朝焼けの光が街を照らしている。
省20
577: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:46 ID:6mwJWgVL(2/15) AAS
城門は開かれている。十分に周囲を警戒しつつ、ガッツは城の内部へと足を踏み入れていく。
背負う大剣アスカロンを振り回す空間があるかと危惧したものの、城内は意外なほどに広々としていた。
外見はともかく中身は、ガッツの記憶にあるあの城とは似ても似つかない。
まあそんなものかと適当に納得しつつ、ガッツは通路の奥へ進み二階へと続く階段に一歩足をかけた。
「ふあ……また、客か」
ガッツの足を止めたのは、気の抜けたような欠伸と気だるげな声。
視線を上に向けて数段階段を上がると、あぐらをかいた線の細い男がいた。
省26
578: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:47 ID:6mwJWgVL(3/15) AAS
立ち上がった銀閣にも下にいるガッツの剣が視認できたのだろう。彼は驚きの声を漏らした。
それもそのはず、ガッツが握るアスカロンは全長3.5m、総重量200kgというもはや剣と呼ぶことさえおこがましい代物だ。
施された装飾や多様なギミックなど、職人の精緻な仕事ぶりを暴力的な方法でガッツが否定した結果、やや軽くなってはいる。
なってはいるが、依然その主よりも重い質量を有しているこの剣は、戦国時代を生きていた銀閣にとっても初めて目にするほどに規格外だ。
「よくそんなもの持てるな……」
「まあな。おまえの得物はそれか?」
「ああ。ちっと物足りねえが……そうだ、あんた。斬刀『鈍』って刀を知らねえか?」
省26
579: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:48 ID:6mwJWgVL(4/15) AAS
「秘剣、零閃。この刀を手にして以来、おれの零閃をかわした奴はあんたで二人目だぜ」
「……ってことは、俺の前に来た奴もかわしたんだな。自慢げに言うことじゃねえぞ」
「そう言うなよ。そもそもがもう破られた技なんだ……今さら傷がついたところでどうということもねえよ」
まだ眠そうに、銀閣は呟く。その眼はガッツではなく、もっと別の誰か――を、見ているように思えた。
「ああ……そういや、名乗ってなかったな。おれは宇練銀閣ってんだ。おにいちゃんはなんてんだ?」
「……ガッツだ」
「変わった名だ。そして剣は見たこともないほどでかい。さしずめ、虚刀流ならぬ巨刀流……ってところか」
省27
580: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:49 ID:6mwJWgVL(5/15) AAS
「以前、おれに勝った奴は……上から来たな。まさしく奇策ってやつだ。真上の敵に居合抜きも何もねえからな」
銀閣の言葉に、ガッツも頭上を仰ぎ見る。
階と階を繋ぐだけあり、十分な空間がある。が、もちろんガッツにはそんなところまで跳べる脚力などない。
隠し持っているワイヤーフックを使えばやれないこともない、が――
「……退くか。ふぁ……ま、良い判断じゃねえかな」
するすると後退していくガッツを眺め、銀閣は欠伸交じりにそう漏らした。
追ってきてくれればしめたものだったが、さすがにそこまで間抜けではないかとガッツは舌打ちする。
省24
581: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:50 ID:6mwJWgVL(6/15) AAS
すげなく切って捨てたガッツに落胆するでもなく、銀閣はひらひらと手を振った。
「引き止めて悪かったな。話は終いだ」
「……じゃあな」
踵を返す。階段から離れ、そのまま数分歩き続ける。
銀閣は、追ってこない。
「……チッ。オレのことなんざ気にも留めてねえってことか」
おそらく銀閣はまた眠りに就いたのだろう。城の中は再び静寂に包まれている。
省16
582: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:51 ID:6mwJWgVL(7/15) AAS
――かけ替えのないものの傍らにいて、一緒に悲しみに身を浸すことに堪えられずに。お前は一人、自分の憎悪で身を焼くことに逃げ込んだ。違うか?
だが、それは――守りたいものを、本当に守っていたのだろうか。
ガッツと同じか、それ以上の傷を負ったキャスカを放り出して、一人悲しみから目を逸らして戦い続けることは。
本当に、キャスカを守っていたことになるのだろうか。
「肝心なときになると……オレは一人を、戦を選んじまう……か」
宇練銀閣とガッツとは、ある意味では同類なのだろう。
省23
583: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:52 ID:6mwJWgVL(8/15) AAS
「うるせえな……また来たのかよ、巨刀流」
はたして、銀閣は――さっきと寸分変わらぬ体勢で、そこにいた。
おそらく何時間、何日、何年経とうともそうしているのだろう。そうするしかないのだろう。
剣にすがり、剣を振るうためだけに生きている。あり得たかもしれないもう一人のガッツの姿。
だからこそガッツは、迷いを消し去るために銀閣を斬ると決めていた。
「銀閣、って言ったな。オレもてめえに聞きたいことがある」
「あん……?」
省26
584: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:52 ID:6mwJWgVL(9/15) AAS
「な……っ!?」
ガッツはそこに、途方もない速さの斬撃が放たれたのだと直感する。
動体視力に優れたガッツの目にも、まったくの同時にしか映らない無数の斬撃。それが複数――
「八機だ。それが斬刀のない今のおれの、最高の零閃編隊」
ぽた、ぽたと傾けた刀から血の雫が零れ落ちていく。
傷を負えば剣を振るう速度は落ちる。そんな道理を、銀閣は鼻で笑って一蹴して見せた。
傷ついてなお、否、傷ついたからこそ速い。まさに戦場で真価を発揮する阿修羅の剣技。
省23
585: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)00:54 ID:6mwJWgVL(10/15) AAS
「さあ……行くぜ! 見せてみろ、てめえの全力ってやつを!」
「ああ、良いぜ……ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」
ガッツの気迫と、銀閣の気迫とが充満し、階段通路に満ち満ちる。
先手は――やはりガッツ。
「オオオオオオオッ!!」
先ほどと同じく、刺突――ただし今度は刃を横に寝かせた、平突き。
横からの攻撃には、刃を縦にして放つ突きより格段に被弾面積は狭くなる。
省16
586: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)01:00 ID:6mwJWgVL(11/15) AAS
「く、お、お――!」
だが――違った。
ガッツはアスカロンを引き抜こうとしたのではない。
「おおおお、おおおおおおおああああああっっ!!」
ガッツは、アスカロンを――振り抜こうとしていたのだ。
石造りの壁に突き立ったアスカロンを。
力任せに、がむしゃらに。
省14
587: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)01:01 ID:6mwJWgVL(12/15) AAS
「無茶苦茶しやがる……力押しで、おれの零閃を……破るとは、な」
「他に……思い、つかなかったんで、な」
アスカロンにもたれかかるようにして、ガッツは銀閣へと言葉を返す。
時間にすれば十秒もない戦いだったが、ガッツの疲労は頂点に達していた。
石壁を斬り裂くなんていう戦法は、ユーリ・ローウェルから奪ったパワーリストがなければ実行に移そうとは思わなかった。
代償は、今にも爆発しそうな筋肉と骨の軋みだ。
省27
588: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)01:02 ID:6mwJWgVL(13/15) AAS
生き返らせる。三度目。
あれをどう解釈するか。
三度目は嫌だというなら、今回は二度目だと考えていいだろう。
そして銀閣は『虚刀流』に敗れたとも言っていた。その敗北が命を落としたという意味なら、ここにいた銀閣は死んだ後に生き返ったということになる。
「死んだ奴を生き返らせる……そんなことが、本当にできるってのか……?」
ガッツ自身ロワという女の言ったことは話半分程度にしか信用していなかったが、実例が目の前にあるとなると話は別だ。
しかし、それはガッツが死者の蘇生を望むということではない。
省22
589: 代理:刃の亀裂 ◇k7QIZZkXNs 2010/12/19(日)01:04 ID:6mwJWgVL(14/15) AAS
【宇練銀閣@刀語 死亡】
【E-3/城/1日目/黎明】
【ガッツ@ベルセルク】
【状態】疲労(大)、全身にダメージ(小)
【装備】アスカロン@とある魔術の禁書目録、フランべルジュ@テイルズオブファンタジア
【道具】支給品、ワイヤーフック@ワイルドアームズF、パワーリスト@FF7、包帯・消毒液などの医療品
【思考】基本:優勝してさっさと帰る
省7
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