[過去ログ] ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
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547: ◆k7QIZZkXNs 2010/11/21(日)20:56 ID:u4av9ZCZ(6/21) AAS
「わかった、やってやる。別に逃げてもいいぞ」
軽く、揶揄するような響きを混ぜる。
丈瑠にとっては本心でもあった。他人を護衛するよりは一人の方が戦いやすい。
「すぐに戻る。死ぬなよ!」
が、クレアが了承するはずもない。
反発の意が叫び返され、クレイモアの脚力を活かして瞬く間に走り去っていく。
「待て! この、邪魔をするな!」
「そうはいかない……!」
ノヴァは目下のところ最重要攻撃対象であるクレアを追おうとするが、鼻先を丈瑠の刀が押し留める。
シンケンレッドに変身せずとも丈瑠の剣腕は健在だ。だが、丈瑠の肉体はあくまで人間のもの。
まともにぶつかれば驚異的な攻撃力と多彩な手数を誇るノヴァとはとても渡り合えないが、この場では勝つことを目的とはしない。
クレアが戻るまで、あるいはクレアが逃げられたと判断できるほどに十分な時間を稼いだら丈瑠も退くつもりだった。
頭に血が昇りやすいらしい少年相手ならば逃走も容易い、と踏んでのことだ。
「だったらお前から倒す!」
問題は、時間を稼ぐどころか本当に倒されかねないこと、だったが。
(この程度の窮地なんて何度も切り抜けてきた。だから今度も……やるだけだ)
炎のような闘争心と氷のような自制心。異なる資質を併せ持つ侍の殿は、今一度強く刀を握りなおし敵と向かい合う。
恐れも迷いも、その表情からは何一つ読み取れない。元シンケンレッド、志葉丈瑠の刀が閃いた。
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