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ファンタジー剣士バトルロワイアル 第三章 (1002レス)
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555
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◆k7QIZZkXNs
2010/11/21(日)21:07
ID:u4av9ZCZ(14/21)
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555: ◆k7QIZZkXNs [sage] 2010/11/21(日) 21:07:09 ID:u4av9ZCZ 「クレア、しっかりしろ! 俺の声が聞こえるか!」 それならば。 丈瑠に打つ手がないのならば、クレア自身に何とかさせるしかないだろう。 戻ると言ったクレアの眼差しを、瞳に込められた意思を信じるだけだ。 「お前は俺に、自分を信じてくれと言っただろう。俺はお前を信じて待っていた。ならばお前も、俺に答えろ!」 「ク、ウゥ……?」 「お前は何のために戦う? 答えろ、クレア!」 何のために――クレイモアの存在する意味はただ一つ。 人に仇なす妖魔を狩る、ただそれだけのため。 「人間を斬る訳にはいかない、お前はそう言ったな! なら人を守るために戦う存在、それが本当のお前じゃないのか!」 「――ぁ」 外道覆滅を掲げるシンケンジャーと、妖魔を狩るクレイモア。 魔を討つ者として両者はある意味では近い存在である。 本人ですら気付かないほどに小さな共感を、丈瑠はクレアに感じていた。 だからこそこうして言葉を紡ぐ。クレアとは共に戦えると、信頼できる仲間になれると、確信しているから。 誠刀の導きで自分を知った丈瑠は、同じく己を見失ったクレアを正すべく一振りの刀となる。 斬り捨てるべきは、クレアを取り巻く妖なる力。 「思い出せ、クレア! あるべき自分を……お前が望む、お前の姿を!」 「……わ、たし……は……っ!」 絶刀は無事でも、刀を支える丈瑠の腕が限界を迎える、その刹那の瞬間に。 ふ、と圧力が消失する。 「人間……だ……!」 瞳の色が、妖しき金から気高き銀へと戻っていく。 本能ではなく理性が身体を支配していると、はっきり見て取れる。暴走した妖力の制御を取り戻したのだ。 代償に力を出し尽くしていたか、膝をつく。 「……クレア」 「……丈瑠」 肥大した身体も徐々に収縮し、元に戻る。 完全な覚醒に到る前に、クレアは立ち直ることができたのだ。 「全く。手間をかけさせてくれたな」 「ああ……すま、ない」 動くことも億劫なため絶刀を間に置いてではあるが、自然と笑みがこぼれる。 丈瑠は身を起こし、クレアへと手を差し伸べた。 「だが、良かった。仲間を失わずに済んだからな」 「仲間? 私を仲間と呼んでくれるのか」 「そうだ。俺がそう決めた……不満か?」 「いや……悪くは、ないな」 庇護の対象ではなく、共に戦う仲間。それがクレイモアではなく人間だというのは皮肉な話ではあった。 が、言葉通り、クレアはそれが不快ではなく、むしろ心地良いものとして感じられた。 丈瑠の手を取ろうとし、いまだに変化の解けない右手を見て苦笑する。 すると丈瑠も笑い、それでも右手を引っ込めはしなかった。俺はお前を恐れはしないという意思表示だ。 言葉にしないが深く感謝の念を抱き、クレアは獣の右腕で丈瑠の手を取る。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281446123/555
クレアしっかりしろ! 俺の声が聞こえるか! それならば 丈瑠に打つ手がないのならばクレア自身に何とかさせるしかないだろう 戻ると言ったクレアの眼差しを瞳に込められた意思を信じるだけだ お前は俺に自分を信じてくれと言っただろう俺はお前を信じて待っていたならばお前も俺に答えろ! クウゥ? お前は何のために戦う? 答えろクレア! 何のためにクレイモアの存在する意味はただ一つ 人に仇なす妖魔を狩るただそれだけのため 人間を斬る訳にはいかないお前はそう言ったな! なら人を守るために戦う存在それが本当のお前じゃないのか! ぁ 外道覆滅を掲げるシンケンジャーと妖魔を狩るクレイモア 魔を討つ者として両者はある意味では近い存在である 本人ですら気付かないほどに小さな共感を丈瑠はクレアに感じていた だからこそこうして言葉を紡ぐクレアとは共に戦えると信頼できる仲間になれると確信しているから 誠刀の導きで自分を知った丈瑠は同じく己を見失ったクレアを正すべく一振りの刀となる 斬り捨てるべきはクレアを取り巻く妖なる力 思い出せクレア! あるべき自分をお前が望むお前の姿を! わたしはっ! 絶刀は無事でも刀を支える丈瑠の腕が限界を迎えるその那の瞬間に ふと圧力が消失する 人間だ! 瞳の色が妖しき金から気高き銀へと戻っていく 本能ではなく理性が身体を支配しているとはっきり見て取れる暴走した妖力の制御を取り戻したのだ 代償に力を出し尽くしていたか膝をつく クレア 丈瑠 肥大した身体も徐に収縮し元に戻る 完全な覚醒に到る前にクレアは立ち直ることができたのだ 全く手間をかけさせてくれたな ああすまない 動くことも億劫なため絶刀を間に置いてではあるが自然と笑みがこぼれる 丈瑠は身を起こしクレアへと手を差し伸べた だが良かった仲間を失わずに済んだからな 仲間? 私を仲間と呼んでくれるのか そうだ俺がそう決めた不満か? いや悪くはないな 庇護の対象ではなく共に戦う仲間それがクレイモアではなく人間だというのは皮肉な話ではあった が言葉通りクレアはそれが不快ではなくむしろ心地良いものとして感じられた 丈瑠の手を取ろうとしいまだに変化の解けない右手を見て苦笑する すると丈瑠も笑いそれでも右手を引っ込めはしなかった俺はお前を恐れはしないという意思表示だ 言葉にしないが深く感謝の念を抱きクレアは獣の右腕で丈瑠の手を取る
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