[過去ログ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ3 (397レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
313
(1): 覚悟はいいか? ◆o4xOfDTwjY 2007/10/02(火)22:59 ID:IYg7WGtg(2/5) AAS
ランサーはあまり気乗りしている様ではなかったが、二人はこのゲームに参加している知り合いについての詳しい情報や、お互いの世界のことについて話し始めた。

ある程度の情報交換が終わると、エリオは暗視双眼鏡で外の様子を確認する。
北向きの方向に設置された窓から外を見渡す。二つの丸の中の狭いその視界に、一面の野原が映る。
しばらく双眼鏡を左右に動かしながら、可能な限り、外の様子を確かめた。
とくに異常はなし、そう思い双眼鏡から目を離そうとした瞬間、何かが動いているのを確認した。
人だ。どうやらこっちに向かって来ている様子だ。
省26
314
(1): 覚悟はいいか? ◆o4xOfDTwjY 2007/10/02(火)23:00 ID:IYg7WGtg(3/5) AAS
F−5エリアの駅の二階。そこにある乗車場のベンチに2人の槍使いは腰を降ろしていた。
モノレールの運行時間を確認したところ、次の北方面行きのモノレールは『3:30着 3:50発』と記されていた。

「あと1時間ぐらいでしょうか…」
「おいおい、長ぇえな…」

静寂が訪れる。気まずい雰囲気になったので、エリオはとっさにランサーに話を持ちかけた。

「あの…、せっかく時間があるんですし、お互いの持つ情報を交換しましょうよ」
省22
315: 2007/10/02(火)23:01 ID:QUDoUruO(7/7) AAS

316: 2007/10/02(火)23:01 ID:n0Gz5vXe(1/4) AAS

317
(1): 2007/10/02(火)23:01 ID:DY+53/dh(4/5) AAS
75 :73:2007/10/01(月) 17:06:49 ID:a47tF7960
>>74
dクス。さっそくアボンしてくる。
76 :名無しセカンド:2007/10/02(火) 00:08:36 ID:XN.AJAC6O
ただでさえ少ないGロボ勢が減ったのか
希少価値高い無差別マーダーなんだし、殺すには早いだろと思ったが、まあ、それもバトロワの魅力か
77 :名無しセカンド:2007/10/02(火) 00:41:32 ID:ZjMhqjfc0
省50
318: 2007/10/02(火)23:03 ID:DY+53/dh(5/5) AAS
90 : ◆oRFbZD5WiQ:2007/10/02(火) 01:27:31 ID:IlYILy1A0
うー、なんでもありスレの情報を頼りに書いたが、やっぱり現物見てないと難しいか。
鎧は狼っぽい要素を含んだ西洋甲冑、でおkですか?
91 :名無しセカンド:2007/10/02(火) 01:30:31 ID:S7L5oNcE0
>>84GJ
ムスカ取り残されちまった。
武器は当たりだけどエレキテル装備のときより頼りなく見えるぜ。
省21
319: 覚悟はいいか? ◆o4xOfDTwjY 2007/10/02(火)23:04 ID:IYg7WGtg(4/5) AAS
【エリオ・モンディアル@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:健康
[装備]:偽・螺旋剣@Fate/stay night
[道具]:支給品一式、防水性の紙×10@現実 、暗視双眼鏡@現実
[思考・状況]基本:このゲームの破壊。
1.ロイへの対応、できれば戦いは避けたい。
2.話しても殺し合おうとする人間ならば殺す覚悟。
省17
320: 2007/10/02(火)23:04 ID:0MALIJrb(1) AAS
>>317
乙でございます
どうもこちらに修整をまた針に来そ〜だな
321: 覚悟はいいか? ◆o4xOfDTwjY 2007/10/02(火)23:07 ID:IYg7WGtg(5/5) AAS
>>313 訂正

F−5エリアの駅の二階。そこにある乗車場のベンチに2人の槍使いは腰を降ろしていた。
モノレールの運行時間を確認したところ、次の北方面行きのモノレールは『3:30着 3:50発』と記されていた。

「あと1時間ぐらいでしょうか…」
「おいおい、長ぇえな…」

静寂が訪れる。気まずい雰囲気になったので、エリオはとっさにランサーに話を持ちかけた。

「あの…、せっかく時間があるんですし、お互いの持つ情報を交換しましょうよ」
省33
322: こうだな 2007/10/02(火)23:09 ID:4zs1cwNC(1) AAS
F−5エリアの駅の二階。そこにある乗車場のベンチに2人の槍使いは腰を降ろしていた。
モノレールの運行時間を確認したところ、次の北方面行きのモノレールは『3:30着 3:50発』と記されていた。

「あと1時間ぐらいでしょうか…」 「おいおい、長ぇえな…」

静寂が訪れる。気まずい雰囲気になったので、エリオはとっさにランサーに話を持ちかけた。

「あの…、せっかく時間があるんですし、お互いの持つ情報を交換しましょうよ」 「けっ、しゃあねえなあ…」

ランサーはあまり気乗りしている様ではなかったが、二人はこのゲームに参加している知り合いについての詳しい情報や、お互いの世界のことについて話し始めた。
ある程度の情報交換が終わると、エリオは暗視双眼鏡で外の様子を確認する。 北向きの方向に設置された
省29
323: 2007/10/02(火)23:10 ID:n0Gz5vXe(2/4) AAS

324
(1): 覚悟はいいか? ◆o4xOfDTwjY 2007/10/02(火)23:13 ID:UOhsYye5(1) AAS
>>314 訂正

草原を歩き続けると、ロイは駅とおぼしき建物を発見した。
そして、その建物から出てきた2人の人間。
周りは見晴らしの良い草原であり、満月による月明かりも手伝って、何百メートルか離れた位置でも2人の姿は確認できた。
ロイはランタンとライターを取り出し、慎重に一歩ずつ歩み始める。

互いの距離は次第に狭まっていく。
そして距離が約10メートルほどに狭まったところで、ロイの攻撃が始まった。
省15
325
(1): 2007/10/02(火)23:19 ID:gSUKvm09(1) AAS
AA省
326: 2007/10/02(火)23:40 ID:42xbvMb5(1) AAS
>>325
ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ乙
327: 覚悟はいいか? ◆o4xOfDTwjY 2007/10/02(火)23:44 ID:n0Gz5vXe(3/4) AAS
>>324

場所と時間の表記を忘れていました。

【F5/駅付近の草原/1日目/黎明】

でお願いします。

毎度ミスばかりで申し訳ありません。
328: この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:46 ID:aDTDtLj/(1/9) AAS
八神はやてと文字通り手痛い別れをした後。
少年パズーは、市街地の中央を目指すべく道路を東進していた。

「シータ……いるかなぁ……」

向かう先に探す少女がいるという確証はない。
だが、市街の中心部ならば人も集まるであろうし、その集まる中に彼女がいる確率も高いはず。
パズーは、そんな自分の勘を信じて歩き続ける。
すると、そんな時……
省16
329: 2007/10/02(火)23:47 ID:kEQYQS1p(1/4) AAS

330: 2007/10/02(火)23:47 ID:J6UIEUWO(1/4) AAS
 
331: この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:47 ID:aDTDtLj/(2/9) AAS
――で、次はシャマルやね。シャマルはなぁ、短めの金髪した女の子やね。年は……まぁ、あたしよりも年上っぽいかなぁ?
  あたしと同じような服か緑色の騎士服を着とると思うよ。んで、一番重要なんはね……この子のバストがこれまたえろえろってところや!

金髪ショート、はやてより年上っぽい女性、軍服、そして豊かなプロポーション。
それらの情報から、目の前の女性を“シャマル”と推測したパズーだったが、どうやらそれは違ったようだった。
女性は、そんなパズーの事情を聞き、納得すると手短に自己紹介をする。

「私はアメストリス軍東方司令部所属の中尉、リザ・ホークアイよ。残念ながらシャマルという人じゃないわ。で、坊やは?」
「ぼ、僕はパズー。シータって女の子を捜してるんだけど、おばさん知らない? 黒くて長い髪した僕と同い年くらいの子なんだけど……」
省32
332: 2007/10/02(火)23:48 ID:5iNsg2hJ(1) AAS
 
333: 2007/10/02(火)23:48 ID:n0Gz5vXe(4/4) AAS

334: この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:49 ID:aDTDtLj/(3/9) AAS


一方、所変わって市街地外縁部にある中華料理店内部。
そこには二人の女性がいた。

「まーったく! 飯出す場所だってのにシケてんねぇ、この店はぁ!」

一人は恰幅のいい中年女性。
彼女は、厨房の奥にあった冷蔵庫を漁りながら、文句を垂れていた。

「これじゃ、うちの船の厨房の方がマシだよ」
省30
335: 2007/10/02(火)23:49 ID:J6UIEUWO(2/4) AAS
 
336: この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:50 ID:aDTDtLj/(4/9) AAS
自分はこうやって、食料を調達出来たからいいものの、ここに今いないシモンやヨーコはどうしているのだろうか?
ドーラ曰く“味も素っ気も無いモン”しか口に出来ないのではないだろうか?
そうなると、自分だけこうやって美味しい食事をしているのはいけないことなのではないのか?
そのような不安がニアの脳裏をよぎったのだ。
だが、そんな思いを見透かしたかのようにドーラは彼女の背を叩く。

「なーに、お前さんみたいのがそんな心配しなくてもいいんだよ! そいつらはそいつらでよろしくやってるだろうさ!」
「本当……でしょうか?」
省15
337: 2007/10/02(火)23:51 ID:kEQYQS1p(2/4) AAS

338: この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:51 ID:aDTDtLj/(5/9) AAS
ニアは話す。
自分がシモンに拾われた後に起きた出来事を。
人間、獣人、ガンメン、大グレン団、四天王、首都テッペリン、そして螺旋王。
ニア自身は元々人間と獣人の対立はおろか、人間とは何かすら知らなかったので、その情報の殆どはシモン達からの受け売りだった。
だが、それでもドーラの耳にそれらの情報はきちんと届いた。
そして、ドーラはその情報に思わず困惑する。

「あたし達人間が地下に閉じ込められてる世界ねぇ……そんなの聞いたことないよ」
省32
339: 2007/10/02(火)23:51 ID:LwA42mVl(5/6) AAS
 
340: 2007/10/02(火)23:52 ID:kEQYQS1p(3/4) AAS

341: 2007/10/02(火)23:53 ID:J6UIEUWO(3/4) AAS
 
342
(1): この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:54 ID:aDTDtLj/(6/9) AAS
AA省
343: この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:55 ID:aDTDtLj/(7/9) AAS


ニア達が情報を交換していたその頃。
彼女らのいた中華料理店を横目に道路を歩いてゆく二つの影があった。
パズーとリザだ。

「なるほど……。つまり、そのムスカという男が軍隊を引き連れてシータという少女を連行していったと」
「そうなんだ。本当に酷い奴らだろ? シータは何も悪いことしてないのに」
「軍を使って子供……しかも少女を無理矢理……か。確かに卑劣ね」
省27
344: 2007/10/02(火)23:56 ID:kEQYQS1p(4/4) AAS

345: 2007/10/02(火)23:57 ID:LwA42mVl(6/6) AAS
 
346: この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:57 ID:aDTDtLj/(8/9) AAS
「そ、それで、話は変わるけれど一つ聞いて良いかしら?」
「ん? 何?」
「そのナイフで思い出したのだけれど、坊やが配られたのはそれだけなの? 他に武器は?」
「う〜ん、実はこれ、さっき言った神父から貰った物なんだ。僕のカバンに入ってた武器はヘンテコな銃くらいで――」

銃、その言葉にリザは目を見開く。

「坊や、その銃っていうのはどんな物? 年式は? 拳銃かしら? それともライフル?」
「うぅん。トリモチと飛ばすオモチャみたいな奴だったんだ。ハヤテって人に渡したら、一応武器になるって言ってたけどね」
省32
347: 2007/10/02(火)23:58 ID:J6UIEUWO(4/4) AAS
 
348: この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 2007/10/02(火)23:59 ID:aDTDtLj/(9/9) AAS
【E-7/T字路/一日目/早朝】

【パズー@天空の城ラピュタ】
[状態]:健康だが右頬と頭頂部に鈍い痛み
[装備]:ルールブレイカー@Fate/stay night
[道具]:荷物一式 タロットカード@金田一少年の事件簿 USBフラッシュメモリ
[思考]
基本:とにかくシータを一刻も早く探す
省31
349: 手修整 2007/10/03(水)00:02 ID:cJ0LWB60(1/2) AAS
八神はやてと文字通り手痛い別れをした後。
少年パズーは、市街地の中央を目指すべく道路を東進していた。

「シータ……いるかなぁ……」
向かう先に探す少女がいるという確証はない。 だが、市街の中心部ならば人も集まるで
あろうし、その集まる中に彼女がいる確率も高いはず。 パズーは、そんな自分の勘を信じて歩き続ける。
すると、そんな時……

「きゃあっ!」
省19
350: 微修整 2007/10/03(水)00:04 ID:ngcg/2zP(1) AAS
一方、所変わって市街地外縁部にある中華料理店内部。
そこには二人の女性がいた。

「まーったく! 飯出す場所だってのにシケてんねぇ、この店はぁ!」
一人は恰幅のいい中年女性。 彼女は、厨房の奥にあった冷蔵庫を漁りながら、文句を垂れていた。

「これじゃ、うちの船の厨房の方がマシだよ」
そう言いつつ、中年女性は冷蔵庫から肉や野菜などの食材を回収してゆく。
そして、そんな女性の傍で何もすることなく立っている華奢な少女が一人。
省28
351: 微修整 2007/10/03(水)00:07 ID:cJ0LWB60(2/2) AAS
「そ、それで、話は変わるけれど一つ聞いて良いかしら?」
「ん? 何?」
「そのナイフで思い出したのだけれど、坊やが配られたのはそれだけなの? 他に武器は?」
「う〜ん、実はこれ、さっき言った神父から貰った物なんだ。僕のカバンに入ってた武器はヘンテコな銃くらいで――」

銃、その言葉にリザは目を見開く。
「坊や、その銃っていうのはどんな物? 年式は? 拳銃かしら? それともライフル?」
「うぅん。トリモチと飛ばすオモチャみたいな奴だったんだ。ハヤテって人に渡したら、一応武器になるって言ってたけどね」
省32
352: 2007/10/03(水)00:17 ID:A3N7DHy9(1) AAS
修整乙
353: 紙の子どもたちはみな踊る 1/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/10/03(水)07:01 ID:KJ2p7o8B(1/5) AAS
――アニタ・キングは不幸な少女だ。

 ◆ ◆ ◆

アニタは東向きの窓の外、昇り始めた太陽が稜線を浮かび上がらせるそちらへと掲げた剣に再び注視する。
それは、ただ剣と呼ぶには奇妙な物体だった。なにしろ、それには斬るための刃がない。
美しい装飾の施された黄金のガードの先から伸びるのは、赤い線の走る黒い円柱。
しかし、コマンドを与えてその力を解放すれば、纏う風が空を切る刃と化す――そう、アニタは理解している。

掲げた剣はその大きさに見合った重量がある。
省21
354: 紙の子どもたちはみな踊る 2/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/10/03(水)07:02 ID:KJ2p7o8B(2/5) AAS
 ◆ ◆ ◆

その光も音もない衝撃に、アニタは硬直した。
剣を掲げた身体がまるで鉛になったように動かない。
それが、剣によって力が奪われているという事に気付いたのはその半瞬後だった。
その感覚にアニタは、中身を吸い上げられ萎んだ紙パックの入れ物を連想する。

(は、放さないと……! 全部……持っていかれる……)

アニタは指先へと意識を走らせるが、まるで接着されているかのように指は剣から離れない。
省18
355: 紙の子どもたちはみな踊る 3/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/10/03(水)07:03 ID:KJ2p7o8B(3/5) AAS
想像を超えた力に目を見張るアニタが最初に感じたのは、右手に走った激痛だった。
反応して視線を移したそこに見たものを、彼女は信じられ――いや、信じたくないと思ってしまった。
手を守るはずのガードの下より排出された高圧の空気によって、右手は手首より先が失われていた。
そこから溢れ出た大量の血が、暴風にのってアニタの身体を強く叩き真赤に染めている。

次の瞬間に上げられたアニタの絶叫は、さらに勢いを増した暴風によって掻き消された。

 ◆ ◆ ◆

彼女には剣を解放する力しかなかった。それが彼女の不幸だ。
省23
356: 紙の子どもたちはみな踊る 4/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/10/03(水)07:04 ID:KJ2p7o8B(4/5) AAS
(……死にたくない)

訳が分からないまま死ぬなんて嫌だ――と、アニタは残された力を振り絞る。
残された左手の内の、残った薬指と小指だけで床に散らばった紙を摘み力を込める。
傷のせいだけでなく、剣に吸い取られた分も力は失われており、触れる紙の反応は鈍い。
アニタは普段、数枚から数百枚程度の紙しか操作しないためにその疲労は微々たるものだが、
彼女の姉の一人であるマギー・ムイは時に数十万枚の紙を同時に操り、その後は消耗に倒れこむこともある。
今の自分の状態に姉の姿を連想すると、アニタの頬に涙が伝った。そしてそれはすぐに血に交じり床に落ちる。
省28
357: 紙の子どもたちはみな踊る 5/5  ◆AZWNjKqIBQ 2007/10/03(水)07:05 ID:KJ2p7o8B(5/5) AAS
賑やかだった紙の揺れる音が静かに止んだ後、
死色に染め上げられたそこで、ただ一本の黄金の剣だけが光を返して輝いていた。

 ◆ ◆ ◆

こうして不幸な少女は、物語の最後の頁を捲り終えた。
このアニタ・キングという物語をどう読むかは、それぞれの読者の自由だ。
不幸と銘打ったが、それも読み方次第では別の物へと変化するかもしれない。

ともかくとして、結局彼女は因縁の相手である読子・リードマンや菫川ねねねと再会することはなかった。
省17
358: 2007/10/03(水)23:41 ID:Mc3vYX8h(1/2) AAS
267 : ◆Haf2Sq.37.:2007/10/02(火) 22:19:34 ID:mAwk4gGc0
すいません。少し遅れると思います。待っていただけないでしょうか。
268 : ◆o4xOfDTwjY:2007/10/02(火) 22:57:06 ID:UGKO1y6w0
投下開始します。
269 : ◆o4xOfDTwjY:2007/10/02(火) 23:14:53 ID:HKOUOU9c0
投下終了です。
途中で文の順序を間違えて、読みにくくなってしてしまいました。
省36
359: 2007/10/03(水)23:43 ID:Mc3vYX8h(2/2) AAS
276 : ◆lsM4Q2L1ws:2007/10/03(水) 07:15:02 ID:sPFguDt20
ギャー!!
ラッドと清麿予約されてルー
修正して投下しようかと思ったけど
くやしいので仮投下の方に置いときますサー
277 : ◆lsM4Q2L1ws:2007/10/03(水) 07:40:46 ID:sPFguDt20
書いてみて解ったが、執筆というのはとても疲れる作業である。
省22
360: 2007/10/04(木)00:28 ID:GgO9qWqS(1) AAS
融通しようとしただけなんだから多めにみてやってもいいのに
361: 2007/10/04(木)00:33 ID:wMULqT93(1) AAS
怖いねー
362: 2007/10/05(金)21:43 ID:HR+Utl9F(1) AAS
削除議論板でバトルロワイアル
363: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:13 ID:Oj+1+lxJ(1/12) AAS
 彼の行くべき先は――――……南。
 相羽シンヤは、消防車の二人組を追うことを断念し、南下して新たな獲物を索敵する道を選択した。
 紙を使う少女、そして先ほどの少年。虫ケラ同然と認識していた下等生物ですら、この場ではラダムのテッカマンと対等であることがわかった。

「……おもしろい。ゲームを成り立たせるなら、バランスは大事だしね……ククッ、なかなかおもしろい趣向じゃないか、螺旋王」

 あの少年への屈辱は、後で倍にして返せばいい。今は一刻も早く、首輪のサンプルを入手し学校に戻らねばならない。
 首筋を覆う金属物質に触れ、シンヤは妖艶に微笑む。これを外すと豪語していた人間……彼を待たせすぎるのも悪いだろう。
 シンヤは路上に一旦腰を落ち着かせると、デイパックの中から水筒を取り出す。
省24
364: 2007/10/05(金)23:13 ID:1fYYmi4l(1/8) AAS

365: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:14 ID:Oj+1+lxJ(2/12) AAS
 ◇ ◇ ◇

「マネキンどもが夢の跡……このお店の衣装たちも、俺なんかをミイラにするよりおねーさんみたいなキレイな人を包んだほうが幸せだったろうに」
「こんなくだらない余興の舞台に置き去りにされたのが天命ね……って、小洒落たこと言ってないで、さっさとここを離れるわよ。もちろん、あんたの運転で」

 ジンとヨーコ、シンヤの魔の手から辛うじて逃れた二人だったが、彼らはまだ追っ手が来る可能性を否定してはいない。
 車の運転方法を熟知していないヨーコが踏んだ、唐突すぎる急ブレーキによって、カーブ先の衣料店に放り飛ばされたジン。
 ヨーコは横倒れになったマネキンの山々から彼を救い出すと、纏わりついた女性ものの衣服を片っ端から剥ぎ取っていく。
省28
366: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:15 ID:Oj+1+lxJ(3/12) AAS
 螺旋王どころか、獣人もガンメンも知らないというジン。格好の特異性から考えれば、おそらくはこの清麿とラッドという男たちも。
 獣人たちの凶暴性、そしてガンメンの打破しようのない強度も、知りはしないのだろう。
 あれは、ちょっとやそっと身体能力が優れている程度ではどうにもならない。
 ガンメンに対抗できるのはガンメンのみ。それこそグレンラガンのような。
 それが叶わずとも、リットナーの男衆を総動員するくらいしなければ、ガンメンは攻略できない。
 せめて愛用のライフルがあれば心強いのだが、あいにく今は、たった一人の人間に命を脅かされるのが現実だった。

「……走行中の車に飛び乗って、運転手に襲い掛かり、そのまま車上で剣戟戦ねぇ……クックック。
省33
367: 2007/10/05(金)23:16 ID:AjFGe+Fu(1/4) AAS
 
368: 2007/10/05(金)23:16 ID:DSAX8Da3(1) AAS
 
369: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:17 ID:Oj+1+lxJ(4/12) AAS
 テンション定まらぬラッドの視線が、狂気の念に固定され、ヨーコに向く。
 ヨーコは不覚にも、ゾクッ――としてしまった。
 ガンメンから感じるそれではない。体感したことのないような、新種の恐怖……『人間の狂人』が放つ殺気だった。
 蛇に睨まれた蛙のように竦むヨーコと、今にもやらかしかねないラッド、両者が数秒睨み――合うかと思われたが、間に小柄な影が割って入る。
 その人物こそが、この異質な談合の場で、唯一ラッドの狂気に干渉されない――自由すぎる少年だった。

「あ? なにおまえ? ナイト気取り?」
「ナイトね……そりゃ見当違いかな。ほら、俺って誰にも縛られない存在だからさ」
省29
370: 2007/10/05(金)23:17 ID:1fYYmi4l(2/8) AAS

371: 2007/10/05(金)23:17 ID:AjFGe+Fu(2/4) AAS
 
372: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:19 ID:Oj+1+lxJ(5/12) AAS
 さすがのジンも、この短時間ではラッドという男の本質を計りきれなかったらしく、彼を宥めるために取って見せたスタントプレーも、逆効果に終わった。
 今さら後悔してみたところで、ラッドのボルテージが治まるはずもない。元々最高潮だったテンションは、清麿で下がり、ジンで暴落した。
 もはや、彼は目の前のふざけた揺る顔を血に染めなければ気が済まないだろう。それは、一時の協力関係を結んだ清麿とて止められるものではない。
 だが、止めなければジンが殺される。ジンとラッドの実力差のほどは定かではないが、鮮血が飛び散ることは確実。

 そして、『また』死がやってくる。
 死を見るのは、もう嫌だった。

「……なに、こんどはおまえがそいつを守るって? ……おいおい、ここは自殺志願者ばかりか? マジ冷めるぜ」
省25
373: 2007/10/05(金)23:19 ID:1fYYmi4l(3/8) AAS

374: 2007/10/05(金)23:19 ID:AjFGe+Fu(3/4) AAS
 
375: 調整 2007/10/05(金)23:21 ID:z8Uxx3S7(1/5) AAS
 ◇ ◇ ◇

「マネキンどもが夢の跡……このお店の衣装たちも、俺なんかをミイラにするよりおねーさんみたいなキレイな人を包んだほうが幸せだったろうに」
「こんなくだらない余興の舞台に置き去りにされたのが天命ね……って、小洒落たこと言ってないで、さっさとここを離れるわよ。もちろん、あんたの運転で」
 ジンとヨーコ、シンヤの魔の手から辛うじて逃れた二人だったが、彼らはまだ追っ手が来る可能性を否定してはいない。
 車の運転方法を熟知していないヨーコが踏んだが、唐突すぎる急ブレーキによってカーブ先の
衣料店に放り飛ばされたジン。 ヨーコは横倒れになったマネキンの山々から彼を救い出すと、
纏わりついた女性ものの衣服を片っ端から剥ぎ取っていく。
省28
376: 2007/10/05(金)23:21 ID:1fYYmi4l(4/8) AAS

377: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:21 ID:Oj+1+lxJ(6/12) AAS
 言い終えると、ラッドはヨーコから視線を背け、消防車へと足を伸ばす。

「で、どうするよキヨマロ? 俺は今から、そいつら襲ったっていう男を殺しに行くけどよ、おまえ、来る?」
「……一つだけ条件がある。俺が仲間と判断した奴には手を出すな。もちろん、さっきみたいにこの二人に殴りかかるなんてもってのほかだ」
「そりゃあ、俺が最初に提案した条件を飲むってことか?」
「そう受け取ってもらって構わない。あんたの最終的な目標が螺旋王を殺すことなら、道は同じはずだ」

 これが、清麿の下した最大限の譲歩だった。
 ラッドという男が、自分のか細い腕では制御できない自由奔放な人物であるということは、胃が痛くなるほどわかった。
省30
378: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:22 ID:Oj+1+lxJ(7/12) AAS
(ジンはカミナとは違う……あんな無茶はしない。だから、きっと大丈夫よ……)

 それでもやはり、ヨーコは『死』が怖かった。

【A-6/南東の道路のカーブ付近/1日目/早朝】
【ジン@王ドロボウJING】
 [状態]:小程度の疲労。全身に小程度のダメージ。運転手。
 [装備]:鈴木めぐみの消防@サイボーグクロちゃん
 [道具]:支給品一式、予告状のメモ、夜刀神@王ドロボウJING×2
省18
379: 調整 2007/10/05(金)23:23 ID:z8Uxx3S7(2/5) AAS
 螺旋王どころか、獣人もガンメンも知らないというジン。格好の特異性から考えれば、
おそらくはこの清麿とラッドという男たちも。
 獣人たちの凶暴性、そしてガンメンの打破しようのない強度も、知りはしないのだろう。
あれは、ちょっとやそっと身体能力が優れている程度ではどうにもならない。
ガンメンに対抗できるのはガンメンのみ。それこそグレンラガンのような。
それが叶わずとも、リットナーの男衆を総動員するくらいしなければ、ガンメンは攻略できない。
せめて愛用のライフルがあれば心強いのだが、あいにく今は、たった一人の人間に命を脅かされるのが現実だった。
省34
380: 2007/10/05(金)23:24 ID:1fYYmi4l(5/8) AAS

381: 調整 2007/10/05(金)23:25 ID:z8Uxx3S7(3/5) AAS
「両者の言い分を叶えるにはだ……俺が、おまえの、邪魔するヤツを片っ端から殺してけばいい。
ハッ、これで万事解決なんじゃねーの!?」
 いや、幻聴などではなかった。 実際に相対するのは初めてだが、このラッドという男。
 いわゆる『殺人狂』らしい。

「俺が、そんなヤツはいない、俺の邪魔になるようなヤツは存在しないと言ったら、おまえは誰も殺さないのか?」
「んなわけあるかよ……冷めるぜキヨマロ。おまえの邪魔するヤツってのはつまりだ、この殺し合いに
乗ったヤツ、それ以外にいるか? そういう奴等は総じて『俺が最強』、『俺が生き残る』、『俺が死ぬわけ
省37
382: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:26 ID:Oj+1+lxJ(8/12) AAS
 ◇ ◇ ◇

「よーし! 全員乗ったな? シートベルトの用意はオーケー? んじゃかっ飛ばしてくれよジン。急がねぇと子猫ちゃんが逃げちまうからな。
 楽しみだなぁワクワクするなぁいよいよ殺せるんだよなぁ! あーもーテンション下がんねぇよどうするコレ? おいどうする!?」

(……正直、こうなるであろうことはだいたい予測していた。予測はしていが……やっぱり、疲れる。
 ある意味、フォルゴレやナゾナゾ博士に付き合うより厄介だよ……)

 消防車に乗り込みはしゃぐラッドの様子を窺いながら、清麿は心中で頭を抱えた。
省11
383: 2007/10/05(金)23:27 ID:PgGx74uX(1) AAS

384: 2007/10/05(金)23:27 ID:1fYYmi4l(6/8) AAS

385: 2007/10/05(金)23:28 ID:AjFGe+Fu(4/4) AAS
 
386: 調整 2007/10/05(金)23:28 ID:z8Uxx3S7(4/5) AAS
 言い終えると、ラッドはヨーコから視線を背け、消防車へと足を伸ばす。

「で、どうするよキヨマロ? 俺は今から、そいつら襲ったっていう男を殺しに行くけどよ、おまえ、来る?」
「……一つだけ条件がある。俺が仲間と判断した奴には手を出すな。もちろん、さっきみたいにこの
二人に殴りかかるなんてもってのほかだ」
「そりゃあ、俺が最初に提案した条件を飲むってことか?」
「そう受け取ってもらって構わない。あんたの最終的な目標が螺旋王を殺すことなら、道は同じはずだ」

 これが、清麿の下した最大限の譲歩だった。
省31
387: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:28 ID:Oj+1+lxJ(9/12) AAS
 まず、ラッドがお天道様の下を平然と歩けるような人種ではないということ。これについては出会いが出会いだったので、さほど驚きはしない。
 問題は、彼の住んでいた地が1931年のアメリカ……清麿にとって、大昔の人間であるという事実だ。
 螺旋王ロージェノムと、螺旋王に挑みかかっていったテッカマンランス。清麿は彼らを、当初は魔物の関係者ではないかと考えていた。
 もちろん、これは考え得る一つの可能性にすぎず、根拠も確証もない。
 この殺し合い自体が『魔界の王を決める戦い』となんらかの繋がりがあると想定し、無理にこじつけてみただけだ。
 だが、石にされた千年前の魔物たちを復活させ軍団を率いたゾフィス、異世界より魔界に復讐を成さんと画策していたマエストロ……
省19
388: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:29 ID:Oj+1+lxJ(10/12) AAS
 超電導ライフル、魔鏡の欠片に続く、清麿の三つ目の支給品――それが、『無限エネルギー装置』だった。
 説明書が添えられていなければなんの機械か皆目検討もつかなかったが、注意書きを見て逆に戦慄した。
 無限エネルギー装置――その概要は、クリーンなエネルギーを常に生み出すことができるというもの。
 清麿はこれを、環境保全のためにどこかの科学者が発明した装置なのだと解釈した。だが説明書には、こうも書かれていた。
 悪用すると、地球が滅ぶ。つまりは、地球が壊滅するほどの質量エネルギーを生み出すことが可能な装置、というわけだ。
 未完成品らしく、核となる『X装置』だけはなかったが、これは所持しているだけで危険すぎる代物だった。
 もし清麿が誰かに殺されでもして、荷物が奪われ、この装置をなんらかの方法で機動してしまえば……果たしてどうなってしまうのか。
省31
389: 調整 2007/10/05(金)23:29 ID:z8Uxx3S7(5/5) AAS
 ◇ ◇ ◇

「よーし! 全員乗ったな? シートベルトの用意はオーケー? んじゃかっ飛ばしてくれよジン。急がねぇと子猫ちゃんが逃げちまうからな。
 楽しみだなぁワクワクするなぁいよいよ殺せるんだよなぁ! あーもーテンション下がんねぇよどうする
コレ? おいどうする!?」

(……正直、こうなるであろうことはだいたい予測していた。予測はしていが……やっぱり、疲れる。
 ある意味、フォルゴレやナゾナゾ博士に付き合うより厄介だよ……)

 消防車に乗り込みはしゃぐラッドの様子を窺いながら、清麿は心中で頭を抱えた。
省12
390: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:30 ID:Oj+1+lxJ(11/12) AAS
 ◇ ◇ ◇

 ……消防車が南へ進路を定め走り去っていった後、ジンが放り込まれた衣料店の屋根に、それを見送る怪しげな人影があった。
 全身にかけて紫色、その正体は拳法家が着る道着。そしてその拳法着に包まれているのは、一本結びのおさげが特徴的な老人。
 腕を組み仁王立ちという、厳格な態度が姿勢にまで現れている彼の人物こそ、人が東方不敗、またはマスターアジアと呼ぶ男だった。

「……小童共がなにやら騒いでいるかと思えば、なかなかに興味深い話をしてくれる。これより南に闘争の兆し有り、か」

 衝撃のアルベルトとの戦いに区切りをつけた後、デイパックを回収し、しばしの休息を済ませ、そして移動しようとしたところに――鳴り響いたブレーキ音。
省24
391: 2007/10/05(金)23:31 ID:1fYYmi4l(7/8) AAS

392: 誰かが死ぬのが怖いのか? ◆LXe12sNRSs 2007/10/05(金)23:33 ID:Oj+1+lxJ(12/12) AAS
【A-6/南東の道路のカーブ付近/1日目/早朝】
【東方不敗@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:疲労中。全身、特に腹にダメージ。螺旋力増大?
[装備]:マスタークロス@機動武闘伝Gガンダム ※元から持っています
[道具]:支給品一式、フラップター@天空の城ラピュタ、ソルテッカマン一号機@宇宙の騎士テッカマンブレード
[思考]:
基本方針:ゲームに乗り、優勝する
省18
393: 2007/10/05(金)23:33 ID:1fYYmi4l(8/8) AAS

1-
あと 4 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.046s