[過去ログ] おんなのこでも感じるえっちな小説12 (72レス)
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10: うみなりタウン物語α 5/17 2013/11/23(土)23:55 ID:0iPk0KZ3(6/14) AAS
もう一度、おっぱい挟み。
反応は無い……というか、戸惑っているみたい。けれど、後ひと押し。
「でも、私も、きっとリオンさんだって、そんな事は望んでいません。安心して下さい。
貴方をどうこうしようとも、リオンさんにも何かする気もありません。だって、私、リオ
ンさんがここまでする理由も知っていると――言ったじゃないですか」
実は知らない。
全く以て興味も無い。
「……ど、して……? 何故、そこまで」
よーし、勝った。喋った時点で完全勝利の切符はゲットだぜ! なのです。
「――私には、わかります。貴方は本当は、とても優しい人です」
省37
11: うみなりタウン物語α 6/17 2013/11/23(土)23:56 ID:0iPk0KZ3(7/14) AAS
「この子、どうするデスかー?」
「私の家に運んで、最後の仕上げをしちゃいます。御協力ありがとうございました。もう
少し尊厳を破壊しないといけないと思ったのですが、想像以上にチョロくて、逆にびっく
りしました」
スタンガンで気絶させて、最初に彼を運んで来たリヤカーに乗せて布を被せる。小型の最
新式で、農業用具が大量に乗るようには、とても見えないオサレ感が売りです。
「まさかとは思うが、こ奴を懐柔して、逆スパイにするつもりか?」
いい所を突くハヤトさん。正直、私の見立てでは、この人の方が密偵に向いている。
私は首を横に振って。
「この程度の子、私の手足にするにはレベルが足りな過ぎます。私が直接出向いた方がま
省41
12: うみなりタウン物語α 7/17 2013/11/23(土)23:56 ID:0iPk0KZ3(8/14) AAS
「ナンデそんな事思い付クんデスかぁああああ!?」
因みに、調べ上げたカミュさんの苦手なモノ攻めでした。

帰っていただいても良かったのに、ハヤトさんとカリノさんは外で待っていてくれました。
「ねーねー、二人でなにしてたのー?」
「……そういうのは聞くものでもないだろう。恐らくは黒い陰謀と金が渦巻く密談だ」
中々に酷い発言。カミュさんは既にいつものカミュさんに戻っている。
「あんまりセクハラが酷いト、今度はオレの身が危ナイって話デ」
「この訳あり退役軍人さん、本当の意味で、もっとこの町の方と仲良くなりたいのですけ
れど、変なプライドと罪悪感が邪魔して上手い事行かないそうなんです」

空気が、凍った気がした。
省37
13: うみなりタウン物語α 8/17 2013/11/23(土)23:57 ID:0iPk0KZ3(9/14) AAS
女――アンジュは、顔を上げる。女の人に泣かれるのって、僕、苦手……
「――本当に、怒っていらっしゃらないのですか? あんな、酷い事をした私を」
「いや、だから……それを言うなら、僕の方だし……お姉さん、どれだけ人がいいのさ」
呆れて、言ってしまう。
この人は、自分に関係の無い借金5億ゴールドをポンと出したり、あんまり裕福じゃない
町の為にイベントを開いたり、なんとも、うさんくさい程に人がいい。
だから、兄さまも色々怪しんでいた訳だけれど……こりゃ、ちょっとネジが飛んでるだけ
で本当のイイヒトなんだな、と確信してしまう。
「人がいいなんて、そんな事はありませんよ」
まだ、眼に涙を溜めたまま、そんな事を言う。僕は溜息をついてしまう。その際、見てし
省37
14: うみなりタウン物語α 9/17 2013/11/23(土)23:58 ID:0iPk0KZ3(10/14) AAS
よく、考えなくたって、女の人の手首掴んで怒鳴るとか、そりゃ、怖いよね。慌てて手首
を放すけれど、その手をアンジュは取って。

「――貴方は、本当にお優しい方ですね」

と。
そう、穏やかに言ってくれた。
「私、リオン社長の事は、あまり良く知りませんが――ほんの少しお話した印象と、貴方
を見て、思います。きっと、貴方をとても大切にしてらっしゃるのでしょうね」
羨ましいです、と、小さく呟いた。
……確か、この人も、腹違いの兄弟がいた筈で。
でも、今の彼女から感じる孤独感は――
省33
15: うみなりタウン物語α 10/17 2013/11/23(土)23:59 ID:0iPk0KZ3(11/14) AAS
「……ありがとう、ございます」
「えーと、どういう事、かな」
抱き締めたままの会話なので、声が上ずる。
「あんな風に叱って貰えたの、初めてで」
そう言って笑った顔は、あまりに綺麗で。こんなに綺麗な人を抱き締めているなんて、胸
がドキドキして来る。
「アルファさん、ありがとうございます……アルファさん」

……不意に、何故か、この人が物凄く心配になって来た。
元は、次期社長だったんだし、数々のイベントを主催しているのだから、有能だろうし頭
もいいんだろう。
省37
16: うみなりタウン物語α 11/17 2013/11/23(土)23:59 ID:0iPk0KZ3(12/14) AAS
そう言って。
アンジュは、僕に手を伸ばして来て。
「……何をされても、構いません」
と。
そんな、馬鹿げた事を、言った。

「え、ええ!? ハァ!? ちょ、あんた、何言ってんのさ! そっ、そういう事、え? 
誰にでもそういう事言ってんの!?」
急展開過ぎて、正直ついていけない。なんなんだ、これ。けれど、アンジュは大真面目に。
「そ、そんな事、誰にも言った事、ありません! 男の人となんて、そんな……」
顔は真っ赤で、ぼろぼろ涙を流して、でも、僕にしがみ付いて来る。ぼ、僕だって、自分
省37
17: うみなりタウン物語α 12/17 2013/11/24(日)00:00 ID:kqQuSOvm(1/5) AAS
比べるのもアレだけど、クソ親父がどっかの女の人と社長室で致してた時、似たような声、
聞こえてたし。
……おっぱい吸った記憶とか、無いし……
「ふぁ……」
片方を揉んで、もう片方を吸ってみる。さっきよりはっきり、声がした。
口の中で舐め回す度に、身体が震えて、その内、僕の頭を抱き締めて来て。
僕に、女の人に乱暴したいなんて願望は無い筈だけれど、こんな、無理矢理みたいな、中
途半端な脱ぎ方だと、妙にドキドキする。
「アルファ、さん……」
耳元をくすぐるアンジュの声は、まるで何かの魔法みたいに僕を昂らせる。
省39
18: うみなりタウン物語α 13/17 2013/11/24(日)00:01 ID:0iPk0KZ3(13/14) AAS
アンジュの痛みや不安を少しでも和らげたくて、ついでに僕自身の為にも、頭を撫でたり、
もっと一杯、キスしてみる。
その度に嬉しそうに笑ってくれるけど、本当なら、入れる前にもっとすれば良かったと後
悔してしまう。僕より年上だから、きっと気を使ってくれているんだろうし……
「……アンジュ、ごめんね。もっと、僕が――」
「っ、あ……」
もっとよく顔を見て謝ろうとした時、少し身体を動かしてしまった。同時に、可愛い声が、
漏れた。
「その、今の……」
「……いや……」
省36
19: うみなりタウン物語α 14/17 2013/11/24(日)00:02 ID:kqQuSOvm(2/5) AAS
――今、そんな事を言わなくたって、と思ったけれど。
「ですから、アルファさんもリオンさんも、もう私に用は無い筈です」
そう、夢のような時間から、現実に引き戻される言葉を、自ら。
「明日の朝、私が目覚める前に、アルファさんはリオンさんの元へ戻って下さい」

当たり前の事を、言っている。
僕はスパイで、彼女はターゲット。何の因果か、どういう経緯でこんな事になったのかな
んて、説明が全く出来ない。
けれど、僕は――アンジュは。
「ありがとうございます」
急に、お礼を言われる。どういう事かと、次の言葉を待つけれど、中々言わない。
省29
20: うみなりタウン物語α 15/17 2013/11/24(日)00:02 ID:0iPk0KZ3(14/14) AAS
「――そん、な。だって、だって、リオンさんは」
「うん。兄さまは、僕の大切な人。僕の大切な家族。でも、僕がたった一人、守りたいっ
て、愛したいって思うのは、あんたなんだ。きっと、わかってくれる。こんな仕事、やめ
ろって、前から言われてた。僕が勝手にしてた事だ。ちゃんと、普通に働いて、マトモな
大人になって、アンジュの傍にいて、アンジュを笑わせて、アンジュを幸せにして、一緒
に歳を取りたい。だから、だから」

……泣かないでよ。

って。
言いたいのに、どうして、僕が泣くんだよ。畜生、カッコ悪い。なんで、ホントに僕はガ
キなんだよ。なんで――なんで。
省34
21: うみなりタウン物語α 16/17 2013/11/24(日)00:03 ID:kqQuSOvm(3/5) AAS
笑ってくれる。兄さまは、いつでも僕が欲しい、嬉しい言葉を言ってくれる。
願わくば、今度は僕がアンジュに、そして兄さまにそうしたいと思う。
……これから独り立ちする事で、そうなって行きたいと。いきなりアンジュの家に住むっ
てのも、怪しいし。まずは住む家とか就職とか。
「そしてアルファ、私のいる場所は、貴方の帰る場所でもあります。アルファのように強
い子なら、そんな心配はあまり無いかもしれませんが、どうしても耐えられない時、寂し
くなった時は、いつでも帰って来て下さい。貴方がいつも、私を待っていてくれたように、
私はいつだってアルファを待っていますから」
そう言って、僕を抱き締めてくれた。
……なんだか照れ臭いけれど、僕も兄さまの背に手を回した。
省40
22: うみなりタウン物語α 17/17 2013/11/24(日)00:04 ID:kqQuSOvm(4/5) AAS
「今すぐ料理の基礎本と適当な食材と調理器具を用意して下さい。後、フルートくん、前
からチラチラ見てた、この純銀のタコヤキフィギュア持ってっていいですよ」
「ヒャッホウ! ありがとうございます」
フルートは頭を下げ、フィギュア片手に色々用意する為に社長室を出た。

「――さて、料理のさしすせそって、なんでしたっけ……えーと、サワークリーム・ショ
ートニング・酢醤油・背油・ソイソース……だったかな」
若干の脂汗を流しながら、リオンは呟いたのだった。

―後日談―

「……リオンさんが、このうみなりタウンに、よく出没するようになったとか、予定外に
も程があります」
省33
23: 377 2013/11/24(日)00:05 ID:kqQuSOvm(5/5) AAS
以上です。
元軍人の喋り方設定を大いに後悔しました。
24: 2013/11/30(土)23:57 ID:e7dbgMuQ(1) AAS
GJです!!
25: 2014/01/05(日)02:48 ID:RT4Mw/Ee(1) AAS
久しぶりに覗いてみたら新作きてたwしかも随分前だったw
おもしろかったよ、ありがとー!
26: 377 2014/01/15(水)23:30 ID:Ydp1OUJM(1/15) AAS
投下します。

変則的レイプから始まる恋の物語です。
27: それはきっと勘違いではなく 1/13 2014/01/15(水)23:34 ID:Ydp1OUJM(2/15) AAS
 ……最近、友達の、とある男子から、避けられています。

 原因はわかってる。
 私こと長峰睦月は、つい先日、部活の顧問にほのぼのじゃないレイプ未遂をされました。
 ガチ鬼畜眼鏡というか、すっごい笑顔で、当たり前みたいに見え辛い所を的確に殴って
来たり、その癖、言葉だけは優しくて、もう本当に雌奴隷にされるかと思った。
 そこを、同じ部の水尾サトルに、本当に偶然発見された。
 縛られてるわ青タン付きだわおっぱい丸出しどころかパンツ下ろされてる状態でもって、
正に絶賛強姦現場。
 
 一瞬で激昂した水尾は顧問というか、今となっては元顧問の石動先生に殴り掛かったけ
省33
28: それはきっと勘違いではなく 2/13 2014/01/15(水)23:35 ID:Ydp1OUJM(3/15) AAS
「そぉりゃ、半脱ぎ拘束・局部丸出し・色んな汁塗れのトモダチなんか見ちまったら、オ
ラなら暫く夜の御供のレギュラーだっぺよ。いんや、その日からトモダチではねぇべよ。
長峰様は女神にクラスチェンジさぁ」
 ……浅田さん、物凄い事を仰る。
 で、でも、私も、水尾のオカズになってるの? なれてるの?
「浅田、あまり下品な言動は慎みなさい。ねねねね、ネムちゃんに失礼ですわ」
 なんか、友達をあだ名で呼ぶのに慣れてないのか、なんか凄くどもりながらも気を使っ
てくれる。
 ダラちゃんとも、結構仲は良くなかったんだけど、あの事件を機に距離が凄く縮まった。
「ありがとダラちゃん。でも、大丈夫。男の人の意見聞きたい。私、そりゃ……安直だと
省32
29: それはきっと勘違いではなく 3/13 2014/01/15(水)23:35 ID:Ydp1OUJM(4/15) AAS
「……長峰様、気にしてらしたべ? 眼も合わせてくれないとか。そりゃ、気持ちはわか
るだぁよ。女子校生。高校と大学の間の三年制で、制服のある謎の制度の学園生、好きな
数字は17な、クラスメイトの……なんつうか、あられもねぇ姿を見ちまったんだから、
気恥かしいでしょうけろも」
 なんか、全くよくわからない事も交えつつ、意外にマトモな事を言ってくれる。
 ダラちゃんは、ちょっと不安そうな私を見て、手を取ってくれる。

 ……デレてくれたツンデレお嬢様よりもデレデレな存在は、この世に無いと思われる。

 水尾は項垂れて、溜息をつく。
「……気恥かしいどころじゃ、ねえよ……」
 漏れた声は、普段の水尾からは考えられないくらいの、気弱なものだった。
省40
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