[過去ログ] ガロア第一論文と乗数イデアル他関連資料スレ13 (1002レス)
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983: 02/16(日)09:52 ID:XssMUT1p(1/17) AAS
 >>981 
 >Q 行列同士の同値関係の例を2つ示し、それぞれの同値類での不変量を示せ 
  いい問題 このくらい 即答してほしいね 
985: 02/16(日)16:03 ID:XssMUT1p(2/17) AAS
AA省
986: 02/16(日)21:02 ID:XssMUT1p(3/17) AAS
 一般次数の n次正方行列についてのケイリー・ハミルトンの定理の証明には、いくつかの方法がある。 
987: 02/16(日)21:04 ID:XssMUT1p(4/17) AAS
 A の固有多項式を pA(t)=det(tIn−A), 固有値を λ1, …, λn とする。 
 pA(t)=(t−λ1)⋯(t−λn) 
988: 02/16(日)21:10 ID:XssMUT1p(5/17) AAS
 A を上三角化した行列を B とする。このとき対角成分に固有値 λ1, …, λn が並ぶ: 
 pA(A)=(A−λ1I)⋯(A−λnI)=(PBP^−1−λ1I)⋯(PBP^−1−λnI)=P{(B−λ1I)⋯(B−λnI)}P^−1⋯(1) 
 ここで 
 pB(B)=(B−λ1I)⋯(B−λnI) 
 を計算する。 
989: 02/16(日)21:13 ID:XssMUT1p(6/17) AAS
 Ck:=B-λkI (k=1,2,…,n)とおく。 
 Ck は上三角行列で、(k, k) 成分は 0 である。 
  
 C1C2を計算すると、第2列までは成分が全て 0 になる。 
 同様にして、帰納的に、Ckを掛けると、第k列までの成分は全て 0 になる。 
 これを n番目まで繰り返すことにより 
 C1…Cn=O 
990: 02/16(日)21:14 ID:XssMUT1p(7/17) AAS
 故に (1) は 
 P(C1⋯Cn)P^−1=O 
 (証明終) 
991: 02/16(日)21:16 ID:XssMUT1p(8/17) AAS
 n次正方行列の固有多項式において、 
 i次の係数 ci は A の固有値たちのなす (n − i)次基本対称式に等しい。 
 特に、定数項(0次の係数)c0 は固有値の総乗ゆえ 
 A の行列式 detA に等しい。 
992: 02/16(日)21:20 ID:XssMUT1p(9/17) AAS
 ニュートンの公式(英語版)を用いると、基本対称式は冪和対称式で書き表せるから、 
 上記の ci は固有値の冪和対称式  
 sk=?(i=1〜n)λi^k 
 たちで表されると分かるが、 
 sk=Σ(i=1〜n)λi^k=tr(A^k) 
 である。 
 したがって、ci は Ak のトレースたちで書き表せる。
省1
993: 02/16(日)21:21 ID:XssMUT1p(10/17) AAS
 ケイリー・ハミルトンの定理により、 
 一般の n次正則行列 A(つまり A の行列式は 0 でない)に対し、 
 その逆行列 A−1 は A の n − 1次以下の行列多項式で表せる。 
994: 02/16(日)21:22 ID:XssMUT1p(11/17) AAS
 ケイリー・ハミルトンの定理は A の冪の間に成り立つ 
 (最も とは限らないが)関係を記述するものであるから、 
 それにより A の十分大きな指数の冪を含む式の計算において、 
 式を簡単化して A の(n 以上の指数が大きな)冪を 
 直接計算することなく値を評価することができるようになる。 
995: 02/16(日)21:24 ID:XssMUT1p(12/17) AAS
 ケイリー・ハミルトンの定理により p(A) = O だから、 
 ある種の剰余の定理:f(A)=r(A)が成り立つ。 
 ゆえに、行列変数の解析函数は各行列 A ごとに 
  n 次以下の行列多項式として書き表される。 
996: 02/16(日)21:36 ID:XssMUT1p(13/17) AAS
 f(A)=e^At 
 (A 
 =(0 1) 
  (−1 0)) 
 を考える。 
997: 02/16(日)21:37 ID:XssMUT1p(14/17) AAS
 A の固有多項式は p(x) = x2 + 1, 固有値は λ = ±i である。 
998: 02/16(日)21:38 ID:XssMUT1p(15/17) AAS
 固有値における値に関する連立方程式 
 e^ it = c0 + ic1 
 e^−it = c0 − ic1 
 を解いて、 
 c0 = (e^it + e^−it)/2  = cos(t) 
 c1 = (e^it − e^−it)/2i = sin(t) 
 を得る。 
999: 02/16(日)21:40 ID:XssMUT1p(16/17) AAS
 この場合の 
 e^At=(cos t)I2+(sin t)A 
 = 
 (cost  sint) 
 (−sint cost) 
 は回転行列である。 
1000: 02/16(日)21:41 ID:XssMUT1p(17/17) AAS
 完 
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