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ガロア第一論文と乗数イデアル他関連資料スレ3 (1002レス)
ガロア第一論文と乗数イデアル他関連資料スレ3 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1680684665/
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587: 132人目の素数さん [] 2023/04/29(土) 16:02:57.14 ID:5aVg/kwD 「近世数学史談」のクライマックスは次の部分です。 そういう不分岐などいう条件を捨ててしまって, 少しやってみると, 今ハッセ(Helmut Hasse 1898-1979. ドイツの数学者.)なんかが, 逆定理(ウムケール・ザッツ)と謂っている定理であるが, 要するにアーベル体は類体なりということにぶつかった. 当時これは, あまりに意外なことなので, それは当然間違っている と思うた.間違いだろうと思うから, 何処が間違っているんだか, 専らそれを探す.その頃は, 少し神経衰弱に成りかかった ような気がする.よく夢を見た.夢の裡で疑問が解けたと思って, 起きてやってみると, まるで違っている.何が間違いか, 実例を探して見ても, 間違いの実例が無い.大分長く間違いばかり 探していたので, 其の後理論が出来上がった後にも自信が無い. どこかに一寸でも間違いがあると,理論全体が,その蟻の穴から 毀われてしまう.外の科学は知らないが,数学では 「大体良さそうだ」では通用しない.特に近くにチェックする 人が無いので自信が無かったが,漸くのこと1920年に, チェックされる機会が来た. お粗末な補足をつけるなら次の通りです。 しかしこの機会というのはストラスブール(Strasbourg フランスの都市ですが1918年まではドイツ領の Strasburg(シュトラスブルク)でした。高木が学生時代に ウェーバーの本で代数学を学んだのは藤沢利喜太郎(1861-1933)の 影響でしたが、藤沢はここでクンマーの弟子のクリストフェル (E.B.Christoffel 1829-1900)の指導で学位を取りました。)で開かれた ICMで、戦争の影響でドイツからの参加者はほとんどなく、 高木論文をチェックできる人もいなかったようです。 とはいえ『近世数学史談』によれば論文は直ちにヒルベルトに送られ、 1921年にはハンブルク大学でも読まれていました。 「アーベル体は類体なり」を詳しく述べたのがこの論文の主定理です。 クロネッカー青春の夢は結局この主定理の系として解決されました。 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1680684665/587
588: 132人目の素数さん [] 2023/04/29(土) 19:05:46.32 ID:Hu39Dk5Q >>587 ありがとう >ICMで、戦争の影響でドイツからの参加者はほとんどなく この前段がありましたね 戦争は、第一次世界大戦(1914年7月28日から1918年11月11日)で 高木先生は、戦争の影響で、欧州から文献が船で来なくなって (当時は、船便のみ。当時の米国は数学後進国なので文献こない。当然、e-mailもネットもありませんw) 仕方なく(文献を読まず)自分でいろいろ考えるようになったと (それが良かったのです) なお、後段で、第二次世界大戦があるが、同様に戦争が終わったときに 日本独自の研究成果が出てくるように、がんばろうみたいな 文章もありましたね(記憶で書いているので不正確と思いますが) 「近世数学史談」は、名著です! 読んでない人は、是非 (参考) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6 第一次世界大戦(World War I、略称:WWI)は、1914年7月28日から1918年11月11日にかけて、協商国と同盟国(中央同盟国)の間で戦われた世界規模の戦争である。 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1680684665/588
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