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現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む79 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む79 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/
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193: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/11/28(木) 14:44:10.95 ID:rRA3+Jnq >>192 つづき ・Topics in absolute anabelian geometry II: decomposition groups (2008 年) IUTeich のための準備的な考察とともに、IUTeich とは論理的に直接関係のない 配置空間の絶対遠アーベル幾何や、点の分解群から基礎体の加法構造を絶対 p 進遠 アーベル幾何的な設定で復元する理論を展開する。ただ、後者の p 進的な理論では、 上述の「Frobenius 持ち上げの微分から不等式を出す」議論を用いており、哲学的 には IUTeich と関係する側面がある。 ・Topics in absolute anabelian geometry III: global reconstruction algorithms (2008 年) 「Grothendieck 予想型の充満忠実性」を目標とする「双遠アーベル幾何」(= bianabelian geometry)と一線を画した「単遠アーベル幾何」(= mono-anabelian geometry)を数体上の大域的な設定で展開する。これは正に IUTeich で用いる予定の遠アーベル幾何 である。この理論の内容や「IUTeich 構想」との関連性については、論文の Introduction をご参照下さい。 ここで興味深い事実を思い出しておきたい。そもそも Grothendieck が有名な 「Faltings への手紙」等で「遠アーベル哲学」を提唱した重要な動機の一つは正に diophantus幾何への応用の可能性にあったらしい。 つまり、遠アーベル幾何が(ABC 予想 への応用が期待される)IUTeich で中心的な役割を果たすことは、一見して Grothendieck の直感にそぐった展開に見受けられる。一方、もう少し「解像度を上げて」状 況を検証すると、それほど単純な関係にあるわけではないことが分かる。例えば、 Grothendieck が想定していた応用の仕方では、数体上の「セクション予想」によっ て数体上の有理点の列の極限を扱うことが可能になるという観察が議論の要となる。 これとは対照的に、「IUTeich 構想」では、(数体上のセクション予想ではなく) 数体と p 進体の両方に対して両立的に成立する(絶対遠アーベル幾何の一種で ある)単遠アーベル的アルゴリズムが主役を演じる予定である。 つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/193
194: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/11/28(木) 14:44:33.83 ID:rRA3+Jnq >>193 つづき この「単遠アーベル的アルゴリズム」は、pTeich における MF∇-object の Frobenius 不変量に対応するものであり、即ち p 進の理論における Witt 環の Teichm¨uller 代表元や pTeich の標準曲線 の「IU 的類似物」と見ることができる。別の言い方をすれば、この「単遠アーベル的 アルゴリズム」は、一種の標準的持ち上げ・分裂を定義しているものである。また、(単 遠アーベル的な)「ガロア系」の対象が p 進の理論における crystal(= MF∇-object の下部 crystal)に対応しているという状況には、Hodge-Arakelov 理論における「数 論的 Kodaira-Spencer 射」(=ガロア群の作用による)を連想させるものがある。 2008 年 4 月から IUTeich 理論の「本体」の執筆に取り掛かる予定である。この作 業は、ごく大雑把に言うと、次の三つの理論を貼り合わせることを主体としたもの である: ・The geometry of Frobenioids I, II ・The ´etale theta function and its Frobenioid-theoretic manifestations ・Topics in absolute anabelian geometry III 因みに、2000 年夏まで研究していたスキーム論的な Hodge-Arakelov 理論がガウス 積分 ∫ ∞ ?∞ e?x2dx = √π の「離散的スキーム論版」だとすると、IUTeich は、 このガウス積分の「大域的ガロア理論版ないしは IU 版」 と見ることができ、また古典的なガウス積分の計算に出てくる「直交座標」と「極座 標」の間の座標変換は、(IU 版では)ちょうど「The geometry of Frobenioids I, II」 で研究した「Frobenius 系構造」と「´etale 系構造」の間の「比較理論」に対応して いると見ることができる。この「本体」の理論は、現在のところ二篇の論文に分けて 書く予定である。 つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/194
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