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現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む79 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む79 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/
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192: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/11/28(木) 14:43:37.31 ID:rRA3+Jnq >>191 つづき 2006 年〜2008 年春の「IUTeich の準備」関連の論文は次の四篇である: ・The ´etale theta function and its Frobenioid-theoretic manifestations (2006 年) p 進局所体上の退化する楕円曲線(= Tate curve)のある被覆の上に存在するテー タ関数に付随する Kummer 類をエタール・テータ関数と呼ぶ。このエタール・テー タ関数や、テータ自明化に付随する Kummer 理論的な対象は、様々な興味深い絶対 遠アーベル的な性質や剛性性質を満たしている。これらの性質の一部は Frobenioid の理論との関連で初めて意義を持つものになる。また、このエタール・テータ関数 は、IUTeich では、pTeich における標準的 Frobenius 持ち上げに対応する対象を定 める予定である。この Frobenius 持ち上げの類似物を微分することによって ABC 予 想の不等式が従うと期待している。このようにして不等式を出す議論は、 「正標数の完全体の Witt 環上の固有で滑らかな種数 g 曲線の上に Frobenius 持 ち上げが定義されていると仮定すると、その持ち上げを微分して微分層の次数 を計算することにより、 不等式 g ? 1 が従う」 という古典的な議論の IU 版とも言える。 ・Topics in absolute anabelian geometry I: generalities (2008 年) このシリーズ(= I,II,III)の主テーマは、絶対遠アーベル幾何を、「Grothendieck 予想型の充満忠実性」を目標とした視点ではなく、「群論的なアルゴリズム=ソフト」 の開発に軸足を置いた視点で研究するというものである。この第一論文では、様々な 準備的な考察を行う。代表的な定理では、玉川安騎男氏に伝え聞いた未出版の結果か ら、(半)絶対 p 進遠アーベル幾何では初となる Grothendieck 予想型の「Hom 版」 を導く。因みに、この定理は IUTeich とは直接関係のない結果である。 つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/192
193: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/11/28(木) 14:44:10.95 ID:rRA3+Jnq >>192 つづき ・Topics in absolute anabelian geometry II: decomposition groups (2008 年) IUTeich のための準備的な考察とともに、IUTeich とは論理的に直接関係のない 配置空間の絶対遠アーベル幾何や、点の分解群から基礎体の加法構造を絶対 p 進遠 アーベル幾何的な設定で復元する理論を展開する。ただ、後者の p 進的な理論では、 上述の「Frobenius 持ち上げの微分から不等式を出す」議論を用いており、哲学的 には IUTeich と関係する側面がある。 ・Topics in absolute anabelian geometry III: global reconstruction algorithms (2008 年) 「Grothendieck 予想型の充満忠実性」を目標とする「双遠アーベル幾何」(= bianabelian geometry)と一線を画した「単遠アーベル幾何」(= mono-anabelian geometry)を数体上の大域的な設定で展開する。これは正に IUTeich で用いる予定の遠アーベル幾何 である。この理論の内容や「IUTeich 構想」との関連性については、論文の Introduction をご参照下さい。 ここで興味深い事実を思い出しておきたい。そもそも Grothendieck が有名な 「Faltings への手紙」等で「遠アーベル哲学」を提唱した重要な動機の一つは正に diophantus幾何への応用の可能性にあったらしい。 つまり、遠アーベル幾何が(ABC 予想 への応用が期待される)IUTeich で中心的な役割を果たすことは、一見して Grothendieck の直感にそぐった展開に見受けられる。一方、もう少し「解像度を上げて」状 況を検証すると、それほど単純な関係にあるわけではないことが分かる。例えば、 Grothendieck が想定していた応用の仕方では、数体上の「セクション予想」によっ て数体上の有理点の列の極限を扱うことが可能になるという観察が議論の要となる。 これとは対照的に、「IUTeich 構想」では、(数体上のセクション予想ではなく) 数体と p 進体の両方に対して両立的に成立する(絶対遠アーベル幾何の一種で ある)単遠アーベル的アルゴリズムが主役を演じる予定である。 つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/193
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