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現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む79 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む79 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/
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190: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/11/28(木) 14:42:12.12 ID:rRA3+Jnq >>189 つづき この 6 年間(= 2000 年夏〜2006 年夏)の、 「圏の幾何」や絶対遠アーベル幾何 を主テーマとした研究の代表的な例として、次のようなものが挙げられる: ・The geometry of anabelioids (2001 年) スリム(=任意の開部分群の中心が自明)な副有限群を幾何的な対象として扱い、 その有限次エタール被覆の圏の性質を調べる。特に、p 進体上の双曲曲線の数論的基 本群として生じる副有限群の場合、この圏は、上半平面の幾何を連想させるような 絶対的かつ標準的な「有界性」等、様々な興味深い性質を満たす。 ・The absolute anabelian geometry of canonical curves (2001 年) p 進 Teichm¨uller 理論に登場する標準曲線に対して、p 進体上のものとして初とな る絶対遠アーベル幾何型の定理を示す。 ・Categorical representation of locally noetherian log schemes (2002 年) スキームやログ・スキームが、その上の有限型の(ログ)スキームの圏から自然 に復元されるという、1960 年代に発見されてもおかしくない基本的な結果を示す。 ・Semi-graphs of anabelioids (2004 年) 古典的な「graph of groups」の延長線上にある「semi-graph of anabelioids」に対 して、様々なスキーム論的な「パターン」が忠実に反映されることや、それに関連し た「遠アーベル幾何風」の結果を証明する。 ・A combinatorial version of the Grothendieck conjecture (2004 年) 退化な安定曲線に付随する「semi-graph of anabelioids」を、スキーム論が明示的 に登場しない、抽象的な組合せ論的枠組で取り上げ、様々な「遠アーベル幾何風」の 「復元定理」を示す。 ・Conformal and quasiconformal categorical representation of hyperbolic Riemann surfaces (2004 年) 双曲的リーマン面の幾何を二通りのアプローチで圏論的に記述する。そのうちの 一つは、上半平面による一意化を出発点としたもので、もう一つは、リーマン面上の 「長方形」(=等角構造に対応)や「平行四辺形」(=疑等角構造に対応)によるもの である。 つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/190
191: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/11/28(木) 14:42:31.65 ID:rRA3+Jnq >>190 つづき ・Absolute anabelian cuspidalizations of proper hyperbolic curves (2005年) 固有な双曲曲線の数論的基本群から、その開部分スキームの数論的基本群を復元 する理論を展開する。この理論を、有限体や p 進体上の絶対遠アーベル幾何に応用 することによって、様々な未解決予想を解く。 ・The geometry of Frobenioids I, II (2005 年) ガロア圏のような「´etale 系」圏構造と、(ログ・スキームの理論に出てくる)モ ノイドのような「Frobenius 系」圏論的構造が、どのように作用しあい、またどの ように類別できるかを研究する。 数体に対する Teichm¨uller 理論 2006 年の後半から、目指すべき理論の形がようやく固まってきて、その理論を記 述するための執筆活動が本格的に始まった。この理論の「形」とは、一言で言うと、 巾零通常固有束付きの正標数の双曲曲線に対して展開する p 進 Teichm¨uller 理 論と、「パターン的に」類似的な理論を、一点抜き楕円曲線付きの数体に対し て展開する という内容のものである。因みに、ここに出てくる(数体上の)「一点抜き楕円曲線」 の中に、その楕円曲線の上に展開される Hodge-Arakelov 理論が含まれている。こ の理論のことを、「IU Teichm¨uller 理論」(=「IU Teich」)と呼ぶことにした。 IUTeich の方は、本質的にスキーム論の枠組の外(=「IU 的な枠組」)で定式化される 理論であるにも関わらず、調べれば調べるほど p 進 Teichm¨uller 理論(=「pTeich」) との構造的、「パターン的」類似性が、意外と細かいところまで及ぶものであること に幾度となく感動を覚えたものである。 つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1573769803/191
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