サイコの図書館 (1000レス)
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1: 2008/09/19(金)15:33 AAS
AA省
981: 2009/10/20(火)03:04 ID:TPH7Kl0IO携(3/4) AAS
【秘書と社長のワルツ12】3/4

「なんで…?」
「いいから開けてみて」
時計だった。
こんな高そうなもの…
「お前に似合うかなと思って」
「そんな…」
これは…嬉しいという感情だろうか?
いや、違和感がある。
「…このワイン、お前の生まれた年のものなんだ」
省37
982: 2009/10/20(火)03:12 ID:TPH7Kl0IO携(4/4) AAS
【秘書と社長のワルツ12】4/4

「だから、ホテルに着いたら話があるから、だから、その、すぐあんなことしないでくれよ?」
「…あんなことって?」
「だから、ほら、おまえがした…」
「え?」
「だから、その、く、口で…」
「フェラのことですか?」
「フェ、フェラとか言うな〜!!!!!」
…ざわざわざわ!
「シーッ、社長、声大きいって」
省31
983: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:21 ID:j04hVaPs0(1/12) AAS
最初にお詫びです。
本スレを賑わせていたリアルま王ネタじゃなくてすみません。

最後の最後にへぼんですみませんが、
10レス分ほどお借りします。
一部スカトロ(笑)表現あり注意。

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「そらちゃんのふくしゅう」

<1/10>
省47
984: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:22 ID:j04hVaPs0(2/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<2/10>

ソラが、ママと郊外のこの町に越してきたのは、1年生に上がる直前だった。
やっとのことで公団住宅の抽選に当たり、ソラたちは、
古びてはいるものの、23区内のアパートよりはよほど広くて快適な2LDKの部屋を手に入れた。
家が変わるのと同じころ、ママには新しい仕事が見つかった。
私鉄を乗り継いで行き着く大きな街の、雑貨やインテリアを扱う店に勤めることになったのだ。
奮発して新調した一張羅を着たママは、少し若くて綺麗に見えた。
華やいだように背筋をのばし、さっそうと出かけていくママが、ソラは嬉しかった。
新しい学校にもすぐに慣れ、ソラは引っ越しをして本当によかった、と思った。
省30
985: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:23 ID:j04hVaPs0(3/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<3/10>

放課後、校庭の大きなスピーカーから流れてくる帰りの放送を聴くと、
ソラは耳をふさぎたくなった。
「もうすぐ4時20分です。みなさん、おうちに帰りましょう」
6年生の放送委員のアナウンスとともに、音楽が流れる。
ソラたちが1年生になって、初めて鍵盤ハーモニカを習った音楽の授業で、
モガミ先生が鍵盤ハーモニカでこの曲を吹いて聴かせてくれた。
「たくさん練習すると、こんな曲も吹けるようになりますよ」
モガミ先生の言葉を、ソラは、まだなんとなく覚えている。
省59
986: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:24 ID:j04hVaPs0(4/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<4/10>

「ひよりフリーパーク」は、「冒険遊び場」の別名をもつ公園だ。
「リーダー」と呼ばれる職員が常駐し見守る中、子どもたちは可能な限り自由に、
広い園内を遊びまわれる。
穴掘り、泥遊び、木のぼり、秘密基地づくり。何をしても咎められない。
小腹がすけば、火を焚いて簡単な料理をすることさえできる。
団地から歩いて10分ほどの距離にあるので、子どもたちにとっては恰好の遊び場だった。

太い絵筆で、力いっぱい濃い青の絵の具を塗り込めたような青空が広がる日曜の早朝、
ソラとクラスメイトたちは、フリーパークの一角に集まった。
省51
987: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:27 ID:j04hVaPs0(5/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<5/10>

「だめ、やっぱ無理だよ!そんなひどいことして、おまわりさんに見つかったらどうするの?
みんなでつかまっちゃうよ。やだ、こわいよ」
勉強はできるけれど気の弱いマドカちゃんが、ふるえる高い声で言って、場の空気がすっと冷める。
「だから、言ってるだろ。こわいやつはやめていいんだぜ。
これは、たたかいなんだからな。逃げたり裏切ったりしそうなやつは、最初からいなくていいんだ」
あくまで冷静に、マツオくんが言った。
「……つかまらないよ、きっと」
それまで黙っていたソラが静かに声をあげ、みんなの目が注がれる。
省38
988: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:28 ID:j04hVaPs0(6/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<6/10>

フリーパークから家に戻ったソラが、鼻歌まじりで色とりどりの折り紙を
小さな肩掛けかばんに詰めていると、思いがけずママが早く帰ってきた。
「あ、ママ!おかえりー。早かったね、どうしたの?」
「うん、お店の店長さんが風邪ひいちゃってね、今日はもう店を閉めましょうって。
あなたに風邪が移ると、明日お店が開けなくなるから、ですって」
「そっかぁ、よかったねえ」
「いや……よくはないんだけど、ちょっと嬉しいかな」
ママはそういうと、肩をすくめていたずらっぽく笑った。
省25
989: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:29 ID:j04hVaPs0(7/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<7/10>

「おまわりさんが一緒に来てる……」

約束の場所に現れた人影を見て、ソラは思わず口元を押さえ声を上げた。
植え込みに隠れていたみんなが、一斉にソラを見る。

植込みの向こうにぽっかりと開けた、赤土の地面の上に立っているのは、
ふたりの男たちだった。
ひとりは背が小さく、ほっそりしていて、整った顔立ちがどこか幼く見える。
もうひとりは、すらりと高い背に短い黒い髪の毛がよく似合っていた。
背の低いほうは、上下とも黒いジャージを着ていた。
省55
990: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:30 ID:j04hVaPs0(8/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<8/10>

「おにいちゃん」
「……やっぱり、君だったんだね」
ぬかるみから出てきた弁護士は、かすかにほほ笑みながら、ガンをかまえるソラの前に立った。
ソラは、思いっきりガンのトリガーを引いた。
まっ白い水がほとばしって、弁護士の黒いジャージを存分に汚す。
弁護士は身じろぎもせず、ソラにされるがままだった。
ただ、強いまなざしでまっすぐにソラを見つめていた。
白い水がようやくすっかりなくなったとき、ソラはガンをおいてお面を外した。
省52
991: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:32 ID:j04hVaPs0(9/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<9/10>

「あんたたち、何やってんの!」
ふいに鋭い声が上がり、みんなは振り向いた。
広場の入り口に、ソラのママが立っていた。
子どもたちの後ろに、おまわりさんと弁護士が立っているのを見て、
ママはハッとした顔をしながら、ぺこりとふたりに頭を下げた。
「ソラ、あんた、まさか……」
ママは、まだぼろぼろ涙を流し続けているソラの顔を、
静かな怒りをふくんだ目でじっと見つめた。
省44
992: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:33 ID:j04hVaPs0(10/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<10/12>

「さあ、みんな出てらっしゃい!」
ママは叫び、子どもたちを集めた。
「あんたたちのことね、団地で噂になってたのよ。
2年生の子どもたちがどこかに集まって、こそこそ何かやってるみたいだって。
悪いことはね、ぜったいばれるし、悪いことしたらぜったいばつを受けるのよ。覚えときなさい」
みんなはしゅんとしてうつむいた。マツオくんが、くやしそうに唇をかむ。
「刑事さんとなるせ先生に、みんなであやまりなさい」
「……おまわりさん、なるせ先生、ごめんなさい」
省20
993: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:34 ID:j04hVaPs0(11/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<11/12>

「あー、まいったまいった」
水場で汚れた靴の泥を落とし、濡れた足をタオルで拭いながら、
さすがに少し疲れた声でナオトが呟く。
「すみませんでした、付き合わせてしまって」
ナオトの前にビーチサンダルを置いてやりながら、トモオが言った。
「いいえ、全然。あの親子が元気そうで安心しましたよ」
顔をあげたナオトが、ふと眉をひそめる。
トモオが、声をひそめて泣いていたからだった。
省57
994: ◆Qg.sc1QOmg 2009/10/30(金)08:38 ID:j04hVaPs0(12/12) AAS
「そらちゃんのふくしゅう」

<12/12>

月曜の朝は、久しぶりの雨だった。
教室に閉じ込められた子どもたちは、窓から恨めしげに灰色の空を見上げていた。
給食が終わるころに雨は上がり、みんなは待ちかねたように校庭に飛び出して行った。

「ソラ、元気ねえな」
ソラが鉄棒のあたりでぼんやりしていると、マツオくんに声をかけられた。
「ううん。そんなことないよ。……きのうのこと、思い出してただけ」
「そっか」
マツオくんは言うと、鉄棒にぴょんととび乗り、片足をかけて前回りをしはじめた。
省59
995: ◆/kDKHZPRmI 2009/11/13(金)07:37 ID:Fznhv8Y60(1/5) AAS
トンデモな時間に投下にやってまいりました。
>>974−978の続きになります。
いろいろ言い訳したいのですが、長くなるのでやめておきます……。
998〜999あたりが一応エロです。

【Thanatos 穸 1話】(1/5)

携帯を切った迫沢は思わず口元を手で覆った。
勢い余って口走った言葉に自分で照れてしまい、自然と早足になる。

メッセージを聞いた鳴瀬の反応が早く知りたかった。
呆れた顔であの恥ずかしい留守電内容を咎めるかもしれない。
それか聞いていないフリをしてポーカーフェイスを崩さないかもしれない。
省34
996: ◆/kDKHZPRmI 2009/11/13(金)07:42 ID:Fznhv8Y60(2/5) AAS
【Thanatos 穸 1話】(2/5)

「迫沢家崩壊の裏に潜む弁護士Nの存在、あの天使の弁護士の恐るべき正体を暴く……」

顔を上げると仲西と目が合った。
その苦い視線に促されるまま、微かに震える指先でページを捲る。
該当する記事は既に仲西が折り目をつけてあった。

「何なんですか、一体………」
言葉を発しようとすると上手く歯の根が噛み合わないのか、ガチガチと音が鳴る。

記事の内容は、簡単に言えば鳴瀬を貶めるものだった。
迫沢の父と兄を死に至らしめたのは鳴瀬であり、警察トップの不正の証拠をネタに警察を脅し
今なおのうのうと弁護士を続けている。法曹界はこんな事を許していいのか。
省48
997: ◆/kDKHZPRmI 2009/11/13(金)07:52 ID:Fznhv8Y60(3/5) AAS
【Thanatos 穸 1話】(3/5)

このまま、鳴瀬とまともに顔を合わせることができるのか考えあぐねているうちに
いつの間にか鳴瀬のマンションに着いていた。

インターホンは鳴らさず、合鍵で扉を開けるとリビングの灯りが玄関まで漏れている。
迫沢はようやく自分の留守電の件を思い出した。

「ただいま」と呼びかけても反応がない。
何だか胸騒ぎを覚えて急いでリビングに入ると、鳴瀬の姿が見え迫沢はほっと胸を撫で下ろした。

鳴瀬はいつも着ている生成りの麻のパジャマに紺の薄手のカーディガンを羽織って
ソファの上で自らの腕を枕にして眠っていた。あのままでは腕がしびれてしまうのは間違いない。
足音を立てないように近付くと、小さなか細い寝息が聞こえてくる。迫沢はたまらなくなった。
省19
998: ◆/kDKHZPRmI 2009/11/13(金)07:55 ID:Fznhv8Y60(4/5) AAS
【Thanatos 穸 1話】(4/5)

首筋に顔を埋めながら鳴瀬の衣服を剥ぎ取る。
明日のことも考えず強くそこを吸った。
ちゅっちゅっと音を立てしつこいぐらいにしるしを残していると制止するように
鳴瀬の手が伸びてくる。

「そこ、ばっかり……っ」
「………」
「キス、ちゃんとしてません」

上目遣いにそんな殺し文句まで言われて、誰が拒めるのだろうか。
迫沢が唇と寄せると鳴瀬が柔らかく唇に噛み付いてきた。
省25
999: ◆/kDKHZPRmI 2009/11/13(金)08:10 ID:Fznhv8Y60(5/5) AAS
【Thanatos 穸 1話】(5/5)

「………も、いいですか」
「早く……っ……感じたいんです…あなたを」

我慢しきれないという鳴瀬の言葉に煽られるがまま、迫沢は熱い塊で欲を散らした。
根元まで差し込んで奥の奥までを迫沢自身で満たすと、鳴瀬は深い息を吐き
少し動いただけで小さく喘いだ。

「あ……っ…んんっ…な、お」
「何ですか?」

言葉にならないぐらいの声の合間に、うわごとのように自分の名前を呼んでくれるのが
セックスの中でもっとも好きな瞬間だった。その声は漏らさず聞き取りたい。応えたい。
省32
1000: 2009/12/04(金)12:59 ID:XEWvE8wMO携(1) AAS
素敵なストーリーの数々でした。
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