【ミ】『その地の記憶』 (498レス)
上下前次1-新
327: 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/18(土)23:52 AAS
>>326
「立ち止まってください」
左手を上げて止まるように言う。
ブタ鼻をつけた右手はスカートの裾の後ろに隠す。
「わたしはハルくんを信じますよ」
「……」
省3
328(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/19(日)00:22 AAS
>>326
「どちらさん?」
「あぁ、お父さん」
お父さんだがお父さんじゃあない。
血がつながっていないとかではなく誰か別の奴がいる。
あの舌か?舌が悪いのか?
「まぁまぁ、感動の再会みたやし仲ようせぇへん?」
省3
329(3): 『三丁目の落日』 [昨夜まレスできず失礼しました] 2016/06/19(日)19:54 AAS
>>328-329
静止を促す道星と、接近を始める鈴木。
「チッ、……一人……てのに」
聞き取りにくい小さな声であったが、『父親』が舌打ちをし、何かをボソボソと言った。
「……そうですか。残念です。
子供の身柄は親権者が預かる権利と義務がありましてね。
子供の妄言を真に受ける、ただの通りすがりの女から子供を取り返す権利が、私にはあるんですよ」
はじめ、道星の指示を無視して接近を続けようとした『父親』だったが、
省20
330(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/19(日)23:04 AAS
>>329
「いや、まあ」
「それは…そうですが」
しどろもどろ。
実際、道星は無関係な人物だし…。
操ってるヤツに効くと思って、カマかけてみたけど失敗した。
「だ、大丈夫ですし…」
省2
331(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/19(日)23:53 AAS
>>329
(なに言ってはるんやろ)
(二枚舌、いや本体さん?)
敵だろう。
しかしあれは父親に意識があるのか?
「まぁまぁ、取り返すやなんやて物騒なこと言わんと」
省7
332(2): 『三丁目の落日』 2016/06/20(月)00:51 AAS
>>330
「お姉ちゃん……!」
ハルもまた、道星の手を握り返す。
「話は終わったようですね。ではハルを渡してもらいましょうか」
男は接近を開始する。
>>331
そしてそんな道星の様子を問題にせず、鈴木は間合いを詰める。
相手も接近してきているため、当然の帰結としてお互いの距離は格闘が可能な間合いまで縮まった。
省6
333(2): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/20(月)21:56 AAS
>>332
「あの、鈴木さん。一体何を…?」
彼女も『能力』を使う気だろうか。
あっさり掴まれてしまったようだが。
ハルを引き寄せて後ろに隠しておこう。
334(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/20(月)23:54 AAS
>>332-333
「いや。大胆やねぇ」
けらけら笑ってみせる。
ごまかしではない。かといって本心から笑っているわけでもないが。
「なにって……ウチのは距離感が大切なんよ」
「人間さんと一緒やね」
省12
335(2): 『三丁目の落日』 2016/06/21(火)00:53 AAS
>>333-334
ハルを自分の後ろに隠し、鈴木の戦いぶりを見守る道星。
そして、道星にも説明していなかった鈴木のスタンド……『メカニカル・ライフ』がはじめて牙をむいた。
「あだだだだだだだだッ」
「なんだ?どうした。説明しろ」
「な、手を……掴んだ手を、逆に何かに噛まれて……いたたたた」
「なんだと?顔を掴んだのか?」
「い、いえ、腕を掴んでいます……腕に口があるみたいに、何かが噛み付いて……ああッ」
「………………そうか。わかった。ちょっと静かにしろ」
父親の本物の口による普通の声と、『舌』の口から発せられる声。
省12
336(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/21(火)22:56 AAS
>>335
「お父さん!」
「しっかりして下さい…!」
正気があるみたいッ…!
操られてるけど心の半分は本人なんだ!
そして今喋っているのが!
もう演技していない……敵の本体…!
「だ、誰なんですか!」
省1
337(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/22(水)00:17 AAS
>>335
「ん?」
自分の意志があるのか。
まぁ、別に関係ないが。
いや、この男をどうこうすればあの少年が悲しむだろう。
それはそれで鈴木的には楽しいが。
「ウチも暴力嫌いやよ?」
「でも、あんさんが掴んできはったから、思わず……」
省5
338(2): 『三丁目の落日』 2016/06/22(水)01:22 AAS
>>336-337
道星は問いかけるが、本当の父親からの返答はない。
黙っていろと命じられたからなのか……ただ、その目は必死に何かを訴えようとしている。
そして道星と、また鈴木も、その背後にいる誰かに問いを投げた。
「もうこれ以上なりきる必要もないか。俺はこいつの『雇い主』だ。
俺の『バブル・アンド・スクィーク』は舌と同化して発現するスタンド。
パワーはないが、許可された相手なら誰の舌でも、本体と距離が離れてても発現できるのさ」
「こいつには死ぬまで働いてもらう『契約』になっている。
金の卵を産むニワトリを、むざむざ逃がす商人がいると思うか?
そうじゃなくても、商売に大事なのは『情報』……
省17
339(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/22(水)21:26 AAS
>>338
(死んでもらう――……?)
ハッキリとぶつけられた『殺意』。
初めての経験だ。
心が動揺し、同時に胸の奥でフツフツと沸き起こるのは――怒り?
道星有香は自分の『目的』が変わったのを自覚した。
『目の前の悪党をぶちのめしたい』。
そうだ。白川くんのお父さんとお姉さんを「連れ帰る」だけじゃあ、ダメです…!
「ふざけないで下さい…!」
リュックをハルに押し付ける。
省1
340(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/22(水)23:16 AAS
>>338
「関西弁やなくて、京ことばっていうてもらえる?」
譲れない一線らしい。
「契約うんぬんの能力なんやろ?」
「それ受け取ったら契約成立とかそういうのになるんちゃうん?」
省5
341(2): 『三丁目の落日』 2016/06/23(木)22:20 AAS
>>339
荷物を少年に渡すと、道星は倒すべき敵に向け走り出した。
『父親』や鈴木との距離は約5メートル。
その距離はどんどん縮まっていく。
その様子を見て、鈴木が話しかけてきた。
>>340
「そうか、じゃあ金はいらないってワケか。助かったぜ、10円払わずに済んだ。
タダで開放してくれるとはありがたい」
了承した覚えはないのに、まるで開放すると決まったような噛み合わない会話。
「必要の問題じゃあない。
省17
342(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/23(木)22:44 AAS
>>341
「鈴木さん!?」
とりあえず鈴木の側まで行く。
敵をブン殴りたい気分だった…けど。
状況がヤバい感じッ!
そしてスタンドが出る方法がグロい!
いたいけな少年には見せられないやつだ!
「うわああ――ッ は、ハル君、見ちゃダメです!」
「あ、えっと」
省1
343(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/23(木)23:23 AAS
>>341
「?」
不味い。自分自身に破滅の気配。
こいつの言っていることはそういうことか。
言い値で買わされる? 何をだ?
もしや命か?
とりあえず噛んでいる牙から相手を開放してやる。
相手の言うとおりにするのは少し癪だがしょうがない。
可能なら噛んでいない手で舌が来るであろう位置を覆いたい。
防御だ。
省2
344(2): 『三丁目の落日』 2016/06/24(金)23:43 AAS
>>342
鈴木に駆け寄る道星。
手を延ばせば届くくらいの距離まで接近したが、状況を見てやめ、様子を伺う。
そして少年に指示を出した。
「は、はい!」
少年はちょっと探すのに手間取ったが、リュックから財布を取り出した。
しかし少年は道星と違って駆け寄って来ていないため、手渡すには距離がある。
「ど、どうする?投げるの?」
>>343
省35
345(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/25(土)00:24 AAS
>>344
「お財布は持ってて下さい」
「何か使うかも…」
「そんな雰囲気ですし…」
『商談』?
目の前の出来事を咀嚼するのに精一杯だ。
なにが起きた?
距離は近いし『契約書』は読めてるはず。
省3
346(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/25(土)01:07 AAS
>>344
「……」
ほんの少しだけ眉を顰める鈴木。
普段はあまりしない、珍しい表情。
というのもこういう顔を好きと言ってくれる人間が少ないからなのだが。
とにかく契約書らしき紙にほんのりと嫌悪感を抱きつつあるのは確かだ。
(借用書や契約書は好きやない)
死や暗闇ほど嫌いではないがそれでも嫌いだ。
省12
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