【ミ】『その地の記憶』 (498レス)
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347(3): 『三丁目の落日』 2016/06/25(土)23:39 AAS
>>345
「わ、わかりました」
少年は返答する。
「ククク……少し違うな。『商談中の暴力は厳禁』……そういうことだ。
突っ込んで言えばもうちょっと細かいが……おっと。
いちいち全部教えてやるほど、俺は『お人好し』じゃあない。
俺は俺のスタンドを、当然知り尽くしている。お前らは知らない。
つまりお前らは、どこに埋まっているかわからない地雷原の中を進む様なモンだ。
『商売』でモノをいうのは『情報』……モノを知らない奴はいつでも損をするのさ」
>>346
省6
348(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/25(土)23:47 AAS
>>347
「んぐ…」
「わかりました」
「『商談』します…」
鈴木と『男』の話を受けて引き下がる。
ハルのところに戻る。
預けていた荷物を受取り礼を言う。
省2
349(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/25(土)23:55 AAS
>>347
「余裕も余裕やよ?」
「ウチ、そないに暴力的な性格やないし」
か弱い女の子なのだと暗にアピールしておく。
牙さえなければただのその辺にいる女性なのだ。
「行こか」
省3
350(1): 『三丁目の落日』 2016/06/26(日)00:23 AAS
>>348
少年のところに戻り、荷物の受け渡しを済ませる。
「うん……。
ルールがあるのに、事前に説明しないなんてフェアじゃない。
こんな卑怯なやり方を平然とやってきたなんて。絶対に負けたくない」
そして鈴木らに続いて、店内に入っていく。
>>349
「では店内へ。わたくしがご案内いたしましょう、お客様」
急に丁寧口調になって、『父親』は店の中へ入っていく。
省10
351(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/26(日)00:33 AAS
>>347
「名前…教えて下さい」
「『あなた』とか『お父さんじゃない人』とかじゃ、やりにくいです」
「わたしは有香」
『男』の後ろにつづく。
一度も来たことが無いのに、なぜか来たことがあるような気がする店内。
不気味だ。
普通のモール内のはずなのにどこか現実感に欠けているように感じてしまう。
花屋を通り過ぎるときに香ったバラやガーベラの匂いでさえも。
352(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/26(日)00:40 AAS
>>350
「ふうん」
手をつなぐこともできない。
いや不便だ。しかし仕方がない。そういう契約なのだろう。
(まぁ、アーケードより便利そう、かなぁ?)
周りに目をやりながら思う。
そういえば先ほどいたカエルはここにもいるだろうか?
省6
353(2): 『三丁目の落日』 2016/06/26(日)01:08 AAS
>>351
「おや失敬。そうですね、『店長』と呼んでいただければ」
すっかり『営業モード』になっているのか、敬語になっているが……『店長』は名前を明かす気はないようだ。
一見なんの問題もなさそうな店内。店員たちもはきはきと会話し、てきぱきと働いているように見える。
だがそうでありながら、同時に店員たちの瞳はぞっとするような闇色を湛え、手足はプルプル震えている。
その日常に限りなく近い非日常は、人間に似せて作った人形のような不気味さを感じさせた。
「花屋のお姉ちゃん……!コンビニで働いていたお兄さんも」
少年が呟く。
見ると、花屋で働いている女性にも、CD屋で働いている青年にも見覚えがある。
それはこのショッピングモールが、かつてのアーケード街を乗っ取って作ったものだという事実を物語っていた。
省9
354: 『三丁目の落日』 2016/06/26(日)01:09 AAS
┬─────┤ │
│ カフェ │ │
│ │ │
└─ ──┤ │
────── │ │
エスカレーター パ │
────── ン │
─┐ 屋 │
ス│ │
テ│ 広場 │
省10
355(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/26(日)01:16 AAS
>>353
「見ないほうがいいです。つらくなります」
ハルを頭をポンと叩く。
「今日のうちに終わらせますし…」
356(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/26(日)01:22 AAS
>>353
「へえ。ウチ結構好きやわぁ」
「ステージ? あ、ショーでもするん?」
どこかに張り紙はないか?
ショーに関する張り紙だ。時間帯が書かれたりしてないか?
見つけたらスマホか何かで現在の時刻も確認しておこう。
「ウチ甘いもん好きなんよぉ」
省2
357(2): 『三丁目の落日』 2016/06/26(日)01:47 AAS
>>355
「うん……」
少年を慰め、先を急いだ。
鈴木はあれこれ物色しているようだったが、すぐにカフェの前に着く。
どのケーキを食べようかと鈴木がショーウインドウを見ているのに付き合っていると、
「いらっしゃいませー!」
明るい声が響く。その声に道星は聞き覚えがあった。
アーケード街のカフェで看板娘だった、少年の姉……白川ナツ。
一見あの時のままの朗らかでお茶目なウェイトレスさんのままであるように見えたが……
「お姉ちゃん!」
省12
358: 『三丁目の落日』 2016/06/26(日)01:48 AAS
┬─────┤ │
│ カフェ │ │
│ │ │
└─ ──┤ │
────── ☆ │ │
エスカレーター パ │
────── ン │
─┐ 屋 │
ス│ │
テ│ 広場 │
省10
359(3): 道星有香『ペット・ネームズ』 [ナツの袖の下にブタ鼻設置(これで3個目)] 2016/06/26(日)21:15 AAS
>>357
「ナツさん…!」
ナツに駆け寄って手首を掴む。
乱暴なほどに体をゆさぶる。
実の弟がわからないのか…?
違う。きっと「意識」はあるはずだ。
だけど、自由に動けないんだ。
「…外道…!」
こんなものをハルにわざわざ見せて…!
煮えたぎった怒りが沸騰しそうなのを感じる。
省2
360(2): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/26(日)22:57 AAS
>>357
>>359
「へー色々出しモンもしてるんやね」
そうやって客を集める狙いでもあるのだろうか。
いや、そうでもないか?出演者も店員のようになっていないといいな、と思う。
(あと三十分……)
スマホの連絡アプリか何かを起動させよう。
適当な男性にでも連絡する。
文面はどうしようか……
省16
361(2): 『三丁目の落日』 2016/06/27(月)02:03 AAS
>>359
ナツの身体を揺さぶるが、特に応答はない。
ただ、その瞳は今にも泣き出しそうだった。
怒りに震えてスタンドを発現させた道星だったが……それを鈴木が諌める。
「おいおい、店ごとぶっ壊そうってのか?無茶するぜ、普通の客もいるのによォ~~」
店長がおどけたように言う。
「僕なら大丈夫……連れて行かれた時に比べれば、平気」
少年が道星の服の裾をぎゅっと握った。
省11
362(3): 道星有香『ペット・ネームズ』 [自分の右手とナツの手首、解除。鈴木の袖に1つ。] 2016/06/27(月)23:34 AAS
>>361
「わかってます…」
鈴木とハルに諌められて引き下がる。
しかしスタンドは出しっぱなしだ。
「……」
店長を睨みつけてテーブルへ向かう。
363(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/06/27(月)23:42 AAS
>>361-362
「エエ子エエ子」
道星にそう投げかけて席に移動する。
奥か。まぁ別にいいが。
(発現できる相手は一人だけ? や、違うんかな?)
切り替えられた話し相手。
当然あの男が作るのだからあのスタンドに取りつかれて話していたのでは意味がない。
だから切り替えられただけの話か。
省7
364(2): 『三丁目の落日』 2016/06/28(火)21:14 AAS
>>362
店内に入ると、コーヒーのほろ苦く香ばしい香りと
ケーキの甘いバニラの香りが混ざり合い、心安らぐ空間を作り出していた。
この香りはアーケード街にあったあの店と何も変わらない。
ただ、店の内装はどこかで見たような、ありきたりな喫茶店めいたものに変わっていた。
そのまま店内を進む。
左手にカウンター席、椅子が三つ。カウンターの奥が厨房だ。
正面の突き当たりに4人席のテーブル。店長はこの席を指定してきた。
あとは、指示された席の右隣に2人席の小さなテーブルが二つ。
手前側、ケーキの並ぶショーウインドウの裏に当たる位置にも4人席がもう一つあった。
省13
365: 『三丁目の落日』 2016/06/28(火)21:15 AAS
店内MAP
─┬─┬───────────┐ ☆…指定された席
│ │ ┌─┐ ┌┐ ┌┐│ 男…新聞読んでる男
厨│カ.│○ │☆│ ││ │││ バ…スマホしてるおばさん
│ウ│ └─┘ └┘ └┘│
房│ン│○ ┌─┐ │
│タ.│ │ │ │
│││男 └─┘ │
└─┘ バ │
───── 入口 ≡≡≡─┘
省1
366(1): 道星有香『ペット・ネームズ』 2016/06/28(火)22:07 AAS
>>364
「チョコレートケーキ」
席につくなり注文を口にした。
メニュー表は見なかった。
「……」
自分の隣の椅子を下げて
ハルが座れるように誘導する。
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