他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16 (310レス)
1-

228: 2019/06/03(月)17:55 ID:jQxX6wbN(56/130) AAS

自分一人の判断には自信がない分、世間の判断に頼りきろうとするのは通常である。
だがこの場合の世間とは、自分が普段接している人たち、
つまり所属する党派や宗派、教会、階級を意味しているにすぎない。


尊厳の感覚。それは幸福の根幹をなしており、
これと対立するものは、一時的な場合を別にすれば、
彼らにとっては欲求の対象とはなりえないほどである。


彼(ベンサム)が見落としているのは、厳密な意味での人間本性の道徳的部分だけではない。
省29
229: 2019/06/03(月)17:55 ID:jQxX6wbN(57/130) AAS

人は疑わしくなくなった点については考えなくなるものだが、
これは人間の誤りのうち半分の原因になるほど致命的な欠陥である。
"決着がついた問題は深い眠りにつく"とある論者が語っており、まさに至言である。


物事について自分の側しか知らない人は、そのことについてほとんど知らない。


慣習であるからといって、これをなすという人は、何らの選択をも行わない人である。


自分の胸に「いま、幸せか?」とたずねたら、途端に幸福ではなくなってしまう。
省24
230: 2019/06/03(月)17:55 ID:jQxX6wbN(58/130) AAS

人間の自由を奪うものは、悪法よりも暴君よりも、実に社会の習慣である。


人生の色々な楽しみは、通りすがりに味わえば、人生を楽しくしてくれるが、
一旦それを人生の目的とすると、とたんに物足りなくなる。


人生の楽しみではなく、喜びを求めていこう。


真実の中には、個人的な経験を経て初めて本当の意味が理解できるものも多い。


省25
231: 2019/06/03(月)17:56 ID:jQxX6wbN(59/130) AAS

どんなに正しい意見でも、十分に、たびたび、そして大胆に議論されることがないならば、
人はそれを生きた真理としてではなく、死んだドグマ[教条]として抱いているにすぎない。


思想の自由は、ただ単に、あるいは主として、偉大な思想家を生み出すために必要なだけではない。
普通の人間を可能なかぎり精神的に成長させる、そのためにも必要である。
いや、むしろ、そのためにこそ必要なのである。


古代の偉大な雄弁家キケロが残した記録によれば、
彼はつねに論敵の主張を、自分の主張以上にとはいえないまでも、
省26
232: 2019/06/03(月)17:56 ID:jQxX6wbN(60/130) AAS

涵養された精神は、自然の事物、芸術作品、詩的創作、歴史上の事件、
人類の過去から現在に至るまでの足跡や未来の展望など、
周囲のあらゆるものに尽きることのない興味の源泉を見出す。


利己心に次いで、人生を満足のいかないものにする重要な要因は、精神的涵養が不足していることである。


簡単にわかるようなものでない問題については、
一般に流布している意見がしばしば正しいけれども、
それが真理の全体であることはめったに、というか、絶対にない。
省18
233: 2019/06/03(月)17:57 ID:jQxX6wbN(61/130) AAS

ことさら言うまでもないが、秩序とか安定をうたう政党と、進歩とか革新をうたう政党は、
どちらも健全な政治のために必要な要素である。


功利性の理論が無神論として激しく非難されることを聞くのは珍しいことではない。


スウェーデンの有名な化学者ベリマンについて、
彼は多くの発見をしたが、彼の最大の発見はシェーレを発見したことであった。
同様にジェイムズ・ミルについても、人間の進歩についての彼の最大の貢献は、
彼が研究仲間と後継者として教育した彼の息子であったと言うことができるであろう。
省8
234: 2019/06/03(月)17:57 ID:jQxX6wbN(62/130) AAS

人は30歳にして、自分を馬鹿者ではないかと思う。
40歳にして自覚し、計画を練り直す。
50歳にして不名誉な遅延に怒り、さらなる決意を新たにする。


富は向こうからやってくることがあるが、知恵はこちらから近づかねばならぬ。


家柄自慢をする者は負債ばかりをこしらえる。


時間を失って初めて時間に気がつく。
省9
235: 2019/06/03(月)17:57 ID:jQxX6wbN(63/130) AAS

地位が低いからといって卑下する必要はない。
卑下すべきは、地位が低くて能力のないことである。


貧しいからといって、恥じる必要はない。
恥ずべきは、貧しくて志がないことである。


死を迎えるからといって悲しむ必要はない。
悲しむべきは、死んだあとに、この世に役立つものを残さないことである。


省3
236: 2019/06/03(月)17:58 ID:jQxX6wbN(64/130) AAS

本当の絆とは何なのか。
それは、生きていくために、食べていくために力を合わせて働くこと。


右肩上がりの時代は、もうとっくに終わりました。
これからは生活を悪戯に膨張させるのではなく、
生活の質を高めていくこと。それが成熟した社会のあるべき姿です。


より強いとされる者がより弱いとされる者に、
かぎりなく弱いとおもわれざるをえない者に、
省12
237: 2019/06/03(月)17:59 ID:jQxX6wbN(65/130) AAS

わが子が熱を出してもすぐに帰ることができる。
停電になっても徒歩で帰ることができる距離に暮らすことが普通ではないか。
若い人たちに新しいサイズ感が生まれつつあることに希望を抱く。


グローバル経済。ずっぽりと組み込まれて、いわゆる国民経済が成り立たなくなっている。
経済というのは「経世済民」を略した言葉で、世を治めて民の苦しみを救うという意味だ。
ところが、企業は株主利益を最優先にしたグローバルな市場で
熾烈な競争を強いられ、最大の関心は自社防衛、生き残りになった。


省14
238: 2019/06/03(月)17:59 ID:jQxX6wbN(66/130) AAS

別のプロの、自分とは異なった視線、異なった関心をそれとして理解しようとせず、
自分の専門領域の、内輪の符丁で相手を抑え込もうとする人は、
そもそも専門家として失格なのです。


上空を旋回する報道のヘリコプターの轟音に、
救出を求める人の声が聞こえないと憤る人もいれば、
「だれかが見守ってくれている」と感じる人もいるでしょう。
人の思いというものはこのように、立っている場所でずいぶん異なります。


省26
239: 2019/06/03(月)18:00 ID:jQxX6wbN(67/130) AAS
中島 義道は、日本の哲学者、作家。元電気通信大学教授。
マスコミ曰く「戦う哲学者」。
専攻はドイツ哲学、時間論、自我論。イマヌエル・カントが専門。
著書:『明るいニヒリズム』『<対話>のない社会』『生きてるだけでなぜ悪い?』
    『哲学者とは何か』『後悔と自責の哲学』


あなたは駄目人間なんです。それはもう一生変わらないんです。
突如、明日からもてはじめることもないでしょうし、
明日から頭がクルクル動くようにもならないでしょう。
永遠にもてないまま、無能なまま、そしてそのまま死んでいくことでしょう。
省37
240: 2019/06/03(月)18:07 ID:jQxX6wbN(68/130) AAS

世の中の誰ともうまくやって行けない人は、むしろ「才能」なのだから、
それを伸ばすべきではないか。普遍的に人間が嫌いなら、
懸命に一人で生活できるように努力すればいい。
それだけのことである。こうした生き方が別段劣っているわけではない。
中島義道『人生に生きる価値はない』


私自身のそしてさまざまなタイプの人間嫌いを観察してきた結果、
組織の中で人間嫌いが(比較的)許されるのは、次の場合である。
(1)仕事ができること。(2)勤勉であること。(3)誠実であること。
省38
241: 2019/06/03(月)18:07 ID:jQxX6wbN(69/130) AAS

カミュに「優しい無関心」という言葉があるが、
これを言い換えると他人になるべく期待しないこと。
そして、他人からもなるべく期待されないようにすること。
そうすると、人間関係で「悩む」ことは激減する。
中島義道『生きてるだけでなぜ悪い?』


私は他人によって励まされることがほとんどない。
励まそうという意志はわかるのですが、それは
「いまから嘘八百を並べるけれど、それもあなたを思ってのこと、
省38
242: 2019/06/03(月)18:08 ID:jQxX6wbN(70/130) AAS

あえて「驚く」訓練をすること。
子供のように、いや別の天体からはじめて地球に
やって来た宇宙人のような目で周囲を眺めること。
あるいは、明日処刑される死刑囚のような気持ちで周囲世界を眺めること。
世界は突如光を放ち、汲み尽くせないほどの豊かさに輝くことであろう。
中島義道『生きにくい…』


なんで世界はこんなに矛盾と理不尽と悪に満ちているのだろうと思うと、心は癒されるのだ。
どんなに懸命に生きても、みな死んでしまい、
省36
243: 2019/06/03(月)18:08 ID:jQxX6wbN(71/130) AAS

愛する者は愛される者が自分を支配するような王宮をみずから造りあげた。
そして、その中に主人としての相手と奴隷としての自分を配置した。
だから、じつは愛する者こそが主人なのである。
愛される者は主人というかたちをした奴隷なのである。
中島義道『ひとを愛することができない』


怒れない人は、まず単純に怒りを表出することから訓練しなければなりません。
その怒りが「正しく」なくてもいいのです。だれの賛同を得られなくてもいいのです。
そうした単純な表出に慣れてきてはじめて、しだいに効果的な怒りの表出の仕方が身につく。
省38
244: 2019/06/03(月)18:09 ID:jQxX6wbN(72/130) AAS

すべてが起こるべくして起こったこと、それには何の意図もないこと、
そして、すべての人は死んでしまい、すべてのものは滅んでしまうこと、
このことにも何の意味もないこと、
このことを四六時中考えていると、暗黒を突き抜けて不思議に明るい気持ちになってくる。
中島義道『観念的生活』


ある人を殺したいほど憎いのだったら、
ただちに殺人を実行するのではなく、自分の憎しみと正確に向き合うこと。
その憎しみがどういう構造をしており、どういう原因によって成立し、
省37
245: 2019/06/03(月)18:09 ID:jQxX6wbN(73/130) AAS

みんな、真実を正確に表現することが、いかに平和を乱すかを知っている。
だから、みんなで共謀して真実を見ないようにしているのである。
見ても語らないようにしているのである。
特殊日本的幸福論者は、こうした共同幻想に陥るところにこそ、幸福があると確信している。
中島義道『不幸論』


私は、<いま>死ぬとしても一〇年後に死ぬとしても、
一万年後に死ぬとしても、一億年後に死ぬとしても、たいした違いはない。
なぜなら、そのとき、それまでの世界はすべてあとかたもなく消滅してしまっているのだから。
省40
246: 2019/06/03(月)18:10 ID:jQxX6wbN(74/130) AAS

きみが自分を「才能のない人間」と決めることはそういう自分を選ぶことであり、
自分を「もてない男(女)」と決めることはそういう自分を選ぶことである。
中島義道


自分も相手も傷つかない何らかの解決を見いだす、そんなきれいごとはなかなかないのです。
相手も自分も傷ついて、どうにか難局から這い出すほかはない。
中島義道『怒る技術』


モラリストとは自分が人間の愚かさ醜さから一歩も抜け出てはいないと自覚した者である。
省32
247: 2019/06/03(月)18:10 ID:jQxX6wbN(75/130) AAS

われわれは、過去との関係で現在を捉えるという図式にどっぷり漬かっている。
過去世界の相貌と現在世界との相貌とはまるで違うのに、
それが同一の世界であるかのようにみなしている。
この強引な同一視こそあらゆる「認識」の基本である。
中島義道『時間と自由』


書くことは他人を巻き込んで自分に向かって語ること、
他人の目を通して自分に対して語りかけること、他人に納得させようとするかのような
外見を保ちながら、つまり普遍的問題であるかのようなトリックを駆使しながら、
省41
1-
あと 63 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 2.675s*