他板に投稿された、興味深い格言の転載スレ 16 (310レス)
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243: 2019/06/03(月)18:08 ID:jQxX6wbN(71/130) AAS

愛する者は愛される者が自分を支配するような王宮をみずから造りあげた。
そして、その中に主人としての相手と奴隷としての自分を配置した。
だから、じつは愛する者こそが主人なのである。
愛される者は主人というかたちをした奴隷なのである。
中島義道『ひとを愛することができない』


怒れない人は、まず単純に怒りを表出することから訓練しなければなりません。
その怒りが「正しく」なくてもいいのです。だれの賛同を得られなくてもいいのです。
そうした単純な表出に慣れてきてはじめて、しだいに効果的な怒りの表出の仕方が身につく。
中島義道『怒る技術』


哲学が世の中で危険視されることも、哲学者が世の中で嫌われることもよくわかります。
世の中の九九・九九パーセントの人が、何よりも幸福を求めて生きているのに、
哲学者はそのさなかに「それは違う」という爆弾を投ずるからです。
中島義道『後悔と自責の哲学』


いじめが起こると「自分がされたらどんなにつらいか考えなさい」
というお説教ばかり聞こえる。そうではないのだ。
自分がつらくない些細なことでも他人はつらいかもしれないのである。
自分とは感受性がまったく異なっているかもしれないのである。
中島義道『<対話>のない社会』


一つだけ自信を持って言えることがある。「とにかく死んではならない」ということだ。
正確な理由はわからない。しかし、とにかく死んではならないんだ。
きみは生きる理由が見いだせないと言った。でも、死んではならない。
きみは生きているのが辛いと言った。でも、死んではならない。
中島義道『カイン』


男神話(男根主義)は、男の体内深くに根を下ろしている。
そして興味ぶかいことに、弱い男ほど最後の砦として「男」を手放したくないのです。
あらゆる点で女に負ける男でも、いやそういう男であるからこそ、
「男」という点にしがみつき、「おれは男だ」という幻想に耽っていたい。
中島義道『ぐれる!』


「滑稽」は「深刻」と対立する概念ではなく、「苦しみ」とも対立する概念ではない。
この三概念は同じベクトルをもっている。
つまり、あらゆる深刻な苦しみは、
――多少正確にものごとを見る能力さえあれば、ただちにわかることであるが――
いくぶん滑稽である。
中島義道『日本人を<半分>降りる』


私はいないかもしれない!過去は存在しないかもしれない!
この世はすべて夢かもしれない!
デカルトはこうした懐疑の嵐に吹き飛ばされそうになり、「我思う」にしがみついた。
ヒュームは「私」さえ存在しないと覚った。
ニーチェは嵐にまともに向き合い狂気に陥った。
中島義道『哲学者とは何か』
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