[過去ログ] ウィトゲンシュタイン 6 (987レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
1
(2): 2023/12/15(金)08:03 ID:0(1/987) AAS
存在論的[オントロジー]に痒いところに手が届くのが形而上学や
哲学であるのに対して、そこに手が届かないのが科学や数学、論理学である。

よって、科学や数学、論理学は「測れないもの」に対しては原理的に
無力にならざるを得ない。その一方、形而上学は「測れないもの」への
独自のアプローチと照射があるため、それは現代でも世界中の
人々の心を捉えて止まないのである

古代ギリシャ時代から哲学は一部の無知な者たちから罵倒、
揶揄され続けてきたが、現代においても哲学は廃れる傾向がないのである。
なぜなら、哲学は存在論的に普遍者を志向しているからである。

時代に関係なく、人類の知的クラスタの間には、普遍的な
省6
2
(1): [age] 2023/12/15(金)08:04 ID:0(2/987) AAS
私は前に、形而上学は科学とは違って「測りえないものを測る」と定義しておいた。
あるいは、哲学においては、測ることは一意性を持たない、多様な系へとフォーク
していく、とこれを表現してもいいだろう。ウィトゲンシュタインもこうした測るを巡って、
いろいろと試行錯誤していたようである。たとえば、[単純-複合的]という合成を巡る系に
おける思考として、ウィトは以下のような例をあげている

まず、正方形を用意する。それぞれの各正方形は赤、緑、白、黒の色が付いたもの
になっている。それを赤は「R」,緑は「G」,白は「W」,黒は「S」という記号で表す
ことにする。そして、この正方形を9個(3×3という配置)使って、正方行列的に
配列する。この時、記号群で「RRSGGGRWW」と記述された文は、この順序に
対応した布置を表示したダイアグラムとして表せる。
3: [age] 2023/12/15(金)08:05 ID:0(3/987) AAS
この時、ウィトが問題にするのは、ここで今作られたダイアグラム(複合)は、それを
構成する個々の要素(単純)である色のついた正方形による合成であるとして
良いのか?という問いである。つまり、このダイアグラムは、色の付いた正方形という
要素だけに単純化できず、そこには個数という別の要素もあるのではないか、と
いうのが彼の問題意識である。つまり、このダイアグラムは、たしかに色の付いた
正方形で構成されているが、9個という正方形の個数が、別の要素にもなるのでは
ないか、とウィトは問題提起しているのである。

私なら、さらにこのウィトの問いを拡張して、要素とは原子や粒子のことではないのか?
などと言いたくなる。ある色の正方形は液晶のドットやペンのインクや鉛筆の原子から
構成された点や粒子の集まりでもあるし、それがこのダイアグラムの真の要素である、と
省1
4: [age] 2023/12/15(金)08:05 ID:0(4/987) AAS
私は前スレのウィトゲンシュタイン5 において、2chスレ:philo

>>33で付随性(スーパーヴィーニエンス)や>>44でトロープという
形而上学的な概念があることを紹介したが、色というのは単独では存在できないのである。
あくまで、なんらかの付随性としてのみ、つまり、強い依存関係のもとでようやくその
存在性を獲得できるのである。これは人が赤だけを指すことが出来ないのと同じである。
赤いリンゴや赤いトマト、信号機の赤の部分、赤い色の付いた正方形であれば、人は
それを指差すことが出来るが、赤自体や赤そのものだけを指させる人はいないのである。
5: [age] 2023/12/15(金)08:06 ID:0(5/987) AAS
それ以外にも、色の知覚には私たちの感覚モダリティや意識の存在に依っている(=付随性)
ことも同様に明らかである。要するに、色は単独には実在していない、という形而上学的な
認識が得られるのである。これはあらゆる他の対象についても同様である。媒質や媒体が
全く存在しないで伝わる音や匂い、形、光などは存在しないのである。光は真空中では、
約30万 km/sの最高速で進むが、真空さえ、この文脈では媒体になっているのである。
真空さえも存在しなければ、媒質が不要の光さえ伝播したり、存在することは不可能であろう。
6: [age] 2023/12/15(金)08:06 ID:0(6/987) AAS
それに加えて、それらの存在性はそれを認識する側(主体)の感覚モダリティに依存して
いる。そのため、生物によって色をキャッチできる色のスペクトルや光の波長が異なる
のである。つまり、色覚が生物ごとによって異なるのである。爬虫類や鳥類は4種類の
錐体を持っているので、色の識別プロセスが人間とは異なる。鳥であれば、
波長300〜330ナノメートルの紫外線光を感知できると言われている。
7: [age] 2023/12/15(金)08:07 ID:0(7/987) AAS
要するに、哲学的に考えると、存在の一意性という概念自体が非常に疑わしいのである。
これは対象とそれを名指したり、指示するものが、本質的には1対1対応しえない、という
現実を表している。ウィトが言うように、2センチの線分であっても、その表し方は多様で
ありうる。つまり、2センチは2センチからしか生成(一意性)されないのではなく、
たとえば、最初に3センチを線分を作り、それを反対のベクトルの1センチの線分を用意
することで、前者同様の2センチの線分を生成できるのある。このパターンは無限に作れるので、
この2センチの線分の存在は一意ではなく、無限の系から生成されることが理解できるであろう
8: [age] 2023/12/15(金)08:07 ID:0(8/987) AAS
私なら、先に挙げた色の付いた正方形と同じように、この線分を構成する原子の
要素の差異や、この線分を表示する媒体、たとえば、紙、黒板、ホログラム、モニターの
種類や差異、IT機器上であれば、OSやソフトウェアの違いなどをそこに認めながら、
多様なモードの集合として、ある存在を多面的に記述できると主張することであろう。
つまり、ある存在や対象を構成する単純な要素(一意性)は、そこには見当たらないのである。
こうした存在における多様な系の暴露や解明は、当然、私の「マルチバース論」とも
ロジカルであり、整合的であることが理解されよう
9: [age] 2023/12/15(金)08:08 ID:0(9/987) AAS
アインシュタインは「神はサイコロを振らない」と言ったが、果たして、そうだろうか。
メイヤスーは「有限性の後で」において、局面を無限に持つ、無限サイコロという
思考実験をしていたが、私は、この無限サイコロの可能性についてであれば、
メイヤスーに同意できるのである。なぜなら、それは、そのまま私の「マルチバース論」
に接続可能なモデルになってくるからである。

たとえば、この地球は、偶々、神が振ったサイコロで出目が3と出現した。そのため、
その出目3に整合するように、各物理定数が用意されたと考えればよい。他の宇宙では
出目の5が出現して、その宇宙では、異なる超物理定数による独自宇宙が展開していてもよい。
また、このサイコロの出目が6パターンに局限される必要もなく、メイヤスーが言うような
無限局面を有した無限サイコロによって、無限に異なる独自宇宙がそれぞれパラレルに
省2
10: [age] 2023/12/15(金)08:08 ID:0(10/987) AAS
前スレ>>650に書いたような、異なる物理定数による風変わりな物理空間の出現は、
映画「インセプション」などにも上手く描写されているので、興味のある人は見ればいいだろう。
また、ジョニーディップ主演の「トランセンデンス」であれば、科学者(ヒト)が、AIへと遷移した
世界を描写している。つまり、ポスト・ヒューマンの意匠がある映画となっている

現代のハリウッド映画の感性は、現代哲学的な思考実験と親和性が高いのがよく
分かることであろう。そこでは今の科学の標準理論こそが正しいのだと、いうような
野暮な見解はないのである。それらのセリフは反知性主義的であるとさえ言えるのだ。
11: [age] 2023/12/15(金)08:24 ID:0(11/987) AAS
つまり、真理性を保証するような科学や論理、数学の体系は存在していない、と言える
12: 2023/12/15(金)09:10 ID:0(12/987) AAS
このように、「こんにゃく文」や「うなぎ文」では、文脈や状況への理解がないと、
正しい解釈が得られないのである。それがどんなに高度化しても、生成AIは
解釈におけるハルシネーションを常に引き起こすであろう、というのが私の見立て
である。

次に、こうした光景を想像して欲しい。眼の前のテーブルの上に、皿に盛られた
リンゴがある。そして、その場にいた人が、「そこにあるリンゴを指させ」と命じられて、
その通りに指でリンゴを指したとする。だが、これで本当に目の前のリンゴを指して
いることになるのだろうか。この意味は、その人は、リンゴではなく、リンゴの個数で
あったり、個性的なリンゴの形であったり、香り、果実の熟成度、糖度、重量、
デッサンで要する美的配置や盛られ方、または、リンゴの種類やラベリング、
省2
13: 2023/12/15(金)09:11 ID:0(13/987) AAS
これは逆の言い方でも同様である。「そこにあるリンゴの色だけを指させ」と命じられて、
その通りにリンゴの色(赤い部分)だけを指で指したとする。だが、これで本当に目の前の
リンゴの色だけを指していることになるのだろうか。この意味は、その人は、リンゴの色
だけではなく、リンゴの個数であったり、個性的な形や輪郭であったり、香り、果実の熟成度、
糖度、重量、値段、リンゴを構成する原子や栄養素、デッサンで要する美的配置や盛られ方、
または、リンゴの種類やラベリング、色のグラデーション、リンゴの味覚の好き嫌いの自己の
心像等々を指しているとは言えない、となぜ、言えるのであろうか。
14: 2023/12/15(金)09:11 ID:0(14/987) AAS
これはAIの記号接地問題の意味論的な側面へと接続可能な問題系となるであろう。
AIが、「そこにあるリンゴを指させ」と命じられて、その通りに指(記号や矢印)で指したと
する。だが、AIは、皿に盛られたリンゴ自体ではなく、リンゴやappleの音韻、形態素、
bit数、トークンであったり、個性的なリンゴの像であったり、香り、果実の熟成度、糖度、
重量、デッサンで要する美的配置や盛られ方、または、リンゴの種類やラベリング、
色のグラデーション、自身に生じている確率的な存在性等々を指しているのではない、
となぜ、言えるのであろうか。また、目の前にあるリンゴをAIが単にCNN(Convolutional
Neural Network)という「畳み込み」という操作を加えたニューラルネットワーク構造
としてのみ処理しているのだとすれば、それはリンゴや対象の局所的な特徴量を抽出して
いるだけであり、真のリンゴの理解とは程遠い、ハルシネーションだと言えないだろうか
15: [age] 2023/12/15(金)09:12 ID:0(15/987) AAS
これを将棋で例えると、私が「盤上の桂馬を指させ」とAIに命じて、AIがそれに
従った時も、これを文意を正しく理解したと捉えるのは早計であろう。なぜなら、
AIの内部の像の中では駒(というものが有しているゲーム上の意味)と木片(像)や
像の形などとの意味上の違いが正しく区別されているとは限らないからである。

つまり、AIの表層的な振る舞いの正しさからだけでは、それが対象への真の理解へ
通じたものなのか、否なのかとの識別が困難なのである。そして、AIが対象への
真の理解を持っていなかった場合、それは大局的な局面において、容易に
ハルシネーションや核分裂反応のような、連鎖反応的なプログラム上のインシデントや
エラーを引き起こし、社会システムや金融や医療、軍、行政システム、インフラを誤作動、
破壊、もしくは停止させる、であろうことが私には推論できるのである。これが
省1
16: [age] 2023/12/15(金)09:13 ID:0(16/987) AAS
よって、日本の壺自民党政府は、こうした、まだまだブラックボックス領域が多い
大規模言語モデルをこれから行政の現場に大々的に導入するよう企図している
ようだが、これは治験の不十分なmRNAワクチン接種と同様に早計、かつ、安直であり、
最近の全銀システムの不具合を遥かに上回る大きな社会的な地滑りを引き起こす
原因になるものになると、私はここで予測しておこう。科学やプログラムには、常に
こうした副作用やバグ、盲点があるのである。
17: [age] 2023/12/15(金)09:13 ID:0(17/987) AAS
ヒュームのような優れた哲学者は、こうした科学や論理が内包しているバグや欠陥に
極度に明示的であったのである。逆に壺自民党や電通の広報に洗脳されやすい愚民
やB層は、「最新」科学wや「最新」テクノロジーwという煽り文句にすぐに釣られて、
その事後的に発生する大きな損失を顧みる知性も有していないのである。
これが"ハイプ(Hype)"と呼ばれる現象である。情弱の特徴は、単なるマーケティング、
金儲けのために用意されたハイプ曲線にいとも簡単に釣られてしまうのである。
はした金、ではなく、ごくわずかなポイント数欲しさに早急に、マイナンバーカードを
作るのも同じB層や愚民の傾向と言える。
18: [age] 2023/12/15(金)09:14 ID:0(18/987) AAS
それらの日本人の個人情報は、利権のある裏金だらけの買収された売国壺自民党議員
らを経由して中国や韓国などへ全て漏洩し、のちに日本がそれらの国の属国となった暁の
全日本国民奴隷管理システムとして、使用されるのである。これは今の中国人が事実上、
中共のAIに監視されて、言論含めたプライバシー上の自由が全くないのと同じことである。
最近の周庭さんのように亡命しなければ、プライバシーは保てないのである
こうして、形而上学は、人々の短絡さ、安直さ、思慮のなさを警鐘できるのである。
19: 2023/12/15(金)14:11 ID:0(19/987) AAS
現代の文脈で考えるのであれば、ウィトゲンシュタインの言語分析は、AIの「知識表現」を
記述していると言えるだろう。「知識表現」とは、普段私たちが使っている自然言語による
情報の理解や解釈を、機械であるAIにも理解出来る系やプロトタイプへ、あるいは
ゲシュタルトとして移植していく情報的なプロセスであると言える。リンゴは、それに
実際触れたり、食べたり、嗅いだり、見たりできる私たちにとって自明な存在であるが、
AIにとってはそうではない。そのためAIがリンゴを記号的に扱えるようにしたもの
が自然言語処理(NLP)になる
20: 2023/12/15(金)14:12 ID:0(20/987) AAS
また、私たちの周囲にある環境や世界は、その多くがアナログの「非構造化データ」として
出現しているため、AIはそのままでは世界を分類的に、あるいは、概念的にメタデータで
タグ付けして認識出来ない(=非構造化)ために、膨大な情報を収集して、そこにある
パターンや規則性を帰納的に抽出することで、世界を分節化、分類していく(=デジタル化)と
いうアプローチを取る。AIにとっての非構造化データは、テキスト、画像、動画などがそれに
該当するが、これをビッグデータとして膨大に収集することで、それらを可能にするようにする。
1-
あと 967 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.019s