浦島 (28レス)
1-

1: 2013/12/21(土)13:34 ID:zTXUpVMxB(1/6) AAS
はー
9: 2014/05/04(日)20:39 ID:ojp2HIZgI(1) AAS
助けたカメに
はさまれてー
10: 2014/05/06(火)15:36 ID:nOyBcbbpp(1) AAS
いたたたたたた
11: 2014/05/25(日)12:01 ID:bbQMW2tjV(1) AAS
助けたカメに
脅されてー
12: 2014/06/06(金)19:20 ID:BLCM47kjF(1) AAS

すみません
13: 2014/06/20(金)12:26 ID:DmL4Rqilu(1) AAS
助けたカメに
食べられてー
14: 2014/07/02(水)00:19 ID:QTdbC56fB(1) AAS
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15: 2015/09/19(土)20:05 ID:UHx(1) AAS
てすと
16: 忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,4Hp】 2016/08/28(日)17:49 ID:33d(1/7) AAS
昔丹後の國に浦島といふもの侍りしに、其の子に浦島太郎と申して、年のよはひ二十四五の男ありけり。
あけくれ海のうろくづを取りて、父母を養ひけるが、ある日のつれ\〃/に釣をせむとて出でにけり。
浦々島々入江々々、至らぬ所もなく釣をし、貝をひろひ、みるめを刈りなどしける所に、ゑじまが磯といふ所にて、龜を一つ釣り上げける。
浦島太郎此の龜にいふやう、
「汝生あるものの中にも、鶴は千年龜は萬年とて、いのち久しきものなり、忽ちこゝにて命をたたむ事、いたはしければ助くるなり、常には此の恩を思ひいだすべし。」
とて、此の龜をもとの海にかへしける。
かくて浦島太郎、其の日は暮れて歸りぬ。
又つぐの日、浦のかたへ出でて釣をせむと思ひ見ければ、はるかの海上に小船一艘浮べり。
怪しみやすらひ見れば、うつくしき女房只ひとり波にゆられて、次第に太郎が立ちたる所へ著きにけり。
浦島太郎が申しけるは、
省6
17: 忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,4Hp】 2016/08/28(日)18:37 ID:33d(2/7) AAS
さて女房申しけるは、
「あはれわれらを本國へ送らせ給ひてたび候へかし、これにて棄てられまゐらせば、わらはは何處へ何となり候べき、すて給ひ候はば、海上にての物思ひも同じ事にてこそ候はめ。」
とかきくどきさめ\〃/と泣きければ、浦島太郎も哀れと思ひ、おなじ船に乘り、沖の方へ漕ぎ出す。
かの女房のをしへに從ひて、はるか十日あまりの船路を送り、故里へぞ著きにける。
さて船よりあがり、いかなる所やらむと思へば、白銀の築地をつきて、黄金の甍をならべ、門をたて、いかなる天上の住居も、これにはいかで勝るべき、此の女房のすみ所詞にも及ばれず、中々申すもおろかなり。
18: 忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,4Hp】 2016/08/28(日)18:59 ID:33d(3/7) AAS
さて女房の申しけるは、
「一樹の陰に宿り、一河の流れを汲むことも、皆これ他生の縁ぞかし、
ましてやはるかの波路を、遙々とおくらせ給ふ事、偏に他生の縁なれば、
何かは苦しかるべき、わらはと夫婦の契りをもなしたまひて、おなじ所に明し暮し候はむや。」
と、こま\〃/と語りける。
浦島太郎申しけるは、
「兎も角も仰せに從ふべし。」
とぞ申しける。
さて偕老同穴のかたらひもあさからず、天にあらば比翼の鳥、地にあらば連理の枝とならむと、互に鴛鴦のちぎり淺からずして、明し暮させ給ふ。
さて女房申しけるは、
省2
19: 忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,4Hp】 2016/08/28(日)19:17 ID:33d(4/7) AAS
まづ東の戸をあけて見ければ、春のけしきと覺えて、梅や櫻の咲き亂れ、柳の絲も春風に、なびく霞の中よりも、黄鳥の音も軒近く、いづれの木末も花なれや。
南面をみてあれば、夏の景色とうちみえて、春を隔つる垣穗には、卯の花やまづ咲きぬらむ、池のはちすは露かけて、汀涼しき漣に、水鳥あまた遊びけり。
木々の梢も茂りつゝ、空に鳴きぬる蝉の聲、夕立過ぐる雲間より、聲たて通るほとゝぎす、鳴きて夏とは知らせけり。
西は秋とうちみえて、四方の梢紅葉して、ませのうちなる白菊や、霧たちこもる野べのすゑ、まさきが露をわけ\/て、聲ものすごき鹿のねに、秋とのみこそ知られけれ。
さて又北をながむれば、冬の景色とうちみえて、四方の木末も冬がれて、枯葉における初霜や、山々や只白妙の雪にむもるゝ谷の戸に、心細くも炭竃の、煙にしるき賤がわざ、冬としらする景色かな。
かくて面白き事どもに心を慰め、榮華に誇り、あかしくらし、年月をふるほどに、三年になるは程もなし。
20: 忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,4Hp】 2016/08/28(日)21:38 ID:33d(5/7) AAS
浦島太郎申しけるは、
「我に三十日のいとまをたび候へかし、
故里の父母をみすて、かりそめに出でて、三年を送り候へば、父母の御事を心もとなく候へば、
あひ奉りて心安く參り候はむ。」
と申しければ、女房仰せけるは、
「三とせが程は鴛鴦の衾のしたに比翼の契りをなし、片時みえさせ給はぬさへ、兎やあらむ角やあらむと心をつくし申せしに、
今別れなば又いつの世にか逢ひまゐらせ候はむや、二世の縁と申せば、たとひ此の世にてこそ夢幻の契りにて候とも、必ず來世にては一つはちすの縁と生まれさせおはしませ。」
とて、さめ\〃/と泣き給ひけり。
又女房申しけるは、
「今は何をか包みさふらふべき、みづからはこの龍宮城の龜にて候が、ゑじまが磯にて御身に命を助けられまゐらせて候、其の御恩報じ申さむとて、かく夫婦とはなり參らせて候。
省10
21: 忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,4Hp】 2016/08/28(日)21:41 ID:33d(6/7) AAS
さて浦島は故郷へ歸りみてあれば、人跡絶えはてて、虎ふす野邊となりにける。
浦島これを見て、こはいかなる事やらむと思ひける。
かたはらを見れば、柴の庵のありけるにたち、
「物いはむ。」
と言ひければ、内より八十許りの翁いであひ、
「誰にてわたり候ぞ。」
と申せば、浦島申しけるは、
「此所に浦島のゆくへは候はぬか。」
と言ひければ、翁申すやう、
「いかなる人にて候へば、浦島の行方をば御尋ね候やらむ、不思議にこそ候へ、その浦島とやらむは、はや七百年以前の事と申し傳へ候。」と申しければ、太郎大きに驚き、「こはいかなる事ぞ。」
省9
22: 忍法帖【Lv=3,ゆうしゃ,4Hp】 2016/08/28(日)21:46 ID:33d(7/7) AAS
さて浦島は鶴になりて、虚空に飛びのぼりける折、此の浦島が年を龜が計らひとして、筥の中にたゝみ入れにけり、さてこそ七百年の齡を保ちけれ。
明けて見るなとありしを明けにけるこそ由なけれ。
君にあふ 夜は浦島が 玉手筥 あけて悔しき わが涙かな
と歌にもよまれてこそ候へ。
生あるもの、いづれも情を知らぬといふことなし。
いはんや人間の身として、恩をみて恩を知らぬは、木石にたとへたり。
情ふかき夫婦は二世の契りと申すが、寔にあり難き事どもかな。
浦島は鶴になり、蓬莱の山にあひをなす。
龜は甲に三せきのいわゐをそなへ、萬代を經しとなり。
扠こそめでたきためしにも鶴龜をこそ申し候へ。
省4
23: 忍法帖【Lv=0,作成中..】 2016/09/02(金)00:21 ID:qrs(1/6) AAS
浦島太郎

楠山正雄;訳

     一

 むかし、むかし、丹後の国水の江の浦に、
浦島太郎というりょうしがありました。
 浦島太郎は、毎日つりざおをかついでは海へ出かけて、たいや、かつおなどのおさかなをつって、
おとうさんおかあさんをやしなっていました。
 ある日、浦島はいつものとおり海へ出て、一日おさかなをつって、帰ってきました。
途中、子どもが五、六人往来にあつまって、がやがやいっていました。
何かとおもって浦島がのぞいてみると、
省20
24: 忍法帖【Lv=1,ポイズントード,FrE】 2016/09/02(金)00:21 ID:qrs(2/6) AAS
 それから二、三日たって、浦島はまた舟にのって海へつりに出かけました。
遠い沖のほうまでもこぎ出して、一生けんめいおさかなをつっていますと、ふとうしろのほうで
「浦島さん、浦島さん」
とよぶ声がしました。
おやとおもってふりかえってみますと、だれも人のかげは見えません。
その代り、いつのまにか、一ぴきのかめが、舟のそばにきていました。
 浦島がふしぎそうな顔をしていると、
「わたくしは、先日助けていただいたかめでございます。
 きょうはちょっとそのお礼にまいりました」
 かめがこういったので、浦島はびっくりしました。
省22
25: 忍法帖【Lv=1,ポイズントード,FrE】 2016/09/02(金)00:33 ID:qrs(3/6) AAS
 二

 まもなく、かめはまた出てきて、
「さあ、こちらへ」
と、浦島を御殿のなかへ案内しました。
たいや、ひらめやかれいや、いろいろのおさかなが、ものめずらしそうな目で見ているなかをとおって、
はいって行きますと、
乙姫さまがおおぜいの腰元をつれて、お迎えに出てきました。
やがて乙姫さまについて、浦島はずんずん奥へとおって行きました。めのうの天井にさんごの柱、廊下にはるりがしきつめてありました。こわごわその上をあるいて行きますと、どこからともなくいいにおいがして、たのしい楽の音がきこえてきました。
 やがて、水晶の壁に、いろいろの宝石をちりばめた大広間にとおりますと、
「浦島さん、ようこそおいでくださいました。
省35
26: 忍法帖【Lv=1,ポイズントード,FrE】 2016/09/02(金)00:40 ID:qrs(4/6) AAS

 毎日おもしろい、めずらしいことが、それからそれとつづいて、あまりりゅう宮がたのしいので、なんということもおもわずに、うかうかあそんでくらすうち、三年の月日がたちました。
 三年めの春になったとき、浦島はときどき、ひさしくわすれていたふるさとの夢を見るようになりました。
春の日のぽかぽかあたっている水の江の浜べで、りょうしたちがげんきよく舟うたをうたいながら、網をひいたり舟をこいだりしているところを、まざまざと夢に見るようになりました。
浦島はいまさらのように、
「おとうさんや、おかあさんは、いまごろどうしておいでになるだろう」
と、こうおもい出すと、もう、いても立ってもいられなくなるような気がしました。
なんでも早くうちへ帰りたいとばかりおもうようになりました。
ですから、もうこのごろでは、歌をきいても、踊りを見ても、おもしろくない顔をして、ふさぎこんでばかりいました。
 その様子を見ると、乙姫さまは心配して、
省27
27: 忍法帖【Lv=1,ポイズントード,FrE】 2016/09/02(金)00:48 ID:qrs(5/6) AAS
    四
 浦島は海ばたに立ったまま、しばらくそこらを見まわしました。春の日がぽかぽかあたって、いちめんにかすんだ海の上に、どこからともなく、にぎやかな舟うたがきこえました。それは夢のなかで見たふるさとの浜べの景色とちっともちがったところはありませんでした。
けれどよく見ると、そこらの様子がなんとなくかわっていて、あう人もあう人も、いっこうに見知らない顔ばかりで、むこうでもみょうな顔をして、じろじろ見ながら、ことばもかけずにすまして行ってしまいます。
「おかしなこともあるものだ。
 たった三年のあいだに、みんなどこかへ行ってしまうはずはない。
 まあ、なんでも早くうちへ行ってみよう」
 こうひとりごとをいいながら、浦島はじぶんの家の方角へあるき出しました。
ところが、そことおもうあたりには草やあしがぼうぼうとしげって、家なぞはかげもかたちもありません。
むかし家の立っていたらしいあとさえものこってはいませんでした。
いったい、おとうさんやおかあさんはどうなったのでしょうか。
省22
28: 忍法帖【Lv=1,ポイズントード,FrE】 2016/09/02(金)00:51 ID:qrs(6/6) AAS
「はて、三百年、おかしなこともあるものだ。
 たった三年りゅう宮にいたつもりなのに、それが三百年とは。
 するとりゅう宮の三年は、人間の三百年にあたるのかしらん。
 それでは家もなくなるはずだし、おとうさんやおかあさんがいらっしゃらないのもふしぎはない」
 こうおもうと、浦島はきゅうにかなしくなって、さびしくなって、目の前がくらくなりました。
いまさらりゅう宮がこいしくてたまらなくなりました。
 しおしおとまた浜べへ出てみましたが、海の水はまんまんとたたえていて、どこがはてともしれません。
もうかめも出てきませんから、どうしてりゅう宮へわたろう手だてもありませんでした。
 そのとき、浦島はふと、かかえていた玉手箱に気がつきました。
「そうだ。この箱をあけてみたらば、わかるかもしれない」
省13
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