ガロア第一論文と乗数イデアル他関連資料スレ18 (468レス)
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(2): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)12:37 ID:GXFm2WhE(2/7) AAS
>>63 補足

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岩波 定本 解析概論 高木貞治 著 2010/09/15
詳しい目次
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第一版緒言
予修書としての解析概論は繁冗を厭うて簡明を尊ぶことはもちろんであるが,本書が著者の
予想を裏切って意外に部厚になった一つの原因は講義式の叙述にある.数学の解説法において,
著しく対踊的な二つの様式力認められる.その一つをかりに教本式というならば, Euchdの幾
何学原本がその典型とされていたものである.それは既成の理論を整理して,それを論理的の
系統に従って展開する方法で,その特色は正確と簡潔と,そうして難読とにある.教本式に整
理された理論は精巧なる作為物であっても,それが内蔵する複雑な機構の秘密を看破するため
には,いわゆる行と行との中間の空白を読むことを要するであろう.難読なる所以がそこにあ
る.いわゆる講義式は反対で,数学上の概念発生の源をたずね,理論進展の跡を追う方法であ
るが,その短所は冗長,一般に粗雑,細目においてはほとんど常に未完成なところにある.理
論の根幹を掴むことを主眼として,それを枝葉にまで敷術するにいとまなく,洗練を読者に一
任することが止むを得ないからである.教本式の長所と講義式の短所とはかくの如くであるが,
試みにその裏を言うてみるならば,教本式は既成数学を型に入れて,それを一つの現存物とし
て,言わば一つの閉集合として取扱う嫌があるが,講義式では境界は開放的で,数学を活き物
として,その生長の一つのフエイズを捕えようとするところに若干の新鮮味があり得るであろ
う.このほか,全書式ともいうべきものは,約言すれば数学現状の展覧会で,精粗錯雑,玉石
同架である.それは玄人向きで,解析概論においてはまずは問題外であろう.解析概論におい
て,最も理想的な方法は,理論の大局においては講義式,細節においては教本式にのっとって,
なおその上に慾を言えば,全書式の各部門からなるべく多くのサンプルを取入れて,全体を具
合よく調合するのであろうが,具合よくというところに無限の要求がある.このような理想を
念頭に置きつつ,本書を書きは書いたが,もとより具合よくはいかないで校了の後・・・略す
(引用終り)

ここ、小平邦彦著「怠け数学者の記」における
ご自身の数学学習と数学教授法および教育法に、一脈通じる

ブルバキ 原論は、数学の教本式として立派なのだろうが
”難読”ではある (その分野に精通するなり、数学レベルの高い数学者には別として)
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(1): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)12:59 ID:GXFm2WhE(3/7) AAS
>>84
>ブルバキ 原論は、数学の教本式として立派なのだろうが
>”難読”ではある (その分野に精通するなり、数学レベルの高い数学者には別として)

ここ、下記 斎藤 毅 ブルバキと「数学原論」 pdf (数学セミナー2002年4月号)をば

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斎藤 毅
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和文出版リスト
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ブルバキと「数学原論」 pdf (数学セミナー2002年4月号)

2. ブルバキの誕生.
ブルバキ誕生のいきさつは「A.ヴェイユ自伝」(稲葉延子訳,シュプリンガー・フェアラーク東京)などによると,次のようです. 1930年代, ストラスブール大で微積分を教えていたヴェイユとカルタンは,その教え方について議論を重ねていました. 何度となく繰り返される議論にケリをつけるため,彼らは,微積分をきちんと基礎付けた教科書を, 仲間を集めて書くことにしました. そのころの数学書には,厳密さがそれ以前よりずっときびしく求められるようになってきていたのですが,当時のフランスの微積分の教科書には,この要請をみたしているものがなかったのです.彼らの計画は, 微積分の基礎付けという最初の目的から, 数学全体の基礎付けへとすぐに大きくふくらんでいきました. 彼らの本の題は,ユークリッドの「原論」にちなんで,「数学原論」に決まりました. ユークリッドの「原論」は,内容はギリシャ数学全般にわたり, 記述は正確で厳密なことで知られます. 彼らは,現代の数学の「原論」を書くことにしたのです. ユークリッドの「原論」のように長く読みつがれる本を書くぞ, という意気込みもあったことでしょう.

3. 「数学原論」.
では「数学原論」のページを開いてみることにしましょう. まず本文をみてみると,そこにあるのは,定義, 定理, 命題とその証明の羅列です. いくらページをめくっても,それが延々と続き,目を休ませてくれるような図や表といったものもほとんどありません. 何故そういう定義をおくのかとか,どうしてこの定理は大事なのかとか,この命題はどんな使い道があるのかといった説明もありません. 数学の厳密で正確な記述だけが, 淡々と続きます.

つづき
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(2): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)19:44 ID:GXFm2WhE(7/7) AAS
>>90
>ハゲネズミ わざわざ高木貞治の解析概論まで確認するとはご苦労じゃった

うむ
徹底した事実確認が、工学の要諦であり
多分、人生の要諦でもある

>ところで、答はコピペせんでよいのか? 答が大事じゃろう

1)答えは、前スレでおわっているのだが
2)>>83 問(6)においては、[解]をコピーしているよ
 これは、おそらく元々 高木先生の”講義式の叙述”>>84 の一部だったろう
 しかし、問(5)については、そもそも[解]が記されていない
3)思うに、問(5)の[解]は、問(6)の[解]のダウングレード版にすぎないということだろう
 前スレでもあったが
 問(5)において、f(x)’=f(x)-g(x) とおくと
 f(x)’が、稠密点x'で f(x')’のとき
  ↓
 f(x)’が、恒等的に0 即ち f(x)’=0 at ∀x∈[a,b]
 を証明すれば良いだけであって
 それは 問(6)で 一様性を要求しない場合を考えれば良いだけのことだろう

 なお、”Cauchyの判定法”は、
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 の通りで
 ”6.収束の条件 Cauchyの判定法······· 12”にある
 いまでいう Cauchy列の収束条件で ε-N法の記載があって
 ”p>n0,q>n0 なるとき|ap-aq|<ε”を説くものです (^^
 (なお、連続変数の場合が p23、一様連続がp29に記されている)
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