ガロア第一論文と乗数イデアル他関連資料スレ18 (442レス)
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83(8): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)11:50 ID:GXFm2WhE(1/7) AAS
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前スレ463より
2chスレ:math
帰りの 駅の 書店で 杉浦 解析入門I を見てきたが
”「実数から実数への連続関数は
すべての有理数の点の上での値だけで特定できる」”
は無かった
”トマエ関数、有理点で1/q (at p/q(既約分数))、無理数点で0を取る関数”は 載っていた
(トマエ関数の名前無しで、ただ関数の定義だけが)
杉浦 解析入門I には 載ってないってことは、他の本にもなさそうかな
あとは、高木本だが いま 高木本は 書店の店頭には 並んでいないのです
休みに図書館で取り寄せて貰おうかな ;p)
(引用終り)
なお、前スレ399
"では、わかってるかどうか質問
「実数から実数への連続関数は
すべての有理数の点の上での値だけで特定できる」
これ本当? 本当としてその証明示せる?" が、最初だった
これ 本が来ました
外部リンク[html]:www.iwanami.co.jp
岩波 定本 解析概論 高木貞治 著 2010/09/15
詳しい目次
外部リンク[pdf]:www.iwanami.co.jp
第1章 基本的な概念
練習問題(1)
ここにある下記の問題だね
問(5)f(x),g(x)は[a,b]において連続とする.もし[a,b]内に稠密に分布されている点zにおいて(例
えばxが有理数なるとき)f(x)とg(x)とが相等しい値を取るならば,[a,b]のすべての点xにおいて
f(x)=g(x).
二次元以上でも同様である.
問(6)f(x)は或る区間[a,b]の有理数xに関してのみ定義されていて,かつ連続の条件を満足するとす
る.すなわちε-δ式でいえばlx−x'|<δなるとき, |f(x)-f(x')| < ε.そのとき,f(x)の定義を拡張し
て区間[a,b]において連続なる函数が得られるであろうか?(例:26頁に述べたα^xの拡張.)
[解]必要かつ十分なる条件は,上記の連続条件が一様性を有すること(εのみに関係してx,x',に関係
しないδが存在すること)である.26頁で,α^xに関しては単調性を用いたが,今度はCauchyの判定法
を用いる.
有理数というのは一例で,区間内において稠密なる点集合でもよい.また二次元以上でも同様である.
(引用終り)
細かい議論は、前スレの399から 463まで ご参照
さすが、高木貞治 解析概論 だね。ちゃんとあるね(いまどきの本では、なかなか載ってなかった)
なお、上記の通り 問(5)と 問(6)とを、ペアで学習し 覚えておくことだね
(つーか、問(5)は 問(6)の前座だな ;p)
84(2): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)12:37 ID:GXFm2WhE(2/7) AAS
>>63 補足
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岩波 定本 解析概論 高木貞治 著 2010/09/15
詳しい目次
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第一版緒言
予修書としての解析概論は繁冗を厭うて簡明を尊ぶことはもちろんであるが,本書が著者の
予想を裏切って意外に部厚になった一つの原因は講義式の叙述にある.数学の解説法において,
著しく対踊的な二つの様式力認められる.その一つをかりに教本式というならば, Euchdの幾
何学原本がその典型とされていたものである.それは既成の理論を整理して,それを論理的の
系統に従って展開する方法で,その特色は正確と簡潔と,そうして難読とにある.教本式に整
理された理論は精巧なる作為物であっても,それが内蔵する複雑な機構の秘密を看破するため
には,いわゆる行と行との中間の空白を読むことを要するであろう.難読なる所以がそこにあ
る.いわゆる講義式は反対で,数学上の概念発生の源をたずね,理論進展の跡を追う方法であ
るが,その短所は冗長,一般に粗雑,細目においてはほとんど常に未完成なところにある.理
論の根幹を掴むことを主眼として,それを枝葉にまで敷術するにいとまなく,洗練を読者に一
任することが止むを得ないからである.教本式の長所と講義式の短所とはかくの如くであるが,
試みにその裏を言うてみるならば,教本式は既成数学を型に入れて,それを一つの現存物とし
て,言わば一つの閉集合として取扱う嫌があるが,講義式では境界は開放的で,数学を活き物
として,その生長の一つのフエイズを捕えようとするところに若干の新鮮味があり得るであろ
う.このほか,全書式ともいうべきものは,約言すれば数学現状の展覧会で,精粗錯雑,玉石
同架である.それは玄人向きで,解析概論においてはまずは問題外であろう.解析概論におい
て,最も理想的な方法は,理論の大局においては講義式,細節においては教本式にのっとって,
なおその上に慾を言えば,全書式の各部門からなるべく多くのサンプルを取入れて,全体を具
合よく調合するのであろうが,具合よくというところに無限の要求がある.このような理想を
念頭に置きつつ,本書を書きは書いたが,もとより具合よくはいかないで校了の後・・・略す
(引用終り)
ここ、小平邦彦著「怠け数学者の記」における
ご自身の数学学習と数学教授法および教育法に、一脈通じる
ブルバキ 原論は、数学の教本式として立派なのだろうが
”難読”ではある (その分野に精通するなり、数学レベルの高い数学者には別として)
85(1): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)12:59 ID:GXFm2WhE(3/7) AAS
>>84
>ブルバキ 原論は、数学の教本式として立派なのだろうが
>”難読”ではある (その分野に精通するなり、数学レベルの高い数学者には別として)
ここ、下記 斎藤 毅 ブルバキと「数学原論」 pdf (数学セミナー2002年4月号)をば
外部リンク[html]:www.ms.u-tokyo.ac.jp
斎藤 毅
外部リンク[html]:www.ms.u-tokyo.ac.jp
和文出版リスト
外部リンク[pdf]:www.ms.u-tokyo.ac.jp
ブルバキと「数学原論」 pdf (数学セミナー2002年4月号)
2. ブルバキの誕生.
ブルバキ誕生のいきさつは「A.ヴェイユ自伝」(稲葉延子訳,シュプリンガー・フェアラーク東京)などによると,次のようです. 1930年代, ストラスブール大で微積分を教えていたヴェイユとカルタンは,その教え方について議論を重ねていました. 何度となく繰り返される議論にケリをつけるため,彼らは,微積分をきちんと基礎付けた教科書を, 仲間を集めて書くことにしました. そのころの数学書には,厳密さがそれ以前よりずっときびしく求められるようになってきていたのですが,当時のフランスの微積分の教科書には,この要請をみたしているものがなかったのです.彼らの計画は, 微積分の基礎付けという最初の目的から, 数学全体の基礎付けへとすぐに大きくふくらんでいきました. 彼らの本の題は,ユークリッドの「原論」にちなんで,「数学原論」に決まりました. ユークリッドの「原論」は,内容はギリシャ数学全般にわたり, 記述は正確で厳密なことで知られます. 彼らは,現代の数学の「原論」を書くことにしたのです. ユークリッドの「原論」のように長く読みつがれる本を書くぞ, という意気込みもあったことでしょう.
3. 「数学原論」.
では「数学原論」のページを開いてみることにしましょう. まず本文をみてみると,そこにあるのは,定義, 定理, 命題とその証明の羅列です. いくらページをめくっても,それが延々と続き,目を休ませてくれるような図や表といったものもほとんどありません. 何故そういう定義をおくのかとか,どうしてこの定理は大事なのかとか,この命題はどんな使い道があるのかといった説明もありません. 数学の厳密で正確な記述だけが, 淡々と続きます.
つづき
86: 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)13:00 ID:GXFm2WhE(4/7) AAS
つづく
ではなぜ彼らはこういう文体,構成をとったのでしょうか.
それは,彼らが目標とした, 正確さ, 厳密さを確保するための方法によるものなのです.
それがどういうものであるかは, 各分冊の最初のページにある,「この本の使い方」に書かれています.
いくつか抜粋します.「この原論は数学をその第一歩から取扱い,完全な証明をつける」「叙述の仕方は公理的,抽象的であり,原則として,一般から特殊へと進む」「内容は原則として厳密に定められた論理的順序に従って配列される」
「すでに広い知識を持合わせている読者にしかその効用がわからないような事柄も含まれている」
完全な証明をつけるのですから,図などを使って読者の直観に訴えるのは反則なのです.
定義の動機づけや,定理や命題のもつ意味の説明がないのも,それを厳密に述べようとすれば, 結局は理論を展開するほかないからでしょうか.
とはいっても,こんなふうに突き放されてしまうと,初心者にはつらいものがありますね.
彼らが「数学原論」の記述に採用したのは,公理的方法とよばれるものです. 例えば, 数直線,リー群,代数多様体,関数空間,p進体など,さまざまな数学的対象がある共通の位相的性質をもつことを証明したいとしましょう.
そのときこの方法では,1つ1つの対象に対して同じような証明をくりかえすなどということはしません.
そうではなく, まずこれらの対象が共通にもつ性質を抽出し,それを少数の命題からなる位相空間の公理としてまとめます.
そして,この公理から問題となっている性質を導きだすことによって,いっぺんに証明をすましてしまうのです.
公理的方法は抽象的なものですが, 数学のさまざまな分野を結びつける力をもった強力なものです.
「数学原論」では,この方法が極端なまでに組織的に, そして厳格に貫かれています.
1つ1つの定義,命題が徹底的な検討を経て定式化され,そしてそれらが,論理的順序に従い,整然と秩序だって並べられています.
「集合論」,「代数」,「位相」,... という構成も, そうして定まったものなのです.
彼らは自分たちの原則に忠実にしたがい,考え抜かれた緻密な構成と, 明晰で厳密な論証をもつ数学書を,次々と作り出していったのです.
(引用終り)
以上
87: 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)13:15 ID:GXFm2WhE(5/7) AAS
>>85
(引用開始)
>ブルバキ 原論は、数学の教本式として立派なのだろうが
>”難読”ではある (その分野に精通するなり、数学レベルの高い数学者には別として)
ここ、下記 斎藤 毅 ブルバキと「数学原論」 pdf (数学セミナー2002年4月号)をば
(引用終り)
思うに
日本でも、ブルバキ流が一世風靡した時代があったらしい
そのころは、数学科生 学部1年目の1日目から
「おらおらおら、定義・定理・証明、定義・定理・証明・・・」
”図や表といったものもほとんどありません. 何故そういう定義をおくのかとか,どうしてこの定理は大事なのかとか,この命題はどんな使い道があるのかといった説明もありません. 数学の厳密で正確な記述だけが, 淡々と続きます”>>85
”これぞ、日本の数学科なのだぁ〜!”
と言ったかどうかは知らず ;p)
そういう時代があったと聞いています
まあ、下記の謎の数学者氏などをごらんあれ
(参考)
動画リンク[YouTube]
大学に入ったら数学が突然難しくなる理由。日本の数学科の問題点。
謎の数学者
2021/04/06
@くるみ-g1c
3 年前
ロンダルキアへの洞窟は共感しかない
104(1): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)18:10 ID:GXFm2WhE(6/7) AAS
はー
外部リンク:bunshun.jp
文春読書オンライン
インタビュー/対談
ライフ
「数学って実は汚かったんだ」AIの登場で2500年続いた数学の見方が変わる理由とは?《ブンゲン先生が解説》
『数の進化論』より #3
加藤 文元 2025/04/18
「なんで数学をしなきゃいけないんだろう」「数学をやってなんのためになるんだろう」と怒りにも似た問いをかけるド文系編集者に、数学者はどう答えるのでしょうか。
ここでは、『数の進化論』(文春新書)から一部を抜粋。「チャート式」の監修や『数学の世界史』など多数の著書で数学の魅力を広め続ける“ブンゲン先生”こと加藤文元氏(ZEN大学教授、東京工業大学(現・東京科学大学)名誉教授)が解説します。(全3回の3回目/もっと読む)
数学も「シュレーディンガーの猫」に?
数学にはかなりのパラダイム変換が起こる
機械学習による“ブラックボックス”化
モラルハザードはすでに始まっている
編 話を聞いていると、今までの価値観が崩壊しそうです。
文 “モラルハザード”はすでに始まっていますよ。まあ、そもそも論証的な数学なんて、2500年くらいの歴史しかもっていませんから。トロイア戦争よりも後と考えると、わりと新しく感じますよね。古代ギリシャ人たちが証明による論証数学をローカルに始めたのが、「意外といいじゃん!」みたいな形でウケてしまって全世界に広がり、様々な紆余曲折はあったけれども2500年間も栄えた。
その数学が現在、転換点に立っているというだけの話です。3000年後の人間が振り返ると、「今の数学って、第二次世界大戦とか、あの頃にできたらしいよ」「えっ、そんな新しいものだったの?」みたいな話をするかもしれません。
来るべき数学の汚さの時代に向けて
編 がーん! ここまで数学の神秘性や美しさについてさんざん話をしてきたのに、最後にこの仕打ちですか。
文 甘いですね……世の中っていうのはもっと汚いものなんだよ……。まあ、だからといって、「一意的な答えが出る」という意味での数学が損なわれるわけではありません。たまたまであったとしても、正しさというものの崇高さは崩れない。そうした価値の、数学全体のなかでの位置づけが変わるだけです。
我々は来たるべき数学の汚さの時代に向けて、気持ちを準備しておくべきです。「数学って実は汚かったんだ。でもそのなかには、美しいものもあるんだ」くらいに思っておくのがいいかもしれません。
106(2): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/31(土)19:44 ID:GXFm2WhE(7/7) AAS
>>90
>ハゲネズミ わざわざ高木貞治の解析概論まで確認するとはご苦労じゃった
うむ
徹底した事実確認が、工学の要諦であり
多分、人生の要諦でもある
>ところで、答はコピペせんでよいのか? 答が大事じゃろう
1)答えは、前スレでおわっているのだが
2)>>83 問(6)においては、[解]をコピーしているよ
これは、おそらく元々 高木先生の”講義式の叙述”>>84 の一部だったろう
しかし、問(5)については、そもそも[解]が記されていない
3)思うに、問(5)の[解]は、問(6)の[解]のダウングレード版にすぎないということだろう
前スレでもあったが
問(5)において、f(x)’=f(x)-g(x) とおくと
f(x)’が、稠密点x'で f(x')’のとき
↓
f(x)’が、恒等的に0 即ち f(x)’=0 at ∀x∈[a,b]
を証明すれば良いだけであって
それは 問(6)で 一様性を要求しない場合を考えれば良いだけのことだろう
なお、”Cauchyの判定法”は、
詳しい目次 外部リンク[pdf]:www.iwanami.co.jp
の通りで
”6.収束の条件 Cauchyの判定法······· 12”にある
いまでいう Cauchy列の収束条件で ε-N法の記載があって
”p>n0,q>n0 なるとき|ap-aq|<ε”を説くものです (^^
(なお、連続変数の場合が p23、一様連続がp29に記されている)
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