[過去ログ] 【剣も魔法も】ヘヴィファンタジーTRPGスレ【重厚】 [転載禁止]©2ch.net (273レス)
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217: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/01/21(木)05:06 0 AAS
リタリンが召喚可能な使い魔の中で指折りの戦闘能力を持つ異貌の怪人『バントライン』。
戦斧よる白兵戦で黒狼を上回るほか、頭部の散弾砲による至近砲撃は対人戦闘で無類の凶悪さを発揮する。
そして何より特筆すべきは、この使い魔は5体で一個分隊を組んでの運用が可能という点だ。
その分消費魔力も従軍魔導師が小隊規模で必要になるレベルだが、今回に限っては使い捨ての『予備』がある。
魔力を無理やり吸い取られた華翼と氷城は汗だくになりながら肩で息をしている。気絶しないだけ大したものだ。

「さあ、行きましょうか」

計5体のバントラインを従えて――と言っても最後尾だが――リタリンは進軍を始めた。
省31
218: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/01/21(木)05:07 0 AAS
屋敷は混乱の渦中にあった。昨日からちょっかいかけてきている魔女狩りがついに屋敷に火を放った。
そこまでは想定内であり、鎮火もスムーズに行ったのだが……のっぴきならない事態が起きた。
突如屋敷の中央に出現した化物が、周囲を破壊し冒険者達を捕食し始めたのだ。
どれだけ攻撃を加えても即時に再生し、反撃は瞬く間に敵対者の命を奪った。

「報告!例の化物は止まらず、屋敷を南方向に食い荒らしながら移動しています!!」

オメルタ子飼いの乙種冒険者・鋭鋒は詰め所に飛び込んできた丙種の報告を脂汗混じりに聞いた。
彼はオメルタより冒険者達の実質的な指揮官を任じられており、指示の必要があった。
省32
219
(1): ◆xAR6oa9/33KJ 2016/01/24(日)01:03 0 AAS
連絡が遅れてしまってすまない
実は先日からインフルエンザで寝込んでいた為、レスを殆ど書けていない
順番は従来通りで構わないんだが、少しばかり……具体的にどれほどという指定はないんだが、時間をもらいたい
220: ◆uUre4dQFyk 2016/01/24(日)01:10 0 AAS
>>219
承知しました、お大事になさってください。
目安として一週間程度、停滞させましょう。
221: リタリン 2016/01/24(日)01:40 0 AAS
異論なしです
222: 2016/01/24(日)01:50 0 AAS
一週間はいらないだろ
熱が下がれば待機期間、逆にレスを書く絶好の機会が訪れる
普通に仕事してる人間なら、だが
223: 2016/01/24(日)10:52 0 AAS
参加者でもない奴が口出すなカス
224: 2016/01/24(日)13:35 0 AAS
インフルの経験ある奴は分かるだろ
体調良いのに外に出られないし仕事にも行けない期間があるんだよ
読書とかネトゲ、物書きに最適だろ
225: 2016/01/27(水)19:36 0 AAS
知るか関係ねーわヴォケ!
インフルなんて予防接種できちんと対策出来たはずだろーが!
俺なんて毎年打ってるから一度もなったことないわ!
体調管理出来ない甘えタレはさっさと弾いて続きせんかいな!
226: 2016/01/27(水)20:13 0 AAS
参加者でもない奴が口出すなカス
227: 2016/01/29(金)18:00 0 AAS
いつまで待たせんだよ糞雑魚
228: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/01/29(金)21:45 0 AAS
>『"魔女"から"魔女狩り"へ。屋敷正面に使い魔5体を送るわ、自律駆動だから誤射に気をつけて』

「……おっと、考えたな。そう言っておけば一発くらいなら俺に撃ち込んでも言い訳が利く」

ヴィクトルは皮肉を返しつつ、地上げ屋の屋敷を見下ろす。
敵の兵隊はまだヴィクトルを見つけ出す事すら出来ていなかった。
魔女の召喚した使い魔や、少女の召喚した「何か」、また火災への対応が重なっている為だ。

「さて、こちらは……引き続き嫌がらせをしてやるか」

ヴィクトルは火矢を再び弓に番え、今度は三階に集中して射掛けていく。
省34
229: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/01/29(金)21:46 0 AAS
「……見くびられるのは、それ相応の理由があるからだぜ」

「そうかい。だが奇遇だな。
 オメルタファミリーがこの街で君臨し、恐れられているのも――」

言葉を紡ぎ終えるよりも速く、男は踏み込みを始めていた。
同時に右腕が鋭くしなる――剣を振るう動作。しかしその右手の中に、刃はない。
ヴィクトルはその光景に一瞬怯み――しかし動揺による動作のミスは起こさない。

風魔法による気流の把握から、斬撃が確かに存在する事は感じ取れていた。
省33
230: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/01/29(金)21:47 0 AAS
「言っとくが、あのケチな召喚獣の援護は期待するなよ。
 喝破のオッサンの怒鳴り声はアイツらの砲撃なんかよりずっと強力だ」

「――そりゃ、厄介だな」

忌々しげにヴィクトルは呟き、そして心中の中で言葉を続ける。
だが予定通りだ、と。

先ほどヴィクトルは三階への直接侵入を試みた。
甲種がいるであろう領域に、あえて侵入する素振りを見せた。
省26
231: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/01/29(金)21:49 0 AAS
(状況は……クソッタレだな。だが……まだ「最悪」じゃない)

ヴィクトルは焔月、喝破の両方に警戒をしつつ、考える。

(だから……俺はもっと、追い詰められる必要がある)

例えば、今この瞬間に地下室への放火が成功したとして。
それで保管されている薬品を全焼させられるだろうか。
答えは、恐らく否――ヴィクトル達の狙いが保管庫だと悟った瞬間、地上げ屋は甲種に全力の消火を指示するだろう。

それでは超人薬の貯蔵分は残ってしまう。
省11
232: ラウテ ◆uUre4dQFyk 2016/02/01(月)23:18 0 AAS
時刻は未だ朝方、オメルタ邸は煙に包まれ混迷している様子が伺えた。
ラウテが召還したショゴスに加え、リタリンが送り込んだバントラインへの対応のため情報が交錯しているのだ。
本来指揮官であるはずの焔月や喝破らの姿が見えないことも、その影響のひとつだろう。
ショゴスは数名の丙種冒険者を捕食する事で、その体積は減るどころか増えてさえいた。

囲んで殴ると言う戦法が通じないと察した冒険者たちは、包囲を広げ安全な距離からの射撃を基本とした戦法へと切り替え始める。
しばらくはその戦法が効果的であると思われていたが、状況は一変する。
十分に距離を空けていたはずの冒険者たちが、攻撃を受け倒れ始めたのだ。
省35
233: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/02/04(木)17:35 0 AAS
屋敷中央二階での化物との戦闘は、既に惨状という形容を違和感なく使える状態となっていた。
捕食された丙種冒険者は10人を超え、生きている者も大半が負傷して撤退を余儀なくされている。
そんな中、指揮官兼筆頭冒険者である鋭鋒はほとんど一人で化物の矢面に立ち進行を食い止めていた。

「負傷者多数!救護を回せ!」「痛え、痛えよ……」
「庭園にて『魔女狩り』と思しき侵入者を捕捉、焔月様と喝破様が交戦を開始しました!」

矢継ぎ早に耳へ入ってくる報告、要請、うめき声を頭の片隅で処理しながら、鋭鋒はひたすらに槍を打ち続ける。
そうする他に化物の触手を防ぐ方法がないからだ。
省30
234: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/02/04(木)17:35 0 AAS
「早く運びだせ!引火するぞ!」

障壁のおかげで動けるようになった屋敷の使用人達が手近な部屋からいくつかの壺を持ちだしてきた。
料理や化粧、薬の調合など生活用途に使われる油壺だ。
屋敷に火を放たれているいま、化物によって壺が破壊されれば延焼を免れない為、今のうちに運び出そうとしているのだ。

「待て、そいつをこっちに寄越せ。お前らはさっさと逃げろ」

丙種達に油壷を持たせ、再び鋭鋒は立ち上がる。槍を携えて化物へと吶喊する。
応じるように、ついに障壁が破られ化物が侵攻を再開する。
省21
235: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/02/04(木)17:37 0 AAS
>「獣使いから魔女へ…そのまま真っ直ぐ…15秒後に二時方向から敵影、隠れて」

『了解。――形容する、"灯火"と』

屋敷一階にてスニーキングしているリタリンは、ラウテからの的確な指示によってかなり奥まで入り込んでいた。
廊下の灯火に形容することでステルスし、歩哨をやり過ごす。
下手に戦闘すれば遠話ですぐに仲間を呼ばれかねないので、交戦はおろか不意打ちを狙えてもスルーが基本だ。

『魔女から獣使いへ、姿が見えないけどどこから遠話してきてるの』

ソナーによる指示が可能ということはそう離れた場所にはいないはずだ。
省35
236: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/02/06(土)07:05 0 AAS
>『鉢合わせになるわ。丙種ぐらいならごまかせても、乙種をやり過ごすのは無理――交戦するしかないわね』

「……何をモタモタしてやがる。マジで俺を死なせるつもりか?」

切迫した報告を寄越す魔女にヴィクトルは悪態を吐き――直後、焔月が動いた。
不可視の得物を携えての踏み込み。
ヴィクトルは目を見開き、腕の振りからその軌跡の予測を試みる。

袈裟懸けの斬撃――だが直刀か曲刀かで斬撃の軌道は大きく変わる。
読み切れない。故に彼は後方に大きく飛び退く。
省34
237: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/02/06(土)07:06 0 AAS
「……命拾いしたな」

「お前がな。俺は喝破のオッサンが援護してくれるって分かってるからな。
 何度だってギャンブルが出来るって訳だ。
 お前さん、なかなか鋭い読みをしているみたいだが――何回、正解を引けるかな?」

焔月が両腕を、演者めいた動作で広げてみせる。
その前腕の半ばから指先にかけてが、不意に消えた。
見えなくなったのだ。不可視の得物と同じように。
省37
238: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/02/06(土)07:07 0 AAS
鏡面越しにヴィクトルが射掛けたものだ。
矢は瑞鉄で出来ていて、すぐに持ち主の手元に戻った。
それに伴って付いてきた二人の血液が、ヴィクトルの手に付着し――彼はそれを無言で舐め取った。

『……魔女狩りから魔女へ。こちらは敵の妨害を受け作戦が滞っている。
 状況を脱し、再度陽動を行え。援護してやる』

無論、この作戦の本命は魔女と少女にこそあり、陽動はヴィクトルの方だ。
彼の言葉の殆どは、単に盗聴の可能性がある遠話で、それを悟られぬ為の偽装。
省26
239: ラウテ ◆uUre4dQFyk 2016/02/10(水)00:41 0 AAS
【遅くなってしまい申し訳ありません。ちょっとした怪我のため遅れております】
【明日、もしくは明後日くらいになりそうな感じです】
240: リタリン 2016/02/10(水)06:37 0 AAS
【了解です、ご自愛ください】
241: ラウテ ◆uUre4dQFyk 2016/02/10(水)22:50 0 AAS
>『魔女から獣使いへ、姿が見えないけどどこから遠話してきてるの』

『魔女へ。大丈夫よ、全部見えてるし。それにここは安全だから』

しばらく屋敷にいる間に、屋敷の壁の特性を生かし反響を効率化させる術も把握した。
屋敷全体……は少々広過ぎるが、概ねの構造と人の有無を把握することは出来る。
ショゴスによる撹乱は十分な功績をあげている。このまま様子を見るだけでも大丈夫だろう。

そう思っていたが、状況は悪いほうに転がるものだ。
ソナーの魔法で大柄な人物の存在を確認すると同時に、リタリンから遠話が飛んでくる。
省17
242: ラウテ ◆uUre4dQFyk 2016/02/10(水)22:51 0 AAS
そしてちょうど一分、ラウテはリタリンに追いつく形で合流した。
そもそも何故ラウテが屋敷に潜入し地下倉庫の破壊に向かわないのか。それはラウテが援護に特化しているが故である。
身を隠し敵を撹乱させ、戦闘は召還獣に任せることで場を支配する。それがラウテの基本スタイルだ。
もちろん直接戦闘も可能ではあるが、それはあくまで撹乱の手段のひとつだったりする訳で。
魔法を放ち、それでも効果がないことに愕然とするリタリンに、後ろからそっと声を掛ける。

「援護は任せて、とにかく最大火力で」

ラウテは小さな音で複雑な旋律を奏で、床の魔法陣と自らの間にパスを繋ぐ。
省20
243: 2016/02/12(金)00:35 0 AAS
雑魚は一掃しないと
キリがなくなるぞ
244: リタリン 2016/02/15(月)20:41 0 AAS
【すみません!一両日中には投下します!】
245: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/02/16(火)21:59 0 AAS
重装の甲冑騎士、礫塵が雷撃の林の中を疾駆する。
その先にいるのは防毒マスク姿の魔女、リタリンだ。
彼女は礫塵の圧倒的な防御力、突破力に小さく悲鳴を漏らしながら、健気にも自身の杖を構えて対峙を選んだ。

「……!」

礫塵は無言、しかし裂帛の気合は呼気というかたちで表に出る。
一瞬肉体が鎧越しにも膨張したかのような錯覚とともに、振りかぶった術式戦槌をまっすぐに打ち下ろした。
彼の得物は魔法による加速を施した華翼と同種の魔導兵装だが、華翼のそれが機動力重視であるのに対し、こちらは威力に全振りだ。
省39
246: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/02/17(水)00:53 0 AAS
「ダメじゃない!」

リタリンはヒステリックに叫んだ。
しかしそれは、彼女がヴィクトルの意図を完璧に理解していたが為の、礫塵に対する精一杯のブラフだった。
本命は矢による刺突ではなく――矢にエンチャントされた水魔法だ。
礫塵によって矢がへし折られた瞬間、仕込まれた魔法が発動、水が濃霧となって礫塵の周囲一体を白く染め上げた。

そして連携できていたのはリタリンだけではない。
ラウテもまた、矢が掴み取られた時点でその手の武器を双剣に持ち替え疾走を開始していた。
省38
247: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/02/21(日)05:54 0 AAS
ヴィクトル・シャルフリヒターは風を読む。
濃霧に満たされた廊下の中で、交錯する疾風と暴風――礫塵と魔笛の少女。
その外側から紡がれる空気の震え――堕廃の魔女の詠唱。

そして――その震動が終わると同時、刹那の内に静止する気流。
濃霧の動きも、暴風の如き気配も、最早感じ取れなかった。

「……使えるな、アイツ」

ヴィクトルは小さく呟き――その手は既に弓に矢を番え、引き絞っていた。
省31
248: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/02/21(日)05:57 0 AAS
『其は天上の神。全の象徴。分け隔てなき施す者』

焔月の表情が、強張った。

『慈悲を示せ。愛を以って与えよ。無慈悲なまでの施しを。
 草木に灯りを。大地に温もりを。闇に黄金の如き輝きを。
 その施しで全てを押し潰せ』

エルフが剣を掲げた。
切っ先の向く先は――屋敷の三階。
省32
249: ◆xAR6oa9/33KJ 2016/02/21(日)05:59 0 AAS
(……どうなってんだ。昨日よりも……更に動きが……感覚も、鋭くなってやがる)

そして地走の変貌に対して思索を始め――答えはすぐに見当が付いた。

(そうか……「過剰摂取」させやがったな。甲種が薬の正体を知っているにせよ、
 いないにせよ、口実は幾らでも用意出来る……!あのキレっぷりも、「悪酔い」混じりって訳だ……!)

「自分が地上げ屋の立場である」と仮定して考えれば、すぐに分かる事だった。

(逃げ切れる……か?)
省24
250: ラウテ ◆uUre4dQFyk 2016/02/24(水)21:27 0 AAS
ヴィクトルら一行が作戦を開始して未だ一刻も経たず……オメルタ邸の周辺は騒ぎに気付き始めていた。
立ち上る煙と戦いの声や音……邸宅の外からでも分かるそれらは、住民らに不安を与えている。
ここは高級邸宅地、それなりに地位のある者ばかりが住んでいるのだから、安全は必須だ。
宅地の広さ故に火事が起きても延焼の危険は少ないが、何らかの形で被害が及ぶ可能性はある。
しかし付近の住民らが下した結論は「関わらないこと」だった。
何せ相手はあのオメルタの屋敷だ。警備も厚く、この街で最も安全な場所のひとつである。
もし何か騒ぎがあったとしても、すぐに鎮圧されるのは目に見えているのだ。
省26
251: ラウテ ◆uUre4dQFyk 2016/02/24(水)21:28 0 AAS
「リタリン、ちょっと離れててね」

叩き付けた短剣を足で押さえ、空いた両手で笛を吹き鳴らす。
先ほども使った、崩壊音波の魔法を短剣に対し使ったのだ。
接触している物体にしか作用させられない上に、楽器を扱うのに両手が塞がってしまうという、使いどころの難しい魔法だ。
それでも簡単に床に穴を開けてしまうほどの音波は、南京錠を破壊するのには十分だった。
南京錠はあっけなく砕け、地下への扉は開放された。後は中を確認して火を放てば良いだけだろう。

「ラウテはここで見張る。その間に中をお願い」
省20
252: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/03/02(水)21:01 0 AAS
「うまくいってるみたいね、陽動」

オメルタ屋敷の瀟洒なインテリアを指でなぞりながら、リタリンは窓の外の喧騒を垣間見た。
彼女達は現在、屋敷一階の厨房を探して歩き回っている最中だ。
はじめに撃破した礫塵を除いて、立哨などは配置されていなかった。
それは一階の警備人員を割かねばならないほどに庭での戦闘が激化しているという証左に他ならない。
最低限の要員として残されていた礫塵さえ突破すれば彼女達が自由に動き回れるだけの空白地帯がそこには生まれていた。
とはいえ、悠長に時間をかけて探していられるわけではない。
省36
253: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/03/02(水)21:01 0 AAS
青い顔で話を打ち切ったリタリンと、その後に続くラウテは、やがて目当ての厨房を探り当てた。
誰もいなかった。当たり前だ、この非常時に火の気のある場所にとどまる者などいるはずもない。
そして、ラウテの探知魔法に導かれるまま床の扉を発見した。
酒瓶などの湿気に強い食材を温度の低い床下に保存する為の収納口、しかし不釣り合いな空洞が探知されている。
不自然なほど厳重に施錠されているのも怪しい。

「少し時間かかるけど、解錠魔法を使うわ」

リタリンが魔導書のページを手繰るのを、ラウテの小さな手が制した。
省33
254: リタリン ◆77DMiRtfME 2016/03/02(水)21:02 0 AAS
上位魔法は現象そのものがひとつの生き物のように振る舞うほどの存在密度を獲得する。
出来損ないの魔女であるリタリンには到底使いこなせるはずもない高等呪文が、ラウテの力を借りた今なら可能なのだ。
緋色の竜は己の為すべきことが初めからわかっているかのように、片っ端から棚を食い荒らして灰燼へと変えていく。
リタリンは間違って自分も燃やされないように急いで地下室の階段を上がった。

「安置でじっくり詠唱できて外部魔力ありならこんなところね。もう私にも制御は無理、全部燃やし尽くすまで止まらないわ」

行きましょう、リタリンは先を促した。
先と言うのは無論、戦闘中のヴィクトルの離脱支援だ。
省39
255: 2016/03/04(金)01:51 0 AAS
少しずつ世界観崩壊してるな
256: 2016/03/06(日)18:41 0 AAS
◆◇◆ 重 要 告 知 ◆◇◆

なりきりネタ板TOPの板ルールに

2ch板:charaneta2
>この板はキャラクターになりきり、レスのやり取りを行うための掲示板です。
>なりきり形式ではない創作の投稿は創作発表板でどうぞ。

創作の投稿は創作発表板向けとルールが明記されました。
なりきり行為より創作の意味合いが強いTRPGはこの板ではなく創作発表板向けのスレということになります。
省3
257: 2016/03/06(日)19:14 0 AAS
AA省
258: 2016/03/06(日)19:15 0 AAS
AA省
259: 2016/03/06(日)19:15 0 AAS
AA省
260: 2016/03/06(日)19:16 0 AAS
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261: 2016/03/06(日)19:16 0 AAS
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272: 2016/03/06(日)19:22 0 AAS
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