[過去ログ] アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ8 (503レス)
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6: 2007/11/09(金)01:09 ID:cOBqeweg(5/9) AAS
AA省
7: 2007/11/09(金)01:11 ID:cOBqeweg(6/9) AAS
【読み手の心得】
・好きなキャラがピンチになっても騒がない、愚痴らない。
・好きなキャラが死んでも泣かない、絡まない。
・荒らしは透明あぼーん推奨。
・批判意見に対する過度な擁護は、事態を泥沼化させる元です。
同じ意見に基づいた擁護レスを見つけたら、書き込むのを止めましょう。
・擁護レスに対する噛み付きは、事態を泥沼化させる元です。
省29
8: 2007/11/09(金)01:14 ID:cOBqeweg(7/9) AAS
【NGについて】
・修正(NG)要望は、名前欄か一行目にはっきりとその旨を記述してください。
・NG協議・議論は全てしたらばで行う。2chスレでは基本的に議論行わないでください。
・協議となった場面は協議が終わるまで凍結とする。凍結中はその場面を進行させることはできない。
・どんなに長引いても48時間以内に結論を出す。
『投稿した話を取り消す場合は、派生する話が発生する前に』
NG協議の対象となる基準
省24
9: 2007/11/09(金)01:15 ID:cOBqeweg(8/9) AAS
AA省
10(1): 2007/11/09(金)01:38 ID:cOBqeweg(9/9) AAS
>>2はミスです。ごめん。
11: 2007/11/09(金)01:41 ID:pbqnXkPF(1) AAS
>>5は忘れてください。
12: 黒の騎士団 1 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:49 ID:182ASbsJ(1/9) AAS
その提案を最初にしたのは、この男だった。
「着替えたとは言え、私とカレンさんは体が冷え切っています。このままでは風邪を引いてしまうかもしれません。
ところで、地図を見れば、この直ぐ近くに温泉があるようです。
折角です。そこの様子を見て行きましょう。なんなら、そこで少し休憩でも……」
「……そんなところで油を売っている暇が有るのですか? 今も、どこかで殺し合いが続いているかも知れないというのに」
「だからこそ、そんな危ないところからは少しでも離れ……ゲフンゲフン、失礼。
今、カレンさんの体調を損ねてしまうのは、我々にとって大幅な戦力ダウンです。
省42
13: 黒の騎士団 2 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:50 ID:182ASbsJ(2/9) AAS
「さ、さあ、そうと決まれば善は急げです。先ずは、温泉施設へと向かいましょう!」
「はい!」
逃げ出す様に民家を出るゼロと、犬の様にそれに付き従うカレン。
その後に、機械猫と俺が、渋々と追従する。
現在、この集団の意思決定権を握っているのは、間違いなくこの偽ゼロだ。
だが、その判断力は高くない。寧ろ、劣っていると言っていいレベルだ。そう断言できる。
自らが持つ発言権を有効に使えず、只々無駄に時間を浪費するだけのこの男。見ているだけでも苛々する。
省29
14: 黒の騎士団 3 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:51 ID:182ASbsJ(3/9) AAS
「あら、お客さんみたいやね」
「よく来たな。まあゆっくりしていけ」
「な、何か聞き覚えのある声が……」
「てゆーか、クレアさんは早く服を着てください!」
「お、お前はトンネルに居た奴じゃないか。また会ったな」
「やや、やっぱりいいいい!!」
「む、お主は……無事だったか」
省35
15: 2007/11/09(金)01:52 ID:3bM5VCtM(1/3) AAS
16: 2007/11/09(金)01:52 ID:8ybdYQVW(1/3) AAS
17: 黒の騎士団 4 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:52 ID:182ASbsJ(4/9) AAS
「……もういい……」
ならば、どうする?
この堕落しきった群集を、どう裁く?
決まったことだ。
舞台の外で、他人事を気取るような観客は。
この舞台へと引きずりあげてやれば良い。
省24
18: 2007/11/09(金)01:53 ID:ZthEOkjM(1) AAS
19: 2007/11/09(金)01:53 ID:8ybdYQVW(2/3) AAS
20: 2007/11/09(金)01:53 ID:3bM5VCtM(2/3) AAS
21: 黒の騎士団 5 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:53 ID:182ASbsJ(5/9) AAS
そうして、自論の一部を、一方的にぶちまける。
説得や理解など、臨むべくも無い。
だが、今はこれで良い。情報さえ与えておけば、それで良い。
“後は勝手に理解してくれる”
更に言えば、この情報も、大切な部分が大幅に、そして意図的に削除されている。
この自論の、最も大切な趣旨が抜けているのだ。
その趣旨こそが――このルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが、最も確実に生存し、元の世界へ帰還すること――である。
省34
22: 黒の騎士団 6 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:55 ID:182ASbsJ(6/9) AAS
「わかった、わかった。でも、これだけは聞いてくれ」
言ってやる。
「確かに皆の言うことも最もだ。でも、これは皆が生きて帰る為の、最善の手段だと思う」
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの名に於いて!
「やって欲しいことはこれだけだ。
『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』
それだけだ。頼む。協力してくれ」
省19
23: 黒の騎士団 7 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:56 ID:182ASbsJ(7/9) AAS
「ではゼロ、我々は別の行動を始めましょう。先ずは外敵に対応する為の準備を――」
――ドクン――
「ぐ……ッ!?」
その時。
――ドクン――
「な、何……!?」
それまでに感じていたような、生ぬるい、精神性の物とは違う、
省31
24: 2007/11/09(金)01:56 ID:3bM5VCtM(3/3) AAS
25: 黒の騎士団 8 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:57 ID:182ASbsJ(8/9) AAS
AA省
26: 2007/11/09(金)01:57 ID:8ybdYQVW(3/3) AAS
27: 黒の騎士団 9 ◆P2vcbk2T1w 2007/11/09(金)01:58 ID:182ASbsJ(9/9) AAS
【ミー@サイボーグクロちゃん】
[状態]:普通
[装備]:セラミックス製包丁@現実、アニメ店長の帽子@らき☆すた
[道具]:支給品一式、世界の絶品食材詰め合わせ@現実
[思考]:基本:殺し合いには乗らず、ゴー君の元へと帰る。
1:エリア中心地に向かうか、温泉に留まるか迷い中。
2:現状を打破する為クロに会う。襲われた場合は容赦しない。
省30
28: 禁忌の身体 1/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:09 ID:HZBW8OfS(1/11) AAS
此処はどこなのだろう。
――暗い。目の前に何を捉えることもできない。それだけでなく何もかもが朧だ。
手を伸ばしてみる。そのつもりだが、本当に身体が動いているのかそれすらもわからない。
何もその先に触れるものはない。暗闇の中、何かがないかと求めてみるが何にも触れることができない。
足を一歩前にだす。そうしているつもりだ。だが、本当に私の足は地面を踏みしめているのだろうか。
私は地面の上に立っているのだろうか。いや、そもそも――、
――私は生きているのだろうか?
省28
29: 禁忌の身体 2/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:10 ID:HZBW8OfS(2/11) AAS
◆ ◆ ◆
――寒い。此処はとても寒い。まるで最後の残り火を私から奪おうとすかのように。
◆ ◆ ◆
スバルとヒューズが通りの向うに発見したのは、まるでそこに打ち捨てられたかのように倒れていたロイ・マスタングの姿だった。
「ロイ! しっかりしろ」
駆け寄ると、ヒューズはそう言いながらロイのうつぶせの身体を仰向けにと返す。
「……う」
省26
30: 禁忌の身体 3/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:12 ID:HZBW8OfS(3/11) AAS
アルがボロボロになった服をロイから脱がせ、スバルは店内を使えそうな物がないかと探し回っている。
そして、こなたは血と煤に塗れた身体を拭くために必要なお湯を調達しに店の奥へと入った。
そんな中、ヒューズはそれらを見守りながら難しい顔で思案に耽る。
「(……どうすれば、こいつを助けられる?)」
応急手当ぐらいまでならしてやれるだろうが、所詮はそれぐらいだ。
そして、目の前の親友の傷はそんなものでは済むものではないということも解っている。
医師による、それも極めて高度な治療が必要だ。だが、そんなものはここではとても期待できない。
省33
31: 禁忌の身体 4/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:13 ID:HZBW8OfS(4/11) AAS
地図を取り出し説明するヒューズにスバルはうんうんと頷きながら、彼の冷静さに感心していた。
これだけ気が焦るという状況なのに、決して目の前の男は無鉄砲にはならない。
「……いいか。なにも彼女を探すのは君だけじゃあないはずだ。
このクソッたれたゲームに乗った殺人者。そんなのも近づいてくるだろう。
正直な話。そんなところへ君を送り出すのは申し訳ないと思っている」
「でも、ロイさんを救うには他に方法がありませんし、私も八神部隊長に早く会いたいです。
それに他の六課のメンバーもあれを聞いてたかも知れませんし」
省25
32: 2007/11/09(金)11:13 ID:r0qNDlhD(1/3) AAS
33: 禁忌の身体 5/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:15 ID:HZBW8OfS(5/11) AAS
◆ ◆ ◆
…………暖かい。……なんだろうこれは? ………………………………?
◆ ◆ ◆
ふうと一息つくと、こなたは暖かいタオルをロイの身体から離し、脇に置いたバケツの中で濯いだ。
血と煤に汚れたタオルを通すと、お湯は見る見る間に赤黒く染まってしまう。
「お湯変えてくるね」
省28
34: 2007/11/09(金)11:16 ID:r0qNDlhD(2/3) AAS
35: 禁忌の身体 6/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:16 ID:HZBW8OfS(6/11) AAS
瀕死のロイに埋め込まれたDG細胞。
それが、見守る者も。宿主さえも知らぬうちにじわりじわりとその身体を別種の物へと書き換えていた。
◆ ◆ ◆
…………ぬくもりは何処だ? ………………さっきのぬくもりは? ………………………………あれは?
◆ ◆ ◆
「何か心当たりはないのかアル? こいつはこのままだとどうなっちまうんだ?」
得体の知れぬ感情に、今まで平静であり続けていたヒューズの心が揺らぎ始めていた。
省23
36: 禁忌の身体 7/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:18 ID:HZBW8OfS(7/11) AAS
◆ ◆ ◆
………………やめろ。…………やめろ。……寒いのはいやだ。……私は、……私はまだ、………………!
◆ ◆ ◆
巻きつけようとしていたタオルを脇に置き、アルは鱗に包まれたロイの右腕を取る。
微か、ほんの微かにだが彼の腕が震えていた。弛緩していた筋肉に力が戻ってきたのか……?
「大佐……?」
アルの聴覚にただの呼吸ではない吐息が聞こえてきた。それはほんの僅かでまだ言葉としては捉えられない。
省19
37: 2007/11/09(金)11:18 ID:ZBg/i/na(1) AAS
38: 禁忌の身体 8/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:19 ID:HZBW8OfS(8/11) AAS
◆ ◆ ◆
………………五月蝿い。…………私の、……私の行く手を、阻むな。……私は、私には…………!
◆ ◆ ◆
その一瞬の出来事に、ヒューズの心と身体は凍り付いていた。
それは、命の危機が迫る恐怖によってではない。友を、無二の親友をこの世から喪失する恐怖によってだった。
ヒューズは見た。振り払った手がアルの腕を引き千切り脇の棚に放り込むのを。
そして、返す手刀でアルの金属の身体をまるで紙に鋏を入れるかのように容易く裂くのを。
省16
39: 2007/11/09(金)11:20 ID:r0qNDlhD(3/3) AAS
40: 禁忌の身体 9/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:20 ID:HZBW8OfS(9/11) AAS
こなたは思う。もっと早くに気付くべきだったと……。
この事態に巻き込まれた時から、どこかでこう思っていたのだ――「自分が死ぬはずがない」と。
殺し合い、そして死ぬ。そんな不条理や不都合、不幸が自分に降りかかる訳がないと。何の根拠もなしにそう思っていた。
それどころか、自分はこの物語の主人公であると、そんな風にすら思っていた。
特別なところはない。魔法や錬金術のような不思議な力は持ってないし、命を賭ける度胸も持ち合わせてはいない。
導かれるに値する運命などとも無縁だし、古より伝わる血統なんてものにも心当たりはない。
だが、何ももってはいないからこそ。一本の旗も立っていないからこそ、自分は意味のある存在なのだと。
省31
41: 禁忌の身体 10/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:22 ID:HZBW8OfS(10/11) AAS
◆ ◆ ◆
……五月蝿い。五月蝿い。五月蝿い。五月蝿い。五月蝿いぞ、マー……。
◆ ◆ ◆
床に真新しい血が音を立てて落ちる。
親友から繰り出された必殺の一撃を辛うじて避けたヒューズは片手で傷を庇い、もう片方の手で銃を構える。
「……ふざけるなよ。お前がそんなものになっちまってどうするんだ」
ロイは相変わらず無言だ。まるで殺すために作られた機械の様に、無感情でヒューズの方へと詰め寄ってくる。
省21
42: 禁忌の身体 11/11 ◆AZWNjKqIBQ 2007/11/09(金)11:24 ID:HZBW8OfS(11/11) AAS
まだ取り戻したばかりで薄ぼやけた視界の中に誰かがいる。それは闇の中で声を聞いた親友なのだろうか?
「……マース。お前なのか…………? マース…………?」
目の前に捜し求めていた親友――マース・ヒューズがいた。
もう二度と死なせはしないと誓ったその男が――目の前で死んでいた。
真っ黒に乾いた血の円の中で親友は蹲り、胸にポッカリと大きな穴を開けて死んでいた。
―― ナ ン ダ コ レ ハ ?
――ひ、と口から小さな悲鳴が漏れた。
省29
43: 2007/11/09(金)21:17 ID:UVyIQbEN(1) AAS
>>10
ミスじゃないですよ君
44: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
45: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
46: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
47: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
48: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
49: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
50: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
51: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)20:57 ID:0FtEezOM(1/15) AAS
「……言ったろう、スザクくん。その矛盾が、いつか君を殺すってね」
放送で枢木スザクの名を告げられたとき、ロイド・アスプルンドはそう呟いた。
真剣な面持ちである。今まで取り続けてきたような躁病的な軽い雰囲気は消え去
っている。
ロイドはスザクが何故死んだかは知らない。
だが正義感が人の二倍も三倍も強い彼のこと、ここに来ても変わらず誰かのため
に行動し、死んだのだろう。
省22
52: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)20:59 ID:0FtEezOM(2/15) AAS
何故だが勝手に流れていた涙がひとまず止まり、それが完全に乾ききった頃に鴇羽舞衣は学校に辿り着いた。
体中にこびりついた血は臭いがつくのがいやだったので途中できる限り拭った。
重たい足取りで校庭に踏み入る。
その心中もまた、重く沈んだ虚ろな状態であった。
思考をできるかぎり単純化することで、何とか精神の均衡を保っている。
出会った人を殺し、大切なものを奪う。
省20
53: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:00 ID:0FtEezOM(3/15) AAS
◇
「おいおいおいおいおいおいおい!
俺ってば今空飛んじゃってるよ!何でだろうなぁ、どうしてこんなことになってんだろうなぁ!おい!!
つーか何だこの乗り物はよぉ!羽虫かっつーの!あと、羽が近ぇよ!どっか切っちまったらどうしてくれんだっての!」
頭上で喚くラッド・ルッソの声を聞き流しながら、東方不敗マスターアジアは思案していた。
「そんときゃもちろん俺がぶち切れるんだけどなぁ!あぁ!?何か今上手いこと言っちまったかぁ!?
つーか、ジジィ!手前ぇ、俺が気持ち良く人殺しやってる真っ最中に邪魔してくれるたぁ、どういうつもりだぁ!?
省33
54: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:02 ID:0FtEezOM(4/15) AAS
舞衣は調理室で苦もなく包丁を入手することができた。
何本か見比べ、鞘つきで一番切れ味の良さそうなものを選ぶと、スカートの背中に差し挟んだ。
調理室の黒板はよく分からないいたずら書きで埋め尽くされていた。
『我の拳は神の息吹!』
『“堕ちたるたる種子”を開花させ、秘めたる力をつむぎ出す!!』
『美しき
省35
55: 2007/11/10(土)21:02 ID:wk78nrYt(1/6) AAS
56: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:04 ID:0FtEezOM(5/15) AAS
「ちょおっと待ってねぇ、その辺どかすから。
これだけ散らかしてちゃ、座ってって言っても無理だよねぇ」
「ええ…ありがとう。名前、まだ言ってなかったわ。鴾羽舞衣よ」
「舞衣くんだねぇ。りょ〜かい」
ロイドは慣れた手つきで床に散らばっている瓶や実験用具などをほいほい片付けている。
顔は下を向いており、舞衣は視界に入っていない。
今なら、と舞衣は思った。
省26
57: 2007/11/10(土)21:05 ID:wk78nrYt(2/6) AAS
58: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:06 ID:0FtEezOM(6/15) AAS
「どうかな?僕にとっては君の話と同じくらい興味があるんだけど。
これは君の私物?」
「し、支給品よ。ちょっと待って、今外すから」
どうせこの状況ではただの指輪になど何の価値もない。
舞衣は手を振り払い、残った感触に寒気を覚えながら指輪を外すしてロイドに渡した。
眼鏡を外し興味津々と言った様子で指輪の観察を始めたロイドに言う。
「そんなに珍しい?ただの指輪でしょう」
省33
59: 2007/11/10(土)21:06 ID:lGzdFHk0(1/3) AAS
60: 2007/11/10(土)21:06 ID:wk78nrYt(3/6) AAS
61: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:08 ID:0FtEezOM(7/15) AAS
ロイドが自分でお粗末なつくりと言っていたとおり、視力が回復するのにそれ程の時間はかからなかった。
完全に回復するまで待って、舞衣はのっそりと身を起した。
辺りを見回す。ロイドの言ったままの、死んだ魚のような目をしながら。
ロイドの姿はもうどこにも見えない。
教室の床に割れた瓶の破片が散らばっている。
破片の一つが肩口を傷つけ、浅く血が流れていた。
おぼつかない足取りで教室を出て、そのまま校舎の入り口まで戻る。
省26
62: 2007/11/10(土)21:09 ID:wk78nrYt(4/6) AAS
63: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:10 ID:0FtEezOM(8/15) AAS
「な、何…アンタ?」
疲れ切った舞衣の精神では、そう聞くのが精一杯だった。
「ワシの名は東方不敗マスターアジア。娘よ、随分と荒れておるようだな?」
「何言って…」
「力が欲しくはないかと問うておるのよ。つぇい!」
気合いとともに東方不敗を名乗る男はデイパックから何かを取り出した。
だがそれは、水や食料のように簡単に出てきた訳ではない。
省27
64: 2007/11/10(土)21:11 ID:lGzdFHk0(2/3) AAS
65: 2007/11/10(土)21:11 ID:wk78nrYt(5/6) AAS
66: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:12 ID:0FtEezOM(9/15) AAS
「マニュアルだ。読めい。
これをワシに与えた螺旋王もその辺りのことは考えておるようでな。
全くの素人でも問題なく扱えるように、操縦系統はかなり簡略化されておる。
最初の質問にも答えておこうか。まずこのような物はワシにとっては無用の長物。
そしてワシが望むのは戦乱、ただそれのみよ。
貴様のように他人を蹴落とそうと狙う者が多ければ多い程、ワシにとっては都合がよい」
「これに乗れば…私でも戦えるってこと…?」
省26
67: 2007/11/10(土)21:13 ID:D2FI3R70(1/2) AAS
68: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:14 ID:0FtEezOM(10/15) AAS
舞衣の手を逃れたロイドは、学校の北側から市街地を抜け川べりにたどりついたところで、足を止めて息を吐いた。
「追いかけてはこないみたいだね。いや〜、あぶなかったぁ」
背後を確認しながら言う。
手に舞衣に投げ付けたものと同形の、瓶型の手製閃光弾を持っている
その指には舞衣から拝借した指輪がはめられていた。
「早速役にたったねぇ。残り一個になっちゃったけど」
省30
69: 2007/11/10(土)21:15 ID:lGzdFHk0(3/3) AAS
70: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:15 ID:0FtEezOM(11/15) AAS
「あ、あぁ悪い。俺は衛宮士郎…ってB-6!?
くそ、結構流されちまった。急いで助けに戻らないと」
「あら?もう行っちゃうの?まぁ、止めないけど。
でもその傷の応急処置と、ふらふらの足が回復するくらいの休憩をとった方が移動するにはかえって効率がいいと思うよ?」
「そんなことしてられるかっ!玖我…俺の知り合いが襲われてるんだぞ!」
めまいを起こしてふらつく体を無理やりひきずりながら、ロイドを怒鳴り付けてくる。
自分のことを完全に度外視して他人のために奔走する姿は、一瞬だけロイドにスザクの姿を思い出させた。
省30
71: 2007/11/10(土)21:16 ID:erGWqauD(1/2) AAS
72: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:17 ID:0FtEezOM(12/15) AAS
「君はこれが何なのか知ってるみたいだねぇ。
是非とも詳しく聞かせてもらいたいなぁ。今魔術って言った?」
「だから魔術礼装…ってもしかしたこれあんたのじゃなくて支給品か何かか?じゃあ何も知らずに見につけてたって訳か」
「おう!俺も聞かせて貰いてぇことがあるんだがよぉ!」
「まぁ、僕のだと思ってくれ構わないよ。それで?『魔術礼装』って何?」
「魔術士が使う魔術をサポートする道具みたいなもので…そうか、あんた魔術士じゃなかったのか。ぬか喜びだ」
「趣味の悪ぃ、紫色の服着た俺が殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくてたまんねぇジジィがこの辺にいるはずなんだがぁ!」
省24
73: 2007/11/10(土)21:18 ID:D2FI3R70(2/2) AAS
74: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:18 ID:0FtEezOM(13/15) AAS
ラッド・ルッソ、と男の顔を見ると同時に携帯電話の情報を思い出した。
ラッドはロイドの答えがえらく気に入らないようだった。
「よぉ−し分かったぁ!まず手前ぇからぶっ殺す!
あのジジィのために取っとくつもりだったが、手前ぇのおかげで少しぐらい使ってもお釣りが出るぐらいに俺の殺る気は今最高潮だ!
つーわけで死ね!今すぐ死ね!」
「ちょ、ちょっと待て!いくら何でもやりすぎだ!」
本気で殺すつもりで殴ろうと腕を振りかぶったラッドを見て、士郎が慌てて止めに入った。
省45
75: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:19 ID:0FtEezOM(14/15) AAS
【B-6左の川沿い/一日目/昼】
【ロイド・アスプルンド@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:健康
[装備]:ニードルガン(残弾10/10)@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:支給品一式、携帯電話 閃光弾×1
[思考]
省35
76: 2007/11/10(土)21:20 ID:erGWqauD(2/2) AAS
77: 2007/11/10(土)21:20 ID:wk78nrYt(6/6) AAS
78: くずれゆく…… ◆10fcvoEbko 2007/11/10(土)21:21 ID:0FtEezOM(15/15) AAS
【鴇羽舞衣@舞-HiME】
[状態]:精神崩壊、全身各所に擦り傷と切り傷
[装備]:ソルテッカマン一号機@宇宙の騎士テッカマンブレード
フェルミオン砲11/12 レーザーライフル20/20 機体エネルギー100%
[道具]:支給品一式
[思考]:かなり短絡的になっています。
1:大切なものを奪う側に回る(=皆殺し)。
省18
79: 2007/11/10(土)21:23 ID:s47h+uDw(1) AAS
80: あぼーん [あぼーん] あぼーん AAS
あぼーん
81: 明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 2007/11/11(日)10:45 ID:mWl4Einr(1/4) AAS
モノレールの車内は、明智が考えていたものより広々とした印象を受けた。
それが無人の車内に一人きりという状況だからなのか、それとも本当に車両自体が広いのかは判断しかねるところだが。
「元の世界に戻ったら、もう少し列車について勉強することにしましょうか」
明智は語り聞かせるように呟く。
反応がないということは分かっているが、何もしないよりはマシだろうという考えの元だ。
――それにしても、このままではクセになってしまいそうですね。
省13
82: 明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 2007/11/11(日)10:48 ID:mWl4Einr(2/4) AAS
明智は最初に乗り込んだ先頭車両から最後尾の車両を調べ、もう一度座席の下を調べながら先頭車両に戻った。
幸いと言っていいのか、人影は見当たらなかった。
手間はかかったが、モノレールの中のひとまず安心を買えるとしたら安いものだろう。
「つかの間の休息といった所ですか、……なら、今のうちに食事にでもしますか」
デイパックから支給品の食料を取り出し、手早く口に含む。
あまりの味気なさに眉をひそめるが、しかたがなく咀嚼する。
省12
83: 2007/11/11(日)10:50 ID:Rq0QKBen(1) AAS
84: 明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 2007/11/11(日)10:50 ID:mWl4Einr(3/4) AAS
食べかすと僅かに残った湿り気と塩分を振り飛ばすつもりで、明智はシャツはパンッと払う。
スラックスも同様にやってみようかとも考えたが、流石に止めておいた。
監視されているかもしれない状況で裸を晒すのには流石に抵抗があった。
改めてシャツに腕を通し、少し迷ってからネクタイをデイパックに仕舞った。
もう一度ネクタイを巻くのには、少々首輪が邪魔だったからだ。
トントン、と首輪を指で叩く。
省14
85: 明智健悟の耽美なるバトルロワイヤル――幕間 ◆1sC7CjNPu2 2007/11/11(日)10:55 ID:mWl4Einr(4/4) AAS
他にも考えることはあったが、それは中断されることになった。
考え事をしているうちにモノレールはD-1の駅についたからだ。
無人の車掌室は自動的に操作され、安全にモノレールを駅に止める。
扉が開き、明智はプラットホームに足を踏み出した。
「モノレールが再出発するまで三時間二十分、その間に何か見つかればいいのですが」
残してきたクロスミラージュのことも気がかりだ。
省25
86: 野蛮召喚塔 ◆RwRVJyFBpg 2007/11/11(日)13:30 ID:mg28eVtp(1/5) AAS
白い床に煌びやかな照明。立ち並ぶ人型は色とりどりの衣装を纏い、思い思いのポージング。
ガラスの中の貴金属はどれもこれもが眩い光を反射して、キラキラと価値を主張する。
飯麓百貨店婦人服売り場。
時が時ならば、有閑な奥様方が連れ立って、ショッピングに興じるであろうこの場所は今、静寂に包まれていた。
もはや日も高いというのに、店内には商品のチェックをする売り子一人見当たらない。
本来ならば、開店間際の喧騒に包まれていなければいけないそこには今、代わりに少女がただ一人。
白い肌。キメ細やかな髪。華奢で柔らかなボディ。
省27
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