[過去ログ] 【剪定】庭木の手入れその16【移植】 (1002レス)
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903: 04/02(木)22:43 ID:BcqfbfQj(7/13) AAS
その頃、私はボロアパートの四畳半で、小さな座椅子に腰掛けながら、湯呑みでお茶をすすっていました。
外から見れば、孤独で哀れな老人の姿かもしれません。しかし私の心はこれまでにないほどの自由と平穏で満たされていました。
口座には毎月、確実に30万円の配当金が振り込まれます。
家賃と生活費を合わせても10万円にも満たない私の生活では、毎月20万円の黒字が出ます。
私は誰の目も気にすることなく、平日の昼間からふらりと一人で特上の寿司を食べに行き、好きな本を読み、時折、格安のビジネスホテルを利用してふらりと一人旅に出るようになりました。
見栄を張る必要がない生活がいかに贅沢か、私は60歳にして初めて知ったのです。
904: 04/02(木)22:44 ID:BcqfbfQj(8/13) AAS
一方、かつての私の家では、静かに、しかし確実に崩壊の足音が響いていました。
今日子のクレジットカードの支払いが滞り始めました。
リボ払いの手数料は雪だるま式に膨れ上がり、毎月の返済額すら用意できなくなりました。
督促状が連日のように届き、家の電話にはカード会社からの催促の電話が鳴り響くようになりました。
「どうしよう、聡…このままじゃ自己破産よ。 ねえ、あんた少しは働いてよ!」
「うるせえな! 今、でかいヤマを当てて一攫千金狙ってるんだよ。ちょっと待ってろって!」
口論が絶えなくなったある日、聡がニヤリと笑いながら今日子に一枚の書類を差し出しました。
「姉ちゃん、いい方法があるぜ。この家、完全に姉ちゃんの名義だろ?借金もローンもないんだから、これを担保にして金を借りればいいんだよ。俺の知り合いに、すぐにキャッシュを用意してくれる業者がいる。とりあえず1000万借りて、姉ちゃんのカードの借金300万をチャラにして、残りの700万で俺が勝負する。
倍にして返してやるからさ!」

正常な判断力を失い、毎日の督促にノイローゼ気味になっていた今日子は、その「知り合いの業者」というのが、法外な利息を取るヤミ金まがいの街金であることすら見抜けませんでした。
省5
905: 04/02(木)22:46 ID:BcqfbfQj(9/13) AAS
今日子は、 自分が手に入れたと思っていた「勝利」が、実は底なしの泥沼であったことに、ようやく気づき始めていました。
「健一さん…助けて…」 誰の耳にも届かないそのつぶやきは、冷え切った家の中にむなしく吸い込まれていきました。
彼女がすべてを奪い取り、勝ち誇ったはずの相手は今頃、彼女が想像もできないほどの豊かな自由の中で微笑んでいるとも知らずに。
聡が 「でかいヤマを当ててくる」 と言い残し、姿を消してから二週間が過ぎました。
広大な5LDKの家には、電気も止められ、薄暗いリビングで膝を抱える今日子の姿がありました。
静寂を破ったのは、玄関のドアを激しく叩く音でした。
「今日子さん、いらっしゃいますよね? 融資の件でお話があります」という、低く、しかし威圧的な男の声。
それは聡が連れてきた「知り合いの業者」
実態は、法外な金利をむさぼる悪質な街金でした。今日子が震える手でドアを少しだけ開けるとスーツ姿の男が冷酷な目で彼女を見下ろしました。
「弟さんと連絡が取れません。この家を担保に1000万円ご融資していますが最初の利息すら支払われていません。このままでは、契約通りこの家を競売にかけさせていただきますよ」
省10
906: 04/02(木)22:48 ID:BcqfbfQj(10/13) AAS
しかし、その足取りは軽く、顔には現役時代には見たこともないような穏やかで満ち足りた表情が浮かんでいました。
健一はアパートには入らず、そのまま駅前にある、地元でも有名な高級老舗寿司店へと暖簾をくぐっていったのです。
「え…? あんな高いお店に、どうして…」 不審に思った今日子は、店の外からガラス越しに中の様子を窺いました。
そこには、大将と親しげに談笑しながら、特上の握りと日本酒を味わう健一の姿がありました。
さらに今日子を驚愕させたのは、偶然店に居合わせたらしい地元の証券会社の支店長が健一の席に歩み寄り、深々と頭を下げて挨拶をしている光景でした。
「健一様、いつも大変お世話になっております。先日の〇〇商事の株式配当金の件ですが、今月も30万円ほど口座に入金されております。 また次の優良銘柄のご相談に乗らせていただければと…」
その声は、店の外で聞き耳を立てていた今日子の耳にも、はっきりと届きました。
「は、はいとうきん…? 30万…?」 今日子の足から力が抜けその場にへたり込みました。
毎月30万円。 何もしなくても入ってくるお金。そして証券会社の支店長がペコペコと頭を下げるほどの莫大な資産。
彼女が「ただのケチで貧乏な男」と見下し、ボロアパートに追いやって勝ち誇っていた元夫は、実は彼女が一生かかっても手に入れられないほどの本物の「富裕層」だったのです。
省5
907: 04/02(木)22:48 ID:BcqfbfQj(11/13) AAS
「今日子。 君は自分で言ったじゃないか。『家をもらうのは当然の権利だ。私の苦労の代償だ』と。
私は君の望み通り、時価5000万円の全財産を君に譲ったんだよ。
私が持っているのは、君が『たかが知れてる』と鼻で笑った、私個人のささやかな預貯金だけだ。
法的な財産分与はすべて終わっている。君がその家をどうしようと、私にはもう一切関係のないことだ」
「そんな…そんなの嘘よ!あんたが私を罠にはめたのよ!この悪魔!人でなし!」
「罠にはめた?違うな。 君を破滅させたのは、 君自身の見栄と、底なしの強欲さだよ。
さようなら今日子。もう二度と私の前に姿を現さないでくれ」
健一はそれだけを言い残し、振り返ることなく、夕闇の中へと消えていきました。
残された今日子は、 アスファルトの上に這いつくばり、自分の愚かさと、永遠に失ってしまった「本物の豊かさ」への後悔から、ただ獣のように泣き叫ぶことしかできませんでした。
彼女の悲痛な叫び声は、誰の同情を引くこともなく、冷たい夜風に掻き消されていきました。
省4
908: 04/02(木)22:50 ID:BcqfbfQj(12/13) AAS
さて、ここで改めて、この恐ろしくも悲しい物語を振り返ってみたいと思います。
なぜ、30年も連れ添った夫婦が、これほどまでに残酷な結末を迎えることになってしまったのでしょうか。
私は、今日子という女性が自滅していった背景には、シニア世代が陥りやすい「3つの致命的な罠」が隠されていると考えます。

第一の罠は、「アイデンティティの喪失と錯覚」です。
今日子は、「立派な一軒家に住む、裕福な専業主婦」であることだけが自分のアイデンティティであり、存在価値でした。
彼女は「家」という物質的な器に執着するあまり、その器を維持するための「中身(キャッシュフロー)」が 誰の力によってもたらされているのかを見失っていました。
定年退職や熟年離婚という人生の転換期において、自分の肩書きや所有物に依存しすぎると環境が変わった瞬間に自分自身を支えきれなくなり現実を見誤ってしまうのです。

第二の罠は、「根本的な孤独と対話の欠如」です。
健一と今日子は30年間同じ屋根の下で暮らしながら、心は完全に別々の世界に生きていました。
健一は冷え切った家庭から逃避するように株式投資という孤独な世界に引きこもり、今日子は虚栄心を満たすための買い物に依存していました。
省2
909: 04/02(木)22:51 ID:BcqfbfQj(13/13) AAS
そして第三の罠であり、最も恐ろしいのが 「見栄とプライド」です。
今日子を最終的な地獄へ突き落としたのは、この見栄です。彼女は「周囲からどう見られるか」を何よりも優先しました。
夫が着の身着のままで追い出されたように見せかけ、自分が大きな家を手に入れて「勝った」と周囲に誇示したかった。
その浅はかなプライドが目を曇らせ、維持費の計算すらできず、さらには、弟の甘い言葉に乗せられてヤミ金に手を出してしまいました。
「人から良く見られたい」という欲求は、時に人間の正常な判断力を完全に奪い去ります。
本当の豊かさとは、他人に見せびらかすためのものではなく、自分自身の心がどれだけ平穏であるか、ということに 彼女は気づけなかったのです。

皆様、いかがでしたでしょうか。
このお話は、決して遠い世界の出来事ではありません。
長い人生の秋を迎えたとき、私たちが本当に守るべきものは何なのか。
それは、立派な家でも、高級なバッグでも、世間体でもありません。
省6
910: 04/02(木)23:20 ID:B1leUYc1(1) AAS
枝燃やしたい
911: 04/03(金)14:50 ID:LRcc7TE/(1) AAS
抜根した木をノコで刻んで処分したいが腕が痛くて放置中
912
(1): 04/03(金)15:14 ID:0wDevrxD(1) AAS
樫の木を剪定した枝・幹を手ノコでカット
丸鋸持ち出すほどの量でもないから地道に進行中
913: 04/03(金)15:28 ID:ZG23kfhB(1) AAS
シマトネリコって硬いな
切るの時間かかるわ
914: 04/03(金)17:15 ID:DopbuSkO(1) AAS
>>912
レシプロソーくらい買えよ
915: 04/03(金)18:56 ID:gQdp8pAD(1) AAS
丸鋸使う奴初めて見た
916: 04/03(金)19:18 ID:EucYKDF9(1) AAS
何年か前にニュースで見たぞ
別荘で剪定してたら足切ったっていう
917: 04/03(金)19:51 ID:eWJtAeqM(1) AAS
幹はレシプロソー
枝葉は電動ハサミ
初老のおっさんなんだから文明の利器を使え
918: 04/03(金)21:33 ID:txpRUsFs(1) AAS
剪定したやつをカットするなら太枝切りバサミを使うと捗る派です
919: 04/03(金)21:43 ID:JeeknDvK(1/2) AAS
太枝切りは電動ハサミ買ってからほとんど触らなくなってしまった
920: 04/03(金)23:32 ID:kkrhhTZO(1) AAS
電動器具は音がなぁ
921: 04/03(金)23:41 ID:JeeknDvK(2/2) AAS
ノイズキャンセルイヤホン使うと耳が守られてる気がする
ガーデンシュレッダー掛けるときは使ってる
922: 04/04(土)00:43 ID:3PaSeXHk(1) AAS
動作が連続する電動機器はうるさいけど
鋏みたいな単発のはそんな音しないな
923: 04/04(土)09:38 ID:nFv1tZOR(1) AAS
昔の一眼レフカメラみたいな音がするから通りがかった人が盗撮されたと被害妄想になる
924: 04/04(土)14:14 ID:l6JbsiQw(1) AAS
ギッチャウィーンって確かにモータードライブ付き一眼レフの音だわ
925: 04/04(土)15:14 ID:vee1FFA3(1) AAS
親父も丸鋸だわ、めっちゃ早いね
926: 04/04(土)15:26 ID:DKstSa5a(1) AAS
住宅地に響き渡るATのローラーダッシュ音
927: 04/04(土)18:57 ID:93Glc1AM(1) AAS
丸ノコは危ないからやめといたほうがいいな
レシプロソーかハンディチェンソーがオススメです
928: 04/06(月)21:58 ID:yT32si7q(1/17) AAS
「あなたみたいな貧乏人は無理」と投資詐欺師と駆け落ちした妻。すべてを失った65歳男が、逃亡先の田舎で出会った40代の未亡人と「年商1億の農園」を築き上げた大逆転劇【シニア朗読雑学】 - YouTube
動画リンク[YouTube]
929: 04/06(月)21:59 ID:yT32si7q(2/17) AAS
【「貧乏人は無理」と吐き捨てた妻の末路…すべてを失った65歳男の痛快な大逆転劇】

40年必死に家族のために働いてきたのに、定年直後に全財産3500万円を奪われ、妻は詐欺師と駆け落ち…。絶望の淵に立たされた65歳の主人公が、逃亡先の田舎で出会った未亡人と共に「年商1億円」の奇跡を起こすスカッと感動の実話ストーリーです。

長年連れ添った夫婦の間に潜む「罠」とは?本当の幸せとは何なのか、ぜひ最後までご覧ください。

▼この動画でわかること
・熟年離婚と投資詐欺のリアルな恐ろしさ
・すべてを失ったどん底からの這い上がり方
・シニア世代が陥りやすい「3つの罠」
・お金よりも大切な「本当の絆」の見つけ方

▼目次
00:00 オープニング:突然崩れ去る人生の地盤
省12
930: 04/06(月)22:27 ID:yT32si7q(3/17) AAS
画面の向こうの皆様、こんにちは。
突然ですが、皆様はご自分の築き上げてきた人生の地盤が、どれほど強固なものだと信じていますか?
長年勤め上げた会社、真面目に貯めてきた老後資金、そして何より、苦楽を共にしてきたはずの伴侶。
それらがたった一度の歯車の狂いで、砂上の楼閣のように崩れ去ってしまうとしたら……。
今日は、ある一人の男性の壮絶な実話を元にした物語をお話しします。
どうか、ご自身のお金、そして「家族の心」と向き合う準備をしてお聞きください。
「あんたみたいな稼ぎの悪い、つまらない男、もう見てられないのよ。これからは私の人生、私が主役なの」
冷たい妻の言葉と、テーブルに投げ出された通帳。残高を示す欄には「0円」という信じられない数字が印字されていました。
65歳、人生のすべてを捧げてきた会社を定年退職した直後、彼は絶望の淵に突き落とされました。
すべてを失い、ボロボロの軽トラ一台で逃げるように辿り着いたのは、地図の端にある寂れた農村。
省2
931: 04/06(月)22:27 ID:yT32si7q(4/17) AAS
主人公の嘉一さんは、今年で65歳。口数は少なく、感情を表に出すのが苦手な、いわゆる昔気質の昭和の男でした。
中堅の機械メーカーで技術職として40年間、雨の日も風の日も、ただひたすらに家族のために働き続けてきました。
彼には子供がいませんでした。だからこそ、3歳年下の妻・百合子(62歳)には不自由な思いをさせたくないと、自分の小遣いは最低限に切り詰め、ボーナスもすべて妻に預けてきました。
定年退職の際、嘉一さんの口座には退職金と長年の貯蓄を合わせて、きっちり3500万円というまとまったお金がありました。
郊外の建売住宅のローンも完済し、これからは夫婦水入らずで、たまには温泉旅行にでも行きながら、穏やかな老後を過ごすのだと、嘉一さんは信じて疑いませんでした。
しかし悲劇の種は、嘉一さんが定年を迎え、一日中家にいるようになったことで急激に芽吹き始めました。
「ちょっと、掃除機かけるからどいてよ。一日中ソファーに座って新聞ばかり読んで……息が詰まるわ」
百合子さんは、家に居座るようになった嘉一さんを「濡れ落ち葉」のように疎ましく扱うようになりました。
かつては美しく、華やかなことが好きだった百合子さん。
子育ての苦労もなかった彼女は50代後半から地元のマダムたちが集うカルチャーセンターやランチ会に頻繁に顔を出すようになっていました。
932: 04/06(月)22:27 ID:yT32si7q(5/17) AAS
嘉一さんは「妻も息抜きが必要だろう」と黙認していましたが、それが大きな間違いでした。
ある日を境に、百合子さんの帰りが遅くなることが増えました。
派手なブランド物のバッグを持ち歩き、香水の匂いを漂わせて帰宅する妻。
嘉一さんが「最近、随分と羽振りがいいな」と尋ねると、百合子さんは目を輝かせてこう言いました。
「あなた、銀行にお金を眠らせておくなんてバカのすることよ。今、私のお友達の間で話題になっている投資コンサルタントの先生がいるの。 若くてとっても優秀な方でね、その人に任せれば月に10パーセントは確実に増えるのよ」
嘉一さんは眉をひそめました。長年、コツコツと物作りをしてきた彼にとって、汗を流さずに金が増えるなどという話は詐欺以外の何物でもありませんでした。
「そんな怪しい話に乗るな。俺たちの老後資金は、安全なところで管理するんだ」と厳しく嗜めました。
しかし、百合子さんは冷たく鼻で笑いました。「だからあなたは万年平社員で終わったのよ。世の中の仕組みを何も分かっていない。 ……まあいいわ、私のお小遣いの範囲でやるから放っておいて」
この時、嘉一さんは強く出るべきでした。しかし、長年仕事人間だった彼は、妻の心の内を理解することを放棄し、面倒な口論を避けてしまったのです。
「好きにしろ」と言って自室にこもり、盆栽の手入れに逃げ込みました。これが、彼が犯した最大の「怠慢」でした。
933: 04/06(月)22:28 ID:yT32si7q(6/17) AAS
百合子さんが入れ込んでいたのは、自称・敏腕投資家の神田という30代の男でした。高級スーツを着こなし、高級外車を乗り回す神田は、言葉巧みに熟年女性たちの承認欲求と虚栄心を満たしていく天才でした。
彼は百合子を 「百合子さんは、こんな田舎町に収まるような女性じゃない。もっと輝けるはずだ」と甘い言葉で洗脳し、特別な投資案件だと称して資金を引き出させていました。
最初は50万円、次に100万円。百合子さんのスマートフォンには架空の投資アプリの画面でみるみるうちに資産が増えていく様子が表示されていました。
もちろん、それは神田が操作しているだけの偽の数字です。
しかし、すっかり神田の若さと魅力、そして「架空の利益」に酔いしれた百合子さんは、もはや嘉一さんのような無口で地味な初老の男など、視界に入っていませんでした。
「あなたといると、 私がどんどん老け込んでいく気がするわ」
そんな言葉を日常的に投げつけられるようになり、嘉一さんは家の中で完全に孤立していきました。
夫婦の会話は消え、食事も別々。それでも嘉一さんは「そのうち目を覚ますだろう」と、自分に都合の良いように現実を解釈し、
事実から目を背け続けていました。世間体や、自分の結婚生活が失敗だったと認めるのが怖かったのです。
934: 04/06(月)22:28 ID:yT32si7q(7/17) AAS
そして運命の日が訪れます。定年から半年が過ぎた秋の終わり。
家の屋根の修繕費を支払うため、嘉一さんは、引き出しの奥にしまってあるはずの、全財産3500万円が入ったメイン口座の通帳と印鑑を取り出そうとしました。
しかし、あるはずの場所にそれはありませんでした。胸の奥が嫌な音を立てて鳴りました。
家中を探し回っても見つかりません。夕方、派手なコートを着て帰宅した百合子さんを問い詰めました。
「おい、あの通帳と印鑑はどこにやった!?」 すると百合子さんは、悪びれる様子もなく、むしろ勝ち誇ったような冷酷な笑みを浮かべて言いました。「ああ、あれなら神田先生のドバイのファンドに移したわよ。あなたの名義じゃ不便だから、全部私の口座に一旦移して、そこから投資に回したの。印鑑なんて、私がいくらでも持ち出せるんだから」
嘉一さんは目の前が真っ暗になりました。
「さんぜんごひゃくまん……全部だと? お前、自分が何をしたのか分かっているのか! それは俺が40年……!」
激昂して掴みかかろうとする嘉一さんを、百合子さんはまるで汚いものを見るような目で払いのけました。
「触らないで! あんたみたいな稼ぎの悪い、つまらない男、もう見てられないのよ。毎日毎日、仏頂面で家に居座って…息が詰まるのよ! 神田先生はね、私を女として扱ってくれるわ。 私たち、来月には一緒にドバイに移住するの。この古臭い家は、あなたにくれてあげるわ。せいぜい一人で孤独に死んでいきなさい!」
それは、長年連れ添った妻から放たれた、あまりにも残酷な死刑宣告でした。
省2
935: 04/06(月)22:28 ID:yT32si7q(8/17) AAS
残された嘉一さんはただ呆然と立ち尽くすしかありませんでした。翌日、震える手で銀行に行き口座の履歴を確認しました。
見事に全額、百合子さんの口座へ送金され、そこから海外の謎の口座へと消えていました。
警察に相談にも行きました。しかし、夫婦間の財産移動であること、そして百合子さん自身が「自分の意志で投資した」という体裁になっているため、民事不介入の壁に阻まれ、すぐには動けないと言われてしまいました。
何より、神田という男はすでに計画的に姿をくらます準備を終えていたのです。
嘉一さんは、完全にすべてを失いました。3500万円という老後の命綱。そして、40年間信じてきた「家族」という幻想。
彼の手元に残ったのは、広すぎる無機質な家と、百合子さんが残していったクレジットカードの借金の山でした。
固定資産税や日々の生活費さえ払えなくなった嘉一さんは、絶望の中、家を相場よりもはるかに安い値段で売り払い、妻の借金の清算に充てました。
手元に残ったのは、わずか数十万円の現金と、定年後に農作業でもしようかと買っていた古い軽トラック一台だけでした。
「俺の人生は、一体何だったんだ…」
世間体に縛られ、元同僚や知人に助けを求めることもできず、嘉一さんは逃げるように街を去りました。
省4
936: 04/06(月)22:29 ID:yT32si7q(9/17) AAS
フロントガラス越しに見えたのは、荒れ果てた畑の中で、泥だらけになりながら必死に鍬を振るう一人の女性の姿でした。彼女の名前はハナさん。42歳。
亡き夫の残した農園を守るため、一人で孤独な闘いを続けている未亡人でした。
嘉一さんは、ポケットから使い古した空っぽの革財布を取り出しました。かつては分厚い札束が入っていたその財布は、今はペラペラで、彼の空虚な心をそのまま形にしたようでした。
「俺は、ここで死ぬのか…それとも…」
虚飾にまみれ、金と若い男に狂った妻とは正反対の、泥にまみれてもなお力強く生きようとするハナさんの姿。
その姿を見た時、嘉一さんの冷え切った胸の奥で、わずかに、本当にわずかに、何かが熱く脈打つのを感じたのです。
すべてを奪われた65歳の男とすべてを背負い込んだ42歳の未亡人。運命の出会いは最悪の絶望の果てに用意されていました。
しかし、この時の嘉一さんはまだ知る由もありませんでした。
この泥だらけの出会いが、後に年商1億円という奇跡の大逆転劇を生み出し、そしてあの憎き元妻との残酷な再会へと繋がっていくことを…。
937: 04/06(月)22:29 ID:yT32si7q(10/17) AAS
画面の向こうの皆様。
空っぽになった革財布を見つめながら、見知らぬ土地で立ち尽くす嘉一さんの姿を、皆様はどのような思いで想像されたでしょうか。
長年勤め上げたプライドも、老後の安心も、そして妻という家族も、すべてを奪われた65歳の男。
彼の手元に残されたのは文字通り「ゼロ」からのスタート、いや、深い絶望という「マイナス」からの再出発でした。
しかし人生というものは本当に数奇なものです。すべてを失ったその場所が彼にとっての本当の人生の幕開けとなるのですから。
「あの……何か、お手伝いしましょうか」
気がつけば、嘉一さんは軽トラックを降り、泥だらけになって鍬を振るうハナさんに声をかけていました。突然現れた、疲れ切った顔の初老の男。
ハナさんは驚き、警戒したように鍬を握り直しましたが、嘉一さんのあまりにも虚ろで、それでいて何かを渇望するような瞳を見て、ふっと警戒を解きました。
「手伝ってくれるのはありがたいけど…お給料なんて、出せないわよ。 見ての通り、うちはもう倒産寸前だから」
ハナさんは自嘲気味に笑いました。彼女は数年前に夫を過労で亡くし残された農園を一人で守ろうと必死に働いていました。
省2
938: 04/06(月)22:30 ID:yT32si7q(11/17) AAS
その日から、嘉一さんの新しい生活が始まりました。
住み込みの無給の手伝いとして、空き家になっていた農園の古い納屋に寝泊まりするようになったのです。
朝は太陽と共に起き、 泥にまみれ、夜は倒れ込むように眠る。
最初は全身が筋肉痛で悲鳴を上げましたが、土の匂いと無心で体を動かす時間が、嘉一さんの荒れ狂っていた心を少しずつ鎮めていきました。
そして農作業に慣れてきた数ヶ月後。中堅機械メーカーで40年間、技術職として品質管理や工程管理を叩き込まれてきた嘉一さんの「観察眼」が目を覚まします。
「ハナさん、この畑の作付け計画ですが、非常に非効率です。それに、これだけ質の良い有機野菜を作っているのに農協に二束三文で卸すのはもったいない。データを取りましょう。土壌のpH値、日照時間、そして収穫量の相関関係を洗い出すんです」
ハナさんは目を丸くしました。これまで彼女の夫も、ハナさん自身も「長年の勘」と「根性」だけで農業をしてきたからです。
嘉一さんは夜な夜な、古いノートパソコンに向かい、エクセルを使って徹底的なデータ分析を行いました。
無駄な経費を削り、生育状況を数値化し、独自の品質管理マニュアルを作成したのです。
さらに、ただ野菜を売るのではなく、「物語」を売る戦略に出ました。
省1
939: 04/06(月)22:30 ID:yT32si7q(12/17) AAS
口数は少ないけれど、冷静な分析力と絶対に諦めない不屈の精神を持つ嘉一さん。
そして、誰よりも土を愛し、慈しむように野菜を育てるハナさん。
二人はまるで、欠けていたパズルのピースが完璧に組み合わさったかのような、最強のビジネスパートナーとなっていきました。
ハナさんは、嘉一さんの的確な指示と経営手腕に驚愕すると同時に、密かに焦りも感じていました。
(こんなに優秀な人が、私なんかと一緒にいていいのだろうか。私は彼にとってお荷物になっているのではないか)。
そう思い詰めたハナさんは、嘉一さんの期待に応えようと、夜明け前から深夜まで、今まで以上に身を粉にして働きました。
ある夜、無理がたたって納屋で倒れ込んだハナさんに、嘉一さんは温かいお茶を差し出し静かに言いました。
「ハナさん。 あなたは俺の命の恩人です。あの日、あなたが泥だらけで土と向き合っている姿を見なければ、俺は今頃、この世にいなかった。俺はただの空っぽの男です。あなたのこの豊かな土壌と情熱がなければ、俺の持っている知識なんて、何の意味もないんです」
嘉一さんは、いつも作業着の胸ポケットに入れている「あの空っぽの革財布」をそっと撫でました。
彼にとって、あの日妻にすべてを奪われた空っぽの財布は、決して忘れてはならない「戒め」でした。
省2
940: 04/06(月)22:31 ID:yT32si7q(13/17) AAS
それから5年の歳月が流れました。
二人の血のにじむような努力は、見事に大きな花を咲かせました。
彼らが立ち上げた高級農産物ブランドは、一流シェフたちの間で「幻の野菜」として口コミで広がり、テレビや雑誌でも大きく取り上げられるようになりました。
倒産寸前だった寂れた農園は、なんと年商1億円を叩き出す地域随一の農業法人へと大成長を遂げたのです。
70歳を迎えた嘉一さんは、日焼けした顔に自信と穏やかな笑みを浮かべる、立派な経営者になっていました。
そんなある秋の日の午後。農園直売所に、場違いな一人の女性がふらふらと現れました。
白髪交じりのボサボサの髪、色褪せた安物の服、そして、何かに怯えるように震える手。
かつて、高級ブランドに身を包み、「私を女として扱ってくれる」と鼻で笑って嘉一さんを捨てた元妻・百合子(67歳)でした。 彼女の転落は、あまりにも惨めなものでした。ドバイへ移住すると言って乗り込んだ神田の車は、成田空港に向かうことはありませんでした。
神田は途中のサービスエリアで「ちょっと飲み物を買ってくる」と言い残し、百合子さんの全財産3500万円が入った口座のキャッシュカードやパスポート、すべてを奪ってそのまま姿を消したのです。
最初から、 百合子さんは単なる「金づる」に過ぎませんでした。
省3
941: 04/06(月)22:31 ID:yT32si7q(14/17) AAS
そんな時、ふと目にした農業雑誌の表紙に、見覚えのある男の顔がありました。
「年商1億の奇跡の農園」という見出しと共に、 力強く笑う嘉一の姿。
百合子は藁にも縋る思いで、なけなしの小銭を握りしめ、この遠い農村まで辿り着いたのでした。
「…嘉一さん。ああ、嘉一さん、ずっと探していたのよ」
百合子は、直売所で作業をしていた嘉一さんを見つけるなり、泣き崩れながらすがりつこうとしました。
その手には、色褪せた一枚の写真が握りしめられていました。それは、40年前の二人の結婚式の写真でした。
「私、騙されていたの! あの男に全部奪われて…でも、思い出したのよ。私の本当の居場所は、あなたの隣だって。
ねえ、私たち、籍は抜いたけれど、心はまだ夫婦でしょう? この写真を見てよ。あんなに愛し合っていたじゃない。
私、心を入れ替えて、ここで一緒に働くわ。 だから……だから助けて!」
それは、愛などではなく、 ただの執着と金への執念でした。
省5
942: 04/06(月)22:31 ID:yT32si7q(15/17) AAS
今のこの農園も、金も、すべては…嘉一さんは隣で心配そうに寄り添うハナさんを振り返り、優しく頷きかけました。
「すべては、ハナさんの土と、二人の血のにじむような汗の結晶だ。お前が入り込む隙間なんて、1ミリもない。あの時、お前は言ったな。『私を女として扱ってくれる男のところへ行く』と。なら、その男のところへ戻るんだな。
ここは、泥にまみれて命を懸けて働く人間の場所だ。虚栄心にまみれたお前が立つ場所じゃない」
「そんな…嘘よ、嘉一さん! あなたは私を愛していたはずよ! 私を見捨てるの!?」
狂乱して叫ぶ百合子を農園の若い従業員たちが無言で取り囲み、敷地の外へと追い出して行きました。
百合子は泥にまみれながら泣き叫んでいましたが、嘉一さんは二度と振り返ることはありませんでした。
彼の手の中にある空っぽの財布は、もう彼を縛る呪いではなく、今の確かな幸せを噛み締めるための、大切な道標になっていたのです。
「……行きましょうか、ハナさん。明日の出荷準備がありますから」
「ええ、社長」 夕日に照らされた豊かな畑の中で、二人の影は長く、そして、力強く寄り添っていました。
943: 04/06(月)22:32 ID:yT32si7q(16/17) AAS
さて、画面の向こうの皆様。
嘉一さんの壮絶な転落と奇跡の大逆転劇。そして元妻・百合子さんの残酷な末路をどのような思いでお聞きになったでしょうか。
この物語は単なる痛快な復讐劇ではありません。私たちのシニア世代が直面する、恐ろしい3つの罠が隠されているのです。
ここで改めて、この悲劇がなぜ起きたのか、その原因を紐解いてみましょう。
第一の罠は、「定年後のアイデンティティの喪失」です。
嘉一さんは40年間、真面目に会社のために働いてきました。
しかし、それは裏を返せば「会社員以外の自分」を持っていなかったということです。
定年退職後、家庭内での自分の役割を見失い、妻との接し方が分からず、盆栽という自分の殻に閉じこもってしまいました。
皆様の中にも、仕事という肩書きを失った後、家庭での居場所作りに戸惑っている方はいらっしゃいませんか?
その戸惑いと無関心が、家族の絆にヒビを入れる第一歩なのです。
省5
944
(1): 04/06(月)22:32 ID:yT32si7q(17/17) AAS
第三の罠は、「見栄とプライド」です。
百合子さんを破滅させた最大の原因は、「自分はもっと特別に扱われるべきだ」という虚栄心でした。
詐欺師は、そのシニア世代特有の「承認欲求」をピンポイントで狙ってきます。
そして嘉一さんもまた、すべてを失った際、世間体やプライドが邪魔をして誰にも相談できず、一人で死に場所を探すところまで追い詰められました。
見栄やプライドは、いざという時、あなたを助けてはくれません。
むしろ、あなたの首を絞めるロープになるのです。
皆様、今夜、もし隣にパートナーがいらっしゃるなら、どうか少しだけ顔を見て、くだらない会話をしてみてください。
もしお一人なら、ご自身の資産が今どこに、どのような状態であるか、現実から目を背けずに確認してみてください。
人生の地盤は、お金だけでできているのではありません。
お金を守るための「心の繋がり」と「現実を直視する勇気」こそが、本当の意味での老後の防波堤となるのです。
省4
945
(1): 04/06(月)23:02 ID:CSJorzUD(1) AAS
>>944
お前すごく迷惑なんだけどな
946: 04/07(火)01:10 ID:8s2tv2X+(1) AAS
いつも冬枯れしては夏に復活する低木が今年も動き出す頃か
移植したいと思いつつ何年も経ってる
947: 04/07(火)09:07 ID:kEM9VJoU(1) AAS
>>945
>>890言われたのにやめないの?
だったらお前も荒らし、他人からしたら「すごく迷惑」
自分のことだけは反省しない感じ?
どうせスレ趣旨の庭木のことなんて全く書いてなくて、その反応することだけしてる人でしょ
948: 04/07(火)11:59 ID:yPhprV+C(1) AAS
自演だろ
949: 04/07(火)12:34 ID:EnrARIOO(1) AAS
ココスヤシを貶されてそんなに頭に来てたのね
でもあなたが悪いんですよ
人の諫言も聞かずにくだらない写真投下して

こんな爺くさいコピペ投下しかできないんだから恥ずかしいもんですよ
うちの息子の方が頭いいわ笑
950
(1): 04/07(火)13:14 ID:soKUzizF(1) AAS
諫言って目上の間違いを指摘することやで
下の人には使わない
951
(2): 04/07(火)14:07 ID:jHbSDWO/(1/2) AAS
母親から処分しておいてって言われて庭に捨ててあった啓翁桜なんだが、
水に浸けておくと切り口から発根するんだね
このまま土に刺したら活着して育ったりする?
カイガラムシっぽく見える白いのは、栄養剤みたいなやつ
画像リンク[jpeg]:i.imgur.com
952
(1): 04/07(火)14:38 ID:n6SiZCx+(1) AAS
>>951
なんと、桜ってこんな大きな枝からも根が出るんだねぇ
生け花にできる桜らしいから育ててみればいいのに
953: 04/07(火)16:18 ID:jHbSDWO/(2/2) AAS
>>952
予想外だったから驚いた
啓翁桜だからなのか、他の桜でもそうなるかはわからんけどね
サクランボはそうはなってくれない…
954
(1): 04/07(火)18:08 ID:BzxOYNTp(1/2) AAS
>>951啓翁桜は挿木出来る品種
955
(1): 04/07(火)18:08 ID:BzxOYNTp(2/2) AAS
暖地桜桃も挿木出来るけど美味しくない
956: 04/07(火)19:05 ID:Tuj0E/ut(1) AAS
やっと剪定終わりそう、あと1本
花咲いてるやつは終わったらまたすぐ切らなきゃだが
957: 04/07(火)19:36 ID:0hXgog/G(1) AAS
花後にすぐ切ったら実をすてることになる
958
(1): 04/08(水)08:32 ID:w+XrV/ji(1) AAS
大きな枝枯れが起きるのって剪定失敗したからなの?
959: 04/08(水)09:16 ID:7tuZN8Go(1) AAS
今年はジューンベリーの花が少ない
先端に花芽が付くから選定の時も先端は触ってないのに
960: 04/08(水)09:29 ID:U4I5bmcf(1/16) AAS
熟年離婚で「家も預金も全部やる」と笑って家を出た63歳。中古の軽トラを改造した「移動式の城」で、旅先で出会う優しくて若い女性たちに囲まれる衝撃の理由【シニア朗読雑学】 - YouTube
動画リンク[YouTube]
961: 04/08(水)09:29 ID:U4I5bmcf(2/16) AAS
皆様は、人生の終幕が近づいたとき、何を手放し、何を残したいと思いますか?
一生をかけて築き上げた財産、地位、それとも…「執着」でしょうか。
今日お話しするのは、ある63歳の男性が自らの意思で「すべてを失う」ことを選んだ、数奇で、しかし非常に深い意味を持つ実話に基づいた物語です。
どうか、ご自身の人生と照らし合わせながら、ゆっくりと耳を傾けてみてください。
962: 04/08(水)09:29 ID:U4I5bmcf(3/16) AAS
「判決は、全財産を妻に渡すということで。異議はありませんね?」
裁判官の問いかけに、私は迷わず頷いた。築30年の自宅も、40年勤め上げた退職金も、すべて。
隣で勝ち誇ったような笑みを浮かべる元妻を横目に、私は心の中で「ありがとう」と呟いた。
自由という名の最高の財産を手に入れたのだから。
駐車場に停めたボロボロの中古軽トラ。それが今日からの私の城だ。
私の名前は康介63歳。つい数ヶ月前まで私は中堅の機械メーカーでエンジニアとして定年まで勤め上げた、ごく平凡な男でした。
妻の由美子(58歳)とは見合い結婚で、子宝には恵まれませんでしたが、傍から見れば「真面目な夫と専業主婦の妻」という、 絵に描いたような平穏な夫婦だったはずです。
私が40年間の会社員生活で築き上げたものは決して少なくありませんでした。
郊外にある築30年の一軒家は、すでに住宅ローンを完済しています。そしてコツコツと貯めた預金と退職金を合わせると、その額はきっかり3000万円。これからの老後、夫婦ふたりで贅沢はできなくとも 旅行に行き美味しいものを食べ、穏やかに暮らしていくには十分すぎる額でした。私は、自分の人生は成功だった、義務はすべて果たしたのだと、心の底から安堵していたのです。
963: 04/08(水)09:29 ID:U4I5bmcf(4/16) AAS
しかし、人生というものは、最も安心しきっている時に足元から音もなく崩れ去るものです。
定年退職から半年が過ぎた頃でした。私は由美子の行動に違和感を覚えるようになりました。
以前から見栄っ張りで、友人たちとのランチや習い事に忙しくしていた彼女ですが、外出の頻度が異常に増えたのです。
香水の匂いがきつくなり、スマートフォンを肌身離さず持ち歩き、画面を下にして置くようになりました。
ある夜、由美子が入浴中にリビングのテーブルに置かれた彼女のスマートフォンが光りました。
普段なら他人の携帯を見るような真似は絶対にしない私ですが、その時ばかりは何かに導かれるように画面に目を落としました。
そこには、ポップアップで表示されたメッセージがありました。
『明日のホテル、予約しておいたよ。 早く由美子に会いたいな』
送信者の名前は、私より一回りも若いであろう、彼女が通うテニススクールのコーチでした。
全身の血が逆流するような感覚でした。 手が震え息が荒くなりました。
省2
964: 04/08(水)09:29 ID:U4I5bmcf(5/16) AAS
私はその夜、一睡もできませんでした。
「明日、すべてを突きつけてやる。証拠を集めて、あの男もろとも社会的に抹殺してやる。慰謝料をたっぷり請求して、由美子を無一文で叩き出してやる」
暗闇の中で私は復讐の計画を練り続けました。 当然の権利だと思いました。私は被害者であり、正義は私にあるのですから。
しかし、運命は私に、さらなる残酷な試練を用意していました。
由美子の不倫を知った数日後、私は以前から感じていた胃の鈍痛と急激な体重減少の精密検査の結果を聞くために総合病院の診察室に座っていました。「康介さん。 非常に申し上げにくいのですが……」
白髪交じりの医師は、私の顔を真っ直ぐに見つめ、レントゲン写真と血液検査の数値を指し示しました。
「すい臓がんです。すでに肝臓にも転移が見られます。ステージ4……手術は難しい状態です」
頭の中が真っ白になりました。 医師の言葉が遠くのほうで反響しているように聞こえました。
「余命は……どれくらいですか?」私が絞り出すように尋ねると医師は伏し目がちに答えました。
「抗がん剤治療を行って長くて1年。何もしなければ、半年持つかどうか……」
省4
965: 04/08(水)09:29 ID:U4I5bmcf(6/16) AAS
その夜、帰宅した私を待っていたのは、さらなる地獄でした。
リビングのソファにふんぞり返るように座った由美子は、私を見るなり、氷のように冷たい声で言い放ちました。
「あなた、話があるの。私たち、離婚しましょう」 私が病気の宣告を受けてきたことなど露知らず、彼女は自分が被害者であるかのように語り始めました。「あなたは昔から仕事ばかり。私の気持ちなんてちっとも理解してくれなかった。 私はずっと孤独だったのよ。これ以上あなたのようなつまらない男と老後を過ごすなんて息が詰まって死んでしまうわ」
彼女の言葉の裏にある「若い恋人との新しい生活」という本音が私には透けて見えました。
本来なら、ここで不倫の証拠を突きつけ、大激怒するところでしょう。
しかし、私の内側では何かが決定的に変わっていました。
「それで、条件はどうするつもりだ?」私が静かに尋ねると、由美子は用意していたかのように、まくしたてました。
「家は私がもらうわ。それから、預金と退職金の3000万円も。私がこれまであなたのモラハラに耐えてきた慰謝料と財産分与よ。
あなたには、年金があるじゃない。 文句はないわよね?」
あまりの強欲さ、あまりの身勝手さに、私は言葉を失いました。不倫をしておきながら夫の全財産を奪い取ろうというのです。
省8
966: 04/08(水)09:29 ID:U4I5bmcf(7/16) AAS
「わかった。全部 お前の言う通りでいい」 私がそう答えた瞬間、由美子は一瞬ポカンとし、そして信じられないものを見るような目を向けました。
「え……? ほんとに? 後から文句言わないでよ?」 「ああ。家も、3000万円も、すべてお前にやる。その代わり明日すぐに離婚届に判を押せ。二度と私の目の前に現れるな」
私は笑っていました。 由美子は、私がショックでおかしくなったのだと思ったことでしょう。
しかし、私の心は何十年ぶりかに晴れ渡っていたのです。憎しみも、怒りも、執着も、すべてが嘘のように消え去っていました。
そうして冒頭の裁判所でのやり取りに至ります。形式的な調停を経て、私は本当に、文字通り「すべて」を失いました。
手元に残ったのは、当面の生活費として持ち出したわずか数十万円と、自分の年金だけ。
私は、そのなけなしの金の中から30万円を払いボロボロの中古の軽トラックを買いました。
エンジニアとしての最後の腕慣らしにホームセンターで木材や断熱材を買い込み、荷台の上に小さな居住空間——
キャンピングカーのような「モバイルハウス」を自作しました。
わずか一畳半ほどの空間ですがベッドがあり、小さな作業台があり、私の工具がすべて収まっています。
省2
967: 04/08(水)09:29 ID:U4I5bmcf(8/16) AAS
夕闇が迫る国道を、私は軽トラのハンドルを握りながら走っていました。カーラジオからは古い歌謡曲が流れています。
突然、みぞおちの辺りにギリギリと締め付けられるような痛みが走りました。
病魔が確実に、私の体を蝕んでいる証拠です。痛みに顔を歪めながら、私はアクセルを踏み込みました。
金はない。帰る家もない。愛する家族もいない。そして命のタイムリミットは確実に迫っている。
私は本当にこれで良かったのでしょうか? 妻の不倫を許し全財産を渡して逃げ出したのは単なる「弱さ」だったのでしょうか?
孤独と死の恐怖が、 黒い波のように押し寄せてきます。
ヘッドライトが照らす先の見えない暗い夜道。 行き先など、どこにもありません。
ただ一つ確かなことは、このボロボロの軽トラが 今の私にとっての「棺桶」であり、同時にたった一つの「希望」だということだけでした。

車中泊の冷たい夜風が窓の隙間から吹き込んできます。私は痛む腹を抱えながら、見知らぬ街の道の駅に車を停めました。
明日、目が覚める保証すらありません。 これがすべてを失った男の絶望のどん底の光景です。
省6
968: 04/08(水)09:30 ID:U4I5bmcf(9/16) AAS
翌朝、目が覚めると、見知らぬ山の稜線から朝日が昇ってくるのが見えました。
コーヒーを淹れるためのお湯を小さなカセットコンロで沸かしながら、私は自分の両手を見つめました。
油と埃にまみれ、会社のために、そして妻との平穏な生活を守るために40年間酷使してきた手。
そのすべてを失い、裏切られたというのに、なぜか胸の奥底には「自由」という名の清々しい風が吹いていました。
もう、誰の顔色を伺う必要もない。妻の不機嫌なため息に怯えることも、見栄を張って近所の目を気にする必要もない。
私にあるのは、残されたわずかな時間と、この小さな動く城だけでした。
969: 04/08(水)09:30 ID:U4I5bmcf(10/16) AAS
そんな私の「終わりの旅」に、思いがけない変化が訪れたのは、家を出てから二ヶ月が過ぎた頃でした。
とある地方の海沿いの道の駅で、私はボンネットから白煙を上げ、途方に暮れている一台の古い軽自動車を見かけました。
車の傍らには、髪を振り乱し、今にも泣き出しそうな若い女性が立っていました。
「どうしました?エンジンストップですか?」 私が声をかけると彼女はびくっと肩を震わせ警戒したような目で私を見ました。
彼女の名前はあかり 24歳。 都会での過酷な労働環境で心を病み、仕事を辞めアパートも引き払ってわずかな貯金を頼りに車上生活をしながら職を探しているという、いわゆるネットカフェ難民の一歩手前のような状態でした。
「お金……ないんです。レッカーなんて呼べないし、修理代も……」
怯えるあかりさんに、私は微笑みかけ、自作のモバイルハウスから工具箱を引っ張り出しました。
「お金はいりませんよ。 私は昔、機械のエンジニアをやっていたんです。暇つぶしに、少し見せてくれませんか」
ラジエーターのホースの劣化による水漏れとオーバーヒートでした。私はホームセンターで買っておいた耐熱テープと予備の部品を使い、手際よく応急処置を施しました。小一時間ほどでエンジンが再び小気味よい音を立てて息を吹き返した時、あかりさんはその場にへたり込み、大粒の涙を流して泣き崩れました。
「どうして……どうして見ず知らずの私にこんなに優しくしてくれるんですか……?」
省2
970: 04/08(水)09:30 ID:U4I5bmcf(11/16) AAS
その日を境に、あかりさんは私を「お父さん」と呼び、私の軽トラの行く先々についてくるようになりました。
彼女はSNSを通じて同じように社会から孤立し生きづらさを抱え、車上生活やネットカフェで暮らす同世代の若い女性たちと繋がっていました。
あかりさんの誘いで、一人、また一人と、傷ついた若者たちが私の動く城の周りに集まるようになったんです。
私は、彼らの壊れた自転車を直し、スマートフォンの画面を修理し、時には車中泊のための防寒対策をDIYで手伝いました。
夜になればモバイルハウスの前に小さな焚き火を熾し、親の愛情を知らずに育った彼女たちの悩みや、社会への不満をただ静かに聞いてやりました。
私は一切の対価を受け取りませんでした。なぜなら、私に必要なのはお金ではなく、自分が「まだ誰かの役に立てる」という実感そのものだったからです。
彼女たちは、私のことを「魔法の手を持つ放浪のおじいちゃん」と呼び、手作りのスープや、アルバイトで得たわずかなお給料で買った果物を差し入れてくれました。
妻の由美子と暮らしていた30年間一度も得られなかった「無条件の愛情と尊敬」が、そこにはありました。
私が彼女たちの壊れた物を直すたびに、私自身の壊れかけた心もまた、優しく修復されていくのを感じていました。
971: 04/08(水)09:31 ID:U4I5bmcf(12/16) AAS
一方その頃、私が手放した「過去」である元妻の由美子は想像を絶する虚無感と地獄の底に突き落とされていました。
私を追い出し、3000万円の預金と築30年の家を手に入れた彼女は当初、勝利の美酒に酔いしれていました。
すぐにあの若いテニスコーチの恋人を家に引き入れ、友人たちには「夫のモラハラからようやく逃れられた」と悲劇のヒロインを気取って同情を集めていました。しかし、その幸福な幻想は長くは続きませんでした。
若い恋人の目的は、最初から由美子の「お金」でした。
彼は「独立して自分のテニススクールを開きたい」と甘い言葉で由美子から数百万円を引き出し、その後はパチンコやギャンブルに明け暮れるようになりました。由美子が少しでも小言を言えば、「金を持っている以外に、おばさんのどこに魅力があるんだ」と暴言を吐かれ、家を空ける日が何日も続くようになったのです。
そんなある日、由美子はリビングの引き出しの奥を整理していて、一枚の紙切れを見つけました。
それは、私が家を出る数日前に受診した総合病院の診断書と検査結果のコピーでした。
私が捨てるのを忘れ、書類の間に紛れ込んでいたのでしょう。そこにはっきりと印字された文字。
「膵臓癌 ステージ4。 多発性肝転移。余命およそ半年から1年」その書類を見た瞬間、由美子の全身から血の気が引きました。
彼女の脳裏に、離婚を突きつけた夜の、私の不気味なほど穏やかな笑顔がフラッシュバックしました。
省2
972: 04/08(水)09:31 ID:U4I5bmcf(13/16) AAS
私は自分が死にゆくことを知っており、残された尊い時間を不倫妻との泥沼の争いや、あの世へ持っていけない「3000万円というただの数字」のために浪費することを拒絶したのだということを。
私が笑って家を出たのは、彼女に対する究極の「見切り」であり、最も残酷な「復讐」だったのです。
由美子は誰もいない冷たいリビングで、その診断書を握りしめたまま 崩れ落ちました。
口座にはまだ2000万円近いお金が残っています。
しかし、彼女を心から愛してくれる人間は、この世界に ただの一人もいなくなっていました。
お金で買った若い男は寄り付かず、友人たちも彼女の派手な金遣いと嘘に気づき、一人また一人と離れていきました。
彼女はコンクリートの大きな箱の中で、金という名の紙切れに埋もれながら、本当の孤独に震えることになったのです。
973: 04/08(水)09:31 ID:U4I5bmcf(14/16) AAS
季節が巡り、私が家を出てからちょうど半年が経った頃。私の体は限界を迎えていました。
黄疸が現れ、体重は信じられないほど落ち、もはや軽トラの運転席に座ることすらできなくなりました。
とある海の見える高台の公園。そこが私の動く城の終着駅となりました。
しかし、私は一人ではありませんでした。あかりさんをはじめとする、私がこの半年間で出会い、手助けをしてきた若い女性たちが、交代で私の看病をしてくれていたのです。
彼女たちは私の病気のことを知ると、泣きながら「お父さん。 死なないで」と、私の骨と皮だけになった手を握りしめました。
「泣かないでくれ。私は今、世界で一番幸せな男なんだから」
激しい痛みがモルヒネで和らいだ意識の混濁の中で、私は心からそう思っていました。
私には実の子供はいません。妻には裏切られ、全財産を失いました。
世間の常識で言えば、私は孤独死を待つだけの哀れなホームレスです。
しかし、私の周りには今、血の繋がりも、利害関係もない、ただ純粋な思いやりだけで結ばれた「本当の家族」がいます。
省4
974: 04/08(水)09:31 ID:U4I5bmcf(15/16) AAS
さて、ここで改めて、皆様と一緒にこの物語の意味を考えてみたいと思います。
康介さんという一人の男性の壮絶な決断と、元妻・由美子さんの転落。
この実話から私たちが学ぶべき、シニア期の人生における「3つの教訓」とは何でしょうか。
第一に、「アイデンティティの喪失と再構築」です。
定年退職を迎えた多くの方は、長年自分を形作ってきた「肩書き」や「役割」を失い深い喪失感に襲われます。
康介さんも一度はそれに直面しました。しかし彼はすべてを失ったどん底で「無償で他者を助ける」という新しいアイデンティティを見つけ出しました。
一方、由美子さんは「夫の稼ぎで裕福に暮らす専業主婦」というアイデンティティの空虚さを、不倫という外側の刺激で埋めようとしました。
自分の価値を「お金」や「他人の目」に依存し続けると、いざという時に足元から崩れ去ってしまうのです。

第二に、「本当の孤独とは何か」ということです。 由美子さんは、大きな家と3000万円という財産を持ちながら、
誰からも真に愛されないという、絶対的な孤独に陥りました。
省2
975: 04/08(水)09:31 ID:U4I5bmcf(16/16) AAS
第三に、「見栄とプライドという重い鎧」です。
もし康介さんが、男としてのプライドや「自分が稼いだ金だ」という執着に縛られていたらどうなっていたでしょう。
残された貴重な命の時間を、憎き妻と法廷で罵り合い、憎悪にまみれて孤独な死を迎えていたはずです。
彼は「執着」を手放したからこそ身軽になり、新しい出会いと安らぎを得ることができました。
シニア期において最大の敵は、自分自身の内にある「手放したくない」という見栄やプライドなのです。
皆様は今、両手に何を握りしめていますか? それがもし、あなた自身の心を重くし、身動きを取れなくしている「執着」であるならば、思い切って手を開いてみる勇気も必要かもしれません。
人生の終幕において、私たちが本当にあの世へ持っていけるものは、銀行口座の残高でも、立派な家でもありません。
それは「誰かを心から愛し、誰かから心から感謝された」という、目に見えない温かい記憶だけなのです。
どうか、残されたご自身の人生の時間を、本当に大切なもののためだけに使ってください。
あなたが最後に笑って目を閉じられる、その日のために。 今日のお話はここまでです。
省2
976: 04/08(水)09:51 ID:Dp+zr47F(1) AAS
切った枝の山
キジがお気に入りのようで居座ってる
977: 04/08(水)11:17 ID:FD1hgSRW(1) AAS
庭木枝切りはネ◯ミ侵入防止・カ◯ス狙撃地点確保の意味合いもある
978: 04/08(水)11:20 ID:dXU1TL6w(1) AAS
次スレ ワッチョイあり

【剪定】庭木の手入れその17【移植】
2chスレ:engei
979: 04/08(水)17:38 ID:eoc/dXqn(1) AAS
>>954,955
なるほどね、啓翁桜だからなんだな
暖地桜桃もそうだとは知らなかったし、食べた事もないね
ウチの方だと甘果桜桃が盛んだから、同一品種は接ぎ木でしか増やせないのは何となく知ってる
実生はちょっとイマイチな感じになるのが多いかな
980: 04/08(水)21:33 ID:Dn0HjIZf(1) AAS
>>958
寒くなる直前に常緑樹切ると枯れるべ
春に戻るけど
981: 04/09(木)00:52 ID:r/TJ716N(1/2) AAS
広葉樹なら切り株になってもヒコバエ生えてくるけど
針葉樹とか葉っぱ無くなったら枯れるべ
982: 04/09(木)08:30 ID:Ks+lLfzI(1) AAS
実はヤナギを枯らしてしまった
水につけるだけで発芽するようなあのヤナギを
マルバヤナギだったけど
葉が落ちる直前の11月に鉢上げして、その時根っこを少しいじった
それだけでみるみるうちに弱くなってしまった
983: 04/09(木)11:02 ID:f0dEc5uC(1) AAS
5年ほど前に、30cmぐらいのモミジの苗木を掘り起こして、以来鉢で育てています。
もともと少し赤っぽかったのですが、今までに葉っぱが鮮やかな緑色になることも、
紅葉時期に鮮やかな赤色に色づくことも、落葉することもありません。
今1mを超えてきて、長い枝がいっぱいあって邪魔になりつつあるので、樹形をどうにかしたいです。
剪定は落葉した冬場にやると書いてるので来年まで待ちますが、落葉しなくても構わず剪定してもいいものでしょうか?
984: 04/09(木)11:06 ID:r/TJ716N(2/2) AAS
細い枝ならいつでも剪定してもいいよ
というかしないとボサボサになると思う
強剪定が落葉時ってだけで
985: 04/09(木)11:31 ID:KG8MQVhv(1) AAS
花は終わりかけだけど葉が展開してきて新緑の季節も美しい
しまった植替え時期忘れてたがギリいけるかな
986: 04/09(木)13:37 ID:SmymS3X8(1/15) AAS
「魚臭い!出て行け」と妻に家を追い出された62歳。中古の軽バンを買って「釣り車中泊」の旅に出た男が手に入れた、帰りたくなくなる最高の自由【シニア朗読雑学】 - YouTube
動画リンク[YouTube]
987: 04/09(木)14:09 ID:SmymS3X8(2/15) AAS
突然家を追い出された夜
画面の前の皆様、こんにちは。シニアの人生模様を語る朗読チャンネルへようこそ。
突然ですが、皆様に一つお聞きしたいことがあります。
長年、家族のために身を粉にして働き、あらゆるプレッシャーに耐え抜き、ようやく迎えた定年退職の日。
その先に待っているのは、温かい家族の団欒でしょうか?
それとも、自分の居場所がどこにもないという、ひんやりとした冷たい現実でしょうか?
「家」というものは、本来、外の戦場から帰り、鎧を脱いで安らぐべき場所のはずです。
しかし、もしその「家」が、世界で一番息の詰まる場所になってしまったとしたら、あなたはどうしますか?
本日は、ある一人の男性の物語をご紹介します。
まずは彼が人生の大きな転換点を迎えた、その決定的な瞬間からお聞きください。
省4
988: 04/09(木)14:09 ID:SmymS3X8(3/15) AAS
62歳。定年退職して2年。40年間、家族の生活を守るために、文字通り身を粉にして働いてきた男の結末が、深夜の路上への放り出しだった。
冷たい夜風が、薄着の身に容赦なく染み込んでくる。
見上げれば、 私が35年のローンを組んで建てた立派な郊外の一軒家が暗闇の中にそびえ立っている。
しかし、今の私には、あの家の中に戻る権利すらないらしい。
普通なら、ここで絶望に打ちひしがれ、妻に泣いて詫びてドアを開けてもらうところだろう。
しかし、私の胸の奥底には、悲しみでも怒りでもなく、奇妙な「高揚感」が芽生え始めていた。
私はゆっくりと振り返り、自宅から少し離れた月極駐車場の隅へと視線を向けた。
そこには、街灯の光を浴びて静かに眠る、一台の中古のボロい軽バンがあった。
私はポケットを探り、その冷たい鍵をしっかりと握りしめた。ああ……もう、 帰らなくていいんだ。
この物語の主人公、伸介さん(62歳)が、自らの足で新たな人生、いや「本当の自分」へと踏み出した瞬間の情景です。
省1
989: 04/09(木)14:10 ID:SmymS3X8(4/15) AAS
伸介さんは、大手IT企業で長年プロジェクトマネージャーとして働いてきた、非常に真面目で寡黙な男性でした。
彼の40年間は、常に「納期」と「予算」、 そして、 「人間関係の摩擦」との戦いでした。
顧客からの理不尽な要求に頭を下げ、部下のミスをカバーするために徹夜をし、胃に穴が開くようなストレスに耐え続ける日々。
それでも彼が逃げ出さなかったのは、ひとえに「家族のため」でした。
専業主婦の妻、由美子さん(58歳)と二人の子供たち(現在は独立して他県で暮らしています)に不自由な思いをさせたくない。
その一心で、伸介さんは感情を殺し、会社という組織の歯車として回り続けました。
その甲斐あって、金銭的には恵まれた部類に入ります。郊外には立派な4LDKのマイホームを持ち、住宅ローンはすでに完済。
定年退職時には約2000万円というまとまった退職金を受け取りました。
それに加えて、現役時代の高給のおかげで、将来受け取る年金額も平均よりかなり高い水準にありました。
「これでようやく、肩の荷を下ろしてゆっくりできる」 60歳で定年を迎えた日、花束を抱えて帰宅した伸介さんは心の底からそう思いました。
省7
990: 04/09(木)14:11 ID:SmymS3X8(5/15) AAS
定年退職し、毎日家にいるようになった伸介さんに対し、由美子さんの態度は冷酷そのものでした。
「ちょっと、そこに座っていると掃除の邪魔なんだけど。外に行ってくれない?」「お昼ご飯?私、今日は友達とフレンチに行くから。あなたの分は適当にカップラーメンでも食べておいてよ」
「ため息ばかりつかないでよ、こっちまで気が滅入るわ。現役を退いたからって老け込まないでよね」
伸介さんが良かれと思って家事を手伝おうとすれば、「やり方が違う!かえって手間が増える!」とヒステリックに怒鳴られました。
リビングのソファに座ってテレビを見ているだけで、「濡れ落ち葉みたいで鬱陶しい」と露骨に嫌な顔をされるのです。
4LDKの広々としたマイホーム。しかし、伸介さんが心からくつろげる場所は家の中のどこにもありませんでした。
彼はまるで、自分の家の中で「粗大ゴミ」として扱われているような虚無感に苛まれるようになりました。
さらに、伸介さんを不安にさせたのは由美子さんの金銭感覚でした。
991: 04/09(木)14:11 ID:SmymS3X8(6/15) AAS
ある日、書斎のゴミ箱に捨てられていたクレジットカードの明細書を偶然目にした伸介さんは、血の気が引く思いをしました。
そこには、数十万円単位のブランドバッグや、高級エステの請求がズラリと並んでいたのです。
さらには、リボ払いの残高が数百万円にまで膨れ上がっていることまで発覚しました。
「由美子、このカードの請求はなんだ? 退職金は老後のための大切な資金だぞ。こんな使い方をしていたら……」
伸介さんが問い詰めると、由美子さんは悪びれる様子もなく、逆に激昂しました。
「何よ!私が今までどれだけ我慢して、一人でこの家を守ってきたと思ってるの!?あなたが仕事にかまけて家庭を顧みなかった間、私が全部やってきたのよ! これくらい私への退職金代わりでしょ!だいたい、あなたの年金がたっぷり入ってくるんだから、ちまちま文句言わないでよ!」
激しい言葉の連続に、争い事を好まない伸介さんは口を閉ざしてしまいました。
プロジェクトマネージャーとして会社ではどんな複雑な問題も論理的に解決してきた彼でしたが、妻の感情的な爆発の前では、無力でした。
「私が我慢すれば、波風は立たない……」 現役時代と同じように伸介さんは自分の感情に蓋をしました。
2000万円の退職金という「家計の財布」は完全に由美子に握られ、彼女の浪費によって少しずつ、しかし確実に溶け始めていました。
省1
992: 04/09(木)14:11 ID:SmymS3X8(7/15) AAS
そんな息の詰まるような生活から逃れるため、伸介さんが唯一見つけた心の避難場所が「海釣り」でした。
釣り竿を垂らし、広大な海を見つめている時だけは、妻の冷たい視線もリボ払いの明細書も忘れることができました。
波の音だけが響く空間で彼はようやく「自分自身」を取り戻せるような気がしたのです。
しかし、由美子さんは伸介さんのこの唯一の趣味すらも憎みました。
「信じられない!車の中が魚臭くなるじゃない!それに釣ってきた魚なんて生臭くて台所で捌かれたら迷惑なのよ!スーパーで切り身を買った方がマシよ!」
愛車(高級ミニバン)に乗ることを禁じられ、釣った魚を家に持ち帰ることすら許されなかった伸介さん。
ここで彼は、一つだけ「秘密の行動」に出ます。実は伸介さんには現役時代から昼食代を節約したり、出張手当を少しずつ貯めたりして作った、由美子さんの知らない「自分だけのへそくり口座」がありました。その額、およそ300万円。
伸介さんはその中から40万円を使い、中古のボロボロの「軽バン」をこっそり購入したのです。
塗装は剥げ走行距離は10万キロを超えた古い車でしたが、後部座席を倒せばフラットになり、釣り道具を気兼ねなく積むことができました。
993: 04/09(木)14:12 ID:SmymS3X8(8/15) AAS
彼はその軽バンを自宅から離れた安い月極駐車場に停め、由美子には内緒でそこを「釣りの拠点」として使い始めました。
それは彼にとってささやかな本当にささやかな反抗であり、心の防空壕でした。そして、運命の日が訪れます。
その日、伸介さんは朝早くから軽バンで海へ向かい、素晴らしい釣果を上げました。
立派な真鯛が釣れたのです。「これなら、由美子も喜んでくれるかもしれない。たまには夫婦で、美味しい刺身でも食べよう」
長年の冷え切った関係を少しでも修復したいという、淡い期待。伸介さんは上機嫌で真鯛をクーラーボックスに入れ、自宅へと戻りました。
しかし、それが最悪の引き金となりました。 勝手口からキッチンに入り、シンクで魚を捌き始めた時のことです。
外出から帰ってきた由美子さんが、キッチンに入るなり顔をしかめ、鼻をつまみました。
「ちょっと!!何してるのよ!!」 その声は、かつて聞いたことがないほど鋭く嫌悪に満ちていました。
「いや、立派な鯛が釣れたから、刺身にしようと思って……」
「馬鹿じゃないの!?今日、これからお友達を呼んでティーパーティーをするのに、家の中が魚臭くなったらどうするのよ!生ゴミみたいな匂いをさせて、本当に信じられない!!」
省4
994: 04/09(木)14:13 ID:SmymS3X8(9/15) AAS
そして冒頭のシーンへと繋がります。着替えを詰め込んだ紙袋と釣り竿を投げつけられ玄関の鍵を閉められた伸介さん。
40年間。人生のすべてを捧げて手に入れた家。2000万円の退職金。
それらはすべて、妻という名の底なし沼に飲み込まれ、彼の手元には一切残りませんでした。
彼の人生の集大成は、妻の浪費を支えるための犠牲でしかなかったのです。
普通に考えればこれは完全なる敗北です。
家も、財産も、家族の絆も失った、惨めな老後への転落。
しかし、深夜の月極駐車場で40万円で買ったボロい軽バンのドアを開けた時、車内に漂うほのかな潮の香りと古いシートの匂い。
わずか2畳ほどの薄暗く狭い空間。
そこに座りハンドルを握った瞬間、伸介さんの目からなぜかポロポロと涙がこぼれ落ちました。
それは悲しみの涙ではありませんでした。
省7
995: 04/09(木)14:13 ID:SmymS3X8(10/15) AAS
彼が向かった先、車中泊の旅で出会った人物、そして、お金に困窮した妻からの恐ろしい連絡…。
事態は、ここからさらに予想外の方向へと転がっていくのです。
夜が明け、薄ぼんやりとした紫色の空が、ゆっくりと茜色に染まっていく頃。カモメの鳴き声と穏やかな波の音で伸介さんは目を覚ましました。
背中は少し痛みました。何しろお世辞にも寝心地が良いとは言えない中古軽バンの薄いマットの上での目覚めです。
しかし大きく伸びをした伸介さんの肺に流れ込んできたのは、妻の嫌味も、重苦しい沈黙もない、ただただ清々しい潮風でした。
そうか。俺は、追い出されたんだったな。不思議なことに絶望感は微塵もありませんでした。
むしろ、胸のつかえが取れたような、不気味なほどの軽やかさを感じていました。
手元に残されたのは、秘密のへそくり口座に入っている約260万円の現金とこの40万円のボロい軽バンだけ。
4LDKの豪邸も2000万円の退職金も、現役時代の社会的地位も。すべてあの冷たい玄関の向こう側に置いてきました。
いや、正確には「捨ててきた」のです。伸介さんの「車中泊の旅」は? こうして始まりました。
省2
996: 04/09(木)14:14 ID:SmymS3X8(11/15) AAS
彼はホームセンターや100円ショップを巡り、安い木材や金具を買い集めました。
そして道の駅の隅や海辺の駐車場で見よう見まねで車内のDIYを始めたのです。
後部座席を取り外し、フラットな床板を張り小さな折りたたみ式のテーブルを作り付けました。
窓には断熱材を自作して貼り付け。カセットコンロ一つでご飯が炊けるように工夫しました。
今まで、家の電球を替えることすら「遅い」と妻に罵られていた伸介さんですが、自分のためだけに作る空間はどれだけ不格好でも愛おしいものでした。
釣った魚を海辺で自ら捌き、小さなフライパンで塩焼きにして食べる。
ただ、それだけのことが高級レストランのフルコースよりも何倍も美味しく感じられました。
わずか2畳にも満たない薄暗い軽バンの車内が。 伸介さんにとって人生で初めて手に入れた「本当の自分の城」となったのです。
そんな生活を始めて1ヶ月が過ぎた頃。伸介さんは、立ち寄った海辺のオートキャンプ場で一人の男性と出会います。
彼の名前は大樹さん 45歳。ピカピカのキャンピングカーではなく伸介さんと同じように使い込まれたバンで一人旅をしている。
省8
997: 04/09(木)14:15 ID:SmymS3X8(12/15) AAS
実はこの大樹さん、現代のノマドワーカーたちの間で絶大な人気を誇る匿名ブログの執筆者でありのちに伸介さんのこの不器用で純粋な旅の記録を「ある定年退職者の最高の反逆」として書き綴ることになるのですが、それはまた別の話です。
大樹さんと出会い、自分の選択が間違っていなかったと確信した伸介さん。
しかし、過去というものは、そう簡単には彼を自由にしてくれませんでした。
季節が秋に変わろうとしていたある日の夕暮れ。海辺でコーヒーを沸かしていた伸介さんのスマートフォンがけたたましく鳴り響きました。
画面に表示された文字は「由美子」。着信拒否にするのを忘れていた妻からの数ヶ月ぶりの電話でした。
伸介さんは深くため息をつき通話ボタンを押しました。「ちょっと!!あなた、今までどこで何をしてたのよ!!」
鼓膜を劈くような、聞き慣れた金切り声。しかしその声には以前のような絶対的な高圧感はなく、どこか焦りと恐怖が混じっていました。
「…海辺にいる。何か用か?」
「用か、じゃないわよ!」「今すぐ家に帰ってきなさい!庭の雑草は伸び放題だし、お風呂の換気扇も壊れたのよ!それに…それに…」
由美子さんの声が震えていました。
省2
998: 04/09(木)14:16 ID:SmymS3X8(13/15) AAS
しかし、現実は甘くありませんでした。
彼女のクレジットカードのリボ払いの残高は彼女自身の想像を遥かに超えて膨れ上がっていたのです。
さらに伸介さんが家を出たことで、彼の銀行口座に入金される年金の大半を勝手に引き出すことが難しくなり、あっという間にキャッシュフローがショートしました。
2000万円あった退職金も彼女が内緒で作っていた投資詐欺まがいの負債の穴埋めと、見栄を張った豪華な旅行ですでに底を突きかけていたのです。
「お願いだから帰ってきて!あなたの名前で新しくローンを組んでちょうだい! 生命保険も解約して!このままじゃ、家を差し押さえられちゃう!ねえ、あなた、家族でしょ!? 私を見捨てる気!?」
かつて「優秀なATM」としてしか夫を見ていなかった妻のあまりにも身勝手で惨めな哀願。
「魚臭い」「二度とその面見せないで」 と言い放ち、深夜の路上に夫を放り出した張本人が、お金に困った途端に「家族でしょ」とすがりついてくる。
伸介さんは、自作の小さなテーブルの上に置かれた、100円ショップのマグカップを見つめました。
その横には、今日自分で釣って、自分で開いた小さなアジの干物が転がっています。
40年間この妻のために、この家族のために、血を吐くような思いで満員電車に揺られ、頭を下げ続けてきた自分の人生。
省10
999: 04/09(木)14:17 ID:SmymS3X8(14/15) AAS
夕日が海に沈みかけ空と海が燃えるようなオレンジ色に染まっています。 伸介さんの目からまた一筋の涙がこぼれました。
しかし、今度の涙は悲しみでも解放感からだけでもありませんでした。
40年間の自分の人生の半分が完全に終わったという「喪失」と「受容」の涙でした。すべてを失った。妻も、家も。財産も。
しかし彼の心の中には、かつてないほどの確かな「温かさ」がありました。
誰にも支配されない誰の評価も気にしない、自分自身の足で立ち、自分の力で生きているという実感。
「さて、明日はどこの海へ行こうか」
伸介さんはカセットコンロの火をつけました。小さな炎が、彼の2畳の城を優しく照らし出します。
彼が手に入れた「最高の自由」は、 誰から見れば、孤独で惨めな老後かもしれません。
しかし、伸介さんの顔には、 現役時代のどの瞬間よりも深く穏やかな笑みが浮かんでいました。

さて、画面の前の皆様。
省9
1000: 04/09(木)14:17 ID:SmymS3X8(15/15) AAS
第二の罠は、「家族の中の孤独」です。
一人暮らしで誰もいない部屋に帰る孤独も辛いものですが、最も残酷な孤独とは、「家族という他者」に囲まれながら、誰からも必要とされず理解されない孤独です。
伸介さんは4LDKの豪邸に住みながら2畳の軽バンよりも狭い肩身の思いをしていました。物理的な距離が近いからといって心の距離が近いとは限りません。
むしろ、期待がある分だけ家族から向けられる冷たい視線は、他人のそれよりも深く心をえぐるのです。
そして第三の罠。それは「見栄とプライド」です。
妻の由美子さんは、「高級住宅街に住む裕福な奥様」という虚飾のプライドを守るために夫を犠牲にし、借金を重ねました。
しかし伸介さんの方にもプライドはありました。「自分が我慢すれば波風は立たない」「世間体があるから離婚はできない」と。
現実の問題から目を背け続けたのもまた、一種のプライドであり、自己欺瞞だったのです。
もし彼がもっと早く由美子さんの金銭感覚や暴言に対して本気で向き合っていれば結末は違っていたかもしれません。
皆様の「家」は、今、本当に安らげる場所でしょうか?
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(1): 1001 ID:Thread(1/2) AAS
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