純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)21 (437レス)
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231(1): 08/24(日)09:49 ID:+A9mxT/6(3/4) AAS
>>223
(引用開始)
「無限集合の存在を公理に持たない体系S」を考えて、
その外側でSを自然に内包する「無限集合の存在を公理に持つ体系S'」
を考える。
そうして体系Sの中では証明を導くことのできない「体系S内部での命題」を、
体系S’の中であれば無限集合の存在を利用して証明ができるとするとき、
果たしてそれは「S内部の命題」に対しての証明になっているといえるの
だろうか?
(引用終り)
それは、実に数学的かつ哲学的な意味で、面白い問いですね
・最近 感心したのが 下記「フェルマーの最終定理はZFCの下で証明できるか?」池上大祐 数学セミナー 2025年3月号
要するに、下記「ワイルズは、代数幾何学(特に楕円曲線と群スキーム(英語版))や数論(モジュラー形式やガロア表現、ヘッケ環、岩澤理論)の高度な道具立てを用いて証明を試みた」
で、代数幾何学(特に楕円曲線と群スキーム(英語版))が、グロタンディークの数学で
ZFCの外(グロタンディーク宇宙を使用)らしい
物語風にいえば、一旦宇宙空間に出て そこを経由して 目的地に辿り着いたのです
・さらに振り返ると、n = 3:オイラーが、”複素数を用いる”アイデアを出し
クンマーは、”複素数を用いる”+理想数(現代数学のイデアル)を使った
・要するに、フェルマーの最終定理は整数の話だから、整数だけで証明できないの?
どっこい、整数の中にとどまると、狭いし見通し悪い。だから、話を 整数の外に広げるのだ
それが、オイラーであり クンマーの理想数であり、ワイルズさんの代数幾何学=グロタンディーク宇宙
かように、数学史的視点でみれば、数学の世界を広げて より高い立脚点から 問題にアプローチしてゆく
そういう流れがあります
・戻ると、「体系S内部での命題」についても もう少し広い 高い立脚点から 解決を考える
解決後、体系S内部だけで完結でないか? それは後から考えることも可能でしょう
・なお、”無限”について これを導入することは、古代ギリシャからあったと思うが
顕著な例は 射影幾何の無限遠点や、リーマン球面の無限点の導入。これで、議論の見通しがスッキリするのです
(参考)
外部リンク[html]:www.nippyo.co.jp
数学セミナー 2025年3月号
集合論の雑学――無限についてのおはなし
フェルマーの最終定理はZFCの下で証明できるか?/
グロタンディーク宇宙と到達不可能基数
……池上大祐 60
外部リンク:ja.wikipedia.org
フェルマーの最終定理
個別研究の時代
n = 3:オイラー
1770年に刊行した著書『代数学』(Vollständige Anleitung zur Algebra)ではその証明とは異なり(複素数を用いる)エレガントながら不完全な証明を公開した
クンマーの理想数
(後にリヒャルト・デーデキントがイデアルの理論として発展させる)
近代的アプローチへ
モジュラー予想(谷山-志村予想)
最終的解決
ワイルズは、代数幾何学(特に楕円曲線と群スキーム(英語版))や数論(モジュラー形式やガロア表現、ヘッケ環、岩澤理論)の高度な道具立てを用いて証明を試みた
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