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ガロア第一論文と乗数イデアル他関連資料スレ2 (1002レス)
ガロア第一論文と乗数イデアル他関連資料スレ2 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1677671318/
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704: 132人目の素数さん [] 2023/03/23(木) 21:29:12.30 ID:KNw8p5HO >>703 つづき 1.2. ベルグマン核とはどんなものか ? $n=1$ の場合. 領域が複素一次元の場合には, グリーン函数 $G(z, w)$ を使ってベルグマン 核を表わすことができる (Schiffer による) : この式 (13) について少し説明を補足しよう. 右辺はエルミート対称でかつ $z$ に関して も $\overline{w}$ に関しても正則であるから, この等式はまことにもっともらしい. ただ, グリーン函 数の特異性 $\log|z-w|$ がどこに行ったのか気になるが, それは微分 $\partial_{z}\partial_{\overline{w}}$ の作用で消され ているのである (但し境界には特異性が残る). 微分を超函数の意味で取れば何か残るが, 積分核の関係式 (1.3) を作用素の関係式に書き直せぱ, 仕組がよくわかる : $K^{B}=$ 恒等作用素 ?const. $\overline{\partial}^{*}G\overline{\partial}$ ( $G$ は $\nearrow|J-\nearrow\backslash$ 作用素). この等式の証明は,「特異点のまわりをくりぬいて, 部分積分してから穴をつぶす」 という 例の奴である. 高次元の場合にも, この等式は (適当な仮定の下で) 成り立つ. 但し, グ リーン作用素を $\overline{\partial}$ ノイマン作用素で置き換える. 関係式 (1.3) とグリーン函数の性質により, ベルグマン核が境界点の近傍に局所化でき ることがわかる. よって, リーマンの写像函数の境界まで込めての平滑性を使えぱ, ベル グマン核の特異性の形が単位円板の場合からわかる. 即ち, 特異点集合は (?\Omega の直積集合 の中で) $\partial\Omega\cross\partial\Omega$ の対角集合であり, 特異性の強さは主値積分核やデルタ函数と同じレベ ルである. 対角集合に制限すると, 境界に近づいたときの増大度は $0<C_{-}\leq K^{B}(z)$ . dist $(z, \partial\Omega)^{2}\leq c_{+}<+\infty$ ( $C\pm>0$ は定数) である. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1677671318/704
705: 132人目の素数さん [] 2023/03/23(木) 21:30:05.84 ID:KNw8p5HO >>704 つづき Fefferman の基本定理 [F1]. $ 注意. この定理に関する注意を少し補足する. (a) 特異性を境界点の近傍に局所化することができる. 即ち, 二つの強擬凸領域がある 境界点の近傍を共有すれば, ベルグマン核の差はその点の近傍で滑らかである. (b) 実解析的な枠でも定理が成り立つ (柏原正樹先生による). 即ち, 境界がある境界 点の近傍で実解析的ならば, $\varphi^{B}$ と $\psi^{B}$ もその点の近傍で実解析的である. (c) Boutet de Monvel-Sj\"ostrand [BS] によれば, ベルグマン核の特異性をラプラス積分 (複素相函数のフーリエ積分作用素) で書くことができ, それにより上の定理を対角集合以 外に複素化できる. 1.3. どんな不変式論を考えるの力 ‘ ? 現実. 以上, 虫がいいもくろみを説明したが, それに対する現実 (知られていること) を ここで粗く述べる. 正確なことは後で述べる. 複素モンジュ. アンペール境界値問題の解 $u^{MA}$ が一意的に存在し, それはウェイト ー $1$ の変換則をみたす定義函数であるが, 境界まで込めて有限階の微分可能性しか持たない. $u^{MA}$ は漸近展開を許し, さらに漸近展開はある意味で局所化できる. $u^{MA}$ の滑らかな近似解を局所的に構成することができるが, それを使って上のもくろみ のようにベルグマン核を漸近展開しようとすると, 変換則が誤差を含んでボケることによっ て展開が途中で止まる ( $\varphi^{B}$ の展開を表わすことはできる). この難点は, $u^{MA}$ の漸近展開 を使うことによって, 2 次元の場合には克服できる ( $\psi^{B}$ の展開を表わすこともできる). 熱核との比較. 熱方程式に対する初期値問題の基本解は, 熱核と呼ばれる. 復習しよう. $M$ をコンパクトなりーマン多様体とするとき, 熱方程式に対する初期値問題 $(\partial/\partial t-\triangle_{x})u(t, x)=0$ $(t>0, x\in M)$ , $u(+0, x)=u_{0}(x)$ $(x\in M)$ は一意的な解を持ち, $u(t, x)= \int_{M}H(t, x, y)u_{0}(y)dV_{M}(y)$ という形をしている. $\text{こ_{}-}$ の $H(t, x, y)$ が熱核である. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1677671318/705
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