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ガロア第一論文及びその関連の資料スレ (1002レス)
ガロア第一論文及びその関連の資料スレ http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1615510393/
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198: 132人目の素数さん [sage] 2023/02/04(土) 21:32:30.35 ID:FXdrMrMW >>197 つづき https://www.math.kyoto-u.ac.jp/~yukie/ 雪江明彦 代数の教科書について https://www.math.kyoto-u.ac.jp/~yukie/yougo.pdf 教科書の 用語について (2012/7/7更新) 代数の教科書を書いたとき,用語については大変迷った. 自分なりの結論をここで 書いておく. 1. 「単元群」か「単数群」か「乗法群」か A が環のとき,乗法に関して逆元をもつ元の集合を A× と書くが,これを何と呼 ぼう? 論理的な結論はもちろん「単元群」である. しかしこれは都合が悪いことがあ る. それは整数論でいずれ「ディリクレの単数定理」が出てくるから. これを「ディ リクレの単元定理」と呼ぶ選択肢はない. これがあるので,A が代数体の整数環のと きには A× のことを「単数群」と呼びたくなる. ではなぜ「単数群」で統一しないの か? それは A が多項式環のとき A× の元を「単数」と呼ぶのに抵抗があるからであ る. 森田の代数概論では「単数群」で統一しているが,やはり多項式のことを考える と「単数群」と呼ぶ気にはなれなかった. そこで「乗法群」とした. 2. 「可除環」か「斜体」か 最初に代数の教科書を書いたとき,3 巻全部書いて出版社に送ったのだが,最初の 2 巻が出た後,3 巻目を出すときになって,これだけの量を書いて「ヴェーダーバーン の定理」について書いてないのはおかしいと思って書き足した. それまでは可換体し か扱うつもりがなかったので,「体」,「可換体」で, しかし可換体のことを「体」と呼 ぶことにしたが,3 巻で「必ずしも可換でない体」の呼び方が必要になったので,1, 2 巻を増刷したときにここで用語を変えなかったらもう変えられないと思って初版第 1 刷を買われた方には申し訳ないと思ったが用語を変えることにした. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1615510393/198
199: 132人目の素数さん [sage] 2023/02/04(土) 21:32:58.48 ID:FXdrMrMW >>198 つづき さて「必ずしも可換でない体」のことを何と呼ぼう? 桂では「斜体」と呼んでいるが,この用語を 使う気にはなれなかった. それは英語にしたとき,「ヴェーダーバーンの定理」の状況 では division ring, division algebra が完全に定着しているから. 「斜体」を英語にし たら「skew field」だろうが,ヴェーダーバーンの定理とかブラウアー群などについて 語るとき skew field という用語を使うことはないだろう. これが英語で division ring なら「可除環」がよいだろうと思った. 永田の可換体論では体,可換体という用語だ が,今となっては「体」とは日本語ではほとんどの場合可換体を意味するようになっ ていると思うので,可換な体を最初から体と呼び,必ずしも可換でない体を可除環と 呼ぶことにした. 3. 「商体」か「分数体」か? Q は Z の「商体」だろうか「分数体」だろうか? 論理的には「分数体」にすべき ということは理解できる. しかし現時点では日本では「商体」と呼ぶ人が圧倒的に多 いのではないだろうか? さて,なぜ「分数体」と呼ぶのが論理的なのか? それはこ れを商体といったら A/I (I はイデアル) は剰余環と呼ぶことになる. それなら G/N (N は正規部分群) は剰余群ということになる. それでは集合 X を同値関係で割った X/~ は? これは「商空間」. だから「剰余群,剰余環,商体」とすると,本当はこ こで破綻する. だから論理的には「商空間,商群,商環,分数体」と呼ぶのが正解で 「松阪代数系入門」でもそう呼んでいる. でもあえて「商体」を使うことにした. それ は逆写像と逆像におなじ f^-1 という記号を使って論理的にはおかしいけれど習慣と なってしまってどうしようもないというように,論理的に正しくなくてもそれが定着 しているならそれにしたがったほうがよいと判断したから. 用語は難しい. きっとすべての人を満足させることはできないだろう. (引用終り) 以上 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1615510393/199
211: 132人目の素数さん [sage] 2023/02/05(日) 09:42:17.80 ID:XfMj3WNk >>202 分かってないねw ・環の定義では、可換と非可換の区別が定義されていないぞw (後で、加法群の説明あるけど、順序が逆だよw) ・>>198-199 雪江明彦の "2. 「可除環」か「斜体」か" について言えば そもそも、群、環、体と並べたとき 乗法については、一般的に非可換で貫徹するのが綺麗で 抽象代数学の初期は、これだった (”永田の可換体論では体,可換体という用語”>>199) しかし、用語 体 は、殆どの場合(教科書や論文で)、可換体しか扱わないんだ だから、簡単に可換体→体と書いて、非可換は別の用語にという流れになった(これは よくある話) ・圏 category >>206について言えば、categoryの歴史は古代ギリシャのアリストテレス辺りまで遡る(下記) 多分、数学の”category”という用語は、下記”カントは人間認識を基礎付ける超越論的制約のひとつ、純粋悟性概念をカテゴリと呼び、その意味を認識論的意味へと転換した”あたりを意識していたのかもしれない が、本音はキャッチーなだじゃれだったかも 圏論書いた人は、関西人では?w (参考) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%8F%E8%AB%96 圏論 category theory 歴史 1945年の「General Theory of Natural Equivalences[3]」において圏(あるいは関手、自然変換)をその名前で定義した[4]。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%B4%E3%83%AA カテゴリ カテゴリ(独: Kategorie、英: Category、仏: Categorie)は、事柄の性質を区分する上でのもっとも基本的な分類のことである。カテゴリーとも表記する。語源はギリシア語の κατηγορια。漢訳語では範疇(はんちゅう)であり、洪範九疇に由来する[1]。 概説 アリストテレスによって哲学用語として採用された。アリストテレスにおいてカテゴリは存在のもつ10の基本的性質をあらわし、存在論における基本概念のひとつであったが、イマヌエル・カントは人間認識を基礎付ける超越論的制約のひとつ、純粋悟性概念をカテゴリと呼び、その意味を認識論的意味へと転換した。 哲学用語としての「基本範疇」の意味から発展して、各種分類学などでもカテゴリの用語が用いられることがある (引用終り) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1615510393/211
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