[過去ログ]
現代数学の系譜 カントル 超限集合論 (1002レス)
現代数学の系譜 カントル 超限集合論 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1570237031/
上
下
前次
1-
新
通常表示
512バイト分割
レス栞
抽出解除
レス栞
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
181: 現代数学の系譜 雑談 ◆e.a0E5TtKE [] 2019/10/06(日) 20:20:14.94 ID:d8OQiN+r >>180 つづき 定義 5 (商集合).R を x 上の同値関係とする。このとき、「R による同値類がすべて属し、それ以外のモノが属さない集合」である {y∈P(x)?∃a[a∈x∧y=[a]R]} を商集合とよび x/R と書く。 商集合は直感的な内包的記法を使えば {[a]⊂x?a∈x} とも書けるだろう。こう書くほうがどのような集合かわかりやすいかもしれない (分出公理によって存在が保障されることはわかりにくいが)。 上で例示した ω 上の同値関係 M について考えると、その同値類は Mo と Me の2つであったので、商集合は ω/M={Mo,Me} となる。適当に代表元を定めて ω/M={[0],[1]} とも書ける。 http://home.p07.itscom.net/strmdrf/basic_com2.htm 数学の基礎 19.素朴集合論とZF集合論 さて、集合の概念で、最も便利な性質、すなわち任意に命題 P が与えられたとき、P を満たす x 全体の集合、というものを考えたいのですが、これをそのまま公理にしたのでは、Russellのパラドクスにより矛盾が生じてしまいます。 そこで、通常の数学で、このような集合を考えたいときには、いつもどのような状況にあるかということを考えると、既に集合であることがわかっている a の元のうち、P を満たすようなもの全体からなる集合、というものを考えていることがわかります。そこで、分出公理: ∀a ∃b ∀x [ x∈b U ( x∈a ∧ P ) ] を仮定しよう、という考え方があります。このような集合 b は、外延性公理により唯一つであることが証明できますから、これを { x∈a | P } と書きます。なお、ここで素直に「仮定します」と言わなかったのは、次のような、別の場面で必要となる公理があり、この分出公理はそこから導出できるからです。 つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1570237031/181
182: 現代数学の系譜 雑談 ◆e.a0E5TtKE [] 2019/10/06(日) 20:20:45.85 ID:d8OQiN+r >>181 つづき 数学の議論では、変数 i を含む項 T と、集合 I があるとき、i∈I に対する T 全体からなる“集合”を考える、ということがしばしばあります。 大抵の場合、i∈I のとき、T は i に無関係なある集合 A に属しているので、これを集合と見なすことは分出公理により正当化されるのですが、順序数の議論のような、集合論として“きわどい分野”での議論を行うときは、このような条件が成り立っていない場合があります。 ところで、この場合の項 T は、集合 I の元 i に対してある対象 T を表しており、i に T を対応させる関数が与えられたとみなすことができます。 そこで、集合 I の関数による像 { T | i∈I } となる集合が存在すると言う意味の置換公理: [∀x ∀y ∀z ( ( P(x, y) ∧ P(x, z) ) → y = z ) ] → ∀a ∃b ∀y [ y∈b ⇔ ∃x ( x∈a ∧ P(x, y) )] を仮定します。 この公理は一見わかりにくい形をしていますが、左辺の ∀x ∀y ∀z ( ( P(x, y) ∧ P(x, z) ) → y = z ) というのは、x と y に関する関係 P(x, y) が一価関係であるということ、言い換えると、与えられた x に対して P(x, y) を満たす y を対応させる対応が x の関数になっていることを意味します。 従って、上の置換公理の述べるところは、一価関係 P が表す関数による集合 a の像となる集合が存在する、ということを意味しています。このような集合 b は、外延性公理により唯一つであることが証明できます。 さて、この置換公理を仮定すると、変数 y を含まない任意の命題 R に対して R ∧ x = y という命題を P(x, y) と書けば、これは明らかに一価関係です。 ゆえに、置換公理によって ∀a ∃b ∀y [ y∈b ⇔ ∃x ( x∈a ∧ R ∧ x = y ) ] すなわち ∀a ∃b ∀x [ x∈b ⇔ ( x∈a ∧ R ) ] となって、これは分出公理に他なりません。すなわち分出公理は置換公理から導出できるのです。 (引用終り) 以上 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1570237031/182
183: 現代数学の系譜 雑談 ◆e.a0E5TtKE [] 2019/10/06(日) 20:24:47.04 ID:d8OQiN+r >>181 補足 > さて、集合の概念で、最も便利な性質、すなわち任意に命題 P が与えられたとき、P を満たす x 全体の集合、というものを考えたいのですが、これをそのまま公理にしたのでは、Russellのパラドクスにより矛盾が生じてしまいます。 > そこで、通常の数学で、このような集合を考えたいときには、いつもどのような状況にあるかということを考えると、既に集合であることがわかっている a の元のうち、P を満たすようなもの全体からなる集合、というものを考えていることがわかります。そこで、分出公理: 思うに、分出公理とか置換公理を、あまり強力にして、なんでもできることにすると、 Russellのパラドクスのようなことを生じるおそれがある だが、分出公理とか置換公理の力を制限すると、 選択公理のように、無限の集合を扱う公理を必要とするということだろうね(^^ http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1570237031/183
メモ帳
(0/65535文字)
上
下
前次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
Google検索
Wikipedia
ぬこの手
ぬこTOP
0.033s