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現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む62 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む62 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1551963737/
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74: 132人目の素数さん [sage] 2019/03/08(金) 15:34:27.33 ID:HVq5OYm0 これ、ちょっと面白かったから貼る https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42024040U9A300C1000000/ 東洋一の大望遠鏡、京大が挑んだ「純国産」 科学記者の目 編集委員 小玉祥司 2019/3/8 6:30日本経済新聞 電子版 (抜粋) 京都大学などが建設を進めていた東アジア最大の光学望遠鏡「せいめい」が完成、2月20日に記念式典が開かれた。口径3.8メートルという大きさだけでなく、分割した鏡を組み合わせたり、鏡を支える骨組みを大幅に軽量化したりと、最新技術を自力で開発したのも特徴だ。「純国産」望遠鏡に取り組んだ研究者たちのチャレンジ精神や、挑戦を支えた民間のOBからの寄付が建設を実現した。 「最初は本当にできるのかな、と思った」。完成記念祝賀会であいさつした柴田一成・京大大学院理学研究科付属天文台長と観山正見・元国立天文台長は、期せずして同じ趣旨の感想を口にした。 せいめいの口径3.8メートルはすばるに比べると小さいが、主鏡を含めて望遠鏡全体を国内で製作したいわば「純国産」の大型望遠鏡だ。すばるの主鏡は米メーカーが製作し、ハワイに運ばれた。 また、すばるの主鏡は1枚の大きな鏡でできているが、せいめいの主鏡は18枚の鏡を組み合わせてできている。すばる以上の大型望遠鏡を建設するには1枚の鏡では難しく、今後はいくつもの鏡を組み合わせて大きな主鏡を作る望遠鏡が主流になる。そこに欠かせない技術を日本国内で確立する狙いがあった。 従来の同規模の望遠鏡に比べて4分の1の約20トンと大幅な軽量化も特徴だ。これには短時間に狙った天体に望遠鏡を向け、すぐに観測する狙いがある。最近の天体観測の重要なテーマの一つが超新星爆発やガンマ線バーストと呼ばれる現象だが、これらは突然発生して短時間にどんどん様子が変化する。一刻も早く望遠鏡を向けて観測を始めることが、大きな研究成果につながるのだ。 せいめい望遠鏡は軽量の架台と最新の鏡の制御技術をいかし、動かし始めてから1分以内に観測できるようになるという。観測する天体に向けたあと焦点を合わせるだけなら0.2〜0.3秒という速さだ。分割鏡を使った米国のケック望遠鏡は数秒から10秒近くかかる。 つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1551963737/74
75: 132人目の素数さん [sage] 2019/03/08(金) 15:35:11.50 ID:HVq5OYm0 >>74 つづき 技術面だけでなく、資金面でも当初は苦労した。1999年に京大内にワーキンググループが発足したものの、すばるのように国立天文台が中心となって進めるプロジェクトではなく、京大の付属天文台という位置づけから予算確保が難しかった。プロジェクトが動き出せたのは、京大理学部で宇宙物理学を学んだOBでブロードバンドタワー会長兼社長の藤原洋氏の寄付があったからだ。 柴田台長が大学時代の同期生だった藤原氏を訪ねて相談したのが2005年1月。藤原氏は「日本や世界にない新技術を開発するのがおもしろい。成功したらその技術を基にして稼げる」と寄付を快諾する。寄付の総額は約6億円にもなった。 藤原氏の寄付を得て、主鏡を精密に削り出す装置の開発から始めた。鏡の研削に必要な精度は1メートルあたりわずか1マイクロ(マイクロは100万分の1)。既存の機械では10マイクロメートル程度の精度しかなく、工作機械メーカーのナガセインテグレックス(岐阜県関市)と協力して高精度の機械を開発した。研削するときに薄い鏡を支える支持台や、研削後に精密に鏡面を磨けているか確認する計測装置も作った。 こうした技術開発では名古屋大学の貢献も大きい。装置開発の中心となった長田哲也京大教授や栗田光樹夫同准教授は、名古屋大が南アフリカ天文台サザーランド観測所に建設したIRSF1.4メートル望遠鏡開発のメンバーだった。 この望遠鏡が00年に稼働した後の04年に長田教授が名古屋大から京大に着任。栗田准教授らも名古屋大時代からせいめいの開発に加わった。鏡面の制御システムを手掛ける木野勝助教も名古屋大出身だ。当時、名古屋大の赤外線天文学の研究室を主宰していた佐藤修二名誉教授以外の主要メンバーを総動員した格好だった。 鏡の研削装置から始まり、主鏡や架台、制御システムまでほとんどの部分は大学の研究者たちが開発。総事業費も通常の望遠鏡に比べて大幅に抑えられた。 京大や名古屋大を中心に研究者たちが新技術に挑戦し、技術開発を民間の寄付が支えたことで、東アジア最大のせいめい望遠鏡は完成した。超新星爆発やガンマ線バーストの観測だけでなく、太陽系外惑星の直接撮影などにも挑戦する。先端技術に挑んだ研究者や後援者の意気込みが、日本の科学界にあらたな可能性を切り開いたといえそうだ。 (引用終わり) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1551963737/75
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