[過去ログ] 恭介「人魚姫の物語」 (434レス)
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197: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/09(水) 03:33:22.68 ID:HdI5LhHm0(6/6)調 AAS
聞きたくなかった
さやかがすでに魔法少女になっている・・・その事実を見たときから・・・
本当は頭の中にその「可能性」は想定していたような気がする
にもかかわらず・・・その可能性を否定し続けていたのは・・・
「そんな悲劇はあってはならない」と心のどこかでそれを押し殺していたからかもしれない・・・
いやだ
嘘だといってくれ・・・それが叶わないのなら・・・
さやか・・・それ以上何も言わないで・・・
さやか「恭介の腕・・・治したのはね・・・」
逃げられない
それを今聞いたところで・・・僕にしてやれることは・・・
さやか「あたし・・・なんだ」
僕の心が「氷室」と「恭介」の二つに引き裂かれていくのをハッキリ感じた。
続く
198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 05:02:43.65 ID:62FxJDPDO携(1)調 AAS
つまらないからやめてくれもう書かなくていいよ
199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/09(水) 11:35:57.75 ID:ivTQNZLAO携(1)調 AAS
フン! 俺は信じてるんだからね、いつだって最後はギャグになるって!
200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/09(水) 16:15:41.60 ID:Lvvo+aWAO携(1)調 AAS
駄目んライター鎧武で世間の知るところとなった嘘淵変の屑人間っぷりを、たかが変態改悪如きで
どうこう出来ると思ったのは見通しが甘かったかもね・・・
代表取締役直々に木トっていいのは俺だけですーおまいらがマネしたら賠償ーとお達しが出ましたし、
別の裾野に手を出してみては?
201: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/11(金) 16:20:56.88 ID:U2lXxv9D0(1)調 AAS
銀河万丈「バイオリン仮面ウィザード!」
氷室「僕も上条と知らない仲じゃないんだ。バイオリニストだからね」
さやか「そんな風に言ってくれるのは氷室君だけかも」
恭介「気持ちに応えられない僕のためにさやかは・・・これじゃあ人魚姫の物語じゃないか・・・」
ほむら「あなた・・・ルシファー化寸前ね」
杏子「さやか・・・あんたまさか・・・」
第7話
恭介「積み重なる嘘」
銀河万丈「ハーレムは誰にも崩させない!」
202(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/11(金) 17:03:10.83 ID:fuzQKyNa0(1)調 AAS
QB「やれやれ またイレギュラーか、その格好、君も魔法少女なのかい?」
「さあ・・・そんなこと、どっちでもいいんじゃないかと」
ほむら「ど・・・どうして・・・?私は無関係なあなたを・・・
こんなことに巻き込んでしまったというのに・・・それなのにっ・・・!」
中沢「分かったんだ、俺が暁美さんの結界に呼ばれた理由
君は・・・何があろうと還してみせる、あの世界に・・・!!」
画像リンク
203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/11(金) 20:24:00.86 ID:Ov89IGGAO携(1)調 AAS
>>202
ちょっとだけ面白い
204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/12(土) 17:23:13.87 ID:c/twpd1e0(1)調 AAS
カッケェ
205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/12(土) 18:00:21.81 ID:EqziY9q20(1)調 AAS
声優つながりで無双やってくれ
でほむらやマミさんを庇いながらOB相手に
「言っておくが俺は男だ、絶望した所で消滅なんかしないぞ!」
って言いながら剣を使う
で、さやかに後ろから蹴られて
「なーにカッコつけてんだよ!このやろ!」って言われるまでがお約束
声優つながりで「そこにシビれる!あこがれるゥ!」って言って欲しい
206: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/13(日) 12:58:58.98 ID:H3iblAY60(1/3)調 AAS
第7話「積み重なる嘘」
氷室「・・・」
さやか「うーん?どうした、氷室君?」
氷室「あ、うん」
氷室「その恭介ってもしかして・・・上条恭介の事・・・?」
さやか「!?氷室君、恭介の事知ってるの?」
氷室「まぁね・・・僕だってバイオリニストだし・・・」
氷室「何回か彼の演奏を聞いたことがある、最近彼女が出来たとか・・・」
さやか「そ、仁美ね」
氷室(・・・)
氷室(うわぁ・・・目の前に本人がいるのに・・・僕自身の愚痴を聞かされるのか・・・)
さやか「あたしもさー、もう吹っ切ったから後からごちゃごちゃ言う必要無いんだけどー」
さやか「あたしの事友達としてしか見てなかったとしてももうちょっとさー」ぐちぐち
さやか「退院の時知らせてもくれなかったし、こう、一言お礼というか・・・」
さやか「仁美も仁美で「一日だけお待ちしますわ」って・・・そんなすぐにあたしが割り切れるわけ無いし、
恭介も恭介で何も考えずに返事を即答しなくてもいいのになー、っつーか・・・」ぐちぐち
氷室(台無しだよ!)
氷室(最近、さやかは何かを吹っ切ったというか・・・大人の女性としての雰囲気があったのに・・・)
氷室(それがまさか僕の事を諦めた事から来ているとは知らなかったし・・・そして今愚痴ったら台無しだよ!)
氷室「多分、上条の方に自覚というか・・・美樹さんに異性として好かれてるって意識が無かったんじゃないかな?」
さやか「いつまでたっても気付かない事が問題なんですけど・・・」
氷室「いや、幼なじみくらい距離が近すぎたら・・・かえってわかりにくいと思うよ」
氷室「美樹さんの好みじゃないんだろうなって上条は思っていたんじゃないかな?」
氷室(今のは紛れも無く僕の本心だ・・・さやかが僕の事好きだったなんて可能性すら考えなかったから・・・)
さやか「そんなもんかねぇ・・・って、あれ?」
さやか「あたしと恭介が幼なじみって事言ったっけ?」
207: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/13(日) 21:19:51.11 ID:H3iblAY60(2/3)調 AAS
氷室「・・・!」
氷室「うん、言った言った。「恭介ってのはあたしの幼なじみでー」って言ったよ!」
さやか「言ったかな・・・ま、いいや」
氷室(危ない、危ない・・・さやかにだけは僕の正体を知られるわけには・・・)
さやか「あたし・・・恭介にとって余計なことしたのかな・・・」
氷室「・・・」
氷室「余計な事・・・だったかもね・・・」
さやか「え」
氷室「上条にとってバイオリンを弾けるかどうかってのは・・・一生を左右する問題だから・・・」
氷室「美樹さんの願いで・・・それも美樹さんの一生を賭けた願いで彼の人生を決めてしまったのは・・・
もしかしたら余計な事だったかもしれない・・・」
氷室「でも上条が事前にその事を知ってたら・・・絶対に止めたはずだよ!」
さやか「氷室君・・・?」
氷室「美樹さんを犠牲にしてまでバイオリンがまた弾ける様にはなりたいとは思ってなかったはず」
氷室「大切な誰かが戦いの運命を背負って・・・それでバイオリンを弾けるようになっても・・・そんなの意味無いよ」
氷室「バイオリンを聞かせたい人達が危険な目にあうだなんて・・・そんなの本末転倒だよ!」
さやか「そうだね・・・だからこそあたしは恭介に本当のことが言えなかったんだ」
氷室「・・・!」
さやか「恭介が反対するかもって思ったら・・・言えなかった。でも・・・」
氷室「・・・」
氷室「そこまでして・・・彼のバイオリンを聞きたかったんだね・・・」
さやか「・・・うん・・・」
氷室「・・・」
氷室「・・・大丈夫・・・その願いは叶うよ・・・きっと叶う」
氷室「上条のバイオリンは確かにすごい、(自画自賛)だけどあいつ・・・子供っぽい所あるから・・・」
氷室「というより・・・直接伝えない美樹さんも十分子供で・・・」
さやか「あれ!?」
208: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/13(日) 22:48:14.20 ID:H3iblAY60(3/3)調 AAS
氷室「病室で眠っているときとか・・・いくらでもチャンス(意味深)はあったはずだよ!」
氷室「彼のはじめて(キス的な)を強引に奪うとか、そういう行動のほうがわかりやすかったよ」
さやか「ははは・・・はじめて!?あたしが恭介の初めてを!?ひひひ、氷室君!?ナニ言ってるの!?」
さやか「中学生でそんな!そんな!そんな事までしちゃうなんて!しかも病室で!!」
氷室「?ナニを焦っているんだい?」
さやか「第一、恭介に拒否されたらどうするのよ!あっちにとっては、あたしなんてただの友達だし!」
氷室「さやかみたいな可愛い子なら受け入れるよ!例え恭介みたいな鈍感な奴でも!」
さやか「ひ、氷室君!?」
氷室「ごめん・・・また呼び捨てにしちゃったね・・・」
氷室「あの・・・変な意味じゃないんだ・・・最初会った時から・・・美樹さんはとっても魅力的な子で・・・」
さやか「えっ!?///ええっ!?」
氷室「そんな美樹さんがフラれるなんて信じられない。だからきっと・・・お互いに子供だっただけなんだ」
氷室「先に伝えていたのが美樹さんなら・・・きっと上条はその気持ちに応えたはずだよ・・・」
氷室「上条も美樹さんも悪くない・・・お互いに近すぎる存在だったからこそ・・・すれ違っただけなんだ」
氷室「断言しても良い。美樹さんが仁美さんより先に、本当のことを上条に伝えていれば・・・
願いを叶えてもらった負い目とか・・・そんな物じゃなくてただ純粋に美樹さんの気持ちに応えたはず・・・」
氷室「悪くない・・・誰も悪くない。だから美樹さんが願いを叶えた事を余計だと負い目を感じることも無い」
氷室「絶対に・・・間違ってなんかいない・・・美樹さんの願いは間違いじゃない・・・」
ぎゅっ(手)
さやか「ひ、氷室君!?///」
氷室「もしも恭介が美樹さんの願いを否定するようなことがあるなら・・・僕が許さない・・・」
氷室「誰よりも先に・・・僕が恭介を許さない」
氷室「だから・・・もう自分の願いが余計な事だったとか・・・間違いだったとかは言わないで欲しい」
氷室「大丈夫・・・美樹さんにはこれから先・・・ずっともっと楽しい事が待ってるはず」
氷室「上条は・・・君のそばにいてやれないかも知れないけど・・・きっと一番の友達として・・・
そんな楽しい思い出話を・・・聞かせて欲しいって・・・」
さやか「あの・・・///その・・・や、やだなもう!
出会って間もない氷室君がそんなに深刻に考えなくてもいいんだよ!」
209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/13(日) 23:27:11.55 ID:gthAwEH30(1)調 AAS
何より勝たなくてはいけないのは地球史に割り込み、人類の庇護者を自称して若い命を冒涜し搾取する侵略者と、
その口車に乗せられ地球を売った頭の内外全部ピンクの親友、そして未来の無い欲望を爆発させたまっくろくろすけべぇ。
みんなはっきりわかんだね。
210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/16(水) 16:38:00.06 ID:kXjCqClM0(1)調 AAS
前作を元にしてるなら、中沢は女になった恭介に一目惚れするか中沢が女になるかだな
211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/17(木) 17:16:09.90 ID:0DBmos3W0(1)調 AAS
中沢にも活躍させてほしい、ルシファーになっちゃうけど自我を保っていて自在にルシファーの力を引き出せるようになるとか
212: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/19(土) 01:07:22.89 ID:vjg6Ibgy0(1)調 AAS
中沢「おい上條……テメェはさやかちゃんのことなんとも思わないのか?あれだけテメェを慕って尽くしてくれた女の子の気持ちが解らねぇのか?
あの子の気持ちと向き合わず、踏みにじっていくような奴だってんなら俺はテメェを許さねぇ……歯ァ食い縛りやがれ上條恭介ぇぇぇ!」
「ぎゃあー」
上條の友人ポジの中沢君ならさやかBADを打ち破れる
213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/19(土) 01:08:29.52 ID:VoO2XviP0(1)調 AAS
氷室だとなぜか催眠術漫画を思い出す
214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/20(日) 00:31:42.95 ID:TxbJxeVn0(1)調 AAS
氷室が引退するらしいぞ
215: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 12:10:13.84 ID:Qde84Rgp0(1/10)調 AAS
さやか「でも、ありがとね。」
さやか「あたしはただ愚痴りたいだけだったのに、そこまで真剣に答えてもらって・・・」
さやか「杏子達にもちょくちょく愚痴ってるんだけど・・・女子だけだから、恭介の行動ばかり叩くなっちゃって・・・」
さやか「ちゃんと恭介の事も客観的に見た意見を言ってくれたのは氷室君だけかも」
氷室(それはそうだよ!僕は恭介自身なんだし!)
さやか「はい、それじゃあもうこの話はおしまい!次は氷室君の話だよ」
氷室「え」
さやか「あたしに話があるから放課後声かけたんだよね?」
氷室「あ、うん。そうだった」
氷室「ええとね・・・」
氷室「・・・」
氷室「円環の理って・・・そもそも魔法少女達にとってどういう物か聞かせてくれないか?」
さやか「え?あんた何も知らずにキュゥべえに協力していたの?」
氷室「詳しいことだけ聞いていない。ただ「この世界を元に戻すため」取り戻す必要があるとしか」
さやか「あたし達魔法少女にとって・・・天国みたいな場所かな?」
氷室「・・・!」
さやか「もちろん、楽しいって意味の天国じゃなくて死後の世界って意味の天国ね」
さやか「それが・・・奇跡を願った者の代償・・・」
さやか「あたし達のソウルジェムが完全に呪いに染まる前に回収される世界だよ」
さやか「まどかが本当に円環の世界の神様なら、あたし達をいつか導く役目があるはずなんだ」
氷室「・・・」
氷室(円環の理は・・・魔法少女にとって死後の世界・・・)
氷室(そしてさやかは・・・忘れているけども・・・元、円環の使者・・・)
氷室(これらが導く結論・・・それはすなわち・・・)
氷室(さやかは・・・天使・・・天国の住人・・・!?)
氷室(さやかは・・・すでに一度円環の理に導かれた存在!?)
氷室「ハッ!!」
216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/20(日) 15:14:06.80 ID:UWtUDuGM0(1/2)調 AAS
あ
217: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 15:49:12.16 ID:Qde84Rgp0(2/10)調 AAS
ほむら「あなたも大切な人を失うわよ」
杏子「円環の理を取り戻せば・・・さやかは・・・消える」
氷室「あの言葉は・・・そういう意味だったのか・・・」
さやか「氷室君?」
氷室(さやかは・・・すでに円環の理に導かれ・・・そして還らなければならない存在・・・)
氷室(円環の使者としての記憶を取り戻す行動そのものが・・・さやかを消失させる可能性を孕んでいる・・・)
氷室(さやかは絶望を募らせて・・・一度は円環の理に・・・)
氷室(一体何が原因で・・・そんなのは決まっている・・・)
氷室(この僕・・・上条恭介だ・・・)
氷室(ああ、なんてことだ!さやかは・・・さやかは・・・)
氷室(決して気持ちに応える事ができない僕なんかのために・・・大切な願い事を使って・・・
本当のことも言えず・・・そして・・・僕と仁美さんの事を割り切れなくなって・・・消滅して・・・)
氷室(これじゃあまるで・・・人魚姫の物語じゃないか・・・)
さやか「氷室君の話はそれだけ?わざわざあたしに聞かなくても良かったんじゃ・・・」
氷室「いや・・・うん」
氷室「ただ単純に・・・美樹さんと話がしたかっただけかも」
さやか「なっ!なに言ってんのよ、もう!」
氷室「それと・・・ちょっと付き合えるかな」
さやか「え?」
〜夜の公園〜
さやか(え、なにこの恋人が寄り添いそうな雰囲気の公園は・・・まさか氷室君本気であたしの事・・・)
ドキドキ
氷室(本当は・・・上条恭介としての僕も・・・入院中にお世話になったお礼として・・・この公園で・・・)
氷室「僕にはこんな事しか出来ないけど・・・聞いてくれ」
スッ
さやか「バイオリン・・・」
♪〜♪〜♪
氷室(僕の正体が恭介だとバレる事無く・・・さやかを感動させる演奏を・・・
これは難しいぞ・・・)
218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/20(日) 15:55:28.05 ID:UWtUDuGM0(2/2)調 AAS
これ氷室の正体が恭介だって気づいてるだろ
219: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 19:46:14.37 ID:Qde84Rgp0(3/10)調 AAS
さやか「・・・素敵な音色・・・だけどなんだか悲しい・・・」
氷室(お互いに本当の事を言い合えない・・・その思いを今この曲に込めるよ・・・)
氷室(出来ない・・・出来っこない・・・円環の理を正常な物へと戻せば・・・さやかは消えてしまう・・・)
氷室(だけどそれじゃあ・・・この世界は誰も大人になる事無く・・・永遠に同じ時間を繰り返すだけだ・・・)
氷室(どうすればいい・・・どうすれば・・・さやかを失わず・・・僕も未来を掴み取れる!?)
杏子(さやかからは見えない位置)「・・・」
ほむら(杏子、さやかからは見えない位置)「・・・」
ほむら「佐倉杏子・・・あなた・・・ルシファー化寸前ね・・・」
氷室「ふぅ・・・」
さやか「・・・おぉ・・・」
氷室「どうかな?僕の演奏は?」
さやか「凄いよ!すっごい良かった!!」パチパチパチ
氷室「上条と比べた場合、どうかな?」
さやか「うーん・・・」
さやか「恭介とは全然違う作風だからわかんないかなー?」
さやか「恭介のオリジナル曲はもっと明るい曲が多いから・・・比べようが無いよ」
氷室「・・・!」
氷室(良かった。わざとらしすぎるくらい恭介の時とはイメージを変えた曲だけど・・・うまくごまかせている様だ)
さやか「あいつはいつも未来だけを見ていると言うか・・・
まぁ、そのせいで最近まで仁美の事ほったらかしにしていたんだけど・・・」
さやか「氷室君の曲には・・・過去の後悔とか・・・そういう感情も曲に込められている気がする。
だから比べられないよ・・・」
氷室「美樹さんは・・・本当に上条のことが好きなんだね・・・」
さやか「わ・・・!!やだなぁもお!過去形だよ過去形!!」
さやか「今はただ・・・親友二人の恋の行く末を暖かく見守ってあげたいというか・・・」
さやか「未来の世界で・・・あたしもまた・・・もっとうまくなったアイツの演奏を聞いていたいというか・・」
220: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 20:30:28.42 ID:Qde84Rgp0(4/10)調 AAS
氷室「じゃあ・・・もしも上条の演奏が聞けなくなるとしたら・・・」
さやか「え・・・?」
氷室「たとえ話だけど・・・もしも円環の理を取り戻すために・・・美樹さんが全ての力を使わなきゃいけなくなって、
その結果、円環の理に導かれて・・・二度と上条に会えないとしたら・・・」
氷室「美樹さんは・・・戦うのをやめるかい?それとも・・・」
さやか「それが・・・もしもあたしにしか出来ない事なら・・・正しい事のために戦うよ」
氷室(・・・!!)
さやか「あたしだってこの先恭介の演奏を聞いたり、杏子達と馬鹿やったりして生きていたい。でも・・・」
さやか「なにより大切なのは・・・恭介・・・仁美・・・この町の人達・・・」
さやか「大切な人達が笑ってすごせる未来・・・それを守りたいって思ったから・・・」
さやか「あたしが魔法少女になったもう一つの理由がそれだよ。だから恭介と二度と会えなくなったとしても・・・
戦える」
氷室(・・・!!)
氷室(そうだ・・・そうだった・・・昔から・・・さやかはこういう性格だった・・・)
氷室(幼稚園の頃・・・僕が年上の子に絡まれたときも・・・さやかは女の子であるにも関わらず
僕を守ろうと身を挺して・・・)
氷室(だとしたら・・・さやかは戦いを降りようとはしないだろう・・・)
氷室(それが正しい事と思えるなら・・・さやかはたとえ自分が消滅するとしても・・・戦い続ける・・・)
氷室(いずれまた・・・現世から消えるしか無いさやかに・・・僕から出来ることは・・・)
氷室「明日もまた・・・迎えに行って良いかな?」
さやか「え・・・?」
氷室「いや、変な意味じゃなくて・・・その・・・あくまで彼氏のフリっていう立ち位置で・・・」
さやか「いいんじゃないかな・・・///」
さやか「あ、そうだ・・・名前」
氷室「え」
さやか「表向きは彼氏彼女なのに・・・いつまでも苗字で呼んでるとバレるでしょ?だから下の名前・・・」
氷室「あ・・・」
さやか「氷室君の・・・下の名前教えて欲しいな・・・とか」
221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/20(日) 20:40:01.80 ID:7knrLv500(1/2)調 AAS
氷室京介
222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/20(日) 20:43:12.41 ID:7knrLv500(2/2)調 AAS
ひむろHIMUROとほむらHOMURAは似てる
223: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 21:22:37.53 ID:Qde84Rgp0(5/10)調 AAS
〜夜の公園その後〜
恭介(変装解除)「・・・」
キュゥべえ「なにかを吹っ切ったようだね・・・上条恭介」
恭介「・・・」
恭介「現時点で僕は・・・さやかと仁美さん・・・どちらを好きになればいいのかなんてわからない」
恭介「だけど今更・・・仁美さんを裏切れない・・・」
恭介「さやかの本心を聞くまでは・・・上条恭介としての僕は仁美さんを好きになりかけていたんだから・・・」
恭介「最後の最後まで・・・・さやかを失わず・・・世界を元に戻す方法を考える・・・」
恭介「それが叶わないのなら・・・せめてさやかに最期の瞬間まで少しでも・・・幸せな気分でいて欲しい」
恭介「そのためなら僕は・・・なんだってするって決めたから・・・」
恭介「上条恭介と・・・氷室は別人でなければならない・・・」
恭介「何もしてやれなかった上条恭介の代わりに・・・さやかの幸せを守るために戦う男・・・
上条恭介の駄目な部分を客観的に見れて、それを克服できる男・・・」
恭介「氷室は・・・そんな人間でなくちゃいけないんだ・・・」
キュゥべえ「なるほど・・・」
キュゥべえ「でもだからこそ、ああ答えたんだね・・・「氷室の」下の名前を聞かれて君は・・・」
恭介「・・・黙れ」
〜翌日、学校〜
さやかの隠れファンA「うそ!?マジかよ!?」
さやかの隠れファンB「マジだよ!昨日、美樹さんの彼氏を名乗る男が放課後迎えに来て・・・」
さやかの隠れファンC「その話・・・上条は知ってるのか?」
仁美「なんだかさやかさんの話題で盛り上がってますわね」
恭介「知らなかったよ。さやかが男子に人気があったなんてね(すっとぼけ)」
中沢「おい上条!お前はどうするんだよ!昨日美樹の彼氏が来たんだぞ!」
恭介「とっくに知ってるよ・・・そして、僕がどうのこうの口を出す問題じゃない」
224: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 22:04:44.74 ID:Qde84Rgp0(6/10)調 AAS
中沢「それ・・・本気で言ってるのか?お前・・・少しも悔しくないのか?」
恭介「なんで僕が・・・さやかの彼氏でもない僕が・・・なんで悔しがるんだい?」
中沢「いや・・・恋愛感情とかそういうの無しにしてもだな・・・」
中沢「今までずっと一緒にいた女の子が・・・どこの誰かもわからない奴に取られてなんとも思わないのか?
あれだけお前に優しくしてくれた女の子が・・・」
中沢「お前に子供じみた独占欲があるかどうか煽ってる訳じゃないけど・・・
少しも心配しないのはさすがに無神経すぎるっていうか・・・」
恭介「・・・」
恭介「仁美さんの手前でこんな事言うのは忍びないけど・・・正直さやかに対して独占欲的な物はあるかもね」
仁美「か・・・上条君!?」
恭介「正直・・・友情以上の感情をさやかに対して抱いているし、どこの馬の骨かもわからない男に
さやかを渡したくないって思うよ」
さやか「きょきょきょ・・・恭介!?///」
恭介「ただしそれは・・・あくまで「どこの馬の骨かもわからない男」に限る」
中沢「え」
恭介「その彼氏って「氷室」だろ?・・・彼は僕のバイオリン仲間で友達なんだ」
中沢「は」
さやか「え」
恭介「氷室は僕みたいな駄目男の駄目な部分をしっかりと見てきた人間だから、
女の子をないがしろにする事は無いと思うし・・・」
恭介「僕も良く知っている人間だから・・・安心してさやかを任せられるんだ」
さやか「そっか・・・やっぱり氷室君と恭介・・・友達だったんだ・・・」
恭介「うん、そうだよさやか。かつて同じ講師の下で教えられてた仲だよ(大嘘)」
さやか「でもだったら・・・一度くらい恭介のお見舞いに来てくれても良かったのにね・・・友達なのに・・・」
恭介「・・・」
恭介「さやか、僕と氷室の最大の違いは・・・「空気を読める男かどうか」なんだ」
さやか「え・・・?」
恭介「バイオリンを「弾けない」状態だった僕の病室にバイオリンを「弾ける」氷室がお見舞いに来て・・・
「上条恭介」はそれをどう捉えるか・・・」
恭介「「氷室は・・・僕をいじめているのかい」・・・と」
さやか「あっ・・・(察し)」
225: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 22:30:42.52 ID:Qde84Rgp0(7/10)調 AAS
恭介「僕にとって一番ダメージが少ない選択をあの頃の彼はしてくれた。
彼は空気が読める男なのさ(こじつけ)」
恭介「だからさやかは・・・きっと幸せになれるよ」
さやか「へ?」
恭介「他の男だったら、僕も子供じみた独占欲丸出しで反対したと思う。だけど氷室なら安心だから」
恭介「僕なんかと違って女の子に優しいんだアイツは。だから・・・さやかはきっと幸せになれる」
さやか「えっとその・・・」
恭介「そんな氷室が・・・さやかの彼氏になってくれたからこそ・・・僕もさやかに抱いていた
独占欲を卒業することが出来るというか・・・」
さやか「え・・・え・・・!?」
恭介「本当は近いうちに・・・連絡も無しに退院したことのお詫びと、入院中のお礼も兼ねて
プレゼントイベント的な事をするつもりだったんだ」
恭介「だけど・・・今の僕には仁美さんがいるし・・・」
さやか「あたしには・・・氷室君が・・・か・・・」
恭介「そうだね・・・氷室が誤解してやきもち妬くといけないからね」
恭介「彼、さやかと知り合えた事すっごく喜んでたみたいだし」
さやか「え!?えええええええええ!?///」
さやか(ちょ、ちょっと待って!?あ、あたしが氷室君と恋人のフリをする約束したのは
つい昨日の事でしょ!?なのに・・・恭介にすぐ報告って・・・ええええ!?)
さやか(多分メールかなにかだと思うけど・・・もう!どれだけあたしの事好きなのよ氷室君は!?)
恭介「だから今までありがとうさやか。これからは・・・親友としてよろしく」
さやか「あ・・・うん、って、アレ・・・?」
恭介「お互い幸せになるため最善を尽くそう」キリッ
さやか「う・・・うん」
さやか「思いっきり恥ずかしいことを真顔で言うところは・・・恭介も氷室君も同じなんだよね・・・」
恭介「仁美さんも・・・」
仁美「ふ・・・ふぇっ!?」
226: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/20(日) 22:53:31.71 ID:hO2dD7cH0(1)調 AAS
画像リンク
227: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 22:58:28.34 ID:Qde84Rgp0(8/10)調 AAS
恭介「僕が幸せになるための条件に・・・仁美さんが必ずいないといけないんだ」
仁美「かかか・・・上条君!?///」
恭介「ここ最近他の女の子と交流していた理由もいずれ話す・・・だから・・・」
恭介「最後まで信じて・・・ずっと僕のそばにいて欲しい・・・僕が恋人に選んだのは仁美さん一人だけだから・・・」
仁美「は・・・はい!ももも・・・もちろんですわ!///」ぷしゅう・・・
女子生徒「きゃあああああ!!上条君ったら大胆!!」
女子生徒「それ、もうプロポーズしたも同然じゃんか!!」
わいわい
〜教室の外〜
和子先生「・・・」
実家の母からのメール
「和子、あんたまだ独りでフラフラしてるの!?
現時点で彼氏がいないのならお見合いセッティングしてあげるから
こっちに戻ってらっしゃい!」
和子先生「・・・入り辛い・・・」
〜放課後〜
杏子「さやかー、帰ろうぜー」
さやか「ごめん杏子、今日は氷室君と一緒に帰る約束なんだ」
杏子「!?」
さやか「あっちは風見野中学だし・・・町一つ分離れているからさすがに時間差があるけど・・・」
さやか「ちゃんと待つ事にするんだ。それで・・・大事な話をしなきゃいけないし・・・///」
杏子「さやか・・・まさかあんた・・・」
〜仁美と恭介の帰路〜
恭介(仁美さんを家まで送ってから・・・氷室に変身してさやかを迎えに行く・・・
これで風見野から見滝原の時間差を演出できる)
恭介「そうだ、仁美さん。肝心な話を忘れていた」
仁美「肝心な話?」
228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/20(日) 23:11:32.00 ID:7gHk1oLr0(1/2)調 AAS
氷室京介がまたニュースに出てたぞ
229: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 23:17:52.47 ID:Qde84Rgp0(9/10)調 AAS
恭介「人前ではさやかは「氷室君」って呼んでるけど・・・実は
さやかとその彼氏氷室はもう下の名前で呼び合ってる間柄なんだ」
恭介「だから・・・仁美さんも・・・僕の事を下の名前で呼んでくれないかな?」
仁美「えええええええ!?」
仁美「えっと・・・」
仁美「きょっ・・・きょうすけぇ・・・///」しゅうう・・・
恭介「ぅぉ・・・!!」ぞくっ
仁美「さん!」
恭介「あれっ?」がくっ
仁美「恭介・・・さん・・・」
仁美「今の私には・・・これが限界ですわ」
恭介「そっか・・・残念だな・・・」
仁美「だったら恭介さんも!」
恭介「え」
仁美「仁美さんじゃなくて・・・仁美と呼んで欲しいですわ」
恭介「えっと・・・その・・・」
恭介「ひ・・・ひとみ・・・」
仁美「ぁぁん・・・」きゅん
恭介「さん!」
仁美「あれっ」
恭介「ははは・・・ごめん、僕も今はこれが限界みたいだ」
仁美「お互い様・・・ですわね・・ふふふっ」
仁美「そういえば・・・氷室君という方の事は下の名前で呼ばれたりはしないのですか?
聞いた話ですとかなり恭介さんと仲の良い友達みたいですけど・・・」
恭介「ああ、色々紛らわしいから僕達は苗字で呼び合ってるのさ」
仁美「・・・紛らわしい?」
恭介「彼の・・・氷室の下の名前は・・・」
230: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/20(日) 23:19:41.93 ID:7gHk1oLr0(2/2)調 AAS
京介
231: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/20(日) 23:37:02.28 ID:Qde84Rgp0(10/10)調 AAS
〜見滝原中学〜
さやか「杏子が氷室君と親戚同士なのに・・・苗字で彼の事呼んでる理由、わかったよ」
杏子「は?」
さやか「たしかに紛らわしいよね・・・そして・・・アレはあんたなりの気遣いでもあったんだよね・・・」
さやか「でも大丈夫だから!あたしはもう恭介の事引きずったりしないから!」
さやか「昨日の氷室君の話と・・・今日の恭介の言葉で・・・やっとそう思えたから・・・
完全に吹っ切れたから・・・」
杏子「さやか・・・あんた一体何を言ってるんだ!?」
氷室「美樹さん・・・!じゃなくて・・・さやかちゃん、お待たせ!」
杏子「氷室・・・!」
さやか「待ってたよ・・・氷室君・・・じゃなかった・・・」
さやか「約束したもんね・・・下の名前で呼んであげるって・・・」
さやか「待ってたよ・・・「きょうすけ」君・・・///ってもう!恥ずかしいなーもう!」
杏子「な・・・!?」
〜昨日の夜〜
氷室「きょうすけ・・・」
さやか「え!?」
氷室「冗談に聞こえるかも知れない。けれども・・・本当なんだ」
氷室「僕の下の名前も・・・上条と同じ「きょうすけ」・・・氷室きょうすけ・・・それが僕のフルネームなんだ」
氷室「ただし・・・「恭介」じゃなくて「杏介」・・・杏子と同じ「杏」を「きょう」と読ませる漢字だよ・・・」
さやか「そ、そうなんだ・・・うっわー凄い偶然!」
さやか「もしかして・・・あたしが恭介の事愚痴ってた時も・・・本当は耳が痛かったのかな・・・」
氷室「まぁそうだよね・・・自分の事を言われているみたいで(事実そうだから)なんだか複雑な気分だったよ」
232: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/21(月) 00:06:30.08 ID:D2Y5PMAZ0(1/5)調 AAS
氷室(僕は・・・卑怯だ)
氷室(さやかの気持ちに応えられないとわかっていて・・・尚、僕は・・・)
氷室(さやかに・・・また「きょうすけ」って呼んでもらいたい・・・だから僕は・・・こんな嘘を・・・)
氷室(積み重なる嘘・・・もう止まりそうに無いよ・・・)
氷室(さやかが・・・他の誰でも無い、僕自身のせいで幸せになれないなんて・・・嫌だから・・・)
杏子「おい氷室・・・テメェ・・・何考えてやがる!?」
ぐいっ
さやか「杏子!?」
杏子(わかって無いのか上条!?
アンタが適当な嘘つく度に・・・バレた時さやかがもっと辛い目に合うって事に・・・!)
氷室(だったら・・・最後までバレずに突き通すまでさ)
杏子(・・・!!)
氷室(さやかを・・・苦しめる権利なんて誰にもあってはならない・・・もちろん上条恭介にも・・・)
氷室(上条恭介がさやかに与えた負債を取り戻す。それだけのために氷室杏介は存在していると言っても過言じゃない)
杏子「お前・・・!」ギリギリ(両手で襟越しの首絞め)
さやか「何やってるのよ杏子!氷室君を離しなさい!」
パシン!
杏子「・・・!」
さやか「あ・・・!」
さやか「ご、ごめん杏子!あたし・・・そんなつもりじゃ・・・」
杏子「・・・」
杏子「先に帰ってる・・・悪かったな・・・邪魔して・・・」フラ・・・
さやか「杏子・・・待って杏子!!」
氷室「さやかちゃん!ここは下手に言い訳しないほうが良い」
さやか「え・・・?」
氷室「杏子が落ち着いてから・・・もう一度改めて話をするべきだよ。今の状態じゃ・・・こじれるだけだから・・・」
233: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/21(月) 00:40:55.89 ID:D2Y5PMAZ0(2/5)調 AAS
〜氷室とさやかの帰路〜
氷室「・・・」
さやか「・・・」
さやか「えっとね・・・杏介君・・・」
氷室「ん?」
さやか「昨日・・・恭介の事愚痴らせてもらったけどさ・・・なんか今日ね・・・恭介がね・・・」
さやか「遠回りに・・・あたしの気持ちに気付いてる様な事言ったんだ・・・」
氷室「・・・へぇ・・・」
さやか「気付いた上で・・・今更あたしの事はどうにも出来ないってニュアンスの発言も・・・」
さやか「多分、仁美と付き合うようになった後で・・・あたしの気持ちに気付いたって感じだった」
氷室「そうなんだ・・・」
さやか「杏介君が言ってたこと・・・なんとなく分かったよ・・・先に告白していれば・・・
ちゃんと恭介はあたしの気持ちに応えてくれたって事・・・」
氷室「当たり前じゃないか!」
さやか「でもだからこそ・・・吹っ切れたかな?」
さやか「恭介は・・・今更あたしの気持ちに応えられないけど・・・親友としてなら
あたしの事・・・大事に思ってくれている。それが分かったから・・・」
さやか「あたし自身が・・・恭介じゃない誰かと幸せになること・・・それが・・・
恭介の幸せでもあるって・・・そう言ってくれたんだ・・・だから・・・さ・・・」
さやか「あたし達・・・フリじゃなくて・・・本当に付き合わない?」
氷室「・・・!!」
さやか「も、もちろん、氷室君が嫌じゃなければの話だよ!だ、だってあたし・・・
恭介の事吹っ切ったけど・・・氷室君を好きになったって訳じゃないし・・・」
さやか「こんな中途半端な気持ちで・・・氷室君と付き合うと迷惑かかるのは目に見えてるし・・・」
氷室「ありがとうさやかちゃん、すごい嬉しいよ」
さやか「・・・!?氷室君!?」
氷室「本当は同じ事を・・・僕から言うつもりだったんだ」
氷室「見滝原で出会った魔法少女達の中で・・・付き合えるとしたらさやかちゃんがいいなって・・・
ずっと思っていた・・・」
234: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/21(月) 01:01:51.57 ID:D2Y5PMAZ0(3/5)調 AAS
氷室(今度は嘘じゃない・・・仁美さんを除外した場合・・・上条恭介は間違いなくさやかを選ぶ)
氷室「僕のほうからお願いしたい。さやかちゃんと交際させて欲しい」
さやか「ええっと・・・その・・・///いいのかな・・・?あ、あたしはまだ気持ちが中途半端だよ?」
氷室「僕だって・・・さやかちゃんを意識したきっかけはパンティだよ」
さやか「ファッ!?」
氷室「まずはお互いに何も考えずに軽く付き合ってみるのもいいんじゃないかな?」
氷室「もしも相性が悪かったとしても、まだ友達のうちなら別れてもダメージ少ないだろうし・・・」
さやか「そだね・・・そうだよね・・・」
さやか「それじゃあええと・・・」
さやか「こ、これからは恋人同士として・・・」
氷室「よろしく」
さやか「えへへ・・・///」
さやか「それじゃあ恋人同士になった後の決まり事!まずは・・・」
氷室(ん?決まり事?さやかは恋人を縛るタイプなのか?)
さやか「これからは・・・あたし以外のパンティで変身する事禁止ね!」
氷室「え」
さやか「なにキョトンとしてるのよ・・・当然でしょ?」
さやか「杏介君があたし達の前に初めて現れたとき被っていた・・・緑のパンティ・・・」
氷室「・・・」
さやか「そんでもって今確保している杏子のパンティ・・・それは全部使わないで欲しいな」
さやか「も、もちろんあたしが新しいのあげるって訳じゃないけど・・・今までに盗まれちゃった分は
もうそれでしょうがないから・・・」
さやか「なんとかやりくりして・・・あたしのパンティだけを使って欲しいな・・・とか」
氷室「・・・」
さやか「駄目・・・かな?」
235: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/21(月) 01:33:33.37 ID:D2Y5PMAZ0(4/5)調 AAS
氷室「わかった・・・約束する。
どうしても数が足りなくなった場合を除いて、僕はさやかちゃんのパンティしか使わない」キリッ
さやか「・・・本当は喜ぶべき台詞じゃないんだけど・・・とりあえすありがと」
氷室(僕は・・・卑怯者だ・・・)
氷室(さやかも幸せでいて欲しい・・・だけど・・・仁美さんを裏切る事も・・・正体を明かす事も出来ない)
氷室(さやかの悲しい顔を思い浮かべるだけで・・・心が苦しくなるんだ・・・)
氷室(完全に別人になることでしか・・・僕はさやかと向き合えない・・・僕は卑怯者だ・・・)
氷室(子供じみた独占欲は卒業しただって!?本当はそれ以上に・・・幼稚な感情を抱いているくせに・・・!)
氷室(さやかも仁美さんも幸せにした上で・・・僕自身も卑怯者だとバレたくない・・・そんな
わがままで稚拙な感情・・・!!)
氷室(自分すらも犠牲にしないで・・・誰も傷つかない都合のいい未来を・・・僕は思い描いているだけなんだ・・・)
♪♪(携帯電話のコール音)
さやか「!?」
さやか「マミさん!?ど、どうしたの?」
マミ「美樹さん!今すぐ来て!結界に一般人が巻き込まれてるの!!」
さやか「・・・!!魔獣のもの!?それともルシファー!?」
マミ「そのどちらでも無いわ・・・」
さやか「え・・・?それどういう事!?」
マミ「わからない・・・こんな事は初めてよ・・・」
マミ「ソウルジェムに穢れを溜めた魔法少女が・・・突然・・・」
ゴゴゴ・・・
ほむら「あり得ない・・・アレは・・・何故・・・この世界であんな物が・・・!」
キュゥべえ「あれが・・・円環の理が存在しない場合の・・・魔法少女の本来あるべき成れの果て・・・」
キュゥべえ「すばらしいエネルギーだ・・・これがまさしく・・・」
キュゥべえ「魔女・・・だね・・・」
続く
236: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/21(月) 01:36:45.73 ID:wtGP6Adv0(1/2)調 AAS
杏子が魔女化して恭介に助けられてハーレムに取り込まれるのか
237: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/21(月) 01:55:53.36 ID:D2Y5PMAZ0(5/5)調 AAS
銀河万丈「バイオリン仮面ウィザード!」
キュゥべえ「魔法少女を魔女にする・・・それが僕の本来の役割だったのさ」
氷室「そのために・・・僕は騙されたのか!」
ほむら「佐倉杏子・・・このままではあなたもいずれ・・・」
杏子「あたしは・・・あたしは!!」
まどか「わたしにはわからないよ!わたしのせいで・・・世界がおかしくなっちゃったとしても・・・
どうにも出来ないよ!」
さやか「今は・・・きょうすけ君が好き。それがあたしの素直な気持ち」
銀河万丈「第8話!」
恭介「僕はさやかが好きなんだ」
銀河万丈「ハーレムは誰にも崩させない!!」
238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/21(月) 02:20:32.26 ID:wtGP6Adv0(2/2)調 AAS
中沢「俺の出番は!?」
239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/21(月) 20:07:10.48 ID:aHCmtFfK0(1)調 AAS
仁美「フン!フン!!」ボスッボスッ
中沢「い、痛い!痛い!ちょっと志筑さん!
こんなときにご褒美(腹パン)なんかいらないよ!」
240: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/23(水) 03:34:38.09 ID:NI903xGA0(1)調 AAS
第8話「僕はさやかが好きなんだ」
沙々「うう・・・」フラフラ・・・
沙々(屈辱だ!この私が・・・呉キリカと美国織莉子にやられ・・・逃げているなんて・・・)
沙々(覚えていろよゴキブリども・・・この借りはいつか・・・)
ドロッ
沙々(ソウルジェム、真っ黒じゃねーか!畜生・・・!もうグリーフキューブのストックが無いってーのに!)
マミ「・・・!?」
マミ「あなた・・・魔法少女なの?その傷は・・・大丈夫!?」
沙々(巴マミ!!こ、こいつにまで見つかった!ヤバい!)
沙々(今戦ったら確実に負ける!逃げるんだ!・・・何が何でも逃げろ!)
沙々「だ、大丈夫です。し、心配しないでください」
マミ「大丈夫って・・・ソウルジェム真っ黒じゃない!」
マミ「私のグリーフキューブを分けてあげるわ!傷の手当もしてあげるからこっちへ来て!」
沙々「・・・」
沙々(ちゃぁんす・・・・巴マミがこんなにお人よしだとは知りませんでしたよ・・・)
沙々(ここは・・・手当てを受けるフリをしてしっかり洗脳させてもらいましょうか・・・)
沙々(巴マミを手駒に出来れば・・・あの二人にも勝てる・・・!)
パァァ・・・
マミ「・・・!?何をしているの?穢れきってるのにそれ以上魔力を使用しちゃ・・・」
ピシッ
沙々「アレ・・・?」
マミ「え・・・?」
沙々「どういう事ですか・・・!?私の・・・私の体が・・・!」
ゴゴゴ・・・
沙々「巴マミ!私の体に・・・何をしやがったあああ!?」
241: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/23(水) 16:55:37.10 ID:W6XVw6t60(1)調 AAS
来たか
242: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/25(金) 19:31:40.53 ID:+Xiwt1co0(1)調 AAS
Erika Göpfert
洗脳の魔女
性質は「落下」
自分より優れた者を従わせる願いを叶えた魔法少女の末路。
他者を従わせるために
結界展開と同時に自らの戦闘力を徐々に下げる性質を持つ。
彼女の洗脳を回避するためにはより弱い魔法少女を連れてくるしかない。
マミ「何なの・・・これは・・・」
さやか「マミさん!」
杏子「こいつは・・・ルシファーじゃ無い!?」
ほむら「魔法少女が「魔女」に・・・あり得ないわ!」
さやか「「魔女」・・・?どこかで聞いたことがあるような・・・ってか暁美ほむら!あんたまでなんで来てるのよ!」
氷室「今回の騒動も・・・暁美さん、君が新しく設定した「敵」なのかい?」
ほむら「違うわ・・・私は何も・・・」
ほむら「・・・」
ほむら「姿を見せなさい。インキュベーター」
キュゥべえ「やれやれ」ひょい
ほむら「説明してもらうわよ。魔女が・・・再びこの世に現れた理由を・・・
あなたが「何か」をした事は分かっているわ」
ほむら「魔女の概念が復活して得をするのは貴方しかいないもの・・・」
グオォオオ(結界展開)
洗脳の魔女「KISHAAAAAA!!」
杏子「なんだか良くわかんねーけど・・・とりあえずアイツを倒せばいいんだろ?」
マミ「佐倉さん!?駄目よ近づいては!敵の能力もまだわからないのに・・・」
杏子「あたしは今・・・機嫌が悪いんだ。」チラッ
さやか「杏子・・・」
氷室「・・・」
243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/25(金) 20:01:29.93 ID:03MQg7kF0(1)調 AAS
彼女の洗脳を回避するためにはより弱い魔法少女を連れてくるしかない。
無理ゲーじゃねえか
244: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/27(日) 14:03:10.93 ID:+cSVXpmr0(1/6)調 AAS
ガキィン!
洗脳の魔女「PIGYAAA!」ジタバタ
杏子「なんだこいつ、てんで弱いじゃねーか!」
バシッバシッ
杏子「しかも殴る度に魔力が落ちている!楽勝だな!」
洗脳の魔女「・・・!」ピキーン
パワワワ(洗脳光線)
杏子「うっ!」
さやか「杏子!」
杏子「・・・」フラッ
マミ「佐倉さん?」
グオッ!(槍の大降り)
マミ「きゃあっ!」
さやか「マミさん!杏子・・・あんた一体どうしたって言うのよ!」
杏子「・・・」(虚ろな目)
さやか「・・・これは・・・?」
ほむら「気をつけて美樹さやか!佐倉杏子は魔女に洗脳されているわ!」
グルグル(杏子の槍に巻きつけにされるマミ)
マミ「きゃあ!」
洗脳の魔女「HYUAAA!」
ミュイイイイイイイイイイイイ(洗脳光線)
マミ「う・・・」ガクッ
マミ「・・・」フラフラ
さやか「マミさんまで!」
ほむら(巴マミや佐倉杏子がいとも簡単に・・・?おかしい・・・何かが・・・!)
245: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/27(日) 14:26:21.11 ID:+cSVXpmr0(2/6)調 AAS
ほむら(確実に洗脳できるなら・・・なぜ攻撃をわざと受けたの・・・?まさか・・・)
ほむら「ここは一度引くのよ、美樹さやか」
さやか「な・・・悪魔が何言ってるのよ!アレもあんたの差し金でしょ!」
さやか「杏子とマミさんが囚われているのにあたしが戦わないでどうすんのよ!」
ほむら「アレは・・・実力差の大きい相手であればあるほど簡単に洗脳できる性質を持っている」
さやか「え・・・!?」
ほむら「佐倉杏子の攻撃を受けたのはそのためよ。自らの体力を減らして洗脳の成功率を高めたの」
ほむら「だから、私もうかつに力を解放できない・・・悪魔が魔女に負けるのは腑に落ちないけどここは退くの」
ほむら(悪魔が自分より格下の魔女に操られるなんて・・・笑い話じゃ済まないもの)
さやか「その話が本当って根拠がどこにあるのよ!第一あんた、あたし達と敵対宣言したばかりでしょ!」
ほむら「そこの白いのが「魔女」について事情を知っているわ」
キュゥべえ「・・・」
さやか「・・・!?どういう事?」
ほむら「詳しい話は後よ。結界を抜けてから・・・」
氷室「さやかちゃん、ここは暁美さんの言うとおりにしよう」
氷室「キュゥべえが僕を「魔法使い」に選んだ理由・・・今回の件と関係ありそうだからね」
ほむら「・・・」
ボフッ(近代兵器による爆風)
がしっ(さやかの手を掴むほむら)
さやか「お・・・おい!」
しゅあああ・・・(結界を走り抜ける一同+一匹)
ほむら「ふぅ・・・」
さやか「どういう事か・・・説明してもらうわよ・・・」
なぎさ「さやか、氷室・・・それに・・・」
まどか「ほむらちゃん!?」
なぎさ「どうなっているのです?マミと杏子はどこに・・・」
246: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/27(日) 15:06:40.91 ID:+cSVXpmr0(3/6)調 AAS
ほむら「・・・」
ほむら「巴マミと佐倉杏子が囚われたのが、吉と出たかも知れないわ」
さやか「は?」
ほむら「説明しないさいインキュベーター。何故「魔女」が再び現れるようになったのかを」
さやか「説明するのはあんただ!あの化け物・・・「魔女」ってなんなのよ!」
ほむら「かつて魔法少女の敵・・・だったモノよ・・・あなたは忘れているけども・・・」
さやか「・・・!?」
ほむら「「魔女としての転生」・・・それがかつて、魔法少女の奇跡の対価だったわ」
ほむら「その時に生じる莫大な感情エネルギーを宇宙へと持ち帰る役割が・・・」
キュゥべえ「僕達インキュベーターと言うわけさ!」
まどか「え・・・」
なぎさ「キュゥべえは・・・宇宙人なのですか!?」
ほむら「かつて私は・・・幾度と無く同じ時間を繰り返し・・・この残酷な運命に抗い続けた」
ほむら「やがて世界は新たな理・・・「消滅による救済」により・・・
全ての魔法少女は呪いから解放されることとなったわ」
ほむら「それが・・・とある魔法少女が叶えた奇跡・・・つまりは・・・まどかであり・・・「円環の理」の事よ」
まどか「・・・!」
さやか「・・・「円環の理」は・・・元々は一人の魔法少女が叶えた奇跡!?・・・」
なぎさ「まどかが・・・円環の理の神様というのはそういう意味だったのですね!」
ほむら「まどか一人を犠牲にして書き換えられた世界で・・・
やがてインキュベーターはまどかを認識するための実験を行ったわ」
ほむら「私は・・・インキュベーターの企みを・・・まどかを現世へ引き戻すことで阻止した」
ほむら「結果・・・「円環の理」から「まどか」という人格が引き離されて
淡々と呪いを溜め込んだ魔法少女を消滅させるシステムだけが残ったわ」
ほむら「まどかを現実に戻した後でも・・・「円環の理」は機能していたはずなのに・・・一体どうして・・・」
キュゥべえ「まさにその点だ。未だに鹿目まどかが「神」であり、
「円環の理」とのつながりを断ち切れていない点に僕の戦略は存在したのさ」
247: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 15:16:10.83 ID:3xPeDo1+0(1)調 AAS
相変わらずさやかはクズだな
248: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/27(日) 15:41:45.43 ID:+cSVXpmr0(4/6)調 AAS
キュゥべえ「「神」と同等の力をもつ少女が作り出した「理」も所詮は
「少女」によって管理されているに過ぎない」
キュゥべえ「第二次性徴期特有の不安定な精神・・・これを軽く揺さぶるだけで簡単に「円環の理」は崩壊する」
ほむら「その理屈はおかしいわ・・・今の今まで・・・何度も同じ思い出を繰り返した中で・・・
まどかの精神が大きく変動する事は無かった・・・「円環の理」も問題なく機能していたわ・・・」
キュゥべえ「今までのループで確実に存在しないモノがひとつ・・・いや、一人いるだろ?」
ほむら「・・・!!」
氷室「・・・!」
ほむら「氷室・・・!?」
キュゥべえ「その通りさ。鹿目まどかの精神を大きく揺さぶったのは・・・恭介・・・彼の事だ」
氷室「・・・まさか・・・そのために・・・鹿目さんの精神に干渉するために・・・僕を魔法使いに・・・」
さやか「でも「何が」って事になるわよ!氷室君が魔法使いになった事でまどかの何が変わったって言うのよ!」
キュゥべえ「強いて言うのなら・・・思春期特有の感情の発現・・・異性による興味」
さやか「は?」
まどか「えっと・・・つまりどういう事かな?」
キュゥべえ「「男の子と付き合うってどういう事だろう」という少女なら誰しもが抱く興味。
それが今までのループでは発現しなかった」
キュゥべえ「というより、許されなかった。そこにいる悪魔が鹿目まどかに男子を近づけまいと色々工作していたから」
さやか「こわっ!なにその独占欲。こわっ!」
ほむら「黙りなさい!まどかにはまだ男の子と付き合うとかそういうのは早いと私が判断したのよ!」
まどか「ええええ!?つまりわたしが・・・氷室君の影響で男子に興味を持ったことが原因!?」
なぎさ「もっと分かりやすく言えば・・・えっちな事への興味って事なのですか?だとしてもそれが何故・・・」
キュゥべえ「「女神の仕事を放り出して人間としての人生を過ごしたい」そういう思考に近づけば近づくほど
円環の理は崩れやすくなる」
キュゥべえ「まどかがほんの少しでも「将来、普通に男の人と結婚して〜」と考えるだけで後はダムの決壊のように
システムエラーを引き起こすのさ」
キュゥべえ「だから僕は恭介を魔法使いに選んだ。彼がまどかの接触することで「まどかが恭介を好きになる」・・・
とまではいかなくてもまどかが異性に興味を持つだろうという確信ができていたから・・・!」
氷室「な・・・!?」
キュゥべえ(かつて志筑仁美と美樹さやかの心を乱した人物だから、今回もなんらかの波乱を引き起こしてくれるとね)
249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/27(日) 15:44:07.73 ID:0EoJFs710(1/2)調 AAS
あ
250: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/27(日) 16:16:53.60 ID:+cSVXpmr0(5/6)調 AAS
キュゥべえ「かつて自分の願いを否定し・・・幻惑の魔法が使えなくなった佐倉杏子と同じ様に・・・
まどか自身が「自分の叶えた願い」・・・「円環の理」について少しでも疑問を持ってしまった時点で次々と
僕達インキュベーターが「理」に干渉するだけの穴が出来てしまった」
キュゥべえ「そうなると、システムを書き換えるのは容易いよね」
キュゥべえ「今は見滝原だけに「魔女化」のルールが適応されているけど・・・いずれ僕達は
円環の理を完全に掌握するつもりだ」
まどか「それって絶対おかしいよ!わたし・・・氷室君とお付き合いしてみたいとは思ったこと無いのに・・・」
氷室(いや合っている・・・!キュゥべえが言うところの「きょうすけ」は氷室では無く、上条の方だ!)
氷室(おそらく上条の方の僕が・・・毎日のように自作の演歌CDをプレゼントし続けたことで・・・
鹿目さんの中にほんのちょっぴりでも異性への関心が芽生えたとしたら・・・辻褄が合う!)
氷室(鹿目さんが「気になっている男子」が氷室では無く・・・上条の方だとすれば・・・)
氷室「君は・・・嘘をついていたのか・・・?
「世界を取り戻すため」に力を貸してくれと言っていたのは・・・嘘だったのか?」
キュゥべえ「嘘じゃないさ」
キュゥべえ「僕は・・・まどかとほむらによって書き換えられた世界では無く・・・
「魔法少女が魔女として役目を全うする」
その世界を取り戻したいと最初から君にお願いしていたのさ!」
氷室「・・・!!」
氷室「インキュベーター!!」
ほむら「よしなさい氷室。そいつを殺しても無駄なのは私が一番良く知っているわ」
ほむら「奴のペースに飲まれては駄目。ここ見滝原で「魔女化」が有効化されているなら、それはあなた達も同じ」
ほむら「頭に血を上らせること・・・むやみに体力や精神力を消耗してソウルジェムを濁らせることは
魔女化に繋がるわ」
さやか「ほむら・・・あんた・・・」
まどか「ほむらちゃんは・・・わたし達の敵なの?味方なの?」
ほむら「魔女やインキュベーターが相手なら・・・私たちの共通の敵と言うだけよ・・・」
ほむら「まずはあの魔女を倒してマミと杏子を取り戻す」
ほむら「それから侵入された円環の理の修復手段を考える。私達の決着はその後の事なのよ」
251: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/27(日) 16:19:26.90 ID:0EoJFs710(2/2)調 AAS
>>61
252: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/27(日) 18:35:03.38 ID:+cSVXpmr0(6/6)調 AAS
キュゥべえ「美樹さやか・・・百江なぎさ・・・君達は元々円環の理の使者だったんだ」
さやか「え・・・」
キュゥべえ「この状況を打破したいのなら、君達が本来の力を解放するべきだと思うけどね」
キュゥべえ「君達がまどかから預かった円環の力・・・それをまどかに返せばあるいはまどかを・・・」
パンッ
ドサッ
ほむら「そいつの言葉に耳を貸しては駄目。この状況で円環の力を解放すれば魔女化するのはあなた達よ」
ほむら「急ぎましょう。いくら魔法少女とはいえ魔女の結界内にいては一日待たずとも消化されてしまうわ」
さやか「お、おい!なんだよ、あたし達が円環の理の使者って・・・どういう事!?」
なぎさ「円環の理・・・つまりはなぎさたちは一度導かれた存在なのですか?」
まどか「・・・」
氷室「鹿目さん・・・」
まどか「わからないよ・・・」
氷室「えっ」
まどか「わたしに神様の力があるとか・・・世界を変える力とか・・・
わたしの精神と円環の理が繋がってるとか・・・」
まどか「そんな事いきなり言われても・・・わたしには分からないよ」
まどか「でも・・・本当にわたしにそんな力があるのなら・・・杏子ちゃんとマミさんを助けるためにも・・・」
氷室「・・・」
〜魔女結界〜
ほむら「相手は自分よりも強い者を「洗脳」する能力を持っているわ」
ほむら「だから、力を抑えて戦う必要がある。奴に「洗脳するまでも無い」と思い込ませることが肝心よ」
ほむら「油断させた所を一気に力を解放して一撃で仕留める。これなら洗脳を受ける事無く敵を倒せる」
さやか「その方法なら・・・さっき普通にやれたんじゃないの?」
ほむら「杏子とマミが捕まって・・・あなた猪突猛進になりかけていたわ」
ほむら「あのまま戦っていれば間違いなく洗脳されていたわね」
さやか「ぐぬぬ」
253: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/28(月) 20:48:46.14 ID:GhN402Yv0(1)調 AAS
なぎさ「さやか、癪だけどここはほむらに従うのです!
魔女の事を詳しく知っているのはほむらだけなのです」
さやか「・・・」
さやか「そうだね・・・まずは杏子とマミさんを救うのが先決だからね・・・」
さやか「一時休戦だよ。まずは目の前の共通の敵を倒すために協力するわよ」
ほむら「助かるわ」
ゴゴゴ
ほむら「来るわよ」
洗脳の魔女「KYOAAAA!」
ほむら「こちら側がなるべく弱そうな演技をするのよ」
さやか「たぁ」
なぎさ「なのです〜」ぽこぽこ
洗脳の魔女「・・・!?」
さやか「今よ!ほむら!」
ほむら「悪魔の翼・・・」ゴゴゴ・・・
ギュルギュル(リボン+槍の拘束)
ほむら「・・・!!」
杏子「・・・」
マミ「・・・」
さやか「杏子!!マミさん!!」
洗脳の魔女「GYOOO!!」
ミュイイィイイ(洗脳光線)
ほむら(・・・!!)
ほむら(演技がばれている・・・!まずいわ・・・洗脳される・・・!)
254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/28(月) 20:50:50.29 ID:hfkYpUz80(1)調 AAS
氷室は?
255(1): ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/30(水) 16:07:30.05 ID:0tapnxlA0(1/4)調 AAS
〜外〜
キュゥべえ「暁美ほむらが敵の手に落ちた」
まどか「え・・・」
氷室「・・・」
キュゥべえ「敵は相手が強ければ強いほど洗脳が強力な物へと変化する性質を持っている」
キュゥべえ「そういう意味で悪魔と化した暁美ほむらは格好の標的だったと言えるね」
まどか「そんな・・・」
氷室(もう・・・手段は選んでられない・・・のか・・・!?)
氷室「鹿目さん」
まどか「・・・?」
氷室「僕の演奏は聞いた人の「記憶」に干渉する能力を持っている」
氷室「記憶に潜り込めば「女神」として眠っている君の力を解放できるかもしれない」
氷室「さやか達を助けたい。その点に置いて僕と君の気持ちは一緒だと思う・・・だから・・・」
まどか「いいよ・・・やって!」
まどか「わたしが思い出さないと・・・さやかちゃん達を・・・そしてほむらちゃんを救えないのなら・・・」
氷室「・・・」
♪〜♪〜♪
まどか「・・・!」
氷室(僕が上条の姿の時、鹿目さんにCDをプレゼントしたのはこの時のためだったんだ・・・)
氷室(鹿目さんは、上条の言いつけ通り毎日僕の演歌CDを聞いている・・・
だから僕の演奏と同調し易くなっている)
氷室(鹿目さんの記憶を辿って・・・女神としての力と記憶を見つければ・・・)
カッ
〜まどかの記憶の世界〜
氷室「ここが・・・鹿目さんの精神世界・・・」
氷室「見つけた!あれが・・・女神の時の記憶に違いない・・・」
氷室「・・・!!こ、これは・・・・」
256: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/30(水) 16:47:46.49 ID:NkHFoz0Z0(1)調 AAS
チートじゃねえか
257: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/30(水) 17:37:16.60 ID:0tapnxlA0(2/4)調 AAS
〜魔女結界〜
ほむら「・・・」
マミ「・・・」
杏子「・・・」
さやか「暁美ほむらが・・・魔女の手に落ちた!」
なぎさ「数的にも圧倒的に不利なのです!しかも洗脳があるからうかつに力を出せないのです!」
さやか「それよりも厄介なのは・・・ソウルジェムだよ」
なぎさ「え?」
さやか「見てみなよ。三人のソウルジェムを。もっとも暁美ほむらのそれはソウルジェムと
呼べるか怪しいけどね」
なぎさ「・・・!!濁りが侵食しているのです!」
さやか「この魔女結界に長く居たことで濁りが早くなってるとしたら・・・」
さやか「最も恐ろしい事はこの結界で消化されることじゃなくて・・・
全員が魔女になっちゃう事かもね・・・」
なぎさ「そんな・・・」
さやか「円環の理が機能停止しているのなら・・・あの魔女だけでなくあたし達も例外じゃない」
さやか「悪魔だとしても・・・女神だとしても・・・基本は「ソウルジェム」を宿した
魔法少女に過ぎないんだ・・・あの魔女に誘発されて・・・穢れを溜め込めば・・・」
なぎさ「まどかと同等の存在であるはずのほむらも・・・例外無く魔女化するって事なのですか!?」
さやか「悪魔が魔女化したら・・・それこそどんな存在になるんだろうね・・・考えるだけで恐ろしいよ」
さやか「それに・・・杏子・・・!」
杏子「・・・」ジワジワ(ソウルジェム汚染)
さやか「あたしと氷室君と仲良くなる事が・・・杏子にとっては寂しさを溜め込む原因になってたんだね・・・」
さやか「そんなにソウルジェムを濁らせて・・・ごめんね杏子・・・あたし、まだ引っ叩いた事謝ってないよね・・・」
さやか「行くよなぎさ!洗脳光線さえ浴びなければ洗脳される事は無いから!」
さやか「このまま力を出し惜しみしても一方的にやられるだけだから!操られた三人は無視して本体を全力で狙うよ!」
なぎさ「了解なのです!」
258: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/30(水) 19:54:07.68 ID:gmsJ/MiA0(1)調 AAS
勝てる気がしない
259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 20:09:53.04 ID:03H/TKlAO携(1)調 AAS
>>255で演奏してるのは演歌なのか?
ヤダネッタラ ヤダネン♪
260: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/30(水) 20:12:53.42 ID:0tapnxlA0(3/4)調 AAS
悪魔ほむら「・・・」
さやか「その姿・・・あんたは・・・まどかのために悪魔になったって言ったっけ・・・」
さやか「この魔女を倒したら話してもらうよ!あんたが背負っているモノを!」
シュパァン!!
さやか「え・・・?」
なぎさ「・・・!?矢・・・!?」
しゅわああああ(結界浄化)
さやか「え!?え!?ええええええ!?」
洗脳の魔女「KYAAAAAA!!」
じゅわあああ(強制浄化)
ほむら「・・・」
マミ「・・・」
杏子「・・・」
ドサッ(倒れる3人)
さやか「何よこれ・・・一体どうなってんのよ・・・」
まどか「さやかちゃん、なぎさちゃん・・・」
なぎさ「まどか!?」
さやか「その格好・・・魔法少女!?」
さやか「まさか・・・今の攻撃は・・・まどかが!?」
氷室「僕の演奏で彼女の記憶に潜り込んだ」
さやか「杏介君・・・?潜り込んだって・・・」
氷室「残念だけど彼女の力は一部しか取り戻せなかった・・・
女神では無く・・・魔法少女としての姿しか・・・」
なぎさ「それでもすごい威力なのです!」
261: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/30(水) 20:50:50.34 ID:0tapnxlA0(4/4)調 AAS
まどか「うぅ・・・」がくっ
さやか「まどか!!」
なぎさ「・・・!ソウルジェムが・・・凄い勢いで濁っているのです!」
さやか「なぎさ、予備のグリーフキューブは!?」
なぎさ「持ってないのです!」
ほむら「ハッ・・・!!」
ほむら「何をしているの!?グリーフシードを使うのよ!」
さやか「グリーフシード!?」
ほむら「魔女が倒れた場所!突起物が落ちているはずだわ!」
なぎさ「・・・!!」
なぎさ「あったのです!まどか!これを・・・!!」
ぱしっ
まどか「ありがとう・・・なぎさちゃん・・・」
まどか「・・・」
しゅうううう・・・・
さやか「穢れが浄化されている・・・これは・・・」
ほむら「かつて魔女がいた世界での・・・ソウルジェムの浄化手段よ」
さやか「暁美ほむら・・・あんたは・・・」
なぎさ「まどかを・・・そしてマミ達を助けてくれたのですか?」
ほむら「誤解しないで。私は悪魔で・・・まどかの幸せのためにこの力を望んだのよ」
ほむら「あなた達の生存・・・それが繰り返されるこの思い出世界での・・・まどかの幸福の条件なのよ」
さやか「・・・あんた・・・そうやって一人で背負い込んで・・・」
さやか「あんた自身はどうなのよ・・・!まどかの幸せのために・・・他の人どころか自分まで巻き込んで!」
さやか「まどかは・・・あんたに歩み寄ろうとしているのに・・・あんたはまどかと敵対する事になっても・・・
それでも構わないって言うの!?」
ほむら「・・・「一人で背負いこんで」・・・ね。そのセリフを言われるのは二度目よ・・・美樹さやか」
さやか「な・・・!?」
262: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/31(木) 13:43:40.00 ID:JIfuj87O0(1/5)調 AAS
ほむら「あなたには言われたくないとでも言い返しておきましょうか」
ほむら「かつて上条恭介のために願いを使ったあなたに・・・それを言う資格があるかしら?」
氷室「・・・」
さやか「それがどう関係あるのよ!」
ほむら「愛する人のために秩序を守るか壊すか・・・あなたと私の違いはそれしか無いわ」
さやか「そんな事・・・あたしはもう恭介の事は・・・」
まどか「ほむらちゃん・・・」
ほむら「・・・」
まどか「わたしね・・・力と一緒に少しだけ記憶も取り戻したよ・・・」
まどか「ほむらちゃんがどういう思いで・・・今の世界と悪魔の力を望んだか・・・」
ほむら「そう・・・」
まどか「わたしが・・・皆とお別れしたくないって・・・そう願っちゃったからほむらちゃんは・・・」
まどか「魔女の概念が復活したのも・・・ほむらちゃんが悪魔になったのも・・・
ワルプルギスの夜が来るのも・・・全部わたしの心の弱さのせいなんだよね・・・」
ほむら「・・・弱くていいのよ・・・あなたは・・・何もかも背負いすぎたの」
まどか「わたし・・・もう逃げないよ」
まどか「神様として・・・皆とお別れしなくちゃいけないとしても・・・逃げないよ」
まどか「これ以上ほむらちゃんが傷つくのを見ていたくないんだ・・・」
まどか「だからほむらちゃん・・・一緒にワルプルギスの夜を倒そう。」
ほむら「・・・!?」
さやか「まどか!?」
まどか「お互いの心の弱さが生み出した、ワルプルギスの夜に立ち向かう力を貸して欲しいな」
まどか「この世界は長く続かないよ。嘘は・・・嘘でしか無いから・・・」
まどか「きっとそれは・・・ほむらちゃんの望む結末じゃないんだろうけど・・・
ほむらちゃんも正しい事を信じる勇気を・・・取り戻して・・・」
ほむら「あなたに分かってもらえなくても・・・嘘をついてたとしても・・・」
ほむら「それでも私は・・・あなたが普通の人間として生きていく世界を望むわ」
まどか「ほむらちゃん・・・」
263: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/31(木) 21:37:39.77 ID:JIfuj87O0(2/5)調 AAS
ほむら「あの魔女を倒したからといって、円環の理が機能回復したわけじゃない」
ほむら「これからはソウルジェムの穢れに気をつける事ね・・・魔女化する前に浄化を怠らないで」
ほむら「もちろん・・・魔女化の危険は私もまどかも例外では無いわ。」
ほむら「んしょ・・・」ひょいっ
さやか「ちょっと待て、何してる」
ほむら「見ての通りよ。気絶した佐倉杏子を持ち上げているの」
さやか「何のために!?」
ほむら「お持ち帰りするのよ」
さやか「は!?あ、あんたまさか、まどかだけじゃ飽き足らず杏子の体を・・・」
ほむら「誤解しないで。少し話をしたら、無事に返すわ」
さやか「信用できるか!あんたたった今、あたし等と考えが違うって言ったばかりでしょ!」
ほむら「それも、あなたが言う資格は無いわと言えるわ」
さやか「な、なんだと!?」
ほむら「氷室とイチャついて杏子をほったらかしにした貴方には・・・ね」
さやか「イチャイチャって!・・・あたしと氷室君は・・・そんなのじゃな・・・」
ほむら「貴方も分かっているのでしょう?杏子がソウルジェムを濁らしているのは間違いなくあなたが関係している」
さやか「・・・!」
ほむら「貴方に口を出す権利は無い。次に会ったら謝る練習でもしてることね」
スッ・・・(悪魔ワープ)(悪役特有の便利すぎるアレ)
さやか「ま・・・待って!」
なぎさ「杏子が連れて行かれたのです!」
まどか「杏子ちゃんは・・・大丈夫だと思う」
まどか「ほむらちゃんが言う・・・「わたしのための行動」なら・・・杏子ちゃんに危害を加える事はまず無いよ」
まどか「それよりねさやかちゃん・・・なぎさちゃん・・・」
まどか「キュゥべえが言っていた、二人が円環の使者だって話・・・あれは本当だよ」
さやか「え?」
264: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/31(木) 22:05:21.18 ID:JIfuj87O0(3/5)調 AAS
まどか「さやかちゃんとなぎさちゃんは一度円環の理に導かれた存在なんだ」
まどか「さやかちゃんとなぎさちゃんが・・・
ほむらちゃんの言うところの「魔女化」する瞬間の記憶を思い出したの」
まどか「今はまだ二人だけだけど・・・
きっとわたしは何人もの魔法少女を魔女化する瞬間に円環の理に導いたんだろうなって・・・」
さやか「ちょっとまて!そしたらあたし達・・・死人って事じゃん!」
なぎさ「びっくりなのです!」
さやか「何であたし達現世にいるのよ!「まどかの望む日常」を再現するために無理やり生き返ったの!?」
まどか「大体合ってるよ」
まどか「正確には円環の理の一部として、ほむらちゃんを迎えに行く時に一時的に実体化して・・・」
まどか「その後ほむらちゃんが悪魔の力で世界改変しちゃったから、そのまま世界に縛られたみたい」
まどか「言い換えれば・・・この世界そのものがほむらちゃんの巨大な結界って事だよ。
わたし達は、それに囚われている状態でしか実体化出来ないというか・・・」
まどか「わたしが今、完全に女神の力と記憶を取り戻せていない様に・・・さやかちゃん達も
忘れているんだ。円環の理の力の使い方と記憶を」
さやか「そんな事急に言われてもな・・・いまいちピンとこないよ・・・」
なぎさ「ほむらを倒して、世界が元に戻るとき・・・
なぎさは・・・またいつかマミ達とお別れしなくちゃいけないのですか!?」
なぎさ「そんなの嫌なのです!円環の理に還らなきゃいけないなんて嘘なのです!」
氷室「嘘じゃないよ」
なぎさ「氷室・・・?」
氷室「演奏を通して鹿目さんの精神に潜り込んだとき・・・僕もその記憶を見たんだ」
氷室「さやかが・・・魔女化する・・・その瞬間を」
さやか「嘘・・・」
氷室(もう少し精神の深いところまで飛び込めば・・・鹿目さんを女神として復活させる事が出来たかもしれない・・・)
氷室(でも・・・出来なかった・・・さやかの魔女化の瞬間・・・あれだけ傷ついたさやかを見ていたら・・・)
氷室(鹿目さんが女神としての使命と記憶を取り戻したら・・・さやかもその世界に還ってしまいそうで・・・)
氷室「さやか・・・!」ぎゅっ
さやか「え、ええええ!?///ちょ、ちょっと!杏介君!?」
265: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/31(木) 22:33:39.82 ID:JIfuj87O0(4/5)調 AAS
氷室「上条(僕)なんかのために・・・傷ついて・・・本当の事も話せず・・・一人で抱え込んで・・・」
氷室「上条から何の言葉もかけられず絶望して魔女化した・・・それが真実なんだ」
さやか「そんな・・・」
氷室(あの時・・・照れくさいからとか・・・CDを割った事のうしろめたさとか・・・色々あって話せなかったんだ)
氷室(退院も・・・急に決まったことだし、連絡は父さん達に任せっぱなしだったから・・・
さやかに連絡が行ってないなんて知らなくて・・・)
氷室(あの時一言でも・・・さやかに優しい言葉を掛けていれば・・・さやかは・・・)
氷室「上条のために傷つく君を・・・見たくない」
氷室「さやかみたいな良い子が幸せになれないなんて・・・そんなの間違ってる」
さやか「あのちょっと・・・きょ、杏介君!?」
氷室「僕は・・・上条みたいな薄情な奴とは違う」
氷室「ずっとさやかの傍にいたい・・・さやかを守りたい」
氷室「上条のせいで傷ついた分だけ・・・僕が傍にいてあげたい」
氷室「さやかを・・・円環の理なんかに行かせはしない」
さやか「えっと・・・その・・・参っちゃうな・・・愛されちゃってますね・・・あたし!///」
まどか「え?」
なぎさ「さやか・・・もしかして氷室と・・・」
さやか「うん。付き合うことになったんだ」
まどか「えええええ!?」
さやか「やっぱり恭介を仁美に取られてから間も無いのに・・・軽々しいって思うよね?
でも・・・こんなに愛されてるのなら・・・悪い気はしないっつーか・・・」
まどか「軽々しいなんて思わないよ!おめでとうさやかちゃん!氷室君!」
なぎさ「とは言っても・・・氷室はぱんつが好きな変態って所以外は恭介との共通点も多いのです」
なぎさ「さやかは結局毎回、同じような男を好きになる傾向があるみたいなのです!
ちょっと危なっかしいけど・・・今回は成就したから良かったのです!」
さやか「あれ・・・?素直に祝ってくれるんだ?」
さやか「さっきまでの話だと・・・あたしはいつか円環の理に還らなきゃいけない存在なのに・・・」
まどか「それはまだ分からないよ」
266: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/07/31(木) 22:58:22.73 ID:JIfuj87O0(5/5)調 AAS
まどか「円環の理を取り戻したからって・・・さやかちゃん達まで皆とお別れする必要なんて無いかもしれないよ」
まどか「最後までどうなるかわからないよ・・・だから諦めないで」
まどか「わたしは、お仕事があるから還らなくちゃいけないと思うけど・・・」
さやか「なんだよ〜、あたしが生き残るっていうのならまどかも帰るなよ〜!」
さやか「きっと暁美ほむらが背負い込んでるのも、そこが関係してると思うよ。
まどかが自分の幸せを放棄しようとしたから・・・あいつも・・・」
さやか「この世界に留まるのなら皆一緒だよ!方法は漠然としてるけど・・・きっと何かあるはずだから」
まどか「わたし・・・神様のお仕事を休んじゃっていいのかな・・・」
なぎさ「まどかも結局、現世にいたいのですね」
マミ「う・・・うん・・・」むくっ
マミ「あれ・・・どうしたの・・・何があったの?」
なぎさ「・・・!」
なぎさ(まどか・・・さやかとなぎさが円環の使者という話、マミには・・・)
まどか(聞こえてないと思うよ)
さやか「えっとね・・・杏介君・・・」
氷室「さやか・・・」
さやか「あたしも・・・どこにも行きたくない」
さやか「杏介君の気持ちに応えたい・・・だから最後まで考える」
さやか「円環の理を取り戻して・・・なおかつあたし達も人間らしく生きていく方法を・・・」
さやか「だからもう・・・杏介君がそんなに悲しい顔する必要無いんだ」
氷室「さやか・・・!」
〜ほむら、杏子側〜
ほむら「起きなさい、佐倉杏子」
杏子「う・・・ん・・・」
杏子「はっ!あ、暁美ほむら!?なんであんたが・・・あたしと一緒に!?」
ほむら「あなたのソウルジェムを確認しなさい」
杏子「・・・どうなってやがる・・・!?真っ黒じゃねえか・・・」
267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/07/31(木) 22:59:33.62 ID:ew76bFDB0(1)調 AAS
腹パン戦士仁美はまだか
268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/02(土) 22:47:27.14 ID:is6Kpke20(1)調 AAS
vip2chスレ:news4ssnip
269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 00:18:26.03 ID:nfXhRzcS0(1/2)調 AAS
vip2chスレ:news4ssnip
270: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 00:25:03.11 ID:nfXhRzcS0(2/2)調 AAS
ギタリスト仮面
271: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/03(日) 15:32:06.77 ID:IF5tQZ620(1/7)調 AAS
ほむら「あなたもまた・・・氷室の正体を知っているのね・・・というより、あの変装魔法はあなたが・・・」
杏子「・・・」
ほむら「確かに美樹さやかと氷室が親しくなればなるほど悲劇にしかならない」
ほむら「それでも上条恭介は嘘を吐き通す道を選んだ・・・そんな彼の気持ちが分からなくも無い」
ほむら「貴方のソウルジェムが濁らせているのは・・・美樹さやかに対する心配・・・氷室に対する嫉妬・・・
それらが絡み合った複雑な感情よ」
しゅうう・・・
杏子「ソウルジェムが浄化されていく!それは・・・」
ほむら「ルシファーシードを一つ・・・あなたに預けておくわ。これで浄化なさい」
ほむら「この町に「魔女化」のルールが適用されている以上・・・インキュベーターは
精神的に弱っている魔法少女に接触するのは間違いないでしょう」
ほむら「奴が次に狙うのは貴方かも知れないわ」
ほむら「いくら浄化しても・・・貴方が思いつめればそれだけソウルジェムの濁りは早くなる」
ほむら「どうしても魔女になりたくなかったら・・・美樹さやかの事を諦めるか・・・あるいは・・・」
杏子「・・・あんた一体なんなんだ!?あたし達の敵なのか・・・味方なのか・・・」
ほむら「まどかの幸せのために貴方を魔女にさせない。そして・・・
インキュベーターの好きにはさせない。それだけよ」
〜さやかの家〜
杏子「ただいま・・・」
さやか「杏子!」
さやか「ご・・・ごめんね杏子・・・あたし・・・」
杏子「いや・・・謝るのはあたしの方さ」
杏子「あの時氷室を・・・恭介を掴んだのは・・・あたしなりの心配っつーか・・・」
杏子「上条の時みたいなすれ違いになるのが怖くてさ・・・氷室が冗談半分で
さやかと付き合うって言うのなら・・・我慢なら無くて・・・」
さやか「杏子・・・そこまであたしの事を心配してくれて・・・」
さやか「でも大丈夫だよ!杏介君は本気だから・・・」
杏子「・・・」
さやか「あたしの事・・・全部知った上で、それでも傍にいたいって・・・そう言ってくれたから・・・」
杏子(違う・・・違うんださやか・・・アイツは・・・)
272: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/03(日) 15:54:30.91 ID:IF5tQZ620(2/7)調 AAS
杏子「明日一日だけ・・・氷室を・・・恭介を借りるぞ」
さやか「え・・・?」
〜学校〜
さやか「あれ?恭介も休み?どうなってんの?仁美ー、なんか聞いてない?」
仁美「恭介さん、コンクール主催者のジャニー氏と打ち合わせがあるから今日は休むと・・・」
さやか「きょうすけさん・・・とな!?」
仁美「あ・・・」
仁美「ちっ・・・違うのです!これは・・・その・・・」
さやか「何が違うんだよー!この幸せ者めー!!」
仁美「さ、さやかさんこそ!氷室君と・・・」
〜杏子に公園に呼び出される恭介〜
杏子「何の話か・・・分かってるよな・・・」
恭介「さやかと氷室の事・・・だろ?」
杏子「さやかから大体の事情は聞いたよ・・・」
杏子「さやかが・・・あんたへの想いを募らせて魔女化した事も・・・」
杏子「それを同情して・・・氷室としてアイツの支えになりたいって思ったあんたの気持ち・・・
分からなくも無い・・・けどな・・・」
杏子「哀れみの気持ちだけで・・・さやかの恋人になったのなら・・・絶対あんたを許さない」
杏子「さやかは・・・氷室を好きになりかけている・・・無理ないよな・・・
中身はそのままあんたなんだから・・・」
杏子「あんたの気持ちが・・・氷室として出した言葉が・・・本当かどうか・・・」
杏子「あんたは・・・さやかの事をどう思ってるんだ!?」
恭介「・・・」
杏子(恭介の気持ちが・・・中途半端であるなら・・・そっちの方がまだ救いはあるんだ)
杏子(こいつを一発ぶん殴って・・・さやかに氷室を諦めさせれば・・・ダメージが少ないまま終わらせられる)
恭介「幼稚園の頃・・・」
杏子「・・・?」
273: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/03(日) 16:22:57.41 ID:IF5tQZ620(3/7)調 AAS
恭介「いじめられがちだった僕を・・・いつも助けてくれたのは・・・女の子であるはずのさやかだったんだ」
杏子「おい・・・何の話をしてやがる・・・」
恭介「その頃も・・・よく男子と混じって遊ぶような活発な子だったな・・・」
恭介「さやかと一緒に遊べる男子を・・・羨ましいと思った・・・」
杏子「だから、何の話を・・・」
恭介「正しい事をまっすぐに信じる良い子だった・・・」
恭介「一緒になってテレビの仮面のヒーローに夢中になったっけ・・・」
恭介「きっとさやかの傍には・・・僕みたいな弱い男なんかじゃなく・・・
こんなヒーロー像的な男性が似合うだろうって」
恭介「そう思ったとき・・・なぜかとても寂しかった」
杏子「恭介・・・お前・・・」
恭介「事故にあった後も・・・さやかは毎日のようにお見舞いに来てくれて・・・」
恭介「でもその気持ちが・・・同情から来てる物だと思ったら・・・また自分が情けなくなったんだ・・・」
恭介「いつまでたっても・・・僕はさやかに守られる僕じゃなきゃいけないのか・・・って」
杏子「・・・」
恭介「仁美さんに告白された時・・・何故かさやかの事を思い出したんだ」
恭介「こんな僕でも・・・好きになってくれる人がいるって・・・もうさやかに守られるような子供じゃないって・・・
一人前に・・・なれた気がしたんだ」
恭介「さやかが・・・彼氏が出来たって言い出した時・・・絶対本人に会って、さやかに本当にふさわしいかどうか
確かめたくなった」
恭介「それが狂言だって知った時・・・安心した」
恭介「さやかが・・・僕の事を好きだったって聞いたときは・・・すごく嬉しかった」
恭介「僕でよかったんだって・・・勝手にさやかの隣にいるには相応しくないって・・・思い込んでたのに」
恭介「もう一度さやかの傍にいても良いって・・・今度はさやかを守れる自分になりたいって」
恭介「そう思ったら・・・どんどん本当の事を言えなくなった」
恭介「魔女化したさやかの記憶に触れたとき・・・それを確信したんだ・・・」
恭介「例えどんな事をしてでも・・・今度は僕がさやかを守らなくちゃって・・・」
恭介「・・・ああ、そうか・・・幼い頃から・・・すでに僕は・・・」
274: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/03(日) 16:57:30.24 ID:IF5tQZ620(4/7)調 AAS
恭介「僕はさやかが好きなんだ」
杏子「・・・・!!!」
恭介「ずっとずっと・・・僕はさやかの事が好きだったんだね・・・」
〜〜〜
ザーッ(大雨)
一人でまだ公園のベンチに座る杏子
杏子「・・・」
キュゥべえ「恭介と話して・・・君の心配事は解消されたかな?」
杏子「・・・最悪だ」
杏子「・・・どうしてあの二人は・・・ああなっちまったのかな・・・」
キュゥべえ「今君のソウルジェムを濁らせているのは・・・美樹さやかを心配する気持ちじゃない」
キュゥべえ「美樹さやかに対する勝手な独占欲から来る自分の穢れた部分への自覚・・・」
杏子「ハッ、なんだいそりゃ・・・」
キュゥべえ「美樹さやかにとって、最高の幸福は上条恭介と共に生きる事だ」
キュゥべえ「それを頭で分かっていながら・・・君は上条恭介が志筑仁美と交際した事に安堵した」
杏子「違う・・・」
キュゥべえ「上条恭介を諦めれば・・・美樹さやかは自分の傍にいてくれる・・・君はそれが嬉しかったんだ」
杏子「違う!」
キュゥべえ「氷室の・・・バイオリン仮面ウィザードの正体を知った時・・・それでも敢えて
変装の魔法を教えたのは何故か・・・」
キュゥべえ「少しでもさやかの気持ちが恭介に伝われば・・・それがさやかの幸福でもあると分かっていたからさ」
キュゥべえ「結果的に・・・さやかは氷室に惹かれていったけど・・・この結果が見えていなかった訳でもないよね?」
キュゥべえ「君のソウルジェムを濁らせているのは・・・
偽りの関係の中でも上条恭介と添い遂げる美樹さやかへの幸福を願う気持ち・・・」
キュゥべえ「それと相反する・・・自分が美樹さやかの支えになりたい気持ち・・・その葛藤さ」
杏子「違う・・・!!あたしが悩んでんのはそんな事じゃ・・・」
キュゥべえ「美樹さやかにとっての幸せが何かを分かっていながら・・・
それでも君は美樹さやかにとっての一番でありたいんだ」
キュゥべえ「これを見ても・・・違うって言い切れるかな?」
275: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/03(日) 17:20:41.07 ID:IF5tQZ620(5/7)調 AAS
キュゥべえが杏子に見せているのは昨日の映像
〜氷室とさやかの帰路〜
さやか「あのね・・・杏介君・・・」
氷室「なに?」
さやか「えっとね・・・その・・・///」
さやか「あ、あたしは確かに・・・恭介が好き・・・」
さやか「それは・・・仁美と付き合い始めた今でも・・・これからも変わらないと思う・・・」
さやか「友人って立ち位置でも・・・あたしは恭介をいつまでも応援してあげたいって思ってる」
氷室「そっか・・・幸せ者だね・・・上条は」
さやか「でもね・・・」
さやか「あたしの事・・・真剣に心配してくれた杏介君のことは・・・もっと・・・」
氷室「さやか・・・?」
さやか「恭介にも話せないこと・・・杏介君は正面から受け止めてくれたよね・・・」
さやか「今・・・一番好きなのは杏介君だよ・・・///」
氷室「さやか・・・!」
さやか「今は杏介君が好き・・・それが・・・あたしの素直な気持ち」
〜映像終了〜
杏子「さ・・・や・・か・・・」
杏子「なんでかな・・・なんでこんなに・・・胸が痛いのかな・・・」
杏子「あたし・・・最初から気付いていたのにな・・・あんたが・・・氷室を好きになればなるほど・・・
あんたは不幸にしかならないって・・・」
杏子「それでもあんたは・・・氷室に惹かれてしまうんだろうなって・・・」
杏子「あたしが・・・もっと早くに正体をバラしてりゃ・・・こんな事にはならなかったのにな・・・」
杏子「ごめんなさやか・・・あたし・・・」
キュゥべえ「そうだね・・・暴露していれば・・・君は批難されるかもしれないけど」
キュゥべえ「今も君の隣に・・・美樹さやかがいてくれたかもね」
ピシッ
杏子「あ・・・」ドクン・・・ドクン・・・・
杏子「あたしは・・・あたしは・・・!!」
276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 17:31:48.14 ID:BAMmGs8u0(1)調 AAS
中沢はタキシード仮面的な都合よく出てくる感じにはなりそう
277: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/03(日) 17:41:55.44 ID:IF5tQZ620(6/7)調 AAS
氷室、さやか「「杏子に謝らなくちゃ」」
氷室、さやか「「あれ?」」
氷室「さやかちゃんも・・・同じことを思っていたのかい?」
さやか「杏介君も・・・」
さやか「恭介にフラれた時・・・支えになってくれたのはアイツなんだ・・・」
さやか「アイツをほったらかして・・・勝手にあたし一人で立ち直っちゃったからね・・・
今までの事含めて・・・お礼とか・・・お詫びとか」
氷室「僕も・・・杏子に世話になりっぱなしだったから・・・」
氷室「杏子に間を取り持ってもらったから・・・僕の考えを見滝原の魔法少女の皆に伝えることが出来た」
氷室「さやかちゃんにも・・・出会えたんだ」
さやか「あいつが戻ってきたら・・・腹いっぱい奢ってやらないと・・・杏介君、お金貸して!」
氷室「しょうがないな・・・分かったよ。僕が負担してあげるよ」
氷室「さやかちゃんは・・・本当に杏子が好きなんだね」
さやか「嫉妬した?」
氷室「うん」
さやか「正直に言うなっつーの!///そこは照れるとこだろ〜!」
氷室「上条と違って・・・僕は素直に生きるって決めたんだ」
さやか「もう・・・!バカバカバカバカバカ!!」
〜〜〜
キュゥべえ(映像は編集でカットしないとは言ってない)
ゴゴゴ・・・
キュゥべえ「さぁ見せてくれ佐倉杏子・・・君ほどの魔法少女が魔女になれば、得られるエネルギーもまた凄まじ・・・」
キュゥべえ「!?こ・・・これは!?」
〜〜〜
さやか「もう!なんで杏子を一人でほうっておくのよ!」
氷室「僕が何度呼びかけても返事をしてくれなかったんだ・・・」
マミ「ちょっと待って・・・何?あれは・・・」
ゴゴゴ・・・
なぎさ「魔力の波動が・・・あれは・・・!?」
まどか「魔女化・・・!?杏子ちゃんが・・・魔女に!?」
278: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/03(日) 18:06:36.88 ID:IF5tQZ620(7/7)調 AAS
〜続く〜
銀河万丈「バイオリン仮面ウィザード!」
キュゥべえ「してやられたよ・・・暁美ほむら」
ほむら「貴方の好きにはさせないと言ったはずよ」
第9話
杏子「もっと、別の出会い方」
銀河万丈「ハーレムは誰にも崩させない!」
お知らせ、「人魚姫の物語」主題歌決定。
OP曲名「ハーレム」歌:ClariS
ED曲名「水葬」歌:Kalafina
のつもりで脳内再生お願いします。
279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/03(日) 23:31:29.82 ID:fO2MgVhc0(1)調 AAS
vip2chスレ:news4ssnip
280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/04(月) 22:32:37.12 ID:HU/EPsCj0(1)調 AAS
安価で王様ゲーム
281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/07(木) 17:42:59.17 ID:aAgOIFty0(1)調 AAS
恭介と中沢
画像リンク
282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/08(金) 22:33:39.90 ID:EZhakdx90(1)調 AAS
バイオリン仮面じゃ結構出番があったのにな
283: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/10(日) 14:46:47.95 ID:T0lyCZXl0(1/3)調 AAS
第9話「もっと、別の出会い方」
キュゥべえ「これは・・・!!」
ゴゴゴ・・・
女神杏子「・・・」
悪魔杏子「・・・」
キュゥべえ「ルシファー!?ルシファーじゃないか!」
キュゥべえ「何故・・・穢れを溜めた魔法少女が魔女ではなく、ルシファーに・・・」
キュゥべえ「はっ!」
ほむら「・・・」
キュゥべえ「なるほど・・・してやられたと言うわけだね・・・暁美ほむら」
ほむら「貴方の好きにはさせないと言ったはずよ」
ほむら「佐倉杏子は確かにソウルジェムを濁らせていた。
美樹さやかの幸福を願う気持ちと上条恭介の行動を責める気持ちで揺れ動いていた」
ほむら「魔女になりやすい精神はルシファー化しやすい精神状態でもあるのよ・・・
彼女は魔女になる寸前、ルシファーシードを挿してそれを回避した」
キュゥべえ「魔女化を回避したところでルシファーになってしまえばほぼ同じ事じゃないか・・・
僕はエネルギーを回収し損ねたけど・・・それが佐倉杏子の救いになるとは到底・・・」
ほむら「魔女と違ってルシファーは浄化する事で元の人間に戻る可能性がまだある」
ほむら「それが佐倉杏子の選択なのよ。仲間達ならルシファー化した自分を救ってくれると信じているから・・・」
ほむら「・・・!!」
ほむら「まどか達が来たわね・・・これ以上の長居は無用よ」
スッ(悪役ワープ)
〜結界突入〜
まどか「杏子ちゃん!」
さやか「杏子!!」
マミ「佐倉さんが・・・二人!!これは!」
なぎさ「ルシファー・・・!!杏子のルシファーなのです!!」
氷室「魔女化していない!?一体・・・」
284: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/10(日) 15:43:48.96 ID:T0lyCZXl0(2/3)調 AAS
キュゥべえ「佐倉杏子を魔女にすれば連鎖的に君たちの魔女化も誘発できると思ったんだけど・・・」
さやか「・・・!?キュゥべえ!!今回は暁美ほむらじゃなくお前の差し金か!!」
まどか「さやかちゃん!ルシファーなら今まで通り元に戻せる可能性があるよ!
消滅させざるを得なかった魔女化したあの娘と違って・・・」
キュゥべえ「並のルシファーならそうだろうね・・・しかし、今まで君たちが倒してきたのは
一般人のルシファーじゃないか」
一同「・・・!!」
キュゥべえ「魔女化寸前のソウルジェムがピークを迎え、より強大になった佐倉杏子の魔力を媒介に
あの二体のルシファーは生まれた」
キュゥべえ「魔法少女がルシファー化したモノとは戦っていないだろう?
アレは言うなれば、魔女二体分と考えていい」
キュゥべえ「魔女よりも厄介な存在になってまで魔女にはなりたく無かったらしい。
ボクには理解できないよ」
Ottilie(杏子のルシファー、女神側)
美樹さやかの決意を肯定する佐倉杏子の精神体。
氷室(上条恭介)の行動も好意的に捉えている。
こちらの杏子は美樹さやかが自身を消滅させる選択をしたとしても、
例え上条恭介に騙されているとしても美樹さやかが幸せであればそれでいいと考える
Philine(杏子のルシファー、悪魔側)
美樹さやかの決意に否定的な佐倉杏子の精神体。
氷室(上条恭介)の行動を批難している。
こちらの杏子は美樹さやかを自分のもとから離したくないと考えている。
正しいことのために自身を消滅させる選択を美樹さやかがするのなら、
それをいかなる手段を用いても阻止しようとする。
氷室(上条恭介)の嘘がいつかバレる脆いモノだと考え、
さやかがこれ以上傷つく前に二人を引き離そうとする。
女神杏子「HYUAAAAAAAAA!!」
悪魔杏子「GYOAAAAAAAAA!!」
マミ「来るわ!みんな・・・二手に分かれて!!」
なぎさ「なぎさとまどかは・・・マミと!」
さやか「じゃああたしは杏介君と!」
氷室「悪魔側の相手をするよ!!」
ガバッ(さやかぱんつ)
氷室「フォオオオオオオオオオオ!!!」
さやか「やっぱり何度見ても慣れないわ、これ・・・」
285: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/10(日) 19:16:10.55 ID:T0lyCZXl0(3/3)調 AAS
まどか「マジカル☆アローッ!!」
シュパァン!
女神杏子「ロッソ・ファンタズマ!!」
ズラッ
マミ「え・・・?何この数は・・・」
なぎさ「100人の杏子が一斉に襲い掛かってくるのです!」
ドドド・・・
まどか「きゃああ!!」
なぎさ「って・・・思ってたよりも・・・痛くない?」
マミ「佐倉さんの幻術は・・・質量を伴ったモノだったはず・・・なのに何故・・・」
マミ「まさか・・・ルシファー化して二人に分かれた時・・・女神側の能力が幻術魔法に特化されて・・・」
まどか「腕力が・・・悪魔側に?」
マミ「いけない!接近戦しかできない美樹さんが危ないわ!」
〜氷室、さやか側〜
さやか「あたしの防御力、回復力は杏子の攻撃力とピッタリ釣り合ってるの」
さやか「あたしが「壁」の役割をするから・・・そのスキに杏介君は演奏で杏子の心に呼びかけて!」
氷室「それって・・・さやかが攻撃を耐えている所を黙ってみてろって事かい?
僕に出来るかな・・・」
ぎゅっ(さやかの手)
さやか「だから!デートじゃないっつーの!杏子が大変な時に何やってるのよ!!///」
悪魔杏子「・・・」プルプル
悪魔杏子「さやかから・・・離れろーッ!!」
さやか「させない!」
キィン!
さやか「今よ!杏介君!・・・って・・・重っ!!」
さやか「杏子の攻撃力が・・・上がっている!?」
氷室「さやか!!」
286: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/11(月) 09:56:16.45 ID:J7tPtbvAO携(1)調 AAS
Ottilie(オティリエ)/Philine(フィリーネ)
Philineはウミウシの一種の名前だから軟体動物ぽいカラフルでひらひらな衣装を勝手に想像しとく
287: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/11(月) 14:14:00.29 ID:+imxh72V0(1/2)調 AAS
さやか「あたしの事はいいから・・・早く!」
バイオリン仮面「・・・!」
♪〜♪〜♪
バイオリン仮面「!?」
悪魔杏子「さやか・・・なんでソイツを庇うんだよおおお!!」
バイオリン仮面「なんて事だ!!相手の心に入り込めない!」
さやか「ど、どういう事・・・!?きゃああっ!!」
ドシャアッ
バイオリン仮面「さやか!」
杏子から距離を取り、さやかを支える氷室
バイオリン仮面「僕の演奏は・・・それに対して少しでも「良い」って思ってくれる人じゃないと
全く効果が無い能力なんだ」
さやか「それって・・・」
バイオリン仮面「ああ・・・杏子側から「氷室」という人物を完全否定しているから・・・演奏は効果が無い」
バイオリン仮面「僕は相当に嫌われたらしい」
さやか「簡単な言葉で済ますなーッ!!」
悪魔杏子「最後の審判!!」
ドォーン!!
さやか「・・・げほっ、げほっ・・・どうすんのよ!!攻撃力じゃ勝てないわよ!!」
バイオリン仮面「なら・・・さやかの攻撃力を上昇させる演奏を・・・いや・・・
負担が大きくなればさやかのソウルジェムの濁りを早めるだけ・・・!!」
バイオリン仮面「相手が僕の演奏に同調してくれないのなら・・・僕から歩み寄る他は・・・」
バイオリン仮面(佐倉さんの心情を理解できれば・・・
佐倉さんの心に届く曲が弾けるはず・・・しかしどうやって・・・)
バイオリン仮面「ハッ!」
さやか「杏介君・・・?」
バイオリン仮面「さやか・・・頼みがある。そして・・・約束を破ることを許して欲しい」
バイオリン仮面「杏子のパンティを・・・僕にくれ!!」バァーン!
288: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/11(月) 19:20:57.40 ID:+imxh72V0(2/2)調 AAS
バイオリン仮面「さやかの素早さを見込んでパンティをずり下ろして欲しいんだ」
さやか「は!?」
バイオリン仮面「見て、あそこに倒れているのは杏子の本体だ」
杏子(ルシファー化した後の抜け殻)「・・・」
さやか「杏子!」
バイオリン仮面「僕がルシファーの注意を引き付けるから・・・
今抜け殻となってる本体の杏子からパンティを取ってきて欲しい」
さやか「そ、そんな事できるわけ無いでしょ!」
バイオリン仮面「さやか・・・僕の心配をしてくれるのは嬉しいけど・・・
さっき君は囮役を買って出たよね?それと同じ事を僕がするだけ・・・」
さやか「そうじゃなくて!なんで杏介君が杏子のパンティを被るための補助をあたしがしなきゃいけないのよ!!」
バイオリン仮面「君は・・・このまま杏子の意識を取り戻せなくなってもいいのか!?」
さやか「え・・ええええ!?」
さやか「杏子のぱんつと・・・杏子の意識にどんな関係性が!?」
バイオリン仮面「僕は被ったパンティの持ち主の心情をサイコメトリーする事が出来る」
バイオリン仮面「僕が杏子の心に響かせる演奏をするためには・・・杏子の気持ちを読み取る必要があるんだ!!」
さやか「・・・」
さやか「わかったわよ!今回だけだから・・・」
さやか「またあたし以外の娘のパンティ被ったら・・・今度こそ許さないから・・・」
バイオリン仮面「分かってくれてありがとう、さやか」
悪魔杏子「あたしの前で・・・さやかとイチャついてんじゃねー!!」
バイオリン仮面「こっちだ!来い、杏子!」
さやか「いまだ!」バッ
杏子(抜け殻)「・・・」
さやか「・・・」
さやか「杏子・・・ゴメン!!」
スルッ
さやか「・・・!!こ・・・これは!!」
289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/12(火) 14:52:40.78 ID:Zuzfc4y0o(1)調 AAS
凄いなこの絶妙なシリアスバカ具合
290: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/13(水) 11:54:58.30 ID:AY85ecy00(1)調 AAS
さやか「縞パン・・・!!きょ、杏子が・・・縞パンを身につけている!?」
バイオリン仮面「それがどうかしたのかい?」
さやか「今、見滝原の女子の間で縞パンがブームなのよ」
さやか「縞パンなら好きな男子の心を射止められるっておまじないがあって・・・(噂の言いだしっぺ)」
さやか「ただの偶然・・・?それとも・・・杏子に好きな人が・・・」
バイオリン仮面「そ、そんな事は良いから、は、早くパンティを!」
さやか「杏介君!受け取って!!」
悪魔杏子「あ、あたしのパンティ!!///」
悪魔杏子「ぜ、絶対ダメだ!!アタシのパンティ!!アタシの感情を読まれてたまるか!!」
がしっ(悪魔杏子を押さえつけるさやか)
さやか「落ち着いて杏子!氷室君が、あんたを元に戻してくれるから!」
悪魔杏子「離せさやか!!アレは・・・アレは!」
ぱしっ
氷室「し・・・縞パンが男子の心を射止めるアイテム・・・」
氷室「確かに・・・これは来るモノがある・・・僕は縞パン好きだったのか・・・」ドキドキ
さやか「・・・杏介君が、杏子の縞パンにうっとりしてる・・・」
さやか「や、やっぱり噂は本当だったんだ・・・男子は縞パンが好きなんだ・・・」
悪魔杏子「ダメだ恭介ーッ!!被るなー!!」
ズポッ
氷室「フォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」
悪魔杏子「あ・・・あああああ!!///」
氷室「見える!見えるぞ!!杏子がさやかを想う熱い感情が!」
バイオリン仮面「バイオリン仮面ウィザード!フレイム(赤)スタイル!」バァーン
バイオリン仮面「今なら弾ける!杏子の心に響かせる演奏が!」
悪魔杏子「やめろ・・・これ以上アタシの心に触れるなーッ!!」
バイオリン仮面「僕の演奏を聞け!」♪〜♪〜♪
291: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/15(金) 17:02:11.20 ID:cvTnr8t00(1)調 AAS
悪魔杏子「・・・」がくっ
バイオリン仮面「同調に成功した!今僕は杏子の思念に触れている!」
バイオリン仮面「これは・・・」
〜杏子の記憶〜
さやか「仁美が・・・恭介に告白するってさ」
杏子「そんで、あんたはどうするんだよ・・・」
さやか「どうにも出来ないよ・・・」
さやか「元々わかってたからね・・・契約前にキュゥべえは教えてくれたし(魔獣世界なので)」
さやか「普通の人間の体じゃなくなっちゃう事・・・それでも恭介のバイオリンをもう一度聴きたかったから・・・」
杏子「だったらなお更だ!高すぎる対価を支払っちまったんなら、もう自分の好き勝手に生きれば良いだろ!」
杏子「坊やに気持ちを伝えるのは悪いことじゃねーだろ!なんでアンタが諦める必要が・・・」
さやか「ありがと・・・でも、今すぐには割り切れないかな・・・」
さやか「仁美は明日までって期限決めてるし・・・」
杏子「おま・・・じゃあ何か!?自分が普通の人間じゃないってだけで、
これから先、好きな人が出来てもカンタンに諦めちまうのか!?」
さやか「相手があたし達と同じ立場の魔法少年とかだったら、
何も気にしないんだけどねー。なんつってー、ははは・・・」
杏子「それでもまだ仁美って奴とくっつくとは限らねーだろ!
あんたがそれだけ尽くしたんなら・・・きっとあんたの事気遣って・・・」
さやか「それは望み薄かなー・・・あたしは気持ちを直接伝えた訳じゃないし・・・」
バイオリン仮面「これは・・・まださやかと佐倉さんが仲良くなる前の記憶か・・・」
さやか「恭介、OKしたんだって」
杏子「・・・」
杏子「薄情な奴だな・・・恭介って」
バイオリン仮面「う・・・」
杏子「それが、アタシが感じたあいつの第一印象だった」
バイオリン仮面「え、なにこのナレーション」
和子「転校生を紹介します」
杏子「佐倉杏子だ。よろしくな」
さやか「杏子!?」
292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/15(金) 17:06:04.45 ID:cRl8RDRy0(1)調 AAS
魔法少年?
293: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/17(日) 01:58:57.46 ID:2IGgk57/0(1)調 AAS
ギタリスト仮面?
294: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/17(日) 20:31:19.15 ID:u6FKpUas0(1/3)調 AAS
さやか「あんた・・・なんで・・・」
杏子「アタシの幻惑の魔法を使えば容易いことさ」
杏子「学校のお偉いさんに、アタシが転入生だと思い込ませたのさ」
杏子「それに、なんか・・・さやかの事ほっとけなくて、さ・・・」
〜〜〜
魔獣軍団「ウォオオ・・・」
ぞろぞろ・・・
さやか「あいつ等が向かう先は・・・恭介の試験会場!?」
さやか「させるか!恭介に・・・恭介の夢を・・・お前らなんかに壊させるか!!」
杏子「さやか!無茶すんな!マミ達が来るまで待て!」
さやか「数が多い!このままじゃマミさん達が来る前に・・・」
さやか「うわあああああ!!」
カッ!
杏子「さやかあああああ!!」
シーン・・・
杏子「魔獣が・・・全部消し飛んでる・・・さやかは!?」
マミ「佐倉さん!」
ほむら「・・・あれは!」
さやか「・・・」しゅうう・・・
さやか「杏子・・・ごめんね・・・」
杏子「・・・!!」
しゅうう・・・
マミ「・・・逝ってしまったわ・・・円環の理に導かれて・・・
美樹さん・・・今の一撃に全てを・・・」
杏子「馬鹿やろう・・・惚れた男の為だからって・・・自分が消えちまってどうするんだよ・・・
せっかく友達になれたのに・・・」
〜〜〜
恭介「25番、上条恭介です・・・課題曲は・・・アヴェ・マリア」
仁美「・・・」
バイオリン仮面「・・・!?この記憶は一体・・・!?」
バイオリン仮面「そうか・・・これが・・・魔女世界では無く・・・魔獣世界でのさやかの最期・・・
以前鹿目さんの記憶にあった物とは・・・別の・・・」
295: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/17(日) 20:54:55.36 ID:u6FKpUas0(2/3)調 AAS
バイオリン仮面「佐倉さん自身も・・・さやかが一度消えたことを忘れているんだ・・・これは・・・
奥底にある封印された記憶か・・・」
ザザッ(砂嵐)
バイオリン仮面「記憶を改ざんした跡が・・・そうか・・・この後暁美さんが・・・世界改変を・・・」
バイオリン仮面「さやかは戻ってきたけど・・・世界そのものが偽りの町と化して・・・」
バイオリン仮面「佐倉さんが・・・さやかと同居することになった過程も省かれている・・・」
杏子「さやか、何見てるんだ?」
さやか「撮り溜めしてた恭介の演奏会」
杏子「未練がましいな〜。まだ好きなら奪っちまえばいいのに・・・」
さやか「そんなんじゃないってーの!あたしは、友達のままでも恭介の夢を応援したいから・・・」
さやか「ほら、杏子も聞いてみなよ!絶対気に入るから」
杏子「・・・確かにいい音だな」
杏子「それに・・・さやかに八つ当たりしてた奴と同じ男とは思えない程かっこいいじゃん」
さやか「杏子!?」
杏子「さやかが惚れるのも解った気がする」
さやか「杏子!?だ、駄目だよ!今の恭介には仁美がいるんだから・・・」
杏子「バーカ、冗談に決まってるだろ?」
杏子「ま、あたしがもしも恭介に惚れたなら魔法少女の身体とか、相手に彼女がいるとか
関係無しに奪うけどね。坊や、仁美と話してても上の空みたいだし」
さやか「そうじゃ無くて!今のあたしは・・・杏子が彼氏とか作ってどこかに行っちゃうのが嫌なの!」
杏子「え・・・///」
さやか「あ・・・///」
杏子「馬鹿やろう・・・だから冗談だって言ってるじゃん・・・///」
さやか「そうだよね・・・ごめん・・・///」
杏子「あたしも今はこれが一番楽しいかな・・・」
杏子「さやかと一緒にいる、この時間が・・・///」
さやか「杏子・・・///」
バイオリン仮面「なるほど・・・これはいい物だ♀」
〜〜〜
杏子「下着の魔法使い!正体を見せやがれ!」
バッ
恭介「・・・はぁ、はぁ・・・」
296: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/17(日) 21:49:53.27 ID:u6FKpUas0(3/3)調 AAS
バイオリン仮面「これは・・・最近の記憶か・・・」
杏子「下着の魔法使いが恭介である事・・・それは恭介がさやかが魔法少女になってしまった事を
知っている事を意味する」
杏子「さやかはもう十分に傷ついた。だからあたしは・・・これ以上さやかが傷つかない為に・・・
恭介の嘘に乗っかった」
杏子「下着の魔法使いを・・・氷室と言う人物にでっち上げ・・・苗字が違うから、
あたしの母方の親戚と口裏も合わせて・・・」
さやか「ねえ杏子、氷室君ってどんな人なの?」
杏子「え」
杏子「お、お前まさかアイツを・・・」
杏子「あいつだけは止めとけ!下着被る変態だぞ!!」
さやか「いや、そんなんじゃ無いし・・・まぁ変態なとこ以外は
恭介と似た雰囲気があるのは認めるけど・・・声も似てるし・・・」
さやか「前にちょっと言ったじゃん。あたし達と同じ立場で男の子・・・魔法少年的な奴がいたら、
あたし達の理解者になってくれるんじゃないかなって」
杏子「そ・れ・で・も、やめとけ!」
杏子「アイツは・・・野獣だぞ!」
さやか「ファッ!?」
杏子「小さい頃同じ風呂に入ってたけどその頃からあたしの体を嘗め回すように見てたし
(恭介とさやかの幼児期のエピソードの改変)」
杏子「あたしの実家の教会で何度もごっこさせられたぞ!あたしは親戚同士だから無理だって言ったのに・・・」
さやか「え?実妹とかじゃなくて、親戚なら結婚できるけど?」
杏子「え」
さやか「ん?」
杏子「ともかく!あいつは・・・女なら誰でも良いって奴だし・・・」
杏子(事実、先に告白されてたら、仁美やさやかどころか、まどかやアタシにまでOK出しそうないい加減な奴だし・・・)
杏子「さやかが・・・次第に氷室に惹かれていくのは当然だった・・・中身は上条恭介そのものなんだからな・・・」
杏子「一つの救いは・・・話しているうちに恭介は恭介でちゃんとさやかの事を大切に思ってるって
わかった事だ」
杏子「あたしの中で恭介は「薄情な奴」って考えはこの時にはすでに無かった気がする」
297: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/18(月) 20:14:03.47 ID:YoMqWcdW0(1)調 AAS
杏子「そして、さやかと氷室は付き合い始めた」
杏子「仲良くなる二人を見てると寂しくなった」
杏子「恭介がナニを考えてOKを出したかわからない。もしもさやかの気持ちを弄んでるのなら、許せなかった」
杏子「だからアタシは、恭介を呼び出して真意を問いただした」
恭介「僕はさやかが好きなんだ」
杏子「それだけで十分だった」
杏子「誰もさやかと恭介の間を裂く権利なんて無い。最後はお互いに傷つくだけだってわかってながら・・・
アタシは二人の仲を認めるしかなかった」
パリィーン(杏子の意識の深いところに潜り込んだ恭介)
恭介「佐倉さん!」
杏子「・・・」
杏子「人の心を・・・随分と覗いてくれたじゃねーか・・・」
恭介「あ、ごめん・・・」
恭介「だけど・・・君の心は伝わったよ」
杏子「な・・・!?///」
恭介「君はこんなにも・・・」
杏子「ば、馬鹿よせ!やめろ!!そんなんじゃ・・・///」
恭介「こんなにも・・・さやかの心配をしてくれていたんだね」
杏子「え」
杏子「・・・」
杏子「こりゃ、さやかと仁美も苦労するわけだ」
恭介「え?」
杏子「じゃあ、それで。あたしがさやかの事しか考えてないって事でいい」
杏子「どうせ・・・女同士でそんなの変だってあんたは思うんだろ?」
恭介「思うわけ無いだろ!!」
杏子「・・・!?恭介!?」
恭介「さやかを心配する気持ち・・・そこに男だからとか女だからとか関係無いよ!」
恭介「僕と同じなんだ君は・・・そんな人を、変だって思うはず無い!」
298: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/19(火) 18:54:45.69 ID:PpvGDg2K0(1)調 AAS
杏子「・・・」
杏子「あんたは・・・これからさやかの事・・・どうするつもりだい?」
恭介「僕も君と同じ様にさやかを失いたくない」
恭介「だけど・・・最後の決断はさやかに任せるつもりだよ。さやかが望む結末を全力で叶えてあげたい」
恭介「たとえ円環の理に還るのが運命だとしても・・・」
恭介「さやかと一緒にいたいって願ったのは・・・僕の勝手なわがままだから・・・」
恭介「もしもさやかが消えなきゃならないのなら・・・
さやかの最期を見届けて・・・今までのことを全て正直に謝るつもりだ」
恭介「それが・・・さやかが叶えた願いへの・・・礼と贖罪になるのなら・・・」
恭介「だからこそ・・・最期のその瞬間まで・・・さやかと一緒にいたいって・・・
さやかに幸せな夢を見させてあげたいって・・・」
杏子「そっか・・・」
杏子「さやかの事・・・好きだっていうのは本気みたいだな・・・」
杏子「でも・・・だからって仁美を裏切るような事はするなよ?それはさやかが望んでることじゃない」
杏子「自分があんたと結ばれる事以上に・・・あいつはあんたの幸せを望んでいるからさ・・・」
恭介「仁美さんも大事にしたいっていうのも・・・間違いなく上条恭介の感情だ」
恭介「だけど今・・・さやかがすぐにでも消えてしまう存在なら・・・僕はさやかを・・・」
杏子「さやかの事・・・あんたに任せるよ」
杏子「悪かったな・・・あんたとさやかに対するやきもちなんかで手間かけさせて・・・」
恭介「佐倉さん・・・」
杏子「杏子で統一してくれ。氷室の時は親戚っていう設定だし」
恭介「杏子・・・さやかを・・・さやかをこんなにも好きでいてくれて・・・ありがとう・・・!」
杏子「さやかはズルいな・・・」
杏子「もっと別の出会い方してれば・・・あたしも・・・」
恭介「え・・・?」
〜現実世界〜
バイオリン仮面「・・・」
299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 18:56:31.62 ID:GXFgqRDk0(1)調 AAS
ハーレムの始まりだな
300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 20:07:22.84 ID:posTpnby0(1)調 AAS
恭介と中沢
画像リンク
301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/20(水) 19:14:36.56 ID:BwyXk5GF0(1)調 AAS
虚淵によると上条はさやかに告白されても受け入れる(基本的に恋愛に興味ないので)らしいが……
302: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/20(水) 20:54:52.62 ID:fH3nuB0E0(1/2)調 AAS
さやか「ネガティブ(悪魔側)の杏子の精神が浄化されていく・・・」
さやか「マミさん達は!?あっちの戦いはどうなったの!?」
マミ「任せておいて、こっちも仕上げよ」
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
ドォーン
しゅううう・・・
なぎさ「杏子の精神が本体へと戻っていくのです!」
まどか「杏子ちゃん!」
杏子「あ・・・あたし・・・」
さやか「杏子!」がばっ
さやか「良かった・・・良かったよ杏子・・・杏子が戻ってきてくれて・・・」
さやか「ごめんね・・・あたし・・・またいつの間にか自分の事ばかり考えてた・・・」
さやか「杏子はいつでも・・・あたしの事心配してくれていたのに・・・」
杏子「さやか・・・」
どろっ・・・
ほむら「!?」
ほむら「何をしているのさやか!!早く杏子のソウルジェムを浄化しなさい!」
さやか「ほむら!?」
杏子「うっ・・・」ゴゴゴ・・・
バイオリン仮面「!?ど、どういう事だ!?ルシファーを倒したのにソウルジェムの穢れが浄化されない!」
キュゥべえ「それは、一般人がルシファー化した場合のルールだろう?」
キュゥべえ「魔法少女のソウルジェムの穢れを浄化するのは例外なく
グリーフキューブ、またはグリーフシードで無ければならない」
キュゥべえ「精神を蝕んでいた「悩み」が晴れたとしてもソウルジェムが浄化されるわけでは無い」
ほむら「さやか!これを!!」ぱしっ
さやか「!!ルシファーシード!?」
303: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/20(水) 21:06:22.87 ID:fH3nuB0E0(2/2)調 AAS
キュゥべえ「そうそう、暁美ほむらが作り出すルシファーシードも同じ作用をもたらしたね」
キュゥべえ「だけど・・・」
ぱくっ
さやか「!!ルシファーシードが!」
マミ「キュゥべえ!?あなた何を!?」
キュゥべえ「悪いけど妨害させてもらうよ」
キュゥべえ「せっかく佐倉杏子が今度こそ魔女になるという時に・・・横槍は入れてほしくないからね」
キュゥべえ「そして駄目押しに・・・この映像を見てもらおうか」
キュイイイ・・・
杏子「・・・!!こ、これは・・・」
杏子「あああ!!あああっ!!」
ズキィン!ズキィィッ!!
バイオリン仮面「杏子!!」
バイオリン仮面「キュゥべえ!!杏子に何を見せている!?」
キュゥべえ「幾通りもありえる未来の映像さ」
キュゥべえ「恭介がさやかはもちろん
、仁美やマミ達と恋人同士になる「ありえるかもしれない」未来の映像を見せている」
キュゥべえ「ただしその組み合わせから恭介×杏子を除外した映像をね」
バイオリン仮面「なぜそんな事を!?そしてなぜそれで杏子は苦しんでいるんだ!?」
キュゥべえ「気づいていなかったのかい?天然ジゴロとは君みたいな人の事を言うんだね」
バイオリン仮面「!?」
さやか「ま、まさか杏子!?」
キュゥべえ「君は実にすばらしいよ恭介・・・まさにハーレムという名の固有結界と言っていい」
キュゥべえ「佐倉杏子もまた・・・恭介の結界に捕らわれてしまったという事さ」
バイオリン仮面「インキュベーター!!」
キュゥべえ「君を魔法使いにして良かった・・・大好きだよ。恭介・・・」ゴゴゴ・・・
304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/20(水) 21:17:42.20 ID:Tid+S01p0(1)調 AAS
中沢!早く来てくれ!
305: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/20(水) 21:19:35.81 ID:qcbLKhHS0(1)調 AAS
どうせまどかが浄化するんだろ、まどポでやってたみたいに
306: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/21(木) 08:23:33.72 ID:G3y4tlre0(1)調 AAS
流石上条
307: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/22(金) 19:51:58.18 ID:K6L90X/o0(1/2)調 AAS
杏子「さ・・・や・・・か・・・」
ピギィ!
さやか「杏子ーッ!!」
ゴゴゴ・・・
杏子(抜け殻)「・・・」
ドサッ
一同「・・・!!」
武担の魔女「KYOAAAAAAAAA!!」
さやか「杏子が・・・魔女に・・・」
さやか「嘘・・・でしょ・・・」
ほむら「・・・!!」
バサァッ(悪魔化)
さやか「!!アンタ、一体何を!?」
悪魔ほむら「アレを殺すわ」
悪魔ほむら「円環の理が機能していない今、魔女を消滅させるには殺すしかないのよ」
悪魔ほむら「魔女は魔女よ・・・元の姿に戻るなんて・・・有り得ないことだから・・・」
さやか「冗談だよね・・・」
さやか「ルシファーが人間に戻るように・・・もっと他に手があるんだよね?杏子を元に戻す方法が・・・」
悪魔ほむら「事実よ。受け入れなさい」
悪魔ほむら「だからこそ彼女は自分にルシファーシードを挿してそれを回避しようとしたのよ・・・」
悪魔ほむら「インキュベーターがああいう手段に出たのは私の失念だったわ・・・それは認める。だからこそ殺すの」
さやか「まどか!ねぇ、まどか!!」
まどか「・・・」
さやか「まどかなら・・・なんとか出来るんでしょ!?円環の理そのものなんでしょ!!」
さやか「杏子を助けてよ!こんなのって・・・無いよ!!」
悪魔ほむら「言ったでしょ・・・まどかの記憶と力は完全に戻ってるわけじゃないと」
悪魔ほむら「例え思い出したとしても・・・杏子を元には戻せない。円環の理は
あくまで救いがある「消滅」でしか無いから・・・」
308: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/22(金) 20:51:31.20 ID:K6L90X/o0(2/2)調 AAS
悪魔ほむら「でもね・・・杏子を取り戻す方法が無いわけじゃないのよ」
さやか「え・・・」
悪魔ほむら「ワルプルギスによるリセットを受け入れなさい。そうすれば繰り返す世界で
またあなたは佐倉杏子に会えるわ」
さやか「ふ・・・ふざけるな!!」
悪魔ほむら「大切な人を取り戻す・・・私の今の姿と力は・・・そのための物なの」
さやか「・・・!!」
悪魔ほむら「杏子を取り戻すためにいちいち手段を選ぶつもりなら・・・諦めるしかないわ」
悪魔ほむら「今は・・・一般人に被害が出る前にあの魔女を殺すしか無い」
悪魔ほむら「あなた達は気が引けるでしょう?だから私がするのよ」
さやか「・・・」
さやか「あたしがやるわよ・・・」
悪魔ほむら「!?」
マミ「美樹さん・・・」
なぎさ「さやか!?」
さやか「元はと言えば・・・あたしに責任があるんだし・・・」
バイオリン仮面「違う・・・さやかのせいじゃない」
さやか「杏介君・・・お願いがあるんだ」
バイオリン仮面「・・・」
さやか「杏介君の演奏は・・・あたしが忘れている記憶に干渉できるんだよね・・・」
さやか「あたしが忘れてる・・・杏子との記憶・・・それを思い出さなくちゃいけない気がするの」
さやか「あたしが戦ってる間・・・演奏してほしいな」
バイオリン仮面「さやか・・・」
バイオリン仮面「わかった・・・出来るだけやってみるよ」
まどか「さやかちゃん・・・」
さやか「皆は手を出さないで・・・暁美ほむら・・・あんたも」
さやか「杏子だけは・・・あたしが・・・やらなくちゃいけないから・・・」
309: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/24(日) 10:15:09.14 ID:poC66ljo0(1/3)調 AAS
さやか「ほむら・・・」
ほむら「・・・」
さやか「あんたが・・・まどかを裏切ってまで取り戻したかった物・・・今なら解る気がする」
さやか「だけど・・・あたしは・・・あんたとは別の道を行くよ」
さやか「正しい事のために・・・あたしはこの力を使う・・・!」
さやか「杏子を・・・魔女になったみんなを・・・これ以上苦しませたくないから・・・」
バイオリン仮面「・・・」
♪〜♪〜♪(オクタヴィアのテーマ)
さやか(なんか・・・懐かしいな・・・)
武担の魔女「HYUAAAAAA!!」
増えた魔女(ロッソ・ファンタズマ)が一斉に襲い掛かる
それを一振りでなぎ払うさやか
さやか(こんなに辛いはずなのに・・・何もかも懐かしいよ)
さやか(あの時とは・・・立場が逆になっただけ・・・だもんね)
ドバァッ
地面から突き出す槍。抵抗しないまま刺され、宙吊りになるるさやか
まどか「さやかちゃぁん!!」
なぎさ「ひどいのです・・・」
マミ「もう、見てられないわ!」バッ
ほむら「やめなさい」
ほむら「美樹さやかが望んだ事よ・・・手出しは許されないわ」
さやか「今・・・全部思い出したよ杏子・・・」
さやか「あの時のあんたも・・・こんなに痛かったのかな・・・」
さやか「一人ぼっちは・・・寂しいもんね・・・」
さやか「あたしもすぐに・・・そっちに行くからね」
人魚の魔女「GYAAAAAAA!!」ゴゴゴ・・・
ほむら「あれは・・・!!」
まどか「さやかちゃん!!」
310: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/24(日) 11:49:30.26 ID:poC66ljo0(2/3)調 AAS
杏子「まぁ・・・恭介がどうのって言うわけじゃなくて・・・正直言うと家族ってのに憧れてるかな」
さやか「杏子・・・?」
杏子「あたしの家族は・・・あたしのせいで死なせちまった様なもんだし・・・」
杏子「だから・・・これから先さ・・・あたし達魔法少女も・・・普通に結婚してさ・・・」
杏子「普通に子供を産んで普通に家庭を持つような・・・そんな普通な幸せが許されても良いんじゃねーかな・・・
なんて・・・」
さやか「杏子・・・」
さやか「なんか、可愛い」
杏子「な・・・!?///」
さやか「よし、それまではあたしが、見滝原の皆が杏子の家族だからね」
さやか「ほら、お姉ちゃんだと思って甘えてみ?ほらほら」
杏子「やめろ馬鹿!お前のどこがお姉ちゃんだ!どっちかと言うと手のかかる妹だ!うわ!くっつくな!!」
カッ!!
しゅうう・・・
まどか「杏子ちゃんが・・・消え・・・」
マミ「嘘吐き・・・」
なぎさ「マミ・・・」
マミ「私より先に逝かないっていったのに・・・佐倉さんの嘘吐き・・・!!」
マミ「うわあああああああああ!!」ドサッ
さやか「・・・」
バイオリン仮面「さやか・・・!!」
さやか「ねぇ・・・杏介君・・・」
さやか「杏介君の能力・・・本当は・・・あたしの記憶の深い所・・・
円環の記憶と力・・・そこまで潜り込めるんじゃないかな・・・」
バイオリン仮面「・・・」
恭介(そうだ・・・さやかは・・・昔から・・・)
さやか「もう・・・杏子みたいな子をこれ以上増やしたくない・・・だから・・・」
さやか「あたしに・・・円環の騎士としての力を・・・蘇らせてよ!」
恭介(さやかは正義を貫き・・・そして僕は・・・さやかを失う・・・) 【続く】
311: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/24(日) 12:05:05.04 ID:poC66ljo0(3/3)調 AAS
銀河万丈「バイオリン仮面ウィザード!!」
さやか(5歳)「こらー!きょうすけくんをいじめるなー!」
きょうすけ(5歳)「ぼく、なさけない・・・」
ひとみ(5歳)「あちらのおかたは?かみじょう、きょうすけくん?」
恭介父「恭介、一曲弾いて上げなさい」
仁美「私・・・さやかさんに・・・ひどいことをしたのに・・・」
壁ドンッ
恭介「黙れよ・・・」
仁美「・・・///」
銀河万丈「第10話!!」
きょうすけ「さやかちゃんとひとみちゃん」
銀河万丈「ハーレムは誰にも崩させない!」
312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/24(日) 17:42:46.79 ID:NE9hpp5AO携(1)調 AAS
もぅ、ぱんつ被ってる場合じゃない!
313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 00:58:19.51 ID:yQ4YNI4x0(1)調 AAS
恭介がギタリストだった世界もあるわけだから中沢にも何かあるかもな
314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/28(木) 17:40:57.23 ID:+ou/9YKK0(1)調 AAS
まさかの声優さんと同じ女たらしスキルか?
(SAOを見ながら)
315: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/29(金) 02:23:27.62 ID:9VzctgTi0(1/5)調 AAS
恭介「自分にとって「大切な人」が誰かを考えることがある」
恭介「ある歌ではそれは「恋人」だと言った」
恭介「僕にとっての仁美さんはそうだろうか。
復学して間もない頃彼女の告白を聞き、断る理由が無いから交際を始めている」
恭介「また、ある歌はそれを「親友」だと言った
医者に見離された怪我を最後まであきらめないでと励ましてくれた幼馴染の少女
僕にとってのさやかは「大切な人」なのだろうか」
恭介「きっとそれは・・・何よりも「失いたくない」と感じる気持ちなんだろう」
恭介「僕にとってのそれは・・・今までバイオリンだった・・・
バイオリンさえ弾ける身体なら・・・他に何もいらないと思っていた」
恭介「でも今は・・・失いたくない人達がいる」
仁美「あの・・・恭介さん?」
恭介「なんだい?」
仁美「さやかさんの気持ち・・・気付かれていたんですね・・・」
恭介「・・・」
恭介「うん・・・とは言っても、仁美さんと付き合うようになってからなんだけどね・・・」
仁美「私・・・恭介さんに気持ちを伝える前の日・・・さやかさんに・・・」
仁美「さやかさんに・・・ひどい事を・・・」
壁ドンッ
恭介「黙れよ・・・」
仁美「えぇっ・・・!?///」
恭介「仁美さんは・・・自分の気持ちに一生懸命向き合っただけなんだよ・・・さやかの事は気にしないでいい」
恭介「確かに・・・先に僕がさやかの気持ちに気付いていたなら・・・さやかを選んだかもしれない。でも・・・
そんな「もしも」の事を話していたらきりがないじゃないか・・・」
恭介「仁美さんが罪悪感を感じることなんて何一つ無いんだ」
仁美「きょ、恭介さん・・・///」ポッ
仁美(あ、憧れの壁ドンキタァーッ)
恭介「仁美さんは、自分の気持ちから逃げ出さずに行動するタイプの人だ」
恭介「だからこそ・・・好きだと言って貰える事がどれだけ本気か解ったんだ・・・ただその気持ちが嬉しくて・・・」
恭介「今の僕は・・・仁美さんを失いたくない」
316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/29(金) 16:47:24.89 ID:OxXguiiD0(1)調 AAS
二股かよ
317: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/29(金) 18:10:37.49 ID:9VzctgTi0(2/5)調 AAS
さやか「あたしは消えたって構わない・・・「円環の理」の力と記憶を、あたしに呼び覚ましてよ!」
恭介「僕は知ってるよ・・・君が正義感の強い子だって事を・・・」
恭介「見返りを省みず正しい事に突き進むその性格が・・・時折自分自身を傷つけていた事も」
恭介「さやかが・・・自分の気持ちから逃げ出さざるを得なかった経緯を・・・」
恭介「辛い時もずっと支えてくれた親友・・・僕はさやかを失いたくない」
恭介「だけど・・・ずっと前から解っていたんだ・・・君が選ぶだろう道を・・・」
恭介「ずっと昔から・・・僕はさやかの事を知っているよ・・・」
〜〜〜
きょうすけ(5歳)「うわっ!」ドサッ
園児A「かなせんせ〜!きょうすけのやつまた、ようちえんにバイオリンもってきてるよ〜」
原田(幼稚園教師)「いいのよ。コンクールが近いから幼稚園でも練習させてほしいって
きょうすけ君のお父さんが言ったのよ」
園児A「でも、ぼくのおもちゃはだめだったよ!ぼっしゅうされたよ!」
原田「後で返したでしょ。ほら、きょうすけ君にごめんなさいしよ?」
園児A「いーやーだー!ぼっしゅう!ぼっしゅう!」
園児A「きょうすけのバイオリンもぼっしゅうするんだー!」
きょうすけ「や、やめてよ!!」
さやか(5歳)「なにやってるのよ!あんた!きょうすけくんをいじめるなー!!」
園児A「うわっ!みきだ!!にげろー!!」
さやか(5歳)「まてー!!」
きょうすけ「さやかちゃん・・・」
さやか「だいじょうぶ?きょうすけくん」
きょうすけ「ありがとう・・・だけどぼく・・・なさけない」
さやか「いいんだよ!きょうすけくんのては・・・
なぐったりするんじゃなくて、すてきなきょくをひくためにあるの!」
さやか「きょうすけくんはそれでいいんだよ」
きょうすけ「さやかちゃん・・・」
原田「それじゃあ、絵本でも読みましょうか・・・えっと・・・「人魚姫」!」
さやか「わーい!あたし、かなせんせーの癒し系ポイズン声での、ろうどくだーいすき!」
318: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/29(金) 19:20:17.81 ID:9VzctgTi0(3/5)調 AAS
〜読み聞かせ終了〜
さやか「うぐっ・・・ひっく」ぐすん
きょうすけ「さやかちゃん!?」
さやか「やだよぉ・・・にんぎょひめさんかわいそうだよぉ・・・」
うわーん
園児A「・・・!!」
園児A「みきのじゃくてんをみつけたぞ!あしたは・・・おれがみきをいじめてやる!」
きょうすけ「あ、あいつ!わるいことかんがえてるな・・・!さやかちゃんにふくしゅうするつもりだ!」
きょうすけ「こ、こんどはぼくがさやかちゃんをまもらないと・・・」
次の日
きょうすけ「ぼくがにんぎょひめのものがたりを・・・あたらしく書き直したこの本をあげるよ」
きょうすけ「だから・・・げんきだしてよ」
さやか「ありがとう、きょうすけくん」
松来「青春ですね〜」
原田「みゆ先生はあの子達に先越されちゃいそうですね」
松来「やめて!それだけは言わないで!」
さやか「しゃこうじれい?」
きょうすけ「とうさんのせんぱいとかじょうしとかいうひとのパーティに参加しなくちゃいけないんだ」
きょうすけ「おとなのつきあいっていってたっけ・・・ぼくにはよくわからないけど」
さやか「じゃあこんどのにちようびはあそべないんだね・・・ざんねん」
〜社交辞令のパーティ〜
きょうすけ「ん?まいごかな・・・?さやかちゃんとおなじくらいのとしかな?」
きょうすけ「ねぇ君、どうしたの?」
ひとみ(5歳)「あなたは・・・?」
きょうすけ「どうせおとなばかりでつまらないし・・・
お父さんお母さんのところに帰るより外でおはなししないかい?」
319: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/29(金) 22:39:23.63 ID:9VzctgTi0(4/5)調 AAS
ひとみ「これは・・・?」
きょうすけ「えっと・・・おじょうさまだからわからないかな・・・いわゆる「しょみんのあそび」って奴だよ」
ひとみ「しょみん・・・?わたくし・・・パーティに来るのはてっきりおなじようなひとたちだとばかり・・・」
きょうすけ「いつもいっしょにあそんでくれる子がおしえてくれるんだ」
恭介父「恭介!ここにいたのか!」
仁美父「仁美!?勝手に出歩いて・・・」
ひとみ「おとうさま!」
ひとみ「わたくし・・・こちらのおかたにしょみんのあそびを教えていただいてましたの・・・」
ひとみ「とてもたのしい時間でしたわ・・・」
仁美父「いいからもう入りなさい。お前を会わせなきゃいけない人たちがたくさんいるんだ」
恭介父「志筑さん・・・この度は息子がご迷惑を・・・」
仁美父「いや、良いんです・・・子供のした事です。私も娘も・・・挨拶周りで退屈していた所ですし・・・」
恭介父「恭介・・・父さんが昔世話になった人が・・・どうしても演奏を聴きたいと言って来てね・・・」
恭介父「断りきれなかったんだ・・・一曲・・・弾いてくれるかい?」
きょうすけ「しょうがないな父さんは・・・」
ひとみ「あ・・・あの・・・」
♪〜♪〜♪
ひとみ「あちらのおかた・・・お名前は・・・」
ひとみ「かみじょう・・・きょうすけくん?」
ひとみ「そつえんご、どちらの小学校に?」
見滝原小学校入学式
仁美「上条君・・・私の事覚えてくださいますかしら・・・」
仁美「声・・・かけてみようかな・・・でも一緒のクラスになれませんでしたし・・・」
仁美「あ、上条・・・く」
恭介「一年生から、またさやかと一緒だね」
さやか「うん、周り知らない子ばっかりだし。何かほっとしたよ」
320: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/29(金) 23:08:10.41 ID:9VzctgTi0(5/5)調 AAS
仁美「・・・」
仁美を通り過ぎる恭介とさやか
仁美「とても仲良さそうな二人ですわ・・・」
仁美「覚えているわけ・・・無いですわよね」
仁美「だってあの時・・・名乗ってもいなかったのですもの・・・」
仁美「切り替えるしか有りませんわ・・・いったんこの想いは心の奥に仕舞ってしまいましょう」
仁美「でもいつか・・・縁があれば改めてお友達になって・・・」
恭介「最初に感じたのは・・・小学校3年生くらいになってからかな・・・」
昼休み
男子「上条ーお前もサッカーやるか?」
恭介「いや、遠慮しておく。僕はまた音楽室で練習するよ」
男子「なんだよ・・・人数足りねーじゃん、そうだ!美樹!お前入れよ」
さやか「何よもう!あたしも久しぶりに恭介の練習に付き合いたかったのに!」
男子「お前に音楽とか似合わないし!」
さやか「なにおぅ!」
男子B「美樹は俺達のチームな!美樹がいるとたいてい勝てるんだよな」
男子「勝手に決めるんじゃねー!ジャンケンさせろジャンケン!」
さやか「恭介ゴメン、なんか勝手に進められてるみたいだから・・・あたし行くね」
恭介「さや・・・か・・・」
恭介「・・・」
音楽室
♪〜♪〜♪
恭介「僕も・・・バイオリンだけで無く運動神経もあれば・・・昔みたいにさやかと遊べたのかな・・・」
恭介「でも仕方ないよね・・・さやかよりもたくましい男子じゃないと・・・さやかには着いていけないだろうし・・・」
恭介「3年生になったあたりから・・・さやかは僕以外の男子の友達が増えた気がする・・・
それだけでなんとなく寂しい気分になるのはなぜだろう・・・」
恭介「鹿目さんと同じクラスになったのは・・・5年生になってからだっけ・・・」
321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/30(土) 13:07:24.15 ID:psM1QsWAO携(1)調 AAS
>>いわゆる「しょみんのあそび」って奴だよ
>>しょみん・・・?
初めて恭仁に殺意覚えたww
322: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/30(土) 19:28:50.76 ID:so0UGgoL0(1)調 AAS
さやか「あんた達・・・クラスが変わってもまだまどかをいじめているの!?」
女子A「い、いやこれは・・・」
まどか「み・・・美樹さん、もういいよ!もうやめ・・・」
パチーン
女子A「・・・!!」
さやか「いじめられる側にも理由があるってよく言うけどね・・・あたしはそんなの認めないよ」
さやか「いじめる奴が一番悪いに決まってる!!」
恭介「さやか・・・」
恭介(そうか・・・僕はあの時から・・・)
恭介(正しい事を信じる・・・さやかのその心が好きだったんだ)
恭介(さやかに他にも友達が出来ても構わないじゃないか・・・さやかはさやかなんだ・・・)
恭介(僕は僕のやるべき事をするだけさ)
小学校卒業直前
〜コンクール会場〜
♪〜♪〜♪
さやか「・・・」
さやか「恭介すごいよ!また上手くなってるじゃん」
恭介「ありがとう」
恭介(昔より一緒に遊んだりする時間は減ったけど・・・さやかはコンクールには必ず来てくれる)
恭介(今となっては・・・音楽が僕とさやかを繋ぎとめている絆のようなものかな・・・)
恭介(お互いに別の友達もたくさん出来た。すこし寂しい気分になる時もあるけど・・・今はこれでいい)
恭介(バイオリンさえ弾ければそれでいいんだ・・・)
さやか「えへへ・・・」
恭介(さやかの笑顔は・・・やっぱり落ち着くな)
コンクール会場に来ていた仁美が会場を振り返る
仁美「結局・・・6年間の間、一度も上条君とも美樹さんとも同じクラスになれませんでしたわ・・・」
323: ◆Q9mKomrfWbxO [saga] 2014/08/31(日) 03:09:03.36 ID:0HGA5HTR0(1/6)調 AAS
〜見滝原中学入学式〜
恭介「さやかは部活に入るのかい?」
さやか「うーん・・・運動部の予定は無いかなー・・・やるとしても助っ人とか」
恭介「そっか・・・運動神経良いのにもったいないな」
さやか「中学生からはあたしも・・・ちょっとは女の子らしくなろうかなって・・・」
恭介「・・・?同じクラスの男子に好みの生徒でもいたのかい?」
さやか「あれっ」がくっ
仁美「あの・・・」
さやか「ん?あなたは確か同じクラスになった・・・えっと・・・」
恭介「志筑さんだよ・・・小学校も一緒だったじゃないか」
仁美「・・・!!お、覚えてくださいましたか」
恭介「でも、今まで同じクラスになった事が無かったよね。改めて「初めまして」、上条恭介です」
仁美「あらっ」がくっ
さやか「美樹さやかだよー。よろしくね」
仁美「し、志筑仁美です・・・」
さやか「そうだ!まどかの事も紹介してあげる!こっち来て!」
ぐいっ
仁美「わ・・・ちょ、ちょっと・・・美樹さん!?」
さやか「いいからいいから!きっと志筑さんもまどかの友達になれるから!」
さやか「あ、そうだ。仁美って呼ぶね!あたしの事もさやかって呼んで!」
仁美「・・・」
仁美「わかりましたわ、さやかさん」
恭介「ははは・・・さやからしいや」
中沢「・・・あの上条って奴・・・やたらと女子の知り合いが多いな・・・」
中沢「あいつと友達になれば俺も・・・よし、」
中沢「上条君、これから男子達でカラオケ行くんだけど・・・君もどうかな?」(爽やかスマイル)
〜〜〜カラオケ、女子側
さやか「こういう普通の女子の集まりってやっぱりお嬢様だと抵抗ある?」
仁美「いいえ。とっても楽しいですわ」
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