[過去ログ] ■ 巨乳小学生をテーマにしたエロパロ ■ (639レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
151: 2007/09/22(土) 18:45:33 ID:hHt1z+NH(1)調 AAS
GJ!!
種付けネタはまだかね?
152: 大山 2007/09/23(日) 14:31:15 ID:CDcOrSG/(1)調 AAS
右手が止まらぬぞ
153: 2007/09/24(月) 01:15:49 ID:2qPULBA7(1)調 AAS
アメリケン娘はどうなったんだ
154: 2007/09/25(火) 13:31:44 ID:B2HDVZRA(1)調 AAS
GGGJJJJJJJJJ!!!!!!!!!

オチがよかったぜ!!
155: どうしよう?どうなる? 2007/09/28(金) 18:40:31 ID:vkJ6o4Z8(1/4)調 AAS
アメリケンの小学5年生の金髪ちゃんと日本高校男子です。
以前書いた、「あと二日の」の続きになります。
156: どうしよう?どうなる? 2007/09/28(金) 18:41:39 ID:vkJ6o4Z8(2/4)調 AAS
 二学期に入り、暑さは和らいだかに思えたが、湿度の為かジメっとしているので、
部屋の中はすっきりしない。
 ケイト・ジョーダンは、額の汗をハンカチで拭きながら、窓から忍び込んだ隣の
家の幸太郎のベッドの上で、クーラーが早く部屋を冷やしてくれるよう祈った。

 「…暑いと、くっつくな!って、怒るモノ。」
 
 主がいないうちにと、ケイトは幸太郎の部屋を探検する。
 ベッドの周りを探っていると、一冊のグラビア雑誌が見つかった。
 『萌えっこ大好き!』
 ツヤツヤとした長い黒髪に、少し垂れ気味の大きな黒い目、ケイトと同じような大き
な胸に、スラリと伸びた足の美少女が、きわどい水着姿で笑っている。

 「たいしたこと、アリマセンネ。」

 パラパラとめくると、折り癖がついていたのか、すぐに開くページがあった。
 黒髪美少女が、Mの字型に足を曲げ、濡れた白い水着が、股の部分に張り付いて、
彼女の秘裂の形が、はっきりと見て取れる。
 スイカのような胸は、何も着けていなくて、長い黒髪がピンク色の乳首と乳輪を
わずかに隠し、大きな黒い目が、何かをねだっているようだ。

 「オッパイなら、ケイトの勝ちデス!ハリがあるし、みんな気持ちイイッテ…」

 (デモ、こんなツヤツヤの真っ黒な髪や目は、アリマセン…)
 ポニーテールを下ろすと、わずかにウェーブのある金色の髪が、ケイトの細い肩で
はねる。
 吊り目気味の猫のような大きな青い目が、少し曇りがちになり、ふっくらとしたピ
ンク色の唇から、ため息がこぼれた。
 (ケイトだって、もう少ししたら、足だってもっと長くなって、スゴイデス。)
 でも、今は巨乳が自慢とはいえ、ただの小学5年生なのだ。
 子供じゃなければ、もっと簡単に幸太郎は、手を出してくれるのかなと、ケイトは
しょげる。
 (パパもママも、男の子たちも、ケイトは可愛いって言いマシタ。)
  自信はあるのだ。この大きな胸で、チャーミングな仕草で、整った小さな顔に、み
んなはメロメロなのだ。

 「気付かない幸太郎が、悪いンデス!子供扱いはNO!デス」

 グラビアの少女に対抗するように、夏の制服のリボンタイを外して、ブラウスを脱ぎ
チェックのスカートを下ろして、下着姿になる。
 豊かな胸を包む、白いレースのブラジャーもはずし、細い両手を代わりに置いてみた。
 もちろん小さな手から、胸は大半こぼれおち、手で持ち上げると、ブルンと揺れる。

 「コレデ、挟んでこすると、気持ちイイノニ。…Hu〜〜n。」

 タプタプ揺らしていると、なんだか本当にパイズリをしているみたいで、ケイトは
昂ぶってきた。白いパンティの中心が、少しずつ湿り気を帯びてくる。

 「Baby…,気持ちヨクしてアゲル」 
 「あー疲れ、…って、なんじゃオマエは!」

 松下幸太郎が、高校から疲れて帰ってきて、自室のドアを開けると、ベッドの上には
半裸というか、全裸のケイトがオナニーをしていた。
 ドキンと、心臓が口から出そうになるのと同時に、ケイトのあられもない姿に、一物
が硬くなっていった。 
157: どうしよう?どうなる? 2007/09/28(金) 18:42:32 ID:vkJ6o4Z8(3/4)調 AAS
 「人の部屋で、オナニーするな!エロガキ!」

 なんとか気付かれないうちに治めねばと、普段より荒っぽく当たると、珍しくケイト
のそばかすのある白い顔が、真っ赤に染まる。

 「エロガキチガウ!セクシーデス!幸太郎、パパとママに聞こえマス!」
 「明日の昼まで、うちは留守してんだよ!気にするなら、そんな格好してんな!」
 「…イナイデスカ?」
 「そう。親戚ん家に用があるって、急に携帯で連絡あってな。」
 「二人きりデスネ。」
 「まぁ、そう…って、変なこと考えんなよ。するなよ!」
 「怯えなくてもイイデス。」

 ケイトはニッコリと微笑むと、パンティーだけを身に着けた姿で、幸太郎に擦り寄る。
 足を進めるごとに、ボヨンボヨンと胸が弾む。
 ケイトは悪戯っぽい様子なので、ここで動くと幸太郎はチキン呼ばわりされそうなのが
悔しくて、妙に動けない。
 もちろん、揺れるボインに魅了されているのも原因なのだが。

 「疲れたから、ベッドに座らせてクダサイ。」

 何事も無いように、ケイトは言ってベッドに半裸のまま座り込んだ。
 
 (まぁ〜た、からかいやがったな、このエロガキ!ドキドキするな、オレ!)

 「疲れてるのは、ガッコから帰ったばっかのオレだろ。ほら、どけどけ。」
 
 腰で邪険にケイトにどくように促すと、素早く動いたケイトは、ベッドの下から何か
を出して、幸太郎の片手にかけた。

 ―カチャン。

 「…へっ?」
「これで、ケイトから逃げられマセン。Yahooooooo!!」 
「はぁ?なんじゃこりゃあああ?!」

玩具の手錠のようなものが、幸太郎の片方の手首にぶらさがり、ベッドのヘッドと
繋がれた状態になっている。
 しきりにがちゃがちゃ音を立ててる幸太郎を尻目に、ケイトはぴょんぴょんとジャ
ンプをして小躍りしている。
 跳ねるたびに、胸がブルンブルン揺れて、おっぱい大地震といった感じだ。
 ケイトは満面の笑みで、子供っぽく笑い転げている。

 「幸太郎は、ケイトとセックスするデス。しないと外してアゲマセン。」

 人差し指を幸太郎に突きつけ、ケイトは要求する。

 「しない!オレはロリコンじゃないから!」

 幸太郎だって、美味しいエサを出されれば、童貞高校生として、頂いてしまいたい。
 ケイトは確かに可愛いし、お転婆で天真爛漫のアメリケンガールといった感じで、
妹のように大事にして、からかったり可愛がったりしてやりたい。
 しかし、魅惑の巨乳とはいえ、隣の家で、小学6年生で…淫行で逮捕なんて、まっ
ぴらごめんだ。
 なんとか自由な足で抵抗しようとしたが、それもケイトがアメリケンの火事場のバカ
力といった感じで、両足を広げた状態で拘束してしまった。

 「好きな人とじゃなきゃ、セックスしちゃダメなんだぞ!」
 「好きデスヨ。このマウントフジなんて、特に!スポーツと同じ、スッキリデス!」
158: どうしよう?どうなる? 2007/09/28(金) 18:43:39 ID:vkJ6o4Z8(4/4)調 AAS
 「わっ!」

 制服のズボンの上から、ケイトが股間を撫で上げる。
 視覚の刺激で、とっくの昔に勃起しているペニスを、ケイトが上下に擦りあげる。
 重点的にくびれから竿を、リズミカルに指で締め上げて、より大きくさせようとした。

 「そんな大きくないって。絶対ガッカリするし、……オレ、童貞だから。」
 「ケイトがリードしてアゲマス。怖くないデスヨ。リラックス、リラックス。」

 夏服のシャツをめくり上げ、ケイトが幸太郎の乳首をペロリと舐めた。
 手のひら全体で、グリグリとペニスを押し、ジッパーを下げていく。
 下着から出した大きくなったペニスに、嬉しそうに頬を寄せて、ケイトはしゃぶりつ
いた。
 根元を押さえて、扱きあげながら舌を裏筋から這わせる。たどり着いた亀頭を唇で包
み込んで、キャンディーを歯を立てず舐める時のように、唇の先で味わった。
 (…少し、しょっぱくて、男の人の味がスル。)
 ケイトは、兄のようにではなく、男としての幸太郎が欲しかったから、フェラチオに
も一層熱が入った。
 
 「…うっ!―っ。」

 喉の奥を、ペニスの先で突かれる程、深く、深く銜え込んでいく。
 ジュポジュポと音を立てて、金色の髪を振り乱しながらケイトが吸い付くと、幸太郎
が気持ちよさそうに声を上げる。

 (たまらないデス。…これだけで、ケイトもイキソウ…)

 口の中の粘膜に当たる、硬いペニスが愛しくて、けして歯で傷つけないように吸った
り、舌を懸命に動かして、舐めまわす。
観念したかのように幸太郎が、自由になる片手で、ケイトの小さな頭を抑えて、前後
にフェラチオの手助けになるよう動かす。

 「…胸、―とかで、…しない、か、な」

 (口だけなら、セーフとか…)
 
 幸太郎は、すっかりケイトの性技で陥落していた。
 ハードルが少しずつ、低くなっていき、二人だけだし、口までなら何とかと、言い訳
しつつケイトを止めることを放棄した。
 そして今では、是非あの巨乳でパイズリなどをしてもらいたいなと、おっぱい星人的
に望んでいた。
 しかし、ケイトは首を振ると、ニッコリ笑ってチュポンと音を立て、ペニスを口から
抜いてしまった。

 「No!ケイトは今日まで、いっぱいいっぱいガマンしたデス。」

 手だけの愛撫に切り替え、ケイトが悪戯っ子のように、幸太郎の耳を舐めて囁く。 

 「お、ま…リードとか、…」
 「してアゲルけど、今はダメデス。おっぱい大好きでも、ガマンガマン。」

 ケイトが再び股間に顔をうずめて、二つの玉をゆっくり揉みしだきながら、亀頭だけを
チュウウウっと強く吸った。
(つづく)
159: 2007/09/28(金) 21:25:02 ID:1iua81AK(1)調 AAS
続き!続き!ハリー!ハリー!
160: 2007/09/28(金) 22:50:32 ID:0ymctVp5(1)調 AAS
Hurry up!! Hurry up!!
161: 2007/09/28(金) 23:37:01 ID:r/7Xlj7F(1)調 AAS
は、早く都築を!!!
162: 2007/09/29(土) 06:58:17 ID:grs3oxFj(1)調 AAS
続きが読みたいが・・・・

メリケン人は、日本のおにゃの娘をネタにしてこーゆー話を考えているのだろうなぁ
163: どうしよう?どうなる? 2007/09/29(土) 15:20:55 ID:LfE76Loa(1/6)調 AAS
 腰を幸太郎の顔に向け、69の体勢で柔らかな玉を口に含み、優しく転がしていく。
ケイトの涎で、幸太郎の竿も玉もべとべとに濡れて、光っていた。
(…タマリマセン。素敵デス。)
見ているだけで、ケイト自身のアソコも疼いて、幸太郎に跨った小さな腰がクネクネ
と動き、内股を擦り合わせる。小学5年生とは思えない、男を知った女の身体の反応を
素直にケイトは表す。
(コレが、幸太郎のマウントフジ…)
やっと、生身の幸太郎の一物とご対面できて、ケイトは夢中で唇で、口内の粘膜で、
愛撫する。
 正直、思ったより大きくなかったというのが、素直な感想なのだが、ケイトにとっ
て、もはやブツの大小は、問題ではなかった。

「…ケイト、焦らすなよ。」

ケイトの細い指で作った輪の中に、幸太郎のペニスは納まりきらず、きつく締めな
がらも、尖らせた舌で尿道口を突きまわしてしごく。舌の広い面で、カリの全体を舐
めるとビクビクと動くのが、ケイトにはとても可愛く思えた。
 今までケイトが体験してきた、スポーツのように単純に、ペニスを弄り、胸を愛撫
されて、性器を出し入れするセックスとは、何か違っている気がした。もともと濡れ
やすいのはあったけど、今日は特に…まるで、漏らしたようにパンティーにヌルヌル
が滴っている。
(もっと、もっとオッパイが欲しくって、ケイトの事が頭の中イッパイになるといい
デス)

 「だぁ〜め……っ!」
 「…ここ、透けてるぞ。」

 自由になる片手で、幸太郎がパンティーの隙間から指を入れ、ケイトの花びらを弄る。
抜き出された指は、透明な粘液に濡れていた。そのまま腕を伸ばして、巨乳にも触れる
と、ポツンと硬く乳首の先は尖っている。柔らかい乳房を手のひらで包み、揉みながら
も硬いソコを、コリコリと手で押しつぶすようにした。
 
 「a……ん、ha―」

 甘い声でケイトが鳴いて、せがむように幸太郎の鼻先に、透けるパンティーを押し付
ける。
 触れた幸太郎の鼻の先が、ちょうど敏感なケイトのクリトリスに当たり、電気が走っ
たように身体が震えた。

 「ah!―やぁ……ぁ、あ、あ」
 「…なぁ。口が留守になってるし、挟んでみろよ。」
 
従順に、ケイトが幸太郎の身体から降りる。
幸太郎の足元にうずくまり、白い大きな胸で、涎に汚れたペニスを挟んだ。
下から幸太郎を仰ぎ見るケイトの白い顔は、頬が上気して薔薇色になり、青空のよう
な澄んだブルーアイが潤んで、酔っ払っているようだった。軽いウェーブのある長い金
髪が、ケイトの美乳を隠しているのが惜しい。
 気の強い、お転婆で陽気な、小学生のアメリケーンな隣の家の妹ではなく、セックス
に夢中な、一匹の牝がソコにいた。

 「…幸太郎。ケイトのフェラはどうデシタ?」

 ケイトが、柔らかいマシュマロのような、大きなオッパイを両手に持ち、中のペニスを
圧迫しながら上下に揺する。
 ムギュムギュとペニスを締め付け、肉の塊が擦りあわされる刺激に、幸太郎は興奮した。
視覚的にも、金髪の可愛い少女が頬を赤らめて、パイズリをする様は、なかなかクルもの
があった。
164: どうしよう?どうなる? 2007/09/29(土) 15:22:20 ID:LfE76Loa(2/6)調 AAS
 「上手いな…さすがアメリケン仕込み…」
 「n…、幸太郎、コウタロ…」

 …チュパ、チュパ、チュパ、チュパ―
 胸の先からわずかに覗く亀頭を、ケイトは口に含み、音を立てて吸う。 
 ツルツルとして、弾力のある口の中の亀頭が、愛おしい。
 ケイトの胸に当たる、ネトネトと唾に汚れた硬いペニスを、喜ばせたくてたまらない。
 気持ちがまるで坂道を転がるみたいに、どんどん勢いがついて、こんなのはケイトに
とって初めてで、セックスはアメリケーンで数人の同級生としていたのに分からない。
 (ドウシヨウ。…ワカリマセン。ニンジャの魔法?)
 自分の快感よりも、他人の快感を優先させたいなんて、ケイトは自分がどうかしたの
かと思った。

 「…凄いな。―これがパイズリか。」
 「もっと、もっと気持ち良くなってクダサイ。」
 「や。オレはもういいから、……お前膝に乗れよ。」
 「え?…ケイト、良くないデスカ。」

 ペニスはビンビンに硬く反り返り、ケイトの口の中で時折震えて、射精が近いように
思えるのに。
 満足はさせられなかったのかと、ケイトがションボリしてると、幸太郎に小さな身体
を引き寄せられて、膝に乗せられた。
 濡れた幸太郎のペニスと、ケイトのパンティーが当たり、湿った感触がする。

 「お前、軽いな〜。アメリケンだから、肉食って、乳以外も大きくしろよ。」
 「……大きなお世話デス。」
 
 ペニスを握った幸太郎が、ケイトの内股にソレを挟み込み、下から腰を突き上げる。
 パンティーごしに、二人の性器が触れ合い擦れて、布地に張り付くケイトの花弁を、
摩擦する。

 「…い、入レナイノ?」
 「ホントにしちゃったら、ヤバイだろ。まぁ、手遅れかもしれないけど。」
 「!…―しても、…イイノニ。」
 「これでも十分気持ちいいから、ケイト…諦めろ。」

 幸太郎の腰の動きが早まり、ケイトのクリトリスや秘裂を強く擦る。
 気持ちいいけど、幸太郎を膣内に迎え入れられないのは…
 こんな、今更の子ども扱いは… 
 (ケイトはヤデス!)
 
 不満と怒りが、ケイトの大きな胸の中を、ハリケーンのように駆け抜ける。
 ケイトは荒々しく、幸太郎のペニスを握ると、パンティーの隙間からソレを自分の
濡れそぼった花びらに押し当て、一気に腰を落として挿入してしまった。

 「Ah!!……っ。」
 「ちょっ!…―わっ!」

 滑りをこぼしていた、ケイトの何度も男を迎え入れた花弁が、開かれて抵抗無く
ズブズブと亀頭を飲み込んでいく。 身体を突っ張って、なんとか幸太郎の抵抗を
防ごうと、ケイトは膣内でペニスを強引に飲み込もうとした。
 幸太郎のペニスを、ケイトの下の唇が半ばまで飲み込み、きつく離そうとしない。
包み込む襞が収縮して、ペニスを何段にも締め付ける。まだ身体の細い子供のせいか、
経験済みとは思えないほど、狭いソコが精液を搾り取ろうと、ギュウギュウ銜え込む。

 「す、げ!……、ぬ、けって。」
 「No!…ケイトのココも、…good、デショ?」
165: どうしよう?どうなる? 2007/09/29(土) 15:23:21 ID:LfE76Loa(3/6)調 AAS
 …ジュブ、ジュブ、ジュブ。
 いわゆる騎乗位の形になり、ケイトが上から腰をグリンと回したり、上下に揺すり
ながら、腰を妖しく振って幸太郎を逃がさない。
 大きな白い胸が、幸太郎の前でタプンタプンと揺れて、童貞の幸太郎は、もはや我
慢も限界で、ノックダウン寸前だった。

 「…アッ、やばいっ、て、でるって、…」
 「ha…あああ、イイ!、イ……っ!!!…お腹が、イッ、パイ、デ、…」

 ケイトの腰の動きが一層激しくなり、グチュグチュグチュと、結合部は大きな音を
たてた。
 (くそっ!もう…知るか)
 幸太郎が、片手でケイトの腰を掴んで、下から強く何度も腰を突き上げた。

 「ァ、……っ!!!」

 突き上げられた幸太郎の腹が、ケイトの膨らんだクリトリスを強く刺激し、膣内に
衝撃が走る。子宮近くまで、大きなペニスが当たり、中の襞は絶頂と同時に、精液を
搾り取ろうと強く収縮した。

 …ドクン!ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、……
 
 一瞬膨れ上がった亀頭が、大量の精液をケイトの小さな膣内に撒き散らし、熱い
シャワーを浴びせかけた。 
 ケイトの全身が震えて、幸太郎の身体に倒れ掛かる。荒い息をついて、まだ物足り
ないように、腰を揺らめかせて、最後に襞がひと絞りした。

 「ハッ…n……お腹、が、アツイ…」

 疲れきったケイトは、幸太郎の身体の上で、ぐったりとなる。
 汗ばんだ大きな胸が、幸太郎の胸の上で、荒い呼吸と共に、揺れていた。
 (…幸太郎。重いだろうから、ウゴカナイト…)
 なんとか身を起こそうとすると、幸太郎がケイトを抱きしめて、そのままでいいと、
頷いた。

 「ああ、もう。…やっちまったなぁ。このエロガキ。」

 汗で濡れた幸太郎の顔が、笑みを浮かべ、呆れたような呟きがもれた。
 金髪を優しくなでると、

 「まぁ、疲れたから、親いないし、ちょっと休んでいいぞ。」

 ケイトをゴロリと自分の上から落とし、幸太郎は疲労困憊といった様子で、目を閉
じた。
 隣で寝転がるケイトは、じっと、自分と寝た、平凡な、男子高校生の顔を見つめる。
 急速に萎んだペニスが抜かれ、ケイトの花弁の奥から、白い精液が溢れた。股を伝
う感触は、あまり気持ちよくないから、すぐに動いて処理したいけど、また、幸太郎
に子供をあやす時のように、ポンポンと叩かれ、立ち上がる気力を失った。

 「…子供じゃアリマセンヨ。」

 ケイトは、頬を膨らませると、隣で早くも高いびきをかく幸太郎に、身を寄せてぽつ
りと呟き、目を閉じた。
166: どうしよう?どうなる? 2007/09/29(土) 15:24:06 ID:LfE76Loa(4/6)調 AAS
 「だぁから、オレにはテスト勉強というものが、あってだな。」
 「退屈デス!ケイトの学校、あまり行事ナイモノ。」

 幸太郎の膝の上に乗ったケイトが、身体をばたつかせた。
 机に向かい勉強しようにも、ケイトが邪魔をして上に乗るために、幸太郎の椅子が
ギシギシと悲鳴を上げる
幸太郎は、正直驚いていた。
ケイトは、日本男児のマウントフジに興味があったので、自分とセックスしたと思っ
ていた。 
 しかし、予想に反してケイトはあの後も、幸太郎に付き纏いベタベタとしてくる。
 唯一つ、変わったことは、あまり露骨に性的なお誘いをしなくなったことだが…

 「そんなに、ボインを擦り付けるな。ケイト、お前誘ってんのか?」

 一度寝たから、ケイトに対して逆に幸太郎は、性的に気安くなっている。
 今も、あまりに密着してると、あの時のことを思い出し、ムラムラとしてナニは硬く
なってくるのだ。

 「もぅ、違いマスヨ!」

 ケイトは白いそばかす顔を、紅くして憤然と幸太郎に抗議する。
 秋の制服に変わった為、布地は分厚くなり、長袖にタータンチェックのプリーツスカー
トを翻し、ケイトは足を踏み鳴らした。

 「幸太郎のスケベ!」
 「ほうほう、誰かさんのお陰で、童貞卒業させて頂きましたよ。このエロガキ!」

 ケイトの拳が固く握られ、ポニーテールの頭をだらんと俯かせて、静かになる。
 いつにない、ケイトの沈黙に気おされて幸太郎は、べらべらと喋りたてた。

 「いや。感謝してるよ。いけないことだけどさ。気持ちよかったし、お前も初めてっ
て訳じゃないから、イってたみたいだし。」
 「…ケイトが、ヴァージンじゃないから、ダメなんですか。」
 「へっ?」
 「後悔…シテマスヨ。もっと大事にすればヨカッタカナッテ。」
167: どうしよう?どうなる? 2007/09/29(土) 15:24:49 ID:LfE76Loa(5/6)調 AAS
 幸太郎を見上げる、ケイトの青い目から涙がポロリとこぼれた。
 いつも元気で、陽気で自信満々なあのケイトが、静かに涙を流している…

 「…ッ。好きデスヨ。幸太郎。LileじゃなくてLoveナンデスヨ。」

 ケイトは、細い肩を落として、嗚咽をもらし、カリフォルニアの青い空(行ったこと
はないが)のような目が、涙で曇っている。
 幸太郎は、あのセックスの時以上に、ケイトにどきまぎした。
 (エロくて、ボインで、陽気で…こいつ。ああ、でもまだ本当に、子供だったんだ)
 泣いているケイトを見ると、なんだか幸太郎の胸は痛んだ。
 ふいに、もう一つ気付いた。
 
 (オレたち…セックスしたけど、キスしたこと一度もない…)

 座り込んだままの幸太郎に、ケイトが子猫のように濡れた顔を擦りつけ、しがみつく。
 金色の髪が揺れて、甘い果物のようなシャンプーの香りが鼻先に漂い、味わった巨乳
が胸に押し付けられる。
 幸太郎がなだめるように、背中をなでると、ぎゅっと強くしがみつかれた。
 (大事にしてやりたくて、可愛がってやりたくて、からかってやりたくて…)
 幸太郎がそっと、ケイトの顎に手をかけ自分の顔に向かせる。
 ケイトは、静かに目を閉じると、キスを待ちわびた。

 (こ、これでオレは、小学5年のパツキンの恋人ができるわけなのか…)

 なかなかキスをしてくれない、幸太郎に焦れたのか、ケイトは目を開け、唸る幸太郎
を見て、微笑んだ。
 ケイトが軽く伸びをして、幸太郎の唇にキスをする。

 「ダイジョウブデス。このオッパイには、大きなアイがタクサンアリマス!」

 ニッコリと笑い、ケイトはいつもの明るい顔で、自信満々に幸太郎に告げる。
 幸太郎は身体の力が抜けて、自分の気持ちに素直になれそうで、今度は自分からケイ
トの唇にキスをした。

(おしまい)
168: どうしよう?どうなる? 2007/09/29(土) 15:32:49 ID:LfE76Loa(6/6)調 AAS
読んでいただいて、ありがとうございました。

>メリケン人が日本のおんにゃの娘

通販のCMで来日した、B級メリケン人のタレントに、間違ったイメージで犯されてしまう、ジャパニーズ巨乳美少女小学生の子役が浮かびました。

小学生が英語で言えず、犯されっぱなし。
乳を揉んで、吸って、舐めて、弄り回される。
やっと理解してもらえたと思ったら、HENTAIプレイの一環と思われて犯られまくり。
しかし後に、通販でコンピを組んで、大ヒット。
169: 2007/09/29(土) 15:33:46 ID:pfKeYmqR(1)調 AAS
GJ!でした。
続編を期待してしまいます。

・・・・これで、処女だったらなぁ
等と考えてしまう漏れは悲しい喪男
170: 2007/09/29(土) 23:45:34 ID:QiVK2Bys(1)調 AAS
ええ話やないか(つД`)
171: [age] 2007/10/05(金) 00:16:38 ID:HaicpDl+(1)調 AAS
保守
172: [age] 2007/10/14(日) 03:20:50 ID:UhKi5QUJ(1)調 AAS
保守
173: 2007/10/16(火) 23:21:23 ID:0p8xYeAa(1)調 AAS
>143-148
174: 2007/10/20(土) 15:16:36 ID:iCZF4OsU(1)調 AAS
ともちの絵は、エロイ。
誰かSS書いてくれんかな。
175: [age] 2007/10/22(月) 21:37:36 ID:JjTIBz61(1)調 AAS
あげ
176
(1): 2007/10/28(日) 00:25:27 ID:Ln0Q6SKX(1)調 AAS
この前、街行く小学生がノーブラだったんで、
思わずムラムラして「おっぱい見ーせて☆(^・^)」って
声かけたら「うん!いいよ☆」って快く承諾して、
くれて、その成長過程のおっぱいの谷間のところに
顔うずめて「ぱふぱふ!」ってしようとしたら、
急にその小学生のおっぱいが膨張しはじめて、
そしてついに爆発した。

これが世に言うビッグバンである。

宇宙はこうして生まれた。
そして数十億年の歳月が経ち、
現在の我々がここにいるのだ。
177
(1): 2007/10/28(日) 14:43:06 ID:f+T8qW0n(1)調 AAS
俺天然パーマなんだけど先週の日曜日の話。
最近俺が彼女と別れたのを知ってか知らずか友達が男2女2(友達・友達の彼女・彼女の妹(小学生)・俺)で遊園地行こうと言い出した。
俺はそんなに気が乗らなかったが仕事始まってから友達に全然会ってなかったし、気分転換になるかもと思って遊びに行くことに。
遊園地に着いて遊んでると、友達が別行動にしようと言い出した。
小さい子なので最初は気まずかったけどそのうち気軽に話せるようになり、だんだん楽しいと感じるようになった。
話してるうちにその女の子とは思ってたより気が合うし可愛いし付きってもいいと思った。いや、正直付き合いたいと思った。
3時くらいになって遊園地が物凄く混んできたので俺はその女の子に「(はぐれないように)手繋ごっか?」と言った。
彼女は男子と付き合ったりした事が無いらしく俺がそう言うと何だか恥ずかしそうにしてた。
でもここで2人モジモジしてはぐれても困るので俺から彼女の手を繋いだら爆発した。
まぁさすがに爆発したのは嘘だけど、手繋いだのはガチで嘘。
でも4人で遊びに行った事だけは本当に嘘。
ただ昔彼女がいたってのは嘘
天然パーマってのだけ本当
誰か助けてくれ
178: 2007/10/30(火) 01:05:47 ID:v6rVnANE(1)調 AAS
大丈夫、髪型とか何もかも関係なく、もてるまでは絶対にもてない。
(トートロジーとかじゃなく本当にそうなんです)
179: 2007/10/30(火) 02:09:04 ID:9IFGgB5I(1)調 AAS
>>176
俺たちが生きているのはおっぱいのおかげなんだな

>>177
巨乳小学生をテーマにしてSS書いてくれたら助けてやろう
180
(1): 2007/11/03(土) 11:35:49 ID:ney/19gz(1)調 AAS
巨乳小学生って、主役より脇役が多いよな
主人公の友達とかで
181: 2007/11/03(土) 13:12:47 ID:g4gAeOql(1)調 AAS
>>180
電脳コイルのアイコと申したか
182: 2007/11/03(土) 15:53:36 ID:AAVthTVQ(1)調 AAS
んにゃ こどものじかん
183: 2007/11/03(土) 20:20:38 ID:lm5ndn6h(1)調 AAS
2chスレ:erochara

ここと住人がかぶってる希ガス
184: 2007/11/04(日) 10:48:39 ID:W/3RRtYz(1)調 AAS
少ないがある事はあるもんだな
外部リンク:find.2ch.net
185: 2007/11/13(火) 17:30:45 ID:VD1zLIpT(1)調 AAS

186: [age] 2007/11/22(木) 02:41:06 ID:KLzFUDCB(1)調 AAS
保守
187
(3): 2007/11/22(木) 15:24:02 ID:8mPHwnv3(1)調 AAS
喧嘩好きで、幼馴染みの男友達とつるんでいつも暴れてるボーイッシュな強いおにゃの子が、
だんだん大きくなってきた胸を必死で隠してたけど……
っていう方向性の話もおk?
188: 2007/11/22(木) 19:09:08 ID:msDn+BRX(1)調 AAS
もろちんOK!
189
(1): 2007/11/22(木) 23:57:00 ID:XJTUgnmw(1)調 AAS
>>187
あ〜、俺それ実話だわ。
190: 2007/11/23(金) 01:55:59 ID:G2qFAG8V(1)調 AAS
>>189
IDがnmkwに見えた
191: 2007/11/23(金) 20:14:09 ID:N/AyOSyh(1)調 AAS
>>187
まだ〜?
192: 2007/11/24(土) 09:12:22 ID:AICXctbk(1)調 AAS
一日で書けるわけねーだろww
193: [age] 2007/11/24(土) 16:28:32 ID:WP6hukd2(1)調 AAS
>>187
ボーイッシュの娘が爆乳になるのは個人的趣向として大好物なのでがんばってください。
194: 2007/11/28(水) 01:23:38 ID:G2gya/9Q(1)調 AAS
乳保守
195: 2007/11/28(水) 16:22:05 ID:EWZlRa6V(1)調 AAS
まだかな〜?
196: 2007/12/03(月) 23:53:20 ID:kK5vVER/(1)調 AAS
まだ〜?
197: 2007/12/06(木) 00:58:32 ID:YhwLhU8n(1)調 AAS
支援します。
198: 2007/12/09(日) 23:03:30 ID:w/p+6ELq(1)調 AAS
まだかな
199: [age] 2007/12/10(月) 19:20:21 ID:6oDYVD16(1)調 AAS
年末年始で忙しいと思いますがage。
200: 2007/12/13(木) 17:58:51 ID:EtPSGie6(1)調 AAS
200げと保守
201: [age] 2007/12/17(月) 19:40:20 ID:4ZPsbO9I(1)調 AAS
さらに支援します。
202: ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:26:02 ID:ao5elL46(1/12)調 AAS
投下します。
ボーイッシュなボクッ娘とその幼馴染みの少年、和姦未満のなにかです。
テキストで34KBほど。エロらしきものまで少々長いですが、楽しんでいただければ幸いです。
203: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:27:01 ID:ao5elL46(2/12)調 AAS
「てああぁっ!」
「げはっ!?」
 裂帛の気合とともに、少女の拳がその顔面へめり込んだ。撃たれた少年は派手に吹き飛んで数歩よろめき、そのまま声もなく崩れ落ちる。
 癖のないショートカットの黒髪と、ゆったりしたパーカーで襟元の紐がリズミカルに揺れる。
 ボーイッシュな少女は汗ばんだ頬を上気させながら、一撃のもとに倒した敵から素早く軽快に間合いを切った。興奮に瞳を輝かせながら叫ぶ。
「さっ、次にボクと相手してくれるのは誰? とにかく来い来い、どんどん来ーい!」
 少女は大乱闘のさなかにいた。周囲の公園では二つの陣営に分かれた数十人の小学生たちがいっぱいに散らばって、史劇映画の合戦場面さながらの大戦闘が繰り広げられていた。
 その真っ直中で次々に迫り来る敵の新手へ向き直り、彼女はリズム良く構えを直しながら不敵な笑みを浮かべてみせる。
「くっ、くっそー! 千晶(ちあき)め、女のくせによくもっ……!」
「馬鹿、無理して一人で行こうとすんな! 囲め囲めっ、一斉に行ってやっつけろ!」
 少女手強しと見たか、周囲の男子小学生たちは一斉に間合いを取って彼女を囲んだ。
「――!」
「へへっ」
「覚悟しやがれ!」
 四人がかりで囲い込まれ、さすがに慎重を期して少女が身構える。数の優位を確立した男子たちは、ようやく余裕をみせて彼女へ襲いかかろうとした。
「あっ!」
 だが一瞬蔭った少女の表情は、すぐに明るく翻る。
「おらおらおらおらっ! どいてろバカどもっ!」
「えっ、――うわ!?」
「あだっ!!」
 包囲網の背後から猛スピードで走り込んできた少年が、あっという間に片側の二人を倒して突入、その内側の少女と合流した。
「あっ、明(あきら)! てめェ卑怯だぞ、後ろからなんてっ!」
「へっ! 卑怯なのはどっちなんだよ。お前らなんか、四対一で千晶をやろうとしてたじゃねーかっ」
 悔しげに叫ぶ包囲網の連中へ、突入してきた少年、八坂明はべっと舌を出して挑発してみせる。その頼もしい親友の背中に自分の背中を打ちつけながら、少女は輝くような笑顔を見せた。
「あはっ。よーし明、一気に行こっ!」
「くっ、クソッ! 誰が行かせるかよ!!」
 数十人もの小学生たちが至るところで大乱闘を繰り広げる、その戦場の直中を二人は疾駆する。
 よく晴れた平日の午後。住宅地が広がる高台の公園は、今や縄張りの覇権を巡る小学生たちの決戦場だった。
 西小と東小、同じ市内で隣り合う二つの小学校。この両校に属する児童たちのうち、特に元気の余った高学年の男子たちが、この戦場の主役である。
 その西小側の主力をなす二人組、谷川千晶と八坂明の前には、倍の人数も抗し得なかった。二人からの猛反撃に、たちまち東小男子たちの包囲陣が蹴散らされていく。
 数の劣位をものともしない猛攻に、東小側のリーダー格がたまらず叫んだ。
「くっ、くそっ……いったん下がるぞ!」
「畜生、覚えてろよなっ!!」
 奇襲を食らわされて半べそをかく仲間の襟を引っ張り、東小の四人は脱兎のごとくに後退していく。
「あっ! こら待てー!」
「おいおい、お前こそ待てよ千晶」
「えっ?」
 少女――谷川千晶は追撃しようとしたが、幼馴染みの親友、八坂明に止められて目を瞬かせた。
「高台に置いといた、二年の見張りから報告だ。なんだかやたらデッカイ奴が、血相変えながら自転車カッ飛ばしてこの公園に向かってきてるらしい。そろそろ着くはずだ」
「東小の援軍ってこと? じゃあ、そいつをボクらがやっつければ」
「俺ら西小の完全勝利ってわけだ! 千晶、雑魚に構ってる時間はないぜ!」
「うんっ、行こう!」
 自転車で来るとすれば、車道のついた入り口のほうだ。そう思った二人は迎撃に向かうべく走り出す。
「なっ、……なんだありゃあああ!!」
「!?」
 だが彼らが到着するよりも早く、同じ西小学校の味方が悲鳴を上げた。同時にダミ声が耳を張る。
「おうおうおう、西小のクソガキどもォ! ウチの弟がずいぶん世話になったらしいなぁ!」
 公園の入り口には通学用自転車で乗りつけた、学ラン姿の丸坊主が荒れ狂っていた。
 小学生のレベルから懸絶したその巨体が周囲を圧して、今まで有利に戦いを進めていた西小勢はいとも簡単に追い散らされようとしていた。
204: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:27:39 ID:ao5elL46(3/12)調 AAS
「あっ……あいつ、東小のシバケンの兄貴だぞっ!」
「新聞の地域欄にも出てた、柔道部の看板選手じゃねーか! 東小の奴ら、なんであんなの連れてくんだよっ!?」
 怯え混じりの悔しげな叫びがあちこちで上がる。勝負にならない。
 圧倒的な強敵の出現に、西小勢はあっさりと総崩れを起こそうとしていた。
「オラオラオラァ! 反省せんかいガキどもっ!!」
「うげっ!」
「ひっ、ひいいぃっ――ぎゃん!!」
 不幸にも追いつかれた何人かが、その剛腕が繰り出すたった一撃で戦意喪失に追いこまれていく。
「千晶」
「うん!」
 その光景を見て、二人は互いに肯きあう。桁違いの強敵を前にして、不敵に微笑んだ。
 逃げまどう味方の流れに逆らってまっしぐらに駆け込み、そして明が中学生の真正面へ飛び出した。
「おおおっ!? おいコラてめェ、何の用じゃあ!」
「決まってんだろ? アンタをボコりに来てやったんだよ」
 頭二つぶん近く高い巨体を前に、軽く構えてみせながら、明は堂々と言い放つ。
「ホォ。元気の良いのは感心だがなァ……。坊主、勝てる喧嘩と勝てない喧嘩、しっかり区別はつけんといかんぜぇ?」
「そんなの分かってるよ」
 バスケットシューズでジャリ、と足元の地面を均しながら、明は挑発的な視線で巨体を見上げた。
「確かに、一人なら無理かもな。でも――」
 薄い笑みを、口許に浮かべる。
「……二人がかりなら、どうだい?」
「グッ!?」
 衝撃が巨体を撃つ。
 背後から音もなく疾走し、必殺の飛び蹴りを仕掛けた千晶の靴底が、巨体の背中へ突き刺さった。踏ん張りきれずに巨体が吹っ飛び、派手な音を立ててまともに転倒する。
 あまりに凶悪な破壊力ゆえ、長らく封印されていた谷川千晶の必殺技。『千晶人間酸素魚雷』、その炸裂の光景だった。
「あ、あれが伝説の……『千晶人間酸素魚雷』!!」
「敵にまったく接近を気づかせることなく、突如として襲いかかる西小の青白い殺人者……谷川千晶、未だ健在かッ!!」
 くるりと宙で一回転して、鮮やかに着地してみせる千晶。だが超必殺技の炸裂に沸く周囲をよそに、仰向けに突っ伏した強敵へ向けられる二人の視線は厳しい。
 大の字に広がった手足の先で、太い指がぴくりと動く。
「ぬっ、……ぬおおおおお!!」
「わっ、わあああああ!!」
 がばりと起き上がるその巨体に、周囲の小学生たちは敵味方関係なく慌てふためいて逃げ惑う。だが、当の千晶は冷静に判断していた。
「やっぱり、見た目ほど効いてない。受け身が上手かったもんね」
「なら、このまま一気に畳み掛けるまでよ!」
 千晶人間酸素魚雷のダメージが消える前に、倒し切らなければならない。二人は互いに間隔を開いて、しかし同時に飛び出した。
 頭を押さえてふらつく中学生に、明が正面から蹴りを仕掛ける。
「せいッ!」
「くっ、何のッ! ――ブッ!?」
 それは剛腕であっけなくガードされるが、その真後ろから千晶の回し蹴りが決まっていた。
「お、おんどれらぁあああ!!」
 蹴り足を引いて素早く下がる千晶を追撃しようとしたところへ、今度は明のボディブローが脇からレバーを打ちのめす。
 鍛えられた腹筋越しに与えられるダメージは僅かだったが、それでも確実に彼の勢いは削がれていった。
「スゲェ……!」
 他の誰もが手出しできないまま、ただ息を呑んで二人の連携攻撃を見守っている。
 巧みに前後から同時に攻撃を仕掛け、圧倒的な腕力に掴まれないよう間合いを切りながら、絶妙の相互支援で敵を崩しつづけることで、決して反撃を許さない。
 保育園以前からの幼馴染み。喧嘩友達としての十年間が培ってきた二人の連携は、もはや芸術の域に達していた。
「ぐうっ、……くそおおおおおっっ!!」
 死角からの絶えることない連打の嵐を浴びて、中学生もさすがに限界に達しつつあった。息は上がり、痛みとダメージばかりが蓄積していくなか、主導権は完全に奪われている。
205: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:28:15 ID:ao5elL46(4/12)調 AAS
 だが、彼も中学柔道部で嘱望されるエースだった。このまま小学生二人相手に一方的に撃破されるなど、決してあってはならない結末だった。
 だから彼は、最初にこの流れを作った敵――背中から痛烈な飛び蹴りを仕掛けてきた小学生へ、すべての反撃を集中した。
「うおおおおおおっ!!」
「!」
 全てをなげうつ、捨て身の突進。
 狙われた千晶は身を翻して逃げに徹し、明がその背中を容赦なく追撃したが、ついに敵は千晶の腕を掴んだ。初夏だというのに春先からずっと着続けている、そのパーカーの長袖を。
「あっ!」
「千晶っ!!」
「往生せいやあっ!!」
 袖を掴まれて、ぐるんと千晶の身体が振り回される。彼はそのまま投げ技で仕留めようと、少女の襟元を掴もうとした。
「――えっ?」
 だが、出来なかった。
 長袖を引いた勢いで、跳ね返って来た少女の身体。その胸元で襟を掴もうとした彼の技は、なぜか完全な不発に終わった。
 一瞬の間だけに生じた、わずかな――しかし、決定的な隙。
 そこへ跳びこんだ明の回し蹴りが、横からまともに頭を撃ち抜く。
「寝てなっ!!」
「グッ!!」
 受け身すら出来ずに棒立ちで受けた、強烈な痛打。
 この一撃が結局、彼への止めとなった。
 木偶のように力が抜けて、巨体がぐらりと大きく揺れる。千晶の胸元に掛けられた手が外れて、そのまま、どどう、と地面へ崩れ落ちた。
 それきり動かない。
 何もかもが終わった戦のあとに、二人の少年少女だけが立っていた。
「すっ……」
「すっげええええええええ!!」
「勝った! 勝ったぞ俺たち!!」
「ザマ見ろ東小ーっ! これが俺ら西小の実力じゃあーっ!!」
「うっ、うわあああああ!!」
「だ、大丈夫ですか正智さーん!!」
「ち、ちくしょー! これで勝ったと思うなよーーーっ!!」
 事実上の大将戦が、決戦の帰趨を決定した。
 西小勢が勝ち鬨を上げ、東小勢は三人がかりで中学生を抱き起こして、捨てゼリフを残しながら敗走していく。
「西小……大、勝利ッ!!」
「さすがだぜ明、谷川! おまえら二人の存在抜きで、今日の勝利はありえなかったッ!!」
「お前らは西小の救い神だああああ!!」
「へへっ、まあ任せとけって。――千晶、大丈夫か?」
「…………」
 今日の英雄を褒め称える周囲への相手もそこそこに、明は無二の相棒へ歩み寄った。
 気持ちいい大勝利のあとだというのに、心なしか顔色が悪い。千晶はぎゅっと小さな胸を抱くようにしてパーカーの紐を握りしめ、堅い表情で俯いている。
 大したダメージは受けていなかったように見えたが、何かあったのだろうか。
 浮かれかけた気持ちを抑えて、明は千晶に再び尋ねた。
「どうかしたのか? どっか具合悪いところがあるなら言えよ」
「え……? あ、うん……な、なんでも……ない。何でもないよ、明。ボクは平気だよ」
「千晶……?」
 答えてみせる相棒の笑顔も、どこか空っぽの作り笑いに見えて、明は思わず立ち止まる。だが次の瞬間には千晶もいつもの笑顔に戻って、皆の歓喜の輪に加わっていた。
「よぉーし! じゃあこのまま、下のコンビニで祝杯といこうぜっ!!」
「俺らの大勝利だもんな! もうあの店で東小に気兼ねすることなんざ一切ないぜーっ!」
 西小と東小、両校の校区境界近くに新装開店したコンビニ。ここの支配権――というか利用権を巡る縄張り争いが、今日の決戦の焦点だった。
 その決戦を制した今、あのコンビニは西小のものだ。さっそく買い食いに励み、戦士の疲れを労うとしよう。
 しかし、めいめいが自転車に乗って坂道を下ろうとする頃、急に雲行きが怪しくなりはじめた。
206: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:29:05 ID:ao5elL46(5/12)調 AAS
 ヤバいと思う間もなく、空の底が一気に抜けた。無数の線が視界に生じたと思った次の瞬間には、大粒の雨が皆の全身を叩いていた。
「ぷあっ……なんだコレ! 天気予報、今日は晴れって言ってたじゃねえかっ!?」
「傘なんか持ってきてねぇぞおおお!!」
 雨具の持ち合わせなど誰にもない。さらに悪いことには、この公園の近所にはメンバーの誰の家もなく、またこの人数で雨宿りできるような店舗や公共施設もないのだった。
「しょ、しょうがねえ……祝勝会はまたの機会ってことで! 今日はもう解散! かいさーん!!」
 土砂降りの中で、明が声を張り上げる。だがそのときにはもう、皆が蜘蛛の子を散らすようになっていた。
「千晶っ。行くぞ!」
「うん!」
 最後に残ったのは、お互い家が近所の千晶と明の二人だけ。二人は大雨を浴びながら必死で自転車を立ち漕ぎ、住宅街を全力で走り抜けた。
「じゃあな! 千晶、風邪引くなよ!」
「明こそ、ちゃんと着替えないとダメだよっ!」
 数十メートル離れただけの谷川家へ走り去る千晶を玄関先で見送って、明はずぶ濡れのまま自宅の鍵を開けた。
 夕方が近づく平日の午後に、八坂家は無人だった。
「今日はオヤジもかーちゃんも、ちょっと遅くなるって言ってたなあ……」
 風呂場に掛けっぱなしのバスタオルを引っ張り出して、ゴシゴシと全身を乱暴に拭く。手早く着替えを済ませて、カゴへ洗濯物を放り込んだ。
 滴り落ちた水の跡へ軽くモップを掛け終えてから、二階の子ども部屋へ上がろうとしたとき、明は書斎から漏れる明かりに気がついた。
「ん? オヤジ……?」
 普段はそうそう入りこめない父の居室に、ひょい、と首を突っ込んでみる。
 人の気配はない。だが部屋の明かりは付けっぱなしで、PCも電源が落とされておらず、液晶画面にはスクリーンセイバーの熱帯魚たちが躍っていた。
「電気消し忘れてったのかよ。ったく、人にはいつも節電しろ節電しろってあんだけうるさいくせして――」
 愚痴りながらも、あまり触ったことのない父のPCに興味を引かれて、マウスを少し動かしてみた。
 だがスクリーンセイバーの解けた画面はパスワードとIDを要求してきて、明はそれ以上の行動を断念せざるを得なかった。
「ちぇっ。何か面白いのが見れるかと思ったのに……」
 愚痴りながら、何気なく視線を机へ移して、そこで明はそれを見つけた。
 男性向けの写真週刊誌だった。
 きわどい水着姿の美女が表紙で、はちきれそうに豊かな乳房をふたつ突き出しながら、扇情的に横たわっている。
「…………」
 唾を呑んだ。
 まず、明は周囲を再び確認した。それから油断なくドアを締め、改めて人の気配を確かめてから、雑誌を取り、書斎の絨毯に寝転がる。
 しだいに脈が高鳴り、吐息が荒くなっていく。グラビアページを素早くめくった。
 南洋の熱い光の下で無防備にさらけ出されて、薄い水着だけに守られた豊かな乳房。芸術的な丸みを帯びた、柔らかそうな禁断の果実。
 さらにページを進めると、その水着すらも失われた。日焼けした肌の中で、水着に守られていた乳房だけが水を弾いて真っ白に眩しく輝き、その頂では尖った赤い乳首がツンと突き出されていた。
「うあああああ……。でっ、けええええ……」
 思わず、感嘆の声が漏れる。
 クラスメイトの女子生徒たちなど問題にならない。グラビアページの中で美女たちの巨乳は、圧倒的な存在感を放っていた。
 たまらず股間で熱いものがたぎり、代えたばかりのトランクスを大きく押し上げていく。
 心臓が早鐘を撃ち、明にはまだその正体がよく分からないねっとりとした快感が、はけ口を求めながらじわりじわりと高まっていく。
 片手でページを繰りながら、もう片手は自然と股間の怒張へ向かった。通常の数倍にも堅くいきり立った己が男根を握り、明はゆっくりとしごき始める。
 そのとき突然、玄関のチャイムが鳴った。
「!?」
 心臓が飛び出しそうになる。次の行動が決められず、明が慌てて周囲へ視線を右往左往させるうちにも、チャイムは執拗に鳴り続けた。
 居留守を使ってやり過ごすか? そんな邪念が脳裏をよぎる。
207: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:30:31 ID:ao5elL46(6/12)調 AAS
「は、はーい……」
 しかしとうとう最後には義務感に負けて、明はしぶしぶ行為を断念して雑誌を隠した。答えながら玄関へ向かい、覗き穴からドアの向こうを確認する。
 そこにいたのは、さっきと変わらず濡れ鼠のままの千晶だった。傘も差さずに全身から雨垂れを滴り落としながら、ただ軒先で突っ立っている。
「ちょっ……!? おっ、お前、どうしたんだよっ!?」
「あ、明……」
 一も二もなくドアを開け、彼女を中へ招き入れる。
「お、お邪魔します……。明、おじさんとおばさんは?」
「今日は二人とも仕事で遅くなるって! それよりお前、一体どうしたってんだよ!?」
 千晶が着ている長袖のパーカーとハーフパンツは、完全に水浸しだった。今も濡れ雑巾のように雨水をボタボタと床へ落とし続けている。
「さっき帰ったら、うちの家族も留守だったの。でも、鍵が見つけられなくて……公衆電話から、携帯に電話しても繋がらなくって。だから……ごめんね、明」
「いいよそんなの! 床なんか後で拭くから、とにかく早く上がれって!」
「お、お邪魔しまーす……」
 ひどく申し訳なさそうに、千晶はすっかり見慣れた八坂家へ上がり込む。そのとき取った千晶の手がひどく冷えていて、明を焦らせた。
「おいおい、大丈夫かよ千晶……! そ、そうだ。お湯沸いてるから、うちのシャワー使ってけよ! 着替えは――しょうがねえ、有り物で適当になんとかすっから!」
「い、いいよそんなの。ボクはタオルで体だけ拭かせてもらえば、あとは雨宿りさせてもらうだけで……」
「はぁ? それじゃ風邪引いちまうだろがバーカ! いいから行けっての!」
「あっ!」
 明は強引に千晶の手を引いて、無理矢理に浴室へ放り込んだ。給湯器の稼働を確認しながら呟く。
「まったく……。今さら何ヘンな意地張って遠慮してんだよアイツは。風邪引いちまったら明日、せっかくの大勝利を他の連中に自慢できなくなっちまうじゃねーか……」
 ブツブツと呟きながら、明は千晶の着替えを用意しはじめた。
 二人は十年来の幼馴染みで、両家には長年にわたる家族ぐるみで付き合いがある。千晶のためにこの程度のことをしてやっても、両親は何も言わないに決まっているのだ。
 だからこそ明には、千晶が今さらなぜ遠慮するのかが分からなかった。
 幸いなことに、二人の背丈はそんなに変わらない。上着やズボンは自分のものをそのまま貸してやれるだろう。
 問題は下着だが……どのみち千晶がそれを着るのも、長くとも家族が戻る今夜までだから、せいぜい半日足らずの話だ。千晶には悪いが、これも自分のランニングシャツとトランクスで我慢してもらおう。
「ぺったんこの千晶にゃ、ブラジャーなんてまだまだ早いしな〜。別に女物なんていらないだろ」
 女らしさなど無いに等しい、ボーイッシュという言葉が似合いすぎる相棒のことを思いながら、自分のタンスを漁りつつ何気なく呟いた言葉。
 それが先ほどまでのグラビアの、一枚の写真を思いださせた。
 純白のシーツに横たわる美女。溢れる乳房を腕で隠しながら、その傍らに転がるブラジャー。
 カップ、椀と呼ぶに相応しい、丸みを帯びた底の深さ。あのきめ細かなカップの裏地が、柔らかくて大きな乳房を優しく包み、形を整え、揺れる動きを押さえるのだ。
「…………」
 ちら、と時計を見た。千晶を風呂場へ放り込んでから、まだ三分も経っていない。まだしばらくは出てこないだろう。いつ親が帰ってくるか分からない今、これは千載一遇のチャンスなのだ。
 それを思い出すと、居ても立ってもいられなくなり、足は自然と書斎に向いた。明は再び雑誌を取り出して寝転がり、夢中でグラビアの続きを堪能する。
 グラビア面の後ろには、女優たちのインタビュー記事が続いていた。インタビュアーの質問は彼女たちの巨乳に関することに集中し、彼女たちは紙面で巨乳の発育や、ふだんの生活での悩みについて語っていた。
「へ、へー……そうなんだ。何ていうか……こういう話も、なんかエロいよなぁ……」
 再び下半身に集まる血液を意識しながら、明は荒い息づかいでページを次々めくっていく。
 だがその途中、鼻から急にむず痒さが走り抜けた。
「――くしゅんっ!」
 盛大なくしゃみが、紙面にいくつか唾を飛ばす。同時に、背筋に妙な悪寒を感じた。身に覚えがある。
208: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:31:39 ID:ao5elL46(7/12)調 AAS
 これは、もしかして……風邪の引きはじめ?
 明はさっと青くなった。確かにさっき体は一通り拭いたが、別に暖めたりはしていない。
 思ったより、身体が冷えてしまっていたのだとしたら、このまま風邪を引いてしまうかもしれない。少なくとも今、五感はそう警報を発している。
 そうなってしまったら後の祭りだ。さっき千晶に怒鳴りつけたことが、今度は自分の身に起こることになるのだ。
「や、やべえ……やべえ。それだけは、ダメだっ……!」
 思い立つや、明は足早に風呂場へ向かった。
 そこには千晶という先客がいるが、別に構いはしないだろう。普段の体育の授業での着替えだって、明たちのクラスは男女混合でやっているのだ。
 それに何と言っても、千晶は幼馴染みの喧嘩友達で、二人はいつだってお互い好き勝手なことを言い合ってきた。
 男女とか関係なく何だって言い合える、本当の友達だと思っている。つい一昨年に一緒に旅行に行ったときだって、一緒に風呂に入ったものだ。
 別に気にすることなんか何もない。そもそもここは、俺ん家の風呂なんだし――。
 そんなことを思いながら、乱暴に着替えと風呂道具をまとめ、明は風呂場の戸を開けて浴室の前へ入った。
 水音が聞こえる。磨硝子の向こうに、シャワーを浴びている千晶の肌色の影が見えた。
「あっ、明!? な、なに、どうしたの!?」
「悪い千晶! やっぱり俺も変な寒気がしちゃってさ、このままじゃ風邪引きそうだから一緒に入るわ。いいだろ?」
 手早く衣服を脱衣かごへ脱ぎ散らかして、浴室に反響する千晶の動揺しきった声を聞き流しながら、明は磨硝子の戸に手を掛けた。
「い、いっしょに、って――や、やだっ! やめて、やめて明!!」
「なんだよ、別にいいだろ? そんなの気にすんな――よ、……」
 なぜか必死に反対する千晶を押し切りながら、磨硝子の戸を一気に開く。熱い湯気が浴室から沸き出してきた。
「え……?」
 そして、明は一切の言葉を失う。
 千晶もまた表情を凍りつかせ、ほとばしる湯の熱に満ちた浴室で、寒さに震えるように唇をわななかせる。
 幼馴染みである二人の小学六年生は、ただ黙りこくったまま、浴室に全裸で向き合った。
 片手にシャワーの端末を握り、もう片腕をその胸にやって――谷川千晶は、そこでグレープフルーツ大に膨らんだ二つの白い何かを、必死に押さえて隠そうとしていたのだった。
 浴室を、沈黙が支配した。
「え、……いや、……あの、…………その……」
 二人は何も言えず、何も動けず、どうすることもできないまま、ただ明の視線だけが、見慣れていたはずの千晶の裸身を上下に何度も往復した。
 そして緊張が極限に達したとき、前触れもなく亀裂が走った。
「悪い! 邪魔したッ!!」
 間髪入れずにその場で旋回し、明は浴室から全速力で脱出しようとした。持てるすべての能力をただその運動のためだけにつぎ込んだ、極限まで無駄を省略した滑らかで美しい動きだった。
 明から、すべての思考は蒸発していた。
 とにかく、逃げなければならない。この場を離れなければならない。
 そんな思考とも呼べない衝動だけが、しかしそれゆえ強烈に明の五体を突き動かした。
 だが同時に、ほとんど同等の衝撃を受けていた彼の幼馴染みもまた、同等の行動力を逆方向に発動していた。
 即ち――幼馴染みの少年の浴室からの逃走、それに対する全力での阻止行動に。
「待ってッ!!」
「うあぷッ!?」
 思いきり強い力で肩を掴まれ、さらに円を描くように鮮やかな動きで体を回されて、明は浴室の壁に背中をぶつけた。
 肺の中の空気を叩き出されて動きが止まり、その間に距離を一気に詰められる。
 明は浴室の壁際で、全身の動きを千晶に完全に殺されていた。
「…………」
 至近距離に、毅然とした意志をたたえた瞳で――いつも二人で強敵に挑むときと同じ瞳で、谷川千晶がじっと自分の奧を覗き込んでいた。
 明は言葉を失ったまま、ただ呆然と彼女を観ている。
「……、み……」
 明らかに湯のためばかりでない理由で、頬をひどく真っ赤に上気させながら、千晶はわずかに一瞬視線を揺らして、明に小さく語りかけた。
「み、見た……、よね……? 明。その、……ボクの、……は、……はだ、か……」
「……あ、う、……うん。そ、その……」
 なす術もなく、しどろもどろに呟いてうなずくだけの明を前に、千晶はきゅっと唇を結んでうつむいた。
 その目尻に、湯や汗ではない別の水滴がにじむのを見たような気がして、明はわけのわからぬまま、思いをそのまま口に出した。
209
(1): 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:32:19 ID:ao5elL46(8/12)調 AAS
「で、でも……その。なんだ。どうして、その……ああ、アレだ。千晶、お前、今までは、ムネ……そんな、……そんな……」
 そんなに、なかったよな?
 そこから先を続けられずに停止した明から、千晶はようやく片手を離して、開きっぱなしの磨硝子戸の向こうを指した。
「今までは、……それ、使ってたから……」
「それ、って……」
 千晶の視線を追えば、その先の脱衣カゴに、白くて長い丈夫そうなタオルがあった。
「ボクはあれで毎朝、ぎゅっ、て服の下から、直接縛り付けて……分からないようにしてたの。手間が掛かるし、締め付けられて苦しかったり、痛かったりしたけど……」
「ど、どうして、そんなこと――」
 言いかけた明の脳裏に、さっき読んでいたグラビア女優の記事が閃いた。
「だ、だって。これってこんなに……おっきくって、重たいんだよ。何にもしなかったら、普通に動いてるだけですごく弾んで揺れちゃうし、なんだか服に擦れて痛いし、それに、……恥ずかしいし、何より……こわかった、よ……」
「千晶……」
「……去年の、秋ごろからかな。急に、コレ……大きくなってきちゃったの。最初はちょっと邪魔かな、ぐらいにしか思ってなかったんだけど、すぐに、手のひらじゃ包みきれないぐらいになっちゃって。でもボク、どうすればいいのか、分からなくって……」
 谷川千晶には、近しい女性が――母親や姉妹がいない。そして明という親友と毎日遊び、男の子の文化と社会にどっぷり暮らしていた彼女には、そんな問題を相談できるほど仲のいい女友だちもいなかった。
 からだの急激な変化にひとり戸惑い、おびえる少女の思いをあざ笑うように、ふたつの乳房は膨らみつづけた。
「で、でも。もうすぐ、夏、だから……。夏に、なっちゃう、から……」
 いつも自信に満ち溢れていた千晶の瞳が、色濃い不安に震えていた。
「これからどんどん暑くなるし、体育で水泳の授業だってある。薄着になったり、まして学校の水着なんか着ちゃったら……どんなにぎゅっと押し潰しても、もう、こんなの隠しきれないよ……!」
「そうか……」
 今までの季節は、厚着でいられたからよかったのだ。
 そういえばこの一年、千晶はいつも妙に厚ぼったい、身体の線が見えにくくなるような服ばかりを好んで着ていたことを思い出す。
 あれもすべては、布でぎゅっと押し潰しても隠しきれない、発育過剰な身体の線を誤魔化すための苦肉の策だったのだ。
 谷川千晶がいま直面している危機は、ただ性的に成熟した裸身を見られたというだけの状況ではない。
 それは自分が直面した、不本意で急激な肉体の変化――それに対する、重大な変化を伴う決断に迫られているということだった。
 今の状況は、それがこの浴室で、前倒しされて出現したに過ぎないのだ。
 この困難を前にして、谷川千晶には、助けが必要だった。力強い、絶対に信じられる誰かからの、助けが。
 それを差し伸べられるのは、自分をおいて他にはいない。
 そうでありながら、この状況でそこまで理解できていながら、明は千晶から離れることができなかった。まったく身動きが取れなかった。
 当たっているのだ――尖端と、尖端が。
 千晶と明の身長はほとんど大差ない。その二人がいま一糸まとわずに浴室で、互いの四肢を封じる至近距離で向き合っている。
 身長が同じということは当然、胸の高さもほぼ同じだ。完全な密着にならないよう、千晶は可能な限りにその身を引いていたが、それだけでは十分な距離を取ることは出来ていなかった。
 触れているのだ、明のそれに――千晶の胸から大きく隆起した乳房によって押し上げられた、少女の乳首が、かすかに。
 ほんの少しばかり近づくだけで、そのうっすらと赤く色づいた桃色の尖端は、一気に明の胸へ押し付けられる。
 そうなれば、その尖端を押し出す土台である、たわわに実った白くて柔らかい乳房が、明の胸に押し付けられて潰れることになってしまう。
 そうなってしまったら、もう何がどうなるか分からない。想像できない。
 すでに少年の股間からは、凄まじいほどの堅さと大きさを伴って、その幼い男性が直立してしまっていた。
 先ほどグラビア記事を見ていたときなどの比ではない。圧倒的な血量が流れ込んで充血しきったそれは、千晶の乳房ほどではないにせよ、すでに小学生の域を大きく超える代物となり果ててしまっていた。
 彼女の乳房の成長がそうであったように、本人の意思とはまったく何の関係もないままに。
(お、落ち着け……落ち着けよ、俺。なんで……なんで、こんなことになっちまってるんだよ……!?)
 激しい混乱の中で、明は必死に自問自答していた。
210: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:32:56 ID:ao5elL46(9/12)調 AAS
(スッゲェ……オッパイだよな……)
(まさか千晶が、こんな極上のを持ってたなんて……)
(あんなに大きいのに、ツンと上を向いてて、先っぽなんか、きれいなピンク色で……)
(い、今また先っちょ同士がちょっと触った――)
(で、でも……、待てよ)
(ち、……千晶は友達だ。いつだって信じあって、背中を預けて一緒に戦ってきた相棒だぞ!)
(ちょっと胸がでかくなったからって、そんないやらしい目で見たりしていいわけないだろ!!)
(だ、だけど……ち、チンポ、デカくなり過ぎちまって痛いよ……。こんなに大きくなっちまったことなんか、今まで一回だってなかったのに……)
 青い性衝動と友情や仁義と理性の板挟みにされて、混沌の海に突き落とされてしまった明。
 皮肉にも、今の彼にとって唯一の救いとなっていたは、この事態の根源である千晶の乳房の大きさだった。
 千晶の胸から信じ難いほどにみっちりと盛り上がった二つの肉塊は、彼女の目線のすぐ下を死角にしてしまっていた。
 堅く真上に反り返った明の男根は、千晶の目からは彼女の巨乳に隠れて見えなくなっているのだ。
 そして千晶も腰は少し引いているから、堅く反り返った明の男根に体のどこかで触れてしまう気配はない。
 だから今、この場で最も致命的な事実――八坂明が谷川千晶の裸身に、これ以上はないほどに勃起してしまったという、二人の関係を激変させてしまう事実は、まだ彼女には知られずに終わらせられる可能性がある。
 その可能性が、明の意識をすっと冷やした。
 ――千晶は、俺を信じてる。
 今は俺しか千晶の味方になってやれない。
 だったら――だったら俺も、千晶を裏切れない。
 それが……それだけが、今まで信じ続けてきた、相棒に報いる唯一の方法なんだ。
「べ、別に……」
「え?」
 跳ね回る心臓を無理矢理押さえて、明はそれを口にした。
「別に……そんなの全然、変じゃねえよ。千晶は、やっぱり……女、なんだからさ。そうやって胸が大きくなるのは、ぜんぜん自然で、普通なことなんだよ」
「え……?」
「だ、だから。だから、……さ……」
 一瞬、明は視線を天井へ逃がす。だが次の瞬間には強い決意を秘めて、続きの言葉を叩きつけた。
「明日からはもう、それを変に隠したりすることないぜ。クラスのぺたんこな女子どもなんかより、お前のほうが百倍カッコいいぜ。そう思う。俺が――」
 ええい、ままよ。
「俺が……ついててやるから、さ。今まで通り。今までと一緒で、俺たち二人で……変なこと言ってくる奴らがいたら全員、一人残らずやっつけていこうぜ!!」
 一気に全部まくし立てて、明はぎゅっと両目を瞑った。恥ずかしさと怖さで、十年付き合った相棒の顔がまともに見れない。
「……明」
 名前を呼ばれても、明は瞑ったその目を開けなかった。堅く閉ざしたまま、この世の終わりでも待ち続けるように、そのまま黙りこみ続ける。
「……ありがと」
 震えた言葉とともに、明の右手が千晶に取られた。
 千晶に取られた右手が宙を泳いで、次の瞬間――手のひら一杯に、何か暖かくて柔らかいものが、ぎゅっと押し付けられていた。
 まさか。
「分かる……? 明。ボク、ドキドキしてるでしょ?」
 心音を感じる。
 分厚くて大きな、押し潰されたやわらかい脂肪の塊を通して、確かに、千晶の命の証が手のひらに伝わってきている。
「ボク、馬鹿みたいだった。ボクには明がいたのに、ずっと一緒にいてくれてたのに。それなのに、ずっと一人でうじうじ悩んで、ずっと隠しごとしたりして」
 人差し指と中指の付け根あたりに、指先ほどの少し堅いものが当たっている。
「えへへへへ……。……そういえば明と一緒にお風呂入るの、ずいぶん久しぶりだね」
「あ、お、……おう。に……二年ぶり、ぐらいだったっけか!?」
 言葉がぐらつく。意志の力で見まいとしても、どうしても周縁視界にそれが入ってしまう。
 千晶の左乳房にずっぷりと五指を埋めた、自分の右手を。
 その右手ではとても包みきれないほど大きなその乳房にみっちりと詰まった柔らかい乳肉が、明の五指にねっとりと吸いついてくるようにしながら、同時に押し退けようともしてせめぎあっている、その光景を。
 その上向きの尖端を取り巻く桜色が、人差し指と中指の間からかすかに覗いている光景を。
211: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:33:28 ID:ao5elL46(10/12)調 AAS
「ボク、何考えてたんだろ。明に隠しごとなんかしたって、しょうがないのにね」
 かつての恐慌はもはや完全に抑え込んで、千晶はにっこりと優しく微笑んだ。
「明。……ありがとう。明と一緒なら、ボク、なんにも怖いものなんかない」
「千晶……」
 呟く明の手のひらの中で、ひどく激しく拍動していた千晶の心音は、ゆっくりと落ち着いていく。
 そうしてやがて、とくん、とくん……と、平常近くの心拍数にまで落ちていった。
 しかし、明を信じて心を落ち着かせた千晶とは正反対に、明の心臓は天井知らずで上がりっぱなしのままだった。
 ただどぎまぎと次の反応を必死に考える明の前で、千晶は無邪気に次の爆弾へ火を点けた。
「さわっていいよ」
「え?」
 な、なにを??
 その一言で、天井を突き破るほど跳ね上がった明の心臓をよそに、千晶は暖かな笑顔のままで続けた。
「明の好きなように、さわっていいよ。今までボクが、こんなにおっきくて邪魔なのが二つもあるのに頑張ってたってこと。明には全部、ちゃんと知ってほしいから」
「え、……えええええ……!? でっ、でも……お、お前、そんなっ……」
「あはははははは。いいから、ほらっ!」
 言葉尻を泳がす明の前で、千晶はくるりと回ってみせた。明に日焼けのない白い背中を見せながら、その両手を取って、それぞれを自分の乳房に導いた。
 明の手のひらの上に自分の手のひらを重ねて、ぎゅっ、と握りしめる。
 千晶の指に押し込まれて、明の十本の指が、ふたつの乳房に沈み込んだ。
「…………!!」
 柔らかさ。量感。ぬくもり。弾力。質感。みずみずしさ。
 無数の情報が、人体でもっとも敏感な箇所のひとつである指先から脳へ殺到する。谷川千晶の乳房に関する触感が、瞬時に思考をパンクさせた。
「どう? 重たいでしょ?」
 両の乳房に十指が食い込み、その重量すべてを明の両手が支えたのを感じ取ると、千晶は添えた両手を離してみせた。
「タオルでぎゅーっと押しつぶして揺れないようにしてたけど、ボクはこんなの二つも付けた状態で今日も戦ってたんだからね! どう、見直した?」
「あ、……あ、ああ……」
 得意げに明るく話す口調からはすっかり不安の影が取り除かれて、いつもの千晶らしさが戻ってきているのが感じられた。
 だが明は、もうそれどころではなくなっていた。
 千晶が前を向いてくれたことで、苦労して巨乳の影に牙を剥いた男根を隠し続ける必要はなくなった。
 二人の視線が外れたことで、明の理性を縛る友情のくびきも少し、緩んだ。
 そして完全なる臨戦状態で屹立したその陽物の切っ先には今、千晶の形のよい尻が位置していた。
 ……前に一回だけ、アダルトビデオを悪友に見せて貰ったことがあるから、知ってる。
 この尻に……この腰の前に、女のちんちんがあるところに、このガチガチに堅くなってるチンコを差し込む。
 それで激しく叩きつけるように何度も出し入れして、最後に白くて粘っこい精液がいっぱい出たら、……千晶のおなかに、おれの赤ちゃんが出来るんだ。
 赤ちゃん。そもそもこの千晶のでかいオッパイだって、赤ちゃんに吸わせてやるのが本当の使い道のはずだ。
 おれたち、まだ子どもだけど。小学生だけど。
 でも、こんなに大きくてきれいな千晶のオッパイなら、ひょっとして……
「あッ……!」
 ぴくっ、と千晶の肩が震えた。二つの乳房の重さを支えていた明の両手が少しずつ握力を強めて、その内側へと侵攻を開始したのだ。
 ……女の人のオッパイって、どんなふうに出るんだろう。この乳首の真ん中から、搾ればぴゅーって出るのかな……。
「んっ、……あ、明……? ふぅ、やだあ……くすぐったいよう……!」
 手のひらの中で、指にねっとりと吸いつく乳房が少しずつ変形していく。
 明の指にぐにゃりと潰されていくその様は、尖端に赤い岩山を頂いた白くなだらかな巨峰が、地殻変動でゆっくりと沈没していくよう。
 真っ白な乳肉が、指の隙間からあふれていく。人差し指と中指の間に、乳首と、そのすぐ根本の肉が挟まれた。
 明は中指をそっと持ち上げて、少しだけ伸びた爪で軽く触れるように、千晶の両乳首を引っ掻いた。
「ひゃうぅっ!?」
 今までとは明らかに違う声を上げて、千晶の背中がびくんと跳ねた。
212: 夕立 ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:34:00 ID:ao5elL46(11/12)調 AAS
 明は腰を引いて、それでも男根の切っ先だけは千晶の肌へ触れさせないようにしながら、しだいに前かがみになっていく千晶の肩に顎を載せた。
 真剣な目で、千晶の乳房を観察する。
 薄赤色の先っぽには、よく見ると割れ目みたいなのが入っている。あそこから出てくるんだろうか?
 同時に、揉み方を少し変える。それまでのただ闇雲に全体を揉み潰すような力の入れ方から、いっぱいに張りつめた乳肉を、乳首へ向けて絞り出していくようにした。
「や、やああ。あ、明、へ、へん。へんだよう。くすぐったい……くすぐったくって、からだが熱くて、へん……なんで……? ボク、なんだか変になっちゃってきてるよう……」
 甘くすすり上げるような千晶の悲鳴にも、明は耳を貸さない。そのまま無慈悲に、二つの巨乳を搾りつづける。
 明は夢中で千晶の乳房に没頭していた。千晶に公認されたまま、その肉塊を自在に揉みしだき、捏ねまわす。
 しかし、どれほど丹念に搾りつづけても、千晶の乳首から白いミルクがほとばしることはなかった。
 ただ指で揉んでるだけじゃダメで、直接口に含んで、ちゅうちゅうと吸ってあげないとダメなのかも。
 でも、それはダメだ。千晶が許してくれたのは、ただ彼女の苦労を知るために、この重くて大きなオッパイを触ることだけ。
 先っぽを口に含んで吸ったり、舐めたり、軽く噛んだりすることは、ダメ。やっては、いけない。絶対にいけない、けれど――
 我を忘れて千晶の乳房に溺れるうち、明は思わず腰を弛めてしまっていた。
 もうずっとガチガチに堅く屹立したままの、これが自分のものとは信じられないほどの剛棒に化けたグロテスクなそれが、千晶の尻に一瞬だけ、触れた。
「あッ――!」
 瞬間、ギリギリのところで抑えていた快感が、一気に堰を破ってほとばしった。
 快楽の濁流が脳から脊椎を経て股間へ駆け下り、そして、その切っ先から白濁液となって発射される。
 休みもなく延々と、数秒にわたって途切れずに飛びつづけた精液は、千晶の細くなだらかな腰を広々と、背後から汚し尽くしてしまっていた。
「あ、あああああ、ああ、……ひゃっ、ひゃうっ!? あ、明――明、ボクに何したのっ!?」
「な、何、って――」
 そして同時に、魔法のように明は我に返った。
 咄嗟にタイル床へ転がっていた、シャワーの端末を拾い上げる。水量を最強にして、千晶が事態を確かめるより前に、精液全てを彼女の背中から拭い落とした。
 その場の思いつきだけで弁明する。
「わ……わっ、悪い! トイレ入ってなかったから、ションベンちょっと出ちゃった。ホントごめん! いま全部シャワーで洗い流したからっ」
「さっ……!」
 乳房へ対する執拗な揉みしだきから、名状しがたい感覚と熱に全身を囚われてただあえいでいた千晶の瞳に、今までとは異なる種類の涙がにじんだ。
 さすがに明が怯んで下がる。
「あっ、いや、そのっ……」
「最低だーーーっ!!」
「ゴフッ!?」
 至近距離からの肘打ちが、明の身体を思いきり強く吹っ飛ばす。
「明のバカ! 死んじゃえっ!!」
 脱衣カゴの上に倒れこんで、二人の衣服をまき散らしながらも、肘打ちの反動でたゆんと揺れる白い乳房と、その頂で曳かれた赤い軌跡を見届けて、少年は素晴らしく満足げな笑みを浮かべていた。
213
(1): ◆selJPZyjjY 2007/12/18(火) 01:36:36 ID:ao5elL46(12/12)調 AAS
以上です。
以前は中途半端な質問のようなことをしてしまい、申し訳ありませんでした。
途中で長らく止まっていたのですが、今日になって急に続きが一気に書けてしまったので投稿しに来た次第です。
もしご縁があれば、この続編でお会いしましょう。
本格的なエロは、相変わらず描けないかもしれませんが……。
214: 2007/12/18(火) 01:44:21 ID:5zLIIWhe(1)調 AAS
初のリアルタイムで読ませていただきました!もどかしい感じの二人が良かったです!!!
215: 2007/12/18(火) 09:22:28 ID:q5PISTeA(1)調 AAS
GJ!!
2人とも初々しいエロで、良かったよ!
また気が向いたら、続編書いて欲しいな
216: 2007/12/18(火) 10:01:53 ID:hZ79JOfP(1)調 AAS
いやぁ、初々しくて良いですなぁ・・・・
続編お願いします。
初々しいままで
217: 2007/12/18(火) 11:58:03 ID:TjBI/oEB(1)調 AAS
>>213最低だな!!

だがそれがいい
218: 2007/12/19(水) 01:07:42 ID:ZpTmqKEE(1)調 AAS
GJ!
次はもっと最低なことをする続編を期待。
219: 2007/12/19(水) 01:34:06 ID:I1kghXFJ(1)調 AAS
GJ!!
あまりのかわいさに悶えました!
明はこのまま、千晶を最後まで幸せにする義務があると思う!!続編希望!!
220: ◆D/UTI.C9Kk 2007/12/19(水) 03:23:39 ID:UmDI8PwG(1)調 AAS
GJGJGJ!
ボクっ娘いいよボクっ娘
221: 2007/12/20(木) 00:09:52 ID:rJ3Oa54t(1)調 AAS
GJ!!
二人の初々しさと明の欲求が乙
ありがとう
待ってたかいがあった
222: 2007/12/22(土) 06:20:29 ID:2DJTXhPO(1)調 AAS
おっぱいスレから来ました。
最高だー。続編期待
223: ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:07:19 ID:GFn9dhsf(1/18)調 AAS
 前作にはたくさんのご感想をいただき、本当にありがとうございました。
 おかげさまで予告した続編が仕上がりましたので、投下させていただきます。
 テキストで52KBもの長丁場になり、エロらしきものも少々分散してしまいましたが……。
 千晶もいろいろ頑張りますが、メインディッシュとしてはおそらく、勝ち気な長身柔道メガネっ子委員長の、拉致輪姦凌辱未満の何かです。
224: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:09:41 ID:GFn9dhsf(2/18)調 AAS
 そわそわと落ち着かない仕草で、八坂明は谷川家の門前にいた。
 腕時計を見れば、時間はすでに七時半。二人のいつもの登校時間だ。
 いま少年の思考を占めているのは、この近所の家に住む少女のことだった。
 二人はともに育ち、ともに過ごし、ともに戦って大いに暴れてきた。十年来の幼馴染みだった二人は、互いに無二の相棒といえる強い信頼と友情の絆で結ばれていたのだ。
 しかし昨日、その関係に永遠の変化をもたらしかねない事実が――谷川千晶が八坂明を含めて周囲に対して隠し続けていた秘密がひとつ、思わぬかたちで明らかになったのだ。
 そして二人は戸惑い、混乱し、互いに思いをぶつけ合って、そして最後に――ほんの少しだけ新しく、その関係を結び直した。
「千晶……」
 今も両の手のひらに残る昨日の感触を思い起こして、少年はもやもやとした罪悪感と熱っぽさを覚えながら、その手を見つめて呟いた。
 一晩経ったいまでは、夢だったようにも思える。果たしてあれは、本当の出来事だったのだろうか?
 だって。あの千晶がいつの間にか、あんなにも大きくて、重たくて、きれいで、エロい……
 明の背後で、不意に玄関の扉が開いた。誰かが軽快に駆け出してくる。
「あっ。明、おはよう!」
「よ、よう。おはよう、千晶――」
 挨拶に応じて振り向きながら、明は思わず絶句した。
 そこにいたのは他ならぬ彼の、十年来の幼馴染みだ。
 まっすぐな癖のないショートカットの黒髪が、いつものように朝の光を宿して輝いている。
 その活発な気性を表すように、見慣れたハーフパンツからはすらりとした健康的な脚が伸びて、昨日は必殺の跳び蹴りを繰り出したバスケットシューズの爪先が、トントンとコンクリートを叩く。
少女のそれよりも少年らしい稚気を宿した大粒の瞳は、今日もみずみずしい精気に溢れている。
 そこにいたのは、いつもどおりの谷川千晶だった。
 ――ただ一点、その上半身だけを除いて。
「よ、よう……千晶。その……」
「なに? 明」
 ん? と小首を傾げてみせた千晶を前に、下腹にむずがゆいような熱を感じて、明は正対すまいと斜に構えた。
 今朝の谷川千晶が、今までと決定的に異なる点。
 いつも活動的でユニセックスな衣服を好む彼女にしては珍しく、女性的な上着、ゆったりとした白いブラウスの胸を、巨大な隆起が押し上げている。
『六年三組 谷川千晶』の名札は胸板から十センチ以上は前へと大きく押し出されて、さらに背負ったランドセルがブラウスへ掛けるテンションが、千晶の胸にその豪奢な曲線を際だたせていた。
 射し込む初夏の朝の光の下で、明が目を凝らせば、白いブラウスの下にはブラジャーのカップや肩紐の影がうっすらと浮かんでいるのが見えそうだった。
「ん? 明……どうしたの?」
「え……? あ、ああ! いや……、な、なんでもねえよっ!!」
「?」
 不思議そうに目を瞬かせる千晶から視線を引き剥がし、明は半ば強引に歩きはじめた。
 すぐに千晶が追いつき、二人は並んで通学路を歩いていく。
 ――夢じゃ、なかった。
 弾む心臓を意識しながら、明はちらりと横目を送る。グレープフルーツでも二つ詰め込んだような見事な隆起が、歩く度に少しずつ、やわらかそうに上下へ揺れている。
 昨日までペチャパイの子どもと信じ込んでいた幼馴染みの胸は、今ふたたび確かな現実として、彼の眼前に存在していた。
 唾を呑む。
 明本人としてはさりげなく送っていたつもりの、その熱心な視線に気づいてか気づかずか、明るい調子で千晶が話しはじめた。
225: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:10:25 ID:GFn9dhsf(3/18)調 AAS
「あのね。昨日あれから、お父さんと話したの。ボクの胸のこと」
「おじさんに……どうだった?」
「『なんで今まで言わなかったんだ!』ってちょっと怒られたけど、最後には百貨店に連れてってくれた。そこで初めて、コレ買ったんだよっ」
 何を? と思ってちらと横目をやった明は、思わず噴き出しそうになった。
 千晶はブラウスの襟元を大きくはだけて、レースが刺繍された白いブラジャーのカップと紐を、惜しげもなく明の眼前へ曝していたのだ。
「ちょっ!? おっ、おま……バカ、こんなところでやめろ、やめろって!!」
 言いながら、明は慌てふためいて周囲を見渡す。幸い近くには誰もおらず、今のきわどい光景を見られはしなかったようだ。
 それでも明は顔をしかめて、千晶に苦言を呈した。
「お前なあ、こんなところでなに考えてんだよ!? もう少し、よく考えて……」
「考えてるよ」
 しかし千晶は落ち着いたまま、明へ向かって優しく微笑む。
「もう、タオルで無理矢理押し潰してまで隠したりなんかはしない。これからボクは自然体で行くんだ。だけど、明以外の男子や他の人には、ボクの胸は見せたり触らせたりなんかしないよ。昨日決めたの」
 ……俺は、いいのか。
 その言葉で、またも頭と下腹に血が溜まる。頭を振って、どうにか片一方は追い払った。
 落ち着け。落ち着け、俺。
 千晶がそんな風に言っているのは、自分が彼女の一番の喧嘩友達であり、相棒だからで、その自分が千晶の乳房の状態を知っておくことが、これからも続く二人での闘いの日々に必須だからだ。
 千晶は決して、これを男女の仲というような文脈の上で言っているわけではないのだ。
「そ、……そう、か」
 しかしそうは分かっていても、なお妙に照れくさく、嬉しいような恥ずかしいような気分に捕らわれながら、明は話を先へ進めた。
「で? どうなんだよ。それを着けてみた感想は」
「ん……」
 明の質問に、千晶ははじめて少し眉を寄せた。
「……本当はね、店員さんと話してみて分かったんだけど、ボクはスポーツブラジャーっていうのが欲しかったの。それは全体が伸び縮みする素材で出来てて、胸全体をぎゅうってしっかり捕まえて、運動しても揺れないようにしてくれるんだって」
「へえ。そりゃいいな」
 しかし今、千晶が見せてくれたのはごく普通の、白いフルカップのオーソドックスなブラジャーだった。
「でもそのときお店に、ちゃんとボクの胸に合うサイズがなかったの。だから取り寄せになります、って言われてお願いしてきたけど、届くまではしばらくかかるから……。それまでは、これで我慢するんだ」
「サイズがない、か……」
 何気ないことのように呟きながら、明の中に好奇心が渦を巻いた。
 昨日のグラビア面をはじめとして、彼が好むあらゆるエロメディアに溢れていた、乳房のサイズを表す記号。
 昨日までの明にとって概念上の存在に過ぎなかったはずのそれは今、親友の身体の問題として現実に出現した。
 昨日の浴室で彼の手のひらに弄ばれたあの乳房は、どの位置にあるのだろう?
「千晶のそれ、サイズはいくつだったんだ?」
 だから何気ない風を装って、明は千晶に訊いてみた。
「んーと、……これは……ね……」
 千晶はどこか、遠い空へ向かって視線をさまよわせる。何かを思い出すときの彼女の癖だった。
「あ、そうそう。じー。店員さん、ボクのはじーかっぷ、って言ってた」
「じっ……Gカップ!?」
「うん、Gカップ。よく分からないけど……おっきい、のかな?」
 ランドセルの左右の負い革に引き絞られたブラウスの上から、その強調された膨らみの下へ千晶が両手を添えて支えてみせる。
 重量の負担が肩紐から両手へ移って、白いブラウスとブラジャーのGカップ、二枚の布地が包むたっぷりとしたその中身が、千晶の十指へ少し沈んだ。
「でもやっぱり、これじゃ間に合わせだね。何にも着けてないよりはいいけど、どうしてもけっこう揺れちゃうし、下手したら胸からカップがぜんぶ外れちゃうよ。……昨日の人間酸素魚雷みたいなのは、撃てそうにないね」
「そうか……大きな喧嘩は、そのスポーツブラジャーってのが届くまでお預けかな」
226: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:11:18 ID:GFn9dhsf(4/18)調 AAS
「別に気にしなくていいよ。本当にどうしても必要なときは、そのときだけ今までみたいにタオルで縛って潰すから」
「――それはダメだ!」
「え?」
 明の強い即答に、千晶が目を丸くする。
 明の脳裏では昨日の浴室で、彼の掌中で自在に変形させた、あの白い大きな肉塊の像や感触が甦っていた。
 千晶の乳房は、至高の芸術品だ。
 あんなに柔らかくて美しいものは、あくまで優しく丁寧に守られ続けるべきなのだ。乱暴に押しつぶしてしまうなんてとんでもない。
 形を整えるブラジャーのカップの中へ丁寧に包みこんで、千晶の乳房がこれからも美しく健やかに育っていけられるよう、最高の守りを与え続けなければならないのだ。
「あれは痛くて苦しいんだろ? それに、ありのままで行く、って昨日決めたんだからさ。スポーツブラジャーが届くまでは、俺が全力でフォローしてやる。だからもう、あんなことはしなくていいんだ」
「…………。うん。わかった」
 千晶もそれで得心したように、こくりと頷いてみせる。
「じゃあ後で、このブラジャーでもどれぐらい動けるか、二人で実験しないとダメだね」
「そうだな。放課後ぐらいに、人の来ないところで試してみるか。――それより」
「うん……」
 放課後の話題が出たことで、二人の思考は同じ場所へ向かった。千晶の表情が暗くなる。
 今まで必死に押し隠していたそのバストの秘密を、昨日見られてしまったのをきっかけに、目撃者の明へ、そして父へと明かした千晶。
 だが彼女はこれから、それをクラスメイトの皆や教師へも明かさなければならないのだ。
 平均的な胸だと思われていた女子小学生が、一夜にして驚異のGカップ巨乳少女と化した。傍目には、常軌を逸した不自然な激変にしか見えないはずだ。どう説明すればいいのだろう。
 不躾な視線を注いでくるものも、冷やかしをかけてくるものもいるだろう。嫌がらせを受けるかもしれない。
「千晶」
 暗い思考の途中で名前を呼ばれて、びくりと千晶は震える。
 顔を上げれば、そこに幼馴染みの相棒が微笑んでいた。何があっても信じられる、最高の友情で結ばれた親友が。
「大丈夫、気にすんな。お前には、俺がいるだろ?」
 昨日の浴室で、力強く誓ってくれた約束を思い出す。何があっても、必ず一緒にいるから――。
「明……」
「それに何たって、味方は俺だけとは限らねえぞ」
「え?」
 目を丸くした千晶に、明は不敵に笑って告げた。
「ほら、学級委員長の国東真琴(くにさきまこと)。普段は融通利かない堅物だけど、こういうときは頼れそうだろ?」
「あ……!」
 失念していた、とばかりに千晶が声を上げる。
 明と千晶の二人が属する六年三組。その学級委員長を務める少女が、国東真琴だった。
 親が警察官だという真琴は熱心に柔道場へ通う強者であり、また同時に品行方正で真面目な優等生で、教師たちからの信頼も厚い。
 彼女はその立場と性格ゆえに、西小学校の悪童たちの中核であり、あちこちで喧嘩やいたずらで騒ぎを起こしてばかりの千晶や明と、今まで頻繁に衝突してきた。
 これまで数度の激突で、二人ともその実力は承知していた。国東真琴は決して侮れない、最高クラスの強敵である。
 感慨深そうに千晶は呟く。
「そっか……。委員長の、国東さんかあ……」
 しかし同時に、厳格に正義と公平を旨とする彼女は、千晶の胸のことが周囲へ自然に受け入れられていくまでの間、周囲へきつい睨みを利かせる強い味方にもなってくれるだろうと期待できた。
 それに、もうひとつ期待できることもある。
「千晶ほどじゃあないにしろ、あいつもけっこう胸でかいからな。ちゃんと話せば、いろいろ相談に乗ってくれるんじゃないか?」
227: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:11:54 ID:GFn9dhsf(5/18)調 AAS
 職員室から六年三組の教室へ向かう廊下を、プリントの山を抱えながら一人の少女が歩いていた。
 解けば肩より長くなる黒髪は、今は後頭部にきつく結い上げられている。丸メガネの奧には強い意志をたたえた光が宿り、背筋をしゃんと伸ばして力強く、威風堂々と歩いていく。
 身長は160センチに達し、小学六年生としてはかなり長身の部類である。四肢はしなやかで動作は力強く、その全身には凛とした戦う美少女の趣がある。
 そして、その外見を大人びたものにする一助をなしている、ブラウスの上に重ねたベストとタイトスカート。
 さらにそのベストに包まれた胸は、はっきりそれと分かるだけの女性らしい膨らみを示していた。
 今日、六年三組担任の教師は出張のために不在だった。隣の六年二組の担任が適宜に顔を見せてはくれるようだが、基本的には丸一日の自習となる。
「――でも、国東さんがいてくれれば心配ないわね」
 そう言いながら、自習教材のプリントを渡してくれた女教師のことを思い出す。
 そうなのだ。自分、国東真琴は六年三組の秩序の守護者だ。
 丸一日の自習と聞けば必ず、クラスの悪童どもが課題もやらずに好き勝手に暴れだすだろう。先生の居ない間、自分が教室を守るしかない。
 中でも最大の強敵は、八坂明と谷川千晶だ。二人とも元気の有り余った悪童で、喧嘩ではこの小学校でも最強と言われている。
 数度の手合わせで、真琴もその手強さは認識していた。まだ一対一なら勝機があるが、二人いっぺんに来られたらまず勝ち目はないだろう。
 とはいえこれまで、真琴がこの二人と同時に戦ったことはない。悪童たちの武勇伝の中では無類の破壊力を誇るという明・千晶の連携攻撃は、単身で挑む真琴相手には一度も使われたことがないのだった。
 おそらく、それには彼らなりの美学が関係しているのだろう、と真琴は思っている。
 例えば、それを使うのは圧倒的な多数や強敵が相手の時だけで、同格の相手にはたとえ苦戦を強いられても。決して使わない、とか……
「――それでよぉ、とにかく滅茶苦茶スゲかったんだよ! ったく、お前らなんで来なかったわけ? 昨日の戦争、あれは一生の伝説モンだったってのによ!!」
 気がつけば真琴の耳に、聞き慣れたクラスメイトの男子の得意げな大声が入っていた。
 彼女はもう、六年三組の教室の入り口にさしかかっていた。教室の入り口近くで机に座り、唾を飛ばして喚いている男子に厳しい視線を据える。
「東小の奴らと俺たち西小軍団で、合わせて百人近くはいたんだぜ! ほれ新しいコンビニ、新しいコンビニ出来たろ! あそこの縄張り巡ってよぉ、上の中央公園でドデカい戦争やってきたのよ!」
「高橋くん」
「それで最後の最後になってな、東小の奴ら、シバケンの兄貴担ぎだしてきやがんの! ほれ、あの新聞の地域欄に載ってた、中学柔道部の看板選手!」
「高橋くん」
「あっという間に、みぃんなそいつにやられちまってよー。もうダメか、って思ってたときに、あいつらが来てくれたんだ。――そう、西小の救世主、明と谷川の二人だよ!」
「高橋くん」
 三度呼びかけても反応がない。真琴は表情をさらに厳しく引き締めた。
 しかも話の内容を聞いてみれば、その登場人物は市の柔道教室での先輩と、今まさに危惧していた二人組である。
 真琴は思いきり強く、その男子の肩を引っ張った。
「おあっ!?」
 柔道を通じて身体の操り方を学び、よく鍛えられてもいる真琴の腕は、いとも簡単にその男子を回転させながら引きずり下ろした。
「うっ、あ……い、委員長……っ」
「机の上に座らない。行儀が悪いでしょう」
 大人びた長身の美少女からきつい視線で見下ろされて、思わず男子は怯んで下がる。
「しかも、また大きな喧嘩なんかをやってきたの? 馬鹿みたい。もう来年は中学生だっていうのに、いつまで子どもみたいなことをやっているつもり? 現実を見なさい」
「ああ!? んだよ、うっせぇな! どけよっ!!」
 真琴の毅然とした態度に怯みながらも、それでも意地になってその男子は抵抗した。
 しかし掴み掛かろうと出したその手を、真琴はいとも簡単に捉えてねじり上げてしまう。
228: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:12:44 ID:GFn9dhsf(6/18)調 AAS
「あっ。あっ、あああっ、痛、痛え、痛ええええええ!!」
「痛いの? でも昨日あなたに公園で殴られた子は、もっと痛かったでしょうね。――暴れてばかりいないで、その元気をもっと生産的な方向へ使いなさい!」
「わっ、分かった! ギブ……分かったから委員長ギブ、ギブギブギブ! 離して、離してってばあ!!」
 先ほどまでの強気もどこへやら、泣き言をわめいて暴れる男子を、真琴は数秒ののちに解放した。
「だ、大丈夫か!?」
「ち、ちっくしょー、国東の奴……!」
 腕を押さえながら、数人の仲間とともに悪態をついて自分の席へ逃れていく彼を見送りながら、真琴は近くの席に置いたプリントを抱え直して教壇に向かった。
 そのとき廊下側のガラスの向こうに、いつものように二人連れだって登校してきた千晶と明の顔が見えた。
「噂をすれば影、か」
 冷たく呟いて、真琴は次なる敵へ向き直る。静かに気合いを入れ直した。
 決断した。八坂明と谷川千晶へ昨日の大喧嘩とやらを咎めて、出会い頭に勝負を仕掛ける。先生不在の今日一日じゅう、浮ついた教室の平和と秩序を守るにはそれしかない。クラス全員へ、自分の意志を見せつけてやる。
 しかし、もしここで自分が敗れるようなことがあれば、六年三組の秩序は失われてしまう。失敗は許されなかった。
 呼吸を整えて気を高めつつ、国東真琴は強敵の襲来を待ち受けた。
 だが、彼らの到着に気づいた別の男子が、昨日の英雄たちの到着に気づいていた。彼は喜色を浮かべ、先んじてその入り口へ駆け寄っていく。
 戸が開いた。
「おー! 明、谷川! 昨日はホンット、お疲れさ……ん……な……?」
 一番の出迎えに立ったその男子は、目を丸くして立ち止まる。
「えっ……?」
 彼だけではなかった。男子も女子も、その教室にいた全員が例外なく、その一カ所を凝視した。
 昨日までの二人と、明らかに異なる箇所。――すなわち、谷川千晶の胸を丸く大きく押し上げている、あまりに豊かすぎる膨らみに。
 八坂明にエスコートされるようにして、おずおずと教室へ入ってきた谷川千晶は、ほのかに恥じらいの表情を浮かべながら、その全身を衆目に晒した。
「な……」
「なに、あれ……」
 度肝を抜かれた児童たちのうち、最初に立ち直れた者から順に、目の前の異常事態に対する判断基準を求めて互いの顔を見渡す。
 ここで同級生たちの反応は、はっきり二つに分かれていた。
 ひとつは、これをいつもの二人のいたずらだと判断した一派。
 八坂明と谷川千晶は喧嘩の強さで有名だが、それ以外でも面白そうなイタズラにはなんでも一通り手を出している。
 これまでも、思いもつかないイタズラで周囲を混乱させたり、受けを取ることがしばしばあった。
 だから、きっと今回もそれだろう。
 ボーイッシュで腕っ節も強い谷川千晶は、よく男女とからかわれている。本人は大してそれを気にする風でもなかったが、今回はそれを逆手に取って、彼女に女らしすぎる巨乳の変装をさせることで受けを取ろうとしているのだ、というのが彼らの解釈だった。
 残る一派は目の前の情景から、そうした作意を感じ取らなかった。いや――感じ取ることが出来なかった。
 かすかな恥じらいを帯びた表情で、心なしか胸の膨らみをかばうように腕を構えながら、周囲の様子を不安げに窺う、まるで小動物のような少女。
 その行動は、同級生たちがよく知る普段の彼女とは、一八〇度反対の姿だった。
 それは今まで誰も見たことのない、まったく新しい谷川千晶だった。
 かわいい――心の底では前からそう思っていたのに、いつもの力強くてボーイッシュな態度に押されて下しきれなかった谷川千晶へのその評価が、ここで一気に表面化した。
 そのかわいい女の子の胸に、巨乳としか言いようのない豊かな膨らみがたわわに実っている。白いブラウスの下で大人びたブラジャーに包まれながら、柔らかそうに揺れているのだ。
 十分すぎた。小学六年生の男子たちと、それに少なからぬ数の女子の心を奪ってしまうには、そのインパクトは十分すぎたのだ。
229: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:13:26 ID:GFn9dhsf(7/18)調 AAS
 千晶が昨日までは胸など無いに等しいぺたんこ少女と認識されていたことなど、彼らの頭からは綺麗さっぱり吹き飛んでいた。
 これら両者のうち、男子全員と女子の過半数が、完全に千晶に魅了されてしまった後者に属した。
 二人のいたずらであるという可能性を考えた前者は、女子の一部に過ぎなかった。
 そして、この段階で生じた最大の問題は、その数少ない前者の中に、他ならぬ学級委員長、国東真琴が含まれていたことだった。
 千晶にすっかり魅了されてしまった大多数の生徒が頬を染め、あるいは自分の股間を気にしてうつむき、呼吸や拍動を早めて得体の知れない情動に苦しんでいる間、国東千晶はますます厳しい視線を彼女の胸へ向けていた。
 ――馬鹿げている。小学六年生にもなった女の子が、こんな形で笑いを取ろうとするなんて!
 小学六年生としてはかなり発育の良い、Cカップの大人用ブラジャーを着用している自分の胸の、さらにその倍ほどもある盛り上がり。
 その激しすぎる自己主張は、千晶自身の容姿や今の可憐なしぐさと絶妙にマッチしていて、結果、あまりに性的でありすぎていた。
 性に目覚めつつある同級生の男子たちにとって、目の毒以外の何物でもなかった。男性教師たちさえ反応してしまうかもしれない。
 ――谷川さんと八坂くんは、やっぱり何も分かっていなかった。罰ゲームだかいたずらだか分からないけど、谷川さんにあんな非常識な格好をさせるなんて!
 自分たちが何をしているか、それが周りにどんな影響を与えるか、ぜんぜん分かっていないんだ。
 見損なった。なんていう馬鹿な子たち!
 今すぐ指導し、矯正しなければならない。まずはただちに実力をもって、あのふざけたイタズラ仮装を止めさせなければならない!
 決断した学級委員長、国東真琴は即座に行動を開始した。狙いを定めた目標へ向けて、敢然と立ち向かっていく。
 いつものように眉を吊り上げ、学級における正義の守護者としての毅然とした態度で、脇目もふらずまっしぐらに、上履きの音を響かせながら、威風堂々と進撃する。
「谷川さん! 悪ふざけもいい加減にして!!」
「えっ? 悪ふざけ、って――?」
 突然張り上げられた学級委員長からの叱責に、席へランドセルを置いていた千晶の大粒の瞳が瞬く。
 何のことだか分からない。まったく何も身に覚えなどありません、というその仕草が、かえって真琴の癇に障った。
 ――馬鹿にしているんだ。私なんか、何にも出来ないと思って!
 いいわ。今日という今日こそ、思い知らせてあげる――あなたたちみたいな無思慮な暴れん坊のふざけたイタズラが、いつでも通るわけじゃないってことを!
 最初の虚脱から回復した真琴の動作は俊敏で、そして同時に、明や千晶の予想を超えてもいた。
 だから二人の対処は遅れたし、熱心で優秀な柔道少女である真琴がすっと千晶へ手を伸ばしてきたときも、千晶は最後までその狙いがなにか分からなかった。
「なっ、なっ、なに!? どうしたの委員長!?」
「見損なったよ谷川さん。よりにもよって、こんないやらしい悪ふざけをするなんて!!」
「だ、だから、なにが!? や……や、やだっ、やめて、やめてよ委員長っ!!」
 ようやく本格的な危機を感じて千晶が身構え、明が彼女を援護するために動こうとしたそのときには、もう真琴はその手を伸ばしていた。
 組み手で相手の襟を掴み取る、その柔道場で鍛え上げられた巧みな手さばきは、咄嗟の迎撃を試みた千晶の左手をあっさりと突破していた。
 その目指す先は、――千晶のブラウスを大きく押し上げている、胸の膨らみ。
 やめさせてやる。あの中にどんな果物やボールを入れているのか知らないけれど、小学六年生にもなった女の子として、男の人たちの欲望を無闇に挑発するような、あまりにも無思慮なその行動をやめさせてやる!
 それがこの瞬間の学級委員長、国東真琴の思考を占めていた目的だった。
 だがこの時、彼女は気づいているべきだったのだ。
 確かに谷川千晶は幼なじみの八坂明とつるんで、今までもさんざ様々な悪戯や喧嘩騒ぎに精を出してきた悪童ではある。
 しかし彼女はこれまで一度もこうした、少しでも性にかかわるような悪戯に手を染めたことなどなかった、という事実に、気づいているべきだった。
 だが彼女は、決然たる意志とともに動いていた。慌てふためく千晶が阻止しようとしてきた動きを、巧みにかいくぐって右手を繰り出していた。
 そして千晶の防御を突破し、明の邪魔が入るより早く、彼女は、目標を完全に捕捉する。
230: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:14:06 ID:GFn9dhsf(8/18)調 AAS
 グレープフルーツだか、ハンドボールだか知らないけれど――!
 その右の掌いっぱいに、ブラウスを大きく押し上げる隆起の片割れを、握りつぶすように強く、ぎゅぅっと握りしめた。
「あァぁッ……!」
「あれ?」
 千晶の鋭い悲鳴と、学級委員長の間抜けな声が、まったく同時に重なった。
 委員長の掌中に、彼女がそれまで想像していた人工物の堅い感触はなかった。
 ブラウスと下着の布地が包む中身は、その柔らかさと弾力、それに人肌の温もりをもって、彼女の手指を受け入れた。
 その内側へ指を深く一気に食い込ませながらも、張り詰めた乳肉のみずみずしい弾力が真琴の凶悪な握力を跳ね返そうと、けなげに抵抗してはいたが、全体は絞り出されるように変形していた。
 教室が凍結した。
「あッ……ああぁっ、や、やあぁ……っ」
「え? え? え……えええ……?」
 いきなり乳房を鷲掴みにされ、為す術もなくあえぐ千晶の頬には哀れなほどに血が昇り、瞳がゆっくりと潤んでいく。
 そして真琴は紙のように真っ白になった顔色のまま、どうすることもできずに同じ姿勢で固まっていたが、やがて油の切れた機械のようなぎこちなさで、言った。
「た、……谷川さん、……その……」
 言葉の途中で、また切れ切れの空白が生じる。千晶の胸と顔との間でさんざ何度も視線を往復させた末、ようやく彼女は続きを問うた。
「もしかして、……これ……」
 見つめあう二人の少女の、互いの瞳が濡れて震える。
「ほんもの、なの……?」
 千晶は、それに言葉で答えなかった。
 代わりに一粒、たちまち潤んだ瞳から水滴が玉を作り上げる中、ゆっくりと頷いた。
「うっ、……嘘ぉぉおおおっっ!?」
 学級委員長、国東真琴は、いつも厳しく自分を律する少女だった。そして優秀で強い信念を持ち、常に自ら信じる正義の元に行動していた。
 そんな彼女が、ミスを――それも、ひどく性的なミスを犯してしまったという事実は、彼女の意識を瞬間的に沸騰させ、さらに事態を悪化させた。
 彼女は千晶の胸を鷲掴みにしたまま、その手を慌てふためいて引き離そうとしたのだ。
 乳房へ食い込んだその手指が、千晶のブラウスの胸ポケットに掛かってしまっていることにも気づかずに。
「「あっ、――」」
 ぶちぶちぶちんっ、と無情に、糸のちぎれる音が連続した。
 ブラウスやブラジャーのカップごと、深々と千晶の乳房へ食い込んでいた真琴の五指は胸ポケットを引っ張って、彼女のブラウスからボタンを飛ばしていた。そのままブラウスの前が一気に開く。
 そして同時に、Gカップの縁にも掛かっていた指先は、手を引き戻すときにぐにゃりと巨乳を歪めたまま、フロントホックをも弾いてしまっていた。
「お、――おおおぉおぉぉぉッ!?」
 結果、千晶の前方にいた数人のクラスメイトが、その瞬間を目撃した。
 宙へ弾け飛んだ数個のボタンと、大きく開いてめくれ上がったブラウス。
 それらの下で、ハンドボールほどにも見えるふたつの巨乳を包んだ白いブラジャーが、教室を満たす朝の光の中へ剥き出しにされて、中身の動きでぶるんと大きく揺れるのを。
 あまつさえ、そのふたつのカップを繋ぐフロントホックまでもが外されて、白い乳房のふもとさえもがあらわになってしまっていた。
 その乳房の峰の頂までもが無防備に外気へ曝されずに済んだのは、Gカップの器が底の深さゆえに、しっかりとその守るべき中身に引っかかってくれたからに過ぎない。
「――ブッ……!!」
 教室に、赤い花が咲いた。
 その光景を目撃した二人の男子が、声もなく鼻血を噴き出して膝を折ったのだ。
 別の一人は突然腰を折って股間を押さえ、そこに正体の分からない濡れを見つけて、泣きそうな顔でトイレへ走った。
 目撃した男子の残り二人は揃って前かがみになりながら、熱に憑かれたような目でその少女を凝視し続けている。
231: はじめての日 ◆selJPZyjjY [s] 2007/12/24(月) 01:19:06 ID:GFn9dhsf(9/18)調 AAS
「…………ッ!!」
「ちっ、千晶っ!!」
 そして谷川千晶は、がばっと胸を隠すように両腕で抱いて座り込み、今にも泣き出しそうな顔でその場にうずくまった。
「た、……谷川さ……」
「バカッ、どけよ!」
 真っ青な顔で呆然と立ち尽くす真琴を押しやり、八坂明が駆け寄った。
 周囲を見渡す。
 諸悪の根源たる学級委員長はすっかり茫然自失して、完全な役立たずに成り下がってしまっている。
 男子たちは決定的瞬間の目撃者もそれ以外も、例外なく股間を押さえて身動き取れず、女子たちもあまりの現実に言葉を失ってしまっている。
 ――役立たずどもめ!
「千晶。これ!」
「あ、明……」
 心の奥でクラスメイトたちを罵りながら、明は上着を脱いで千晶へ渡した。
 二人の基本的な体格はほぼ同じで、胸回りが圧倒的に大きい千晶が明の服をそのまま着ることは無理だったが、彼女はそれで自分の胸を隠した。
 ボタンが飛んだままのブラウスの上から、それを隠すように明の上着を抱きしめる。
 その間に明は床へ這いつくばって、千晶のブラウスのボタンを探した。
「おいっ! どけよ、ボーっとしてないでさ!!」
「あ、……ご、ごめん……」
 千晶が必死に隠そうとする腕の向こうへ視線を釘付けにされたまま、ただ呆然と立ち尽くすだけの同級生たちを明は叱責した。
 ちぎれたボタンを集め終わると、明は憤然と自分のロッカーから家庭科用の裁縫道具を取り出した。そのまま強引に千晶の手を取り、教室の外へ走り出ようとする。
 だがそのとき、泣き出しそうだった千晶が強い調子で声を発した。
「明! やめてっ!!」
「――千晶?」
「ぼ、ボクは……ボクは、平気だから。――みんな! みんな、お願い。ボクの話を少し、聞いて……」
 相棒に制されて、明が千晶の後ろに下がる。
 千晶は胸の膨らみに押し上げられ、何もしなければそれだけで左右へ分かれてしまいそうなブラウスの前を、必死に両腕で胸を抱くようにして閉じさせながら、立ち上がっていた。
「あ、あのね……みんな本当に、ビックリさせちゃって、ごめん……。……でも、驚かせるつもりはなかったの。驚かせるつもりはなかったんだけど、今までボクも混乱してて、どうすればいいのか分からなくて……。だから、ずうっとこれを隠してたの。ごめんなさい」
 ぺこりと一礼し、それから深々とお辞儀した頭をほんの少しだけ上げた姿勢で、千晶は話しはじめた。
「はじまりは、去年の秋ごろ。そのから、ボクの胸は急に大きくなってきたの。でも、ボクはどうすればいいのか分からなくて、みんなに何て言えばいいのか、
どんなふうに見られるのか分からなくて、不安でたまらなかったから、ずっとタオルで巻いて押しつぶして、身体の線が出にくくなるような服を着て、ずっと隠してたの」
 千晶の傍で、明がクラス全体へ視線を配る。脇目もふらず、言葉もなく、皆がただ一心に千晶を見ていた。
「だけど……もう、夏だから。これからどんどん暑くなってくるし、体育の授業で水泳もあるし、もう隠しきれない、って分かったから。だから昨日、ボクは決めたの。もう明日から隠さない。ありのままのボクを、みんなに見てもらうんだ、って……」
 そこまで一気に言い終えてから、一瞬のためらいのあと、千晶は顔を上げながら、明るく語調を変えて言い切った。
「で、でも……ボクは、ボクだから。胸はちょっと大きくなっちゃったみたいに見えるけど、これからもみんな今まで通りに、一緒に遊んでくれると嬉しいな!」
 精一杯の笑顔を浮かべて、教室の皆を見渡す千晶。
 しかし、彼女の笑顔はあっという間に凍りついた。
 皆の見る目が――彼女が昨日までいつも一緒に遊んでいた、仲間だと思っていた男子たちの視線が、まるで一変していたのだ。
 誰もが机の下で、ズボンを突き破らんばかりに幼い逸物を勃起させ、息を荒げながら熱と情欲にまみれた視線で、千晶とその胸を凝視していた。
 妄想の中で千晶をむりやり裸身に剥いて、あまつさえ凌辱に及んでいた者さえいた。
232: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:20:03 ID:GFn9dhsf(10/18)調 AAS
 谷川千晶は、そのとき真剣な恐怖を感じた。
 彼女が目覚めさせてしまった。今の千晶が曝された半裸が、彼らの中の雄を目覚めさせてしまった。
 彼らは既に、彼女を「仲間」ではなく「女」として――それも、とびきり魅力的な極上の巨乳美少女として、認識してしまっていたのだった。
(たまらねえ……なんだよあれ、あの巨乳は反則だろ……)
(委員長のでも十分デカいと思ってたけど、ありゃ明らかにそれ以上だ。倍はあるよな……)
(どうすれば、あんなに大きくなるんだろう? やっぱり毎日、誰かに揉んでもらってたのかな?)
(あの谷間にチンポ挟んだら、やわらかいオッパイにぜんぶ埋まって見えなくなっちゃうんだろうなあ……ああ、あの谷川のカワイイ困り顔に、思いっきり熱くて濃いのを顔射できたら最高だろうなぁ……)
「う、……あ……」
 自分の胸へ全方位から突き刺さってくるその視線に当てられて、千晶は思わず苦悶した。いっそう強く押し潰すように胸を抱いて、その場でわずかに後ずさる。
 発情した雄どもの群れに放り込まれた、たった一匹の美しくも哀れな雌。
 それが谷川千晶の、六年三組での今の主観的な立場だった。
(み、みんな……みんな、ボクのほうを見て、すごく興奮してる……あんなに怖い顔で、ボクの胸ばっかり、じいっと見てる……)
(な、仲間じゃ……ボクは、みんなの仲間じゃなかったの……? ひどいよ……どうしてみんな、そんなひどい目でボクを見るの……? ボクに……ボクのからだに、いったい何をするつもりなの……?)
(……こわい……こわい……こわい、よ……怖いよ……明……)
「明……明っ……!」
 ぎゅううっ、と握力の限りにきつく手を握られて、明は千晶の前へ立ち塞がった。
 もう耐えられない、という無言のサインを受け取って、明はキッと真琴を睨みつけた。
「委員長!」
「や、八坂くん……?」
 虚脱しきったまま、どこか怯えるような視線を返してきた真琴に、明は千晶の傍から強く吐き捨てた。
「俺、千晶といっしょにブラウスのちぎれたボタンを直してくる。朝のホームルームにはちょっと遅れるけど、別にいいよな?」
「え、……あ……」
 最後の言葉は頼みではなく、一方的な命令のそれに近かった。
「行くぞ、千晶!」
「明……」
 うろたえた真琴が何か反応するよりも先に、明は千晶の手を引いて教室を出ていた。
 廊下を小走りに駆けていく上履きの足音が、教室に残された児童たちの耳に反響し続けた。
「や、八坂くん……谷川さん……」
 去っていった二人の名を呼びながら、ただ呆然と立っているだけの学級委員長、国東真琴。
 そんな彼女を、数人の男子児童が取り囲んだ。
 彼らは昨日の公園戦争にも参加した、二人の仲間の悪童たちで、いつも真琴にやられて恨みを抱いている連中だった。
「おい……国東。どうしてくれんだよ!」
「お前のせいで谷川傷ついて、半泣きになっちまってたじゃねえか」
「ちっ、ちがっ……」
「違わねえだろ!」
 強い叱咤の声に、真琴の長身がびくりと跳ねる。いつも上の目線から気の強い眼光を放っていた眼鏡の奧に、今は弱々しい光ばかりが揺れていた。
(今なら、委員長を……国東を、やれる……)
 その瞳に、少年たちの嗜虐心が刺激される。それが彼らを大胆にさせた。
「ここじゃ埒があかねえしなあ……へっ。おら、来いよ!」
「あ、――」
 今朝、最初に真琴に注意されていた男子が、彼女の手首を掴んで乱暴に引く。いつもの彼女なら籠手返しか何かの関節技で応戦し、あっさり圧倒してしまっていたはずだが、それもなかった。
 いつもと全く違う、国東真琴。
 それは幼い彼らの、女に対する征服欲を強く刺激してしまっていた。
「委員長とはこの件のこと、納得行くまでじっくり話し合わねえとなあ」
「いつも俺たちのことを目の敵にしてくれてたんだ。自分だけあんなにひどいことをしといてお咎めなしなんて、そんな甘いことは言わねえよなあ? 学級委員長」
「…………」
 六人の男子に囲まれながら、真琴はきゅっと俯いて唇を結び、連れ去られるようにして教室から姿を消した。
 しかし朝からの一連の事件で度肝を抜かれた同級生たちに、それ以上彼らを追おうという者は現れなかった。
233: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:21:08 ID:GFn9dhsf(11/18)調 AAS
「なあ……どうするー?」
 埃っぽい、よどんだ薄暗い空気の中、目に目に嗜虐的な光をちらつかせた六人の男子たちが、真琴の全身を舐め回すように凝視していた。
 彼らが人目を避けながら真琴を連れ込んだのは、体育館の体育倉庫だった。この時間はどこのクラスもここを利用しないことは確認済みだ。頑丈な扉は閉ざされ、人の気配は近くにない。
 もはや彼らにとって、国東真琴は恐ろしい文武両道の学級委員長ではなくなっていた。心の折れかけた今の彼女は、もはやおぞましい蜘蛛の巣にかかった、か弱い無力な蝶に過ぎないのだ。
 その巨大な落差が、少年たちの嗜虐心と征服欲をそそっていた。
 身長160センチという恵まれた体格と、熱心な道場通いで身につけた高度な柔道技。圧倒的な実力と、歯に衣着せぬ理路整然とした正論で、今まで何度となく煮え湯を飲まされてきた、無敵の学級委員長。
 その少女への、千載一遇の復讐のチャンスがいま訪れたのだ。
 今までさんざ恨み重なるこの美少女、果たしてどうしてくれようか。
「そうだなあ。あー……そうだ。まずは委員長……服、脱いでもらおうか……?」
「えっ……!?」
 真琴の瞳に、さっと怯えの色が走る。しかし勢いに乗る男子たちは、あくまで強気で責め立てた。
「いや、嫌なら別にいいんだぜ? ただなあ、委員長。お前、谷川の服をひん剥いちまっただろ?」
「谷川、かわいそうだったなあ。傷ついただろうな、あれは」
「あんなに嫌がってたのに無理矢理谷川の服をみんなの前で脱がせといて、自分だけは脱ぎたくありませんって、それはどうなのって話だよな。そういう身勝手な話、通らなくね?」
「通りませーん!」
 ホームルームのノリで、ケラケラと笑う男子たち。戦意喪失したまま囲まれている真琴の顔は、ただ青くなるばかりだった。
「だからさぁ……委員長。けじめ。けじめだよ? 脱ごうよ。脱いじゃおうよ……」
「で、……で、でも……でも……!」
「でも、でも、でも。でも、何? 結局現実として、谷川は委員長にみんなの目の前で脱がされた挙げ句、そのうえボタンまでちぎられちゃったわけじゃん。かわいそー」
「そうそう。あんな可哀想なイジメ、俺見たことない」
「い、イジメ……ち、違う! 違うの、あれは……いじめようとしたわけじゃなくて、いたずらだと思って……谷川さんのいたずらだと思って、やめさせようとしただけなの!」
「いたずら? なんで? なんで委員長は、アレが谷川のイタズラだと思ったわけ?」
「そう、それ不思議。ねえ、ねえなんで? なんで委員長、そんな不思議なこと思っちゃったわけ?」
「そ、それは……! 昨日まで……昨日まで、谷川さんが胸を押しつぶして、分からないようにしていたから。それが今日になって急に、普通の下着で登校してきたから、私、そんなの信じられなくて……っ!」
 真琴の必死の反論にも、男子たちは意地悪そうに首を傾げた。
「えー。なんかさ……それだけじゃ弱くね?」
「それだけでいきなりあの暴挙はないわ。まずは谷川の話を聞いてみようとか思わなかったわけ?」
「うん、他にもなんかある。絶対なんか隠してるよねー。そうでしょ、委員長。まさか……」
「え……?」
 その男子に瞳を覗き込まれて、真琴は無意識に半歩退いた。
「谷川に胸の大きさで負けたから、腹いせにやっつけてやりたくなっちゃった、とか?」
「うわあ……それは……」
「ありそーっ!!」
 下世話な話に大受けした男子たちが、仰け反って笑い転げる。
 六年三組で今まで、最も早熟なバストを誇っていた国東真琴。その彼女に倍近い大差をつけて登場した超新星、谷川千晶の出現が、彼女をクラス一位の座からあっさり蹴落としてしまったのだ。これは客観的な事実だった。
 そして目の前で笑い転げる男子たちをよそに、真琴の顔はこれ以上はないというほどに、紙のように白くなってしまっていた。
 見透かされた――見破られてしまったのだ。
 今まで自分自身さえもを騙し続けて、理性の下へ隠し続けていた密かな誇りと、そこから生じた、醜い嫉妬を。
 今までの真琴なら、人から言われたとしても絶対に認めないことだっただろう。しかし、今の弱りきった彼女は、その下世話な当て推量が真実を言い当ててしまったという事実に、ただ身をすくませられてしまっていた。
 あのとき――真琴が千晶の胸の膨らみをタチの悪いいたずらと断じ、強引にその正体を暴こうとしたとき、彼女を衝き動かした他の要因があったのだ。
234: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:22:26 ID:GFn9dhsf(12/18)調 AAS
 嫉妬。
 これまで同級生たちの中で、もっとも大きく美しい、大人びた乳房だと思っていた自分の胸。
 それを軽々と、倍近い圧倒的な大差をつけて凌駕してしまった千晶の胸に、彼女は一目見ただけで、嫉妬してしまっていたのだ。
 尊敬する母から、はじめてAカップのブラジャーを買ってもらった二年前、小学四年生の夏。
 先端がシャツに擦れて痛くなり、男子や大人の男の人たちからの不気味な視線にも晒されることにもなるその胸の膨らみを、真琴は恨んでいた。
 だが、母が優しく諭してくれたのだ。
 女性の乳房は、大切なひとを優しく包み、新しい命を育んであげられる母性の象徴。大きく目立つからといって、何も恥じることなどない。
 いつかあなたに大切なひとが出来たときのために、それを大事に包みこみ、守ってあげなさい、と。
 それ以降、ブラジャーの中の真琴の乳房は、彼女の密かな誇りとなった。
 夏や体育の時間など、体の線が出やすくなるときには、自分の胸に目を釘付けにされている男子たちを理性では蔑みながら、しかし意識の深い部分では、彼らを圧倒し、征服している自分の魅力を確認して、優越感を抱いていたのだ。
 だから谷川千晶の乳房は、そんな彼女の密かな自尊心を粉々に打ち砕いた。
 彼女の圧倒的な魅力は、たった一瞬でクラスの男子全員を征服したのだから。
 あんな子に、負けた。
 谷川千晶は運動神経こそ抜群だけど、勉強だってそんなに出来るわけじゃない。女の子らしさなんて欠片もない。いつも馬鹿な男子に混じって、一緒に馬鹿ないたずらや喧嘩に熱中して、いつも先生たちに怒られていた。駄目な子のはずだった。それなのに。
 悔しかった。学級委員長として、絶対の正義を背負いながらやっつけなければいけないはずだった、あんな子に――今まで見下していたあんな子なんかに、自分の誇りが打ち砕かれてしまうなんて。
 女性としての敗北という本質的な実感が、彼女の分厚い理性の層のずっと下から、不気味に首をもたげていた。
 だからあの瞬間、学級委員長としての理性も確かに命じたけれど、それ以上のもっとずっと強い根源的な何かが、真琴に千晶の胸を鷲掴みにさせたのだ。
 そして真琴は、千晶の胸を、圧倒的に大きな二つの巨乳を、フロントホックの白いフルカップブラジャー越しとはいえ、あられもなく無防備に朝の教室へ晒してしまったのだ。
 身勝手で理不尽な嫉妬で、無関係な女の子を、深く傷つけてしまったのだ。
 ――私は、最低だ。
 自分の密かな嫉妬を、内心の醜さを自覚してしまった真琴の瞳に、眼鏡の奧で、うっすらと涙が滲んだ。
 周りを見る。熱っぽく、何かに浮かされたような男子たちからの熱い視線が、真琴のすらりとした長身と、大人びた胸へ集中している。
 言葉を失ったままの真琴に対して、誰からともなく、歌うように言いはじめた。
「……脱ーげ」
「脱ーげ、脱ーげ」
「脱ーげ、脱ーげ、脱ーげ、脱ーげ……」
 一人が言い出した言葉に、二人が重なり三人が重なり、やがて全員が参加して、体育倉庫のよどんだ空気の中に、暗い輪唱となって反響していく。
 そのベストとブラウス、そしてCカップのブラジャーで堅く守られた禁断の果実が、目の前であらわになる瞬間を、息を荒くして待ち望んでいる。
 ――この男子たちは今、私を見てるんだ。谷川さんじゃなくて、私のことを。少なくとも今この瞬間は、私だけを見ているんだ。
(こんなふうに、見られて……人格も何も関係ない、単なる性の対象としてだけ私を見られて、それで私は満足している……満たされている……)
 おぞましい、しかし否定することのできないその思いに、真琴の拳が小さく震えた。
(わたしは……最低だ。谷川さんに胸のことなんかで嫉妬しちゃったいやらしい子で、それで慌てて谷川さんの大事な胸を男の子たちに見せちゃった駄目な子で……
そして今は、男の子たちに自分を性の対象として見られて、喜んでいる。どこまでも自分を律することも出来ない、本当に、この世で一番駄目な子なんだ……!)
 こんな弱くて醜い自分を知られたら、きっと両親は悲しむだろう。先生は失望するだろう。同級生たちはあざ笑うだろう。
 今までずっと一生懸命頑張って、皆の心につくり上げてきた『国東真琴』が崩れていく。それが彼女には、ひどく悲しく、虚しかった。
235: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:23:19 ID:GFn9dhsf(13/18)調 AAS
(そういえば……前にちょっとだけ見たエッチな漫画に、こういう場面があったな……)
 真琴は以前、クラスの男子がこっそり回し読みしていた成人向け漫画を取り上げたことがある。
 どこかの橋の下で拾ってきたらしい。半裸の扇情的な巨乳美女が妖艶に微笑む表紙は、彼女の本質的な嫌悪感を大いに刺激したが、それだけに留まらなかった。
 ひとつだけ読んでみた作品の一つは、本当に酷い内容だった。
 勇敢で美しい女性捜査官が悪の組織に囚われ、拷問と称した性的暴行を受ける。スマートなスーツは破き捨てられ、乳房を包んでいたブラジャーはカップをたくし上げられたまま、彼女は何人もの男たちに犯されていく。
 乱暴に揉みしだかれて変形した乳房を吸われ、口にも陰茎を含ませられ、そして秘所へと何人もの男たちにむりやり精液を注がれ続けた。
 そして最後のコマでは、囚われたまま目に光を失った彼女が、無残にお腹を大きくされてしまっていた。彼女は女性も母性も踏みにじられて、決して望まぬ、誰が父親かも分からないおぞましい命を胎に宿されてしまったのだ。
 今度は自分が、あの漫画の女捜査官と同じ運命を辿るのかもしれない。
 でも、もう、それで構わない。
(私なんか……私みたいな駄目な子なんか、クラスの馬鹿な男子たちに見られて、触られて、もっとひどいことまでされて……もう、無茶苦茶に壊されちゃえばいいんだ……)
 自分はもう、汚れてしまった。こんな汚い女なんか、落ちるところまで落ちていけばいい。
 弱りきった心がそこまで達したとき、真琴はベストの裾に手を掛けていた。
「脱ーげ、脱ーげ……えっ……」
「えっ? ま、マジで……? おっ、おおっ……、おおおおおっ……!!」
(いいよ。みんな……)
 あっさりと、真琴はベストを脱ぎ捨てる。ベストが胸を通り抜ける際、ブラウスとブラジャー越しにCカップの乳房をぷるんと揺らした。
 続けて、ブラウスのボタンを上から順に外していく。ボタンがひとつ外れるたびに少年たちの興奮は高まり、股間の何かを隠そうとするかのように、前屈みになっていった。
「わたしを……罰して……」
 小声で囁きながら、ブラウスのすべてのボタンを解き終えて、真琴は襟元に手を掛けた。
 六人の悪童たちはいっそう大きく身を乗り出し、息を荒くして凝視している。
 彼らは今朝の事件を目撃して以来、その性欲をずっと持て余し続けている。何か凶暴なものが彼らの中で目を覚ましてしまっていたのだ。
 集団心理も手伝って、六人の男児が六匹の飢えた狼と化すのは、まさに時間の問題だった。
(六人……か……。いっぺんに無理矢理襲ってこられたら、きっと抵抗できずに押さえつけられちゃうな……。こんなところで悲鳴を上げても、きっと誰にも聞こえない。
 ……いや。そもそもこんな私を助けてくれる人なんか、最初から誰もいなかったんだ……)
 折り畳まれた体育マットの上に座り込み、荒い息づかいと熱い視線、完全に臨戦状態を整えた肉棒の群れに囲まれながら、真琴はブラウスの前をゆっくりと開きはじめた。
(ごめんなさい、……お父さん、お母さん……私……私は……)
 そのとき唐突に、体育倉庫の扉が開いた。
「!?」
 内部の全員が身を堅くする。まさか、先生!?
 しかしその場に現れたのは、教師でも第三者でもなく――最もこの状況の当事者に近い二人だった。
「明……谷川っ!?」
「お、お前ら、どうして……」
「委員長を探しにきたんだよ。たまたま教室へ戻る途中、遠くにお前らの影が見えたからな――」
 言いながら、明は体育倉庫の中へ視線を巡らせる。
 薄暗い体育倉庫の中で、委員長を囲むように立つ六人の男子。
 その中心の委員長はベストを脱ぎ捨て、汗に濡れたブラウスのボタンもすべて外してしまっている。その両手は胸元の合わせ目にあって、今にもブラウスを脱ぎ捨てようとしていた。
 そしてそのブラウスの下に彼女がまとうものは、白い清楚なブラジャーの他にはもう何もないのだ。
 この体育倉庫で何が行われていたのか、何が行われようとしていたのか、明は男としての欲望と、漫画やエロ本で得た知識をもとに推測した。
236: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:24:19 ID:GFn9dhsf(14/18)調 AAS
 それは事実をみごとに的中させていたが、あまりに現実離れしたその想像に、明は鼻白む思いと性的興奮を同時に抱かざるを得なかった。
(ちっ、ちっくしょおおお……お前ら、何てうらやまし……じゃない! けしからんことを企てやがってえええ……!!)
 しかし今、彼の傍には千晶がいた。彼女がいる以上、取るべき行動は迷いもなく決まりきっていた。
「――お前ら。委員長にここで、何してた」
「お……オトシマエを付けさせようとしてたんだよ、委員長にっ」
「こ、こいつはみんなの前で、谷川の服をひん剥いたんだぞ。いつも喧嘩するな、イタズラするな、授業中騒ぐな、ってうるさいくせして」
「卑怯だよな。自分は先生が味方についてるからって、なんでも出来ると思って。――だから俺たちが、代わりにこいつを」
「それは関係ないだろ」
 続く口上を、明の言葉が断ち切った。
「千晶はもう、さっきのことはいい、委員長は事情を知らなかったんだからしょうがない、許すって言ってるんだ。お前らがどうこうすることじゃない。そうだな、千晶?」
「……うん。さっきのはしょうがなかった。委員長だって人間だもん、間違うことだってある。ボクは委員長を許してあげる――だからみんな、委員長を帰してあげて」
「ぐっ……!」
 大義名分の根本部分を叩かれて、六人は激しく動揺した。
 あと一歩だった。あと一歩で、いつも生意気な国東真琴の心を完膚なきまでに屈服させ、その早熟な乳房をじっくりと観察し、もしかしたら、もしかしたら、それ以上の『何か』だって出来たかもしれないのに!
 限界まで欲望を高ぶらされたまま『おあずけ』を喰わされそうになった少年たちは、難癖をつけて二人に食ってかかった。
「明、谷川、お前らだって普段さんざんこいつにゃ痛い目合わされてるだろ!? いい機会だから、俺らが皆の代わりにやっつけてやるってんだよ!」
「そうだそうだっ。文句あるのかよ?」
 谷川千晶の仕返しという大義名分を失って、口々に、苦し紛れの言い訳が飛び出していく。
 その間も、当の真琴は動かない。胸元にきつくぎゅっと両拳を握りしめたまま、唇を堅く結んで震えている。
「委員長……」
 千晶も下唇を噛んで、辛そうにその姿を見ている。
 いま目の前にいる真琴の立場は、つい先ほどまでの自分とまったく同じだった。
 たった一人で男子たちからの無遠慮な好奇と欲望の視線に晒され、こちらからは何の反撃も出来ず、ただ一方的に視線の暴力に嬲られていくという、その恐怖と絶望を彼女は思った。
「明」
 だから彼女は、強く相棒の名前を呼ぶ。その手を握る。
 たった一人の、何があっても信じられる相棒のことを頼る。
 助けてあげたい。守ってあげたい――千晶は強くそう思った。
 それは決して国東真琴のためだけではなく、谷川千晶が、この先に立ちふさがる現実の壁と戦っていくために、必要なことだから。
 明もまた、真琴のその痛々しい姿を見て、言葉はなくとも通じる千晶の思いを受けて、そして最後の決断を下した。
「千晶。予定変更だ」
「な、なんだよ……やんのか! やんのか!?」
 臨戦態勢へ突入した六人を見渡しながら、好戦的に明が笑う。
「放課後にやる予定だった、今日のお前の実戦テスト――今からここで始めるぜ!」
「うんっ!!」
 心の底から嬉しそうに力強く、そして元気良く頷く千晶。
「な……っ」
「うっ、ううう……っ!」
 昨日の公園戦争といい、彼ら二人の実力は嫌と言うほど知っている六人。しかし性衝動にここまで衝き動かされた彼らは、もう引っ込みがつかなくなってしまっていた。
237: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:24:54 ID:GFn9dhsf(15/18)調 AAS
「ふ、ふざけんな! いい気になんなよ明に谷川!」
「委員長に味方すんのかよ、裏切り者めえええぇっ!!」
「ヘッ。弱いものイジメより百倍マシだっ!!」
「手加減なしで行くからねっ!!」
 互いの口上が火蓋を切った。
 ドッ、と両者は一気に肉薄する。だが悪童たちは、心のどこかで余裕を持っていた。
 二対六。それも二人の片翼である谷川は、あの見事な巨乳を持て余しているし、精神的にも低調のはずだ。
 実質的には一対六だ。明さえ――明さえ仕留めれば勝てる。それにうまくすれば、闘いの最中のどさくさに紛れて、谷川のオッパイに触れるかも!
 スケベ心にも背中を押されて、猛然と襲いかかっていく六人。
 だが彼らの甘い目論見は、最初の瞬間から打ち砕かれた。
「明っ」
「おう、行けッ!!」
 突進の勢いを助走に変えて、とん、と軽やかに千晶が跳んだ。両足を揃えて体ごと、前へ。
「なっ!?」
 その軌道は低く鋭く、避ける間もなく中央の一人の腹を貫いた。突き刺さる千晶の勢いはそれで止まらず、さらに後ろの一人を巻き添えに倒して、体育マットの上へ思いっきり強く叩きつけた。
「げっ、げはあぁぁっ!!」
「に、人間酸素魚雷! いきなり!?」
 昨日の戦争で奇襲とはいえ、体重80キロ近い中学生を一撃で倒した、あの超必殺技だ。
 その緒戦からの炸裂に、悪童たちは瞬時に二人を失って泡を吹く。
 しかしその弾頭となった谷川千晶は、背中から床へ倒れ込んだ。ブラウスの下でGカップのブラジャーが、中身の反動を抑えきれずに激しく弾んだ。
「いっ、今だぁ! た、谷川をやれぇっ!!」
「させねえっ!!」
 リーダー格が叫ぶまでもなく、その胸の揺れ方に目を釘付けにされた男子たちが襲いかかる。
 その千晶の上を一気にまたいで、明が敢然と迎撃した。カウンターを決めて最初の一人の顎を吹っ飛ばし、そのまま体を沈めて別のボディへ肘を叩き込む。
 さらに残りの二人が強引に押してくるが、その間に千晶は体育倉庫の床を転がり、一気に跳ね上がって戦線へ復帰していた。
「明っ」
「千晶!」
 明が一気に跳び下がり、前へ飛び込む千晶と左右へ同時に肩を並べる。二人で一丸となって密着していた。
 物が多くて狭い体育倉庫の特性を、二人はフルに活用していた。自分たち二人の身体とその拳や蹴りが織りなす制空圏を使って巧みに敵の行動を制約しながら、敵に遊兵を作って一人ずつ集中して、確実に撃破していく。
 素晴らしい回転速度で上半身を回しながら、二人の拳が敵と絡み合う。
 スポーツ用でないブラジャーは戦う千晶の巨乳を押さえきれずに激しく揺れ動いたが、戦いの中で明とともに息を切らせる千晶の表情は、明るい興奮に輝いていた。
「ぎゃっ」
「ひぐっ!」
 一人、また一人と確実に倒し、最初の人間酸素魚雷で倒した相手にも足できっちり止めを刺して回りながら、最後の一人を追い詰めた。
「ちっ……ちぃっくしょぉぉおおぉぉっ!!」
 やけくそになった大振りの拳を軽いフットワークで明がかわし、強烈な一撃をボディへ打ち込む。
 その頬へは同時に、千晶から渾身の右ストレートが突き刺さっていた。
 最後の一人は、声も出さずに床へ潰れた。
「……明」
「千晶」
 浮かんだ汗に頬を上気させながら、背中合わせにそっと後ろ手を握りあい、無言でじっとたたずむ二人。
 開けっ放しの扉から体育倉庫へ射し込む光の中で、間近に佇むそんな二人をただ呆然と見つめながら、国東真琴は、何の言葉も発することが出来なかった。
238: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:26:18 ID:GFn9dhsf(16/18)調 AAS
 やがて明は千晶と握った手を離し、倒した連中を見渡した。
「よーし……。おい、お前ら」
 精いっぱいドスを利かせた明の声に、そこいらじゅうで倒れてうめく少年たちがビクつく。
「お前ら、今回だけは許してやるけど、次にこんな人の不幸と失敗につけ込むような卑怯な真似しやがったら、本当に冗談抜きで絶交だかんな! このことは誰にも言わないでおいてやるから、二度とやるなよっ!! 返事は!?」
「へっ、へーい……」
「よし……それならいい。じゃあお前らは、さっさと教室戻りやがれ! 騒いだりすんなよ、漢字の書き取りでもしておとなしく待ってろ!」
「あははははは。出てけ、出てけーっ!」
「い、いてててて……わっ、わわわわっ……!」
「お、押すなよ! わかった、分かったから押すなって!!」
 明と千晶は、六人全員を体育倉庫から乱暴に叩き出すと、立ち尽くしている真琴に歩み寄ってきた。
「やれやれ。思わず余計な汗かいちまったけど……委員長、大丈夫か?」
「あ……」
 外からの光を背負った少年に差し伸べられたその手に、とくん、となぜかひときわ強く、真琴の心臓が大きな鼓動を打った。
「え、え……ええ」
「そうか。よかった」
 にっこりと、優しく微笑みかけてくる明。
「――あのさ、委員長。俺が言えた義理でもねえけど、人間、誰だってミスを犯すものなんだからさ。さっきのことも、千晶ももう気にしてないって。な?」
「うん」
 あどけない笑顔を浮かべて、明の傍で千晶が頷く。
「あのね、委員長……。ボク、昨日はじめてブラジャー着けたばっかりなの。それまでずっと、タオルで押しつぶしてるだけだったから、胸の扱い方なんか何にも分からなくって……。だから委員長、これからボクに胸のこととか、いろいろ教えてくれると嬉しいな」
「た……谷川さん……ごめん。ごめんなさい……ごめんなさい……っ!」
 さっきは言うことの出来なかった謝罪の言葉が、千晶と見つめあったとたん、今度は唇から溢れるように湧きだした。
「ごめんなさい。ごめんなさい……わたし、わたし……私は本当にどうしようもない駄目な子で、……本当にごめんなさい……うっ、うう……ごめんなさ……」
「――委員長」
 しかし、いつまでも続く一辺倒の謝罪を、千晶はそっと身体を寄せながら、自らの言葉で遮った。
「ボクもいろんなことをよく間違うし、先生や委員長にはいつも怒られてるけど……。今まで何度も喧嘩してきたけど、委員長の真面目で真っ直ぐで自分に厳しいところ、いつもすごいな、かっこいいな、って尊敬してたんだ。
だから、……これからはボク、委員長とも、友達になりたい。いいかな……?」
「で、でも。でも……私……私なんか……っ!」
 体育倉庫で後退って、負い目のある千晶から逃れようとする真琴。そんな彼女を前に、明はしばらく何か考えていたが、何か思いついたことがあったのか、口を開いた。
「――よし。じゃあ今回は、委員長の流儀にならおう。先生がいつも言ってるやり方で幕にしようぜ」
「え――?」
「はい」
「あ……そうかぁ!」
 胸の前で組んでいた真琴の手を明が、続いて彼の意を汲んだ千晶が取った。汗ばんだ手と手が合わさって、作りあげられたのは優しい握手だった。
「仲直りのしるし、な。――これで俺たち、恨みっこなしだ。いいだろ、委員長?」
「八坂、……くん……」
 間近から、そんな人好きのする笑顔で微笑みかけられて、握った手のひらに汗ばんだぬくもりを感じながら、真琴はそこでようやく、彼女が感じていた思いの正体に気づいていた。
(ほんとに、いるんだ……白馬に乗った王子様、って……)
 こんなに駄目な子の私のことを、助けに来てくれた。守ってくれて、認めてくれて、仲直りしてくれた。
 私のことを、迎えにきてくれた。
(八坂くんが……私の、王子様だったんだ……)
 いつも自分の力のみを頼みにして、実力を磨き続けることに余念がなかった少女はいま初めて、ひどく女の子らしい思いに胸をときめかせていた。
239: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:27:56 ID:GFn9dhsf(17/18)調 AAS
「……あれ?」
 だがそのとき、視線を下げた真琴は、唐突にそれに気づいた。そしてあまりのことに、思わず一も二もなく、それを口に出してしまった。
「た、谷川さん……っ、む、胸。胸……ブラ外れてるっ!」
「え? ……あ、あああっ! ほんとだっ!!」
 目を瞬かせて叫んだ千晶の眼下には、喧嘩の汗に濡れたブラウスが、くっきりと胸へ張りついている。
 そして美しい桜色の愛らしい乳首がふたつ、ブラジャーの庇護を失ってもなお上向きの張りを失わないたっぷりとした乳房に押し出されて、そこへ浮き彫りにされてしまっていた。
「うあっ……かっ、カップ外れちまったのかよ千晶!?」
「う、うん。ど、どうしよう……こ、これじゃ外に出られないよ……どうしよう、つ、付け直すのは、えーと、えーと……」
「お、落ち着け千晶。まずは落ち着いて、前を外してだなっ!」
「え?」
 目を点にして事態を見守るしかない真琴の前で、明らかに自分がいちばん落ち着いていない明が、慌てて千晶のブラウスのボタンを外していく。負けず劣らず慌てている千晶も、明になされるがままだった。
 あっさりと千晶のブラウスの前が開かれ、幻のように白く、気高い美しさを備えた巨乳が露わになった。
 ブラジャーの内側で汗にまみれた巨乳は濡れ光り、頂の乳首は宝石のように輝きを放っていた。その下に空っぽのGカップがふたつ、半ば潰れた状態でうらめしそうに貼り付いていた。
 ――勝てるわけ、ない……。
 生で現物を見せつけられて、真琴はその現実を何より強く認識した。
 何、あれ……。
 あんなにも……大人の男の人の手のひらでも、とても包みきれないぐらい大きいのに、柔らかそうにぷるぷる揺れてるのに、白くて張りと弾力に満ち溢れて、ツンと崩れずに上を向いてて……。
 その白さとコントラストを成す薄桃色の乳首と、その周りに広がる大きすぎず小さすぎずの乳輪の上品さ。
 勝てるわけ、ない。
 それを見せつけられてしまった今では、Cカップをいっぱいに満たす自分の乳房がひどく貧弱なものに思えて、真琴は情けなくなった。
 しかし鮮烈な羨望と屈辱は、そのあとに続く二人のやりとりに押し流されていった。
「え、えーと、えーと、えーと。こ、このカップとカップに、オッパイ全体を包みこんで……」
「馬鹿、まずその前に屈め千晶! 上体倒せっ。ええと、肩紐の位置はこっちがこうで……んで、こっちが……よし、いいぞ。ホック、ホック留めろ千晶っ」
 剥き出しになった千晶の肌に触れながら、後ろに回った明の手がその肩紐を直していく。芸術作品のような乳房をてらいもなく、優しく愛でている。
「ん、……よし。留まった!」
 白い豪奢なGカップの滑らかな裏地を二つの乳房で再びいっぱいに満たし、フロントホックを留めて、千晶はゆっくり上体を上げた。
「大丈夫か? ズレたりしないか?」
「うん……大丈夫みたい。……でも、うーん……やっぱり、このブラジャーで思いっきり暴れるのは無理みたいだね」
「そうだな……。早いところ、スポーツブラジャーが届くといい、な……」
 そこまで言いかけたとき、明の視界にそれが入った。同時に千晶も、ブラウスの前ボタンを留める格好のままで停止する。
「「あ」」
 突発的な状況に、思わず存在そのものを忘れ去ってしまっていた第三者が、そこにいた。
「ふ……ふ、ふ、ふ、ふ……」
 明に感じた乙女のときめき、千晶の乳房の圧倒的な存在、そして明と千晶の近すぎる距離。
 濁流のように集中的なそれらの体験で、少女の心は一気に押し流され、針は逆方向へと振れていた。
 拳を震わせ、瞳いっぱいに涙を溜めた国東真琴が、その感情を解放する。手近なボール籠へ両手を突っ込んだ。
「不潔……不潔! 不潔よ、不潔よ二人ともおぉーーーっ!!」
「わ、わーーーっ!!!」
「お、落ち着け! 落ち着け委員長、話せば分か、ぐはああーーっ!!」
「あ、明ぁーーーっ!!」
 渾身の力で投げまくられたドッジボールが、明の顔面をぶちのめした。
240: はじめての日 ◆selJPZyjjY 2007/12/24(月) 01:28:33 ID:GFn9dhsf(18/18)調 AAS
 以上です。
 前回は風呂場で始まるストーリーということで、ひたすら裸の胸を揉みしだいていましたが、今回は着衣状態の描写がメインになりました。
 好評だった初々しさは、可能な限り失わないように心がけましたが、ところどころで生々しい描写も入ってしまいました。大丈夫だったでしょうか?
 ご期待に添えていれば何よりです。それでは皆さん、よいお年を。
241: 2007/12/24(月) 03:52:53 ID:L/pjKQkc(1)調 AAS
三角関係!

女の目覚め!!

いいね!!!

♪明の争い 奪いあい
242: 2007/12/24(月) 08:13:56 ID:CuEKapFz(1)調 AAS
gj、超gj
243
(1): 2007/12/24(月) 10:29:43 ID:z4E+SfHI(1)調 AAS
oi
おい
巨乳二人に囲まれてうらやましいぞ
俺にひとりよこせ
244: 2007/12/24(月) 11:18:34 ID:jkLw2jlF(1)調 AAS
>>243
っ【シバケンの兄貴80kg】
245
(1): 2007/12/24(月) 23:47:40 ID:fEVYWcH7(1)調 AAS
少年野球を舞台でSSを頼む。
俺じゃ無理ぽ。
246
(3): 2007/12/25(火) 18:29:27 ID:iHr9vTef(1)調 AAS
>>245
今までこのスレに出た巨乳小学生でチーム組ませるんか?
247: 2007/12/25(火) 19:34:14 ID:AIUimtwC(1)調 AAS
>>246
俺はこのスレを知ってまだ間もないから知らないけど、チームを組めるなら組んでみるのも有かと。
248: 2007/12/25(火) 19:42:17 ID:/kgmnjxa(1)調 AAS
外部リンク[htm]:www1.odn.ne.jp
249: 2007/12/26(水) 14:04:18 ID:2IDsdVZZ(1)調 AAS
……正直、委員長はあのまま悪ガキどもにレイープされてほしかったなと思った奴、
正直に挙手ノシ
250: 2007/12/26(水) 14:26:42 ID:yiICUFt7(1)調 AAS

251: 2007/12/26(水) 18:48:04 ID:j7LsT+84(1)調 AAS
委員長レイプ未遂事件が原因でクラスが分裂してしまう…

そして帰り道、シバケン兄貴の知人である中学生達に取り囲まれる千秋。奮闘むなしく地面に押さえつけられリンカーン
という妄想が脳裏をよぎった
252: 2007/12/26(水) 21:05:33 ID:aOo2sxg5(1)調 AAS
保守age
253: 2007/12/26(水) 21:47:39 ID:3hz6juaU(1)調 AAS
鬱展開不可!
でも、お泊りでの初エチーは希望!
254: [age] 2007/12/27(木) 13:26:33 ID:y9fdgSUr(1)調 AAS
保守。
255: ◆selJPZyjjY 2007/12/28(金) 16:35:32 ID:FuoBhlBo(1)調 AAS
感想ありがとうございます。
基本的に千晶・明の話は「初々しいえろさ」がコンセプトなので、凌辱や輪姦などのハードなエロは、これからも一部の例外を除いて登場しない予定です。
というかそもそも、本番和姦の有無さえ怪しいですね。
ハードエロスやディープなのがお好みの方にはおそらく、当分ご期待に添えないかと思います……。

来年のできるだけ早いうちには続きを出したいと思います。委員長が妙な性癖で再びか、あるいはさらなる爆乳女児が出てくるか、あたりのところで迷っていますが。その次ぐらいには、定番のプール開きもやりたいですね。
書き手さんのさらなる参入と復活を期待しつつ、それでは皆さん、よいお年を。
256: 2007/12/30(日) 23:40:40 ID:HX9oEeJ5(1)調 AAS
保守
257: 2008/01/01(火) 12:13:56 ID:jukbkNJt(1)調 AAS
明けましておめでとうございます
258: 2008/01/03(木) 18:34:28 ID:ubuMP4Gn(1)調 AAS
あけましてきょにゅーろり
259: [age] 2008/01/04(金) 14:33:10 ID:ndqBIRL5(1)調 AAS
ところで千晶・明の話をさらにこっちでファンジンとして書くのはOKですか?
前に出た用に本当に委員長がレイプされたり、千秋がシバケン一派に姦わされたり。
或いはお風呂で千秋を明が押し倒してレイプだとか。
駄目だと思いますが念の為聞いてみます。
260
(1): 2008/01/04(金) 15:14:33 ID:8KJYUTfF(1)調 AAS
そーゆーのは鬼畜スレでやれよ!!
自分のキャラと設定で!
261: 2008/01/04(金) 18:28:17 ID:a1CSQW6A(1)調 AAS
上田 彰浩と小林 萌で作ってください
262
(1): ◆selJPZyjjY 2008/01/04(金) 20:41:07 ID:h1IRPHX+(1)調 AAS
千晶と明の話を書いている者ですが、私としては二次を書いていただいても結構です。
私のほうではおそらく、そうした路線のものは書かないと思われますので。
その旨が分かりやすいよう、冒頭に注意書きさえつけていただければ。

ただおそらく、私がこれから書くほうとそちらはパラレルとなり、
各種の矛盾が生じていくことはご了承ください。
あとは、このスレ次第ということで……。
263: 2008/01/05(土) 14:45:59 ID:1e33zhxy(1)調 AAS
追い出されスレでやったら?
264: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/06(日) 00:18:10 ID:HwNJyXbm(1/4)調 AAS
空気ぶった切って、すいません。

 祥子ちゃんの声が、図書準備室一杯に響いていた。
 椅子がギシギシと軋む音に合わせるような、喘ぎ声だった。
「あっあ…、せ、せんせえ!」
 後ろから見てるだけでは、なにが起きているのか分からない。まだ6年生の麻衣子ではなおさらだ。
先生の背中越しから祥子ちゃんの髪が揺れてるのが見える。先生はどうやら、祥子ちゃんを膝の上に座らせているようだ。
しかし、なぜか座ってる椅子を激しく揺すり上げ、太い腕で祥子ちゃんを抱きしめている。その腕も激しく上下しているのだ。
 祥子ちゃんの息は苦しげだった。しかし、上がる声は甘えたように嬉しげで、たまに聞いたことのない声で先生を呼ぶ。
その度、先生も「よしよし」とか「ほれほれ」と、にやけた声で祥子ちゃんに答えていた。何をやっているのだろう。麻衣子には分からなかった。
しかし、今、目の前で級友と担任がやっていることは、誰にも見せられない、秘密の行為なのだと、動物的な暗い本能で感じ取っていた。

 最近、祥子ちゃんが宿題をよく忘れるようになった。
 それは算数のドリルだったり、漢字の書き取りだったり、社会の年表作りだったりした。
 そしてそれに気付くのは、大体その授業直前なのだ。つまり、誰かのを写すことが間に合わない時期。
すると、担任の先生は困ったように言う。「また祥子かあ…しかたない、放課後残りなさい」。
 麻衣子たちの担任は大塚先生といい、明るい性格と生徒を下の名前で呼ぶところが人気の、まだ若い先生だ。他のクラスの女子からも
羨ましがられていたので、麻衣子達もなんとなく得意だった。
 そして祥子は、麻衣子と前学年から同じクラスで、級友達の中でも仲がいい友達の一人だった。家に問題のある子だったが、本人は
ゴムとびと指編みが得意な、笑顔のかわいい普通の子だった。
265: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/06(日) 00:22:10 ID:HwNJyXbm(2/4)調 AAS
 でも、彼女には悩みがあった。背丈がすでに160センチであることと、胸のサイズがCカップにも及んでいることだ。
体に関しては、普通の6年生の成長を続けている麻衣子には、その悩みは贅沢にも聞こえるが、祥子本人には深刻なようで、たびたび麻衣子に愚痴っていた。
「男子の前を通るのが、いやだ」「体育が終わって着替えようとすると、ブラがなくなってる」。つまり男子・女子両方からいじめぎりぎりのからかいの的に
なっているのだ。
 麻衣子は気の毒に思って、よく言ったものだ。「大塚先生に相談しなよ」と。あの先生なら、きっと男子だけでもなんとかしてくれるよ、と。
 そして、ゆっくりと、祥子の様子に変化が訪れてきたのだ。
 そう、祥子ちゃんが宿題を忘れるようになったのは、あの時、私に相談してからのこと。麻衣子は気付いていた。麻衣子がアドバイスをして少したった頃、
ある体育の時間、男子が祥子の胸をはやし立てた。麻衣子は「やめなさいよ!」と一喝すると「大丈夫?」と祥子を気遣った。
しかし、祥子は赤い顔で笑顔を浮かべていた。いつもなら半べそかいているところなのに…。
「祥子ちゃん、平気?」と麻衣子が尋ねると「うん」と赤い顔のまま彼女はうなずいた。「なんか、気にならなくなっちゃった」。
そして「ありがとう」と麻衣子に言うとその手を取って、列に向かって走り出した。麻衣子はぽかんとしてしまった。男子にからかわれて、赤い顔で微笑む
祥子ちゃんの意外な変化と…、笑顔の裏にある得体の知れないものを、麻衣子は祥子に感じてしまった。
266: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/06(日) 00:27:34 ID:HwNJyXbm(3/4)調 AAS
そして、それに気付いてしまうと、祥子の不可思議な行動が、どんどん麻衣子の中で浮き彫りになってゆく。
そういえば、宿題を忘れる日の前日は、必ず祥子は大塚先生に呼び止められ、何かを話していた。そして、
その時の彼女の顔は、普段の祥子とは思えない、嫌らしいような笑顔を返していた。昔はぶかぶかの服ばかり
着ていたが、今はボディラインがはっきりしたシャツを着るようになった。からかわれると、目尻を赤くして笑い、
その後必ずトイレに入り、次の授業に遅れたりすることも増えた…。
 そして祥子は今日、作文を忘れた。家が落ち着かない祥子のため、先生は校舎のはずれにある図書準備室を使わせ
ていた。図書委員会の担当もしている大塚先生だからできることだった。一緒に遊ぶ約束が何度も反故にされ寂しかった
こともあったが、なにより祥子の変化と先生のかかわりを知りたい麻衣子は、人気のなくなった校舎にそっと入り込むと、
足音を立てないよう上履きを履かずに廊下を渡った。どんどん古く、暗くなっていく廊下の底から薄い明かりが漏れ、
麻衣子は思わず足を速めた。そして、息を潜めて、そこに居るだろう級友と担任の先生を確かめた。
 そこにあったのは、埃くさい中で行われている湿めった遊戯だった。
「ほら、祥子…、ちゃんと作文書かなきゃ、帰れないぞお?」
「あっ、だって、先生…、だめえ」
「今、祥子は何されてる? それをちゃあんと文で表現してみ? ほら」
 ごそごそ、と腕が動く。
「あん、やあああん! 胸え!」
「ちゃんと答えなさい」
「あ…、わ、わたしは…あ、宿題を…、ひいっ! 作文の、宿題を、わ、忘れて…あんん! せんせえから、
バツを受けてます」
 あう、と祥子ちゃんが短く咆えた。うほ、締まる、と先生がつぶやいた。
「どんなこと、されてるの? 中身が分からなきゃ、作文じゃないよ」
 先生の腕の上に、祥子ちゃんの細い腕が絡まった。腕がとんとんと上下する。先生の膝にいる祥子ちゃんの体も、
上下したようだ。
267: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/06(日) 00:37:19 ID:HwNJyXbm(4/4)調 AAS
「奥にきちゃうよおっ…、ソレしちゃ、だめえ!」
 奥? 奥って、なんの? 麻衣子の疑問がまた増えた。
「そうかなあ? 奥はだめなのお? コレされても、かなあ?」
 先生の腕が今度は小さく動いた。しかし、祥子ちゃんの声は一際大きく上がった。
「あ、いや、そこいじったらあ! ひくっ! あくうううう!」
「祥子はあ、おっぱいのどこが好き?」
 聞いたことのない、嫌らしい大塚先生の声が先ほどからずっと聞こえる。
「こんな、おっきなおっぱいしてえ…、男子がからかうのも無理ないって」
「あ、やだあ、それ、言わないでえ」
「へへへ、今は気になんないくせに。むしろ、からかってほしいんだよな?」
「いやあ…違う」
「「祥子のおっぱい、でかいよなあ」って全校男子の間で評判だぞ?」
「やだ、やだあ」
「いっぱい、揉んでみてえ! ってクラスの松沢とか鼻鳴らしてたぞ」
「いやあ…くうう」
「他にもおっぱい吸いたいとか、齧ってみたいとか…祥子、クラスの男子全員に、おっぱい
いじられまくりだな? どうする?祥子お」
大塚先生の言葉責めに、祥子が感応した。顔は上気し、身を縮ませて、腰をくねくねとくねらせた。
 そしてその顔には、あの、からかわれた時に浮かべた笑顔があった。

 と、ちょっと長くなりそうなので、ここで小休止させていただきます。
 このまんま、ベタな責め方が続きます…。
 
268
(1): 2008/01/06(日) 01:34:29 ID:cYKxrqxN(1)調 AAS
wktkwktkwktkwktkwktk
269: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/07(月) 01:46:11 ID:8O47UL5i(1/4)調 AAS
>>268さん。がんばります。
267からの続き

 はにかんだ、しかしどこかしら悦びを含んでいるような、怖いような笑顔…。
 麻衣子の位置からは、その表情は見ることは出来なかった。しかし、聞こえてくる会話の
内容全てが少女の耳にはどぎつく、何時までも心の底にこびりつくようだった。
 大塚先生の、からかう声が聞こえてくる。
「祥子お。祥子はあ、このおっきいおっぱい揉まれるのとお」
 腕が大きく動く。待ち焦がれた刺激に、祥子があんん、と鼻を鳴らす。
「この、ちっちゃい乳首を転がされるのと、どっちがすき?」
 ひぎっ! と祥子が跳ね上がった。声にまだ麻衣子達と同じ、幼さが残っている。
 やっぱり先生は祥子に、なにか嫌らしいことをしていた。
 いまさらなことを自分の中を整理する意味で、麻衣子は確認した。
 祥子ちゃんが宿題を忘れるのも、先生と居残ってこんな嫌らしいことをするためなんだ。
 そう心でつぶやくと、麻衣子の胸がどきりとした。何時から、祥子ちゃんはこんなこと
し始めたの? もし、宿題を忘れるようになってからなら、もう1ヶ月近くたっている。
祥子ちゃんは、私達と学校で勉強したり、遊んだりしながら、こんなこともしていたのだ。
よく分からないけど、いやらしいことを先生としていたのだ。
 
270: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/07(月) 02:02:30 ID:8O47UL5i(2/4)調 AAS
『でも、それってどんなことなの?』
 誰かに今のことを相談しようにも、祥子ちゃんに訊ねようにも、麻衣子にははっきりと
その時のことを説明できるような知識も言葉もない(あったら大変だ)。なんとなったら、
逃げられてしまうかもしれない。
 麻衣子は、どきどきしながら、そっと準備室に入り込んだ。2人が何をしてるのか、はっきり確認するためだと
自分に言い訳しながら、もっと2人がよく見える場所に行こうと思った。
 そう思う麻衣子の中では、どこかむずむずするようなじれったさが芽生えていた。
 準備室には向かい合わせにテーブルが4つ置かれていて、それぞれの椅子は梯子代わりに使われていたり、
古い本が積まれてたりで、てんでにされていた。先生も祥子も自分達で夢中になっているし、
気付かれることもないだろう。極めて自分勝手な憶測で、麻衣子は動き出した。先生達の背中を通り、
本や物陰に隠れながら、2人の正面の机の下にもぐりこんだ。ここなら、彼らがなにをしているのか
はっきり分かるし、かえって隠れやすい。机の下は、麻衣子が考えていたよりも2人からの距離が
近く、生々しい祥子達のやり取りや体の動きが、見なくてもダイレクトに伝わってきそうなほどだ。
 「見つかったらどうしよう」と思いながらも、これから覗き見ようとしているモノへの興味の
強さに、息が上がりそうになるのを必死で抑えながら、麻衣子は机の下から2人を見上げた。
 麻衣子のほんの目の前に、祥子の膝がゆれていた。
271: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/07(月) 02:10:06 ID:8O47UL5i(3/4)調 AAS
祥子はイヤイヤをするように、頭を先生に何度も擦り付けていた。顔を真っ赤にして、苦しそうに眉をしかめているが、それとは正反対なことを
感じている、とすでに麻衣子には分かっている。体にぴったりしたTシャツの下には先生の腕がもぐりこんでいて、ぐにゃぐにゃと好きなように祥子の胸を
揉みたてている様子が、はっきり布に浮き上がっている。そして…祥子のデニムの短いスカートはたくし上げられ、先生の両足をまたぐ形に
なっている股の間には、先生のズボンのジッパーから生えている、黒々とした棒が差し込まれていた。見たことの無い光景に息をするのも
忘れた麻衣子の眼前で、先生の膝ががくがくと揺れた。すると目の前の棒が祥子に突き込まれ、あんん、と彼女が悩ましく唸った。
「祥子はホントは、おっぱいいじられるのが大好きなんだよ。もう俺のちんちん、祥子のアへ汁でべとべとだよ?」
「ち、ちがうもん、ちがうもん!」
「ほんと? どれどれ」
272: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/07(月) 02:30:32 ID:8O47UL5i(4/4)調 AAS
 ぬっと手が祥子の股に伸びてきた大きな手が麻衣子の視界をいっぱいにするような位置だった。
 喉の奥で声を止め、辛くも麻衣子は身をそらし、突然の危機をすり抜けた。
 先生の手が、祥子の股に入り込んだ。そして、棒が差し込まれてる穴の、少し上の方に指を当てグリグリと押し付ける。
「あ、せんせい!」
「ほら、やっぱりべちょべちょになってるよ、俺のちんちん」
「あっあっあっ…! きちゃううう!」
「おっぱいいじられると、こんなになっちゃうんだなあ、祥子は。作文のネタが
また増えたな」
 祥子は答えを返さなかった。汗にぬれた顔にほつれ毛をからませ、声にならないあえぎに
口をパクパクさせながら、(麻衣子にはわからない)何かに身をゆだねているようだった。
 そんな祥子ちゃんに先生は顔を寄せると、後ろから祥子ちゃんの耳の裏や首筋を吸いつつ
作文の内容を示唆する。
「ちゃんと書けよ? 祥子は、おっぱいいじられるのが大好きな、エッチな小学生です、て」
「う、あ、ああ…しょ、しょうこはあ」
「うん?」
「しょうこは、おっぱいいじられながら、あ、クリちゃんいじめられるのが、だいすきな、
スケベな小学生です、うくっ、ひぐうう」
 俺、そこまでいってねーじゃん、と先生はへらへら笑った。
「おっぱいいじられると、どんな感じ?」
 Tシャツの向こうで指が巧みに、ぷっくり膨らむ乳首を摘み、ねじり、転がしている。
 祥子はその度、顎を震わせ、太ももを擦り合わせた。もじもじと身をよじり、自分の中を
かき回す棒の感触を、貪欲に味わっているようだった。

長くてすんません。まだ続きますが今日はこの辺で。
273: ロリ好き [学芸会の思い出] 2008/01/07(月) 12:28:06 ID:kjCKZ5st(1)調 AAS
小学生の時の学芸会はエロかった
274: [sage] 2008/01/07(月) 12:45:51 ID:6Vhv/GY4(1)調 AAS
俺は昔6年の頃に病み上がりで久々に学校来て帰りになんか中学か高校
の女の子4人に森で犯されて怖くなり、2週間休んだ。いまでも小学生と
聞くとトラウマがよみがえる。しかも中学受験やめる羽目に・・・
まぁ4人のうち2人は可愛かったのは覚えてる。あとの2人は見えなかった
275: 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/08(火) 01:15:37 ID:q9zfPG0e(1/2)調 AAS
前回を上げてから改めて読み直してみると、「おっぱい」ばっかり言ってますね
この人たち(登場人物)。内容的に「巨乳小学生」ってところが疎かになりそう
で焦って安易な強調に走ってしまった。反省。

では、続き

「おっぱいいじられると、気持ちよさが、んん、お腹の奥にジンジンきて、はああ、そ、そこを先生の、
ちんちんにつつかれると…」
 先生は、そんな祥子ちゃんの行為をじっくり楽しんでいたようだったが、彼女の告白が始まると、にんまり
しながらその軽い身体を抱きかかえた。胸を這い回る手の動きは止まらない。祥子ちゃんの体がゆさゆさと、
上下左右にゆすぶられると、とぷんとぷんと突き上げられる部分から粘っこい音が響き、少女の口から悲鳴ともつかない
声がもれ出ていた。
「つっつかれると? うわ、すげ…絡みついてくるっ。 ほら、気持ちいいトコえぐっちゃうぞお?」
 先生の眉も、きゅっと締められる。そして今度は祥子ちゃんのお尻を自分の腰に擦り付けるようにぐりぐりと、抑えつけた。
 くおおおっ! と祥子ちゃんが先生の上でのけぞった。
「あ、ああ、祥子、祥子、もうだめなの! せんせえ、突いて、気持ちよくしてえ!」
 気持ちいいの? 祥子ちゃん? 麻衣子は胸が破裂しそうだった。今まで見たこともないことに、友達と先生が夢中になって
溺れ込んでいる…。胸を触られて、股をいじられて、挙句に先生の…。今、2人がしていることは、6年になってから習った「SEX」
じゃないだろうか? 大人になり、自分に責任を持てるようになってからできるようになる、とその時に教わった。
しかし、そこでは、「SEX」自体が具体的にどんなことをして、どんな気持ちになるのかは教えてくれなかった。皆でまわし読んでいた
過激な少女マンガで想像を膨らませるのには限度もあったし、なにより、好きな人と、ベッドの上で…と勝手に思い込んでいた想像の行為が、
こんな場所で、しかも同じ年の子が担任の先生とやりながら「気持ちいい」と言いつつ先生の膝の上を飛び跳ねてるなんて…。
 頭が割れるように、ガンガン鳴っている。体は強張っているが、芯の部分はくにゃくにゃになっているような、ヘンな感じがする。
指一本でも動かせば見つかってしまうのでは…、と、麻衣子は先ほどの大胆な行動を起こした自分がうそのように、おびえにも似た
緊張感に襲われていた。それは、知っていたはずの2人が、恐ろしいほど変貌してしまった今の光景に、理性が付いていかないから
かもしれない。
 冬の日に、指編みを教えてくれた少女は、どこへ行ってしまったのだろう。
 体育の時間、クラスの女子から声をかけられ、照れ笑いをしていた先生は誰だったのだろう。
 しかし、そんな喪失感に長く浸る暇はなかった。
「ちゃんと後で作文にかくんだぞ?」
 先生の声に、麻衣子が目を向ける。先生が祥子ちゃんの両足をひょいと抱え、まるでおしっこをさせるような姿にすると、椅子の上から
腰を浮かせて、がくがくと祥子ちゃんを揺すった。じゅぷじゅぷ、と祥子ちゃんの股から激しい水音が聞こえ、彼女の顎がぐいっと上がった。
その口からは声にならない嬌声が上がり、たまに聞こえても「こすれちゃう」、「硬いよお!」と、麻衣子には理解できない言葉だった。
 先生は小さな祥子ちゃんの体を、ひょいひょいと弄んでいるようだった。おしっこスタイルで祥子ちゃんを揺すっていたが、今度は机に
突っ伏させて、つながったまま、腰をぐっと上げさせた。そして机ごとがたがたと祥子ちゃんに突きこんだ。
 麻衣子からは見えないが、祥子ちゃんの「深いよお! ああ、せんせい、すごいい!」と甘えた悲鳴が部屋に響き渡ったのと、先生の
「くうう、吸い付く…出ちゃうって!」と独り言のような声を聞いた。
276
(1): 放課後スケッチ〜祥子と麻衣子の場合〜 2008/01/08(火) 01:52:17 ID:q9zfPG0e(2/2)調 AAS
 最後は、椅子に座っての対面座位だった。さっきの大きな動きで机から少し離れ、横向きになった椅子で、
祥子の白い尻が先生の腰に跨り、どし、どし、と重く揺すられる。そして、その敏感な胸を、今度は舌と口で
いじくられていた。
「あ、先生、ひああっ」
「祥子のおっぱい、今日もおいしい」
 ちゅぱちゅぱ、とわざと嫌らしい音を立て、先生はひりつくような生徒の胸に、容赦ないバツを与える。
「ハリがあって、まんまるで、こんなにエッチにしこってて」
 そんなことを言いながら、舌がねろねろと小さな蕾に絡みつき、嘗めあげられ、吸い付かれ、白い歯で甘噛みされる。
「ひ、ひいい、あ、きちゃう!」先生の頭を抱えながら、祥子があらぬことを口走っている。
 そして、とうとう先生は、あんぐりと喰らい付いた。
「んぐううっ!!」祥子の声が喉の奥で破裂する。 
 白い乳房から、先生の涎が幾筋も流れ豊満な曲線を描いていく。
 先生の口がまぐまぐ動き、揺すり上げられると祥子の小さな尻がぶるぶると震え、彼女は何度も、ビクビク、と背中を
のけぞらせた。
「せんせえ…奥にごつんごつん、あたってるっ」
「覚えちゃったなあ、祥子お。もうコレ大好きだろ?」
「そうです…祥子は、コレが大好きなの! いっぱいいっぱい、して欲しいのっ。してください。くひいい、
ああ、せんせええええええ」
「いいぞお祥子、先生も…うう、イク、出すぞ!」
「おちんちん、ぴくぴくしてる! きもちいいっ、せんせえ、うああ!」
「出るぞ! うお、すげえ、イク!」
 その時、先生が祥子の体をくるっと回し、麻衣子の前に先生と祥子のつながった部分がさらけ出された。

 今日は少し長めになったので、この辺で。多分次で終わります。では。
277: 2008/01/08(火) 12:20:06 ID:vu98MXMn(1)調 AAS
eroi
1-
あと 362 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ

ぬこの手 ぬこTOP 0.123s*