[過去ログ] 宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど (1002レス)
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25: 2019/07/24(水)10:21:42.97 ID:XfFrIQoe0(20/20) AAS
 いつもの問答である。アトリエ中尉はMSの操縦に関しては非常に腕がいい。
 とはいえ素行に問題がある為上層部からは持て余されてきた。作戦通りに動かない癖に戦果だけは上げてきた為、非常に扱い辛かった様だ。
 こういうはみ出した人間もエゥーゴにとっては大切な財産と言える。
「しかし大尉、ここだけの話あんたは元々ジオンの人間だろ?エゥーゴも地球連邦に変わりないってんならティターンズ潰したとしてもその後どうすんの」
「そんな事は潰した後で考える。今私が考えているのは、何故あなたが上官に向かって敬語を使わないのかという事だ」
「俺のほうが人生経験豊富だからな!階級1つ違いの若造に敬語なんか使ってやるかよ」
 私より2歳ほど年上の中尉は、耳のピアスを弄りながらぶっきらぼうに笑ってみせた。
44: 2019/07/24(水)21:47:25.97 ID:crnxQ/4E0(11/12) AAS
「まあまあお二人とも…。しかし、こういうカラーリングにすると…やはりモノアイの機体はジオン色が強いですね」
「私もそう思いましてね」
 私の機体はかつての仲間達と戦った時と同じ様に、グリーンを基調に仕上げてもらった。
 これから共に戦う仲間の事を全く配慮していない訳ではないが、戦う理由を見失わない為に必要な事だった。
「しかし大尉、スパイクが無いとちょっと弱そうだな」
「あんなトゲ無くてもいいんだよ。今どきタックルしなきゃならない程接近されてたら詰んでる」
「一理あるな」
 ビームサーベルで切り結ぶなんて状況は瀬戸際も瀬戸際だ。
 かと言って遠距離でライフルなんて早々当たるわけもなく、中距離で付かず離れずの戦いをするのが1番いい。
 一理あると言っている中尉自身は遠近どちらもこなすのだが…。
70: ◆tyrQWQQxgU 2019/07/27(土)00:29:54.97 ID:oqULMaBj0(1/5) AAS
>>66
貨物ちゃんはしっかり本筋にも絡めていこうと思ってますよ!乞うご期待!w

なるほどなるほど…参考になります!ありがとうございます!
ざっくりは考えているんですが、書き始めると山場が思ってる様にならなかったり難しいですね…起承転結もっと練ります!!

>>67
着地点は決めてます!今回は史実?がある話なのでストーリーとしては設定しやすいんですが、キャラクター一人ひとりの着地点という意味ではまだまだ曖昧なところもありそうです…
運営に消される…?怖いですねそれ普通に…(泣)
もうちょい先回りして構成しないとですね。

>>68
鳥てなんだろと思ってググりましたが、トリップっていうんですね名前固定するの!なんか毎回変わるなぁと思ってましたが…笑
省1
178: ◆tyrQWQQxgU 2019/08/05(月)23:15:45.97 ID:FTBnsAmn0(1/19) AAS
>>177
地味に高級機ってのがいいですね!
ジムの宿命なのか、その割に強い印象がまるで無いですが…w

ありがとうございます!引き続きお楽しみください!
272: ◆tyrQWQQxgU 2019/08/14(水)00:03:12.97 ID:qkxtmBqe0(3/7) AAS
 しかし、現実はそう簡単なものではない。NTの脳の仕組みを解明していく為には非人道的な実験も行った。
 薬物投与も最終的には人間を使った臨床試験が必要であったし、その過程で多くの被験体を失った。
 その多くは身寄りの無い子供や、何かしら超常の評判が立った者達だったが、基本的に普通の人間ばかりで期待に応えてくれるものは皆無だった。
 そういった被験体に行ってきたのが、所謂強化と呼ばれる人工NTを作る為の施術だ。
 初期ナンバーを与えられた者の多くは選りすぐりで、何かしらの成果を生んだ。しかしその裏では数え切れない失敗があったのだ。
377: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/06(金)16:35:03.97 ID:BJVX+gv40(3/4) AAS
『威勢が良かったのは先程までか』
「この程度で…!」
 寸でのところで刃をいなすと、再度敵の懐へ潜り込む。今度は左の拳を繰り出した。しかし敵は容易くそれを躱す。
『馬鹿の一つ覚えとはこのことか。そう何度も貰わんよ』
 ジムクゥエルは左手でサーベルを抜くと、逆手にして突き立てようとした。そうはさせまいとサドウスキー大尉も敵の手首を掴む。
『この態勢では大砲も撃てまい』
「まだまだ!」
 サドウスキー大尉はサーベルを握った敵の左腕目掛けて頭部のバルカンを撃ちまくった。敵の腕がそのまま爆ぜる。
 掴んだ敵の腕をそのまま叩きつけようとするも、追って斬りつけてきたスピアーを躱すと同時に距離を取られてしまう。
 ここが攻めどころだ。息をつかせず更に砲撃に晒す。かいくぐりながらスピアーで突いてくる敵機。それを先程の千切れた腕で受け止めると、そのままスピアーの基部へねじ込んだ。
省8
475: ◆tyrQWQQxgU 2019/10/02(水)18:21:51.97 ID:78CJ4RI60(7/15) AAS
 声が聞こえていた。メアリーは力の限り走りながら、その声の主を思い出していた。母である。メアリーはふと、朱雀に乗船するまでの事を振り返っていた。

 担当の研究員という立場であることもわかっていたが、メアリーは彼女が自分の母親であると知っていた。それを気付かせたのは顔立ちや距離感だったかもしれないし、日頃の何気ない仕草だったのかもしれない。
 彼女が母であると名乗ってくれることは無かったが、共に過ごした時間は忘れない。被験体8号としてそこに居続けることは幼いメアリーにとって辛いものだった。
 気をひこうと問題を起こしても、叱られるでもなくただ同じ毎日の繰り返し。
 そんな折、何の気なしに母が教えてくれた物語があった。上手くいっていなかった家族が、とある不思議な教育係によって変わっていく物語だ。
 メアリーは、その教育係から名前を貰って名乗ることにした。彼女の様に、不思議な魔法でこの生活を変えてみたかった。そして何より、母に名前で呼んでほしかったのだ。
700: ◆tyrQWQQxgU 2020/01/04(土)23:08:52.97 ID:iGYzd05Y0(1) AAS
>>698
グリプス戦役もそうですが、月って何かとイベント起きやすいので、こういう時描写が楽です笑

そうですその人です!笑
試作機というよりは一般機向けに開発したものからデザインを流用して、後から作ったワンオフがシャア元カノのものになったイメージでしょうか?
ティターンズに参加した時点でシロッコは成り上がり上等だったと思うので、あの位の時期なら一般兵の乗る機体を設計しなかったとは思えないんですよね。その辺の下りも後々…

>>699
ありがとうございます!
また更新するので引き続きよろしくお願いします!
773: ◆tyrQWQQxgU 2020/02/10(月)23:48:54.97 ID:aXIempxZ0(13/16) AAS
「既に機体のハードはあらかた完成しつつある。ソフト面で諸君のデータを活かす事になる予定だ」
「ありがとうございます…!しかし、相変わらず製作がお早いですね」
「時代は常に動いている。手を止めている暇は無いのだよ。新たな機体は再びエース用の機体として組み上げている…パラス・アテネとでも名付けようか」
 そう言いながら彼はモニターに機体のデータを映し出した。シルエットこそニュンペーと酷似しているが、緑主体のカラーリングと様々な武装オプションによりまた違った印象を受けた。
「アテネ…女神ですか。大佐らしい御命名です。量産型はまだ先送りになるのでしょうか?」
「いや、同時進行で開発を続けたい。その為の豊富なオプション群でもあるからな。エース機と量産機で規格を共通化することで、現場の整備性も向上する。アテネの元に集うニュンペー…実に美しい隊列になるだろう」
「早くお目にかかりたいものです」
「君達の働き如何だ。引き続き頼まれてほしい」
 そういってシロッコ大佐はウィード少佐達面々を振り返った。実際に量産へ漕ぎつければエゥーゴなど敵ではない。ジオン残党の駆逐も容易い筈だ。
「「はっ」」
省1
836: ◆tyrQWQQxgU 2020/06/10(水)15:11:53.97 ID:A9l4MSXN0(10/12) AAS
 機体のチェックをひと通り終えた大尉は、いつもの様に病室へと向かった。
「あ、ラム!」
 退屈そうにベッドで雑誌を読んでいたオーブ中尉が飛び起きた。
「おっとと…」
 ベッドから立ち上がった彼女だったが、ややバランスを崩してベッドの枠を掴んだ。
「あまりはしゃぐな。まだ万全じゃないだろう」
「もう大丈夫だって医者も言ってるわよ。ぼちぼち復帰ね」
 そう言って笑う中尉だったが、ソニック大尉は複雑な心境だった。
「中尉はもう戦わなくていい」
「あたしが片腕じゃ使い物にならないって言うんでしょ」
省9
839
(1): 2020/06/11(木)02:08:53.97 ID:QK1Q8lma0(1) AAS
乙です!
いつもありがとうございます!
939: ◆tyrQWQQxgU 2020/07/23(木)23:25:20.97 ID:/Z+V/y3V0(10/20) AAS
 少尉は死に興味を抱いた。しかし事の本質は違ったのだろうと、今になって思う。現状を打破できない自分自身に言い訳がしたかったのだ。何でもいいから自分の生に意義が欲しかった。そんな気持ちを誤魔化すように、対岸にある死を羨望したのかもしれない。
 しかし、そんな自分を救い出してくれたのが…ワーウィック大尉であり、フジ中尉であり、グレッチ艦長だった。
 こんな自分に、手を差し伸べてくれた。死への本当の恐怖を知り、傍らに置き、そして実際に我が身を投げ出す理由すら生まれた。それでも尚生きていたいと願える今の少尉にとって、彼女の声は悲痛に思えた。
 きっと自分が多くを得た裏で、彼女は多くを失ったのだ。その幾つかは少尉が奪ったのかもしれない。横凪に腹を裂いたいつぞやのガルバルディを思い出す。
 別のガルバルディや青い大きな機体も、ここに居ないということはそういうことだろう。ガブスレイも静かに沈黙している。
 彼女は、独りだった。
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