[過去ログ] 宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど (1002レス)
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(1): 2019/07/24(水)17:38:18.49 ID:FhHGsZk/0(1) AAS
ちゃんとした小説サイトに垢を作って投稿した方がしっかり残せるし誤字や脱字もいつでも改稿出来るで
89: ◆tyrQWQQxgU 2019/07/28(日)23:36:39.49 ID:GcNAPgPG0(2/3) AAS
 撃墜された僚機を目の当たりにして前に出ようとする1機を隊長が制する。
『抑えろ!闇雲に単機で突っ込んでもやられるだけだ』
「連携しながら更に懐に飛び込むしかない!私が陽動する」
 『了解。こちらの方が運動性で優る!まずはかき回せ!』
 容易く言ってくれる。私は正面から近づくと、敵の伸ばしてきた腕に巻き付くように紙一重で掴みを躱した。
 緩慢に見えた敵機だったが、末端速度は尋常ではない速さだった。本当の巨人というのはこういうもののことを言うのか。
 関節部を叩こうとするが、流石に簡単にはやらせてくれない。残るネモ隊も攻めあぐねているようで、決定打になる一撃が入らない。
 まずい。先程よりは速度が落ちているとはいえ、ガルダ級との距離は少しずつ縮まってきている。
292: ◆tyrQWQQxgU 2019/08/19(月)13:47:28.49 ID:o/Vnudzv0(6/10) AAS
 ガルダ級に帰投し、機体の補給修理を行っている最中だった。緊急で着艦する機体が来るとの事で一層辺りは慌ただしくなった。
 ハッチが開かれ、見慣れない機体が着艦する。異質なフォルムの白いその機体は紛れもなくガンダムだった。
 驚きを隠せないでいると、コックピットからパイロットが降りてくる。ティターンズの軍服を纏った2人組だった。遠目で顔が見えない。
 私を含め場の大勢が騒然としていると、そのパイロット達が少しずつ近づいてくる。顔をはっきりと捉えた時、私は居ても立ってもいられず彼らの元へ駆け出した。

「おう!大尉!すまん、遅くなったな!」
 アトリエ中尉が笑っている。あちこち怪我をしているようだが、以前と変わらない調子だ。
「…中尉、生きてたか」
「死んだと思ってたのかよ!まあ確かに機体はお陀仏にしちまったが、代わりにいいもん貰ってきたから許してくれよ」
 中尉が機体の方を振り返る。確かに良いものを持って帰ってきてくれた様だ。
373: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/05(木)16:48:46.49 ID:hg3n1ntt0(10/11) AAS
『馬鹿な!何を!?』
 虚を突かれたギャプランのパイロットがうろたえる。構わず少尉は高度を更に上げながら戦域から離れていく。
『気にしてる場合かよ?』
 落下しながらバーニアで姿勢を制御した中尉のロングレンジライフルが火を吹く。
『ぐぬ…ううう!!』
 ギャプランが急激な方向転換でライフルを躱した。
『ま…まじかよ…!』
 焦る中尉も気掛かりだが、こちらもこれ以上余所見をしている暇はない。
「ここらで…さよならだね…!」
 強烈なGで身動きがとれないジムクゥエルを滑らせる様にして振り落とす。敵はサーベルを突き立てようとするも、少し装甲を裂いてそのまま落下した。
省7
453: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/28(土)10:18:26.49 ID:lIBTn0in0(9/13) AAS
 シェクター少尉のメタス改がハイメガキャノンで正面の敵を薙ぎ払う。数機まとめて撃破し、散った敵の合間をガンダムが縫う様に飛ぶ。
『ガンダム様のお通りだぜ!付いてこいよ雑魚共!』
 中尉が1機、また1機とライフルで撃ち抜きながら敵の注意を引く。敵にも情報が渡っているのだろう。先程までと動きが変わり、散っていた敵が隊列を整え中尉を追い始めた。
 サドウスキー大尉が支援砲火しつつ私はその側を固めた。戦況を見定めながら引き続き大尉が指揮を取る。
『よし、俺達は先に行くぞ。中尉達も適当なところでこっちに合流しろ!いけるか大尉』
「いつでも。二人も無茶をするなよ?」
『そっちこそ頼むぜお二人さん!』
 中尉のガンダムは我々の背後を護る様にライフルを構え直した。少尉のメタス改も敵を撒きながらそれを援護する。
511: ◆tyrQWQQxgU 2019/10/10(木)21:41:14.49 ID:d++Auzh+0(4/14) AAS
 そうこうしているうちに、辺りの敵はかなり掃討されていた。エゥーゴ・カラバの部隊が遂に基地内部へ侵入していく。
『どうするかだな。正直言って、俺達にこれ以上の行軍は無理だと思うが…』
 サドウスキー大尉が口惜しそうに言う。
「サイコガンダムもデカ過ぎて内部には入れないしな。辛うじて動けるのは俺とワーウィック大尉か」
 ワーウィック大尉の機体もかなりガタがきているが、外的損傷は少ない。
 アトリエ中尉の機体も腕をやられてバランサーに狂いが出ているとはいえ、サドウスキー大尉やシェクター少尉に比べればまだマシだった。
『結局お前らか。散々頼りにしてきたが、最後の最後もやっぱり頼るしかないみたいだな』
 サドウスキー大尉が力なく笑った。
『付いていきたいところなんですが…ちょっとお手上げです』
 コックピット内を弄りながらシェクター少尉が言う。電装系もやられているらしい。
省1
634: ◆tyrQWQQxgU 2019/12/22(日)23:09:28.49 ID:JcV85rst0(1/30) AAS
 スクワイヤ少尉はひと通り艦内の設備をワーウィック大尉に案内した。とはいえ彼女らの乗るサラミス改は古い改造艦で、それほど案内できる部分もない。案内が済んでしまうと特にやる事も無かったので、休憩室でドリンク片手に休んでいた。
「少尉は何処の生まれなんだ?」
 簡易ソファに腰掛けたワーウィック大尉が聞いた。
「地球生まれです」
 少し離れた椅子に座ったスクワイヤ少尉は簡潔に答えた。あれこれ喋ることは日頃からあまりなかった。
「そうか。何かあって宇宙に?」
「まあ…色々」
 彼女は過去の話があまり好きではない。ほぼ反射的に浮かぶ、ある男の顔が必ずと言っていいほど胸の内をかき乱す。
「なるほどな。私は君とは逆に、最近まで地球にいたんだ」
「あちらは激戦が続いていると聞きました」
省2
651: ◆tyrQWQQxgU 2019/12/22(日)23:23:05.49 ID:JcV85rst0(18/30) AAS
「ありがとうございます。…ご覧の通り、このまま直進すれば確実に接敵します」
 中尉が指し示すマップに表示された月面拠点アンマンへの進路の途中、ここからすぐの位置で接触が考えられた。中尉はそのまま説明を続ける。
「迂回して躱す事も出来ますが、時間が掛かりすぎます。
 それに恐らく敵はこちらに居場所を掴まれている事を知りません。この辺りに駐軍している目的は不明ですが、先手で叩いておいた方が憂いは無いかと」
 そこまで一気に話し終えると、フジ中尉は艦長を見つめた。腕組みをして唸る艦長。
「しかしなぁ…こちらも寡兵だ。相手の戦力を把握していない以上、危険じゃないか?」
 珍しく艦長が真っ当な物言いをしたので、少尉はいささか驚いた。また顔に出ていたのか、艦長が不満げな顔で少尉を見る。
「なんだあ?少尉…。俺だって仕事くらいするぞ!それとも何か案でもあるのか?」
「いやぁ、物珍しくて…。私は攻めるのに賛成ですよ。だって敵がそこにいるんでしょ?」
「馬鹿にしてんな小娘め…。だが敵を避けるのは確かに歯痒いな」
省6
667: ◆tyrQWQQxgU 2019/12/27(金)00:47:46.49 ID:zsWGJwoj0(1) AAS
>>666
コメントありがとうございます!

あれだけ暴れまわっていればそれなりの機体が回ってくるはずかなと。
カミーユみたいな子供ですら、実績さえ挙げればZが回ってきてますしね。
しかし百式改って、色変えたら完全に悪いやつの見た目してると思うんですよ…頭長いし…笑

キャラクターの考察は特に嬉しいです!ありがとうございます!
自分で書きながらワーウィックは成長したなぁとしみじみ…笑
新規の2人は光るものがありつつも、まだこれから成長していく過程をストーリー的にも大切にしたいところです。
特に主人公のスクワイヤ少尉はどう書いていこうか未だに悩む部分が多いです。

ティターンズの面々は、第1部だとサドウスキーがいつぞや言っていたような"わかりやすい悪役"だったので、今回はもっと平等にキャラクターをつけました。
省3
710: ◆tyrQWQQxgU 2020/01/15(水)13:14:08.49 ID:Q4XtGfBY0(10/34) AAS
「…大佐殿、何故我々は戦わねばならないと思われますか?」
 ようやくソニック大尉が口を開いた。
「ふむ…。そうだな、君らの思想と行いが危険だからだ。ジオンの敗戦理由はその危険な選民思想と大量虐殺だと私は思うのだが、君らティターンズも同じことをやっている」
「そのジオン残党を狩るのが我々の任であります。それに虐殺などありえない。あなた達エゥーゴは彼らを庇うでしょうが」
「君らの知らない事も我々は知っているのかもしれん。エゥーゴに転向した元ティターンズ兵にも、多くを知らない者が居たようだしな。…地球至上主義とジオンの選民思想に大した違いはないぞ。
 実際、今回のアンマン市強襲にしても市民の生活を脅かさないやり方は幾らでもあった筈だ。そういう部分を省いてしまう性急なところもそっくりだな」
「我々は義に背いた事はしていません…!」
「その義ってのがね…間違っているのだよ…」
 大佐はわざとらしく溜め息をついた。それを見て大尉も口を噤む。恐らくこの会話は平行線だ。話し合いで解決するのなら、我々軍隊なぞそもそも必要で無いのだ。
714: ◆tyrQWQQxgU 2020/01/15(水)13:18:09.49 ID:Q4XtGfBY0(14/34) AAS
「おう、君らは…。スクワイヤ少尉とフジ中尉だな?」
 入室してきたのはロングホーン大佐だった。右腕を庇っている様に見える。2人で敬礼すると、止めろと言わんばかりに手を振った。
「規律などというものは、それだけでは大して当てにならん。大切なのは実務だ。諸君の様に、戦い、敵を倒してくれれば社交辞令などいらん」
「はっ」
 変わらず中尉は姿勢を正していた。
「いいから楽にしろ…。私も手当てを受けに来た」
「どうされたので?」
 少尉も右腕に気付いたらしく見つめている。
「ちょっとした喧嘩よ。なかなか手強い相手だった」
 そういって大佐ははにかんだ。何故本部で指揮を執る彼が負傷しているのか気になった。喧嘩などと真面目に言っているとは思えないが。彼は衛生兵に声を掛けると、その後について去っていった。
省4
830: ◆tyrQWQQxgU 2020/06/10(水)15:08:16.49 ID:A9l4MSXN0(4/12) AAS
「結局どうなるんでしょーね…」
 ブリッジのドアが閉まるなりスクワイヤ少尉が腕を組みながら言った。
「わからんな、こればかりは」
 そういってワーウィック大尉が歩き出すと、中尉達もその後に続く。
「…ああは言いましたが、私としてはこの機会にジオンを叩きたいんですよ本当は」
 中尉は思わず口に出した。決してワーウィック大尉に当てつけるつもりでは無かったが、そう取られても仕方がないと気付いたときにはもう遅かった。
「フジ中尉、そんなに大尉がジオン出身なのが気に入らないんですか?」
 苛立ちを隠さずスクワイヤ少尉が詰め寄った。彼女はかなり大尉に肩入れしている。
「すまない。そういうつもりではないんだが…。大尉、あなたもそうでしょう?結局こないだは残党とは接触出来ずじまいでしたし」
 少尉に睨まれながら大尉へと話を振った。
省14
908
(1): 2020/07/15(水)00:02:08.49 ID:inQwcbp80(1) AAS
乙!
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