[過去ログ] 宇宙世紀の小説書いてみてるんだけど (1002レス)
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(2): 2019/07/25(木)08:59:29.41 ID:roFBIhtU0(1) AAS
要約すると
元ジオンのパイロットがグリプス戦役時代にカラバに所属して地球を舞台にティターンズと戦いを展開していくって事でいいのね?
81: ◆tyrQWQQxgU 2019/07/28(日)11:29:06.41 ID:R2AgQOOp0(1/5) AAS
>>80
そうですよね…是非上げさせてください!
折角なのでこういうスレで投稿する時にも読みやすい形ないかもうちょい考えてみますね!
106: ◆tyrQWQQxgU 2019/07/29(月)19:09:33.41 ID:Qf4aJzAq0(7/10) AAS
「…シェクター少尉はどう思う」
 サドウスキー大尉にそう言われた華奢な黒髪の青年はそのまま押し黙っている。
「悪いやつじゃないんだが…その…シャイなのさ。4号機に乗ってたスティレット・シェクター少尉だ」
 サドウスキー大尉は苦笑いして頭を掻いきながら続ける。
「まあ…俺もとりあえずひよっこ2人の移送を優先していいと思いますよ、少佐」
 モニターから目を離し、皆を見回しながらひと呼吸置いた少佐は考えをまとめたようだった。
「ふむ、皆の意見はわかった。整理して艦長に話をしてくる。また招集がかかるまで自室で待機しておいてくれ」
「「了解しました」」
 バッカス少佐が退出すると、残る我々もばらばらと席を立った。
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(1): ◆tyrQWQQxgU 2019/08/01(木)12:45:39.41 ID:kgBteTo80(7/27) AAS
 ヴォロ・アイバニーズ少佐は優秀な男だ。これまで特殊部隊に所属し、様々な武勲を挙げてきた。
 フェンダー少将が今の地位を築いてこられたのも、彼やその部隊の功績が大きい。彼らなら今回もやり遂げるだろう。
 反地球連邦を口にしながら連邦に籍を置くなどという半端であべこべな連中など、こうした大きな歴史の流れの中で消えていくだけだ。

 想定外の事が起ころうと、結局大勢は変わらないのだ。コーヒーに落ちた角砂糖のように、少し水面を揺らしたあとは溶けていく。手違いで多少砂糖を入れ過ぎたところで、私なら美味しく頂くことができる。
 マグを手に取ったフェンダー少将は、キリマンジャロの香りが立つコーヒーを見つめながら思った。
133: ◆tyrQWQQxgU 2019/08/01(木)19:42:58.41 ID:kgBteTo80(16/27) AAS
「別に辛くなんかないわ。あそこではね、みんな数字で呼ばれてる。
 あたしは8番だったからエイトとかハチとか呼ばれてた。ハチなんて犬みたいよね!だからあたしは自分でメアリーって名前をつけたの」
「みんなで一緒に勉強したりするんだけど、後でバラバラに何処かへ連れて行かれるわ。そのまま会ってない子もいるし、新しく来る子もいる。
 あたしは変な帽子被ったりしてたけど、じっとしてばかりでつまんなかった。褒められても、何で褒められてるかわかんないもん」
「なるほどなぁ。それで退屈だったから出てきた訳か」
 艦長は何か思い当たる節があるようで、それ以上深くは聞かなかった。
「よし。これからのことは大尉に伝えるとしよう。中尉と一緒に部屋で遊んできなさい」
「俺ですか!?」
「好かれてるしな」
「俺は好いてねぇよ!」
省2
218: ◆tyrQWQQxgU 2019/08/07(水)23:40:43.41 ID:9fEIOJPm0(12/15) AAS
 現場に到着すると、そこはあまりにも異様だった。
 こちらの動ける機体は片手で数えられる程になり、その先にはもう人型を保っていない敵機がこちらから奪ったと思われるSFSの上でモノアイを光らせていた。
 一本角、返り血のようにこびり付いたオイル…まさしく鬼の類いの様だった。
「どうした。トドメを刺せば終わりだろう」
 少佐がそういうと、こちらに気づいた1機のハイザックが下がってきた。
『仰る通りなんですが…あれでまだ動くんです…』
「馬鹿な」
 もうスクラップ同然だった。装甲という装甲は原型を留めておらず、1つになった腕も千切れた脚も、まともに動かせる様には見えなかった。
「仕掛けさせろ」
 少佐は表情を変えずに言った。
363: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/02(月)23:07:39.41 ID:fcpsgOD90(8/8) AAS
少しまた間が空いてしまいましたが更新しました!pixivもどうぞ!

https://www.pixiv.net/novel/series/1155468
364: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/05(木)16:00:53.41 ID:hg3n1ntt0(1/11) AAS
「一体何が起きたの!?」
 艦内に大きな衝撃が走った。ワン中尉は周辺のクルーに聞くが、皆同様に混乱している様子だった。敵の襲撃ということだろうが、ガルダ級への直接攻撃があるとは予想していなかった。あくまでもC地点は補給の掩護の意味合いで設定したに過ぎなかったのだ。
「メイー!」
 ワン中尉の元へ駆け寄って来るメアリー。彼女は何かを感じている様だった。
「怖い人達が来るわ。初めて会った時のメイみたいな」
「ティターンズね?大丈夫よ、私の方が強いから安心して」
 屈んでメアリーと向き合うと、そういって彼女を抱きしめた。
「にしても、何処から襲撃かしら。やっぱり格納庫…?」
「そうよ、後ろの方から来る」
 メアリーが格納庫の方向を指差した。
省1
365: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/05(木)16:01:57.41 ID:hg3n1ntt0(2/11) AAS
 メアリーをクルーに預けると、ワン中尉は格納庫の方向へ向かった。途中艦長からの通信があり、敵の潜入部隊が白兵戦を仕掛けてきたとの情報が入った。
 人数は不明だが、整備班の情報に依れば10名にも満たない程度だということだけは確かだった。
 アイバニーズ少佐麾下の特務部隊は敵地への潜入・撹乱が最も得意とする分野だ。常に最低限の兵装のみで最大限の戦果を挙げてきた。
 その任務の特性上人員の消耗も激しいが、裏を返せばどの任務もそれだけ苛烈に行われてきたということだ。今その凶刃の矛先はガルダ級に向けられていた。

 格納庫が近づくにつれて、艦内の惨状が明らかになってくる。遠くから大きな音が聞こえ、その度に艦内が少し揺れた。
 進む道も火薬の匂いと煙が次第に大きくなり、これ以上は近づけそうもない。
 その時だった。前方を先行していたクルー達の姿が突然見えなくなった。艦内が騒然としているとはいえ、特に入り組んでもいないこんな場所で急に姿が消えるはずがない。
 ともすれば消されたかである。ワン中尉は敵の影を認めると、曲がり角に身を潜めた。数は4人といったところか。
406: ◆tyrQWQQxgU 2019/09/19(木)21:03:06.41 ID:5nWjv+Bq0(4/4) AAS
 伝達も済ませ、艦を基地へと向けた。ガルダ級はどうにか航行出来るだけの能力が残っていたが、基地に収容後はしばらく戦線へ復帰できまい。
 これも戦争だ。皆が皆生還できる訳ではないし、少佐自身もいつ何があるかなど分かるはずもない。とはいえ、大黒柱を失ったこの艦の傷が癒えるまでには相当な時間を必要とするだろう。
 しばらくしてベトナム基地が見えてきた。行き場のない悲しみと疲弊がこの艦を包み込んでいた。

46話 行き場のない悲しみと疲弊
636: ◆tyrQWQQxgU 2019/12/22(日)23:11:26.41 ID:JcV85rst0(3/30) AAS
「お呼び立てして申し訳ないな大尉」
 到着した我々に気付いた艦長は、いかにもといった風に資料へと目を通していた。普段は成人向け雑誌を読んでいるところしか見たことがない。
「そんな。私は部下です艦長」
「いやいや!何でも前の戦線ではガンダムと肩を並べて戦っていたというじゃないかね!大尉もニュータイプというやつですかな」
「ニュータイプというのは…私の様な茫洋な男とは似ても似つきません」
 ガンダム…ニュータイプ…。遠い世界のものだと思っていた単語が大尉と結びつくと、彼への興味は更に増した。

「それで、状況に動きが?」
 中尉が相変わらずの姿勢の良さのまま切り出した。
「おう、それなんだがね。遂に司令部が敵さんの目的を察知したそうだ。やはり月面都市の占拠を狙っているらしい」
 そう言いながら、再度資料に目を落とした艦長は髭をいじっている。
省11
649: ◆tyrQWQQxgU 2019/12/22(日)23:21:44.41 ID:JcV85rst0(16/30) AAS
 追手に警戒しつつ暗礁宙域を抜け、当初指定されていた地点へと到達する。そろそろ艦長達も合流する筈だ。
『ここでサラミスと合流したとして、計画通りに進路を向けてしまうと先程の連中に腹をみせる事になりますね』
 ひと息ついたところでフジ中尉が口を開いた。
『母艦の位置こそ掴んだが、敵の戦力は未知数なままだしな。ここにいた理由も不明だ』
 大尉の言う通り、わざわざボロ艦を待ち伏せするとは思えない以上別の目的がありそうだ。
「偶然出くわしただけかもですよ?あっちも慌ててるかも」
『確かにな。折角だし、これからの作戦遂行の為にも敵の芽は摘んでおきたい。合流したら報告だ』
 そういって大尉が深く息を吐いた時、サラミスからの識別信号が届いていた。
719: ◆tyrQWQQxgU 2020/01/15(水)13:23:13.41 ID:Q4XtGfBY0(19/34) AAS
 全体ミーティングを始めようとしていたその時、敵艦であるアレキサンドリアから打診があったとの報告が入る。捕虜の取引である。ロングホーン大佐は唸った。会議室に招集された面々がざわついている
「あと少し遅ければこちらが先手を打ったのだがなぁ…。どうしたものか」
 皆顔を見合わせている。
「交渉にはナイト・レインメーカー少佐なる人物がこちらの拠点までランチで出向くとの事です。内容は…」
 側近の士官が報告を続ける。敵は攻勢に出るより捕虜の奪還を優先したい様だ。捕虜を引き渡せば一旦退くというが…。
「判った、もうよい。…捕虜からは情報を引き出せなかった。私も立ち会ったが、なかなか律儀な男の様でな」

「フォンブラウン市の状況はどうなっているんでしょうか?」
 ワーウィック大尉だった。防衛戦におけるMS隊の活躍は言うべくもないが、試作機に関しては今回も取り逃したと聞く。
「それだがな。経緯としては、脅されたフォンブラウン市側が港を開放した様だ…仕方あるまい。こちらの主力は一旦グラナダへ引き揚げている」
「裏側を死守出来ていなければ、あわや壊滅の危機だった訳ですな」
省6
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