【ミ】『その地の記憶』 (498レス)
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364
(2): 『三丁目の落日』 2016/06/28(火)21:14 AAS
>>362
店内に入ると、コーヒーのほろ苦く香ばしい香りと
ケーキの甘いバニラの香りが混ざり合い、心安らぐ空間を作り出していた。
この香りはアーケード街にあったあの店と何も変わらない。
ただ、店の内装はどこかで見たような、ありきたりな喫茶店めいたものに変わっていた。

そのまま店内を進む。
左手にカウンター席、椅子が三つ。カウンターの奥が厨房だ。

正面の突き当たりに4人席のテーブル。店長はこの席を指定してきた。

あとは、指示された席の右隣に2人席の小さなテーブルが二つ。
手前側、ケーキの並ぶショーウインドウの裏に当たる位置にも4人席がもう一つあった。

そして……店内には先客がいた。

一人は、ギラギラとラメの入った服や、宝石を散りばめた装飾品で着飾った小太りのオバサンだった。
オバサンはショーウインドウ裏の4人席に一人で居座り、コーヒーとショートケーキを食べかけのまま
ポチポチとスマホのパズルゲームで遊んでいた。

もう一人、カウンター席に時折コーヒーをちびちび飲みながら新聞を広げて読んでいるガタイのいい男性もいる。

「客払い?してませんよ、売り上げが減るでしょう?」
ナツの口を借りて店長が語る。

>>363
店内に入る。
店長の指定した席に到着すると、すでに氷水の入ったグラスが三つ置かれている。
そして、もう一つの4人席に一人、カウンターに一人、先客の姿もあった。
4人席は2つしかなく、なるほど3人なら今はここに座るしかない……普通に来店したのならばだが。

少年の父親・白川アキオと、姉・白川ナツ以外には店員は見当たらない。
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