【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 (762レス)
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259: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/09/08 18:10 AAS
そんな事をふと思い出しながらCT室の中を眠い目をこすりながら覗いてみると
、コンソールの下にVMEバスらしきボードが刺さっている四角い箱があるのが
見えた。
コンソールは電源が入りっぱなしで、画面には丁度脳の断層写真がモノクロ表示されて
いる。恐らく急患か何かで撮影した後、そのままになっているのであろう。
そのためハードディスクの回転音や冷却ファンの音がウンウン唸っており、空調も
そのままなのである。ついさっき誰かがそこにいた雰囲気をそのまま残していた。
患者の脳の断層写真は、何処か脳が萎縮している様子で、恐らく年配の方のものだと
思う。そのモニターの下にはコンソールがあって、コンソールにはキーボードが
埋め込まれており、トラックボールの様な物もあった。CT装置専用の操作コンソール
が用意されているわけだ。
それに加えて、PDAほどのオレンジ色のディスプレイを持った機器もそこにあった。
STANBYという文字がチカチカ表示されており、さながらスクリーンセーバのよう
である。
これは電波を利用したペンで機械を操作するもので、小型の端末らしい。
恐らくCTの機械の診察台を制御するものではないだろうか。
CTスキャナーに接続されたSunのワークステーションは恐らく撮影した画像の
保存や画像処理をするためのものなのだろうと思う。
残念ながらSunのワークステーションは動いていなかったので、どのように使う
物なのかは分からなかったが、私が知っているコンピュータが意外なところで
目にする事が出来てとても興味深かった。
もっと色々と見ていようかと思ったのだが、長居は無用と即座に部屋を出た。
辺りを見回してみると遠くに警備員がいてこちらを見つめている。
チラチラと警備員の方に目をやってみるが、エレベータの前に立ったままで
こちらをじーっと見ている。どうも気まずい雰囲気だ。
私はどうしようかと、一瞬冷や汗が出る思いでいたのだが、知らん顔をしていようと
心に決めて、廊下の壁に掛けてあるポスターをさも訳ありの様子で眺めていた。
しばらくしてもう一度警備員の方を見てみると、何処かへ行ってしまった様子
だ。一瞬どうなる事かと思ったがホット胸をなでおろした。
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