【創作】UNIX文庫 文豪ハッカー【パクリ】 (762レス)
1-

143
(1): 125-129 [sage] 02/08/05 13:45 AAS
>140
140(1): 名無しさん@Emacs [sage] 02/08/05 10:42 AAS
>>136
前スレのこれ↓の続きかな?
2chスレ:unix
前作者の1じゃないんだが、パケットロスさせるのが惜しくて、
チョット続きを書いてみた。

読み返してみると、もうちょっと外部ルータの役割を強調すべきだった…と反省。
144: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/05 17:35 AAS
まだまだTTLは残ってますガンがれ!>>143
145: 名無しさんお腹いっぱい。 [] 02/08/05 19:32 AAS
この夏にあえて昔の本を読みたくさせてくれるスレだな
どっかの温泉旅館に泊まりながらだらだら読みたいね
AirH"持ってさ(w

でも、スレでDATにしておくのは惜しい 誰か出版社に…(w
146: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/05 21:13 AAS
>>135
135(1): 森 鶏外 [] 02/08/05 08:26 AAS
石炭をばはや積み果てつ。電算機室の卓(つくゑ)のほとりは
いと静かにて、冷却機の風音の喧(かまびす)しきも徒なり。
今宵は夜ごとにここに集ひ来るパケツト仲間も「フレーム」に宿りて、
スタツクに残るは余一人のみなれば。

五ホツプ前のことなりしが、平生(ひごろ)の望み足りて、
洋行の官命をかうむり、この大手町のラウタまで来しころは、
目に見るもの、耳に聞くもの、一ビツトとして新たならぬはなく、
筆にまかせて書き記しつる紀行ログ、日ごとに幾千キロバヰトをかなしけむ、
当時の新聞に載せられて、世の人にもてはやされしかど、
今日になりて思へば、幼きペイロオド、身のほど知らぬテイ・テイ・エル、
さらぬも尋常(よのつね)の動植金石、さてはプロトコオルなどをさへ
珍しげに記ししを、心ある人はいかにか見けむ。
こたびはフアイヤ・ヲウルに上りし時、日記(にき)ものせむとて買ひし
フアイルもまだ空白のままなるは、ドイツにて物学びせし間に、
一種のヌル・ポインタの気象をや養ひ得たりけむ、あらず、
これには別に故あり。
>>137
137(2): 宮澤 賢台 [] 02/08/05 08:49 AAS
なめとこ山の熊のことならおもしろい。なめとこ山は大きな山だ。
とにかく、なめとこ山の熊は名高いものになっている。
NFS にも使えれば web も見れる。熊カフェの入り口に
なめとこ山の熊ありという、昔からの看板も掛かっている。
昔はこの辺には熊がごちゃごちゃいたそうだ。
熊捕りの名人の淵沢小十郎がそれを片っぱしから捕ったのだ。

熊もいろいろだから、気の激しいやつなら
ごうごう咆えて立ち上がって、23番ポートのほうへ両手を出してかかってゆく。
小十郎はぴったり落ち着いて、熊のヘッダをめがけてズドンとやるのだった。
すると森までが、があっと叫んで熊はどたっと倒れ、赤黒いバイト列を
どくどく吐き、鼻をくんくん慣らして死んでしまうのだった。
小十郎は鉄砲を立てかけて、注意ぶかくそばへ寄ってきて、こう言うのだった。
「熊、おれはてまえを憎くて殺したのでねえんだぞ。おれも商売なら
てめえも撃たなきゃあならねえ。ほかの罪のねえ仕事していんだが、
ディスクスペースはなし、デバイスはお上のものに決まったし、ユーザランドへ
出てもだれも相手にしねえ。しかたなしにファイヤーウォールなんぞしるんだ。
てめえも熊に生まれたが因果なら、おれもこんな商売が因果だ。やい、
この次には熊なんぞに生まれなよ」
138, 139
激(;・∀・',)イイ!!
(* 風呂上がりで汗したたってます *)
147
(3): 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/05 22:09 AAS
五時間目の授業が終わると、パケットは学校の裏手にあるつただらけのビルまで走った。
それはNTPだったから、無駄の無い走りは見事というほか無かった。
HUBに急ぐ他のパケットたちを追い越してrouterを突っ切り、防火壁のドアを開けて裏ゲートウェイから
光ケーブルに飛び出すと、ひたすらDNSへ全速力。およそ300ミリ秒後、パケットは大通りに出る手前の
小さなプロバイダーの角を回りこむ。目指すビルに向かって、斜め一直線に走っているIXがあるからだ。
パケットが向かうビルは裏ゲートウェイからみてOCNの方向にあったが、常識的にOCNから行こうとすると、
迂回路が多く200ミリ秒ロスする。逆転のIXは勝利へのrouteだ、とパケットは思っていた。
148
(2): 125-129 [sage] 02/08/06 00:19 AAS
向こうからやって来るパケットの一団。…すごい行列だ。
どいつもこいつもヤバそうな目つきをしている。
「あまり、係わり合いを持たぬほうがいい。」
俺は先ほどのルータの助言に従った。やつらと目を合わせないように通り過ぎる。

連中の一人が、先頭の奴に声をかけた
「おい、***..co.jpは、まだか?」
「もうすぐだ。そう慌てるな。」

***.co.jp?
さっきのルータだ。あの検査官に何の用があるというんだ?
俺はわざと速度を緩めて、振り返った。
149
(2): 125-129 [sage] 02/08/06 00:21 AAS
>>148
連中がルータの周りに集まっている。
「おい!兄ちゃん。」
腕に「23」の刺青をした男(←こいつが、一番凶悪そうな面構えをしていた.)が、
ルータに声をかけた。若手の検査官は、彼を無視している.
「すまねぇが、ちょっと門を開けてくれね-か?」
ドスの聞いた声ですごみながら、堅く閉ざされた門を蹴り上げる。他の連中も、
「おらおら。門を開けろ!」
と次々に声を荒げる。しかし、検査官は毅然とした態度で言い放った。
「すみませんが、あなた方の要求に応えるわけにはいきません。」
「はぁ? 俺たちにも任務があるんだよ。グダグダ抜かさす、門を開けな。」

次々と連中が検査官に詰め寄る。検査官の姿が彼等の影に隠れて見えなくなった時、
鋭い悲鳴が上がった。
150
(2): 125-129 [sage] 02/08/06 00:23 AAS
>>149
一番威勢の良かった「23」のからだが宙に待った。そのまま壁に叩きつけられる。
パンッと激しい光を撒き散らしながら、そのパケットは無残に砕け散った。
そして他の連中も次から次へと粉砕されていく。飛び散る残骸の中から、
検査官の表情がハッキリと見えた。
あの穏やかな検査官が、いまや黙々と、パケットたちを潰しているのだ。

…騒ぎは、一瞬のうちに終わった。
検査官は、パケットの残骸の中から、彼等のIDを拾い集めている。
おそらく、彼の主人に、報告するのだろう。

ふと、そこに一人の幼いパケットが立ちすくんでいるのに気付いた。
まだ幼い子どもだ。
検査官は、IDを拾う手を休め、ゆっくりと、そのパケットに近付いていく。

(逃げろ。壊されるぞ!)
俺は心の中で叫んだ。しかし、子どもは恐怖のあまり、からだが動けないようだ。
ついに、検査官が彼の前に立った。
151
(3): 125-129 [sage] 02/08/06 00:30 AAS
>>150
「…IDを、見せてくれますか?」
検査官の冷静な声に、おびえきった子どもは、おずおずとIDを差し出した。

「バカ、差し出したら…それこそ…。」

検査官は、しばしそのIDを見詰めていた。すると何を思ったのか、
彼のIDをポケットにしまうと、代わりのIDを彼の手に握らせた。

「これを持って、今来た道を戻りなさい。」
「…許してくれるの?」

検査官は、穏やかな笑みを浮かべる。
「ええ。あなたは例外です。今すぐあなたの御主人の元に帰り、こう言うのです。
『80番は空いていました。』と。」
「…それだけ?」
「ええ。それだけで、あなたの送り主は理解されるはずです。それに…。」

検査官は、足元の残骸を見渡しながら呟いた。
「時として…返事の無いことが、返事になる時もあります。」

検査官の言葉が理解できなかったのか、子どもは、まだその場を
立ち去りかねていた。
検査官は俺にした時と同じように、彼の背中を軽く叩いた。
「さあ、行きなさい。あなたの身元は控えておきます。今度来る時は、
もっと人に喜ばれる言葉や、写真などを運んできてくださいね。」

子どもは、コクリとうなずくと。くるりと今来た道を走り出した。

検査官はしばらく、その後ろ姿を見送っていたが、再び身をかがめ、
残骸の中からIDを拾いはじめた。
まるで無縁仏の遺骨を拾い上げるように。
152
(2): 125-129 [sage] 02/08/06 00:31 AAS
>>151
彼がいる限り、俺には帰る場所が用意されている。

そう確信した俺は、再びケーブルの中を歩き始めた。

自分が、どんなデータを背負わされているのか、今は分からない。
検査官の言うような「人を喜ばせるデータ」かどうかも分からない。
しかし、少なくとも俺の任務に悪意が含まれていないことは確かなはずだ。
(で無ければ、老人も、若い検査官も俺を送り出したりはしなかっただろう。)

「誰だか知らないが、俺を必要とされている。」
何度も、自分に言い聞かせながら、俺は歩みを速めた。
次なる目的地を目指して。
153: 125-129 [sage] 02/08/06 00:39 AAS
>>151
省略されてしまった。(苦笑)
慣れない事はするものじゃないね…。
154
(2): 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/06 02:15 AAS
>>147
NOLIFEKING(・∀・)イイ!
155
(1): 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/06 07:43 AAS
>>148-152
すごいや、あんた。とくに緩急のつけかたがみごと。背筋が寒くなたよ。
ひょっとしてプロの物書きさんか?教えろやヽ(`Д´)ノゴルァ
156: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/06 07:48 AAS
>>154
元ネタ知りたかったので、アリが10!
157: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/06 09:40 AAS
面白いなぁ
158: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/06 11:08 AAS
>>152
ブレードランナーのラストシーンのよう。イイ!(・∀・)イイ!
159: 125-129 [sage] 02/08/06 15:09 AAS
>>155
零細企業の管理者してます。(笑)
よく見たら前作は1年前なんだね。
さすがに1年前のパケットを復活させるのは無理があったかも。

とりあえず、バックボーンに出られただけでも、よしとしよう。(笑)
160: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/06 22:46 AAS
山猫は眠らない
管理者は眠らない
パケットは眠らない
161: 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/07 23:06 AAS
めいさくあげ!
162
(2): 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/08 01:23 AAS
>>154
ネタわかる奴が漏れ以外にもいるとは……
163
(2): 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 02/08/08 09:06 AAS
>>162
オレもわかった。この部分はまさにパケットにうってつけの素材で感心した。
そんじゃ、これはどうよ?

-
パケットは、もう一度ファイルシステムを見にいきました。
そして、こういいました。
「あんたたちは美しいけど、ただそこにいるだけなんだね。
あんたたちのためには、死ぬ気になんかなれないよ。そりゃ、ぼくのデータも、
なんでもなく、そばを通ってゆく人が見たら、あんたたちとおんなじ
データだと思うかもしれない。だけど、この16バイトのデータが、ぼくには、
あんたたちみんなよりも、たいせつなんだ。だって、ぼくが運んできた
データなんだからね。フラグメントから守ってやったんだからね。
CAT5も通ったし、光ファイバーも通ったし、時には、どうしたのだろうと、
チェックサムも確認してやったデータなんだからね。
ぼくのものになったデータなんだからね」
164: 125-129 [sage] 02/08/08 09:29 AAS
>>163
"星の王子様"かな?
職場からなので、間違ってたらゴメン。
165: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/08 10:08 AAS
>>162
の発言は2ch的にマズーかも。
166: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 02/08/09 00:35 AAS
元々地上に標準はない。皆がそれを使えば、それが標準になるのだ。
167: 147 [sage] 02/08/09 01:07 AAS
>>163

ん〜なんか良く思い出せないが読んだような読まないような…(w
1-
あと 595 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.013s