[過去ログ] 純粋・応用数学・数学隣接分野(含むガロア理論)20 (1002レス)
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(2): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/18(日)15:02 ID:kvRHpDhK(7/10) AAS
>>346 追加

外部リンク:ja.wikipedia.org
ユーゴー・デュミニル=コパン(Hugo Duminil-Copin, 1985年8月26日 - )は、確率論を専門とするフランスの数学者。2022年にフィールズ賞を受賞した。

経歴
デュミニル=コパンは、中学校の体育教師の父と、元ダンサーで現在小学校教師の母の息子として生まれ、幼少期はパリ郊外で多くのスポーツをしながら育ち、ハンドボールへの情熱を追求するため初めは体育会系の高校に進学しようと考えていた[1]。最終的に、デュミニル=コパンは、数学と科学に特化した学校に進学することにし[1]、パリのリセ・ルイ=ル=グランに入学、その後高等師範学校 (パリ)、パリ第11大学へと進んだ。数学の証明の厳密さに満足感を覚え、物理学ではなく数学に集中することに決めたが、統計力学上の問題を扱うために数理物理学で用いられるパーコレーション理論(英語版)に関心を徐々に持ち始めた[1]。2008年、デュミニル=コパンはスタニスラフ・スミルノフの下で博士論文を執筆するためジェノヴァ大学へ移った。二人はパーコレーション理論と格子内の頂点と辺を用いて流体の流れとそれに伴う相転移をモデル化した。二人は六方格子(英語版)において可能な自己回避ウォーク(英語版)の数を調べ、組み合わせ論をパーコレーション理論に応用した。この成果は2012年のAnnals of Mathematicsに掲載され、同年デュミニル=コパンは27歳で博士号を取得した[1]。

ポスドク後の2013年、デュミニル=コパンはジェノヴァ大学の助教になり、2014年正教授となった[2]。2016年にはフランス高等化学研究所(IHES)の終身教授になった[3]。2019年より、欧州アカデミー(英語版)の会員である[4]。

デュミニル=コパンの業績は統計物理学の数理分野に集中している。デュミニル=コパンは確率論に由来する発想を用いてネットワーク上の様々なモデルの臨界挙動を研究している[2]。相転移が起こる臨界点を特定すること、臨界点で何が起こるか、そして臨界点の直上直下の系の挙動に、業績は集中している[1]。
強磁性材料における相転移を研究するために使われるイジング模型を解明するために、格子の一部においてある辺の状態が他の辺の状態に影響するような依存性パーコレーション模型について、デュミニル=コパンは研究している。

つづく
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(1): 現代数学の系譜 雑談 ◆yH25M02vWFhP 05/18(日)15:22 ID:kvRHpDhK(9/10) AAS
>>348 追加

外部リンク:www.math.sci.hokudai.ac.jp
Akira Sakai(坂井 哲)北大
II. Research papers
2. Akira Sakai. Hugo Duminil-Copin氏の業績. 数学 (Sugaku) 76 (2024):48–60.
外部リンク[pdf]:www.math.sci.hokudai.ac.jp
Hugo Duminil-Copin氏の業績∗
仲間との徹底的な議論を楽しむ博識家 坂井哲2023 年2月17日
1 はじめに
2022 年フィールズ賞受賞者の一人は,嬉しいことに,またもや確率論・統計力学の分野から選出された.しかも,そのトピックは,複雑に絡み合う多体系の協力現象が顕在化する「相転移・臨界現象」である.
2006年のWendelin Werner,2010年のStanislav Smirnovも同じトピックで受賞1しており,筆者のどストライクゾーンでもある.
ただし,この二人の専門は2次元であり,筆者のそれは高次元(後述のパーコレーションではd>6,強磁性Ising模型やϕ4 d模型ではd>4)である.
その間の次元,とくに3次元の解析は非常に難しく,物理的にも未解決問題が多い領域である.
今回受賞したHugoDuminil-Copinの受賞理由は,
For solving longstanding problems in the probabilistic theory of phase transitions in statistical physics, especially in dimensions three and four
(とくに 3 次元と 4 次元の統計物理に登場する相転移の確率論的研究における長年の問題を解決したことに対して)
であり,たくさんの重要な業績の中でも,とくに
(a) 4次元強磁性Ising模型の臨界点近傍におけるスケーリング極限(やϕ4 4模型の連続極限)は一般化されたガウス系であり,したがって“trivial”であることを証明[5],
(b) 3次元強磁性Ising模型の自発磁化が臨界点直上で消失し,したがって全ての次元d≥2で臨界点におけるGibbs測度は唯一つだけであり,とくに空間の平行移動で不変なものに限られることを証明[4],
が考慮されたのだろう.どちらも長きに亘って専門家を悩ませ続けた問題を解決した論文である.(a) については,我が師が分かり易い解説と思いの丈を[25]で綴っておられるので,本紹介記事では(b)を中心に,筆者の個人的な経験と共に解説を展開したい.
脚注
∗この文章は,数学76, No.1 (2024) に掲載されたものの著者版です.
1 2014 年の受賞者であるMartin Hairer は「正則性構造」の研究で受賞したが,その応用として,特異な確率微分方程式の意味付けに「繰り込み」のアイデアが滲んでいて,場の理論や臨界現象とも関係深い.

つづく
352
(1): 05/18(日)16:31 ID:dHKV9stj(4/4) AAS
>>346-351
フィールズ賞受賞者のエピソードばかりコピペする、気分はいつまでも高校生の素人

ああ、青い
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