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現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む78 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む78 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1571400076/
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235: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/10/26(土) 11:32:32.18 ID:fHUQGPHQ >>234 つづき 類体論の源流クロネッカー(^^ http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kyodo/kokyuroku/contents/pdf/1060-21.pdf 類体論の源流 三宅克哉 (東京都立大学理学研究科) 数理解析研究所講究録 1060 巻 1998 年 185-209 (抜粋) § 1 源流クロネッカー (1823-1891) 類体論の直接の源流はクロネッカーである. 彼は特にアーベルとクムマーの影響下で 2 種類の問題を提示した : 「アーベル多項式の特徴付け」 と, いわゆる 「単項化定理」 である. 1853 年, 29 歳のクロネッカーは短い論文 [Kr-18531 で次の主張を提示した. クロネッ朝 $-$ ーヴエ一バーの定理 : 有理整数係数のアーベル方程式の根は必ず 1 の 罵乗根の有理整数係数の有理関数として表される. ただし, この時点では, クロネッカーはガロア群が巡回群であるような代数方程式を 「アーベル方程式」 と呼んでおり, 後に [Kr-18771 ではこれを [単純アーベル方程式 またガロア群が可換群であるものを 「アーベル方程式」 と呼ぶことにした. この論文で 説明されているように, どちらの定義を取ってもこの定理の含むところは変わらない. 彼はこの定理を ttSatztt と呼んでいるが, 証明は結局は ${}^{\mathrm{t}}\mathrm{i}\grave{7^{\backslash }}i\mathrm{L}^{-}$ バーの論文「We-18871 を待 つことになる. 1857 年になると, 短いが?段と楕円関数に踏み込んだ論文 [虚数乗 法が生じる楕円関数につい $\text{て}4$ ([Kr-1857a]) を著している. これと, この年にディリ シュレに宛てた手紙 [Kr-1857b1 からみて, いわゆる 「クロネッカ一の青春の夢」 がこの 頃に描かれたものと思われる. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1571400076/235
236: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/10/26(土) 11:34:11.00 ID:fHUQGPHQ >>235 つづき 数学上の予想ないし研究課題としての 「クロネッカ $-$ の 青春の夢」 は, 彼がデデキントに宛てた 1880 年の手紙 ( $[\mathrm{K}\mathrm{r}- 1880\mathrm{b}]\rangle$ のなかで, 彼が 「私のいちばんのお気に入りの青春の夢」 $\langle$ ... um meinen liebsten Jugendtraum, $\ldots\rangle$ と呼 んだ, おおむね次のような数学の問題 (予想) を指す : クロネッカーの青春の夢 : 虚 2 次体上のアーベル多項式の根は, その 2 次体を虚数乗 法に持つ楕円関数の「特異モデュライ」 と周期の等分点での値ですべて与えられる. 虚数乗法についてはワイエルシュトラスの $\wp$ 関数に基づく説明を次の節で簡単に与え る. ここではアーベルやクロネッカー [Kr-1857a1 が扱った楕円関数とそのモデュライに 触れておく. アーベルは, まず楕円積分が特に対数関数で積分されてしまう場合を連分数に基づく 手法で決定した $\langle_{[6}\mathrm{A}\mathrm{b}- 182\mathrm{b}$]) が, 次の瞬間には, 素直に楕円積分の逆関数に注目し, またコーシーが展開していた複素線積分を取り入れ, たちまち 「楕円関数論」 を構築してしまう. §3 デデキント $(1831-1916\rangle$ デデキントは, ガウスに倣ったわけでもないのだろうが, 理論的な枠組みが明快にな るまでは不用意な公表をひかえていたように見受けられる. この点は 「預言者」 と呼ば れたクロネッカーと著しく異なっている. したがって彼が実際に何を見, 何を意図して いたのかを, 整った論文のなかに見いだすことは容易ではない. 第 1 項については, 特 に『ディリシュレの数論講義への補足\sim の最終版 [De-18931 の完成度が高い ; しかも [De-1871], [De-1877a1, [De-1879], $[\mathrm{D}\mathrm{e}- 18\mathfrak{B}]$ と順を追って成熟していく様子が見られ る. このようなことから, [De-18931 こそが彼の最終目的であったと見倣されるかもし れない. つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1571400076/236
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