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現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む78 (1002レス)
現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む78 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1571400076/
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222: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/10/26(土) 11:09:19.12 ID:fHUQGPHQ >>221 つづき 以下まず類構造の一般論 を述べ(§1),Kummer拡大およびρ 拡大 (§2),および古典的代数函数体(§3)の場合に あてはめる.次にWei1[17]が整数論において考 察したいわゆるWei1群の理論を一般の類構造 において論し(§4),これを古典的代数函数体の 不分岐拡大の場合に適用する(§5).さらにWei1 [17]で示唆された普遍Weil群の理論を,代数 函数体の場合に考察する(§6).'以上の考察から さらに新な問題に直面する。最後にそれらについ て述べたい. §7.結び (i)類体論は,数学における最も美しい理論 の一つとして,その理論の構成にも,証明におい ても,種々の改良が企てられていることは初めに 述べた。もともと類体論はHilbertによつて示唆 されたように,代数函数体の不分岐拡大の理論の 整数論における類似を求めようという企てから出 発した. しかし高木先生およびArtinによつてで き上つた類体論は,Hilbertの示唆をはるかにこ えて,一般アーベル拡大の理論が含まれてしまつ た.従つて代数函数体の理論との類似は必ずしも 密接ではなくなつてしまつた.しかし類構造の立 場からここに再び両者の関係をつけることができ た.この類似から見ると,いくつかの問題がおこ る.例えば,Kummer体の場合にせよ,代数函 数体の場合にせよ,A(k)は或る群の指標群の形 でかなり自然に導びかれている。一方(例えば)局 所類体論ではA(k)=k*であるが,何故にA(k) としてk*を取るかという解釈がほしいものであ る.またKummer体などの場合に公理F5は 二つの完全系列によつて簡単に証明される。しか るにF5の証明は,類体論において極めて厄介で ある.(局所)類体論の証明において,いま一段の 簡易化はできないものであろうか? また代数数体においても,普遍Wei1群WΩ,k を構成することはできるが,それの構造は簡単な ものとはいえない.§6,定理13に対応して, WΩ,kの簡単な意味づけはできないものであろう か? つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1571400076/222
223: 現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [] 2019/10/26(土) 11:09:50.90 ID:fHUQGPHQ >>222 つづき (ii)すでに知られたアーベル拡大でも,いま だ類構造の形で述べられないものがある。例えば (イ)標数pの代数的閉体を係数体とする1変数 代数函数体kの不分岐p拡大の場合にはSafarevic の結果より, G(Ω/k)は自由群のp完備とな るので,§2の理論と並行したものが予想される が,まだA(k)がうまく求められない。それより も(官) 多変数代数函数体の場合の不分岐拡大 の理論が重要であろう.すなわち射影空間の中 の,或るnon-singularな代数多様体Vの上の 有理型函数の作る函数体をkとする。Vの有限被 覆多様体V'はまた或る別の射影室間内のnonsil1gular な代数的多様体として表わされ,そこ での有理型函数体Kはkの有限拡大となり,1変 数の場合との類似が成り立つ(小平邦彦,Ann. of Math.59(1954),§12)。この場合に因子の 理論はPicard varietyの理論として,いろい ろと研究されている(井草準一,Amer. J. Math.,74(1952),他Chow, Wei1,小平). さらにRiemann-Rochの定理もn変数の場合 に拡張された(Hirzebruch等).これらの材料 を用いて不分岐アーベル拡大の理論を類構造の形 に表わすことができないであろうか? (iii)類体論をnon-abelianな理論に拡張す ることは,多くの人々の唱えるところである。し かし具体的な形は予想されていない.一体類構造 の理論が,アーベル拡大でない場合への同型定理 の拡張を含んで,一般の場合に拡張できるもので あろうか? ところで古典代数函数体の場合には,Wei1(J. d.math..17(1938), 遠山啓(Bu11.Tokyo Inst。 Tech。 No。4(1950))のnon-abelianな 理論が存在する.これを§3の形と類似のものに 表現できないであろうか? さらに整数論にその類似を求めることもできな いであろうか? (引用終り) つづく http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1571400076/223
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