[過去ログ] 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 46 (884レス)
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20: 小官 ◆qG4oodN0QY 2006/06/02(金)04:57 ID:??? AAS
てなワケで、兵科のジョイントは結構出来ると思うのよ。
他に案が在れば嬉しいね、小官。あ、まほーつかいは抜きな?
アレは何でもOKだからな? 過ぎたるは及ばざるが如し、さ。

お休み、諸君。
21: 名無し特務曹長 2006/06/02(金)12:05 ID:??? AAS
少官殿!
A君の戦争にて登場した
バリスタを自衛隊が運用する夢を見ますた!!

SS書いたら投下します

もはやここなくしてわが心の拠所無し!
22: 2006/06/02(金)12:56 ID:??? AAS
>>もはやここなくしてわが心の拠所無し!

なんてかわいそうな奴なんだ……(-人-)ナムナム
道を踏み外さんようにな。
23: 小官 ◆qG4oodN0QY 2006/06/02(金)17:33 ID:??? AAS
んぅ? それなら小官は…
空挺と超巨大カタパルト。
人間大砲で空を飛び、行く。
航空機が無くともGに耐えれば…!

ダメか?
24: 2006/06/02(金)23:30 ID:??? AAS
着地はどうするのよ
25: 2006/06/02(金)23:48 ID:??? AAS
受け身
26: 翡翠(星砂) ◆CabqPGtp5s 2006/06/03(土)01:10 ID:??? AAS
1・フェアリー&ピクシーの大群が空中で熱烈大歓迎
2・美人の天使さんのお迎えコンニチワ
3・地獄の魔王様からのスカウトが魂ゲッツ参上夜露死苦
4・ロック鳥がエサと間違えてガブリンチョ。
  しかし小官殿にミニミでタコ殴りにされるロック鳥哀号ー
27: 名無し特務曹長 2006/06/03(土)04:33 ID:??? AAS
まさか人間大砲とは・・・
恐れ入りました

私程度の頭脳とは回路が根本から違う(誉め言葉)ようです
28: 2006/06/03(土)05:55 ID:??? AAS
ん、もしかして小官さんこれのこと言ってる?
外部リンク:japanese.engadget.com

まぁ、実用化されたら戦場では役立たずだろうけど特殊部隊の突入とかには使えるかもね。
29: 元1だおー 2006/06/03(土)15:18 ID:??? AAS
とりあえず前編だけでも載せておきますね。
30
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)15:19 ID:??? AAS
<年表>

二○○四年

九月二十日深夜
日本、海外・衛星との全情報の交信途絶。

九月二十三日
日本国政府、国民に向けて非常事態を宣言。
省13
31
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)15:19 ID:??? AAS
九月二十六日
海上自衛隊護衛艦、正体不明の大陸を発見。
現地人と接触。

同日
国民へ異世界への召喚の事実を緊急発表。

十月一日
反帝国陣営の各大使との会談が実現。
省13
32
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)15:21 ID:??? AAS
十一月二日
大陸の南部の反帝国陣営の国境線を帝国軍十万名が越境。レステリア平原に待機中の陸上自衛隊一個師団七千名と衝突。

日ヴェ戦争開戦。

特科隊による砲撃とヘリによる航空攻撃で勝敗は二時間で決する。
夜間、戦車隊による突撃により完全に帝国軍は瓦解。

十一月三日
帝国軍、死者約四万五千名を出してレステリア平原より撤退。
省3
33
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)15:24 ID:??? AAS
二○○五年

五月十八日
日航ジャンボ機二三一便、突如進路を変えて大陸内陸部に不時着。
帝国、乗客を人質に自衛隊の大陸からの撤退を要求。

五月二十二日
陸上自衛隊の混成部隊が人質救出のために作戦開始。

魔法都市ネリェントス事件発生。
省14
34
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)15:26 ID:??? AAS
九月二十五日
停戦協定のための帝国大使一行、日本本国の外務省に突如来訪。
帝国と日本、停戦協定成立。
事実上、日ヴェ戦争は終結する。

十月一日
諸々の責任を負い、内閣は総辞職を表明。

後継内閣、大幅な政策転換を打ち出す。
省5
35
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)15:28 ID:??? AAS
二○○六年

三月二十日

第一期外人志願者新隊員、入隊。
教育隊で一般新隊員と訓練を共にする。

七月三日
大陸南部で新興国家群が邦人を人質に、日本国政府に完全な独立と食糧・資源徴収の取りやめを要求。
自衛隊部隊とにらみ合いとなる。
省6
36: 元1だおー 2006/06/03(土)15:30 ID:??? AAS
「バディのいた風景 2 〜海の向こうの故郷 夕暮れの誓い〜」
37: 元1だおー 2006/06/03(土)15:33 ID:??? AAS
今や戦場は生ける屍の野原と化した
死を覚悟する者は生き
生き延びようとする者は死ぬ

−漢武帝
38: 元1だおー 2006/06/03(土)15:34 ID:??? AAS
神基歴二一三○年 七月二十日
大陸南部 ロスーキ都市国家群領内

雲一つない快晴だった。
丘を越えてきた微風が頬を優しく撫で、運ばれてきた若草の匂いが現実をしばし忘れさせてくれる。
翻る戦旗が平原を埋め尽くし、甲冑を擦らせる音、武具を打ち鳴らす音を奏でながら、兵士らは布陣を終えて出撃を待っていた。
戦旗に商業繁栄と、一大産業である鉄鋼を表す麦と剣を交差させた紋章を刺繍したロスーキ都市国家群の騎士団は、
省8
39: 元1だおー 2006/06/03(土)15:36 ID:??? AAS
「静かでございますね」

軽甲冑に身を包み、羽根飾りのついたヘルムを被った纏った一人の少女が言った。
少女の前にいる一人の青年に対して向けられたものだったが、青年は聞こえているのかいないのか、反応はない。
彼女の目の前で遠見眼鏡という珍しい道具で高地で観察する男は、少女と違い鎧や武器の類は身につけていなかった。
法衣のようにも見えるゆったりとした服の背には唯一、ロスーキの名家として有名な、豪奢なユニコーンをあしらった家紋が輝いている。

「……あーあ。一世一代の大合戦に立ち会えると勇んでたんですけどね」

少女が拗ねたように呟く。
省6
40: 元1だおー 2006/06/03(土)15:38 ID:??? AAS
「この戦にそんな華やかさはないと思うな」

初めて男が口を開いた。
自分のぼやきを聞いてくれていたことに少女は驚き、思わず身を固くする。
この軍師は、巷では腰抜けの放蕩息子呼ばわりされているものの、時として思わぬ鋭さを発揮することがある。
名家の出でなければこんな高位に就くことはなかったというのが、世間一般の評価で、
自分のような没落してから商人のようになってしまった家の出の騎士が護衛に任命される時点で、その評価は正しいかのように思っていた。
だが護衛の任に就いてまだ一ヶ月が過ぎ、このアイギス・クレルハーンという若者については、何一つ分からないということだけしか分からなかった。
省14
41: 元1だおー 2006/06/03(土)15:40 ID:??? AAS
「見るといい」
「え?」

差し出された遠見眼鏡に驚く彼女だったが、アイギスの視線の先に味方らしき人影が見えたので慌てて手に取る。
以前何度かアイギスに貸してもらい扱い方は分かっていたので、すぐに倍率を調節して人影を見つける。
どうやら命知らずな傭兵の斥候のようだ。
三人が高地に向かい、膝まである雑草をうっとうしそうに掻き分けながら歩いている。
彼女は高地に視界を転じるが、相変わらず敵の姿はどこにも確認できない。
省13
42: 元1だおー 2006/06/03(土)15:42 ID:??? AAS
そう思った瞬間だった。
高地の中腹の数カ所の茂みで、何か≠ェ小さく光った。
そして同時に剣で草を掻き分けていた傭兵達が、突然血飛沫を上げて地面に倒れた。
彼女はいったい何が起こったのかすぐには理解できなかった。
少しして、何かを打ち鳴らしたような重々しい音が残響を伴って聞こえてくる。
その音を境に、また高地に風音しかない静寂が訪れた。
倒れた傭兵達の中に動く者は誰もいない。全員が即死したようだった。
省8
43: 元1だおー 2006/06/03(土)15:44 ID:??? AAS
「見たかい? 僕らの常識が通用する相手じゃない。弱った獅子でも、獅子は獅子さ」

まるでこうなることを予見していたような軍師の言葉に、彼女は我に返る。
慌てて彼の顔を窺うが、いつもの無表情が張り付いているだけだった。

「今日からは、この名もない丘は血を吸うことになるよ」

何を聞き、何を言うべきなのか分からない彼女を置いたまま、彼は彼女の手から遠見眼鏡を取り上げる。
再びそれを覗き、彼はまるで神託の予言のように呟いた。
省1
44: 元1だおー 2006/06/03(土)15:46 ID:??? AAS
自分がこんな場所で、こんな状況におかれているのは、きっと罰だからだ。
柴田はそう思って薄暗いトーチカの中で一人、肩を抱いた。
他の隊員は高地の合間に流れる川に飲料水を確保に行ってしまっているため、今この狭いトーチカには柴田しかいない。
外からは巧みに偽装されて見えないであろうここから、
不気味に麓を見下ろしている六二式機関銃を横に、柴田は先刻起こったことを思い出す。
敵の斥候が、無警戒に阻止限界線を超え、狙撃された。
省14
45: 元1だおー 2006/06/03(土)15:48 ID:??? AAS
苦しいわけではない。
憎いのだ。自分自身が。夫として、父親として、何一つ義務を果たしていなかった自分が。
やるべきことが分かったとき、既にそれはできないことになってしまっていた。
もう全ては取り返しがつかない。
あの撃たれて死んだ敵兵のように、もう二度と死んだ人間は還ってこない。
喪失感に、傍に立てかけている実弾の入った六四式小銃が不意に目に留まった。
今なら、全てを終わらせることができる。
省13
46: 元1だおー 2006/06/03(土)15:49 ID:??? AAS
「おーみずーわぅー!」

ガラガラと幾つもの水筒を紐で結んで首にかけた少年がトーチカに駆け込んできた。
彼の尻でふりふりと尻尾が揺れるのが目に入った。

「馬鹿、静かにせぬか!」
「お主もな」

続いて入ってくる数名の隊員の姿。
全員、耳が尖っていたり、肌が褐色であったり、
省7
47: 元1だおー 2006/06/03(土)15:51 ID:??? AAS
「近々、本格的な戦闘になりますね」

ダークエルフ隊員、ルールカが呟いた。
柴田は少し後悔した。
考えてみれば、戦闘になればこの隊員らを分隊長として指揮しなければならない。
自分が死ぬ分は構わないが、彼らの命まで預かることを思うと、気が重かった。
分隊長。
柴田は外人志願者部隊の基幹隊員の不足があったために、事務職種であったにもかかわらずここに来ることができた。
省11
48: 元1だおー 2006/06/03(土)15:52 ID:??? AAS
しかし、それでも今の状況は楽観できるものではない。
防御陣地はあるものの、圧倒的に武器・弾薬が不足していた。
開戦の混乱の中、車輌の多くは放棄してきたし、かき集めるだけかき集めてきたものの、人力で運べる物資の量はたかがしれている。
まともに戦えば、一会戦で弾は切れる。
そのため、現在も陣地を後方に構築し続けており、持ちこたえられそうにない場合は前線の陣地を放棄しそこへ撤退しゲリラ戦を続けるというのが今のところの方針だった。
弾もない状態で戦闘が続けられるものかと思ったが、この異種族部隊はそうでもない。魔法や暗殺術に長けた隊員や、敵から奪った剣や槍さえあればそのまま戦える元傭兵なども大勢いる。
だがそうなったときは、数に劣るこちらはやはり敗色は濃いだろう。
省15
49: 元1だおー 2006/06/03(土)15:54 ID:??? AAS
人間ってさ、楽園を夢見ていつも失敗するんだ。何百年何千年も前から

……そうだな、きっとそうだ。京香。

「分隊長? どうしたわう?」

気が付くと、目の前に不安そうにこちらを見つめる少年の顔があった。
すぴすぴと鼻をひくつかせ、自分を心配しているようだった。
彼を見た柴田は、どうしていいのか分からなかった。
こんなに、真っ直ぐに誰かに見つめられたのは、いったい何十年ぶりだろうか。
省10
50: 元1だおー 2006/06/03(土)15:56 ID:??? AAS
「過酷な状況下で求められるのは、勇気ではなく慎重さです。恐怖は呑み込まれなければ、人を適度に慎重にさせてくれますから……」

部下の何人かが、そういう意味だったのかとはっとした表情を浮かべ、感心したような目で自分を見つめた。
そんな深い意味で言ったつもりはなかったのだが、柴田はそう思ってくれているのならそれでいいと曖昧な相槌をうった。
柴田は彼らと出会ってから、いつも不思議に思う。
彼らは、この状況下でもまるで諦めていない。
それどころか、士気は高く、敵の襲来を今か今かと待ち望んでいるようにさえ見える。
怖くないのだろうか。
省12
51: 元1だおー 2006/06/03(土)15:57 ID:??? AAS
ウェリカは緊張のあまり心臓がはち切れそうなほど高鳴っていた。
斥候隊が全滅してからこの軍師が言い出したことに、やはり命をかけてでも反対すべきだったと思う。
軍師自ら降伏勧告だなんて、馬鹿げている。
あの斥候隊の二の舞になったらどうするつもりなのだろう。
その当初の悪夢のような予想は幸いにも外れたが、今はまた別の恐怖にウェリカは縮み上がっていた。
自分はこんなにも腰抜けだったのか、と彼女は自分の小心さを知って自分で自分の首を跳ねたい気分だった。
省10
52: 元1だおー 2006/06/03(土)15:59 ID:??? AAS
「陸上自衛隊大陸特別方面隊、第一混成戦闘団、二等陸佐、須田だ」

一人だけ、草を身体に巻き付けていない中年の男が歩み出てきて、そう名乗った。
長身で、引き締まった体つきをした男だった。
戦闘で負傷したのか、左目を包帯で覆っており、その上に黒いベレーを載せている。
ベレーにはサクラ≠ニ呼ばれる、ニホンの花をあしらった紋章が刺繍されていた。

「お会いできて光栄です。スダ将軍」

アイギスは彼に歩み寄ると、手を差し出した。
省9
53: 元1だおー 2006/06/03(土)16:01 ID:??? AAS
ウェリカはすぐにでも剣の柄に手をやれるように身構えた。
降伏を拒否したということは、このまま殺されるか、最悪捕虜にされる恐れがある。大抵の場合、敵への見せしめとして吊し上げられるのだ。
帝国軍はそうしなかったことはないくらいだ。
アイギスが倒れたり虜囚となったところで、軍師の換えはいないわけではないから問題はないものの、だからといって許容できるものではない。
スダはアイギスを射殺さんばかりの視線を放ちながら、おもむろに口を開いた。

「一つ聞かせてもらいたい」

「どうぞ」
省15
54: 元1だおー 2006/06/03(土)16:02 ID:??? AAS
アイギスが目を細め、冷たい表情を浮かべる。

「全滅しますよ。間違いなく」

「やれるものならやってみろ。そちらもただではすまんぞ」

そう言い放つと、スダは目配せして部下に包囲を解かせた。
ウェリカは意外に感じた。どうやら自分らを無事に帰すつもりらしい。

「私を人質にしようとは?」
省8
55: 元1だおー 2006/06/03(土)16:03 ID:??? AAS
「アイギス様……」
「なんだい」
「なぜ、あの時あのような悲しげな顔をなされていたんです?」

アイギスが顔だけ彼女に向け、彼女の不安げな顔を一瞥した。
彼は立ち止まり、高地を寂しげに眺めた。

「ウェリカ、君はニホンの兵士がどう見えた?」

彼女は予想外な質問に戸惑ったが、正直な感想を漏らすことにした。
省9
56: 元1だおー 2006/06/03(土)16:04 ID:??? AAS
彼女は、ニホンは恐ろしい兵器を手に帝国を追い出した国ではあるが、それに対して敬意を抱いたことなど一度もなかった。
ニホンは武力と引き替えに自分達の食糧や資源を搾取する、帝国より若干マシな程度の侵略者でしかない。
帝国の脅威が去り、ニホンも疲弊している今、この大陸を自分達の手に取り返すべきだ。
それがロスーキでの一般的な人間の価値観だった。
それに加えて彼女は落ちぶれているとはいえ騎士であり、
騎士道精神を持たないニホン兵など、同じ武人として考えることはできないといった反感もあった。
正々堂々と勝負を挑まず、隠れて遠距離からジュウ≠ナ狙い撃つなど、何と卑怯な連中なのだという怒りさえある。
省8
57: 元1だおー 2006/06/03(土)16:06 ID:??? AAS
憎むべき敵に対して、解決の糸口があったはず?
おそらく、相手がアイギスでなければ、彼女は剣を抜いて相手の首を跳ねていただろう。
大陸で日本が犯した過ちは、日本という国を理解してもらおうと動かなかったことだった。
日本人は無意識のうちに、過去の戦争の教訓とも恐怖ともつかぬ思いから、異世界の人々にあまり歩み寄ろうとしなかった。
派遣されてきた少数の外務省職員や、自衛隊、資源採掘などの民間エンジニアに関わる一部の政府の人間しか現実の日本人を知らず、
当の日本人も危険であるという理由や、日本人の気質か、積極的に自己を主張し理解してもらうという感覚に乏しかった。
政府主導で日本を知ってもらうということをやれば、
省7
58: 元1だおー 2006/06/03(土)16:06 ID:??? AAS
帝国と違い、恐怖による支配など当然だがしていなかった日本は、思わぬ形で刃を向けられる結果になった。
今の自分達には自由と力がある。今なら支配者を打倒できるのだ。
皮肉なことに、日本人は悪魔のような支配者で、自分達から搾取しているという情報を流したのは、他ならぬ反帝国陣営の権力者達だった。
帝国という圧政から解放され、自由を手にした民衆は、自国の新政権に期待を寄せた。
だが、権力者の多くは利権に群がるばかりで、多くの民衆は帝国支配と変わらないと不満を募らせたのだ。
その不満のはけ口が必要だった。
日本の存在はそれにうってつけだったのだ。
省6
59: 元1だおー 2006/06/03(土)16:07 ID:??? AAS
「無知と無理解、無関心と無気力は、結果的に多くの不幸を生む。今回もそうだろう……」

ウェリカは思わず心の中に生まれた疑念を呟いた。

「アイギス様。あなたはニホンに……」
「僕は軍師だ。与えられた任務は達成する。勘違いしないでくれ」

今まで感じたことのない鋭い声に、彼女は思わず言葉を呑み込んだ。
ウェリカは彼を信じたかった。
理由は説明しにくいが、彼は今まで出会ってきた人物の中で最も、理解不能で、
省13
60: 元1だおー 2006/06/03(土)16:08 ID:??? AAS
夢を見た。
いきなり殴られる夢だ。
強烈な鉄拳をくらい吹っ飛んだらしく、仰け反った時によく晴れた空が見えた。
課業時間外なのか、空はもう朱に染まろうとしていた。
61: 元1だおー 2006/06/03(土)16:09 ID:??? AAS
「立て。もっぺん言ってみろ」

野太い男の声が朦朧とする意識の中に入り込んでくる。
口の端の血を拭いながら起きあがると、
そこにはよくアイロンのかかったパリパリの深緑の作業服姿の、逞しい陸士長が仁王立ちしていた。
隊舎の屋上。
ぺっと血を吐いた時、二等陸士の階級章が自分の肩に粗く縫いつけられているのが目に入る。
三十五年前の、新隊員だった頃の自分だった。
省10
62: 元1だおー 2006/06/03(土)16:11 ID:??? AAS
「靴を舐めろ。今ならそれで許してやる」

……こいつ、狂ってる。
その時柴田は本気でこの陸士長を殺してやろうかと思った。
憎しみや恐怖ではなく、それが班のみんなのためになると思ったのだ。
入隊してから、この助教の受け持ちになったのが自分を含め班員十二名の運の尽きだった。
最古参の陸士長。教育訓練にかこつけて病院送りにした新隊員の数は両手両足の数では足りないと噂の輩だ。
バディの山下は九州のヤクザの実家から逃れたくて上京してきたはいいものの、食うに困って入隊した訳有りの隊員の典型のような奴だった。
省17
63: 元1だおー 2006/06/03(土)16:12 ID:??? AAS
「どうした。早く舐めろ」
「……舐めたら山下への暴力をやめてくれますか?」

意地なんて張ったところで、絶対的な力の前では無力なのは十分今までの人生で分かっていた。
中学生の頃に地元の不良グループに袋にされて泣いて詫びを入れたときから、抗うということを諦めていたはずだった。
でも、この意地だけは張りとおさないといけない。
殺されたっていいとさえ思う。
逆上したこいつに殺されれば、いくらなんでも警務隊が動くはずだ。そうすればこいつもお終いだ。
省10
64: 元1だおー 2006/06/03(土)16:13 ID:??? AAS
冗談じゃない。誰がお前みたいな士長になるもんか。
そう思いながら、柴田は意識を失った。
後で見ることになるであろう山下の満面の笑顔が脳裏に浮かぶ。
些細なことでもやり遂げた自分を、初めて自分で褒めてやっているような気がした。
ああ、そうだ。
この記憶は、自分が最初で最後の意地をはり通した時のものだ。
なんで、こんな幸せとはほど遠い、いや、むしろ嫌なことばかりだった時代のことを思い出すのか、分かった。
省12
65: 元1だおー 2006/06/03(土)16:15 ID:??? AAS
「シバタ曹長?」

誰かが呼ぶ声に、柴田ははっと目を覚ました。
一瞬、目を開けても暗いままの視界に、まだ夢を見ているのかと思ったが、
すぐに自分が光の一切ない夜のトーチカにいるということを思い出す。

「あ、うん……?」

居眠りしてしまったのか、しまった。
柴田は申し訳なく思いながら、自分を起こした部下の顔を闇の中に探した。
省11
66: 元1だおー 2006/06/03(土)16:16 ID:??? AAS
「そうか?」
「何か怖いことがあったわぅ?」

本当に裏表のない少年だ。心に思ったことを隠したり我慢することがない。
聞かないで欲しいことだったが、不思議なことに柴田は彼には正直に話してもいいような気持ちになった。
人が自分のことを知られるのを恐れるのは、
相手が自分のことを上辺の表情とは裏腹に蔑んだり嫌悪したりしないだろうかという恐れが生まれるからだ。
その点、この少年はそういった負の感情とは無縁だった。
省11
67: 元1だおー 2006/06/03(土)16:17 ID:??? AAS
彼が命をかけ、絶対に失いたくない存在は唯一家族であり、それのない世界など、異世界であろうが意味を成さない。
極端にいえば、柴田は日本がどうなろうが知ったことではなかった。
無関心ゆえに、異種族隊員らが日本のためにこうして戦おうとする理由が疑問ではあるが、あえて知ろうとも思わない。
だがこの少年については枯れた柴田の心の中でも、ほんの少しだけ湧き出る好奇心があった。
フェリーで、マーメイドが物珍しそうに海面から顔を見せるのを大はしゃぎで指さしていたこの優しい少年が、なぜ自衛隊に志願したのか。
もしかしたら、自衛隊に志願すれば難民として保護されている家族の待遇がより改善されるというのは本当だったのかもしれない。
それを思うと、柴田は胸が痛んだ。
省11
68: 元1だおー 2006/06/03(土)16:18 ID:??? AAS
「バディと一緒に、卒業したかった……」

柴田は起きる前にみていた夢が脳裏を過ぎった。
偶然だろうか。
いや、偶然に違いない。自衛官なら誰でも教育隊は経験するのだ。バディが話題に上るのも珍しいことではない。
柴田は夢のことを頭の片隅に追いやると、今度は意外なことに思い至った。
確か異種族隊員のバディは日本人の新隊員だったはずだ。
文化の違いや意識の差からうまくいっていないという噂を耳にしたことがあったが、彼の場合はどうやら違うようだ。
省14
69: 元1だおー 2006/06/03(土)16:19 ID:??? AAS
「……!」

柴田がレプのいつもどおりの景気の良い答えを期待していると、レプの顔にはいつの間にか笑みが消えていた。
柴田がその様子に疑問を抱くと同時に、レプは鼻を小さく鳴らして何かの匂いを嗅ぎ取ろうとしていた。
まるで家庭のプロパンガス漏れでも気付いたかのような様子に、柴田は彼が何をしているのかまるで見当がつかなかった。
当然、このトーチカの中には、そして周囲のどこにもガスや異臭を放つものも存在しない。
柴田が声をかけようとした瞬間、レプがトーチカの外の暗闇を見つめ、独り言のようにぽつりと呟いた。

「……たくさん人間の匂いがするわぅ」
省11
70: 元1だおー 2006/06/03(土)16:20 ID:??? AAS
「わぅ!?」

レプが驚きと恐怖に耳をぺたんと垂らして身を伏せた。
柴田は咄嗟に手元の六四式を引っ掴んで安全装置を解除した。
前方の敵集団は声を上げることもなく懐に手を突っ込み、すぐさま何か球形のものを取り出した。
推察はつく。陣地破壊用の原始的な手製爆弾だろう。
敵はある程度自衛隊の戦い方を知っているようだった。
一番陣地に近かった十名ほどが、一斉にこちらへ向かって肉薄してくる。
省15
71: 元1だおー 2006/06/03(土)16:21 ID:??? AAS
「……良かった。間一髪だったな」

柴田は結局一発も発砲することなく、六四式の銃口をトーチカの中に引っ込めた。
ルールカも六二式から手を離していた。
だが、彼は今度は自分の六四式を手に取ると、安全装置を外して銃口を闇の中に向けた。

「おい。どうしたん……」

言い終わらない内に、ルールカは引き金を躊躇いなく引いていた。
単発の銃声が夜の高地に響き渡る。
省8
72: 元1だおー 2006/06/03(土)16:22 ID:??? AAS
「おかしいですね。本気で襲う気がなかったみたいだ」

ややあって、ようやく銃口を引っ込めたルールカは、思案顔で呟いた。

「もしかして……威力偵察なのか?」

柴田はなんとかその一言を絞り出す。

「はい、おそらく。本気で襲撃するつもりなら、もっと大規模なものだったはずです」
省10
73: 元1だおー 2006/06/03(土)16:24 ID:??? AAS
トーチカの片隅に小さくなっていたので気付かなかった。
彼は身をかき抱き、小刻みに震えながら、何かに酷く怯えているようだった。

「殺しに来る……ニンゲンが……大切な人……殺しに……」

うわごとのように歯をカチカチと鳴らしながら呟く彼の様子にぞっとするものを感じた柴田は、
慌てて彼の傍に身を寄せた。

「レプ二等陸士!」
「あ……シバタ曹長」
省18
74: 元1だおー 2006/06/03(土)16:24 ID:??? AAS
「いいさ。次にがんばればいい」

柴田はとりあえずそれだけ言った。
レプはそれでもまだ黙っていたので、「俺も一発も撃ってないんだ」と苦笑してもう一言付け加える。

「……わぅ」

「何も恥ずかしいことじゃないさ……」

他人をこんなにも気遣う自分に軽い驚きさえ抱くが、柴田は心のどこかで、この少年に自分自身の若い頃と、
それどころか我が子にまで重ねてしまっていることに気付いていた。
省3
75: 元1だおー 2006/06/03(土)16:25 ID:??? AAS
「我が名の契約の下に、来たれ! 異界の獣共っ!」

召喚士の詠唱に、魔の淡い紫の光を宿した魔法陣が蠢く。
高地からほど近い森の中では、夜を徹しての召喚を続けていた。
その進行状況の確認に足を運んだアイギスの傍らのウェリカは、森にひしめく召喚獣の姿に目を丸くした。

「ガルムにコボルトにゴブリン? こんな汚らしい連中をどうするおつもりです?」

召喚獣を戦力に加えるのは分かる。しかし、大抵の場合、召喚獣は量ではなく質に重きがおかれる。
省6
76: 元1だおー 2006/06/03(土)16:28 ID:??? AAS
「敵の強力な武器は、極めて効果的に配置され、しかも正確な位置を把握するのは困難だ。
そのため大軍を用いたとしても、接近する前に壊滅的打撃を受ける」

ウェリカは、先刻の高地での戦闘を思い出す。
ロスーキの歴史の裏世界で暗躍し、権力者の最後の切り札とまでされた暗殺・密偵部隊の精鋭約百名が、ほんの数分で壊滅した。
ギルドマスターが、下らない命のせいで無駄死にだとばかりにアイギスに非難の眼差しを向けていたのが、印象的だった。
しかしアイギスは、何かの結論に達したように、どこか結果に満足そうでさえあった。
その答えなのだろうか。
省10
77: 元1だおー 2006/06/03(土)16:30 ID:??? AAS
「遠くない内に、必ずほころびは生じる。でなければ、玉砕覚悟の暴挙に出るか……
だが、あのスダ将軍の様子ではそれはないだろう。
しぶとく抵抗を続けるだろうし、組織的抵抗が終わっても、残党狩りが問題かもしれない。
そのための手はずもうっておかねば……連中はただの落ち武者ではないからね」

ウェリカはアイギスの顔をまじまじと見て感嘆するばかりだった。
一連の偵察命令は、一つも無駄ではなかったのだ。
敵の有効射程、接敵時の対応の仕方、その裏に隠された敵状……
省6
78
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)16:32 ID:??? AAS
高地中央の最も標高が高い丘の頂上付近に、通信アンテナまで偽装されて構築された司令部では、
須田を始めとする団幹部らがバラキューダで屋根を偽装した狭い半地下陣地内に一堂に会していた。
夜が明け、八時を過ぎ、もう日も高いはずだが、今日は高地全体に霧が立ちこめており、白に染まった視界は見通し距離百メートルもない。
日の光がないため、司令部内は薄暗く、まるで集合した幹部らの心中を表すかのように陰鬱とした雰囲気を醸し出していた。

「本国からの連絡は?」
「現状を維持し、被害を最小に止めよ。現在、脱出用のヘリの準備をしているそうです」
省16
79
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)16:32 ID:??? AAS
「我々の国は……命の選別をするつもりなのか……!?」

「ですが……須田二佐」

遠慮がちに、また違う幹部の一人が発言した。

「マスコミには壊滅状態になったので退却したと伝えれば、事の真偽など……」

その幹部は言い終わらない内に、須田の殺気を孕んだ目に射すくめられ、それ以上何も言えなくなった。
省13
80
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)16:35 ID:??? AAS
いったい何のための戦争なのか、自分達は何のために戦っているのか。
ベトナム戦争の帰還兵のような隊員が増える中、この部隊に命をかけて戦おうとする日本人隊員は当然少なかった。
日本国内では、反戦というよりは厭戦の意識が国民に広まっていた。
戦争は自分達の生活を支える上で仕方がないことだ。
戦争は嫌だが仕方がないから目をつむるしかない。
大陸で異民族が何人死のうが、それは結局元の世界にいたときにテレビでなんとなしに聞いていた、
どこかの紛争地域の話のように他人事に過ぎない。
省14
81
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)16:37 ID:??? AAS
「あなたを解任するよう上に具申してもいいんですよ」
「何だと?」

重苦しい空気の中、情報担当の幹部が、意を決した表情で須田に言い放った。
微かなどよめきが司令部を駆けめぐった。

「あなたの思考は常軌を逸している。ヘリでの脱出は正式な命令なんです。本来なら、突き返すなどありえない話だ」

「俺からしてみれば、部下を見捨てるほうがありえん話だ」

「話のすり替えはよしてください。あなたが上からの命令に従わないということが一番の問題なのです」
省7
82
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)16:38 ID:??? AAS
「わ、私もです!」
「自分も!」
「そもそも彼らは日本人じゃないんです! 降伏させれば敵も悪いようにはしないのでは……」

口々に言う幹部らに、須田は一縷の望みも崩れていくのを感じた。
須田は、無言でしばらく彼らを見つめる。
降伏させれば無事という考えは苦しい言い訳以外の何物でもないだろう。
間違いなく、憎むべきニホンに味方した反逆者として処刑されるはずだ。
省10
83
(1): 元1だおー 2006/06/03(土)16:39 ID:??? AAS
「私は、あのキレシュト山脈での撤退戦の時、そこの少数民族に救われた……」

あまり多くは話したくはない様子で、須田は呟いた。

「俺はもう、自分を信じてくれている者を裏切ることは、できない……」

ただそれだけ、須田は思いを口にしたきり、黙り込んだ。
幹部達は須田の過去を垣間見て、気の毒に思ったが、しかし、今の自分達には重要なことではないとも思っていた。
自衛官だけでなく、多くの日本人からしてみても、須田のような人間は、異端であるにちがいない。

「そうですか……」
省8
84: 元1だおー 2006/06/03(土)16:41 ID:??? AAS
霧が晴れないな、と柴田は双眼鏡から目を離してから思った。
今朝からずっとこうだ。この地域独特の気候なのかもしれない。
昨夜のこともあって、敵も迂闊に忍び寄ってはこないだろうが、索敵装置がないとあっては視界がきかないのは不安なものだった。
これではまるで第二次大戦の時代の陸戦だ。

「何で残ったんですか?」

一人霧を睨んでいると、ルールカの声に、柴田は振り向いた。
省8
85: 元1だおー 2006/06/03(土)16:41 ID:??? AAS
「墓場、か」

いいじゃないか、今更、妻子の墓に図々しく入り込む気はない。妻の家族が許さないだろう。
自分に肉親はいない。入る墓もないのなら、ここで死んだ方が誰にも迷惑がかからなくて、むしろ良いとさえ思える。

「そんなこと言うものでない。ルールカ」

エルフの若者が会話に割って入ってくる。
霧に紛れてヘリが日本人隊員らを運び去っていったのが二時間ほど前のことだった。
殺到する日本人隊員らを収容したヘリ部隊は、全員が搭乗しているかなど確認せずに飛び去って行ってしまった。
省11
86: 元1だおー 2006/06/03(土)16:42 ID:??? AAS
「シバタ殿は我らのためにその身を死地に置いてくださったのだ。感謝こそすれ非難する理由などなかろう」

セティスの実直な性格に内心苦笑しながら、柴田は曖昧に笑みを浮かべた。
同時に柴田は、本当に自分がここに残ったのはそんな死に場所を求めているからなのかと疑問に思った。
ここに来て、自分の中で確かに何かが変わっている。
まるで、壊れていた時計が、再び時を刻み始めたかのような、そんな、生きているという実感がある。
この理解不能な若者達と、そして……

「シバタ分隊長……」
省8
87: 元1だおー 2006/06/03(土)16:44 ID:??? AAS
「皆とは、これから戦闘を共にする。
その……私は、事務屋で、戦いなんて、ほとんど知らない。至らない指揮官だと思う。だから……」

柴田はレプや、ルールカら幼さを残す顔を見渡した。

「私が死にかかっていても、助ける必要はない。戦いに長けた者は、仲間を、後輩を、助けてやってくれ。まずそのことを、第一に考えて欲しい」

部下達が目を丸くした。
これでいい、と柴田は続ける。

「命を粗末にしてはいけない。君たちには、まだ未来≠ェあるんだから……」
省9
88: 元1だおー 2006/06/03(土)16:47 ID:??? AAS
「シバタぶんたいちょ……」

レプが喜んで良いのか、悲しむべきなのか、考えあぐねているような顔で歩み寄ってきた。
この少年は、裏表のない性格をしているが、人一倍、相手を思いやる心が強いためか、こうして切なげな表情をすることがあるようだった。

「レプ二士」
「は、はい」

柴田はそっと少年の肩に手をかけた。
レプの言いたいことは、見当がついた。
省10
89: 元1だおー 2006/06/03(土)16:48 ID:??? AAS
「ぶんたいちょ……」

レプが涙を浮かべるが、必死になって堪えている。
その純粋な涙から、今は目をそらさぬように、柴田はレプの顔を見つめ続けた。
もう失いたくない。
それだけが、柴田の胸に沸き上がった。
その感覚は、いつか、どこかで感じたことのあるものだった。
あの夕暮れの隊舎の屋上で、殺される覚悟さえした、あの時の……
省11
90: 元1だおー 2006/06/03(土)16:48 ID:??? AAS
柴田はルールカの話に頷くと、目配せをして部下達に戦闘準備を促した。
無言でそれぞれの銃を手に取り、トーチカの外へと構える。
固唾を呑んで待ちかまえる中、ルールカの予言した通り、確かに周囲に何かがいるような気配が感じられた。
羽音のような音と共に、人の大きさほどもありそうな大きな鳥のようなものが、霧の中で旋回しているようだった。

「敵の召喚した飛行系召喚獣か……?」

ルールカが腑に落ちない様子で六二式機銃を構えた状態で首を傾げた。

「斥候か……? 一匹だけとは……」
省4
91: 元1だおー 2006/06/03(土)16:50 ID:??? AAS
ルールカはしばらく黙考し、

「どうやら近くに降り立ったようです。……相手は一人ないし二人。捕獲しましょう」

と答えた。

<続く>
92
(3): 元1だおー 2006/06/03(土)16:56 ID:??? AAS
結構がんばったので……楽しんでもらえたなら幸いです。
93: 2006/06/03(土)17:04 ID:??? AAS
ま、資源と供給ルートの確保だけしてくれればいいよ。
94: 2006/06/03(土)17:06 ID:??? AAS
>>92
面白いです。つづきwktk
95: 2006/06/03(土)17:22 ID:??? AAS
Sugeeeeeeeeeee!!
96: 2006/06/03(土)17:23 ID:??? AAS
nagai
97: 2006/06/03(土)17:24 ID:??? AAS
えーと、長すぎ。
98
(1): 2006/06/03(土)17:37 ID:??? AAS
お兄ちゃん、ボクおとこのこだよ。それでもいいの?
まで読んだ、長すぎ。
99: 元1だおー 2006/06/03(土)17:40 ID:??? AAS
>>98
いったいどこにそんな文章がw
100: 2006/06/03(土)18:04 ID:??? AAS
冒頭に付けてくれるとうれしかったもの。
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