[過去ログ] 自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 46 (884レス)
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39: 元1だおー 2006/06/03(土)15:36 ID:??? AAS
「静かでございますね」
軽甲冑に身を包み、羽根飾りのついたヘルムを被った纏った一人の少女が言った。
少女の前にいる一人の青年に対して向けられたものだったが、青年は聞こえているのかいないのか、反応はない。
彼女の目の前で遠見眼鏡という珍しい道具で高地で観察する男は、少女と違い鎧や武器の類は身につけていなかった。
法衣のようにも見えるゆったりとした服の背には唯一、ロスーキの名家として有名な、豪奢なユニコーンをあしらった家紋が輝いている。
「……あーあ。一世一代の大合戦に立ち会えると勇んでたんですけどね」
少女が拗ねたように呟く。
まだ二十歳を過ぎていないであろう、純粋さが分かる真っ直ぐな瞳を、自分がまたがっている愛鳥≠ノ向け、あくびをするそれをそっと撫でている。
彼らはこの地方で馬よりも強く賢いため重宝されるプレリュト≠ニ呼ばれる藍色の羽毛を持つ地鳥にまたがっていた。
馬同様に貴重な機動力であり、軍でも騎士階級でなければ乗ることはあまりできない。
このロスーキに古くから伝わるある種の迷信で、
蒼い羽毛を持つプレリュトは幸運を司る神の使いであるというものがあり、馬よりもプレリュトに乗ることがロスーキ騎士のステータスでもあった。
彼らは立派な装飾の施されたそのプレリュトに乗っていることからも、身分の高さが伺えた。
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