[過去ログ]
自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 46 (884レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
48
:
元1だおー
2006/06/03(土)15:52 ID:???
AA×
[240|
320
|
480
|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
48: 元1だおー [sage] 2006/06/03(土) 15:52:56 ID:??? しかし、それでも今の状況は楽観できるものではない。 防御陣地はあるものの、圧倒的に武器・弾薬が不足していた。 開戦の混乱の中、車輌の多くは放棄してきたし、かき集めるだけかき集めてきたものの、人力で運べる物資の量はたかがしれている。 まともに戦えば、一会戦で弾は切れる。 そのため、現在も陣地を後方に構築し続けており、持ちこたえられそうにない場合は前線の陣地を放棄しそこへ撤退しゲリラ戦を続けるというのが今のところの方針だった。 弾もない状態で戦闘が続けられるものかと思ったが、この異種族部隊はそうでもない。魔法や暗殺術に長けた隊員や、敵から奪った剣や槍さえあればそのまま戦える元傭兵なども大勢いる。 だがそうなったときは、数に劣るこちらはやはり敗色は濃いだろう。 友軍は遙か彼方、車輌なら二日、徒歩なら一週間以上はかかる距離にある港湾都市だ。 しかも、ヘリはほとんど新興都市国家群の方面に回されているため、こちらへ補給や脱出のために飛来してくる可能性は限りなくゼロに近い。 柴田は少し不思議な気分になった。 これはつまり、見捨てられたということではないか、と。 二千人もの人間の命が、放っておけばこの世から消えてしまうにも関わらず、誰も助けにはこない。 上層部で誰かが発した、仕方がない、という一言で、命の行方が決まってしまったのだ。 孤独。 死を目前に、自分が見捨てらるという状況は、自分には無関係だと思っていた。 これが戦争なのだ。 派手な戦闘や屍などの具体的な形ではない、人間の命が限りなく安くなってしまう状態。それこそが戦争の本性なのだ。 本当には命に平等な価値などないのかもしれない。 生まれた場所と、その時代によって変化があるだけだ。 きっと、自分達二千人の命が失われ、数十年後、なんて悲惨な戦争だったのでしょうと嘆かれるのだ。 人類はそうして、平和と戦争の狭間を行ったり来たりしているのではないか。 柴田は不意に、出会った頃の妻の顔を思い出した。 http://echo.5ch.net/test/read.cgi/army/1149155655/48
しかしそれでも今の状況は楽観できるものではない 防御陣地はあるものの圧倒的に武器弾薬が不足していた 開戦の混乱の中車の多くは放棄してきたしかき集めるだけかき集めてきたものの人力で運べる物資の量はたかがしれている まともに戦えば一会戦で弾は切れる そのため現在も陣地を後方に構築し続けており持ちこたえられそうにない場合は前線の陣地を放棄しそこへ撤退しゲリラ戦を続けるというのが今のところの方針だった 弾もない状態で戦闘が続けられるものかと思ったがこの異種族部隊はそうでもない魔法や暗殺術に長けた隊員や敵から奪った剣や槍さえあればそのまま戦える元傭兵なども大勢いる だがそうなったときは数に劣るこちらはやはり敗色は濃いだろう 友軍はか彼方車なら二日徒歩なら一週間以上はかかる距離にある港湾都市だ しかもヘリはほとんど新興都市国家群の方面に回されているためこちらへ補給や脱出のために飛来してくる可能性は限りなくゼロに近い 柴田は少し不思議な気分になった これはつまり見捨てられたということではないかと 二千人もの人間の命が放っておけばこの世から消えてしまうにも関わらず誰も助けにはこない 上層部で誰かが発した仕方がないという一言で命の行方が決まってしまったのだ 孤独 死を目前に自分が見捨てらるという状況は自分には無関係だと思っていた これが戦争なのだ 派手な戦闘や屍などの具体的な形ではない人間の命が限りなく安くなってしまう状態それこそが戦争の本性なのだ 本当には命に平等な価値などないのかもしれない 生まれた場所とその時代によって変化があるだけだ きっと自分達二千人の命が失われ数十年後なんて悲惨な戦争だったのでしょうと嘆かれるのだ 人類はそうして平和と戦争の狭間を行ったり来たりしているのではないか 柴田は不意に出会った頃の妻の顔を思い出した
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 836 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.062s