【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】 (1002レス)
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25: ◆S6ROLCWdjI [sage saga] 2019/03/23(土)19:42 ID:mHCNoPnp0(10/10) AAS
>>23

後悔なんかするくらいならその前に死んでやる。

【ただ一言だけ、言い返したのはそれだけだった。強がりの嘘っぱちかもしれないが】
【化物じゃないって言われても、人間だって言われても――彼女はもう、その道を選んだのだから】
【間違いだったって正解だったって構わない。彼女にとって肝要なのは、最後まで道を走り切って】
【燃え尽きて死ぬことだけ。踊り狂って死ぬ運命を選ぶ。誰かに足を斬ってもらって、楽になろうだなんて思わない】

【だって誰も知らないんだ。彼女にとって、冒涜者と呼ばれる女が――どういう存在であるかなんて】
【彼女だけが知っていればよかった。誰にわかってほしいわけでもなかった。だから、】
【――この日限りで少女は、日常風景から消え失せるのだろう。あんなに熱心にやってた料理の練習だって、無に帰して】

//おつかれさまでした、ありがとうございました!
26
(1): ◆ImMLMROyPk [saga] 2019/03/23(土)21:24 ID:6YQiD33u0(1/8) AAS
>>9
【陽が首を傾げる。山々の稜線、地平の筋が赤々と燃え上がる。朱のインキが空に落とされ、滲む】
【人々は家路に着く。歩を進め、或いは歩を止め、自らの行く先を確かめている。誰も彼も、マスメディアに踊らされながら】
【騒めきが耳を満たす。狂騒が喉を潤す。変わりない街を一人行く】

【それは、白いトレンチコートを着た銀髪の男だった。やや老けた十代にも、若々しい三十代にも見える】
【ふらり、と高層ビルへ近づいていく。ポケットに手を突っ込み、ただの一般人にしか見えない風体で】

───────────────

【空気は未だ肌寒い。吐く息がほんのりと白く染め上がる。もうすぐ春が来ると言うのに、星はまだ目覚めてくれない】
【にわかに、その碧眼が入り口近くに佇む男を見据える。とても澄んだ、宝石のような双眸だった】

/よろしくお願いします!
27
(1): ◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/23(土)21:31 ID:qRStJCCTo(4/11) AAS
>>26

【 ─── 射殺すような眼睛に、されど男は動じなかった。その装束は果たして隠れ蓑に類していた】
【インカムの入出力系を幾度か弄って、通信の指向性を変更しているようだった。張り巡らされるような静寂】

  「 ───………… 。」「 …………、 ─── 。」

【白いマスクに隠された口許が微妙ながら動きを示していた。 ─── 何か言葉を発しているらしい】
【然してそれも現今この彼我距離においては判然としなかった。何を語っているのか/誰に語っているのか】
【近付く事は容易であるのだろう。エントランスは疎らな人混みであるとはいえ、それだけの接近遭遇を図るには十分であった。であるなら】
28
(1): ◆ImMLMROyPk [saga] 2019/03/23(土)21:40 ID:6YQiD33u0(2/8) AAS
>>27
【白い息を突き破る様に進む。両者を隔てるゲートを横切り、出入りする人々にぶつかることも無く】
【まるで、世界に干渉していないかのような歩み。誰一人として、彼の歩みを阻む者は存在しない】

貴方は─────────

【ひどく落ち着いた、聞いた者に安堵や高揚を抱かせるような声だった。それは1/fゆらぎとも呼称される】
【コンマ数秒の間、上唇と下唇が触れ、瞬きの後には既に開かれる】

円卓≠フ方ですか?

【穏やかに、和やかに、男はそう問いかけた】
29
(1): ◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/23(土)21:51 ID:qRStJCCTo(5/11) AAS
>>28

               【掠れたような銃声が、だが甲高く共鳴した。】

【外套のポケットから仄かな白煙が立ち昇る。黒い風穴が在った。リノリウムに薬莢が転がった】
【1発/2発/3発 ─── 対手の頭部に照準されていた。精確であった。アイアンサイトさえ介していなかった】
【流れ弾もしくは貫徹した弾頭はアトリウムの構造に着弾した。偶然にそこは応力的な脆弱性であったらしい】
【 ─── 大袈裟な罅が入った。辛うじて割れていなかった。人混みの誰かが悲鳴を上げた】

     「 ─── 状況終了。状況終了。」「エコー、デルタ05よりチャーリー37」

【何れにせよ男は転瞬に駆け出していた。 ─── 蜘蛛の子を散らすような群衆に紛れようとしていた】
【その速度はしかし尋常なものであった。乾いた色味の背中を追う事は難しくなかった。または追いつく事も同等に】
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(1): ◆ImMLMROyPk [saga] 2019/03/23(土)22:05 ID:6YQiD33u0(3/8) AAS
>>29
【白煙が立ち昇る。まぁ、そうなるよなと思いながら、今日は非番だったことを思い出す】
【子飼いの能力者なのだから非番などある筈も無いのだが、任務を言い渡されていないのなら一応非番だ】
【ふっとポケットから出した手を弾道に合わせて振り抜く。次いで振り下ろす】
【銃弾は、豆腐を切るかの如く丁寧に裁断されていた】

そうですか

【虚空へ向けて返答する。騒めく人混みを一瞥もせず、駆け出す男を追従する】
【風を切り、群衆を抜け、なおも視線は一点を見つめる。付近のビル壁を駆け昇りながら疾駆そして、男の正面まで跳躍する】

悪いが、仕事なんだ
仲間の居場所を教えてくれるなら有り難い
省1
31
(1): ◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/23(土)22:12 ID:qRStJCCTo(6/11) AAS
>>30

  「 ────…………… 。」

【痙攣のような機微を男は示した。なにか明らかに動揺していた。それでもそれ以上を示す事はなかった】
【 ─── 諸手を上げて彼は降伏した。掌中には何も収まっていなかった。瞳だけが矢張り灰色だった】

  「出来ない相談だな。」「もう少し、妥協してくれ」

【マスクの下に隠した唇が述べた。微かに声が震えていた。動揺であるのに相違はなかった】
【追い詰められた立場の人間としては随分と悠長であった。妥協の余地があるものと信じているのだろうか】
【或いは何らかの時間を稼いでいるのかも知れなかった。少なくとも死に恐怖しない類の人間ではないらしい ─── 雑踏の誰かが携帯電話を取り出した】
32
(1): ◆ImMLMROyPk [saga] 2019/03/23(土)22:28 ID:6YQiD33u0(4/8) AAS
>>31
【寸分の揺らぎすら介在しない瞳で、降伏の意を示す男を見据える。ヒットマンにしては、些か簡単すぎやしないか】
【そう疑問符が浮かぶ。先程所持していた拳銃であろう武装はどこに捨てた?放たれた弾丸は三発】
【仮にリボルバー式だとしても、後三発は残っている筈だ。故に、どこかおかしさも感じていた】

そこ、そこの貴方。撮影は厳禁です
皆さんも、これはちょっとした企画です。撮影してSNSに上げたりするのはご容赦を

【周囲の人間にそう告げる。どうやら、街中の人間を巻き込むつもりは毛頭無いようだった】

妥協、か
ウォーターゲートを狙うと言うことは、つまりそう言うこと
手放しに妥協してもらえるとでも?
省2
33
(1): ◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/23(土)22:36 ID:qRStJCCTo(7/11) AAS
>>32

「衆人環視の中、尋問でもやるつもりかい。」「 ─── "そういう約束"には、なっていない筈だが」

【 ─── 奇妙な台詞を男は吐き出した。明白になにか狼狽していた。恐怖しているようでもあった】
【コンバット・ハイに見失っていた本質性を漸く自覚してきた人間の声だった。落ち着くように彼は息を零した】

「なあ、何かの間違いじゃないか。」「 ……… こっちから撃っておいて何だが、妙な話だ」
「アンタみたいなのが"来る"とは聞かされてない。」「それなら、おれは抵抗したくない」

【成る可く冷静に事態を説明しようとしている語り口だった。 ─── それが例え第三者に理解しようもない内実であるとしても】
【語るというその行為に何かしらの希望を見出している挙措であった。続ける言葉には懇願さえ入り混じっていた】
省1
34
(1): ◆ImMLMROyPk [saga] 2019/03/23(土)22:57 ID:6YQiD33u0(5/8) AAS
>>33
【男の語り口を聞かされても、彼には何ら理解のしようもない】
【そう言う約束にはなっていないと言われても、此方も何一つ聞かされていないからだ。故に、彼は既定の路線を維持するのみ】

申し訳ないが
此方は何も聞かされていない。それが事実だ
警察を呼んでも構わないが……

【彼は所謂野党側の人間だった。と言うよりは、野党側に協力する一部の、そう反異能派の飼い犬】
【秘匿され、隠匿され、その所業が表に出ることはない。しかし、確かに世界に存在する】

恐らく、君はここにいなかったことになる
それでも、良いと?
省1
35: ◆rZ1XhuyZ7I [ saga] 2019/03/23(土)23:02 ID:juD1R3Ct0(3/3) AAS
>>24

「イュンか、いや覚えておくとしよう。」
「素性は先程の銃の腕を見れば十分さ、期待させてもらうとしよう。」

【イュンの去り行く背中を少年とメルツェルは見送り】
【投げ渡された名刺を軍服へと仕舞いながらその姿が見え無くなれば少年へと向き直る。】
【少年はやはり哀しそうな顔でメルツェルを見ていた。】

先生、俺たちは………。

「ああ、分かっているさ。ミヒャエルとコニーが斃れたのであればそれもやむなしだろう。」
省2
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(1): ◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/23(土)23:06 ID:qRStJCCTo(8/11) AAS
AA省
37
(1): ◆ImMLMROyPk [saga] 2019/03/23(土)23:15 ID:6YQiD33u0(6/8) AAS
>>36
【男の素性がどうあれ、彼は上から指示によって動くのみ。引き渡しても、しなくても、正直どちらでも良い】

いいや、無い
どの道、君達と出会うのはこれが最後になるだろうから

【警察へと連行されていく男を見つめる。だが、最後に一つだけ聞きたいことが見つかった】
【警官を気にする素振りすら見せず、彼は男へと近づいていく。そして、互いの声しか聞こえない程の距離】

君はどこの誰だ?

【それは極めて個人的な興味だった。彼らがどこに所属する者なのか、その背後にいる者が誰なのか】
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(1): ◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/23(土)23:23 ID:qRStJCCTo(9/11) AAS
>>37

「 ─── アンタ、」「それくらいは知ってるんじゃないのか?」「 ……… まあ、いい。」

【 ─── 純粋に一驚を喫しながら、外される帽子とマスクと共に、彼は告げた。】
【卑近に過ぎる距離感には物怖じしていないようだった。声を潜めた意味合いを理解していないらしい】
【唇の片端を吊り上げて、彼は一息を吸い込んだ。 ─── 晒された素顔は、限りなく在りふれた面構えだった】

          「水国"最高議会"与党」「 ─── ご存知、イスラフィール議員だよ。」

        【にわかに群衆が動揺した。 ─── それきり、彼は警邏車両の座席へと消えていくのだろう】
省1
39
(1): ◆ImMLMROyPk [saga] 2019/03/23(土)23:37 ID:6YQiD33u0(7/8) AAS
>>38
【男の言葉を聞き、彼はほんの少しだけ押し黙る】

あぁ、それが聞ければ十分だ

【そして、彼は限りなく平凡で、どこにでもいるだろう雰囲気の男が連行されて行くのを静かに見守った】
【車両の影が視界から消えた時、彼はおもむろに携帯端末を取り出し、何処かしらへ連絡を取る】

はい、はい、そうなります。あれはただの使い走りでしょう

えぇ────────────イスラフィールが、動きます
省2
40: 『駈込み訴へ』◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/23(土)23:42 ID:qRStJCCTo(10/11) AAS
        <以下、水国全国紙"フルーソ・タイムス"■■■■年■■月■■号1面より一部抜粋>

「 ……… そうですね。おれが元々は水国の中央情報局に所属していたというのは、事実です」
「向こうでヘマをやらかして、丁度飯の食い上げって所でしてね。そんな時にお呼ばれした訳です」

「言っておきますが暗殺未遂で詰めるのはやめてくださいね。」「 ─── おれが依頼されたのは盗聴と盗撮です」
「次の最高議員選に向けて、彼らの決定的なスキャンダルを取ってこいと、 ……… そんな所でした」

「まァ実際、"本当に"議員の指示であったかは分かりませんよ。おれも実際に会った訳じゃないですから」
「ただ間違いなく彼女の息が掛かった人間からの下請けだったとは思いますね。 ─── 確信を持っています」
省11
41: 『駈込み訴へ』◆1miRGmvwjU [saga] 2019/03/23(土)23:48 ID:qRStJCCTo(11/11) AAS
/Q.なにこれ
/A.水国"最高議会"野党の本拠にて、暗殺未遂・不法侵入・凶器準備集合などの嫌疑で逮捕された男の供述のようです

/Q.なんて言ってるの?
/A.「イスラフィール最高議会議員」が、次の選挙で有利な結果を出そうとする為、自身に不法な内偵を命じたと述べています。
  また先日より種々の疑義が向けられている「外務八課」に対しても彼女の深い関与があり、追及の対象は彼女"たち"に向けられるべきだとも述べています

/Q.これからどうなる?
/A.ちいさな火種から始まったスキャンダルが、水の国の政治体系全体に広がっていくかもしれません。流れに身を任せましょう
42: ◆ImMLMROyPk [saga] 2019/03/23(土)23:51 ID:6YQiD33u0(8/8) AAS
>>39
/此方のレスは取り下げさせていただきます。申し訳ないです
43: ◆Kh0dBGYsiPBw [sage saga] 2019/03/26(火)21:46 ID:sOeATM5R0(1) AAS
【路地裏】

【昼夜問わずほの暗いその空間に微かに鳴ったのは、硝子製の何かが割れる音】
【ややあってそれを踏み砕く音が鳴れば】

…………ッ、ぐ……うぅ……がァ……

【若い女の呻き声。一つ響いて】

【白い少女、だった】
【月白色の肩まで伸びた髪に襟も装飾もないシンプルなデザインの白いワンピース。それ以外は何もない。足だって裸足で】
【金色の瞳。ひどく濁っていた。その下には隈が出来ていて】
省17
44
(1): ◆Dfjr0fQBtQ [saga] 2019/03/28(木)23:03 ID:KERTOXHzo(1) AAS
>>751

【ふん、と鼻を鳴らす、──── 溜息を漏らさなかっただけでも立派であった】

それを理解していただけるのでしたら、俺の考えている事を微かでも理解出来る様に尽力してもらいたいな
バカに付ける薬は無いが、バカをマシにする薬は山ほどある、古今東西ありとあらゆる王座に就く人材はバカ勢揃いだが
少なくとも俺がその国に関わっている以上、その人間そのものに関わらず啓蒙しなければならない

【敢えてクーデリアに対する言及は控えた、マナーニャには視線一つ向けない、端から興味など無い様子で】

人間に経済観念を叩き込みすぎるのも考え物でな、適度に愚鈍な大衆が居た方が経済は良く回る
うちの国民だけが聡明になったところで先細りなのは目に見えてる、些かあのソフトはオーバーテクノロジーの上
何よりコストが掛かりすぎる、現状アンタ一人で打ち止めだよ、言いたいこと分かるよな?
省7
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