イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」 (955レス)
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658: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/07/26(日)01:26 ID:PR4JtXeu0(1) AAS
…昼下がり…

提督「ふー、こうやって街をそぞろ歩きするのもなかなか楽しいわよね」道端のカフェで甘いコーヒーをすすりながらライモンに向けてにっこりした

ライモン「はい…特に提督と一緒ですからなおの事……///」

提督「あら、そう言ってもらえて嬉しいわ♪」

ライモン「///」
省32
659: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/07/28(火)10:46 ID:owupA7270(1) AAS
…翌朝・0800時…

国連職員「……今回は支援物資を迅速に輸送していただき、本当に助かりました。リビア政府からも感謝するとのことです」

…埠頭に整列した提督たちに対し、見送りに来た青いベレーの国連職員やリビア海軍の士官、政府のお偉方がそれぞれ感謝のメッセージを伝える……埠頭には「さぁっ…」と陸軟風が吹き、潮も引き始めて海に出るにはちょうどいい具合になりつつある…

提督「いえ、任務ですから……それに、この作戦がなければ貴女にも出会えなかったでしょうし…ね♪」握手を交わす瞬間を見計らって、そっとささやいた…

国連職員「そ、それは…///」
省28
660: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/07/29(水)02:29 ID:pQTuNQ5O0(1) AAS
グレイ提督「……紅茶を淹れてもらえるかしら、エメラルド?」

エメラルド「分かりました…葉はどれにしますか」

グレイ提督「そうですわね……トワイニングのアールグレイがありますから、それを頂きましょう」

エメラルド「アイ・アイ・マイ・レディ」

グレイ提督「…それにしても往路の激しい空襲が嘘のようですわね……」いくら双眼鏡で探っても晴れ渡った空には機影一つ見えず、穏やかな地中海の波間に、はかなげでありながら恐ろしい白い雷跡が伸びる…と言うこともない…
省35
661: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/02(日)02:32 ID:BhYQcwcK0(1) AAS
…翌日・1020時…

アッチアイーオ「ぜんたぁーい、整列っ!」

デルフィーノ「海軍旗、捧げぇ!」

…イタリア海軍歌「ラ・リティラータ」(La Ritirata)のレコードがかけられ、カヴール、デュイリオ、ローマ、ヴェネトがそれぞれイタリア海軍旗、NATO旗、ホワイト・エンサイン(英海軍旗)、ドイツ連邦海軍旗を捧げ持つ中、戦隊はしずしずと沖合に艦を停泊させた……波に叩かれた喫水線の辺りや錨鎖でこすれた部分は塗装が剥がれて早くも赤錆が浮いているが、艦上はよく整えられ、淡灰色と濃い灰色の迷彩も凛とした美しさを際立たせている……そしてそれぞれの艦尾に掲げられたイタリア海軍旗の「トリコローリ」(三色旗)やエメラルドの「ホワイト・エンサイン」(英海軍旗)、ティルピッツの「ブンデスマリーネ」(連邦海軍)旗が白、黒、灰色ばかりの船体に鮮やかな色あいを添えている…

提督「…」
省36
662: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/06(木)02:01 ID:+mdwVyZM0(1) AAS
…1400時…

グリエルモ・マルコーニ「ただいま、提督……グリエルモ・マルコーニ、帰投したよ」

提督「お帰りなさい…貴女が鎮守府からの通信を中継してくれたおかげで、交信がやりやすかったわ」

マルコーニ「…それはよかった……」そう言いながらさりげなく指先で「ツー・ツー・トン…」とリズミカルにふとももを叩いている…

提督「……ふふ「グラツィエ」…ね♪」
省33
663: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2020/08/07(金)00:31 ID:BJPKbci00(1) AAS
…1730時…

デジエ「…デジエ、帰投しました」

アクスム「同じくアクスム、帰投しました」

提督「二人ともお帰りなさい、無事で良かったわ…って、アクスムったら体中まっ黒けじゃない……一体どうしたの?」

…カーキ色の熱帯用シャツを着ているアクスムだが、そのシャツの胸元から左右の腕、頬からお腹からお構いなしにべったりと黒く汚れている…
省36
664: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/14(金)02:16 ID:E62L7rk/0(1) AAS
…昼・食堂…

提督「…それじゃあ、そろそろ入りましょうか?」鎮守府の内輪のお祝いと言うことで、紺の正装ではなくすっきりした白いドレススタイルの提督…唇には艶のあるパールピンクのルージュを引き、胸元には控え目な銀のネックレスをつけている…

ライモン「はい」ライモンは淡いグレイの袖なしドレススタイルで、髪はリボンでまとめたオードリー・ヘップバーン風のアップにしている…

提督「手も繋ぐ?」

ライモン「ええ、提督がよろしければ…///」
省30
665: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/15(土)11:02 ID:b3OPF9F10(1) AAS
提督「…それにしてもよくこれだけのごちそうを作ったものね」

エリトレア「だって、せっかくのお祝いですから♪」

ガッビアーノ(ガッビアーノ級コルヴェット「カモメ」)「…私も手伝ったんだよ、提督」

チコーニャ(ガッビアーノ級「コウノトリ」)「お姉ちゃんはつまみ食いばっかりだったよね?」

ガッビアーノ「はて、そうだったかな…?」
省33
666: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/16(日)01:19 ID:wT72Y/Oh0(1/2) AAS
ポーラ「……提督ぅ、そろそろ次の一本を開けませんかぁ〜?」

提督「そうねぇ、アスティも美味しかったけれどそろそろおしまいだし…せっかくだからもらおうかしら♪」

ポーラ「はぁい、了解で〜す♪」厨房の方に立つと別のボトルを持って戻ってきた…

提督「それで、今度は何かしら?」

ポーラ「今お見せしますねぇ……じゃーん、これですよぅ〜♪」
省37
667: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/16(日)01:40 ID:wT72Y/Oh0(2/2) AAS
…とりあえず今日はここで止めますが、しばらくはこのまままったりとパーティやらいちゃいちゃやらを書いていく予定です…

……十五日は敗戦の日でもあったわけですから「不謹慎だ」と言われるかもしれませんが、当時悲惨な目に遭った人や艦(フネ)たちの分までここのssでは楽しく過ごしてもらいたいですし、それもあってごちそうの場面を書くことにしました……美味しい物を存分に食べられるのは本当にありがたいことです…

それとそのうち「海自のカレー」のように、世界中の軍人さんたちが自国のレシピ自慢を競い合うような時代が来るといいですね…もっとも、それで言うとイギリスは予選落ちしそうですが…
668: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/19(水)03:05 ID:4KQztkkv0(1) AAS
ヴィットリオ・ヴェネト「パスタはもう一種類ありますから、どうぞたくさん召し上がって下さいね♪」

提督「ええ……美味しそうね」

ヴェネト「はい、美味しいと思いますよ♪」

アッチアイーオ(温)「…それじゃあ私がよそってあげるわね、提督……///」

提督「あら、ありがとう♪」
省34
669: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/24(月)11:33 ID:ZhwQHnfV0(1) AAS
提督「うーん、どの料理も美味しいわ……それにこうやってみんなで食べるとなおのこと♪」

ライモン「そうですね」

ザラ「そうね。それに今日は哨戒もないし、みんなもくつろげるわね」

提督「ええ……何しろ秋期作戦を成功させたんですもの。今日くらいは休ませてもらったっていいはずでしょう?」

ドリア「それに作戦室の機械もほとんどが自動ですし……私が産まれたころとは隔世の感がありますね」
省29
670: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2020/08/28(金)03:10 ID:0YQb0oGf0(1) AAS
提督「ふー、お腹いっぱい…♪」

ライモン「たくさん召し上がっていましたものね」

提督「そうかもしれないわね……さ、ドルチェは何にしようかしら…と♪」

アッチアイーオ「あれだけ食べておいてドルチェまで食べるつもりなの? 後で体重計に乗って、どうなっていても知らないわよ?」

提督「せっかくのご馳走を我慢するくらいなら、体重計を見てため息をつく方がいいもの……あむっ…んむ♪」
省40
671: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/08/30(日)03:19 ID:Ooi65mkc0(1) AAS
コルサーロ「けっ、全く「愛国心」だのへったくれだのって……あたしは姉さんのこと好きだけど、こういう所だけは嫌いさね」

ゴフレド・マメリ「歌うのはいいんですが「フィアンメ・ネーレ」とはね……一体どういうつもりですかね?」

ガリバルディ「まったく、せっかくのワインが不味くなるわ」意気揚々と歌っているカミチア・ネラやコリドーニ、マルコーニ級の大型潜「ミケーレ・ビアンキ」たちとは対照的に、革命家のガリバルディやそれと共闘したマメリ、クリスピ……あるいは主義などには鼻もひっかけないアラビア海賊の「コルサーロ」あたりはまるで酸っぱくなったワインでも飲んでしまったかのような顔をしている……

カミチア・ネラ「♪〜フィアンメ・ネーレ、アヴァングァルディア・ディ・モぉールテ!」
(♪〜「黒い炎」それは死の尖兵!)

コリドーニ「♪〜スィアム、ヴェッスィぃーロ、ディ・ロッテ、エディぃ・オロぉール!」
(♪〜我らの戦いと誉(ほまれ)の証!)
省35
672: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/09/02(水)01:51 ID:R6013Idx0(1) AAS
ガリバルディ「それじゃあ行くわよ……せーの!」

…マラスピーナのギターとカルドゥッチのアコーディオンに前奏を奏でてもらい、一斉に立ち上がって合唱を始めたガリバルディと多くの艦娘たち……提督もガリバルディが腰に手を回してきたので、肩を並べて目一杯歌った…

一同「♪〜ウナ・マッティナ、ミ・ソナ・サァト…オ・ベラ・チャオ、ベラ・チャオ・ベラ・チャオ・チャオ・チャオ!」
(♪〜ある朝、私は目を覚ました…チャオ(さらば)愛しい女性(ひと)よ、チャオ愛しい女性よ、愛しい女性よ、チャオ、チャオ、チャオ!)

一同「♪〜ウナ・マッティナ、ミ・ソナ・サァト、イォ・トロヴァート・リィーンヴァッソぉール」
(♪〜ある朝、私は目覚めて、そして侵略者を見たのだ)

一同「♪オ・パルティジァーノ、ポルタ・ミ、ヴィア…オ・ベラ・チャオ・ベラ・チャオ・ベラ・チャオ・チャオ・チャオ!」
(♪〜パルチザンよ、どうか私を連れて行ってくれ…チャオ愛しい女性よ、チャオ愛しい女性よ、愛しい女性よ、チャオ、チャオ、チャオ!)
省34
673: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/09/04(金)01:56 ID:RNw+/cfz0(1) AAS
…しばらくして…

アゴスティーノ・バルバリゴ(大型潜マルチェロ級)「…エリトレア、ちょっといいかね?」中世ヴェネツィアの提督が由来のマルチェロたちは金モールや三角帽、腰のサーベルも堂々としていて、へたな提督たちよりもずっと存在感がある……と、バルバリゴが人差し指を「くいっ」と動かしてエリトレアを呼んだ……

エリトレア「はいっ、何でしょう?」

ロレンツォ・マルチェロ「なに、少しな……♪」ごにょごにょと何かを耳打ちするマルチェロ…

エリトレア「…なるほど」
省37
674: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2020/09/11(金)02:51 ID:cHoa1UiW0(1) AAS
…しばらくして・食堂前…

マルチェロ「おお、提督…来てくれて本官は嬉しいぞ」扉の前に立って、海軍提督らしく後ろで腕を組んでいるマルチェロ…扉の向こうからは艦娘たちのきゃあきゃあいう嬌声と、音楽がわずかに聞こえてくる……

提督「ふふっ…だってせっかくのお誘いだもの、断るわけがないわ♪」パチリとウィンクを投げた…

…かなりの長身でむっちりと豊満な「ド級戦艦体型」の提督は身体の曲線を引き立てる艶やかな黒いドレススタイルで、金色がかった腰まで届く長い髪はゆるい縦ロールにして左側に垂らしている……唇には少し強い紅のルージュを引き、左手には仮面を持っている…

マルチェロ「ははは、嬉しいことを言ってくれる」
省33
675: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/09/13(日)02:22 ID:T2d2WsfL0(1) AAS
提督「…それにしても、ここに憲兵隊がいなくて良かったわ♪」

デュイリオ「ええ、その通りですね…提督♪」提督を椅子に座らせると、立ったまま後ろから胸を押し当てた…たわわな乳房が提督の後頭部を枕のように包み込む……

提督「本当よ、まったく……とりあえず飲み物をもらおうかしら♪」

デュイリオ「うふふっ、分かりました…何をお召し上がりになります?」

提督「そうねぇ……なら「カルーア・ミルク」を頂ける?」
省31
676: ◆b0M46H9tf98h [sage saga] 2020/09/21(月)01:59 ID:DUz+ZZ6H0(1) AAS
提督「あふっ……ん…っ♪」

エウジェニオ「提督ったらとっても可愛らしいわね。白くて柔らかくて…それに甘くて良い良い匂いがするわ♪」

提督「さっき香水を付けてきたから、きっとそれが……んんっ♪」

エウジェニオ「ふふふ……っと、私がいたらお邪魔ね。それじゃあまた後で♪」ちらりと横目で何かを確認するとふとももを撫で回すのを止めて軽く頬にキスをし、するりと離れた……

提督「あら、エウジェニオにしてはずいぶん唐突に……って、あらあら♪」
省33
677: ◆b0M46H9tf98h [saga] 2020/09/23(水)02:37 ID:GGSe7wse0(1) AAS
ミラベロ「…ねぇマルコーニ、何を飲んでいるの?」

…小ぶりな幼い姿に似つかわしくない、大人びた言動のせいで「耳年増」や「おませさん」な印象のミラベロと妹の「アウグスト・リボティ」…そしてミラベロの艦名は、第一次大戦前にイタリア王国海軍で初めてマルコーニ式無電を導入しようとテストした提督の名から付けられている……それもあってかしきりにマルコーニに身体を擦り付けたり、意味深な言葉をささやいたりしている……身につけているのは紅いサイドリボン付きの白い下着とニーハイソックス、黒エナメルの丸いつま先の靴で、リボティも似たような格好をしている…

マルコーニ「え、今飲んでるのは赤だけど……?」

ミラベロ「そう…良かったら私に一口ちょうだい?」

マルコーニ「ま、まぁ構わないけれど…///」
省33
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